遊戯王マスターデュエル とあるシャドール使いの格付戦奮闘記   作:咲夜泪

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 本日の最強カード

 『隣の芝刈り』
 通常魔法(準制限カード)
 (1):自分のデッキの枚数が相手よりも多い場合に発動できる。
 デッキの枚数が相手と同じになるように、自分のデッキの上からカードを墓地へ送る。


ー/『芝刈り召喚シャドール』への挑戦(先攻)

 ――遊戯王は先攻絶対有利。

 

 その理はいつの時代も変わりない、絶対の真理だ。

 例え先攻がドロー出来なくなっても、先んじて動ける利の前では取るに足らぬ些事だ。

 後攻で捲くるカードが増えた今でも有利なのは変わらない。

 さて、今宵は本編では多分描かれない、『芝刈り召喚シャドール』の先攻展開例をお見せしよう。

 

 ――これは、これを見る決闘者諸君への『挑戦状』でもある。是非、この布陣の数々を突破してくれたまえ。

 

 

 れべる1『《シャドール・ビースト》《シャドール・ファルコン》《ラーの翼神竜-球体形》《シャドール・ハウンド》《PSYフレーム・ドライバー》』

 

 

「……ぇー?」

 

 なぁにこれぇ? う、動けん。融合出来ない処か、一切動きようが無い手札事故だ!

 通常召喚出来るのは《シャドール・ファルコン》と《シャドール・ハウンド》だが、初手で伏せる旨味が一切無い。両方のリバース効果が不発に終わる始末だ。

 残りは《シャドール・ビースト(レベル5)》《PSYフレーム・ドライバー(レベル6の上に通常モンスター)》《ラーの翼神竜-球体形(3体の生贄何処よ?)》……。

 裏守備表示で出すメリットは欠片も無い上に、今の環境だと『壊獣』に変えられて1キル要因になったり、『ヌメロン』の殴り役になって1キルされかねない。

 

何もせずにターンエンド!(くっ、殺せ!)

 

 ターンが帰ってくる事を祈るしか無い!

 

 

 れべる2『『影依融合』『神の写し身への接触』『超融合』『召喚魔( 緑 一 色 )術』『ルドラの魔導書』』

 

 

「な ぁ に こ れ ぇ ?」

 

 なんでこう、絶妙に動けない魔法一色なの!? 幾らデッキの数を60枚にしているとは言え、酷すぎない!?

 

私は2枚(『超融合』(ミラー来い)『神の写し身への接触』)(ミラー来い)伏せてターンエンド!(ミラー来い)

 

 

 レベル3『『暴走魔法陣』《シャドール・リザード》『影依融合』《灰流うらら》『墓穴の指名者』』

 

 

「フィールド魔法『暴走魔法陣』を発動、効果処理としてデッキから《召喚師アレイスター》を手札に加える」

 

 《灰流うらら》チェックも兼ねての『暴走魔法陣』から1枚初動。更には『シャドール』融合モンスターにもアクセス出来る理想的な手札である。

 

「《召喚師アレイスター》を通常召喚、効果発動、デッキから『召喚魔術』を手札に加える。そして《召喚師アレイスター》1体でリンク召喚、召喚条件はレベル4以下の魔法使い族モンスター1体。リンク1《聖魔の乙女(マギストス・メイデン)アルテミス》」

 

 いつもの動き。そうそう、《召喚師アレイスター》が召喚されたら即座に《増殖するG》を投げる事をオススメする。《召喚獣メルカバー》を立てるまでに2ドロー出来るし、もしかしたらこのターン、何もせずに終わってくれるかもしれない。

 今回は『墓穴の指名者』を握っているので手札誘発を踏み倒せるが。

 

「手札から魔法カード『影依融合』発動! 手札の《シャドール・リザード》と光属性《聖魔の乙女アルテミス》を融合! レベル8《エルシャドール・ネフィリム》!」

 

 『召喚獣』単体の動きなら場に出て除外するだけの《聖魔の乙女アルテミス》だが、『シャドール』が組み合わさると除外する前に《エルシャドール・ネフィリム》の融合素材になれる。

 

「《エルシャドール・ネフィリム》の効果発動、墓地に送られた《シャドール・リザード》の効果発動。《シャドール・リザード》の効果でデッキから永続罠『影依の偽典』を墓地に送り、《エルシャドール・ネフィリム》の効果で《影霊の翼 ウェンディ》を墓地に送る」

 

 墓地を肥やしながら本命の『影依の偽典』を墓地に、アド稼ぎ用に《影霊の翼 ウェンディ》から――。

 

「墓地に送られた《影霊の翼 ウェンディ》の効果でデッキから《シャドール・ビースト》を裏側守備表示で特殊召喚」

 

