遊戯王マスターデュエル とあるシャドール使いの格付戦奮闘記   作:咲夜泪

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 本日の最強カード

 《D-HERO デストロイフェニックスガイ》
 融合・効果モンスター
 星8/闇属性/戦士族/攻2500/守2100
 レベル6以上の「HERO」モンスター+「D-HERO」モンスター
 このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
 (1):相手フィールドのモンスターの攻撃力は、
 自分の墓地の「HERO」カードの数×200ダウンする。
 (2):自分・相手ターンに発動できる。
 自分フィールドのカード1枚とフィールドのカード1枚を選んで破壊する。
 (3):このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
 次のターンのスタンバイフェイズに、自分の墓地から「D-HERO」モンスター1体を選んで特殊召喚する。

 現環境において、ほぼ毎回見る事になるぶっ壊れ融合モンスター。
 これを如何にアド損せずに除去出来るかが勝利の鍵であり、必然的にコイツに盤面を返す為の処理能力を必ず割く必要がある。
 まさに出し得、何も出来ずに退場しても、その処理に使われたカードで最低限の仕事を果たせる。


19vs『天威相剣』

 

 

 ――基本的に、デュエルにおいてプレミは付き物である。

 

 プレミにも種類あって、結果論的に間違っていたというものと、どう考えても自業自得の失敗、大体この2種類に分別される。

 前者は仕方ないとしても、後者は今後の改善の余地として処理出来る。何が言いたいかと言うと――相手より大きいプレミしなければ大体大丈夫、かもしれない? めいびー。

 

「《召喚師アレイスター》を通常召喚、効果発動でデッキから『召喚魔術』を手札に加える。《召喚師アレイスター》1体でリンク召喚、召喚条件はレベル4以下の魔法使い族モンスター1体、リンク1《聖魔の乙女アルテミス》」

 

 珍しく先攻取ったのでいつもの動き。相手の反応から《灰流うらら》や《増殖するG》は握ってなさそうだ。

 ……この手札で『シャドール』モンスターを1枚でも握っていたら完璧だったのに。

 

「魔法カード『召喚魔術』発動、墓地の《召喚師アレイスター》、フィールドの《聖魔の乙女アルテミス》を除外して融合! レベル9《召喚獣メルカバー》を守備表示で融合召喚!」

 

 守備表示にしておく事で『ライトニング・ストーム』で破壊されないようにケアしておく。折角の無効効果を自身を守る為に使うなんて無駄だしね。

 

「墓地の『召喚魔術』の効果発動、除外されている《召喚師アレイスター》を手札に、墓地の『召喚魔術』をデッキに戻す」

 

 いつもなら此処で終わりだが、運が悪い事にとあるカードを握っていてね。ああ、勿論、此処でいう運が悪いのは相手側なんだが。

 

 

「魔法カード『フュージョン・デステニー』発動、手札からレベル6《D-HERO ダッシュガイ》とデッキから《D-HERO ディバインガイ》を墓地に送って融合! レベル8《D-HERO デストロイフェニックスガイ》を守備表示で融合召喚!」

 

 

 素引き『フュージョン・デステニー』は上振れ要素過ぎてヤバいね。……このカード、地味にデッキだけじゃなく、手札に来てしまった時も手札で融合出来るから高性能だね。

 

「これで私はターンエンド」

『私のターン、ドロー』

 

 

 『芝刈り召喚シャドール』

 LP8000

 手札3枚(《召喚師アレイスター》)

 EXモンスターゾーン

  無し

 メインモンスターゾーン

 《召喚獣メルカバー》星9/光属性/機械族/攻2500/守2100

 《D-HERO デストロイフェニックスガイ》星8/闇属性/戦士族/攻2500/守2100

 魔法・罠カードゾーン

  無し

 

 

 まずまずの初期展開。『シャドール』要素にアクセス出来ないのは痛かったが、この2枚で何とかしのげるだろう。

 

『魔法カード『金満で謙虚な壺』を発動、自分のEXデッキのカード3枚または6枚を裏側表示で除外して発動出来る。除外した数だけ自分のデッキの上からカードをめくり、その中から1枚選んで手札に加え、残りのカードを好きな順番でデッキの1番下に戻す。このカードの発動後、ターン終了時まで相手の受けるダメージは半分になる』

