仮面ライダーディブレイカー~紅の破壊者~   作:火野荒シオンLv.X-ビリオン

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翔「おい作者久しぶりの投稿だなと思ったらなんだこのサブタイは!?」
シオン「今回のラスト的にそれが的確だと思ったから」
零「まぁ、投稿してるだけマシですよ…」
シオン「まぁ、しばらくこっちの執筆が続きそうだけどな」
翔「つまりそれはコラボのスピンオフは遅れる、と」


※スピンオフはもう少しお待ちください
※あと、今回の話はクオリティが結構低い方なのでご了承ください
※そして今回は後書きはありません(重要)


違和感

次の日の朝、朝早く起きた零は外に出て、井戸の水で顔を洗う。

そうしていると、昨日の子供たちが彼女を見つめているのに気付き、子供たちに向けて笑みを見せる。

が、見ていたのに気付かれたせいか、兎の如く逃げ出していた。

それを見た零が軽く苦笑いしていると、既に鎧に着替えているエルティナがやって来ていた。

 

「…早いな、星野」

「あ、エルティナさん。おはようございます……もう鎧着てるんですね…」

「あぁ。登竜と話し合って、明日辺りに攻め込むことにしたんだ。なので今日は、明日の作戦の指示とかがあるんだ」

「あ、明日って……あの人は…本当に、うちのリーダーが迷惑になってすみません……」

「いや、別に構わん。どちらにしろ、近い内に攻め入ろうとしたからな。多少早くても、問題は無いだろう」

 

明日城を攻める、と聞いた零は、恐らく翔がその案を出したのだろうと思い、頭を押さえる。

その事を零は誤るが、エルティナは気にしないと言って、顔を洗っていた。

 

「…にしても、水は結構綺麗なんですね……」

「あぁ……これが無かったら、ここにいる者全員が、野垂れ死んでいただろう……それほどここの井戸の水は、貴重なのだ」

 

エルティナは井戸に近づけていた顔を離すと、静かに告げる。

…このような場所では、水の一滴も無駄には出来ない……

今はまだ大丈夫でも、いずれはここの水も底が尽きたり、汚染したりする可能性だってあるのだ。

それを理解している零は、静かに頷く。

そうしていると、ようやく起きてきたのか、翔や反乱軍の男たちがやって来る。

 

「よっ、零、エルティナ」

「おはようございます……今日は珍しく早いですね……」

「悪いか、早く起きて」

「おはようございやす隊長!!」

「お前らも起きたか……さっさと顔を洗え。今日は明日の準備と指示、そして訓練をするぞ!」

「「「へい!!」」」

 

エルティナの言葉を聞いた反乱軍の男たちは返事をし、一斉に顔を洗い出す。

それを横目で見つつ、零は彼女に近づく。

 

「…女性で隊長って、大変じゃないですか?」

「いやいや、あいつらはああ見えて女を襲う度胸がないから、安心しろ」

「へ、へぇ……意外、ですね…」

「…ところで、リンたちは来てないのか?」

「リン……?」

「あぁ、子供たちの事だ。昨日問題を起こしたやつら」

 

エルティナの説明を聞いた零は「あ、あの子たちか」と納得し、先程自身を見つめていた後逃げたと告げる。

それを聞いたエルティナは「ほぅ」と興味深そうな声を出す。

 

「…あいつら、両親が餓死して、全員私が引き取ったのだ。それでもってあいつらは、極度の人見知りでな」

「…そうなんですか……」

「んじゃあ、零を見ていた理由ってなんだ?」

「恐らく、昨日の事で少し気になっているのだろう」

「昨日……あぁ、兵士どもに追われてたやつか」

 

彼女の言葉を聞き、近くにいた翔は納得する。

…いきなり知らない人物に助けられ、その人物がまだここにいるのはどうしてか……それが気になったのだろう……

ましてや幼い子供からにしてみれば、何かしらの影響を受けたというのもあるだろうし、子供たちにとっては、零は興味の的なのだろう……

それを聞いた零は軽く苦笑いしながら、自分の事を低く評価する。

 

