遊戯王VRAINS Re:Construction 作:師走F
こんにちは。作者の師走Fです。
今回は小話ということで、僕が本作のオリジナルの設定だったり、オリキャラについてだったりを語っていきたいと思います。興味ない方は読み飛ばしてもらって構いません。
・オリキャラについて
原作にはいないキャラクターを交えた物語というのが、二次創作を書く上でも読む上でも一つの楽しみですよね。
本作は原作シナリオの再編成であり、話数もかなり多くなるのでオリキャラの扱いや原作キャラとの絡ませ方は結構慎重になりました。そうやって物語を構築する過程で、出番を取られたり、割を食ってしまった原作キャラもいます(お兄様とかGo鬼塚とかですね。好きな人はごめんなさい)。
・各キャラ個別
湊 美海
水のイグニスのオリジンで、本作のヒロインの一人です。原作におけるアクアのオリジン、杉咲美優から名前を拝借しました。漢字を変えたのは、属性に関するキーワードを名前のどこかに入れたかったからです。
容姿はクール系美人。声のイメージは鬼頭明里さん。
原作では葵ちゃんと幼馴染だったので、その設定を元に、葵ちゃんと序盤から繋がりをもたせようということで、SOLテクノロジー所属で財前家の使用人という設定にしました。
当初はまだ遊作達と幼馴染という設定はなかったので、中盤くらいまで、SOL所属のデュエリストとして敵対させる予定で、また事件の影響で感情が死んでるみたいなキャラでした。
今では感情が死んでるどころか、ブルーエンジェル限界オタクだったり、感情的に暴走する場面の目立つキャラになってますね。孤児院メンバーの橋繋ぎ役を担っているので、今のキャラでよかったと思っています。
使用テーマ【
水属性のサイバース・シンクロテーマ。モチーフは古代の生き物であり、メインデッキは主に古生代の海洋生物、シンクロモンスターは首長竜、そしてリンクモンスターは人魚とよく分かんないオブジェです(????)。
実は初期設定では、このテーマはシンクロテーマどころかサイバーステーマですらなかったです(なんなら名前の読み方と水属性ってところしか原型とどめてない)。
元は水属性の儀式テーマだったのですが、コンセプトが定まらず、一から練り直しました。
まず重要なテーマのコンセプト、これを決めるうえで目をつけたのは、原作の未OCGテーマの『Dスケイル』です。
かなり影の薄いテーマなので、VRAINSリアタイ勢でも覚えている方は少ないと思いますので解説しますと、このテーマはモンスターが移動する毎に何らかの効果を発揮するというもので、劇中ではビットとブートが使用していました。
この移動をアドバンテージに変えるというコンセプトをブラッシュアップし、移動する毎にカウンターを貯める=移動歴を残すというイメージで、アクアのクリスタルハートのような中心となるモンスターにカウンターを貯めるデッキに決まりました。VRAINSはやたらカウンターを使うカードが多かったのも、このアイデアを思い付いた理由の一つです。
メインの召喚法をシンクロ召喚にした理由は、シンプルにシンクロ使いがいなかったからです(エクシーズはゴッドバード、融合はジャックナイフ担当だったので)。
召喚法といえば余談ですが、プレイメーカーの使用する各召喚法のモンスターの登場順が原作と逆になっていますが、これは意図したものではなくただの偶然です。その場面で有効なカードを考えた結果、なんかああなりました。
風間啓/ゴッドバード
原作では回想のシルエットのみでの出番しかなかった風のイグニスのオリジン。原作はロスト事件から完全に社会復帰したような子なので、引きこもり陰キャ童貞の風間啓くんとは多分別人です。
声のイメージは鈴木崚汰さん
初期設定では、ゴッドバードの時と同じような風貌の不良学生みたいなキャラでしたが、ギャップも意外性もなさすぎるので、真逆の性格に設定しました。美海とのカップリングもこの時にできました。ブラッドシェパードとかかわりを持たせるのは、最初からなんとなく決めていて、孤児院の設定ができた後に、彼の元に引き取られたことにしました。
孤児院メンバーの中でも高いリンクセンスの持ち主なのは、ウィンディのオリジンってところから思い付いた設定です。原作でも彼はデートストームを操るのが一番うまいと自称していたので、そのオリジンなら才能はあるだろうということで。
物語後半まで正体を隠していましたが、これは初期設定の段階から既に決めていたことで、ネットワークを舞台にするなら、一人くらい読者にも正体が分からないキャラがいた方がいいだろうってことで、それを前提に彼の背景などは考えました(まあ推測できる要素が多すぎて、多分ほとんどの方が気付いていたと思いますが)。
使用デッキ【
リンクモンスターを素材としてエクシーズ召喚を行うというコンセプトの妨害特化型テーマです。リンクモンスターは共通効果としてリンク素材と同じレベルかつリンクマーカーの数と同じ数のモンスターとしてX召喚の素材にできる能力を持っています。1体で2体分のエクシーズ素材とする!
