遊戯王マスターデュエル とあるシャドール使いの格付戦奮闘記 作:咲夜泪
――2022年5月9日。『遊戯王マスターデュエル』は『環境の破壊者』の炎に包まれた。
当初は制限改定だけで、Tier1デッキが弱体化するだけだと思われていたが、多くの決闘者の予想を反して同時に新セレクションパックが登場した。してしまった……!
新たな環境テーマの襲来、新テーマの登場、既存テーマの強化――そして何よりも『ヤツ』が早々に来てしまった……!
……早い。余りにも早すぎる! 新パックが登場するまで3ヶ月も掛けた癖に何で一ヶ月足らずで出してしまうのか……!
「……制限改定食らって弱体化した後の環境をゆっくり楽しむつもりだったのになー」
『芝刈り召喚シャドール』は今回の5月9日制限に何一つ引っ掛からなかったので、殆どの環境デッキが弱体化した事で相対的に強化されたのに、新パックの登場で環境が激変してしまった。
……果たして私はついてこれるだろうか、この環境の変化に……!
「私のターン、フィールド魔法『暴走魔法陣』を発動、効果処理でデッキから《召喚師アレイスター》を手札に加え、そのまま通常召喚。効果発動でデッキから『召喚魔術』を手札に加える」
とは言え、やる事は大体変わらない。むしろ全デッキでやれる事が増えてしまったと言うべきか。
「《召喚師アレイスター》1体でリンク召喚、召喚条件はレベル4以下の魔法使い族モンスター1体。リンク1《聖魔の乙女アルテミス》」
いつもの動きで光属性モンスターを自己配給。感覚麻痺しているけど、バグってる動きだよね、この『召喚獣』融合ギミックの1枚初動。
「速攻魔法『神の写し身との接触』発動、手札の《シャドール・ファルコン》とフィールドの光属性《聖魔の乙女アルテミス》を融合! レベル8《エルシャドール・ネフィリム》!」
『シャドール』融合ギミックは3枚初動だが、その内の1枚が『召喚獣』融合ギミックと被っていると相変わらず凄い事になる。
本来ならフィールドから除外する事になる《聖魔の乙女アルテミス》をフィールドでも活用出来るのは二度お得な感じである。
「特殊召喚された《エルシャドール・ネフィリム》の効果発動、墓地に送られた《シャドール・ファルコン》の効果発動、墓地から《シャドール・ファルコン》を裏側守備表示で特殊召喚して、《エルシャドール・ネフィリム》の効果でデッキから《シャドール・リザード》を墓地に送り、《シャドール・リザード》の効果でデッキから《シャドール・ハウンド》を墓地に送って効果発動、フィールドの裏側守備表示の《シャドール・ファルコン》を攻撃表示に変更する」
今回は初期手札に『影依の偽典』があるので、サーチする必要無く――。
「レベル2のチューナーモンスター《シャドール・ファルコン》とレベル8の《エルシャドール・ネフィリム》をチューニング! シンクロ召喚、レベル10《フルール・ド・バロネス》!」
《エルシャドール・ネフィリム》1枚で出せるから、やっぱりコイツは『シャドール』新規じゃね?
《シャドール・ファルコン》がチューナーなのは『シャドール』シンクロモンスターを出す為だよ!
「墓地に送られた《エルシャドール・ネフィリム》の効果で墓地の速攻魔法『神の写し身との接触』を手札に加え、手札の魔法カード『召喚魔術』発動、墓地の《召喚師アレイスター》と光属性《聖魔の乙女アルテミス》を除外して融合! レベル9《召喚獣メルカバー》!」
いつものお供を出しておく。今回は最終手札にモンスターカード《召喚師アレイスター》と魔法カード『神の写し身との接触』がある予定なので2種類妨害出来るぞー。
「墓地の『召喚魔術』の効果発動、除外された《召喚師アレイスター》を手札に加え、墓地の『召喚魔術』をデッキに戻す」
さて、と。最後に使うカードは当然これだ。選ばし決闘者なら素引きして当然だよね! ……というか、何で準制限なのに皆素引きしているの? ドン引きよ。
「最後に魔法カード『フュージョン・デステニー』発動! 自分の手札・デッキから融合モンスターによって決められた融合素材を墓地に送り、『D-HERO』モンスターを融合素材とする融合モンスターをEXデッキから融合召喚する。……この効果で特殊召喚されたモンスターは次のターンのエンドフェイズに破壊される。このカードの発動後、ターン終了時まで闇属性の『HERO』モンスターしか特殊召喚出来ない」
何この悍ましいデッキ融合魔法カードは。完全な引き得。上振れの権現。デメリットが2つとも、全くデメリットしていない。
発動後の縛りは展開の最後に使う事で完全回避出来るし、次のターンのエンドフェイズで自壊するデメリットは何の意味も成さない。
何故ならば――このデッキ融合で出てくる融合モンスターは、自分と相手を破壊し尽くし、何度でも何度でも蘇る不死身の破壊者なのだからッ!
