プレシア様の怒りに触れないか心配だ
今回は12時に予約投稿
テスタロッサ家の面々が落ち着いたのでリビングに集まり会話を始めた
ゼブルとヘルが並んで座り、対面する形でテスタロッサ家が座っている
ちなみに順番はリニス、プレシア、アリシア、フェイトの順だ
「ヒュードラの事故の後の事から話すけど、マザーハートが傍受し記録してた貴方達を殺そうとした者との念話での会話からヒュードラを詳しく調べる事になってね、調査の結果……意図的に暴走するように細工が施されていたのが分かったのよ、それも本社から来た人間の手でね、事故は私の責任と言う形で裁判をしていて不利だった状態から完全逆転勝利、大量の賠償金をむしり取ってやったわ」
ニヤリと愉快そうに笑うプレシア
「貴方との会話で貴方の帰還用の時空転移でアリシアが一緒に飛んだのなら22年後だけど生きていると予想は出来たから錯乱はしなかったわね…………知らなかったら狂っていたかもしれないけど、実際こうしてアリシアは元気に生きている」
アリシアの頭を優しく撫でながら言うプレシア
「最初は保存していた夫の遺伝子を使って子供を普通に産んで育てようと思っていたのだけど、まぁ……その場合アリシアに年上の妹が出来ていた訳だけど……」
そこまでは軽く言いながらも少し言葉を濁し、続きを言い始めるプレシア
「子宮頸癌を発症してね、それで子宮を摘出してるから子供を産めなくなっていてね、様々な理由で子供が産めない人を集めて団体を作り十数年掛けて法を改定したのよ、道具や実験材料などに使わず、真に家族として迎え入れ愛情を持って育てるならクローンを子供として産み出しても良いようにね」
最初の方は少し暗かったのに途中から拳を握り締め力説し始めるプレシア
「条件で子供を産めないのが有るけど、子宮頸癌で子宮を切除しているから、そのお陰でクローンで子供を作る許可が出たのよ…………少し複雑だけどね」
お腹を痛めて産んであげたかった、と小さく呟くプレシア
「法を改定って凄いですね……呆れるのを通り越して感心しますよ」
呆れたら良いのか驚けば良いのか驚愕したら良いのかわからず複雑な表情で苦笑いのゼブル
隣に座るヘルも似たような感じだ
「そう言えばその十数年の間に時の庭園を買ったり、リニスを使い魔にしていたわね、法を改定してからリニスの手も借りて様々な情報を集め研究を重ね、遺伝子や身体に異常が発生しない様に細心の注意を払いながら作業をして、今から5年と数ヵ月前に誕生したのがフェイトよ、年齢的には…………ずれていても一月以内の状態になっているわ、だからアリシアと双子でも通じるわね」
フェイトが産まれた経緯を説明したプレシア
ヘルは年齢的に、ゼブルはベルカでの経験でプレシアが色々な意味で凄い事をやったと理解し…………アリシアは理解できず軽く混乱している、リニスは私はついでですか……と呟いている
「リニスに暫く前から地球に降りてもらってマザーハートが記録していた貴方の魔力反応を調べて貰っていて、此処に居ると分かったのが一月程前でこの世界に移住する為の手続きをして、家を土地ごと買ってリフォームし始めたのが2週間程前で……一週間程で終わったけど、数日掛けて魔法技術の物を運び込むのを技術者仲間にも手伝って貰って運び込んで設置してたりしてたけど今から一時間程前に終わって、少し休憩して……今こうして挨拶に来ているのよ…………会いたいのを必死に我慢して作業を終わらせたわ!!」
言い終わるとアリシアをフェイトを巻き込み一緒に抱き締めるプレシア
「一月程前か…………確か俺がベルカから帰ってきた日に感じた事の無い波長の魔力を感じたけど……リニスの魔力だったのか」
そうリニスを見ながら呟くゼブル
「ベルカって、ベルカ自治区に転移していた事があるのですか?」
首を傾げながら尋ねるリニス
「いや……違う、ベルカの戦乱時代のシュトゥラの覇王家に保護されて10年近く過ごしていた、シュトゥラの黒騎士などと呼ばれて近隣諸国の敵に恐れられたりしていたな」
そう言って懐かしそうにするゼブル
「シュトゥラの黒騎士と言ったら、古代ベルカ時代の覇王イングヴァルトの部下で友人だと有名だけど出生不明で何時死んだのかもわからない謎の多い人物じゃないですか!!」
驚愕のあまり興奮しながら言うリニス
「覇王イングヴァルトやシュトゥラの黒騎士と言ったら物語にも現れる英傑としてかなり有名よ……黒騎士に到っては謎が多いから様々な憶測が飛び交っているけど実在したのは間違いないとはされているけどね」
女とか恋人だとか覇王の師匠とか本当に色々と…………と付け加えるプレシア
「古代ベルカ時代…………か、物語にも成ってるなら数百年前だな……会えるとしたら、クラウスやエレミアやクロゼルグの子孫か、直接聞いた訳じゃないけど……物心つく前の頃の魔導事故で両腕と主要臓器を幾つか無くして、オリヴィエは子供を産めない身体みたいだったからな……彼女の子孫にだけは絶対に会えないか」