 《シャドール・ビースト》のリバース効果が発動すれば2枚ドローして1枚捨てるという『シャドール』にとって3アド稼ぐ動きが出来る。

 

「手札から魔法カード『召喚魔術』発動! 墓地の《召喚師アレイスター》と光属性《聖魔の乙女アルテミス》を除外して融合! レベル9《召喚獣メルカバー》を守備表示で融合召喚!」

 

 此処で大事なのは守備表示で出す事だ。守備力2100と、攻撃力2500より低い数字だが、大抵のデッキに1枚以上突っ込んである魔法カード『ライトニング・ストーム』の全体除去を守備表示にするだけで回避出来るのは非常に大きい事だ。

 

「墓地の『召喚魔術』の効果発動、除外された《召喚師アレイスター》を手札に戻し、『召喚魔術』をデッキに戻す」

 

 これで次のターンでも同じ流れで『召喚獣』融合モンスターを出す事が出来る。場合によっては手札誘発として切る羽目になるが、其処ら辺はケースバイケースだ。

 

「そして《エルシャドール・ネフィリム》1体でリンク召喚! 召喚条件はリンクモンスター以外のEXモンスターゾーンのモンスター1体! リンク1《グラビティ・コントローラー》! 」

 

 此処で大切なのは《エルシャドール・ネフィリム》の召喚位置をEXモンスターゾーンに配置しておく事だ。こうやって能動的に墓地送り出来るからだ。

 本当に便利なリンク1だこと《グラビティ・コントローラー》。お前も名誉『シャドール』だ。君も『シャドール』にならないか?

 

「墓地に送られた《エルシャドール・ネフィリム》の効果で墓地の永続罠『影依の偽典』を手札に加える」

 

 そして目的の『影依の偽典』を回収っと。これが無いと始まらない。

 

「1枚伏せてターンエンド!」

 

 

 『芝刈り召喚シャドール』

 LP8000

 手札3枚(《灰流うらら》《召喚師アレイスター》『墓穴の指名者』

 EXモンスターゾーン

 《グラビティ・コントローラー》リンク1/闇属性/サイキック族/攻1000

 メインモンスターゾーン

 《召喚獣メルカバー》星9/光属性/機械族/攻2500/守2100

  裏側守備表示のモンスター《シャドール・ビースト》

 魔法・罠カードゾーン

  伏せカード1枚(永続罠『影依の偽典)』

 

 これが『芝刈り召喚シャドール』における基本的な布陣。

 《召喚獣メルカバー》による1妨害(モンスターor魔法効果限定)に永続罠『影依の偽典』による相手ターン《エルシャドール・ミドラーシュ》(特殊召喚1回限定)である。

 《エルシャドール・ミドラーシュ》が刺さらないデッキなら、相手ターン《エルシャドール・ネフィリム》(好きな『シャドール』カードをデッキから墓地へ)、または《エルシャドール・アプカローネ》(この効果無効は永続で1ターン限りではない)で臨機応変に立ち回れる。

 最悪、『影依の偽典』で出した『シャドール』融合モンスターが破壊されても墓地から『シャドール』魔法・罠カードを回収出来るし、融合モンスター限定の攻撃力1000アップする手札誘発《召喚師アレイスター》も温存すれば次のターンにまた『召喚獣』融合モンスターを出せる。

 

 先攻制圧とは呼べない、非常に簡素な布陣であるが、墓地は非常に肥えているので継戦能力は中々な感じである。

 まさしく『高度の柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対処すべし』だね!

 

 

 レベル4『『隣の芝刈り』『墓穴の指名者』『影依融合』『神の写し(宇宙盤面)身との接触』『召喚魔術』』

 

 

「手札から魔法カード『隣の芝刈り』を発動! デッキから20枚墓地に送る!」

 

 最初からエンドカードを叩きつける。『墓穴の指名者』も握っているので、相手が《灰流うらら》を握っていても安心だ!

 此処から生み出されるアドは普通に20アド以上である。

 

「墓地に送られた《シャドール・ビースト》《シャドール・リザード》《影霊の翼 ウェンディ》《シャドール・ヘッジホッグ》《影依の巫女 エリアル》の効果発動」

 

 あ、墓地に《妖精伝姫-シラユキ》《召喚師アレイスター》『影依の偽典』落ちたわ。

 

「《影依の巫女 エリアル》の効果で墓地の『隣の芝刈り』を除外、《シャドール・ヘッジホッグ》の効果で《シャドール・ドラゴン》を手札に、《影霊の翼 ウェンディ》の効果で《シャドール・ファルコン》を裏側守備表示で特殊召喚、《シャドール・リザード》の効果でデッキから《シャドール・ハウンド》を墓地に送り、《シャドール・ビースト》の効果で1枚ドロー」

 

 チェーンの最後に《影依の巫女 エリアル》を置いておく理由は一応相手の妨害対策である。

 