 

 ふむふむ、EXデッキのカードを6枚も削るこのカードを使うとなると、EXデッキに依存しないカテゴリー、つまりは――。

 

「ふむふむ、多分『エルドリッチ』か。なら『影依融合』腐るだろうし、コストにして無効にしちゃおう。《召喚獣メルカバー》の効果発動、魔法カード『影依融合』を捨てて魔法カード『金満で謙虚な壺』の発動を無効にして除外する!」

 

 『金満で謙虚な壺』を使うという事は普段サーチ出来ないカードを無理矢理手札に引き込む時ぐらい――『王宮の勅命』や『スキルドレイン』を引き込まれるのは嫌なので此処で使っておこう。

 

 

『――自分フィールドに効果モンスターが存在しない場合、手札から《天威龍-アーダラ》の効果発動、このカードを特殊召喚する』

 

 

 ……『天威』? あれ、『エルドリッチ』は?

 

「……あ。完全に読み違えた!? 『天威相剣』じゃん!? 『相剣』にも『金満で謙虚な壺』採用されるの!?」

 

 ――『天威相剣』、5/9制限と同時に収録された新テーマ『相剣』、それと組む事で環境に殴り込んできた新精鋭、一言で言えばヤバい奴等である!

 

「す、捨ててしまったァァァァッ!?」

 

 うわ、最悪!? 『影依融合』が大活躍出来るデッキじゃん!? 何で一瞬前の私は『影依融合』をコストにして墓地に捨てたんだ!?

 

「――た、確かコイツは即座にバニラのリンクモンスターになって墓地から悪さする幻竜族モンスター……《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の効果発動! 《D-HERO デストロイフェニックスガイ》と《天威龍-アーダラ》を破壊する!」

 

 初動は動かれない内に潰すに限る。……これ以上動かないでくれよ? 事故れー、事故れー。

 

「効果で破壊された《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の効果発動、次のターンのスタンバイフェイズに自分の墓地から『D-HERO』モンスター1体を選んで特殊召喚する」

 

 この瞬間が《D-HERO デストロイフェニックスガイ》が最もスキを晒す瞬間であり、《D.D.クロウ》や《屋敷わらし》や《PSYフレームギア・γ》などの手札誘発、速攻魔法『墓穴の指名者』で除外されたらおしまい、完全にお陀仏である。

 ……幸いにも、今回はすんなりと効果が通ったようだった。

 

『相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターの数より多い場合、《白の聖女エクレシア》は手札から特殊召喚出来る』

 

 うわ、すぐに超融合内蔵の子になる聖女。こりゃもうレベル8シンクロとレベル10シンクロが並ぶんじゃね?

 

『《白の聖女エクレシア》をリリースして発動、デッキから『相剣』モンスター《相剣師-莫邪》を特殊召喚する』

 

 《白の聖女エクレシア》のこの効果は自分・相手のメインフェイズ、フリーチェーンまがいの効果なので《エフェクト・ヴェーラー》などの対象を取る効果だと華麗に回避されるんだよなぁ。

 ……さて、と。着地してしまった『相剣』モンスター。そのインチキじみた共通効果は――。

 

『《相剣師-莫邪》が特殊召喚に成功した場合、手札の『相剣』モンスター《相剣師-泰阿》を相手に見せて効果発動、自分フィールドに『相剣トークン』(幻竜族・チューナー・水・星4・攻/守0)1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したトークンが存在する限り、自分はシンクロモンスターしかEXデッキから特殊召喚出来ない』

 

 なんで1枚からレベル4のチューナーモンスター生成してシンクロ召喚に繋げられるの? 頭おかしくね?

 今までのシンクロ召喚が何だったのかと言わんばかりの所業、チューナー引けずにシンクロ出来ずに涙を飲んだ全テーマに謝れ! ……『シャドール』でのシンクロ? 確定サーチで《シャドール・ファルコン》引っ張ってからの《フルール・ド・バロネス》ですが何か?

