遊戯王マスターデュエル とあるシャドール使いの格付戦奮闘記 作:咲夜泪
《召喚獣エリュシオン》
融合・効果モンスター
星10/光属性/天使族/攻3200/守4000
「召喚獣」モンスター+エクストラデッキから特殊召喚されたモンスター
このカードは上記のカードを融合素材にした融合召喚でのみエクストラデッキから特殊召喚できる。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードの属性は「闇」「地」「水」「炎」「風」としても扱う。
(2):1ターンに1度、自分のフィールド・墓地の「召喚獣」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスター及びそのモンスターと同じ属性を持つ相手フィールドのモンスターを全て除外する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
出す条件が厳しい割には一発屋。
優秀な融合モンスターが揃っている『召喚獣』において、使わない方が強い枠という悲しみを背負っている。
――『リミットワンフェス』。
それは禁止以外のあらゆるカードが制限、1枚限定となるハイランダーデッキ限定のフェス。
流石に60枚前提の芝刈り型を組むのは無謀を通り越して絶対に回らないので、デッキ枚数を40枚にし、空いたスペースに違うテーマカードを存分にぶち込んでデュエルする事となる。
さて、この『リミットワンフェス』における『シャドール』は、一言で語れる。弱い。
なんせいつもの動き(ネフィリム・グラビティ・墓地の影依の偽典回収)をして、相手ターン《ミドラーシュ》したら息切れして動けなくなる。同名カード1枚だから、全部のカードが1回限りの使い切りであり、あっという間にリソース枯渇する。
普段とは全く異なる立ち回りを要求され、最適解に至るまでの研究時間は与えられないという。まぁ気軽に組んで何度も玉砕しろって事さね。
「私の先攻、私は魔法カード『魔玩具補綴』発動、デッキから『融合』1枚と《エッジインプ・シザー》を手札に加える」
『融合』をサーチ出来て融合素材まで持ってこれる使い得のパワーカード、相変わらず頭おかしい効果である。なお、今回のデッキに『デストーイ』融合モンスターは入ってない。
「《召喚師アレイスター》を通常召喚し、効果発動。デッキから魔法カード『召喚魔術』を手札に加える」
そして1枚初動の《召喚師アレイスター》はこの『リミットワンフェス』において最強級のカードであり、多分ほぼ全デッキに出張出来るほどの便利さを誇っている。
コイツだけいつもの動き出来るんだから、当たり前だよなぁ。
『フィールドのモンスターの効果が発動した時、手札から《幽鬼うさぎ》を捨てて効果発動、フィールドのそのカードを破壊する』
何故それを《召喚師アレイスター》に使ったんだろう?
確かに破壊されると《聖魔の乙女アルテミス》をリンク召喚出来なくなるが、《幽鬼うさぎ》は光属性だから余り意味無いぞ?
「魔法カード『召喚魔術』発動、自分の墓地の《召喚師アレイスター》と相手の墓地の光属性《幽鬼うさぎ》を除外して融合、レベル9《召喚獣メルカバー》を守備表示で融合召喚。墓地の『召喚魔術』の効果発動、除外された《召喚師アレイスター》を手札に加え、墓地の『召喚魔術』をデッキに戻す」
結局、出るものは同じで、単に手札を1枚減らしただけという。使い慣れてないのか、破壊して効果も無効に出来るとでも勘違いしたのかな?
「魔法カード『融合』発動、手札の《悲劇のデスピアン》と闇属性《エッジインプ・シザー》を融合! レベル8《赫灼竜マスカレイド》!」
さて、余ったデッキ枠に投入した『デスピア』要素の登場だー! 前々から組み合わせたかったテーマなので楽しみである。
「効果で墓地に送られた《悲劇のデスピアン》の効果発動、デッキから《デスピアの導化アルベル》を手札に加える。――カードを1枚セットしてターンエンド」
伏せたカードは『影依の偽典』。ただし、現在、墓地に『シャドール』モンスターカードが無いので墓地除外からの融合は出来ない。
『私のターン、ドロー』
さて、相手は何をしてくるかなぁ?