「《シャドール・ハウンド》の効果で《シャドール・ファルコン》を表側攻撃表示に変更、リバース効果発動、墓地の《シャドール・ビースト》を裏側守備表示で特殊召喚する」

 

 あのシンクロモンスターが実装されてからは召喚権を使わずに如何に《シャドール・ファルコン》を表側表示にするかにかかっている。

 

「手札から魔法カード『召喚魔術』発動、墓地の《召喚師アレイスター》と光属性《幽鬼うさぎ》を除外して融合、レベル9《召喚獣メルカバー》を守備表示で融合召喚!」

 

 5回召喚・特殊召喚する前に《召喚獣メルカバー》を着地っと。これで《原始生命態ニビル》対策は大丈夫。『シャドール』は基本的に《ニビル》打たれてもアド回収出来るので痛手にはならない方だが。

 

「墓地の『召喚魔術』の効果発動、除外された《召喚師アレイスター》を手札に、墓地の『召喚魔術』をデッキに戻す。そして《召喚師アレイスター》を通常召喚、効果発動、デッキから『召喚魔術』を手札に加え――《召喚師アレイスター》1体でリンク召喚、リンク1《聖魔の乙女アルテミス》」

 

 うわぁ、おぞましいぐらい邪悪な動きしているー。

 

「魔法カード『影依融合』発動、手札の《シャドール・ドラゴン》と光属性《聖魔の乙女アルテミス》を融合、レベル8《エルシャドール・ネフィリム》。特殊召喚された《エルシャドール・ネフィリム》の効果で、デッキから『シャドール』カード、通常罠『影光の聖選士』を墓地に送る」

 

 もうこのターン、下級『シャドール』モンスターの効果はほぼ使い切ったので、次のターンに能動的に動けるように『影光の聖選士』を墓地に落としておく。

 これは何かと便利で、罠カードなので好きなタイミングで場のモンスターを裏表に出来るし、墓地の『シャドール』を対象にして悪さをするカードに対し、先にコストで『シャドール』カードを除外するというサクリファイス・エスケープ的な事も出来る。

 

「レベル8の《エルシャドール・ネフィリム》にレベル2の《シャドール・ファルコン》をチューニング! シンクロ召喚、レベル10《フルール・ド・バロネス》! 墓地に送られた《エルシャドール・ネフィリム》の効果で墓地の永続罠『影依の偽典』を手札に加える」

 

 いやはや、我ながら邪悪な動きだねぇ。うん、やっぱり《ネフィリム》1枚から出せる《フルール・ド・バロネス》は名誉『シャドール』だよ!

 

「『召喚魔術』発動、墓地の《召喚師アレイスター》と融合モンスター《エルシャドール・ネフィリム》を除外して融合! レベル8《召喚獣アウゴエイデス》!」

 

 そして最後に2体目の『召喚獣』融合モンスターを構えておく。コイツは相手の特殊召喚に反応してモンスターを破壊する効果を持っている。

 普通なら、たかが1妨害に過ぎないが、『シャドール』を前に出来る特殊召喚は1回のみだよ?

 

「カードを2枚伏せてターンエンド!」

 

 

 『芝刈り召喚シャドール』

 LP8000

 手札2枚(『墓穴の指名者』)

 EXモンスターゾーン

 《フルール・ド・バロネス》星10/風属性/戦士族/攻3000/守2400

 メインモンスターゾーン

 《召喚獣メルカバー》星9/光属性/機械族/攻2500/守2100

 《召喚獣アウゴエイデス》星8/光属性/天使族/攻2000/守2800

  裏側守備表示のモンスター《シャドール・ビースト》

 魔法・罠カードゾーン

  伏せカード2枚(永続罠『影依の偽典』速攻魔法『神の写し身との接触』)

 

 《フルール・ド・バロネス》の万能妨害、《召喚獣メルカバー》のカードの種類による疑似万能妨害、《召喚獣アウゴエイデス》の相手の特殊召喚に反応して発動するモンスター破壊効果――ざっと3妨害+相手ターン《ミドラーシュ》、+墓地に『影光の聖選士』に《妖精伝姫-シラユキ》、《シラユキ》に至っては3回ぐらい墓地から特殊召喚出来るぞー!

 

 

「ふぅははははははぁー! この圧倒的な制圧盤面、覆せるもんなら覆してみろぉっ!」

 

 

 ……いや、まぁ、割りと何とでも突破されそうになるのが今の現代遊戯王である。

 

 

 




 箸休め回。本編で大体先攻じゃない理由がこれです。
 結局融合出来ない時は呆気無く負けるので、『芝刈り召喚シャドール』はTier2~3ぐらいのデッキです。
 下振れた時は半端無く脆いですが、上振れた時は天敵すら捲れます。ふわんだりぃず? 無理ぞ。
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