とある漂流魔王少年と魔法少女【凍結中】   作:ディストピア

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ゼブルが一緒に封印された結果、アスナの封印は宙に浮いた結晶ではなく、円柱状の結晶になってます


第十七話

円柱状の結晶の中での深き眠りの中

 

(見事に一緒に封印されたな~、暫く意識飛んでたけど……どれだけの時が流れたんだろ?)

 

結晶の中に封印されたゼブルは呑気にそんな事を考えていた

 

《今のソナタ程度の力でよくあの我も知らぬ使徒と互角に戦い勝利を掴めたものだな》

 

そんなマイペースすぎるゼブルにそう念話で語りかける古本ライフメイカー

 

 

《いや…………勝ちはしたけど、実際は敗北だな…………生き延びただけの勝者と言う敗者だ、アイツは俺を手に入れる事に執着していたから、致命傷になる場所には最後の最後まで攻撃してない》

 

悔しそうにそう返答するゼブル

 

《最後にサーベルで貫かれて雷の槍でも貫かれたけど、両方とも急所はしっかり外してる》

 

完全に俺の敗けだよ…………と溜め息混じりに続ける

 

 

《ソナタからの頼まれ事の片方はソナタの協力があれば使える程度には解析が終わり再現する術式を構築できたぞ、久々に中々に遣り甲斐の有る仕事だった》

 

そう楽しげに語るライフメイカー

 

《そうか…………礼を言うよ、ありがとう先代ライフメイカー》

 

そう嬉しそうに礼を言うゼブル

 

 

《しかし……ソナタとあの使徒の戦いの最中、ナギ・スプリングフィールドとこの世界の我が戦っていたが、何をやろうとして居たのだろうな》

 

自分の平行存在の行動を不思議がるライフメイカー

 

《アルビレオの話じゃ……世界を滅ぼす事になる、とか訳知り顔で言っていたけど………確かに、巨大な数㎞に及ぶ魔方陣、それを覆う程の立体魔方陣、更に星の位置まで利用した天体魔方陣まで使い、創造した世界を滅ぼす理由がわからないな》

 

ライフメイカーが前に夢に干渉し見せた光景を思いだし疑問に思うゼブル

 

《そういや確認してなかったが造物主の掟って使えるのか?、二代目とか言っても俺はお前の血なんて流れてないぞ》

 

気になっていた事をついでに尋ねるゼブル

 

《魔法世界を創造する為の膨大な魔力が今も使われずに残留しているから巨大魔力タンクとしてなら確実に使えるな、他には魔法世界の雛形から何かを召喚する程度ならこの世界でも使える筈だ、真の力なら黄昏の姫御子の力を借りればこの世界でも問題なく使える筈だ、あと血の事だが…………ソナタはアマテルとはまた別の我の娘の子孫だ、我が救えず若くして子を産み死んだ…………な、だから有る意味で黄昏の姫御子とも血縁になるな…………血の繋がりは限りなく薄いが》

 

鍵の事の考察を告げて、何気に凄い発言をするライフメイカー

 

《は?…………もう一人の娘の子孫?》

 

完全に呆けながら呟くゼブル

 

《そう言えばその辺りは見せていなかったな、百年戦争の頃の中世欧州の話だ、その娘は身体の成長に心臓の成長が追い付かずに20になる前に死ぬのが確定する病に侵されていた、若いうちに真祖の吸血鬼に変える事で延命させようとしたが、失敗し……生命力を強化しただけに終わった、16の時に命懸けで子を産み18で死んだ、この世界ではどうか知らぬがな…………理由が変わっている可能性も有る》

 

そう語るライフメイカー

 

《不滅のお前の同類、一人で寂しいから長き時を生きる不死者を産み出し仲間を増やす…………何て理由になってるかもな》

 

あくまで可能性だけど、と考えるゼブル

 

《流石にソレは無いと思うが…………だが我の性格自体が違えば有り得るか》

 

それを聞き考え込むライフメイカー

 

 

