ハリー・ポッターとアラクネロリババァ!   作:メヴィ

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エタッテリュゥゥ……息抜きですぅ……
別作品もエタッテリュゥゥ……
あ、ふぁんたびじけいれつだよ



閑話:ふぁんたすてぃっく

 

 スキャマンダーさんに拾われてから1日経った今。私はもう死ぬかも知れない。

 

 「………」

 クルォォォオ♪【タノシイ♪タノシイ♪】

 

 私はオカミーの子供達に首やら腕やら脚を這われていた。

 

 スキャマンダーさんに今の時点で自分について覚えていることを手帳に書いてまとめておいて欲しいと言われて書いていたんだけど、4時間位で書き終わってしまったんだ。

 

 やることも無かったから蜘蛛糸を指から出して毛糸みたいにまとめていたら急に飛びかかられて……今の状況になった。

 くすぐったくて笑い死にする………もう笑う気力もないよ……スキャマンダーさんはやく帰ってきて……

 

 【も、もう勘弁して……せめて背中の上に……】

 クシュルル……【スヤァ……】

 

 私がオカミーの言葉で呼び掛けると寝息が聞こえてきていた。さっきまで巻き付かれていた体を見ればオカミー達はすやすやと寝ていた。  

 ね、寝てる……?か、勝った!!私は勝ったんだ!!この悪戯っ子に!!

 私がくすぐり地獄から解放されたことに一人でガッツポーズをした。

 

 「よぉ帰ったぞキィリ!__なにやってんだ?」

 「……すとれっち」

 「?まぁ良いよ、それよりほら!逃げ出してたオカミーを捕まえられたんだ!」

 

 私のガッツポーズを目撃した太っちょのおじさん……ジェイコブさんは持っていたティーカップの中には小さくなったオカミがいた。

 

 シュフルルル!【マブシイ!!】

 「こうして小さくなってると可愛いよなぁ…」

 「……ソウダネ…」

 

 ジェイコブさんもオカミー達に全身を這われてくすぐり地獄を味わってみると良いよ。あ、スキャマンダーさん、手帳に纏めておきました。

 

 

 

 

 

 「はい♪キィの服よ♪」

 「ありがとうございますクィニ」

 

 私に()()()()()()()()()()()()()()と大きめのコートを手渡してくれたのはクィニ。さん付けで呼ばれるのは嫌だと言われたから呼び捨てにしている。

 さて、何で私がそんな服を手渡されているかと言うと、私は人型になることができる。私が自分のことを思い出そうとしていて、ふと今の私には何ができるのだろうかと考えたとたんに頭に色々な情報が浮かんできて、それで人型になれるってことがわかったんだ。他にも色々あって……とりあえず謎知識だ。

 でも問題があった。人型になっても背中には蜘蛛の脚が生えてるんだ。だから普通の服じゃダメで……はぁ…まるで痴女みたいだ。

 

 「そんなことは無いわよ?とっても似合ってるわ♪」

 「……そうですか?でも背中がスースーして落ち着けなさそうで…」

 「大丈夫♪キィあなたは可愛いもの!」

 

 クィニはそう言って部屋から出ていった。

 

 「それにしても、本当に心が読めるんだ…」

 

 クィニが出ていったのを確認してからボソリと呟いた。クィニは心が読める__開心術というらしい。これも謎知識から得た情報だ。

 ティナさん曰く、クィニは開心術の才能がありすぎて、日常的に心を読んでしまうらしい。

 

 「さて、と」

 

 私はクィニから手渡された服に最初に切れ目に脚を通してから腕を通して姿鏡で確認する。

 私の白い髪と同じ白色のタートルネックのセーターにジーンズ…まぁ可もなく不可もなくといった所だろう。背中からの主張が激しい4本の白いモフモフの脚を覗けば。

 そんな脚の付け根を確認しようとくるりと後ろを向いて背中を確認すると……

 

 「……DTをコロ助するセーターじゃん……タートルネックのセーターに切れ目があるだけで…………うぅ…やっぱりスースーする……」

 

 2本の切れ目があるだけのせいで脚以外にも背中や腰辺りがちらりと見えてしまっていて、こんな服で出歩けば色々な意味で捕まるだろう。

 

 私はコートを持って背中がスースーするのを我慢してクィニが出ていった方向に向かった。感じるのは背中がスースーする違和感だけで、不思議と羞恥心とかは感じない。

 ……私の前世って本当に女……?

