遊戯王マスターデュエル とあるシャドール使いの格付戦奮闘記 作:咲夜泪
《破壊剣-ドラゴンバスターブレード》
チューナー・効果モンスター
星1/闇属性/ドラゴン族/攻 400/守 300
「破壊剣-ドラゴンバスターブレード」の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに自分フィールドの「バスター・ブレイダー」1体を対象として発動できる。
自分の手札・フィールドからこのモンスターを装備カード扱いとしてその自分のモンスターに装備する。
(2):このカードが装備されている場合、相手はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(3):このカードが装備されている場合に発動できる。
装備されているこのカードを特殊召喚する。
装備カードとして装備されている場合、EXデッキからの特殊召喚を封じる、割りと洒落にならない封殺効果を持っている。
本来は《バスター・ブレイダー》にしか装備出来ないが、とあるリンクモンスターが悪さして誰にでも装備される。
あらゆる対処をEXデッキからのモンスターに頼っている以上、多くのデッキに刺さる。
――融合フェスも堪能し切ったので、いつものランクマッチに戻る。
今は『ダイヤモンド1』に登り切り、6月への準備期間。新環境への順応期間中である。
5/9制限改定からデッキの内容を大きく変更し、試運転している最中。数多のカードが恋しくなったり、逆にこのカードいらなくね?というのを選定する期間でもある。
『――手札から《竜輝巧-バンα》の効果発動、このカード以外の『ドライトロン』モンスター《竜輝巧-アルζ》をリリースし、このカードを手札から守備表示で特殊召喚する。その後、デッキから儀式モンスター《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》を手札に加える』
「あれ、『ドライトロン宣告者』とは珍しい。5/9制限改定以来、初めてじゃね? ……ん? 何故に《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》!?」
制限改定で《サイバー・エンジェル-弁天-》を制限にされて完全に消え去ったと思われた『ドライトロン宣告者』との遭遇に、弱体化した今、何をしてくるのかなぁと思ったら、いきなり変な事してきたぞ?
『宣告者』儀式モンスターや『サイバー・エンジェル』儀式モンスター、『ドライトロン』儀式モンスターではなく、なんで《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》?
『墓地の《竜輝巧-アルζ》の効果発動、手札の儀式モンスター《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》をリリースして墓地から守備表示で特殊召喚する。その後、デッキから儀式魔法『流星輝巧群』を手札に加える』
いつもの動きなんだが、《サイバー・エンジェル-弁天-》じゃないのでリリースしたのにサーチ効果が使われない。
何この違和感、すっごい弱い動きに見える。いや、普通に墓地から儀式魔法するインチキカードサーチで強いんだけど、今までが余りにも異常だっただけなんだろうけど。
『レベル1の《竜輝巧-バンα》と《竜輝巧-アルζ》でエクシーズ召喚、ランク1《竜輝巧-ファフμβ’》。このカードがエクシーズ召喚に成功した場合に発動、デッキから《竜輝巧-エルγ》を墓地に送る』
現在、手札誘発が相変わらず有給休暇取っているので妨害入れれないが……多分、《竜輝巧-バンα》に《灰流うらら》を適当に打つだけで棒立ちエンドしてたんじゃね?
《サイバー・エンジェル-弁天-》を素引きする確率低いし、その《サイバー・エンジェル-弁天-》からサーチしていた諸々の必須パーツの調達も滞る。……制限前はダメージが少ないという評価だったが、やっぱり致命傷だったんだなぁ。
『手札から儀式魔法『流星輝巧群』を発動、攻撃力の合計が儀式召喚するモンスターの攻撃以上になるように手札・フィールドの機械族モンスターをリリースし、自分の手札・墓地から儀式モンスター1体を儀式召喚する』
……それにしても、うん、変な動きをする。
『――儀式召喚を行う場合、そのリリースするモンスターを《竜輝巧-ファフμβ’》のエクシーズ素材から取り除く事も出来る。エクシーズ素材の《竜輝巧-バンα》《竜輝巧-アルζ》を儀式素材に墓地の《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》を儀式召喚する』
1ターン目に《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》を立てて何がしたいんだろう?
