毎回ハリーに手紙取らせに行かせて……少しはダドリーに取りに行かせたら……あ"!ホグワーツからの手紙!!やったぁぁあ!!
あ、こらダドリー!ハリーから手紙を奪うんじゃない!
あぁぁ……手紙がぁ……ハリーが手紙受け取るまで送られ続けるんだろうけどさ……梟さん達の労力も考えてよ……ハリーもショボンとしちゃったじゃないか……
「僕に手紙なんて初めてだったのに……」
「……大丈夫だよハリー。また送られてくるさ」
「うん……」
それから毎日ホグワーツから手紙が届いた。全部燃やされたり、破かれたり……そんなにホグワーツに行かせたくないの?
ハリーが手紙を受け取るまでずっと手紙が来るからおじさんはおかしくなっちゃって、オレ、テガミ、キライ、になっちゃった。ウケる!
それで手紙が届かない所へ!!ってどこかの孤島みたいなところに来た……ボロ家………すきま風は寒いし雨漏りはするし……ハリーが風邪を引いたらどうする?まぁ私が引かせないけどね。
それよりも今日はハリーの11才の誕生日だ。ケーキとかは用意出来ない……隣でダドリーが寝てるし……食べ物の匂いにすぐに反応するし、ハリーのなら問答無用で盗るし……仕方ないからハリーが風をひかないように私の糸でブランケットを作った。結構大変だったけど…編み物って結構楽しいね。喜んでくれると嬉しいな……
「誕生日おめでとう、ハリー。はいこれ」
「ありがとキィ!これは……ブランケット?すっごい手触りが良いけど……どうしたの?これ」
「私の糸で編んだんだ。普通のより手触りも良いし、丈夫だよ」
「そっか……ありがと」
喜んでくれたみたいだね……良かった……
ドゴンッ!!
「ッ!?ハリー私の後ろに!!」
「う、うん!」
私はハリーを庇うように前に立ち背中から脚を出して臨戦態勢になる。急いで脚を出したから服が破けちゃったね。
それを見たハリーがぎょっとしてたけど今はおいておく。
今の音は絶対に風の音なんかじゃない、何がぶつかったような…何にせよ、ハリーには手を出させないよ。
ドガンッ!!
「だ、誰だ!?」
「すまんかったなぁ」
なんだハグリットかぁ……驚かせないで欲しいな………
「はぁぁぁ………」
「き、キィ?」
「出てきて大丈夫だよハリー、彼は私の友人だ」
「そ、そうなの……?」
すこしビクビクしながら私に近づいてくるハリー。まぁ、ハグリットは2メートル以上あるからそりゃ怖いよね。ん?脚が気になるの?いや触って良いけど……ハリーって変に肝が座っているっていうか……図太いのかな?
「今すぐにここから出ていけ!!家宅侵入罪だぞ!!」
「黙れダーズリー!お前はすっこんどれ!」
バン!!
……片手でショットガンの銃口曲げたよ……私もやろうと思えばできるけどね……それより天井に穴空いたし……
「おぅい、赤ん坊の時以来だなハリー、え?ずいぶん丸くなっちょる。特に腹の部分が!はは!」
「ぼ、ぼく、ハリーじゃ、な、ないよ」
ダドリーとハリーを間違えるなんて……ハグリットは11年ぶりなのかな?なら間違えても……いやおでこに傷跡ないならそれで気づきなよ!
「ぼ、僕だよ」
「そう、お前さんだよな。ところでキィリ先生はどこにいるんだ?見当たらねぇんだが?」
「先生?キィが?」
あ、《認識阻害》解いてなかったね。どうりで私に話しかけないわけだよ。
私は《認識阻害》を解いてハリーの隣に姿を表す。ところでハリーはいつまで私の脚を握ってるんだい?別にいやじゃないのだけれど、脚を触られるのはスキャマンダーさん以来だからくすぐったい……
「ここにいるよハグリット。久しぶりだね?」
「おぉう!?急に出てこんでくれ……相変わらず先生はちびっこいままだな」
「こういうところは相変わらずだね。変わってなくて安心したよ」
「おぉそうだ、土産があるんだ。俺が尻に敷いちまったかもしれんが、まぁ味は変わらんだろ」
尻に……まぁ包装されてるから大丈夫かな。これは……ケーキか!
『たんじょびおめでとう』
……綴り間違ってるよ?
