とある漂流魔王少年と魔法少女【凍結中】   作:ディストピア

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古代ベルカ編
第四話


ゼブルはその後城の中に居た碧銀の髪の少年に発見され、彼の呼んだ人の手によって木から降ろされた

 

 

 

色々な人からの尋問や質問、本人の自覚している能力から危険性は殆んど無いと判断され騎士見習い兼技術者見習いとして保護された

 

 

 

 

そして二週間が経つ頃には発見した第一王子である少年と身分を越えて仲良くなっていた

 

 

 

 

 

 

ソレから数年後

 

 

城の通路を二人の少年と一匹の雪豹が歩いていた

 

「君と始めて会ったあの日、外を見たら少し下の年頃の子供が木に引っ掛かって居て本当にビックリしたよ」

 

碧銀の髪で青と紫の虹彩異色の少年……クラウス・イングヴァルトが笑いながら言う

 

「あはは……尋問、と言う質問の時に言った様に僕の特殊技能、異界漂流は制御できなくて気付いたらあの状態だったからね……って、未だに言うか!」

苦笑いしながらクラウスにツッコミを入れつつ言葉を返すゼブル

 

「クラウス、そういえば今日だったか?、聖王家からの賓客、留学生が来るのは」

 

外を見ながらゼブルがクラウスに尋ねる

 

「そうですね、歳は私達の丁度間くらいですね、そうだライゼ、相手は女の子だ、いきなりじゃれついたりはしないでくれよ?」

 

クラウスは返事をした後にペットであるシュトゥラの雪豹ライゼに注意をする

 

 

「君のデバイス、青の魔導書・ブレイブルーだったよね、今はどんな感じ?」

気になった事を尋ねるクラウス

 

「今は八割完成って所かな、夜天の書に搭載されている蒐集行使を限定的にとはいえ搭載するから開発は難航中、もっとも皆遣り甲斐が有るって燃え上がってるけど」

 

技術者仲間の反応に少し呆れつつも楽しげにそう返した

 

 

 

一緒に中庭の一角に着いた時ふとゼブルが尋ねた

 

「待ち合わせ場所はこの辺だったか……僕は最初席を外そうか?」

 

「いや……君は私の大事な友人だ、一緒にちゃんと彼女に紹介したい」

 

「ん~~そう言うなら……一緒に行くよ」

 

若干恥ずかしげに頬を赤く染めながら返していると植木の向こう側から楽しげな声が聞こえてきた

 

 

 

「ーーーーこんにちは」

そこに居た少女に向かって挨拶をするクラウス

 

「ああっ!クラウス殿下!?」

「ヴィヴィ様!」

 

クラウスに気づいた二人の侍女は慌てて金髪の少女を前に押し出す

 

「はじめまして、シュトゥラ第一王子クラウス・イングヴァルトです」

 

右手を胸の前にやりながら自己紹介をするクラウス

 

 

 

そんなクラウスは背後に無数の花を背負っている

 

 

 

 

それに対して両腕の無い金髪で紅と翠の虹彩異色の瞳の少女は頭を下げ

 

「聖王連合・ゼーゲブレヒト家より参りました、オリヴィエ・ゼーゲブレヒトと申します!」

そう返答した後

 

 

 

頭を上げると満面の笑顔で

 

「はじめましてクラウス殿下!」

 

そうクラウスの名を呼んだ

 

「そちらの方と毛皮のお友だちは?」

 

オリヴィエはゼブルとライゼの方を見てクラウスに尋ねる

 

「この子はライゼと言います、シュトゥラの雪豹ですよ、それで彼は私の友人の……」

クラウスはゼブルを紹介するように左手をゼブルの方に向ける

 

「クラウス殿下の近衛騎士見習い兼技術者で…………クラウスの友人もやっている、ゼブル・グランディアです、はじめましてオリヴィエ様……さん付けの方が良かったら言ってください、なんなら公式の場以外ではクラウスの事同様呼び捨てでも良いですよ」

 

初めの方は堅苦しく、一旦言葉を区切ってからは軽い口調で自己紹介をする

 

「はい、よろしくお願いします、私の事も普段は呼び捨てで良いですよ」

 

「そう……シュトゥラに居る以上は僕とも長い付き合いになるかもしれないし、これからよろしく、オリヴィエ」

 

 

その後は勉学は別に受ける時も、一緒に受ける時も有った

 

 

彼女が『腕』を付けることが許されてからは武術の鍛練も共にした

 

オリヴィエは見掛けと違い強かった、幼い頃に失った腕を魔導の力で補い、腕に纏った鎧を操り剣や斧を握りーーーー自由自在に動かして見せた

 

 

 

 

ゼブルとクラウスとオリヴィエの三人で楽しい日々を過ごし

 

 

 

オリヴィエが来てから二ヶ月と少し後に来たエレミアもそこに加わり友人となり

 

 

戦乱の世の中でほんの束の間の

 

 

 

だけども永遠のような

 

 

 

 

とても平穏で幸せな日々だった

 

 

 

ゼブルは時々クラウスとオリヴィエとエレミアの三人がかりで故郷の事や過去に跳ばされた世界の事で質問攻めを食らいながらも、騎士としての腕を磨き、技術者仲間と共に自分用の限定的な蒐集行使すら可能な本型の大容量ストレージデバイス、青の魔導書・ブレイブルーを完成させた

 

 

 

 

 

ある日の夜、ゼブルはいつもどおりの曇天の空を見上げていた

 

「アリシア、僕は今日も異なる世界、異なる時代だけど元気でいます、今までに無い程の長期間の転移だけど…………帰ったらきっと肉体的にはまたキミと同い年だ、再会したら此処で出来た大事な友達の事を……この世界の事を、話す内容が沢山有るけど……本人達を紹介できないのは本当に残念だけど青の魔導書に記録した写真とかは見せられる、何時か帰るその日まで……毎日を一生懸命頑張って生きてます、遥かな時を越えてまた会う日の為に……必ず生きて帰ります」

 

曇天の空に見える僅かな星を見ながら、そう独り言を口にして居た

 

 

 

 

 

そして……物影で金色の髪の少女が聞いて居た事に気付かぬまま……その場を立ち去った




かなり省略しているとはいえ原作の大幅コピーに引っ掛からないか少し心配
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