《何気に衝撃の事実を知って精神的にも疲れたから再び暫く寝るよ》

 

そう言って再び深い眠りにつくゼブル

 

 

 

そして更に時が流れ

 

 

 

 

 

「………………さい」

 

 

誰かの声が聞こえる

 

 

(声……………なんか凄く、久々に聞いたような気が)

 

 

「…………なさい」

 

 

「殴れば起きるんじゃねえか?」

 

(はっ?………いやいや、ちょっと待て、今の声ってラカンか?……ならマジでやりかねん)

 

「目覚まし行くぜ、おらぁ」

 

そう言って降り下ろされるラカンの左拳

 

「待った待った待った、起きた……起きたから殴るの無し、今殴られたら流石に死ぬよ!!」

 

慌てて目を覚まし声をかけるゼブル、かなり必死だ

 

 

 

ちなみにラカンの左拳は頭の10㎝手前で止まっていた、拳圧で髪が激しく揺れている

 

 

「殺す気か~~!」

 

そう叫び動こうとするゼブル

 

「ああっ、動いてはいけません、この場所では今は魔法が使えないのでその傷の治療が出来ません、傷が広がると本当に死にますよ」

 

動きそうだったゼブルを止めるアルビレオ

 

 

「あ~~、そういや串刺しだったな、アルビレオ俺のズボンの左ポケットに入ってる小さな袋を出してくれ」

 

サーベルが刺さったままなのに気付き、アルビレオに頼むゼブル

 

「左ポケットの中ですか、………この袋ですか?」

 

ゼブルのズボンのポケットから袋を取り出し確認をとるアルビレオ

 

「それそれ」

 

そう言って受け取るゼブル

 

 

「え~~と、たしかこの辺に……っと、有った有った、この程度の傷なら治療できる薬が有ったから、アルビレオこのサーベルを抜いてくれ」

 

そう袋の中から何かを取り出した後に頼むゼブル

 

 

小さな袋に肘まで突っ込んでいたので可笑しな光景だったが

 

 

「ソレはいったい?」

 

ゼブルが取り出した物に興味を示すアルビレオ

 

 

「とある世界のエリクシル、この程度なら余裕で回復する秘薬だよ、見たところ力を失ってないみたいだし、痛みと不快感が凄いから早く剣を抜いてくれ」

 

軽く説明して剣を抜く事を急かすゼブル

 

 

「わ……わかりました、では抜きますから、すぐに使用し治療してください」

 

それを聞きサーベルを掴むアルビレオ、すぐに使うように言うのも忘れない

 

 

 

アルビレオが剣を抜くと傷口を塞ぐ栓になっていた剣を抜いた事で傷口から血が勢いよく噴き出す

 

 

 

「…………小さくなった結果刺さり所が少しずれたかな?」

 

呟いた後急いでエリクシルを飲み込むゼブル

 

 

数秒ゼブルの身体が光り、光が収まると傷口が完全に塞がっていた

 

「無事完治…………っと」

 

そう言って立ち上がるゼブル

 

 

ついでに何と無くメリヒムのサーベルをアルビレオから受け取り袋に押し込む

 

 

少し離れた場所ではナギが黄昏の姫御子、アスナを抱き抱えている

 

 

「アルビレオ…………封印されていたのは何年だ?」

 

確認の為に尋ねるゼブル

 

「…………約9年程です」

 

「そう…………約9年ね」

 

アルビレオの言葉にそう軽く返すゼブル

 

 

 

 

 

そして墓守りの人の宮殿から脱出する一行

 

 

ナギはアスナを抱えたまま移動し、魔法が使えない為にゼブルは詠春に背負われている

 

 

 

 

 

 

そして暫くして、とある港町の埠頭…………波止場にて

 

 

「いいか?、左腕に魔力!、右腕に気……」

 

そう言って魔力と気を融合させるガトウ

 

「左腕に魔力……右腕に…………うわっ」

 

教えられた事を実行しようとして魔力と気の融合に失敗するタカミチ

 

 