《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》
儀式・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻4000/守 0
「カオス・フォーム」により降臨。
このカードは儀式召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
(2):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分の倍の数値だけ戦闘ダメージを与える。
《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》は劇場版『遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』で海馬社長が使用した『ブルーアイズ』の儀式モンスター。
攻撃力4000で効果の対象にならず、効果では破壊されない強固な耐性を持ち、更には倍の貫通ダメージを与えるという、溢れんばかりの殺意の具現。……『友人』に守備力0のモンスターを『強制転移』で送られて8000ダメージオラァ!でワンキルされたトラウマが蘇る。
確かに1キル要因としては奇襲性高いが、先攻で立てておく利点は余り無い。『壊獣』のリリース効果には無力だし、選んで除外、選んで墓地送りという強固な耐性をすり抜けて倒す手段など山ほどある。
『芝刈り召喚シャドール』においては打点で超えるのは中々難しいが、『影依の偽典』での墓地送りで楽に対処出来たりする。
『墓地の《竜輝巧-エルγ》の効果発動、このカード以外の『ドライトロン』モンスター《竜輝巧-ファフμβ’》をリリースして墓地から守備表示で特殊召喚。その後、墓地の攻撃力2000の『ドライトロン』モンスター《竜輝巧-バンα》を特殊召喚する』
エクシーズ素材を使い切った《竜輝巧-ファフμβ’》を餌に2体並べた――あー、この時点で何してくるか、大体察する。やっぱり『ドライトロン宣告者』使うヤツにはろくなヤツいねぇ。
『墓地の儀式魔法『流星輝巧群』の効果発動、自分フィールドの《竜輝巧-エルγ》の攻撃力を相手ターン終了時まで1000下げ、墓地の『流星輝巧群』を手札に加える』
しかしこれ、やっぱり《崇光なる宣告者》でやった方が良いと思うのだが?
『《竜輝巧-エルγ》と《竜輝巧-バンα》でリンク召喚、召喚条件は種族または属性が同じモンスター2体、リンク2《ユニオン・キャリアー》』
メインエンジンの《サイバー・エンジェル-弁天-》が制限カードにされて僅かに同情したが、うん、同情の必要は一切無いようだ。
『《ユニオン・キャリアー》の効果発動、自分フィールドの表側表示モンスター《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》を対象に発動、元々の種族が対象のモンスターと同じモンスター《破壊剣-ドラゴンバスターブレード》をデッキから選び、攻撃力1000アップの装備カード扱いとして対象のモンスターに装備する』
「お前もドラゴンか!?」でお馴染みの『破壊剣』モンスター、その装備された際の効果は相手のEXデッキからの特殊召喚を封じるもの。
――これで攻撃力5000の、効果で破壊されず、効果の対象にならない、EXデッキからの特殊召喚を封じる超大型モンスターが爆誕したと。
やっている事は相変わらずえげつないなぁ。まじふざけんな。コイツに対するデッキの回答は2枚、博打で良いならあと3枚、2種類ずつ組み合わせるなら他に4枚しかないや。
不運な事に現在の手札では対処出来ない。トップ解決も望めないな、サレンダーし――。
『魔法カード『フュージョン・デステニー』発動。自分の手札・デッキから融合モンスターによって決められた融合素材を墓地に送り、『D-HERO』モンスターを融合素材とする融合モンスターをEXデッキから融合召喚する。この効果で特殊召喚されたモンスターは次のターンのエンドフェイズに破壊される。このカードの発動後、ターン終了時まで闇属性の『HERO』モンスターしか特殊召喚出来ない」
あ、ラッキー。対処出来るようになったわ。相手にとって上振れ札だが、今回に至っては敗因オブ敗因だ。
『デッキからレベル6の《D-HERO ダッシュガイ》と《D-HERO ディバインガイ》を墓地に送り、融合召喚。レベル8《D-HERO デストロイフェニックスガイ》』