「俺が焼いて字も書いたんだぞ?」
「ありがとう!!」
「立派な11才だからな。きっちりお祝いしねぇとな」
ハグリットはソファーに座って傘で暖炉に火をつけた。体が冷えてきていたからありがたいね。
「あ、あの聞いても良いですか?貴方は誰?」
「俺はルビウス・ハグリット。ホグワーツの鍵と領地の番人だ。ホグワーツの事はしっとろうな?え?」
「い、いいえ」
……アッ忘れてた
「知らん?じゃお前さんの親は何処で学んだと思っとるんだ?」
「何を?」
「お前さんは魔法使いだ」
「……なんだって??そうなの?キィ??」
……シセンガイタイナー「キィ?」
「……そうだよ」
「なんで教えてくれなかったの?」
「………手紙に狂うバーノンが面白くて忘れてました……」
やめて……ハグリットまで私をそんな残念なものを見る目で見ないで…………
「はぁ……キィリ先生、もしかしてハリーに何も言っとらんのか?もしかしてジェームズ達の事も言っとらんのか?え??」
「…ハリーがホグワーツに入学したらと思っていたんだ……私の部屋にアルバムもあるから…」
「なるほどな……確かにそうだな……」
とりあえず納得してくれた……良かった……
「ほ、本当に僕は魔法使いなの?僕はただのハリーだよ??」
「そんじゃぁ、ただのハリー?お前さんが怖かったときや怒ったときには何か不思議なことが起きなかったか?」
「…………」
なんで私を見るの?え?もしかして私がやったと思ってたの?と、とりあえず手紙をハリーに渡そう……
『ポッター殿
ホグワーツ魔法魔術学校に入学を許可されたことをお知らせします』
「ホグワーツだと!?そんな行かれたところに行かせてなるものか!!この子を引き取ったときにそう誓ったんだ!!」
「知ってたの?知ってたのに何も教えてくれなかったの!?」
………バーノンおじさんとヘルニアに言ってるんだろうけど耳が痛い……あとで、あとで全部教えるから……
「知ってたわぁ?お前もそうだって!姉さんに同じ手紙が来たんですもの!それを知った両親は大喜び!我が家に魔女を授かった!素敵だわ?あたしだけは姉さんの正体がわかってたわ!化け物よ!」
[化け物]?リリーが化け物だ?
「それからあのポッt「その口を閉じろペチュニア・ダーズリー」……あぁ?そういえば本物の化け物が居たわね?良く姉さんも話してくれたわよ?ホグワーツには半分人間で半分蜘蛛の化け物がいるってね!」
「あぁ確かに私は化け物だ。だがね、リリーを化け物呼びするのは許せないな」
「そんなことはどうでもいい!とにかくハリーは行かせん!!」
「お前さんみたいなマグルに止められると思っとるのか?」
「マグル?」
「マグルは魔法が使えない人のことだよハリー」
「この子の入学は生まれたときからきまっちょる!世界一の魔法魔術学校ホグワーツで学ぶんだ!!それも歴代校長の最も偉大なアルバス・ダンブルドア校長の元でな!!」
ハグリットは声を荒げながら熱弁した。ハグリットがダンブルドア信者なのは前からだけどね。
「そんなイカれジジイに魔法を教わるのに金なぞ払わんぞ!!」
あ……ッスゥーーー……死にそうになったら助けるよバーノンおじさん…
「貴様、俺の前でアルバス・ダンブルドアを侮辱すると許さんぞ………………バシュン!」
「うぇ!?うわぁぁ!?ママ!取って!!これ取ってよ!!」
「ブハッ!?」
ハリーのケーキを盗み食いしてたダドリーに豚のしっぽが!?お似合いだよ!ダドリー!!
「く、クククク……ふ、はははッ」
「ハリー、今のは秘密にしてくれんか?本当は俺、許可無しに魔法を使っちゃならんのだ」
「わかった!バレそうになってもキィがやったことにすればいいよ!」
「クククク……え?」
「今まで黙ってた罰だよキィ」
そ、そんなぁ……ハリーに嫌われるよりはマシか……
「ガッハハハ!随分な扱いだなキィリ先生!お、ちぃと遅れぎみだな!そんじゃ行こうか!ここにいたいなら別だがな?」
ーーーーー
「これ全部ロンドンで買えるの?」
「店を知っていれば買えるよ」
「さ、こっちだぞ」
私たち三人は孤島から離れてロンドンに来ていた。理由はもちろんハリーの入学必需品の買い物だ。人の姿でハリーと買い物をするのは初めてだから、結構ワクワクしてる。
ハグリットが木製のドアを開けると酒の匂いと騒音が迎えてくれた。
「よぉハグリット、いつもののやつかい?」
「いややめておこう。今日はハリーの買い物をしに来たんだ」
ハグリットがハリーを前に押し出すと、ハリーを見たマスターは一瞬フリーズしてしまった。
……あ~……そういえば魔法界ではヴォルデモートを倒した英雄だから……
「やれうれしや!ハリー・ポッターか!!」
マスター叫ぶと一気に静かになった。それから色んな魔法使いがハリーに挨拶しに来た。ハリーはずっとオドオドしてた。
……あのクィリナス先生……何か変な感じがしたね……
ずっと酒場にいたらキリがないからすぐに店を出た。私も久しぶりにファイアウィスキーを飲みたかったけど、今日は我慢だね。
「どうしてあの人たちは僕の事を知ってるの?」
「それはキィリ先生から聞いてくれ。俺の口からはちぃと荷が重すぎる」
私からは良いの……?