「ダメだダメだ、いいかタカミチ自分を無にしろ、そんな調子じゃ5年はかかるぞ」

 

「ハ……ハイ」

 

そんな感じにガトウの指導を受けるタカミチ

 

 

そんなガトウの後方、少し離れた場所から波止場の端に座り、足をユラユラと海の上で揺らしながらその様子を横目で見てるアスナ

 

 

そのアスナの後ろ……反対側に座り、同じように横目でその様子を見ているゼブル(子供姿)

 

 

「よぉ♪、姫様は今日も元気か?」

 

ナギがそう言いながら詠春、アルビレオの二人を連れてやって来る

 

 

「あっ、ナギさん、皆さん、おはようございます!!」

 

立ち上がりそう挨拶するタカミチ、その背後でガトウが飯にすっか……と呟きながら立ち上がっている

 

「バーカ、タカミチ……ナギさんはやめろっつってんだろ、ナギでいーっての」

 

そうタカミチに返すナギ

 

 

そして話し出すナギとタカミチの背後で

 

「左手に魔力……右手に気……」

 

と呟きあっさりと魔力と気を融合させるアスナ

 

 

「おおっ!?」

 

それを見て驚き言葉を失うタカミチ

 

「ハッハッハッ、抜かれたなタカミチ君」

 

言葉を失っているタカミチの肩に手を置き笑いながら言う詠春

 

 

「スゲースゲー、さすが姫様」

 

少し驚きながら言うナギ

 

「これなら将来良い魔法使いの従者になれますね」

 

感心しながら言うアルビレオ

 

「ハハハ、嬢ちゃん、おじさんのパートナーになるかい?」

 

そう尋ねるガトウだが、無言で首を横に振られて断られ

 

「……………ナギでいい」

 

そう言ったアスナに一行は驚いた…………アルビレオは笑っていたが

 

 

そしてバカ騒ぎを少ししていた

 

 

「咸卦法か…………そう言えば試した事が無かったな」

 

それを眺めながら呟き

 

 

「こんな感じかな?、左手に魔力……右手に気……そして心を空に…………合成」

 

 

若干不安定ながらも魔力と気の融合に成功するゼブル

 

「ええ~~~」

 

それを見て再び驚くタカミチ

 

 

 

そして暫くした後

 

 

「ゼブルさんにアスナちゃん…………ちょっといいかい?」

 

そう尋ねてくるタカミチ

 

「俺は元々お前より年下だから呼び捨てで良いんだけど……」

 

そう呆れ顔で対応するゼブル

 

「いや…………そうなんだけど何か慣れなくて」

 

そう苦笑いのタカミチ

 

「何…………?、タカミチ」

 

そう呟くアスナ

 

「あっ……ゴメン、寝てたのかな?、起こしたのなら悪い事をしたかな……」

 

そう申し訳なさそうに言うタカミチ

 

 

「ううん、目を閉じてただけ…………何か用?」

 

気にせずにそう返すアスナ

 

「いやあ実は……二人に咸卦法のコツを教えてもらえないかなと思ってさ」

 

恥ずかしげにそう言うタカミチ

 

 

「簡単だよ、自分を無にするの」

 

そう軽く言うアスナ

 

 

「けど……それがなかなか難しくてさー」

 

そう言うタカミチに

 

「難しくなんかない、右手……左手…………ハイ」

 

再び簡単に咸卦法を成功させるアスナ

 

ブイッ……と何気に自慢げだ

 

「おおっ!?、スゴイなぁアスナちゃん!、何でそんなに鮮やかに…………」

 

驚きながらそう尋ねるタカミチ

 

 

「…………?、何でって、無になるなんて簡単…………だって、私には元々何一つないもの」

 

そう軽く告げるアスナ

 

 

それを聞き考え込むタカミチ、何故かゼブルは少し苛立ち…………何故自分は苛立っているのかと首を傾げている

 

 

「どうかした……タカミチ?」

 

「いや…………アスナちゃん、そんなこと言っちゃダメだよ、少なくとも今の君には……ナギさんや、師匠や…………それに僕だっているだろう?」

 