「そ、そんなに対した実力なんてないですよ……!第一私より、リーダーの方が強いですし…色々な意味で」

「こいつは駄目だ。悪影響しか与えんのが目に見える。あの場でこいつがやっていたら、どうなってたことやら…」

「お前ら、よく俺のいる傍で堂々とそんな事言えるな」

 

翔の言い分はさておき……そんな会話をしていると、再び子供たちが近くの物陰で、またもや零をひっそりと見つめていた。

それに気付いた彼女は、再び子供たちに向けて笑みを見せるが、またもや子供たちは、その場で隠れていた。

それを見た翔は思わず、クスリと笑う……その後容赦なく、零にぶん殴られていたが。

 

一方エルティナは、子供たちに顔を洗いに来いと、子供たちを呼ぶ。

すると恐る恐る、子供たちが顔を出してきて、やがてゆっくりとこちらにやってきた。

 

「ほら、お前たち。さっさと顔を洗ってこい」

「「「はーい…」」」

(…じーっと見られてる…)

 

「…あ、あの…」

「?」

 

零が子供たちの視線を気にしていると、12歳ぐらいの少女が、彼女の元へ歩み寄る。

彼女はそれに気付くと、軽くしゃがんで少女に話しかける。

 

「どうしたの?」

「あ、あの……昨日は…ありがとう……」

「あ、お礼が言いたかったのね……別にいいよ、お礼なんて」

 

どうやら少女は、昨日助けてもらったお礼が言いたかったらしく、それを聞いた零は別にいいと告げる。

しかし少女は首を横に振っており、どうやらしっかりとお礼を受け取って欲しいらしい…

それを傍で見てた翔は「どうせ言葉だけなんだから別にいいんじゃねーの」と彼女に告げ、暫く考えた後、少女をまっすぐ見つめる。

 

「…お礼、ありがとね?」

「!」

 

少女はそれを聞くとパッと顔を明るくするが、恥ずかしくなったのかすぐさまその場から立ち去ってしまう。

それを見た零は苦笑いしつつも、静かに子供たちを見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな彼女と子供たちを、一人の『蛇』が双眼鏡で覗いているのを、誰も知らないまま……

 

 

 

 

~~~

 

 

 

「…それでは、Aチームは予定通り城門から攻め、その間にB・Cチームが城の裏手…それぞれ左右にある入口から入ることになる。私はAチームで行動するが……登竜、貴様はBチームの人数が少ないから、そちらに回ってくれ」

「えー……まぁ、別にいいが。因みに兵士共を殺すのは「「駄目」」…零まで同じこと言うなよ……」

 

 

午前10時頃、翔たちはエルティナたちの基地で、作戦会議を行っていた。

エルティナは翔に城の裏手から攻めるように頼み、彼はそれを渋々承諾する。

その後エルティナは零のほうを向くと、彼女にある頼みごとをしてくる。

 

「…それと星野」

「はい?」

「……お前にはここを…特に子供たちを守ってもらいたい」

「え、私がですか?」

「ああ。もしかしたら我々が攻めてる時に、奴らがここを襲ってくるかも知れぬ。お前の実力なら、奴らを退けるぐらい簡単だろう」

「はぁ…でもなんで子供たちまで?」

「…まぁ、守って欲しいというか、勝手に行動を起こさないようにして欲しい、といったところだな。あいつらは時々街に食料を盗みに行くのだ」

「あぁ成程…要するに子守も頼みたいってことですね」

 

零の言葉にエルティナは頷く。

それを知った零は快く承諾し、エルティナはすまないと彼女に向けて告げていた。

 

「出来るだけ早めに撤退するつもりではいる。それまで頼む」

「分かりました」

「…よし、話は終わったんだろ?それじゃあエルティナ、早速手合わせするぞ」

「全く…忙しい奴だ…」

「…すいません……」

 

 

 

~~~

 

 