 

 

 「心を……読ま………言っ………ろ?」

 「ごめ……傷つ……読みやすくて」

 

 この声は……クィニとスキャマンダーさんかな、どうしたんだろう?

 

 「あらキィr……なんて格好してるの?」

 「あ、ティナさん、その、クィニに渡された服で……この脚が引っ込められれば良いんですけどね」

 

 これが最小サイズなんだよねぇ……それでも150cmくらいあるけど。因みに最大まで伸ばせば4m位だった。

 

 「そう言うこと……でも早くコートを着て?スキャマンダーさんやノーマジに見せられないから」

 

 ティナさんは私からコートを取り、着せてくれようとしたけど私が脚を広げていたせいでうまく掛けられなかったみたいで苦笑していた。

 なんとか脚で体を包むようにしてコートを着ることができた。これで遠目から見れば人間に見える……はず。

 

 「よし、これで良いわね。___?何の話をしているの?」

 

 ティナさんはスキャマンダーさん達の声に気づいてそちらへ声をかけた。スキャマンダーさんは驚いたみたいで顔を伏せたけどクィニはいつも通りの笑顔を浮かべた。

 

 「いや、別に…」

 「ハ~イティナ♪学校の話よ、あキィ?少し背中を見せてくれる?」

 「?」

 「ありがと♪___ん~……このくらいね」

 

 どうやらクィニは脚を通している切れ目を塞いでくれたみたいで、背中のスースーする違和感がなくなった。それに加えて脚の動きが邪魔にならないくらいのスペースを残してくれているみたいで、とても着心地がよくなった。

 

 「どう?動かしづらかったりしない?」

 「とても着心地が良くなりまし「だーめ」?」

 「そんなにかしこまった口調じゃなくて良いのよ?話しづらいのはわかってるんだから。それに皆だってもっと貴女と話したがっているのだから」

 

 どうやらバレてたみたいだね……才能って怖い。まぁクィニの前で隠し事なんて無理だろうね「当たり前でしょう?」……

 

 「そう……だね。うん。とても着心地が良くなったよ。ありがとうクィニ」

 「ふふん♪どういたしまして!どう?とても可愛いでしょ?」

 

 クィニは私の肩を掴んでスキャマンダーさんの前につき出された。スキャマンダーさんと私はお互いに急に距離が近くなったことに驚いておまた互いにあははと苦笑いをした。

 

 「変じゃないで……かな?」

 「う、うん。とても素敵だよ」

 「なぁ、さっき学校がどうとか言ってたけど魔法使いの学校があるのか?アメリカに?」

 

 どこからか聞き付けてきたジェイコブさんは興味津々といった様子で聞いてきた。クィニはイルバーモーニー?が世界1の魔法学校だと誇らしげな顔で言った。

 

 「世界一の魔法魔術学校はホグワーツだよ」

 「ほぐわーしゅ?」

 「ホガーシャ?」

 「「え?」」

 「えぇ……?」

 

 聞き直したら何言ってるんだって顔された。

 だってそう聞こえたんだもん……

 

 グギャァァアッ!!【ホグワーツダ!!クロガクル!!クロガクルゾ!!】

 

 急に豪雨になり、サンダーバードのフランクが騒ぎだす。

 ホグワーツね……

 

 「危険だ……危険を感じ取ってる……キィ、フランクはなんて言ってる?」

 「えっと、クロが来るって…」

 

 私がフランクが言っていたことを伝えるとスキャマンダーさんは顎を押さえて考え始めるのを眺めているとジェイコブさんが話しかけてきた。

 

 「な、さっき本当にあの鳥の言っていることがわかったのか?」

 「は…う、うん。他にもここにいる動物皆とは話せたよ」

 「すっげぇなおい……」

 

 私も最初は驚いたよ?急に新入り!!って声?鳴き声?で話しかけられて……

 

 「クロ……黒……ッ!!オブスキュラスか!急がないと!」

 「あ!スキャマンダーさん!?」

 「キィリもついてきて!君の力が必要になるかもしれない!!」

 「は、はい!」

  

 私は走るスキャマンダーさんに手を引かれて出口へと向かった。

 独特な作りの梯子に落ちないかと怯えながら登って外へ出るとそこは何処かの屋上で回りからは破壊音が響いていた。  

 ……何気に外に出るの初めてじゃないかな?___何あれ?黒いモヤモヤが町を破壊してる……もしかしてあれが?