そう告げて笑うタカミチ

 

「でもあなたの師匠の煙草はキライ」

 

「ハハハ、それは勘弁してやってくれ」

 

アスナのガトウの煙草はキライ発言に笑いながら言うタカミチ

 

 

「何一つない…………か、少なくとも感情に関しては無いんじゃなくて、出し方を忘れてる感じに見えるけどな、楽しみか怒りか悲しみか…………何か心を強く揺さぶる何かがあれば、出し方を思い出すだろうな」

 

そんな考えを口にするゼブル、それにアスナはそう……とだけ呟いた

 

 

 

「そう言えばゼブルさんは咸卦法をどんな感じで成功させてるんですか?」

 

尋ねておきながら忘れかけていたタカミチが尋ねる

 

「俺は一応出来るって感じで不安定なんだけど、無我の境地とか明鏡止水な状態に精神を置く事で雑念を排除してる、まぁ今の俺じゃ1分持たないから修練必須だけど」

 

そう説明するゼブル

 

 

「………16歳モードにならないのも何か理由が?」

 

少し考え前々から気になっていた事を尋ねるタカミチ

 

 

「変身状態だと能力は確かに上がる、技術を高める事は出来るし、戦闘経験も蓄積される…………けど」

 

そこで一旦言葉を止めるゼブル

 

「「けど?」」

 

タカミチだけでなくアスナも何気に聞いていて首を傾げてる

 

「どれだけ戦おうと鍛練をしようと、結果が肉体に一切反映されないから……肉体を鍛える事が出来ないんだよね…………効果が無いから、幻想世界の中で体を鍛えてる様なものかな?」

 

遠い目をしながら苦笑いで告げるゼブル

 

 

予想外の事実だったのか何を言えば良いのかわからずに困り顔のタカミチ、アスナは若干呆れてる

 

 

 

 

 

そして暫くしてナギが突然姿を消した

 

 

 

 

 

 

更に少し時が流れ、とある森の中で

 

 

「よぉタカミチ、火ぃくれねえか、最後の一服…………って奴だぜ」

 

右腹部から大量の血を流すガトウがタカミチにそう頼み煙草に火をつけて貰い、煙草を吸うガトウ

 

 

「あーーうめぇ、さあ行けや、ここは俺が何とかしとく」

 

血を口から流しながらそう言うガトウ

 

タカミチはそんなガトウの目の前にいて、その少し後方にアスナが、その少し後ろにゼブルがいて無視するな~と言っている

 

「……何だよ嬢ちゃん、泣いてんのかい?、涙見せるのは…………初めてだな、へへ……嬉しいねえ」

 

涙を流すアスナを見て嬉しそうに言うガトウ

 

タカミチは師匠……と悲しげな顔で呟いている

 

 

ゼブルは…………俺の声聞こえてるよね?、無視ってのは酷くない?、と少し苛立ち始めてる

 

 

「タカミチ……記憶の事だけどよ、俺のトコだけ念入りに消し……といてくれねぇか」

 

咳き込み言葉を途切れさせながらそう頼むガトウ

 

「な……、なに言ってんスか師匠」

 

ガトウの頼みに驚くタカミチ

 

「これからの嬢ちゃんには必要ないモンだ」

 

そう言い切るガトウ

 

 

先程から無視され続けて若干殺気まで出し始めるゼブル

 

 

「やだ……ナギもいなくなって……おじさんまで…………やだ……」

 

そう言ってガトウの右手に両手を乗せるアスナ

 

そんなアスナの頭を左手で撫で

 

 

「幸せになりな嬢ちゃん、あんたにはその権利がある」

 

笑ってそう告げるガトウ

 

 

「やだ……ダメ、ガトーさん、いなくなっちゃやだ……!!」

 

泣きながら叫ぶように言うアスナ

 

 

 

そして響き渡る轟音と辺りを揺らす振動

 

 

それに驚いた全員が音の発信源を見る

 

 

