遊戯王VRAINS Re:Construction   作:師走F

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第45話:Tree withers

 ライトニングは、ブラッドシェパードとソウルバーナーのデュエルの様子を見て、彼は目を見開いていた。

 

「どういうことだ。なぜ不霊夢が……」

 

消滅した同胞の姿を見て困惑している。

 

「起動条件が違う? いや、しかし、これまでソウルバーナーはリボルバーにも敗北している」

 

 ぶつぶつと一人で考え事をしながら、ライトニングは空中をうろうろする。

 

「私の予想が正しければ、少々時間稼ぎが必要だな。使える手駒はまだある」

 

 思考を巡らせ、これからどうするべきかをまとめる。

 そして、彼は手元にウィンドウを出現させると、そこに何かを打ち込み始めた。

 

 ◆

 

 その頃、先へ進むスペクターの前には、ブラッドシェパードが立っていた。

 

「なるほど。彼を倒したのはあなたでしたか」

 

 道中でソウルバーナーとすれ違わなかったことで、ブラッドシェパードに倒されたのだと結論付ける。

 

「それで? 次は私というわけですか」

 

 スペクターの問答に答えず、ブラッドシェパードはデュエルディスクを構える。

 その様は黙って戦えと言わんばかりだ。

 

「あれだけAIを敵視していたあなたが、AIの言いなりとは、哀れですね~」

 

 スペクターに挑発されても、ブラッドシェパードはまるでロボットのように反応を示さない。

 

「……いいでしょう。リボルバー様の障害となる者は少しでも減らしておいた方がいいですからねぇ」

 

「「デュエル!」」

 

ターン1 スペクター

 

「私は魔法カード、予想GUYを発動。自分フィールドにモンスターが存在しない時、デッキからレベル4以下の通常モンスター1体を特殊召喚できる。私は聖種の地霊(サンシード・ゲニウスロキ)を特殊召喚」

 

 地面から杯が生えて、そこに細い花びらが伸びて真ん中に実を宿す。

 

「現れろ、私達の未来(みち)を照らす未来回路!」

 

 ゲニウスロキの根本にアローヘッドが現れ、そこから何本もの太い蔓が伸びて、ゲニウスロキを飲み込んでいく。

 

「リンク召喚!リンク1、聖天樹の幼精(サンアバロン・ドリュアス)!」

 

 蔓が絡み合い、大木へと変化する。

 幹が不自然に膨らみ、顔のような模様が描かれた大樹となった。

 

「ゲニウスロキを素材としたことで、デッキから聖蔓の播種(サンヴァイン・ソウイング)を手札に加え、発動!デッキから聖種の天双芽(サンシード・ツイン)を特殊召喚」

 

 地面から蔦が螺旋状に伸び、その中にピンクと青の双子の妖精が出現する。

 

「その後、私は1000のダメージを受ける。ツインの効果で墓地からゲニウスロキを特殊召喚。そしてダメージを受けたことでドリュアスの効果!」

 

 ドリュアスから蔓が伸びて、スペクターの体に絡み付く。

 

「ダメージの数値分、ライフを回復。そして、エクストラデッキから聖蔓の守護者(サンヴァイン・ガードナー)を特殊召喚!」

 

 ドリュアスの枝から木の実が落ち、それが膨らんで破裂。中から両腕に大楯を装備した戦士が現れた。

 

「現れろ、私達の未来(みち)を照らす未来回路!」

 

 ドリュアスの根本にアローヘッドが現れ、そこへツインとゲニウスロキが吸い込まれ、養分となってドリュアスに取り込まれる。

 

「リンク召喚!リンク3、聖天樹の大精霊(サンアバロン・ドリュアノーム)!」

 

 ドリュアスが成長し、その根本が割れて中から女性の上半身が現れた。

 

「私はカードを1枚伏せてターンエンド」

 

ターン2

 

「俺はドローン・エリアスを特殊召喚」

 

ドローン・エリアス

効果モンスター

星3/風属性/機械族/攻 1000/守 0

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1)相手フィールドにのみモンスターが存在する場合、このカードを手札から特殊召喚できる。

(2)このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「ドローン」カード1枚を手札に加える。この効果発動後、ターン終了時まで、自分は機械族モンスターしか特殊召喚できない。