当人としては良かれと思って新要素を投入したんだろうけど、事故要素増えるだけで利点少ないし、いらないと思うがねぇ。
『これでターンエンド』
『ドライトロン宣告者』
LP8000
手札3枚(『流星輝巧群』)
EXモンスターゾーン
《ユニオン・キャリアー》リンク2/光属性/機械族/攻1000
メインモンスターゾーン
《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》星8/闇属性/ドラゴン族/攻5000/守 0
《D-HERO デストロイフェニックスガイ》星8/闇属性/戦士族/攻2500/守2100
魔法・罠カードゾーン
《破壊剣-ドラゴンバスターブレード》
「私のターン、ドロー。あの時と一緒だな――《デスフェニ》出さなければ良かったのに」
相手のフィールドにはモンスターが『3体』並んでいる。『2体』なら対処出来なかったのにね。
「《ユニオン・キャリアー》《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の3体を生贄に――相手フィールドに《ラーの翼神竜-球体形》をアドバンス召喚!」
『神』のカードの前にひれ伏すがいい。これなら《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》が《崇光なる宣告者》でも関係無かったね。
ついでにリリースされた《D-HERO デストロイフェニックスガイ》は破壊されていないので墓地から舞い戻らない。仕事をされる前にリリースすれば何も問題無いね。
「魔法カード『影依融合』発動! ……『灰流うらら』も握ってないのか。手札の《影依の巫女 エリアル》と闇属性《シャドール・リザード》で融合! レベル5《エルシャドール・ミドラーシュ》!」
相手の場を更地にしたし、対『ドライトロン宣告者』において最強の蓋要因、《エルシャドール・ミドラーシュ》出せばほぼ詰みよ。
「墓地に送られた《影依の巫女 エリアル》と《シャドール・リザード》の効果発動! 《シャドール・リザード》の効果でデッキから《影霊の翼 ウェンディ》を墓地に送り、《影依の巫女 エリアル》の効果で相手の墓地の《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》《D-HERO ディバインガイ》《竜輝巧-バンα》を除外する」
また墓地から儀式召喚されるのはうざいし、2枚ドローも許さんし、新たな儀式モンスターサーチも許さん。
相手が弱体化しようが情状酌量の余地無し。逆転の可能性など徹底的に摘ませて貰おう。
「墓地に送られた《影霊の翼 ウェンディ》の効果でデッキから《シャドール・ビースト》を裏側守備表示で特殊召喚する」
……まぁ味気無いとは感じる。前回の制限ならフィールドを更地にしたところで、手札から《朱光の宣告者》が2回ほど妨害してきただろうし、安定性も失ったんだろうなぁ。
試すまでもなく『ドライトロン宣告者』が環境から消え去る訳だ。――今までやってきた暴虐的な制圧を考えれば、全くもって可哀想に思えないけど。
「手札を2枚伏せてターンエンド」
『芝刈り召喚シャドール』
LP8000
手札0枚
EXモンスターゾーン
《エルシャドール・ミドラーシュ》星5/闇属性/魔法使い族/攻2200/守 800
メインモンスターゾーン
裏側守備表示のモンスター(《シャドール・ビースト》)
魔法・罠カードゾーン
伏せカード2枚
『私のターン、ドロー』
メインギミックにおいて《エルシャドール・ミドラーシュ》を除去する方法が無い『ドライトロン宣告者』がどう足掻くか、見せて貰おうか。
『《宣告者の神巫》を通常召喚し、効果発動。デッキ・EXデッキから天使族モンスター《虹光の宣告者》を墓地に送る。このカードのレベルはターン終了時までそのモンスターのレベル分だけ上がる』
引いたカードは《宣告者の神巫》か。ドロー力強いなぁ。
『墓地に送られた《虹光の宣告者》の効果発動、デッキから儀式モンスター《サイバー・エンジェル-弁天-》を手札に加える』
最初のターンに《ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン》ではなく、《サイバー・エンジェル-弁天-》を優先していれば手札は充実していただろうに。……相手も試行錯誤している最中なんだろうなぁ。
『速攻魔法『禁じられた一滴』発動、フィールドの《宣告者の神巫》を墓地に送り、ターン終了時まで《エルシャドール・ミドラーシュ》の攻撃力を半分にし、効果を無効にする』