ソコには物凄くイイエガオのゼブルが震脚で地面を陥没させながら立っていた、心無しか瞳孔が猫のようになっている

 

 

「あのさ、さっきから無視するなと言い続けていたんだけどさ、無視し続けるなんてさ、良い度胸だね」

 

禍々しい程の怒気を振り撒きながら呟くように無表情で言うゼブルだが、何故かよく響いていた

 

「ゼ…………ゼブルさん?」

 

その様子にびびったタカミチが声を震わせながら声をかける

 

 

 

「最後って何?、たかが腹に風穴空いた程度で死を覚悟するわけ?、五秒有れば治せる程度の傷で?、致命傷って言いたいなら下半身と泣き別れ位していろ、その場に有れば繋ぎ合わせて治せるけどな、いい加減治療がしたいんだけど死にたいんなら必要ないかな?、仲間の為に命を散らす玉砕特攻に価値を見出だす変人だったのかな?」

 

 

そう一気に捲し立てるゼブル、無表情なのにケタケタ笑いながら言っているからかなり怖い

 

 

「ゼブル…………ガトーさん治せるの?」

 

そう呆然としながらも尋ねるアスナ

 

 

「治せるよ……余裕で、俺が得意なのは適性を10段階に分けたら8に治療、6に解析と補助と防御、5に攻撃、4にそれ以外の全部な魔法使いだからね、治すからちょっと退いて」

 

 

そう言ってガトウに近寄るゼブル、アスナも離れた……かなり近いが

 

 

「ゼブルさん……師匠は本当に治るんですね」

 

期待を込めそう聞くタカミチ

 

「俺が言うのも何だが、かなりの深い傷で致命傷に近いんだが?」

 

冷や汗を流しながらそう言うガトウ

 

 

「失なった直後なら手足や潰れた臓器すら生やし直し再生や復元程度させて見せるけど」

 

ニヤリと笑いながら言うゼブルだが…………悪役風の笑みだ

 

 

「潰れた臓器に千切れた血管に抉れた肉、消耗した体力に…………気もついでに回復させて完治させてやるよ」

 

そう言ってガトウの傷口に手を近付かせ

 

 

「万象を癒せ…………オメガヒール」

 

魔法を唱えるとガトウの体が光に覆われ5秒程すると光が消え、傷が完全に消えたガトウが居た

 

 

「本当に治りやがった」

 

立ち上がり自分の体を確かめるガトウ

 

 

 

「ガトウ……幸せになる権利が有るとか言いながら記憶を消すとか言っていたな、それで幸せに成るのはソコに居るアスナじゃなくて、別の人格……同じ体を使っているだけの別人だよ、幸せに成るべきなのはそんな別人じゃなくて……ソコに居るアスナだよ、ソコに居るアスナを幸せにしないと逃げたのと同じだよ、追っ手の方は俺が何とかする…………気になるなら隠れて見ていろ、少しグロいけどな」

 

 

そんなゼブルの言葉を聞き考え込むガトウだがタカミチとアスナを連れて隠れる

 

 

 

 

「さてと、変身魔法で…………ヴァーリ・シュタインの成長した姿にでも変身して騎士甲冑を纏って……っと、先代……少し力を貸せ」

 

銀髪で青い瞳の青年に変身し、更に黒い騎士甲冑を纏い……同じ感じのデザインのバイザーを生成し付けて、袋から古本ライフメイカーを取り出した

 

 

〈アレを使うのだな二代目〉

 

そう静かに呟く古本ライフメイカー

 

 

 

「そう言う事だ、『偽・魔獣創造』(フェイク・アナイアレイション・メーカー)」

 

そう言い特殊な術を発動させ、魔力でゼブル、アスナ、タカミチ、ガトウに外見だけそっくりな人形を作り出す

 

 

「ガトウの傷を再現して首を切断、俺は……頭でも踏み潰すか、アスナは消し炭に、タカミチは…………っと、追っ手が来たか…………ならちょうど良い」

 

