遊戯王マスターデュエル とあるシャドール使いの格付戦奮闘記 作:咲夜泪
――デュエル、デュエルデュエルデュエル!
『ダイヤモンド1』に到達しても終わりじゃない。
まだ見ぬ強敵を求め、まだ至れぬ満足を求めてひたすらランクマッチに潜り続ける。
16日に始まるリミットワン祭り、地味に楽しみだ。流石に芝刈り型は無理なので『召喚シャドールデスピア』で行こうと思うよ!
「また後攻かぁ……」
初期手札は《増殖するG》、《シャドール・リザード》、《D-HERO ダッシュガイ》、『墓穴の指名者』、『影依の偽典』……事故っている。完全に事故っているなぁ。
「次のターン来ても融合出来ないし、《増殖するG》が通らなければ即サレンダーだな……」
おまけに後攻、半分以上死んだなと思いながら相手の展開を眺めていこう。
『永続魔法『炎舞-天キ』発動、このカードの効果処理として、デッキからレベル4以下の獣戦士族モンスター1体、《鉄獣戦線 フラクトール》を手札に加える』
相手は『鉄獣戦線』か。死んだな!
『手札から《鉄獣戦線 フラクトール》を墓地に送って効果発動、デッキからレベル3以下の獣族モンスター、レベル2《鉄獣戦線 キット》を墓地に送る。墓地に送られた《鉄獣戦線 キット》の効果発動、デッキからこのカード以外の『トライブリゲード』カード、《鉄獣戦線 ナーベル》を墓地に送って効果発動、デッキからこのカード以外の『トライブリゲード』モンスター1体、《鉄獣戦線 フラクトール》を手札に加える』
あれ、既に効果を使った《鉄獣戦線 フラクトール》?
「……サーチするの、《鉄獣戦線 ケラス》じゃない? 既に手札に握っている? または他に獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターを握ってない?」
敵対者側の視点しかないから、展開については何とも言えないが、何だろう?
『《レスキューキャット》を通常召喚、効果発動、フィールドのこのカードを墓地に送り、デッキからレベル3以下の獣族モンスター2体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚んされたモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに破壊される』
「手札から《増殖するG》を捨てて効果発動」
……お、《増殖するG》の効果通った。これで打開札引ければ良いのだが。
『デッキから《鉄獣戦線 キット》を2体特殊召喚する』
「《増殖するG》の効果で1枚ドロー」
引いたカードは『禁じられた一滴』か。捲り札じゃなくて展開札が欲しいなぁ。
『《鉄獣戦線 キット》2体でリンク召喚、召喚条件は『トライブリゲード』モンスター2体、リンク2《鉄獣戦線 塊撃のベアブルム》』
「《増殖するG》の効果で1枚ドロー」
引いたカードは《灰流うらら》、違う、そうじゃない。
『私はこれでターンエンド』
おや、中途半端に棒立ちエンドしてくれたか。これはドロー次第でワンチャンあるかな?
「私のターン、ドロー」
引いたカードは2枚目の『禁じられた一滴』……馬鹿な、これでどう戦えば良いんだ!?
「……と、とりあえず……《シャドール・リザード》を通常召喚してバトル、攻撃力1800の《シャドール・リザード》で攻撃力1700の《鉄獣戦線 塊撃のベアブルム》を攻撃。戦闘破壊して100ダメージ」
『墓地に送られた《鉄獣戦線 塊撃のベアブルム》の効果発動、デッキから『トライブリゲード』罠カード、『鉄獣の抗戦』を手札に加え、その後、手札を1枚選んでデッキの1番下に戻す』
あ、致命的にやばいカードをサーチされる。こんな事故ってる時にあんなパワーカード発動されたら詰むね!
「メイン2、《シャドール・リザード》1体でリンク召喚、召喚条件はレベル4以下の魔法使い族モンスター1体、リンク1《聖魔の乙女アルテミス》」
苦肉の策だが、これでどうにか相手ターンに融合出来る素材は揃ったか。
「カードを3枚伏せてターンエンド」
伏せたカードは『墓穴の指名者』『禁じられた一滴』『影依の偽典』の3枚、『ハーピィの羽根箒』された瞬間に終わりである。
『私のターン、ドロー』
事故り過ぎていて非常に苦しいデュエルだが、どうなる……?
