とある漂流魔王少年と魔法少女【凍結中】   作:ディストピア

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凄く久しぶりに投稿

今回の話はかなり滅茶苦茶ですが一応初期からの設定です

追加したタグに有る様に大体が転生者が原因


二十二話

ゼブルが小学2年生の時の夏休み前半のとあるログハウスの中

 

 

「紹介するよ、彼女は一時期僕の同級生だった事もある真祖の吸血鬼、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルだよ、そしてエヴァ………彼はこの間軽く話したゼブル・グランディアだよ」

 

 

「ほう………コイツがそうか、だが私が真祖の吸血鬼だと教えて良いのか?」

 

まるで…………というか完全に値踏みするかの様な視線をゼブルに向けるエヴァ

 

「彼なら全く問題が無いよ、むしろエヴァの方が心配かな?」

 

 

「何?」

 

 

「人を値踏みする眼で見るの止めてくれませんか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お婆さん」

 

ゼブルが目を閉じたまま何でもない事の様に軽く言った言葉

 

「き…………貴様、今なんと言った?」

 

それを聞き口をひきつらせながら尋ねるエヴァ、微妙に殺気が漏れている

 

 

「たった今聞いたばかりの事を尋ねるなんて痴呆ですか?、コレだから600歳越えのお婆ちゃんは」

 

ゼブルはそう言ってやれやれと言いたげに頭を振る

 

 

 

 

そしてエヴァンジェリンの怒気と殺気が強まったのを感じると

 

「お子様扱いされたら怒ると聞いていたから年相応に扱ったのだけど…………不満なんですか?」

 

呆れながら言った後に小さく我が儘な………と周りに聞こえる様に呟く

 

 

「ほ………ほぅ、言うではないか、確かに子供扱いは嫌だが、だがなぁ………私はばばあ扱いされて喜ぶ程女を捨ててはおらん!!」

 

口元をひきつらせながら軽く叫びながら睨み付けるエヴァンジェリン

 

 

「子供扱いは嫌で年相応の扱いも嫌だ…………と、随分と我が儘な人ですね」

 

 

「貴様は貴様で随分と人を苛つかせるのが好きなようだな………小僧」

 

 

 

「貴女は貴女で600歳程度で年寄りぶってるだけのお子様ですね、確かに俺より遥かに歳を取っているけど、たかが600歳程度で自分は長生きしていて偉い………的な雰囲気を纏ってる勘違いしたお子様じゃないか」

 

「600歳程度…………だと?」

 

エヴァンジェリンはゼブルの言葉に苛立ちよりも興味の方が強くなったのか若干落ち着いた表情に変わる

 

 

「ええ………程度ですよ、俺が一時期世話に成った長命種の方達は………下は1300歳位で上は1500歳位でしたからね、それに比べれば600歳何て半分以下の小娘ですよ………親しくないのも含めれば3000歳越えの奴も普通に居たし」

 

 

「1500歳の奴に知ってるだけの奴も含めれば3000歳の奴も居るだと…………………確かにそんな奴等と比べたら私は半分も生きていない小娘だな」

 

エヴァンジェリンはそう愉快げに………笑いを堪えるのを我慢しながらも言うが若干笑いが漏れている

 

「詳しく言うと1300歳の傍若無人で我が儘でお子ちゃま思考で怒りやすくて天上天下唯我独尊を地で行ってる悪魔に、1400歳の方は人をからかいおちょくり楽しむ趣味が有りちょっとした女王様気質で魔法的な意味を持たせた舞いを踊る事で魔法技を発動させる事も出来るけどその舞いが連続セクシーポーズなんだけど色々残念な事にスタイルはツルペタストーンなお子様体型だったりする女悪魔で、1500歳の重度の愛マニアで戦隊ヒーローマニアで特技は一応暗殺………成功したとこ見た事無いけどね…………そして自称愛の伝道師な女の元天使で今は堕天使な三人に10ヶ月程世話に成ったよ………年齢は全員大雑把だけど」

 

にこやかに笑いながら色々と酷評を当たり前の様に並び立てながら説明しているゼブルに聞いていたエヴァンジェリンとタカミチは若干引いている

 

 

「おい…………貴様はそいつ等の事が嫌いなのか?」

 

「普通に大好きですけど」

 

可笑しな事を聞かれたと言わんばかりに首を可愛く傾げながら答えるゼブル

 

 