「………ハリー、あとで全部言うからすこしだけ待ってて?それとここからは私とハグリットから絶対に離れないでね?ほら、手つないで」
「う、うん……」
ハリーと手をつないでハグリットの後ろに立つ。すると前のレンガが動いて道が開いた。
「さぁハリー!ダイアゴン横丁だ!」
「わぁあ!」
ハリーはダイアゴン横丁を見回しながら歩いていた。箒や舐めると色が変わる飴、動くチョコレート、ハリーとっては始めてみるものばかりで面白いんだろうね。
「ハグリット、お金ってどのぐらい必要なの?僕お金持ってないんだ」
「金ならキィリ先生に払わせれば良いんじゃねぇか?」
「ねぇ!?私の扱いが雑じゃないかい!?私、ハグリットに何かしたかな!?」
「がははは!!」
「……プッ」
ハグリットに再会してからずっとこうだよ……なんでぇ……?昔のハグリットは目をキラキラさせてよく私に話しかけてくれたのに……ハリーにも笑われるし……
「すまんすまん、俺も久しぶりにキィリ先生に会えたもんだから嬉しくてな」
「……私も嬉しいけど、もっと丁寧に扱って欲しいな?私はデリケートなんだよ?」
「すまんすまんて……そんでハリーの金ならあそこにある。グリンゴッツ銀行だ。あそこの守りは完璧だ。まぁホグワーツの次にだがな」
グリンゴッツねぇ……あんまり好きじゃないんだよなぁ……ゴブリンいっぱいいるし……
「じゃ私はここで待ってるから」
「え?キィ行かないの?」
「なに言っちょる?キィリ先生も来るんだぞ?ほら、さっさと鎖を出さんか。校長から連れていくように言われてんだ」
えぇ………て言うかあのドア爺ハグリットに喋ったね?ハグリット結構口軽いからダメだと思うんだけど……はぁ……仕方ない……爺が言うのなら何かあるんだろうね……
私は抵抗を諦めて首輪の穴に私の杖を差し込んでから勢いよく引き抜く。すると杖の先には鎖がついていて、ジャラジャラと勢いよく鎖が出てきた。
その鎖をハグリットに渡すと私の体になんとも言えない束縛感が走った。……うぇぇ……やっぱり馴れないなぁ……それに鎖が短かったみたいでグェッて変な声が出ちゃた……
「ち、ちょっとまって!?何でキィが鎖で繋がれなきゃならないの!?」
「ん?あぁ、キィリ先生はこうしないとグリンゴッツに入れないんだよ」
「だからってそんな無理やり……」
「ハリー、私は大丈夫だよ?確かに見た目は悪いけど…少しこの首輪について説明しようか。その方がハリーも安心できるだろうし、ハグリット、良いかな?」
「あぁそうだな。なら一旦離すぞ」
ハグリットが鎖を離すと勢いよく首輪の穴に吸い込まれていった。最後顔と首にベチン!って当たって痛かった。
「ハリー?この首輪は『支配の首輪』って言って、その名前の通り付けられた生き物は首輪をつけた人に支配されるんだ」
「……そんなの、まるで奴隷じゃないか……」
「ふふふ、確かにそうだね。それなら私の主人はホグワーツの校長のダンブルドアだね。
だけどこの首輪は私を守るためでもあるんだよ。さっきの鎖をダンブルドアが許可した人が持つと、私は許可無しに一切の魔法の使用が出来なくなる。その代わり、鎖を持っている人以外の魔法が効かなくなるんだ」
私が簡単に説明するとハリーは怪訝そうな顔をしていた。……難しかったかな?もっと簡単に言うべきだったかな……
「つまり、魔法が使えなくなるかわりに、他の魔法から守られるってこと?なら何で銀行に入るために使わなきゃいけないの?」
「それは、私が人間じゃないからだよ」
「?蜘蛛でしょ?」
当たり前でしょ?と言わんばかりに即答された……
「う、うん。詳しいことはホグワーツで離すけど、銀行には魔法を強制的に解除される魔法がかかってて、私が入ると本来の姿に戻ってしまうんだ」
「……キィの正体がバレないためってことなの?」
「そう!そういうことだよ!」
「良かったぁ………キィが変なことされてるんじゃないかって心配で……」