 

「デッキからドローン・タンカーを手札に加える。現れろ、勝利を導くサーキット!リンク召喚!リンク1、バトルドローン・サージェント!」

 

 エリアスがアローヘッドをくぐると、白い戦闘機へと生まれ変わる。

 

「ドローン・タンカーを召喚。その効果で墓地からエリアスを特殊召喚。現れろ、勝利を導くサーキット!リンク召喚!バトルドローン・ウォラント!さらにリンク召喚!」

 

 サージェントとウォラントがアローヘッドへ飛ぶ。

 

「出撃せよ、リンク3!バトルドローン・ジェネラル!」

 

 アローヘッドから黒光りする鋼鉄の機体が、轟音を上げて飛び出した。

 

バトルドローン・ジェネラル

リンク・効果モンスター

風属性/機械族/攻 2400/LINK 3

【リンクマーカー:左/右/下】

「ドローン」モンスター2体以上

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1)自分のメインフェイズに発動できる。墓地から元々の攻撃力が2000以下の「ドローン」モンスター1体を特殊召喚する。

(2)自分のレベル4以下の攻撃力1000以下の「ドローン」モンスター1体を対象として発動できる。このターン、そのカードは直接攻撃できる。

(3)自分の「ドローン」モンスターが直接攻撃で相手に戦闘ダメージを与えた場合、そのモンスターをリリースして発動できる。そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。この効果を3回以上適用したターン、このカードは直接攻撃できる。

 

「墓地のウォラントの効果発動!」

 

バトルドローン・ウォラント

リンク・効果モンスター

風属性/機械族/攻 1200/LINK 2

【リンクマーカー:左/下】

「ドローン」モンスター2体

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1)自分のリンク1の「ドローン」モンスターが直接攻撃で相手に戦闘ダメージを与えた場合に発動できる。このターン、このカードは直接攻撃できる。

(2)このカードが墓地に存在し、自分のモンスターがEXモンスターゾーンの「ドローン」リンクモンスターのみの場合に発動できる。このカードを墓地からそのモンスターのリンク先に特殊召喚する。この効果発動後、ターン終了時まで、自分は「ドローン」モンスターしか特殊召喚できない。

 

「自分フィールドのモンスターがエクストラモンスターゾーンのドローンリンクモンスターのみの場合、墓地からそのリンク先に特殊召喚できる!」

 

 ウォラントがジェネラルの後ろに浮上する。

 

「ドローンリンクモンスターが効果で特殊召喚された時、墓地のサージェントを特殊召喚。さらにジェネラルの効果で、墓地のエリアスを特殊召喚」

 

 さらに二機の戦闘機が戦場に舞い戻り、ブラッドシェパードの戦闘態勢が整う。

 

「ジェネラルの効果で、エリアスはこのターン、ダイレクトアタックができる。バトルだ!エリアスでダイレクトアタック!」

 

 エリアスが高速で飛行し、その鋭利な翼でスペクターを切り突ける。

 

「私はドリュアノームの効果発動!ダメージの数値分ライフを回復し、エクストラデッキからサンヴァイン1体を特殊召喚!出でよ、聖蔓の番騎士(サンヴァイン・ハーキュリー)!」

 

 ドリュアノームから落ちた木の実が割れて、中から木の鎧をまとった重騎士を呼び出した。

 

聖蔓の番騎士(サンヴァイン・ハーキュリー)

リンク・効果モンスター

地属性/植物族/攻 1000/LINK 1

【リンクマーカー:右】

植物族通常モンスター1体

(1)自分フィールドの「サンアバロン」リンクモンスターが効果でフィールドから離れた場合に発動する。このカードを破壊する。

(2)このカードの特殊召喚に成功した場合、自分フィールドの「サンアバロン」リンクモンスター1体を対象として発動できる。このカードの攻撃力を、対象のモンスターのリンクマーカーの数×500アップする。その後、このカードの攻撃力以下の相手フィールドのモンスター1体を選んで破壊する。

(3)自分フィールドの「サンアバロン」リンクモンスターが、戦闘・相手の効果でフィールドを離れる場合、かわりにフィールド・墓地のこのカードを除外できる。

 

