とある漂流魔王少年と魔法少女【凍結中】   作:ディストピア

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今回は早めの予約投稿です


第十一話

誰かの記憶と言う夢を見る──────

 

 

 

 

超巨大な魔方陣の中心に一人の女性が居て、魔方陣の外に杖を持った複数の人影が有り、巨大な鍵のような物を持った黒いローブを身に纏った人物が儀式魔法の発動者で周りの者達はその補助をしているようだ

 

 

「後少し、後少しで我らの悲願が現実の物となる」

 

 

 

魔方陣は莫大な魔力を内包し激しく光輝いている、超大規模な儀式魔法を発動させようとしていて既に発動寸前のようだ

 

 

「■■■■■■■■■」

 

不思議な言語を用いて詠唱をする者達

 

 

 

魔方陣がより激しく輝き超大規模な儀式魔法が発動されようとした時

 

 

 

 

数多の武器が魔方陣の中心に居た人物の全身を貫いた

 

 

「ハッ、リリなのな世界でネギま!?な事をやろうとしてんじゃねえよイレギュラー共」

 

 

そう言葉を発した人物は何処かで見たような『金ぴか』だった、どうやら性格は違うようだが

 

 

「貴様!!、よくもアマテルを……我が娘の殺害を、魔法世界創造と言う我らの悲願の邪魔を、その様な訳のわからぬ理由でしたと言うのか!!」

 

全身を貫かれ既に命が喪われた血に濡れたアマテルと呼ばれた女性の体を抱き抱えた黒いローブを身に纏った人物が激昂し叫ぶ

 

 

「この世界はリリなのだ、魔法先生ネギま!?じゃねえんだよ、俺は財宝を有効活用すれば原作に関われるが…………魔法世界創造何てされたら原作が狂いまくっておかしくなるって事すら分からねぇのか?イレギュラー、いや…………俺と同じ転生者の癖に」

 

頭の可笑しな発言を堂々とする金ぴか、色々と勝手に決めつけているようだ

 

 

「貴様は本当に何を言っている!!、いや……転生者と言ったか、世界各地で好き放題暴れている忌まわしき存在達が自称する転生者だと言ったのか!!」

 

黒いローブの人物と周りの者達の戦意と殺気が増大し金ぴかに叩き付けられる

 

 

 

それでもなお愉快げに笑う金ぴか

 

 

 

 

 

その後数時間にも及ぶ激闘が繰り広げられるも金ぴかを倒す事が出来ず、倒れ伏す者達を嘲笑いながら見逃し立ち去る金ぴか

 

 

 

「アマテルが死亡した以上は魔法世界の創造は出来ぬ、魔法を確実に世に残す為の儀式であったと言うのに、許さぬぞ転生者め」

 

アマテルの亡骸を前に儀式の失敗を悔やみ、原因を憎み拳を握り混む黒いローブを来た人物

 

 

周りの生き残った者達も沈痛な面持ちで落ち込んでいる者や怒りを露にし拳を握り混む者と様々だ、共通しているのは転生者を自称する金ぴかに対する怒りと憎悪だ

 

 

 

 

そして長き時が流れ、自身に従う者達を自分の後継者に成り得る人物に従うように命じた後に自身の財と共に世界各地に封印し、死に瀕した黒いローブを来た人物は一冊の本に自分の全てを封じ込めた───────

 

 

 

 

 

そして目が覚めた

 

 

「他人の記憶を夢で見るなんて最悪な体験だな…………共感出来るから余計に気分が悪い」

 

ベッドに寝転んだまま頭を押さえ、横目で宙に浮いてる一冊の呪われた魔導書を見る

 

 

「俺に適正が有ったのかもしれないけど…………突然夢に干渉して見せるな、造物主……ライフメイカー」

 

若干機嫌が悪そうに言うゼブル

 

 

〈すまぬな、我がこのような状態になり500年近いが呪いの域に迄達した憎悪を拳一発で沈め、後継者に成り得る適性まで有ったので急ぎすぎたようだ〉

 

そう本から性別が判別しにくい音域の声が発せられる

 

「後継者か…………成っても良いけど、部下や財を納めた場所って今も有るのか?」

 