 

 「あれがおぶすきゅら~とかいうやつ?」

 「そう、でもあんな強いのを産み出すのは初めてだよ___僕が戻らなかったら動物達を頼む。大事なことはこれに書いてあるから、行こうキィリ!」

 「え、いくってどうy」

 

 

 

 

 「うッおぇ……」

 「ご、ごめんキィリ、でも本当に時間が無いんだ」

 「だ、だいじょうぶ…」

 

 私はセリフを言い終わる前にスキャマンダーさんと姿眩ましで町を破壊するオブスキュラスの近くまで来ていた。

 初めての感覚に私は気持ち悪くなってスキャマンダーさんに背中をさすられていた。正確にはコートの下の脚の付け根だけれども。

 暫くして私が落ち着いてからスキャマンダーさんが更にオブスキュラスの近くに移動して倒れた車の後ろに移動して、私が書いた手帳を取り出しながら話しかけてきた。

 

 「君を連れてきたのはクリーデンス…オブスキュラスを説得できるか試して欲しいんだ。それに魔法が使えるのなら手助けをして欲しい」

 「わ、わかりました。でも魔法は期待しないでく……れ?」

 「大丈夫、キィリのことも絶対に守る。危なくなったら逃げて欲しい___「ニュート!!」

 

 後ろを向くと少し遠くにティナさんがいた。ティナさんは少し離れた車の後ろに移動してから私たちに向かって話しかけてきた。少し怒ったような声で。

 

 「ニュート何を考えているの!?キィリは昨日目覚めたばかりなのにこんなところに連れてきて!!」

 「き、キィリはあらゆる動物と話せるんだ!!それに魔法で自衛もできる!だから説得を頼んだんだ!!それにクリーデンスがオブスキュラスを産み出しているんだ!!」

 「子供のはずでしょう!?」

 「彼の力が強くてここまで生きることができたんだ!」

 「~~ッ!!ニュート!キィリ!彼を助けて!」

 

 ティナさんはそういって車の後ろから出てオブスキュラスと対峙している人に向かっていった。それを見た瞬間また私はスキャマンダーさんと姿眩ましで移動させられた。

 やるなとは言わないから事前に言って欲しいな(切実)

 

 

 

 

 あれ?何ともない……

 

 

 次に移動した場所は地下鉄の階段だった。私に申し訳なさそうにしているスキャマンダーさんに平気と伝えて移動するスキャマンダーさんの後をついていくと、線路の上に沢山のモヤモヤが集まっていた。

 多分オブスキュラスだよね……?蠢いていてちょっと気持ち悪いな…

 

 「キィリ、あれがクリーデンス、オブスキュラスだ。まずは僕が話しかける」

 「り、了解」

 

 そしてスキャマンダーさんはクリーデンスに近づいて語りかける。すると壁に張り付いていたモヤモヤは一点に収束して__クリーデンスに戻ったその瞬間、光がスキャマンダーを狙った。

 

 「スキャマンダーさん!!うッ!?」

 「ッ!?__!キィリ!?」

 

 私はスキャマンダーさんを押し退けて助けるけど、私自身は光を避けられずに胸に光を受けて吹き飛ばされる。その後も追撃があったけどスキャマンダーさんが私を駅の柱の影まで引っ張ってくれて何とか助かった。

 

 「キィリ!怪我は!?」

 「だ、大丈夫、!クリーデンス!」

 「へっ!?あ!あああ!?」

 

 私は咄嗟に電車に引かれそうになっていたクリーデンスを指から出した糸で引っ張り線路の上から退避させる。

 さっきの攻撃であばら骨にヒビでも入ったのか胸の痛みに顔をしかめていた。

 

 「なんなんだお前らは!!」

 

 そうしているうちに私とスキャマンダーさんはまた攻撃貰ってしまった。スキャマンダーさんは必死に防いでいるけどとても苦しそうだ。私はどうするべきか必死に考えた。

 何か、何か方法は……!!

 

 「ふっぐ!ああ!」

 「!?」

 

 防御呪文が間に合わずに攻撃を受けて体を痙攣させるスキャマンダーさんを見て、私は飛び出していた。

 ビリビリとズボンが破けていく音を聴きながら私はアラクネの姿になり、黒髪の男に飛び掛かって押し倒した。

 

 「なんなんだお前は!?__そうか!貴様がスキャマンダーの隠し球か!」

 「だったらどうする!」

 「こうするんだよッ!!!」

 

 怒号と共に振り上げられた杖の先から光が走った。

 

 「キィリ!!離れるんだ!!」

 「ヴェンタス!(吹き飛べ!)