「ところでタカミチ、こうやって訪ねておきながら手土産1つ無いのは流石にヤバイんじゃないか?」

 

「なんだタカミチ、私の別荘でガトウの奴に修行を見て貰ったりしておきながら場所を提供した私に手土産1つも無いのか?」

 

「ガトウが普段掛けてる認識迫害の眼鏡も確か優れた魔法技術者でもある人物に頼んで作って貰ったって話だった筈だから、彼女が作ったんだろうし………恩人に対して礼を欠くのはどうかと思うよ」

 

 

ゼブルとエヴァンジェリンの2人にジト目で見られたからかタカミチは

 

 

「今直ぐに何か買ってくるよ」

 

そう言いながら慌てて瞬動すら使った全力ダッシュで走り去る

 

 

 

 

「さてタカミチも居なくなった事だし、貴様………ゼブルだったな、その仮面を外したらどうだ?」

 

 

「何の事ですかねぇ………」

 

にっこり笑って惚けるが

 

 

「惚けるな、その演技の事だ、貴様が何かを演じているのは分かっている、貴様には興味が有るからな…………素の貴様と話をさせろ」

 

エヴァンジェリンの言葉を聞き観念したかの様に溜め息を付き

 

 

「両親以外に完全にバレたのは初めてですよ、若干違和感を感じる人も居たけどここまで確信した人には初めて会ったよ、正直かなり驚愕してる」

 

口元が若干引き攣っているのを除けば感情が抜け落ちたかの様な無表情に突然変わってそう言った

 

 

「それが本来の貴様か」

 

エヴァンジェリンのその言葉に頷き

 

 

 

「とある事情で後天的に感情の大半が欠落、或いは麻痺して機能していないんですよ、零ではないからほんの僅かに感じ抱いた感情に合わせて表情を変えてるだけで言葉に演技は無いけどね、意識的に表情を変えないといけないから疲れるし、母さんに表情筋を鍛える為に顔を無理矢理動かされる何て事を半年に渡って実行された事も有るしね」

 

軽く説明する

 

 

「やけに簡単に喋るな」

 

「バレてるのに演じ続けてもかなり不毛だしね、疲れるだけで意味が無い、なら正直に説明くらいするよ」

 

 

 

 

そして不意に体が刺激を感じ

 

 

 

 

 

「…………ル、起き……ブル」

 

 

「ん…………エヴァさんか、おはよう」

 

 

過去の夢から目覚めた

 

 

 

「何故こんな場所で転た寝している」

 

「ん~~俺の杖の試作機の最終調整をしていたら強化発展させ機能を向上させる為の方法が浮かんじゃってついついそのまま別荘内で三徹やっちゃって此処でウトウトと、分野は違えど研究者気質な一面が有るエヴァさんなら分かるんじゃないかな?」

 

「確かにテンションが上がってる時に思い浮かんだソレを即座に実行したい欲求に抗いメモして後回し…………というのは難しいな」

 

「ですよね~~」

 

腕を組ながら同意するエヴァンジェリンにうんうんと嬉しそうに頷くゼブル

 

 

「明日が行動開始の大停電の日だから別荘で色々と最終調整をしていて準備が終わったから此処に居るんだけど…………って、エヴァさん…………何当たり前の様に此処に居るんですか?」

 

 

「此処は私の別荘だぞ、居て悪いか、まぁ………私は貴様を探していたからな、此処に居たならば丁度良い晩酌に付き合え」

 

ゼブルの隣に座るエヴァの背後には日本酒の瓶が空中に二本浮いており、そして前には徳利が二本と酒の注がれた杯が二つ乗った盆が浮かんでいた

 

 

「いや………まぁ、別荘での時間加速とかで俺の肉体年齢は20歳に届いてるから問題ないから飲むけどさ」

 

微妙な表情をしながら杯を手に取り、一息に飲み干した後

 

 

「小2の時に知り合い修行の度に放り込まれたりしていたけど、仁王立ちしながら堂々と現れて髪や背中を洗わされた事も100回を越えてるけど……………目覚めたら混浴状態で一緒に酒を飲んでるって………」

 

若干遠い目で天井を見つめながら溜め息を付き

 

 

「感情の大半が麻痺ってた頃なら兎も角、今は中学入学前に遭遇した馬鹿共が原因………数秒理性が完全に跳ぶ程の激情、憎悪と嫌悪と憎しみと怒りがごちゃ混ぜになった感情の発露………いやアレはもう暴走か、ソレで感情が殆んど戻ってるし、美的感覚は元から正常なんだからさぁ」