パジャマから外出用の服に着替えながら尋ねるゼブル

 

〈空間の位相をずらしているから今も有る筈だ、我の魂を封じたこの本がなければ入れぬしな〉

 

そう返答する本、造物主ライフメイカー

 

「そうか…………乗っ取られる訳じゃないなら継承して二代目にでも成ってやるよ、転生者は何人か会ってるけどクズな外道しか居ないから嫌いだし、力は欲しいからな…………能力の都合で」

 

軽く……それでいながらも力強く宣言し、若干遠い目をしながら呟く

 

〈…………何が有ったかは知らぬが、感謝する〉

 

少し同情してるように思える感じの声でそれだけを告げた

 

 

 

 

 

 

朝食時何気なく話を始めるゼブル

 

「地球発祥の魔法の地球最後にして最強の魔法使いの後継者に選ばれたから、今日はちょっと転移魔法で地球各地に移動して残されてる遺産を受け取りに行きます、時間は最短で昼頃……遅くても夕方頃には帰ってきます、今日は遊べなくてゴメンねアリシア」

 

 

既に決めた予定を報告し、申し訳なさそうにアリシアに謝るゼブル

 

「それって今日じゃなきゃダメなの?」

 

若干寂しそうに尋ねるアリシア

 

「そんな事は無いけど……面倒な事は先に終わらせて、後でのんびりしたいからね」

 

今日行動する理由を告げるゼブル

 

「そっか……じゃあ急いで終わらせて帰ってきてね、ただし……安全第一でね」

 

納得しながらも心配する事を忘れずに注意するアリシア

 

「了解、その願い……確かに聞き届けたよ」

 

笑顔で了承し、朝食を食べ終わると地下室から転移で移動した

 

 

 

 

 

 

何処かの山の中腹の大岩の前で岩を見るゼブル

 

「この岩にお前を押し当てれば良いんだな」

 

呪われた魔導書であった白い古本を片手に尋ねるゼブル

 

〈そうだ、我自身が鍵だからな、それで位相のずれた異界への扉が開く〉

 

 

本を大岩に押し当てると魔方陣が現れ、そのまま魔方陣に吸い込まれるゼブル

 

 

 

「色々有るし中々に広いな、埃や物が腐った臭いがしないのは何でだ?」

 

周りを見渡し疑問に思った事を訪ねるゼブル

 

 

〈封印されて空間が閉じられている間は時が流れないように調整していたからだ〉

 

そう自慢気に語る古本……造物主ライフメイカー

 

 

「一つ一つ回収していたらそれだけで日が暮れる、この異空間の中にこの場所そのものを移動させる事は出来るか?」

 

そう言って青の魔導書・ブレイブルーに王の財宝を展開させ、中に手に持ったまま白い古本を突っ込み確認をとる

 

 

〈体を借りれば出来るが、この空間の揺らぎはあの金ぴかと同じだがどういう訳だ?〉

 

少し怒気を滲ませながら問う古本ライフメイカー

 

「その金ぴかの同類から奪い取った異界倉庫だよ、体を貸せば出来るんなら話は早い、この空間をまるごと全部中に転移させてくれ」

 

簡単に説明し用件を伝え体を貸すゼブル

 

 

ゼブルの体を白い本から出てきた黒いローブが覆う

 

『一度外に出る必要があるな』

 

ゼブルではない声を発し異界から出る

 

 

『座標固定、転移先を指定、人造異界内の全てを対象に指定、空間転移開始』

 

大岩の魔方陣からボーリングの珠ぐらいの大きさの光が現れ、そのまま青の魔導書・ブレイブルーが発生させた空間の揺らぎに吸い込まれる

 

『この地の物は収納できた筈だ、次に向かうぞ』

 

《了解だ、なんなら全ての場所を巡るまで体を使うか?、その方が楽だろ》

 

『ならば、そうさせてもらう』

 

軽く会話をした後、転移で次の場所に移動し、何度か同じ作業を繰り返した

 

 

 

『これで我の残した遺産は全て異界倉庫に収納された、それとコレが我の後継者の証……造物主の掟・最後の鍵・コード・オブ・ザ・ライフメイカー・グレートグランドマスターキーだ、体の所有権を返すぞ』