 

『レベル4のチューナーモンスター『相剣トークン』にレベル4の《相剣師-莫邪》をチューニング、シンクロ召喚、レベル8《相剣大師-赤霄》』

 

 そして出てくるレベル8のシンクロモンスター。汎用枠のレベル8でなく、同じテーマのコイツが最優先でシンクロ召喚されるのは、コイツはコイツで頭おかしい効果持ってるからだ。

 

『シンクロ召喚に成功した《相剣大師-赤霄》の効果発動、シンクロ素材として墓地に送られた《相剣師-莫邪》の効果発動』

 

 この時点で御分かりだと思うが、《相剣大師-赤霄》のサーチ効果に対して《灰流うらら》をぶち込めない。

 シンクロ召喚なのに『シャドール』が融合召喚した際みたいなチェーン処理がされて本命に届かないのだ。

 

『《相剣師-莫邪》でデッキから1枚ドロー、《相剣大師-赤霄》の効果でデッキから『相剣』カード1枚、《相剣軍師-龍淵》を手札に加える』

 

 ただでさえ厄介な効果を持っているのに、テーマ内での万能サーチ効果持っているとかどういう事?

 そしてそのサーチ効果から持ってこられる《相剣軍師-龍淵》は、『相剣』において最もインチキモンスターである。

 

『手札の《相剣軍師-龍淵》の効果発動、このカード以外の『相剣』カード《相剣師-泰阿》を捨て、このカードを手札から特殊召喚する。その後、自分フィールドに『相剣トークン』1体を特殊召喚する』

 

 《相剣軍師-龍淵》のレベルは6、生成される『相剣トークン』はレベル4のチューナー。

 1枚コストが必要とは言え、実質これ1枚でレベル10シンクロ出来るとか馬鹿じゃねぇの?

 レベル10のシンクロモンスターと言えば、そう、『ヤツ』が簡単に出せるのである。ただし、テーマ内に『ヤツ』より遥かに厄介なレベル10シンクロモンスターが――。

 

『レベル4の『相剣トークン』にレベル6の《相剣軍師-龍淵》をチューニング、シンクロ召喚、レベル10《フルール・ド・バロネス》』

 

 おっと、今回は素直に《バロネス》を出したか、《相剣大公-承影》じゃなくて良かった。アイツの方が遥かに処理し辛いし、《D-HERO デストロイフェニックスガイ》を簡単に除去出来てしまう。

 ……なんで《相剣大公-承影》出さなかったんだ? 相手。

 

『シンクロ素材として墓地に送られた《相剣軍師-龍淵》の効果発動、相手に1200ダメージを与える』

 

 ついでの如く、いきなり1200ものバーンダメージが飛んできて、残りライフ6800。

 今回の決闘におけるデスラインは当然LP1200である。そのラインまで削られると、《相剣軍師-龍淵》を素材にシンクロ召喚された時点で死ぬ。

 

『《フルール・ド・バロネス》の効果発動、《召喚師メルカバー》を破壊する』

 

 《相剣大公-承影》よりマシとは言え、《フルール・ド・バロネス》も厄介な事には変わらない。

 ぐぬぬ、『影依融合』さえ、『影依融合』さえ手札に残しておいたのなら……!

 

『バトルフェイズ、《フルール・ド・バロネス》と《相剣大師-赤霄》でダイレクトアタック』

 

 攻撃力3000、2800、とダイレクトアタックで削られて残りLP1000、早くも即死圏内である。

 次にレベル10シンクロされただけであの世行きとは心臓に悪い。

 これが闇のゲームなら意識混濁して絶望している感じだね! まじふぁっきん!

 

『バトルフェイズ終了、メインフェイズ2に移行、そのままターンエンド』

 

 

 『天威相剣』

 LP8000

 手札3枚

 EXモンスターゾーン

  無し

 メインモンスターゾーン

 《相剣大師-赤霄》星8/光属性/幻竜族/攻2800/守1000

 《フルール・ド・バロネス》星10/風属性/戦士族/攻3000/守2400

 魔法・罠カードゾーン

  無し

 

 

「私のターン、ドロー! スタンバイフェイズ、不死鳥は墓地より舞い戻る! 前のターンの《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の効果で墓地より『D-HERO』モンスター1体を選んで特殊召喚する! かもん《D-HERO デストロイフェニックスガイ》!」

 

 これは既に発動している効果なので《フルール・ド・バロネス》で無効にされる事はない!