翌日、翔は自身が率いる部隊の者たちとスラム街の裏口付近に集合、再度作戦内容を確認する。

その付近には零や他の者たちが見守っている。

 

「…いいかお前ら、もうすぐエルティナのやつが騒ぎを起こす。当然その騒ぎは聞こえてくるはずだ…それを合図に俺等は城の裏側から攻めて侵入する。分かったか?」

「「「おおーっ!!」」」

「…というわけだ、零。とりあえずここは頼んだぞ」

「分かってますって……あ、少なくとも峰打ち程度で済ませてくださいね?」

「分かってるから顔怖くするのはやめろ!?」

 

零から凄みのある顔で脅されつつも、翔たちは早めに行動したほうがいいだろうと考え、部隊を引き連れて行ってしまう。

零たちはそれを見送ると、村の者たちに自宅付近に隠れるよう指示していた。

 

 

 

数分後、翔たちは城のある場所まで到達すると、素早く城の裏手に回りこんでいた。

翔は耳を済ませると、既にエルティナたちが行動を起こしたのか、城の中で騒ぎ声が聞こえてくる…

その事を確認すると、彼が率いる部隊に合図を送る。

そして合図を送り終えると同時に彼は裏口の扉を蹴破り、一気に城の中に潜入を始めていた。

するとそこは食堂に繋がっており、そこに非難していたメイドやシェフらしき者たちが驚いて騒ぎ出す。

それを聞きつけ、駆けつけた兵士たちが彼を捉えようとするも、その前に翔は兵士たちを素手だけで薙ぎ倒していく。

 

「おーらよっと!」

「ぐわぁぁぁぁ!?」

「がぁぁぁ!?」

「ふー……こんなもんか?よしお前ら、何人かはここに残って、兵士共を縛っておけ。そこら辺のメイドやシェフとかは逃がしてもいいぞー」

 

翔は的確に指示をすると、そのまま一人勝手に進んでいってしまう。

そして途中で止まり、壁を軽く叩きだしていた。

 

「…厚さ的にまだ薄いほう……地下にでも繋がる通路があるのか…?だとするとこの壁の空間の上が王のいる部屋、ってところか……」

 

翔は首を傾げながら考えるが、そうしてる間にも兵士たちがぞろぞろと集まりだし、翔は「やっべ」と言葉を漏らす。

とりあえずその場から逃げ出しつつ、上に行く階段を探し始める……

そして数分後、暫く走っていると階段を発見、それを見つけた翔は喜びながら、階段を上り始める。

 

「まだまだ上があるのは分かるが、この階段の近くに別の階段はあるのか…?」

「「「待てーーっ!!!」」」

「うっお、もう追いかけてきやがった。しゃーね、あんまりやりすぎると零が怖いから……これでもくらいやがれ!!」

 

すると後ろから全力で兵士たちが追いかけており、それを見た翔は驚く。

だが翔は懐を漁りだすと、10cm程の白い球体を取り出し、後ろを向いて兵士たちめがけて投げつけていた。

すると白い球体から煙が噴出され、その煙により兵士たちは視界を奪われたためか、階段で幾つもの悲鳴が聞こえていた。

しかし翔はそれらを無視しつつ、どんどん階段を駆け上がっていく。

そして幾つもの階段を上っていくと、やがて広い空間へと出ていた。

その空間は他と違い、何処か豪華さを漂わせている…

 

「……とりあえず上ってきたが……ここが王が佇むような場所…で合ってるよな?」

「―――貴様が反乱軍の親玉か」

 

すると前方から一人の男がやって来る。

その男の服装を見た翔は、その者がこの城の王だと気付く。

 

「…服装を見た限り、あんたがこの城の王か。随分派手なのを着てるなぁ?」

「正確には大王だ。それに服装に関しては、オーム大臣がうるさいからな……それで、私の質問に答えてもらおう。……貴様が反乱軍の親玉か?」

「悪りぃな。俺はそんなんじゃねぇんだ……つかエルティナのやつ、まだ来てねぇのかよ」

 