 

言い終わると黒いローブが体から離れ白い本に吸い込まれる

 

「昼前に終わったな、さて帰るとするか」

 

そう言って球体の付いた巨大な黒い鍵の様な物を持ち自宅の地下室に転移するゼブル

 

 

 

 

 

戻ったゼブルは昼食をアリシアとヘルの三人で食べた後

 

 

アリシアと二人で何をしようと構わないと言う条件でリビングのテレビで友情破壊ゲームを夕方まで遊んでいた

 

 

 

そして呼び鈴が鳴りヘルが玄関に行く

 

 

 

 

 

そして現れる実年齢より遥かに若く見える年齢不詳の女性

 

 

「アーーリーーシーーアーーーー、会いたかったわ~~~~!!」

 

一緒に来た二人を置き去りにしてアリシアに飛び付く女性

 

 

「えっ…………ええっと、母様?」

 

心底困惑しながらも女性に尋ねるアリシア

 

「ええ……お母さんよアリシア、怪我は無い?、体調は大丈夫?、変な人に変な事をされたりしてない?」

 

返事をして母親だと認めた後ひたすら様々な理由でアリシアの心配をするプレシア・テスタロッサ

 

 

「プレシアさん気持ちはわかりますが少し落ち着いてください、一緒に来た人達が置いていかれて呆然としてますよ」

 

一応そう声をかけたが反応が無かったので仕方無く、王の財宝から取り出したスライムトレイで頭を叩く

 

「っ~~~~、痛いじゃない」

 

怒るプレシアだが

 

「今のは母様が悪いと思うな~~」

 

アリシアの発したこの言葉でショックを受けてよろめきながら一緒に来た二人を見るが、その二人もヘルと一緒に三人で頷いていた事に更にショックを受けて手を床に付き膝を折るプレシア

 

 

「今のプレシアは放置して置いて、初めまして…………と言うのも変な感じですね、山猫のリニスで今はプレシアの使い魔をやってます」

 

主に対して中々に酷い事を言いつつ自己紹介をするリニス

 

 

「リニスってあのリニス?」

 

「イタズラ好きなあの落ち着きの無い猫がこんなにも優しげで頼れるお姉さんな感じになるなんて、時の流れって凄い」

 

アリシアは純粋に驚き、ゼブルはただの猫だった頃からの違いに心底驚いている

、リニスはかなり恥ずかしそうだ

 

 

「その……初めまして、フェイト・テスタロッサです、アリシア……お姉ちゃん」

 

恥ずかしそうに顔を赤くしながら自己紹介をするフェイト

 

 

「お姉ちゃん……何て言い響き、フェイトもう1回言って」

 

なんかやたらと興奮しながらフェイトに詰め寄るアリシア

 

「アリシアお姉ちゃん」

 

「もう1回」

 

「アリシア……お姉ちゃん」

 

「もういっかいたぁ」

 

再び振るわれるスライムトレイ、今度の標的はアリシアだ

 

「アリシア……妹が出来てお姉ちゃんと呼ばれて嬉しいのはわかるが、その子……半泣きだぞ」

 

呆れながら言うゼブル

 

「えっ……ああ、ゴメンねフェイト、嬉しすぎて……つい」

 

慌ててフェイトに謝るアリシア

 

 

「可愛い妹だぁ♪」

 

心から嬉しそうにフェイトに抱き付くアリシア

 

 

「あ……あの、でも私はお姉ちゃんのクローンで……その」

 

不安そうに何かを言いかけるフェイトだが

 

「よくわかんないけど、フェイトは私の妹、誰が何と言おうと変わんない、フェイトは私の可愛い妹」

 

言い切らせずに自分の考えを口にするアリシア

 

 

リニスは良かったですねフェイトと呟きながら泣いている

 

 

 

アリシアとフェイトとリニスの三人だけを見れば良い話だが

 

 

 

 

プレシア・テスタロッサは未だにショックを受けて項垂れている

 

 

 

「誰か……詳しい説明をしてくれ」

 

 

小さく呟かれたゼブルのその言葉に答える者は今のこの場には居なかった




かなり無茶かな?
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