 ちなみに《相剣大師-赤霄》にもフリーチェーンで使える、モンスター効果を無効にする効果を持っている。厄介極まる。

 

「手札から《妖精伝姫-シラユキ》を通常召喚し、効果発動! このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象に発動出来る。そのモンスターを裏側守備表示にする。私は《相剣大師-赤霄》を対象にする!」

 

 さぁ、どうする? 裏側守備表示になれば守備力1000の《相剣大師-赤霄》は《妖精伝姫-シラユキ》でも戦闘破壊出来るようになる。

 《相剣大師-赤霄》の効果で無効にすれば《D-HERO デストロイフェニックスガイ》を無効に出来ない。先に効果を使わなければならない、という時点で、後出しで《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の破壊効果を通せる。……まぁ《フルール・ド・バロネス》の無効効果食らうけど。

 此処で大事なのは《フルール・ド・バロネス》の無効効果を温存させない事だ。破壊されて墓地に送られた時に無効にされたら復活出来なくなる。

 

『――チェーンして《相剣大師-赤霄》の効果発動、墓地の幻竜族モンスター《天威龍-アーダラ》を除外し、このカード以外のフィールドの効果モンスター1体、《妖精伝姫-シラユキ》を対象として発動出来る。そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。この効果は相手ターンでも発動出来る』

 

 まぁそうせざるを得ないよなぁ。大丈夫だ、何をしても結果は変わらない。

 

 ――初手で安定してレベル8シンクロとレベル10シンクロを立ててくる『相剣』だが、このテーマ、一度布陣を灰にされると大体立て直せない。

 

「バトル! 《D-HERO デストロイフェニックスガイ》で《相剣大師-赤霄》を攻撃!」

 

 その1度崩すまでが大変なんだけどね!

 

「《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の攻撃力は2500、《相剣大師-赤霄》の攻撃力は2800だが、《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の隠されてない隠された永続効果、相手フィールドのモンスターの攻撃力は自分の墓地の『HERO』カードの数×200ダウンする。私の墓地には《D-HERO ダッシュガイ》と《D-HERO ディバインガイ》の2枚、よって400ダウンで攻撃力2400となっている!」

 

 攻撃が通り、戦闘破壊でダメージ100! 非情に些細なダメージだが――。

 

「《D-HERO デストロイフェニックスガイ》で《相剣大師-赤霄》を粉砕! 続けて《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の効果発動! 自分フィールドのカード1枚とフィールドのカード1枚を選んで破壊する。この効果は自分・相手ターンに発動出来るフリーチェーンだ!」

 

 まぁこれは嫌でも止めざるを得まい!

 

『《フルール・ド・バロネス》の効果発動、このカードがフィールドに表側表示で存在する限り1度だけ、魔法・罠・モンスターの効果が発動した時に発動出来る。その発動を無効にして破壊する』

 

 《相剣大公-承影》なら破壊効果に耐えた上で此方を除外出来ただろうにね。これは結果論じゃない、相手側の完全なプレミだ。

 

「だが、これで1度だけの万能無効効果を使わせた! 破壊された事で再び《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の効果発動! 次のターンのスタンバイフェイズに自分の墓地から『D-HERO』モンスターを1体選んで特殊召喚する!」

 

 《妖精伝姫-シラユキ》では攻撃力3000の《フルール・ド・バロネス》に太刀打ち出来ないのでバトル終了、このターン中にする事も無いので――。

 

「私はこのままターンエンド」

『私のターン、ドロー』

「スタンバイフェイズ、墓地より甦れ《D-HERO デストロイフェニックスガイ》》! そしてそのまま効果発動! 自分フィールドの《妖精伝姫-シラユキ》と《フルール・ド・バロネス》を破壊する!」

 

 《フルール・ド・バロネス》のスタンバイフェイズの効果を使われる前に破壊!

 ……でも、これってどういう扱いなんだろ? 《D-HERO デストロイフェニックスガイ》を特殊召喚して、そのまま優先権を渡さずに破壊出来たのか、相手側がスタンバイフェイズでの墓地からレベル9以下のモンスターを特殊召喚する効果をキャンセルしていたのだろうか?