翔は男―――カリナの質問に答えつつ、辺りを再度見回す。

しかし誰かが隠れてる様子はなく、翔は「俺が一番乗りかよ」とため息をつく。

 

「はぁー……エルティナが来てねぇんじゃ意味ねーじゃん…」

「…聞いた限り、そのエルティナという者が、反乱軍の親玉だな」

「ん、まぁそうだけどよ」

「ならば暫し待っておこう……私の"用事"は済んだから、わざわざ反乱に来なくてももうよいと、伝えたいからな」

「?どういうことだ?」

 

カリナの言葉を聞いた翔は、思わず首を傾げる。

……エルティナたちが反乱する主な理由は、スラム街への理不尽な納税を取り止めてほしいというもの……しかしカリナの先程の発言は、まるで『用事が済んだから納税は下げる』と言ってるようなものなのだ。

もしそれが本当だったら、反乱軍は動きを止めるだろう……しかし翔には、どうしても引っ掛かるものがあった。

 

「…お前の今の言葉、納税を上げるのはやめるってことで、解釈していいんだよな?」

「あぁ。実際に私の……というより、"国の存亡"に関わる用事は済んだからな。その用事を済ませるためには、莫大な金が必要だった……それが終わったから、街も、スラムも納税は昔のように戻すつもりだ」

「国の存亡?なんだそりゃ」

「それについては、反乱軍が到着次第話すつもりだ。……一応、あの男が反乱軍の兵を、ここに集めるようにも指示してるからな」

「……反乱軍全員を、か?」

 

カリナの口から次々出てくる言葉に、翔は何か不可解なものを感じ始める。

―――こいつの言ってることはたぶん本当だ……嘘をついてるようには思えない…

―――んじゃあ何でわざわざ、反乱軍のやつらを"ここに集める"んだ?もう納税を上げる必要がなくなったら、ここからでも大声を出してその事を言えばいいのに…

 

 

「…なぁ、大王さんよ……あんたがさっき言ってた"あの男"……そいつはなんでわざわざ【反乱軍をここに集めようとしてる】?」

「…それについては知らん。あの男はわざわざ反乱を起こさせるよう仕向けさせたんだ。スラムの納税が他より高かったのはその為だ」

「…つまり納税に関しては、そいつが裏で糸を引いていたのか?」

「…間違いではないな。そもそも納税を始めたのは5ヶ月ほど前の話だが、スラムの者たちに反乱を起こさせるという計画は2週間前に立てられたんだ。しかも突然」

「……その男はなんでそんな計画を立てたか、知ってるか?」

「…知らぬ……」

 

翔はカリナに、自身が疑問に思ったことを、一つ一つ尋ねるが、その返答は殆どが知らないというものだった。

……何か裏がある、彼の言葉を聞いた翔はそう思ってると、「そういえば」と突然カリナが声を出す。

 

「…あの男……クサカ、という者、実は一昨日からこの城に滞在しているのだ」

「一昨日から?ずっと滞在してたんじゃないのか?」

「あぁ。クサカというやつは、この城に月1~2回ほど訪れていた。そもそもやつは【異世界から来た】と言ったんだ」

「!?」

 

異世界から来た、というのを聞いた翔は、思わず驚いてしまう。

それもそのはず、異世界への移動手段はかなり限られているのだ……

だとすると、この世界に定期的に来る場合、相当なレベルの移動手段がないと、下手すれば数年先の未来に到達する可能性だってある。

それを聞いた翔はさらに嫌な予感を感じ始め、カリナにその男が今どこにいるのかを尋ねる。

 

 

「…おい、そのクサカって男はどこにいる?」

「…悪いが今あいつは取り込み中だ。教えるわけには」

「―――おやおや、まさか本当にこの世界に来るとは……」

「「!」」

 

 

突然どこからか声が聞こえ、翔はライドブッカーを取り出し、ガンモードにして構える。

すると玉座が動き出し、そこから下へと続く階段が現れる。

そこからカツン、カツンと足音のようなものが聞こえてくる……

そしてその階段から現れたのは………草加雅人だった。

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