 「ぐッが!?」

 

 急に吹き飛ばされて壁に叩きつけられる。

 

 「コンフリンゴ!(爆発せよ!)

 「よせ!グレイブス!!」

 

 体の中からドンッと音がして一気に身体から力が抜けて、身体を支えられずに倒れて私は意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 ドゴンドゴンダンダン!!!

 

 「よせぇぇぇええッ!!!」

 

 目が覚めると大勢の人がオブスキュラスを攻撃していて轟音が響いていた。よく見回してみればスキャマンダーさんとティナさんが身体を低くして流れ弾に当たらないようにしていた。しかし流れ弾は天井に当たった。よりにもよって、スキャマンダーさん達の頭上だ。

 私はすぐに立ち上がり、身体を低くしているスキャマンダーさん達に覆い被さってかわりに落石を受ける。痛くは無かったけど衝撃が強烈だった。

 

 「い、一体何が……?」

 「急に暗く…!キィリ!?生きてたの!?」

 「それは後!早くここから【ア"ア"ア"ア"ア"!!

 

 叫び声とともに爆発音がして衝撃波と砂ぼこりが舞う。

 …クリーデンスが爆発した……?

 

 「そんな…クリーデンス……」

 

 辺りには細かくて黒いモヤが漂っているだけでクリーデンスの姿は無かった。それに一人の黒髪の男が近づいて、怒りを(あらわ)にしながら話し始めた。

 

 「___その法のせいで我々はどぶねずみの様に生きなければならないのだ!!……議長、誰を守るための法だ?我々か?彼らか?___私はもう従えない」

 「闇払い達、グレイブスから杖を奪い、お連れして」

 

 女性がそういうと一瞬で白い壁が作り出され、闇払いの一斉攻撃が始まった。

 しかし闇払いの攻撃は全て防がれてどんどん闇払いにグレイブスが接近する。

 それを見たスキャマンダーさんがスーピングイーヴルを出して何処からか延びてきた蔓のみたいなものでグレイブスを拘束してティナさんは魔法で杖を奪った。

 

 「キィリ、君の糸で彼を拘束して欲しい_____レベリオ(現れよ)

 「わ、わかった___え…?」

 

 私が糸でグルグル巻きにしているとグレイブスの髪の色が銀に変わって更にどんどん顔の形が変わっていく。

 ………イケオジじゃないか……

 

 イケオジ…グリンデルバルドは闇払いに連れていかれた。去り際にスキャマンダーさんに覚悟はできているかと不可解な事を言い残して。

 

 「あぁ…キィリ!本当に、本当によかったッ!」

 「え?うわ!?」

 

 私がグリンデルバルドの後ろ姿を見送っているとティナさんに横から抱き締められた。今の私はアラクネだから私の控えめな胸に顔を埋める形になっているけれど。

 抱き着いているティナさんをどうしたら良いかわからずにいると反対側からはスキャマンダーさん手を握られた。

 

 「キィリ、本当に無事で良かった…それと、ありがとう。助けてくれて」

 「え、え~と、ちょっと良いか?キィリに何があったかは知らないけど、これ___誰かが見張っていなくちゃと思って」

 

 スキャマンダーさんがジェイコブさんからトランクを受けとると、ティナさんも私から離れて、次はクィニと抱き合っていた。そして__

 

 「ちょっとキィ?なに?この白いの「あ、クィニそれを剥がしたら」えいッ……!?え?」

 

 クィニはスキャマンダーさんの制止を聞かずに私についている白膜みたいなのを剥がした。剥がされた途端に左腕の袖がずり落ちて寒くなった。

 

 「な、何で着てないの!?」

 「さむ……あ~あの時かな…ごめんクィニ。折角用意してくれたのに…」

 

 多分グリンデルバルドに殺られた時に吹き飛んだんだろうね……私が再生するときは一度糸で膜を作ってからその中で再生するから…

 

 「「「「そんなことより隠((して!))(せ!)(すんだ!)」」」」

 「ヒェッ」

 

 だ、だってそんなに恥ずかしくないし…あ、ありがとうスキャマンダーさん……

 スキャマンダーさんにブランケットを渡された。でもこれシーツとかそういう大きさだよ。

 

 

 

 「……彼女の事は目をつぶりましょう……それよりも、大勢のマグルに魔法の存在を知られてしまいました。全員をオブリビエオト(忘却)するのは不可能です」

 「いえ議長、何とかなるかもしれません」

 