 何はともあれ、攻撃力2500の《D-HERO デストロイフェニックスガイ》が立っている以上、このターンで死ぬ事は――。

 

『《相剣師-泰阿》を通常召喚、効果発動、自分の墓地から『相剣』カード1枚《相剣師-泰阿》を除外、自分フィールドに『相剣トークン』1体を特殊召喚する』

 

 あっるぇー、ヤバくね? またレベル8シンクロが飛んでくるよ。

 いやいや、《相剣大師-赤霄》出して効果無効にして戦闘破壊してもダメージ400だし、まだ生き残れ――。

 

『レベル4の『相剣トークン』にレベル4の《相剣師-泰阿》をチューニング、シンクロ召喚、レベル8《天威の龍鬼神》。シンクロ素材として墓地に送られた《相剣師-泰阿》でデッキから『相剣』カード1枚『相剣暗転』を墓地に送る』

 

 《天威の龍鬼神》? 何だそれは! えーと、テキスト確認っと。

 

 《天威の龍鬼神》

 シンクロ・効果モンスター

 星8/闇属性/幻竜族/攻3000/守 0

 チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

 このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

 (1):相手がモンスターの効果を発動した時に発動できる。

 そのモンスターを除外する。

 (2):このカードの攻撃で効果モンスターを破壊し墓地へ送った場合に発動する。

 このカードの攻撃力は破壊したモンスターの元々の攻撃力分アップする。

 このバトルフェイズ中、このカードはもう1度だけモンスターに攻撃できる。

 

 これは不味い。攻撃力3000だから、400下がっても2600、《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の攻撃力2500を上回っている。

 それだけでなく、相手モンスターが効果を発動した時に除外する効果がぶっ刺さる。効果を無効にまでは出来ないが、此処で《D-HERO デストロイフェニックスガイ》を失う事は敗北を意味する……!

 

『バトルフェイズ、攻撃力2600となっている《天威の龍鬼神》で攻撃力2500の《D-HERO デストロイフェニックスガイ》を攻撃』

 

 たぁだぁしぃ、相手は忘れないかい? この私が確定で手札に握っている《召喚師アレイスター》の存在を……!

 

「――ダメージステップ開始時、手札から《召喚師アレイスター》を墓地に送って効果発動! 自分フィールドの融合モンスター《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の攻撃力・守備力をターン終了時まで1000アップさせる! これで《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の攻撃力は3500! 返り討ちだー!」

 

 900ダメージで《天威の龍鬼神》を戦闘破壊、相手のLP7000となる。

 

「《天威の龍鬼神》の相手モンスターの効果が発動した時に除外する効果、ダメージステップ中には発動出来ないのか」

 

 ダメージステップ中は基本的にモンスターの攻撃力・守備力を増減させる効果とカウンター罠以外発動出来ないんだっけ? 長年遊戯王しているけど、此処らへんの処理、全然把握出来てないぜ!

 

『メインフェイズ2、魔法カード『ライトニング・ストーム』発動、自分フィールド二表側表示のカードが存在しない場合、以下の効果から1つを選択して発動出来る。――相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する』

「無駄だ! 破壊されて墓地に送られた《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の効果発動! 次のスタンバイフェイズに蘇る!」

 

 本当に無駄な事をしているなぁ。多分、この『ライトニング・ストーム』、最初のターンから手札で腐っていたんだろう。大抵、守備表示で出していたし。

 

『……ターンエンド』

 

 

 『天威相剣』

 LP7000

 手札2枚

 EXモンスターゾーン

  無し

 メインモンスターゾーン

  無し

 魔法・罠カードゾーン

  無し

 

 

「私のターン、ドロー! スタンバイフェイズ、《D-HERO デストロイフェニックスガイ》は何度でも蘇る! 不死身の融合モンスターだ!」

 

 相手の場は更地、絶好の好機なんだが、このターンで相手のLPを全部消し飛ばす事は出来ないや。

 

「モンスターを1体伏せてバトル! 《D-HERO デストロイフェニックスガイ》でダイレクトアタック!」

 

 2500削って残りLP4500。流石に此方もガス欠で削れないなぁ。

 

「私はこれでターンエンド」

 

 

 『芝刈り召喚シャドール』

 LP1000

 手札1枚

 EXモンスターゾーン

  無し

 メインモンスターゾーン

 《D-HERO デストロイフェニックスガイ》星8/闇属性/戦士族/攻2500/守2100

  裏側守備表示のモンスター

 魔法・罠カードゾーン

  無し

 

 

『私のターン、ドロー』

 

 既に即死圏内なので気が抜けない。この先、より大きなプレミを犯した決闘者が敗北となるだろう!