リンクモンスターでエクシーズといえば、最近OCGでもスプライトが登場し、環境を荒らしまくってますね。
初期設定でも、リンクモンスターを素材にエクシーズというアイデア自体はありましたが、なんか無駄にリンクを経由するだけの地味なテーマでした。何かコンセプトになるようなものはないかと考えて、見つけたのが自分で作ったこのカード。
効果モンスター
星4/風属性/サイバース族/攻 1000/守 1000
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1)自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合、このカードを手札から特殊召喚できる。
(2)このカードが(1)の方法による特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「エリミネーター」モンスター1体を特殊召喚する。この効果発動後、ターン終了時まで自分はメインモンスターゾーンにモンスターを特殊召喚できない。
(3)相手ターン中、自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「エリミーション」罠カード1枚をセットする。この効果でセットしたカードは、セットしたターンにも発動できる。
本作を読んでいただいている方にはお馴染みのエリミネーターの初動札、勘のいい方は気付いたかもしれませんが、このカードの元ネタはSRベイゴマックスです。
当時はまだ墓地効果はなかったのですが、調整のためにつけたこの「メインモンスターゾーンにモンスターを特殊召喚できない」という制約、これをそのままコンセプトにメインモンスターにモンスターを展開せず、一体のエクシーズモンスターをランクアップさせていくテーマにしました。
エクシーズモンスターを守る手段としてカウンター罠を選んだ理由は、ウィンディの使用する【
また師匠であるブラッドシェパードとは、先行妨害特化テーマと後攻ワンキル特化テーマと対になっています。
多分、OCG目線だとニターン目以降に手札のカードが腐りまくるのであんまり強くないけど、作劇的には妨害を安定して構えられるので負けさせるのに苦労します。
八神零那/ナイト
SOLテクノロジーのチェス駒三人衆の一人。厳密にはオリキャラではありませんが、原作で容姿も性別も性格も判明してないところに設定を足したのでこの項で語らせてもらいます。
ほわほわした喋り方で天然っぽい印象を与えますが、デュエルでは遊作の取る手を見抜いて対策を立てるなど、なかなかのデュエルスフィンクスデュエルスタクティクスの持ち主です。
初期設定ではSOLテクノロジーと直接対決するようなエピソードを描く予定でしたが、話の構成上それは断念。ビショップだけ出して他は出さない方向で物語を作っていましたが、21話でビショップの秘書の描写を書いた時に、脳内のイメージが可愛かったので、その次の22話でイベント司会として登場させて名前をつけ、もういっそのことチェス駒の正体にしてしまえってことで、彼女をナイトに任命しました。僕はざっくりとしたプロットは作ってから書き始めるので本作もそうしていたのですが、彼女の存在は本当に急遽ねじ込みました(そのせいでルークも出さなきゃいけなくなってしまいましたが)。
使用デッキ【
異なる三つの種族を内包する闇属性統一テーマ。
彼女の他にもIGS-0シリーズのAIが使用しているテーマです。
命名ルールはビジネス関係の用語で、彼女のエースモンスターであるホワイトナイトは、敵対買収に対して、友好的に買収・合併を行う企業を差す証券用語から取っています。
そして戦士族はフィールドのモンスター、魔法使い族はデッキのカード、サイキック族は手札のカードを墓地に送ることで効果を発揮するという特徴を持っています。これは戦士族なら社員(モンスター)を使い潰す、魔法使い族なら資本(デッキ)を使うといったイメージで作っています。
実は構想段階ではペンデュラムテーマにする案もあったのですが、筆者の頭では劣化クリフォートにしかならなかったので断念しました。
・オリカ
遊戯王に限らず、カードゲームを題材とした二次創作を書くならオリカは外せませんよね。
本作にも数多くのオリカが登場しますが、正直なところ筆者は、OCGについてはエンジョイ勢であり、うまい調整ができてるかはあんまり自信はないです。特に召喚条件や効果の発動条件の重いカードは効果を盛りがちで、デュエル構成の段階で強すぎて後悔するなんてことも結構あります。
そんな中、筆者が自画自賛したいオリカがこちら
サイバネット・ドロー
通常魔法
自分フィールドにリンク3以上の「コード・トーカー」モンスターが存在する場合、このカードの発動と効果は無効化されない。
(1)自分のフィールド・墓地・除外されているサイバース族リンクモンスターのリンクマーカーの合計が8以上の場合、自分のメインフェイズ1開始時に発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。この効果発動後ターン終了時まで、自分はデッキからカードを手札に加えられない。
初登場は第8話、ゴッドバード戦でプレイメーカーが使用したカードです。
この回は僕がシューティングコード・トーカーの効果を盛大に勘違いしており、それをコメントで指摘されて慌てて書き直した結果、手札の枚数が足りず、その結果生まれたのがこのドロー魔法です。取って付けたように効果外テキストに無効化耐性がついているのはこのためですね。
僕は基本的にその状況でしか使えないピンポイントなカードは出さない主義なので、このドロー魔法もどうにか汎用的でかつぶっ壊れじゃない効果にできないだろうかと考え、とりあえず1ターン目には絶対に達成できない発動条件と、ペンデュラム・ホルトと同じタイプの制約で縛り、さらにサイバースデッキでしか使えないように汎用性を落とすことで、強欲な壺と同じ効果を与えました。
このカードに、プレイメーカーはわりと何度もピンチを救われてるので、結果的には作ってよかったなって思ってます(効果ミスを指摘してくださった方には感謝です)。
・終わり
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。ただの作者の自語りですが、好評だったら次もやるかもしれません。
ジャックナイフと切花ちゃんについては、本編で未判明な部分もありますので、また次の機会にでも語りたいと思います。(この子達に関しては語れるのは完結してからになるでしょうが)
多分、明日か明後日には最新話を更新できますので、本編もよろしくお願いいたします。