とある漂流魔王少年と魔法少女【凍結中】   作:ディストピア

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第二話

グランディア家のリビングのテーブルに四人の人間が集まり座って居る、ゼブルの隣にアリシアが座り、二人と向かい合う形でゼブルの両親が座って居る

 

ちなみに両親の前には烏龍茶が、ゼブルとアリシアの前にはオレンジジュースが置いてある

 

「簡単に言うと僕は制御出来ないけど異世界に転移する能力が有って、アリシアとはその先で知り合い仲良くなって、さっき一緒に殺され掛けて気付いたらアリシアを巻き込んで帰還してた」

ゼブルは分かっている範囲の事を説明する

 

「はじめまして、アリシア・テスタロッサです」

アリシアは頭を下げ自己紹介をした

 

「…………異世界なんて信じがたいが実際にお前が消えて……その子、アリシアちゃんと一緒に出現したのを目撃している……嘘だと否定はできないな」

 

腕を組み聞いた内容を吟味し考えて居た父親がそう口にする

 

「そうね……嘘をつく子じゃないってのはよく知ってるし、本当でしょうね…………それで、アリシアちゃんを拾ってきた今回は何回目の転移なのかな?」

 

母は夫の言葉に同意し気になった事を聞く

 

「父さん、母さん、二人共自己紹介してないんだけど……今回で二回目、一回目は去年に寝てる間に移動して気付いたら魔界に居て、悪魔や天使……自称魔王から本当に魔王に成った方達が面倒を見てくれてた……数ヵ月」

呆れながら自己紹介をして無い事を口にした後、真面目な表情で一回目の事を端的に説明した

 

「「確かに自己紹介をして無いって……数ヵ月」」

 

自己紹介をして無い事に気付いて紹介しようとし………数ヵ月跳んでいた事に驚愕した

 

「お~~息ピッタリ、最初から最後までハモってる」

ゼブルは呑気に拍手しながら感心してる

 

「数ヵ月ってどういう事?そんなに長く居なかったら気付くわよ」

勢いよく捲し立てる母親

 

「今回は一週間くらいアリシアの家でお世話になったけど…………こっちでは何時間でしたか?」

それにゼブルはジュースを飲みながら返答し……尋ねた

 

「……二時間経ってないな」

父親は時計を確認し答えた

 

「一回目の時も帰ってきたらその日の夜だったから説明するタイミングが無かったんですよ、どう説明すれば良いかも分からなかったし」

 

ため息混じりに言う

 

「ゼブル……なんか性格変わってない?」

首を傾げてアリシアか疑問を口にする

 

「ん~~向こうで天使の博愛の精神と悪魔の狡猾さとか……他者を見下し高笑いする方法とか教えられたし、思い出したら微妙に引きずられたかな?、軽く戦争の渦中にも居たしね」

楽しげに笑みを浮かべながらそれに答えるゼブル

 

「数ヵ月分の事を聞くには時間がないか……端的にどんな経験をしたのかは分かったし、改めて自己紹介をしよう、自分はシナト・グランディア、でこっちが家内の……」

キリの良いところで話を打ち切り自己紹介をし妻の紹介をしようとし……

 

「私はゼブルの母親のヘル・グランディアよ、よろしくねアリシアちゃん♪」

 

妻のヘル本人に遮られ軽く項垂れるシナト

 

「ハイ、よろしくお願いします」

元気よく返事をするアリシア

「ゼブル……母様には会えるかな?」

少し落ち込んだ感じで訪ねるアリシアに

 

「プレシアさんが僕が何時の時代から来ているのか正確に覚えていたら……すぐに迎えに来るだろうけど、22年だからな……地名は教えてないし記憶も曖昧になるだろうから、過去に会ってない以上はこの先に出会うけど、何年ずれるか分からないな」

手に顎を乗せ考えを口にする

「そっか……でも、会えるかもしれないんだよね」

憶測を聞き少し元気になるアリシア

 

「じゃあその時が来るまで家に居れば良いわよ」

そうヘルが提案し

「そうだな、戸籍も父さんの知り合いを頼れば何とか成るからな」

シナトもそれに同意する

 

「戸籍偽造って……どんな知り合いですか?」

呆れながらツッコミを入れるゼブル

 

「海鳴市は戸籍が無くても働ける場所が有るし、そんな人達の為に戸籍を融通する人も居る、今は引退しているが父さんの同業者も居るぞ、何年か前に瀕死の重症を負って入院してたけどな」

笑いながら裏に関わる事を簡単に口にするシナト

 

「え~~~と……父さんの仕事って、一体何をして……」

冷や汗を流しながら訪ねるゼブル

 

「ん……言ってなかったか、ボディーガードだ、不破の連中には負けるが実戦式の古武術でメインは剣だな、甲冑組手とも言うがな」

「私はその元パートナー、何代か前から2丁拳銃使いとしてわりと有名よ」

すんなりと……あっさり自分達が裏の世界に関わる住人だと口走る夫婦

 

 

「生粋の裏の家系…………ただの軽いバカップル夫婦じゃなかったのか」

 

テーブルに倒れ付し落ち込むゼブル

 

 

 

どう言えば良いか分からずアリシアも隣でおろおろしてる

 

「そんな訳で色々手を回せるからアリシアちゃんは気にせず家に厄介に成ると良い」

「アリシアちゃんみたいな可愛い娘なら大歓迎よ、むしろ嫁に来て欲しいくらい♪」

 

息子の様子を気にせずアリシアを歓迎する夫婦

 

「ハイ…………これからよろしくお願いします」

アリシアはただ……そう返す事しか出来なかった

 

 

 

これがアリシア・テスタロッサがグランディア家に住む事が決定した瞬間だった

 

 

 

三日目には既に戸籍とそれらしい裏事情が作り上げられていた事実に、ゼブルとアリシアの二人はただ呆然とするしかなかった

 

 

 

 

 

裏事情の一部を抜粋

 

アリシア・テスタロッサ、高い技術力を持つ親の元から犯罪組織などに人質として利用されない様に、身の安全の為に家族の元を離れ知り合いのグランディア家にホームステイと言う形で身を寄せる

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