『魔法カード『金満で謙虚な壺』を発動、EXデッキのカードを6枚裏側表示で除外し、その枚数分カードをめくり、その中から1枚選んで手札に加える。――『抹殺の指名者』《増殖するG》《レスキューキャット》『フュージョン・デステニー』《増殖するG》《灰流うらら》――『フュージョン・デステニー』を手札に加える』
《灰流うらら》で潰しておくべきだったか……いや、既に手札に引かれている可能性の方が怖いか。《灰流うらら》は『フュージョン・デステニー』に使うとしよう。
『《鉄獣戦線 フラクトール》を通常召喚、効果発動、墓地の《鉄獣戦線 フラクトール》《鉄獣戦線 キット》《レスキューキャット》《鉄獣戦線 キット》を除外し、除外した数と同じ数のリンクマーカーを持つ獣族・獣戦士族・鳥獣族リンクモンスター1体をEXデッキから特殊召喚する』
「チェーンして速攻魔法『禁じられた一滴』発動! フィールドの《聖魔の乙女アルテミス》を墓地に送り、《鉄獣戦線 フラクトール》の攻撃力を半分にし、効果を無効化する!」
よし、これで墓地4体を無駄に出来たか。
『《鉄獣戦線 フラクトール》を墓地に送って発動、デッキからレベル3以下の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスター1体を墓地に送る』
「……いやいや、それ、フィールドから発動した効果だろう? コストで墓地に送っても――ほら、無効だよ」
無駄にリリースしただけで何やってるんだろうなぁと相手のプレミを眺める。
『魔法カード『フュージョン・デステニー』を発動――』
「手札から《灰流うらら》を捨てて効果を無効にする」
デッキ融合の一番の弱点は《灰流うらら》に無効にされる事だよね。自分に使われる場合は忌々しいが、使う分には最高に気分が良いね。
『カードを1枚セット、ターンエン――』
「メインフェイズ終了前、永続罠『影依の偽典』発動! 墓地の《シャドール・リザード》と光属性《聖魔の乙女アルテミス》を除外して融合! レベル8《エルシャドール・ネフィリム》!」
さて、その伏せカード、当然、前のターンにサーチした『鉄獣の抗戦』だよね?
「特殊召喚された《エルシャドール・ネフィリム》の効果発動、デッキから《シャドール・リザード》を墓地に送って効果発動、デッキから《シャドール・ドラゴン》を墓地に送って効果発動、伏せカードを破壊する!」
破壊したカードは当然『鉄獣の抗戦』だった。
思い通りにデュエルが進むのは気持ちが良いねぇ、あとはそれにドローが付いて来れば――!
『……ターンエンド』
「私のターン、ドロー!」
……引いたカードは2枚目の『影依の偽典』……い、いらねぇ。
「まずい、何も出来ねぇ……」
いや、一応『影依の偽典』で『シャドール』融合モンスターを出す事は出来るが、ダイレクトアタック出来ない制約が地味に痛い。
《ネフィリム》と《ミドラーシュ》の棒立ち……いや、『鉄獣戦線』モンスターが1体でも通常召喚された瞬間に突破されて蓋される。
アド損を覚悟してでも動くしかないか……?
「永続罠『影依の偽典』発動、墓地の《シャドール・ドラゴン》と闇属性《シャドール・リザード》を除外し、融合召喚! レベル5《エルシャドール・ミドラーシュ》!」
これで墓地に『シャドール』モンスターは0体! おまけに回収出来る『シャドール』魔法・罠も無しだー!
「うわぁ、やりたくねぇ! 《エルシャドール・ミドラーシュ》と《エルシャドール・ネフィリム》の2体でリンク召喚! 召喚条件は効果モンスター2体、リンク2《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》!」
本来なら2枚回収出来るのに何も出来ないという究極のアド損! でも仕方ないね!
「《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》の効果発動、2000LP払ってデッキから『フュージョン・デステニー』を墓地に送って発動! 手札から《D-HERO ダッシュガイ》、デッキから《D-HERO ディバインガイ》を墓地に送って融合! レベル8《D-HERO デストロイフェニックスガイ》!」
わー、こんな酷い展開ルート初めてだよー!? 何一つ美味しくねぇ!
「ええい、バトル! 攻撃力500の《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》と攻撃力2500の《D-HERO デストロイフェニックスガイ》でダイレクトアタック! 3000ダメージで残りLP4900! ついでに《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の効果発動、自分フィールドの《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》と相手フィールドの永続魔法『炎舞-「天キ」』を破壊! 私はこれでターンエンド!」
……2枚目の『禁じられた一滴』は、敢えて伏せない! ……出し惜しんだ結果の敗因になりそう。
『私のターン、ドロー』
さぁ何でも来やがれー! 2~3妨害しか出来ないぞ!