だからあんなに驚いてたのか。まぁあの爺が変なことさせないって訳じゃないけど……前科があるからね。
「首輪についてわかっただろ?え?なら急ぐぞ?だいぶ時間が押しちまってるからな」
「「は~い」」
「ゴブリンさんたち凄いキィのこと見てたね」
「私の見た目はハリーと変わらないからね?ハグリットみたいな大きい人が鎖で繋いでたら気になるさ」
本当に視線がすごかったけどね。それより、賢者の石を持ち出すなんて……ダンブルドアは何を考えているのかな?ホグワーツに着いたら聞いてみるかな……
「それじゃ先に行っててくれ。俺は少し用事があるんでな。ハリー、キィリ先生から離れるなよ?」
「うん。わかった」
さて次は……杖か。ならオリバンダーさんの所だね。
カランカラーン
「いつ会えるかと楽しみにしてましたよポッターさん!それにキィリさんも!40年ぶりですか!?」
「久し振りだねオリバンダーさん。ハリーの杖を頼めるかい?」
「えぇ!!お安いご用ですとも!!ご両親が店に来たのがついこの間のようだ……」
過去を思い出しながらオリバンダーさんが店の奥に杖を探しに行った。ん?ハリーどうしたんだい?
「キィは何歳なの……?」
「あぁ言ってなかったかい?私は今年で……79………いや、83だったかな?」
「(;゚д゚)マジ?」
「まじまじ」
「………おばあちゃんって呼んだ方がいいの……?」
おばあちゃん……ハリーに呼ばれるのは悪くないけど……
「…いつも通りにして欲しいな。私もハリーと一緒にホグワーツに行くからね」
「お待たせしました!ささ!どうぞポッターさん!」
「あ、は、はい!」
……そんなにびっくりすることかな……?私、ちょっとショック……
ん?おおお?
「おおおおー??」
「あ、き、キィ!?ごめん!」
「気にしなくて良いよ。それより早く杖を選ぶと良い」
ぷかぷか~ぷかぷか~……浮かされるのは
「お、オリバンダーさん!キィを下ろすにはどうしたら……」
「おや?まだ浮いてたのですか?
「おっとっと……ありがとうオリバンダーさん」
「お安いご用ですよ。……提案なのですが、すこしだけ貴女の素材を頂けませんか?
「お礼に、っていうことかな?ハリーの杖を選んでもらったんだ。それぐらいはかまわないよ」
ならどこの部分が良いかな?うーん…………無難に脚でいいか
「キィ?何話してるの?」
「何でもないよ。少し奥でオリバンダーさんと話してくるからここでハグリットを待っててね?」
「?わかった」
オリバンダーさんの後ろについていって、奥の部屋に着くと色々な杖の素材が置いてある部屋に着いた。
「わがままを聞いてくださってありがとうございますキィリさん……確認なのですが、本当によろしいんですよね?」
「大丈夫だよ。何か布と……毒薬とかはあるかい?」
私がそう言うとオリバンダーさんはすぐに持ってきてくれた。それを受け取って汚れないように上半身の服を全て脱いで脚を出す。
「……ふぅぅ……よし、オリバンダーさん。手加減はいらないから思い切りやってくださいね?中途半端が一番痛いですから……そのあとはすぐに私に毒薬を注射してくださいね?」
「………わかりました……では行きますよ?」
私は布を噛み締めて痛みに備える
「
「ひぐッ!?」
背中に激痛が走り、思わず悲鳴を出してしまった。
ドチャ!っと私の脚が落ちる音がして、すぐに首筋に鋭い痛みが走って私は意識を失い、私は
『支配の首輪』
現在ダンブルドアがキィリに装着している。
この首輪を付けられた生物は付けた生物に逆らうことが出来ない。
首輪を通して魔法の封印が可能。
首輪から鎖を引き出すのには付けられた生物による意志か、付けた生物にのみ可能。
鎖は付けた生物が許可した生物のみ持つことができる。
鎖を持たれると一切の魔法が封じられ、逆らえなくなる。
鎖を持たれている間は魔法による干渉を受けない。
(鎖を持っている生物、許されざる呪文は例外)