『相手のフィールドの《召喚獣メルカバー》をリリースし、相手の場に《海亀壊獣ガメシエル》を特殊召喚する』
げっ、『壊獣』かよ。このターンのうちに墓地に『シャドール』モンスターカードを送り込む算段が早くも崩れたぞー。
『手札の《相剣軍師-龍淵》の効果発動、このカード以外の『相剣』カード《相剣師-泰阿》を墓地に捨てて、このカードを特殊召喚する。その後、『相剣トークン』1体を特殊召喚する』
「融合召喚した《赫灼竜マスカレイド》がモンスターゾーンに存在する限り、相手は600LP払わなければカードの効果を発動出来ない」
600ダメージで残りLP7400、そして相手『相剣』かぁ。リミットワンなのに普段と変わらない動きだなぁ。出てくるレベル10シンクロは当然――。
『レベル4のチューナーモンスター『相剣トークン』にレベル6の《相剣軍師-龍淵》をチューニング、シンクロ召喚、レベル10《相剣大公-承影》』
げっ、そっちが出てきたか。処理が非常に辛い。
『《相剣軍師-龍淵》がシンクロ素材として墓地に送られた場合に発動出来る。相手に1200ダメージを与える』
「《赫灼竜マスカレイド》の効果で以下略」
1200ダメージ食らって6800、相手も600削れて残りLP6800。
『バトルフェイズ、攻撃力3100になっている《相剣大公-承影》で攻撃力2500の《赫灼竜マスカレイド》を攻撃』
普通に戦闘破壊されて600ダメージ、残りLP6100。
『メインフェイズ2、《十二獣クックル》を通常召喚、《十二獣クックル》1体でエクシーズ召喚、ランク4《十二獣ライカ》、更に《十二獣ライカ》1枚でエクシーズ召喚、ランク4《十二獣ドランシア》』
……なんでメインフェイズ2になってから『十二獣』展開してるんだ?
『《十二獣ドランシア》の効果発動、このカードのエクシーズ素材を取り除き、フィールドの表側表示のカード1枚、《海亀壊獣ガメシエル》を対象に発動出来る。そのカードを破壊する。この効果は相手ターンでも発動出来る』
あ、うん、としか反応出来ない。わざわざ破壊する意味あった?
『私はこれでターンエンド』
「エンドフェイズ、墓地の《赫灼竜マスカレイド》の効果発動、相手フィールドに儀式・融合・シンクロ・エクシーズ・リンクモンスターのいずれかが存在する場合、墓地から《赫灼竜マスカレイド》を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードはフィールドから離れた場合、除外される。この効果は相手ターンでも発動出来る」
とりあえず自己蘇生しておこう。ただ、メインの600バーン効果は使えなくなるので、バニラの2500打点同然だが。敵に使われたら厄介だが、味方として使う分には心許無い効果である。
「私のターン、ドロー」
引いたカードは『ライトニング・ストーム』……使用条件が満たせないな。
「《召喚師アレイスター》を通常召喚、効果発動でデッキから『召喚魔術』を手札に加える」
さて、なんか変な動きをしているとは言え、相手ターンに破壊効果飛ばせられる《十二獣ドランシア》は鬱陶しい事この上無し。どうやって突破しようかなぁ。
……そういえば、余ったEXデッキの枠にロマンカード突っ込んでいたっけ。
「《召喚師アレイスター》1体でリンク召喚、召喚条件はレベル4以下の魔法使い族モンスター、リンク1《聖魔の乙女アルテミス》」
いつもの動き、だが、此処から出す融合モンスターはいつもと違うぞー!
「手札から魔法カード『召喚魔術』発動。墓地の『召喚獣』モンスター《召喚獣メルカバー》とEXデッキから特殊召喚されたモンスター《聖魔の乙女アルテミス》を除外して融合! レベル10《召喚獣エリュシオン》!」
『召喚獣』融合モンスターの中で最強のロマン枠、いやもうコイツを出せただけで結構満足なんだが!
『カードが除外された場合、《相剣大公-承影》の効果発動。相手フィールド及び墓地のカードをそれぞれ1枚ずつ選んで除外する』
「チェーンして《召喚獣エリュシオン》の効果発動、自分のフィールド・墓地の『召喚獣』モンスター1体《召喚獣エリュシオン》を対象に発動出来る。そのモンスターと同じ属性を持つ相手フィールドのモンスターを全て除外する。この効果は相手ターンでも発動出来る」
……え? なんで此処で《十二獣ドランシア》の効果使って破壊しに来ないの?