人形のガトウに傷を再現して首を切り落とし、自分の人形の頭を踏み潰し、人形のアスナを焼き付くし

 

 

 

その場に現れた者達の前でタカミチ人形を天高く殴り飛ばし

 

「…………雷の暴風」

 

雷の暴風を追撃に叩き込む

 

 

 

「何だ?、アンタ達も紅き翼への復讐者達かい?、ガトウ・カグラ・ヴァンデンバーグが傷を負って居たのはアンタらの攻撃の結果か?、戦果を横取りしたようで悪いな」

 

そう言ってクックックッと笑う

 

「ガトウ・カグラ・ヴァンデンバーグを殺したのか、一緒に居た者達はどうした?」

 

そう尋ねる正体を隠した男

 

 

「タカミチってのは今さっき殴り飛ばして雷の暴風で追撃した、ガキが二人居たが鬱陶しいから緑髪の方は頭を踏み潰し、髪の長い方のガキはそこの消し炭だよ、ガトウはこの通り首を切り落としたよ」

 

そう言いながら三体の人形の残骸を一ヶ所に纏める

 

「何をする気だ?」

 

気になり尋ねる男

 

「殺しはしたが死体を辱しめる趣味は持ってないからな、塵も残さずに焼き付くす」

 

そう言って魔法の詠唱を始める

 

「ラスト・テイル・マイ・マジック・スキル・マギステル。

来れ、深淵の闇、燃え盛る大剣!!

闇と影と憎悪と破壊、復讐の大焔!!

我を焼け、彼を焼け、そはただ焼き付くす者

奈落の業火!!」

 

そして放たれた魔法が三体の魔力人形を焼き付くした

 

ちなみに呪文始動キーの部分は聞こえないように小さく呟くように言っている

 

 

「これで良しっと、たとえ一人だけでも紅き翼の一人を殺したなら、復讐に狂った母親も多少は満足するだろ、手柄が欲しいならアンタらにやるよ」

 

満足そうに笑い、正体を隠した者達にそう告げる

 

 

「ガトウ・カグラ・ヴァンデンバーグの抹殺は完了した、手柄は貰う、我らの事は誰にも話さぬ事だ」

 

 

そう言って立ち去って行く者達

 

 

 

 

少しして変身魔法を解除し、ガトウ達も姿を現す

 

 

「追っ手の目の前で確実な死を偽装するか…………確かに有効な手だ、俺達そっくりなのを出したのはいったいなんなんだ?」

 

策に感心しながらも、偽物を出した手段が気になり尋ねるガトウ

 

 

「魔力で魔獣を想像し創造する特殊魔法具、魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)を擬似的に再現した、偽・魔獣創造(フェイク・アナイアレイション・メーカー)だ、魔力でイメージ通りの人形を作る、作り方次第じゃ動くし喋る、生物の形をした魔力の塊を作り動かすものだよ」

 

そう説明するゼブル

 

 

「そんな物が有るとはな、驚きだ」

 

驚きながらも感心するガトウ

 

 

 

 

 

そして一行は麻帆良学園に辿り着いた

 

 

 

ガトウは名を改め神楽坂ガトウとなり

 

 

アスナはガトウの養女になり神楽坂アスナになり小学校に転入した

 

 

学園長やガトウ達のお節介でゼブルも小学校に通う事になり

 

紅き翼が保護した子供としてタカミチが身元保証人になった

 

 

名前はそのままだが

 

 

ちなみにゼブルは故郷で小学校に入学前に小学校に通い、元の世界に帰ったらまた小学校に入学し通うのか~~と、暫くの間……少し黄昏て居た




ガトウ生存
アスナは結局記憶封印がされてません

ゼブルの呪文始動キーのラスト・テイル・マイ・マジック・スキル・マギステルは元の世界の地球発祥魔法の正統な最後の魔法使いって意味を込めて、我……魔法を使う最後の魔法使いなり……になった、その結果呪文始動キーが未来人の超鈴音と同じになりました

アスナの封印が解かれたのは何時なのか知ってる方が居るなら教えてください

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