 

 

左手で頭を押さえかなり赤くなった顔で

 

「世間一般的に見ても絶世の美少女と言って差し支えないエヴァさんと…………一緒に風呂に入りながら酒を飲むってかなり恥ずかしいんだけど、まぁ………俺って色欲に関して言えば今も昔も無いのかなって思う程に余りにも薄すぎるけどさぁ」

 

そう言うゼブルではあるがその顔は赤いだけで表情は殆んど変わっていない

 

 

「ほぅ………恥ずかしいだけなのか?、嬉しいとかはないのか?」

 

エヴァはニヤニヤと笑いながら言うがチラッと下を見て、一切の反応が無いのを確認し小さく舌打ちしている

 

 

「今の状況を変態という名の紳士が知ったら嫉妬で狂って血の涙を流したり嫉妬マスクに進化しそうだけど、生憎と俺の色欲は壊滅、恋愛感情も理解が出来ないし」

 

軽く笑いながらそこまで言って

 

 

「まぁ………わりと俺の母方の一族って近親交配がよく合ったらしいし機能異常が有っても可笑しくないからね、婆さんなんて確か………とある母親が息子の娘産んで、更にその娘が父親の子供を孕んで生まれたのが双子の兄妹で、その兄妹で子供作って産まれたのが婆さんだった筈………1度聞いただけだけどね、一族の中での最強を目指して意図的に近親交配していたとか」

 

呆れながら半ば吐き捨てるように口にした

 

 

「凄い一族だな…………ってちょっと待て、確か母方が私の平行存在の子孫じゃなかったか?」

 

 

苦笑いで聞いていたがとある事を………血の繋がりを思い出し慌てながら尋ねる

 

 

「母さんの母方の七夜の一族の話ですよ、んで………父方がエヴァンジェリン・マクダウェルの娘のマリアベルの末裔ですよ、貴族のシュバルツァー家ですね…………確か未だに城を所有してるって話だった筈、2歳迄は俺も住んでいたとか…………欠片も記憶が無いけど」

 

 

「シュバルツァー家か………確か元々没落寸前で私が100歳になる前に完全に潰れていたな、しかしお前…………日本人の血を引いていたのか?」

 

見た記憶が断片的、それも戦闘風景やドラクエ世界が中心だった為に今迄知らなかった事実があっさり出てきて驚愕のエヴァンジェリン

 

 

「見た目的に日本人の要素ゼロですからねぇ、因みに母さんがハーフで父さんはクォーターだよ、あの馬鹿共との騒ぎで本来の形での発現可能な魔力量に到達したから使用可能に成った闇の腕は父さんの母方の家系の日本人の家から受け継いだ血統能力ですよ、父さんは劣化して影を多少操る程度だけど本来は冥府に関わる闇の腕の生成が正しい形、まぁ…………実際には二つ有って闇の腕の顕現及び操作と人形の戦闘補助能力を持った物………スタンドみたいな奴、六魔ノ王を具象化して戦う事も出来る…………魔界では半悪魔化が常態化していたので普通に魔力足りてたから使えてたし、主にラハールさんに対する攻撃に…………俺が強制帰還した日は六魔ノ王で攻撃しながら追い回してたりしてたし」

 

 

何故か矢鱈と饒舌で色々機密事項的な事まで喋ってるゼブルだが…………耳まで真っ赤で微妙にふらついている

 

 

「スタンドって…………そんな物まで有るのかお前、そういえば一人で戦ったバカがお前を怒らせた時にお前が召喚したあの剣も父方の家宝の剣だったか………いったいどんな家なんだ?」

 

そんなゼブルの様子に気付かずに呆れ、ふと思い出し気になった事を尋ねる

 

 

「父方が竜殺しの英雄ジークフリートの子孫だって話ですよ、まぁ………剣の名前がバルムンクじゃなくてグラムだったりとシグルズと色々混ざってるけど、そんで…………竜殺しの魔剣グラムと悪龍の因子を現代まで受け継いでる一族がグランディア家、母方が第六天魔王織田信長の子孫とその妹のお市の子孫の血が…………俺のひい祖母さんの代で交わって一つに成ったとか、第六天魔王織田信長からは六魔ノ王を、お市からは第五天の魔手の闇の腕を断片的に受け継いだ一族で……………魔力量が人外染みた量に成ったから俺は普通に使える、家の血の事は両方ともに基本的に秘密になってますけどね」