「《召喚獣エリュシオン》の元々の属性は光属性、ただし、《召喚獣エリュシオン》がモンスターゾーンに存在する限り、このカードの属性は『闇』『地』『水』『炎』『風』としても扱う。神属性以外除外なのに何でフリーチェーンで破壊しなかったんかね?」
フィールドの《召喚獣エリュシオン》を破壊すれば、対象失って不発に終わるのにね。相手の《十二獣ドランシア》と厄介な耐性を持つ《相剣大公-承影》があっさり除外される。
『……《相剣大公-承影》の効果でフィールドの《赫灼竜マスカレイド》と墓地の『召喚魔術』を除外する』
「私はこれでターンエンド」
流石にもう動けないので、がら空きの状態でターンを渡す。まぁ相手の手札1枚だし、どうにでもなるだろう。
『私のターン、ドロー。魔法カード『閃刀起動-エンゲージ』発動、デッキから《閃刀姫-レイ》を手札に加える』
……良く解らんデッキだなぁ。幾らリミットワンで複数テーマを混ぜれるとは言え、『相剣』と『十二獣』と『閃刀姫』なんて基本共存出来ない組み合わせでは?
『《閃刀姫-レイ》を通常召喚――バトルフェイズ、攻撃力1500の《閃刀姫-レイ》でダイレクトアタック』
1500ダメージで残りLP4600。
『《閃刀姫-レイ》の効果発動、このカードをリリースし、EXデッキから『閃刀姫』モンスター1体《閃刀姫-カガリ》をEXモンスターゾーンに特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動出来る。特殊召喚された《閃刀姫-カガリ》の効果発動、自分の墓地の『閃刀』魔法カード『閃刀起動-エンゲージ』を手札に加える。――攻撃力1500の《閃刀姫-カガリ》でダイレクトアタック』
また1500ダメージで残りLP3100。
『メインフェイズ2、魔法カード『閃刀起動-エンゲージ』発動、デッキから『閃刀機-ウィドウアンカー』を手札に加える。カードを1枚セットしてターンエンド』
伏せたカードは速攻魔法『閃刀機-ウィドウアンカー』、フィールドの効果モンスターの効果をターン終了時まで無効にし、更に墓地に魔法カード3枚以上存在するならモンスターのコントロールをエンドフェイズまで強奪出来るが、相手の墓地の魔法カードは1枚である。
「何がしたいのやら。私のターン、ドロー。まずは魔法カード『ライトニング・ストーム』発動、相手フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する」
破壊されて墓地に送られたカードは当然『閃刀機-ウィドウアンカー』であり、このターン、相手からの妨害はもう無いだろう。
「《デスピアの導化アルベル》を通常召喚して効果発動。デッキから『烙印』魔法カード『烙印劇城デスピア』を手札に加える。そしてフィールド魔法『烙印劇城デスピア』を発動!」
『召喚獣』融合ギミックが出来なくなったから――『デスピア』融合ギミックの始まりだよ!
「フィールド魔法『烙印劇城デスピア』の効果発動、自分の手札・フィールドから、レベル8以上の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地に送り、EXデッキから融合召喚する。私はフィールドの《デスピアの導化アルベル》と手札の闇属性《シャドール・ドラゴン》を墓地に送って融合! レベル8《デスピアン・クエリティス》!」
馴染む、実に馴染むぞぉ! 本当に便利なフィールド魔法だこと。
「《デスピアン・クエリティス》の効果発動、レベル8以上の融合モンスターを除く、フィールドのモンスターの攻撃力はターン終了時まで0になる」
《閃刀姫-カガリ》の攻撃力を0にして、っと。さて、若干勿体無いが、今の私のフィールド・墓地に、光属性は《デスピアン・クエリティス》だけなんだよね。
「リバースカードオープン、永続罠『影依の偽典』発動! 墓地の《シャドール・ドラゴン》とフィールドの光属性《デスピアン・クエリティス》を除外して融合! レベル8《エルシャドール・ネフィリム》!」
さぁ此処からは『シャドール』融合ギミックの時間じゃー!
……何で《デスピアン・クエリティス》を除外してまで《エルシャドール・ネフィリム》を出したかというと、そりゃLP3100の状態で『閃刀姫』ギミックをされたら死にかねないからね? 憂いは根から削ぎ落とすべきだね!