『《鉄獣戦線 ケラス》を通常召喚』
「《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の効果発動、自身と《鉄獣戦線 ケラス》を破壊する! そして破壊されて墓地に送られた《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の効果発動」
『チェーンして《PSYフレームギア・γ》の効果発動』
げっ、モンスター効果無効&展開札! どうする? 此処で《ミドラーシュ》出して特殊召喚1回消費させるか? いや、戦闘破壊されて結局シンクロorリンクされてしまう。此処は敢えて出させてから――。
『手札から《PSYフレームギア・γ》とデッキから《PSYフレーム・ドライバー》を特殊召喚し、《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の効果を無効』
まぁ『鉄獣戦線』の本ルート展開を防いだから《デスフェニ》は仕事してくれただろう。ご苦労!
「永続罠『影依の偽典』発動! 墓地の《エルシャドール・ミドラーシュ》と光属性《エルシャドール・ネフィリム》を除外して融合! レベル8《エルシャドール・ネフィリム》! 『影依の偽典』の隠された効果で、この効果で特殊召喚されたモンスターと同じ属性を持つ相手フィールドのモンスター1体を選んで墓地に送る! 私はチューナーモンスター《PSYフレームギア・γ》を選んで墓地に送る!」
まさか『鉄獣戦線』で『ハリラドン』展開してくるとは思わないが、レベル8のシンクロモンスターは厄介なのが多い。万が一の目は潰しておくべきだろう。
「そして特殊召喚された《エルシャドール・ネフィリム》の効果発動、デッキから《影霊の翼 ウェンディ》を墓地に送って効果発動、デッキから《影依の巫女 エリアル》を裏側守備表示で特殊召喚する!」
これで相手が《影依の巫女 エリアル》を殴ってくれれば除外ゾーンから《エルシャドール・ネフィリム》を戻せるなぁ。是非とも殴って欲しいものだ。
『……このままターンエンド、エンドフェイズ時、《PSYフレームギア・γ》の効果で特殊召喚された《PSYフレーム・ドライバー》は除外される』
よし、なんとかやり過ごした!
「私のターン、ドロー! ……おいおい、今更かよ」
もうちょい早いターンに来てくれれば苦労しなかったんだけどなぁ!
「魔法カード『隣の芝刈り』発動! 相手のデッキは26枚、私のデッキは43枚、よって17枚墓地に送る!」
オラァッ、とどめの時間じゃー! 序盤のアド取りを完全無視したオーバーキルとも言う。
「墓地に送られた《シャドール・ファルコン》、《シャドール・ビースト》《影依の巫女 エリアル》の効果発動!」
まぁ何が落ちようが関係あるまい。このターンで死ぬんだからね!
「墓地に送られた《影依の巫女 エリアル》の効果で自分の墓地の《召喚師アレイスター》、相手の墓地の《鉄獣戦線 ケラス》《鉄獣戦線 フラクトール》を除外! 《シャドール・ビースト》の効果で1枚ドロー、《シャドール・ファルコン》で自身を裏側守備表示で特殊召喚する!」
まぁ墓地に《召喚師アレイスター》と『召喚魔術』が一緒に落ちて、おまけに《影依の巫女 エリアル》まで落ちた時点でお膳立て完璧よね?
「墓地の『召喚魔術』の効果発動、除外されている《召喚師アレイスター》を手札に加え、墓地の『召喚魔術』をデッキに戻す」
『召喚獣』融合ギミックを使わずとも手札に《召喚師アレイスター》をサーチ出来る当たり、『召喚』と『シャドール』の相性は完璧よね!
「《召喚師アレイスター》を通常召喚、効果発動でデッキから『召喚魔術』を手札に加えてそのまま発動! フィールドの《召喚師アレイスター》と融合モンスター《エルシャドール・ネフィリム》を除外し、融合召喚! レベル8《召喚獣アウゴエイデス》!」
ダイレクトアタック出来ない《エルシャドール・ネフィリム》を容赦無く素材にする。このターンで終わりだし、アド損なんて気にせずに派手に行こう。
「《召喚獣アウゴエイデス》の効果発動、墓地の融合モンスター《D-HERO デストロイフェニックスガイ》を除外し、その攻撃力分、2500アップして攻撃力4500となる!」
あと《影依の巫女 エリアル》の反転召喚残っていたけど、必要無いから良いや。
「バトル! 攻撃力4500の《召喚獣アウゴエイデス》でダイレクトアタック! これで残りLP400」
おおっと、私のフィールドにはこれ以上攻撃出来るモンスターがいないぞー。これはプレミかなー? まぁそんな訳無いよね。
「――墓地の《妖精伝姫-シラユキ》の効果発動、墓地の7枚除外して自身を特殊召喚、攻撃力1850の《妖精伝姫-シラユキ》でダイレクトアタック!」
対戦ありがとうございました。……やっぱり今の『鉄獣戦線』、《デスフェニ》が相当きついんかね?