泣きそうなのを我慢した悲しげな笑顔で時の流れと生まれた時代の違いを実感し…………きちんと理解する為に呟くゼブル
泣くのを必死に我慢しているのは半数以上の者にバレては居たが…………
「ゼブル……貴方がシュトゥラの黒騎士と言う事はそのデバイスである、青の魔導書・ブレイブルーを持っているって事よね」
証拠となるデバイスの存在を確かめるプレシア
「年齢が合わないですからね……気になるのは当然の事だけど、青の魔導書は持ってますよ、来い……ブレイブルー」
右手を伸ばし青の魔導書・ブレイブルーを呼び出すゼブル
「なんなら中の映像記録も見ますか?、日常を中心に」
そう尋ねるゼブル
「そうね…………興味が有るし見せて貰えるかしら」
そう返答するプレシア
〈映像再生〉
主の意思を汲み取り映像記録を再生する青の魔導書
そうして映し出された映像は────
ゼブル、クラウス、オリヴィエ、エレミアの四人の日常的な鍛練や学習の様子や
ゼブルが技術者仲間と一緒に何かを作る場面
クラウスやオリヴィエとクロゼルグが一緒に仲良く遊んでいて、ゼブルとエレミアは少し離れた場所からそれを見ている光景
クラウスがエレミアと模範試合を始めようとしてオリヴィエに顔を拭かれる場面
その後にクラウスが未だにエレミアが女性だと気づかずに湯殿に誘い断られ周りの全員が笑いを堪えている場面
その直後に何故皆が笑いを堪えていたのかわからずに悩むクラウスを禿げるぞ……とからかうゼブルの姿
短いながらも様々な光景を映し出す青の魔導書・ブレイブルー
「凄いですね……この映像、覇王イングヴァルトと最後の聖王女オリヴィエは違う時代の王だと言う説があるのに、同じ時代でとても仲の良い関係だとわかる記録だなんて、ベルカ自治区の聖王教会が知ったらいったいどんな反応をする事か…………」
映像の歴史的価値を考え驚きのあまり感嘆の声を洩らすリニス
「貴方の時間移動は単純に移動するだけでなく、戻ってきた時にその時代での歳まで肉体年齢まで逆行して戻るのね、年齢が合わないのも納得だわ」
時間移動の方に意識を傾け自分なりに解析するプレシア
「ゼブル……友達と会えなくて辛くない?」
アリシアは友達と時に引き離されたゼブルの心配をする
「…………隠しても仕方がないから言うけど、辛いね……数十年程度なら歳がかなり離れるけど本人に会える可能性があると考えていたし、一度でも行った事がある場所なら移動できる瞬間移動の魔法を習得したから、機会が有れば行こうかなって思っていたしね」
そう告げるゼブル
ヘル、プレシア、リニスの三人は沈痛な表情を浮かべ
アリシアは泣き出しそうだ、フェイトもつられて若干涙目だ
「それでも…………まぁ、お帰りって言ってくれる大事な誰かが待ってくれているなら、百年だろうと二百年だろうと耐えて見せるけどね」
そう自分の考えと想いを口にするゼブル
ついでに、この一連の出来事を白い古本のライフメイカーも何気に見聞きしていた
そしてその日は寝具をまだ買っていなかった為、テスタロッサ家の面々はグランディア家に泊まる事になり、プレシアはアリシアとフェイトの二人と一緒に寝ようとしたが、当のアリシアはフェイトとゼブルを引っ張ってゼブルの部屋で寝てしまった
フェイトは恥ずかしさと緊張から中々寝られなかったがいつの間にか寝ていた
リニスに止められ泣く泣く一緒に寝るのを諦めたプレシアは夜遅くまでこの家でのアリシアの様子を詳しくヘルから聞き出した後、リニスと客間で眠る事に成った
プレシア達はこの家でのアリシアの様子を詳しく聞いた後にアリシアをグランディア家で預かる事に成った捏造された事情を聞き、辻褄を合わせる事情をヘルとシナトとプレシアとリニスの四人で考えたりもしていた
なお…………高町士郎からの電話が有り、薬を飲んだ結果……体感だけど怪我をする前よりも遥かに身体の調子が良くなったと連絡が有ったのは完全に余談である
完全にゼブルの気紛れで完治し、全盛期以上の肉体を手に入れた高町士郎
高町恭也が越える壁はゼブルの気紛れでより高くなった
作中で書いてませんがフェイトを産み出すためのアリシアの遺伝子情報の入手は魔力弾で引き千切られたツインテールの片割れの部分とへその緒からです、フェイトのツインテールを肩の辺りで切断した感じに髪を千切られてます
フェイトは培養液から出しても問題がないと判断されて赤ん坊状態で出されてます、今も念の為に色々と検査などはしたりしてますが生後数ヵ月状態から外で育てられてます、当然ですが…………アリシアの記憶なんて有りません
アリシアの髪は元々は膝までだったのが、今現在は千切れた部分に合わせた為に肩甲骨が完全に隠れるくらいで腰に届いてません、今は伸ばしてる最中です