「特殊召喚された《エルシャドール・ネフィリム》の効果発動、デッキから《シャドール・リザード》を墓地に送って効果発動、デッキから《影依の巫女 エリアル》を墓地に送って効果発動、相手の墓地の『閃刀機-ウィドウアンカー』『閃刀起動-エンゲージ』《閃刀姫-レイ》の3枚を除外する」
さよーならー。
「バトル、攻撃力2800の《エルシャドール・ネフィリム》で攻撃力0の《閃刀姫-カガリ》を攻撃……なんだが、《ネフィリム》の特殊召喚されたモンスター絶対破壊する効果は強制発動なんだよなぁ」
ダメージを与えられずに破壊、メイン2。やる事無し。
「私はこれでターンエンド」
『私のターン、ドロー。《十二獣サラブレード》を通常召喚』
ふむ、『閃刀姫』ギミックを潰してなかったら本当に死んでいたな。
「永続罠『影依の偽典』の効果発動、墓地の《シャドール・リザード》と闇属性《悲劇のデスピアン》を除外して融合! レベル5《エルシャドール・ミドラーシュ》! そして効果で除外された《悲劇のデスピアン》の効果発動、デッキから《悲劇のデスピアン》以外の『デスピア』モンスター1体《デスピアの凶劇》を手札に加える」
いやぁ、本当に『シャドール』と『デスピア』は噛み合っているね。除外してもサーチ効果飛ばせるとか優秀過ぎて普段でも欲しくなっちゃうよ。
『《十二獣サラブレード》1体でエクシーズ召喚、ランク4《十二獣ワイルドボウ》』
いつ見ても1体でエクシーズ召喚とか反則臭い動きだなぁ。まぁ《エルシャドール・ミドラーシュ》出したから、これで君の特殊召喚は終わりなんだが。
『バトルフェイズ、《十二獣ワイルドボウ》は相手に直接攻撃出来る。攻撃力1600の《十二獣ワイルドボウ》でダイレクトアタック』
1600ダメージで残りLP1500。
「本来ならば、其処から《アーゼウス》重ねて盤面ふっ飛ばしなんだろうけど、《ミドラーシュ》を処理しない限り不可能だねぇ!」
『……私はこれでターンエンド』
さて、そろそろ殺すか。
「私のターン、ドロー」
引いたカードは《シャドール・ビースト》、現在の手札は《影霊の翼 ウィンディ》と《デスピアの凶劇》の3枚。
「フィールド魔法《烙印劇城デスピア》の効果発動、手札の『デスピア』モンスター《デスピアの凶劇》とフィールドの光属性《エルシャドール・ネフィリム》闇属性《エルシャドール・ミドラーシュ》の3体で融合! レベル11《デスピアン・プロスケニオン》を融合召喚!」
これぞ『デスピア』における使い辛い切り札(?)枠! ……いや、必要な融合素材多い割に耐性無いし、効果も結構微妙だが――。
「手札の《デスピアの凶劇》が融合召喚の素材となり、墓地に送られた場合、自分の墓地のモンスター及び除外されているモンスターの中から《デスピアの凶劇》以外の『デスピア』モンスター、またはレベル8以上の融合モンスター1体を対象として発動出来る。そのモンスターを特殊召喚する」
いやはや、リミットワンフェス以外でコイツを使われて《デスフェニ》を蘇生された時は仰天したものよ。
さて、此処で特殊召喚する融合モンスターは――。
「私は除外されているレベル10《召喚獣エリュシオン》を特殊召喚する!」
まさか自分の効果で除外された《召喚獣エリュシオン》を再利用出来るとはね! 想定してなかった噛み合わせで感動している。
さて、まだ打点足りないので――。
「永続罠『影依の偽典』発動、墓地の《影依の巫女 エリアル》と属性の異なる《エルシャドール・ミドラーシュ》を除外して融合! レベル6《エルシャドール・アプカローネ》!」
さて、もう此処まで来ればどんな末路を辿るか、理解出来たよね!
「特殊召喚された《エルシャドール・アプカローネ》の効果発動、《十二獣ワイルドボウ》の効果を無効にする。『十二獣』エクシーズモンスターは自身の効果でエクシーズ素材としている『十二獣』モンスターの数値分、攻撃力・守備力がアップしている。――効果を無効にしたら、攻撃力・守備力が共に0になるのは解り切った結末よね」
第9期の頃は好き勝手やられたが、時代の移り変わりは無情よねぇ!
「バトル! 攻撃力2500の《エルシャドール・アプカローネ》で攻撃力0の《十二獣ワイルドボウ》を攻撃!」
『影依の偽典』で出した《エルシャドール・アプカローネ》にはダイレクトアタック出来ない制約があるので、攻撃力0で棒立ちしている《十二獣ワイルドボウ》を爆殺する。
「攻撃力3200の《デスピアン・プロスケニオン》と攻撃力3200の《召喚獣エリュシオン》でダイレクトアタック!」
まさかのロマン枠2枚でトドメとなるとは、リミットワンフェス、大変大満足である。
……いやまぁ、普段とは違ったデュエルは味わえるが、やっぱり出来る事を制限されると不自由さの方が強いからねぇ。
リミットワンフェスでの作者のデッキテーマは『召喚シャドールデスピア』です。