 

にゃははーと愉快な感じに笑いながら喋ってるが…………テンションが可笑しい

 

 

 

「ちなみに実は父さんは婿養子だから本来俺はグランディアではなくて母方のシュバルツァーを名乗るのが正しかったりする……………とある国際テロ組織が600年程かけて重火器の扱いに定向進化した果てに直感的にあらゆる銃器を扱い感覚的に使いこなすシュバルツァー家と、同じく長い時間をかけて退魔と暗殺術に定向進化した七夜、その両方の血を引く母さんを危険視し………同時にその息子である俺を利用したがってる、だから基本的にグランディアを名乗ってる…………母さんが仕事中はヘル・七夜・シュバルツァーって名乗って最強クラスの銃使いとして裏で名を轟かせていたらしいから余計にね」

 

聞かれた事を異常な迄に素直に答え続けるゼブル、明らかに目の焦点が合っていない

 

 

「つまりお前は日本人の血が混ざった欧州生まれで日本育ちと言う事か…………にしても両親が共に凄い家だな」

 

新たに知った事柄が凄いからか考え込みながら会話をしている為か…………明らかに異常なゼブルの様子に気が付かないエヴァンジェリン

 

 

「いや…………生まれは確かに欧州辺りだったし育ちも2歳迄は欧州な筈だけど、それ以降は殆んどの地域に1年と居なかったよ…………行ったり来たりと往復してたり、特に3歳5ヶ月から4歳迄の7ヶ月は大概1ヶ月毎に引っ越してたし、確か…………イギリスからギリシャ、ギリシャからイタリア、イタリアからオーストラリア、オーストラリアからアメリカ、アメリカから日本の順に引っ越した筈だし……………大半がホテル暮らしだったけど」

 

左手を顎に当て昔を思い出しながら右手で指折り数えて引っ越した順を口にする

 

「何でそんなに引っ越しているんだ?」

 

同然すぎる疑問を尋ねるエヴァンジェリン

 

「色々有ったのだよ色々とね、4歳以降は俺が恥ずかしいけど笑い有り喜び有り涙有りで楽しみながら見れる記憶だけど、それ以前はチャチャゼロしか喜ばないだろう記憶が大半だよ、地雷を踏んで足が粉々に吹き飛ぶ人や…………頭を銃で撃ち抜かれる人を目撃してたりとかね」

 

若干遠い目をしながらそう口にする

 

「そういったモノを幼少期に見ているから余り気にせずに人を最初から殺せたのか」

 

記憶を見て思っていた疑問が理解できた風に納得するエヴァンジェリン

 

「気にせずに…………って酷いね、そもそもエヴァさん記憶を全部は見てないし、見ていても寝る前から起きて暫くする迄の記憶を飛ばしながら見てるから見てないだろうけど普通に魘されたり吐いたりしてるよ、体が拒絶して肉が食えない時も普通に有ったし、酷い場合はたまに夢の中で会ってる人にすら心配される時すら有るし……………それなりに綺麗な死体は見た事が有ったけどバラバラ死体とかは無かったからね

 

 

 

 

 

 

明確な自己が形成されてからの■■はだけどね…………それ以前は普通に■■てる、それも…………■■み■■ながら…………■■てる」

 

殺しをした後の割り切って慣れる迄の自分の醜態を苦笑いで説明するゼブルだが、途中からは泣きそうな顔で隣のエヴァにすら聞こえない程に小さく呟く様に…………そして一部は言葉にすらしなかった

 

 

 

 

 

「って…………ヤバイな」

 

「どうした?」

 

「寝起きで風呂に入りながら日本酒飲んでたからか、かなりやばい位に酔ってるみたいだからそろそろ寝床で本格的に一眠りしてくる」

 

 

「ん?…………確かに見ただけで分かる位に酔いが回ってるみたいだな、二日酔いには気を付けろよ」

 

ようやくゼブルの様子に気付いたエヴァはふらつきながら風呂から上がって出ていくゼブルを見送りながらそう声をかける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして翌日、麻帆良学園都市大停電の時が訪れ、そして英雄の子供達に麻帆良に来て最初の試練が始まる




誤字指摘、感想等が有ると嬉しいです

ちなみに七夜の婆さんは若い頃に家が嫌になり隠れ里を出て海外暮らしを続けた結果今の旦那と出会い結婚した
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