 スキャマンダーさんはそういって離れた所でトランクを開けてフランク(サンダーバード)を出した。そしてお互いに別れを惜しむようにしてから何故かフランクは私に近づいてきて

 

 キュルォオオ【ニュートヲタノム】

 「あ、【わかった】

 クルルル…【キキマチガエニハキヲツケロヨ】

 「は?」

 

 そういってフランクはスキャマンダーさんの所に戻ってスーピングイーヴルの毒の入った試験管を投げ渡されて空へと消えていった。

 そして闇払いによってオブスキュラスに破壊された町は逆再生されるように元に戻っていった。

 

 「貴方に借りができました………トランクと彼女を連れて町から早く出ていって下さい____貴女の名前は?」

 「き、キィリ、キィリ・ラクネです」

 「そうですか、覚えておきましょう。もし、そこにノーマジは居ますか?」

 

 議長さんがそう呼び掛けるとジェイコブさんがクィニの影から出てくる。

 

 「彼をオブリビエオトしなさい。例外は、無いのです___しっかりとお別れをしなさい」

 

 ……ジェイコブさんともお別れみたいだね……寂しく、なるなぁ…

 

 

 

 そして私たちはジェイコブさんを見送るために地下鉄の入り口に来ていた。クィニは彼に恋をしていたみたいでとても別れるのを悲しんでいた。

 

 「なぁキィリ、最初は叫んだりして悪かった。これからは蜘蛛も慣れていこうと思う。案外可愛いもんだからな」

 「…なんだい?口説くならクィニにして欲しいんだけどな?」

 「ち、ちがッ!!」

 「ねぇジェイコブ___」

 

 クィニの流し目が怖いんだよッ!!

 クィニの目に一瞬で恐怖を感じた私は完全な蜘蛛になってスキャマンダーさんのポケットに退避した。

 

 

~~~~~~

 

 ジャリジャリと砂利を踏みしめる音が響き、作業服の大人達が歩いている中、私はスキャマンダーさんの肩に乗っている。

 そしてお目当ての太っちょの人を見つけて__私はその頭に飛び掛かった。

 

 「?……うぉ、?何だ蜘蛛か…こんなところにいると潰されるぞ?「おっと失礼」うおぁ!?ちょ!おい!!ったく……大丈夫か?」

 

 スキャマンダーさんがぶつかり、ジェイコブさんはよろけた。

 蜘蛛()を気遣うなんて…もしかして記憶残ってる??

 

 「さ、端まで連れてってやるから…重!?なんだ??……はぁ?」

 

 ジェイコブさんがトランクを開けて中身の物と手紙を呼んだ所で私は遠くの壁に糸で張り付く。

 

 「あなたの友人ホワイトスパイダーより……お前かって、いねぇし…へへッ、あんがとよ!」

 

 ジェイコブさんトランクを重そうにしながら道を引き返していった。

 喜んでくれたら何よりだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 




  親愛なるジェイコブさんへ

 私からも贈り物だよ。
 素材から全て私の手作りだ。
 大切にしてくれると嬉しいよ。
 貴方に幸運がありますように。

あなたの友人のホワイトスパイダーより

贈り物:キィリの糸で作られた純白のミサンガ
 紋術:幸運/修復/伸縮性/ 




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付け足し説明ですね。
キィリの再生&蘇生方法は傷口、又は欠損部位に蜘蛛糸の膜が生成されて、傷ならこの中で再生、腕とかの再生は膜を腕が突き破って来ます。(ちょっと湿ってます)

 キィリの謎知識によって"自分自身の身体で出来ること〟は理解できてます。
 紋術に関しては最後の最後でやっとわかって、試しがてらにジェイコブの贈り物にしました。

ジェイコブのパン屋では白い蜘蛛の置物があるとか無いとか……
 

【挿絵表示】
 https://picrew.me/share?cd=QEytvboc9E
セーターキィリはこんな感じですね。羽はこんぐらい脚がもふもふってことを表したかったんです。



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はい、と言うことでふぁんたすてぃっくびーすと編でした。本作品と別作品がスランプ気味で書きました。
 どうですかね?今後こういったのを書くのはハリーと統合していいのか別にしたほうがいいのか……ともあれ、読んでくれてありがとうございました。 

こう言う外伝的なのは統合して良いですか?

  • ええで
  • 別にしろ
  • 続きはよ
  • おうどん食べたい
  • 蕎麦こそ嗜好である
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