 

『自分フィールドに効果モンスターが存在しな居場合、手札から《天威龍-アシュナ》を特殊召喚する』

 

 ……相手の手札はこの他に2枚、前のターンから展開に使ってこないという事は何らかの理由で腐っているカードだろう。

 やはり相手の動きは初動で潰すに限る!

 

「《D-HERO デストロイフェニックスガイ》のエフェクト発動! 自身と《天威龍-アシュナ》を破壊する! そしてセメタリーより《D-HERO デストロイフェニックスガイ》のエフェクト発動! 次のターンのスタンバイフェイズに自分のセメタリーから『D-HERO』1体を選んで特殊召喚する!」

 

 さて、これが囮で《相剣軍師-龍淵》握っていたら死ぬが、どうだ!?

 

『……これでターンエンド』

 

 よーしよしよし、それじゃ殺そう。

 

「私のターン、ドロー! スタンバイフェイズにセメタリーより甦れ《D-HERO デストロイフェニックスガイ》!」

 

 ……ホント、一体何のデッキだってぐらい『D-HERO』融合モンスターが大活躍しているなぁ。

 コイツを野放しにするとこうなるのか。やっぱり最優先で除去せざるを得ないなぁ。

 

「――伏せていたカードは《シャドール・ドラゴン》、攻撃力は1900。《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の攻撃力は2500だから100足りない」

 

 先程、臆せず攻撃しておけば打点足りたんだけどね。

 《D-HERO デストロイフェニックスガイ》が墓地に行った後の予備プラン&相手の魔法&罠ゾーンに伏せてきたら2枚破壊出来るプランだったんだよ。

 

 

「それでいて私の手札2枚はモンスターカードではない。この状況において――攻撃力100以上のモンスターを引けたら面白いよね?」

 

 

 あ、この展開、アニメで見た事あるや!

 

「カードを2枚セットし、墓地の《D-HERO ディバインガイ》の効果発動! 自分の手札が0枚の場合、自分の墓地からこのカードと『D-HERO』モンスター1体《D-HERO ダッシュガイ》を除外して発動出来る。自分はデッキから2枚ドローする!」

 

 さぁ、運命のドローだ! 祈れ! 2枚ドロォォォッ!

 ――引いたカードを見て、にっこり微笑む。天を見よ、見える筈だ、あの死兆星が!

 

「裏側守備表示の《シャドール・ドラゴン》を攻撃表示に変更し、バトル! 攻撃力1900の《シャドール・ドラゴン》でダイレクトアタック!」

 

 召喚せずにバトルフェイズ入りし、1900削って残りライフ2600。このままじゃ足りないねー。

 

「《D-HERO デストロイフェニックスガイ》でダイレクトアタック! ――ダメージステップ開始時、手札の《召喚師アレイスター》を墓地に捨てて効果発動! 《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の攻撃力・守備力を1000アップさせる!」

 

 私が引いたカードは《召喚師アレイスター》! その効果は言わずもがな!

 攻撃力3500となった《D-HERO デストロイフェニックスガイ》のダイレクトアタックが決まり、相手のLPを0にする。

 

「――ガッチャ、楽しいデュエルだったぜ!」

 




 『芝刈り召喚シャドール』vs『天威相剣』

 来月のランクマで最も遭遇するであろう、新鋭の環境デッキ。
 安定してレベル8シンクロ&レベル10シンクロ立てられるのはずるいと思う(小学生並みの感想)

 基本陣形の《バロネス》《赤霄》を処理出来れば、立て直す継戦能力は無いので何とかなるが、万能無効1回とモンスター効果無効をくぐり抜けて処理しろという難問。
 真面目に今期、『壊獣』か《ラヴァゴーレム》を投入するか、悩む一因となる。
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