「デッキからレベル6の《D-HERO ダッシュガイ》と《D-HERO ディバインガイ》を融合! 現れろ環境の破壊者! 融合召喚、レベル8《D-HERO デストロイフェニックスガイ》!」
今回の新パックの最大の目玉、新たなエースモンスターの登場だ! なお、全デッキから頻繁に出てくる模様。
よく《超魔導竜騎士-ドラグーン・オブ・レッドアイズ》の惨状を経た後にこんなの刷ったよね? 最小限の出張パーツでデッキ融合出来るギミックなんて、全決闘者が採用するに決まっているだろうに。
さて、肝心のその効果は――。
《D-HERO デストロイフェニックスガイ》
融合・効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻2500/守2100
レベル6以上の「HERO」モンスター+「D-HERO」モンスター
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドのモンスターの攻撃力は、
自分の墓地の「HERO」カードの数×200ダウンする。
(2):自分・相手ターンに発動できる。
自分フィールドのカード1枚とフィールドのカード1枚を選んで破壊する。
(3):このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
次のターンのスタンバイフェイズに、自分の墓地から「D-HERO」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
どうしてフリーチェーンの破壊効果で、尚且つ効果の対象にならない耐性をすり抜ける『選んで』の効果なのかな?
一見して自分のカード1枚をコストに相手のカード1枚を破壊するように見えるが、むしろ自分を好きなタイミングで破壊出来るのは利点だからね?
厄介な除去が来た瞬間にフリーチェーンで自分を破壊してサクリファイス・エスケープする事が出来るし――何より、破壊されたら次のターンにコイツ自身が不死鳥の如く復活してくるんだよなぁ。
「しかもコイツの出張パーツ、EXデッキに《デスフェニ》1枚、メインデッキに4枚で済むんだよなぁ」
……普通、復活出来るのは自分以外の『D-HERO』じゃないの? ツッコミどころが多すぎてツッコミきれないが――まぁ使える新戦力は積極的に使い潰さないとね!
「カードを1枚伏せてターンエンド!」
『芝刈り召喚シャドール』
LP8000
手札2枚(《召喚師アレイスター》『神の写し身との接触』)
EXモンスターゾーン
無し
メインモンスターゾーン
《フルール・ド・バロネス》星10/風属性/戦士族/攻3000/守2400
《召喚獣メルカバー》星9/光属性/機械族/攻2500/守2100
《D-HERO デストロイフェニックスガイ》星8/闇属性/戦士族/攻2500/守2100
魔法・罠カードゾーン
伏せカード1枚(『影依の偽典』)
フィールド魔法『暴走魔法陣』
今期の最強カード
《D-HERO デストロイフェニックスガイ》
融合・効果モンスター
星8/闇属性/戦士族/攻2500/守2100
レベル6以上の「HERO」モンスター+「D-HERO」モンスター
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手フィールドのモンスターの攻撃力は、
自分の墓地の「HERO」カードの数×200ダウンする。
(2):自分・相手ターンに発動できる。
自分フィールドのカード1枚とフィールドのカード1枚を選んで破壊する。
(3):このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
次のターンのスタンバイフェイズに、自分の墓地から「D-HERO」モンスター1体を選んで特殊召喚する。
予想以上に早く到来してしまった環境の破壊者。
現在進行系でほぼ全てのデッキから猛威を振るう事になる。
……コイツが入っているのにデッキ名が変わってない? 誰もが入れる汎用カードを入れただけでデッキ名が変わる訳無いじゃないですか。HAHAHAHA!
コイツの活躍はこれから嫌というほど書くので省略しまs