おや、相手側にとって唯一の回答が手札にあったのか。まずいなー、これで特殊召喚1回縛りが消え去ってしまったぞー。
『墓地の《竜輝巧-エルγ》の効果発動、手札の儀式モンスター《サイバー・エンジェル-弁天-》をリリースして発動』
此処から怒涛の展開で《崇光なる宣告者》や《ヴァレルソード・ドラゴン》を出して1キル――とはいかないんだよなぁ。
「チェーンして速攻魔法『墓穴の指名者』で墓地の《サイバー・エンジェル-弁天-》を除外し、次のターンの終了時まで効果を無効にする」
これで天使族をサーチ出来ず、制限カードの《サイバー・エンジェル-弁天-》が除外されて『宣告者』側のギミック完全崩壊。打ち処が此処まで解り易いと楽だねぇ。
「更にチェーンして永続罠『影依の偽典』発動! 効果発動で墓地の《影霊の翼 ウェンディ》と闇属性《シャドール・リザード》を除外して融合! 二度現れよ、レベル5《エルシャドール・ミドラーシュ》!」
はい、おかわりだよ! 素引き『影依の偽典』からの回避不能の相手ターン《エルシャドール・ミドラーシュ》。《竜輝巧-エルγ》の特殊召喚でこのターンの特殊召喚は使い切りだ。
『……墓地の《竜輝巧-エルγ》を守備表示で特殊召喚。ターンエンド』
「エンドフェイズ、《ラーの翼神竜-球体形》は私のフィールドに戻ってくる」
『ドライトロン宣告者』
LP8000
手札1枚(『流星輝巧群』)
EXモンスターゾーン
無し
メインモンスターゾーン
《竜輝巧-エルγ》星1/光属性/機械族/攻2000/守 0
魔法・罠カードゾーン
無し
「私のターン、ドロー」
引いたカードは《影依の巫女 エリアル》か。いやぁ容赦無いね、我がデッキよ。
「裏側守備表示の《シャドール・ビースト》を攻撃表示に変更、リバース効果発動、2枚ドローして1枚、《影依の巫女 エリアル》を捨てる。効果発動、相手の墓地の《竜輝巧-アルζ》《竜輝巧-ファフμβ’》《宣告者の神巫》を除外する」
これでフィールドの《竜輝巧-エルγ》以外の『ドライトロン』は除外した。
もはや死体蹴り状態だなぁと思いつつ、《シャドール・ビースト》の効果で引いたカードは《灰流うらら》『暴走魔法陣』――良かったね、このターンで殺せるわ。無駄に苦しませるのも忍びなかったしねぇ。
「フィールド魔法『暴走魔法陣』発動、効果処理でデッキから《召喚師アレイスター》を手札に加え、そのまま通常召喚、効果発動でデッキから魔法カード『召喚魔術』を手札に加える」
さて、特殊召喚1回縛りは此方もだから、その1回で終わらせよう。
「魔法カード『召喚魔術』発動、フィールドの《召喚師アレイスター》を除外、手札の炎属性《灰流うらら》を墓地に送り、融合召喚! レベル7《召喚獣プルガトリオ》!」
シンクロやエクシーズやリンクはその性質上、2回以上特殊召喚しないとEXデッキから特殊召喚出来ないので《エルシャドール・ミドラーシュ》がいる限り展開出来ない。……逆に1回の特殊召喚で攻撃力2200ラインを簡単に超える融合召喚とペンデュラム召喚には無力なんだけどね!
「バトル! 攻撃力2500の《召喚獣プルガトリオ》で《竜輝巧-エルγ》を攻撃! 《召喚獣プルガトリオ》は守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。《竜輝巧-エルγ》の守備力は0、よって2500ダメージ」
8000-2500=5500。時代の流れは非情だなぁと思いながら、かつての強敵に引導を渡す。
「《シャドール・ビースト》でダイレクトアタック、《エルシャドール・ミドラーシュ》でダイレクトアタック! ……あ」
-2200、-2200、更にダイレクトアタックでトドメだ―!と思ったが、この2体目の《エルシャドール・ミドラーシュ》は『影依の偽典』で出したからダイレクトアタック出来なかったや。
――ごめんごめん、このターンで仕留められなかったや。
もう1ターンだけ待ってね? すぐにターンエンドしてくれたら楽に殺してやるから。
と言った処で相手側サレンダー。対戦ありがとうございました。
5/9以降の『ドライトロン宣告者』
『ダイヤモンド1』帯では滅多に出遭わなくなる。
《サイバー・エンジェル-弁天-》の制限は致命的で、手札誘発への耐性が著しく欠如し、1枚の手札誘発で止まりやすくなってしまった。
制限改定の常、栄枯盛衰である。とは言え、未だに《崇光なる宣告者》を立てる事は可能である。