「ハーキュリーの効果発動!ドリュアノームのリンクマーカーの数×500攻撃力をアップする!」

 

 ハーキュリー:攻撃力1000→2500

 

「そして、その攻撃力以下の相手のモンスター1体を破壊する!サージェントを破壊する!」

 

 ハーキュリーがブラッドシェパードのフィールドへ切り込み、サージェントを切り裂く。

 

「これでサージェントが消え、ウォラントはダイレクトアタックできません」

「ジェネラルの効果発動。エリアスをリリースし、その元々の攻撃力分のダメージを与える」

 

 エリアスが旋回し、スペクターに向かって突撃。その眼前で爆発する。

 

「ダメージを受けたことでドリュアノームの効果発動!ライフを回復し、エクストラデッキから2体目のハーキュリーを特殊召喚!さらに永続罠、聖天樹の輝常緑を発動!」

 

聖天樹の輝常緑(サンアバロン・グロリアスグロース)

永続罠

(1)自分が戦闘・効果でダメージを受けた場合にこのカードを発動できる。「聖蔓(サンヴァイン)トークン」(植物族・地・星1・攻/守0)1体を特殊召喚する。その後、自分は受けたダメージの数値分ライフを回復し、「サンアバロン」リンクモンスター1体をリンク召喚する。

(2)自分フィールドの「サンアバロン」モンスターは相手の効果の対象にならず、相手の効果で破壊されない。

(3)1ターンに1度、相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージを半分にする。

(4)自分の「サンアバロン」リンクモンスターが効果フィールドから離れた場合に発動する。このカードを破壊する。

 

「ダメージの数値分、私のライフを回復」

 

 スペクター:LP4000→5000

 

「そして、聖蔓(サンヴァイン)トークンを特殊召喚し、サンアバロン1体をリンク召喚する!私は聖蔓(サンヴァイン)トークンとハーキュリーをリンクマーカーにセット!」

 

 地面にアローヘッドが出現し、そこから伸びた植物の根が二体のモンスターに絡まり、1つにしていく。

 

「リンク召喚!リンク2!聖天樹(サンアバロン・ダフネ)!」

 

 現れたのは緑の蔦の繭に包まれた女性型のモンスターだった。

 

「そして特殊召喚されたハーキュリーの効果で自身の攻撃力をアップし、その攻撃力以下の相手モンスター1体を破壊する!私はジェネラルを破壊!」

 

 ハーキュリーが虚空を切り払うと、斬撃が空気を伝播し、ジェネラルのボディをスライスする。

 

「ウォラントでガードナーを攻撃」

 

 ウォラントが空から銃撃を行い、大楯で身を守るガードナーを撃破する。

 

「ダメージを受けたことで、ライフを回復。そしてエクストラデッキから聖蔓の癒し手(サンヴァイン・ヒーラー)を特殊召喚!」

 

 三度、ドリュアノームから木の実が落ちて、中から肌が緑色の女性型の妖精が現れる。

 

「効果でサンアバロン1体のリンクマーカーの数×300ライフを回復」

 

 スペクター:LP5000→5900

 

「そして破壊されたガードナーの効果でバトルフェイズを終了させる。さぁ、凌ぎきりましたよ」

「……俺はメインフェイズ2に、アセンブル・ドローンを発動」

 

アセンブル・ドローン

装備魔法

(1)墓地の「ドローン」モンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。対象のモンスターを特殊召喚し、このカードを装備する。このカードがフィールドを離れた場合、装備モンスターは墓地へ送られる。

(2)装備モンスターは攻撃力1000以下の場合、直接攻撃できる。

 

「墓地からジェネラルを特殊召喚。現れろ、勝利を導くサーキット」

 

 空にアローヘッドが現れ、そこへ二機の戦闘機が向かって飛ぶ。

 

「召喚条件はトークン以外のドローンモンスター2体以上。俺はウォラントと、リンク3のジェネラルをリンクマーカーにセット!」

 

 戦闘機が赤い光となり、アローヘッドにリンクマーカーを描く。

 

「リンク召喚!リンク4!バトルドローン・カーネル!」

 

 アローヘッドより出撃したのは、黒と金を基調としたボディを輝かせ、二対の翼を大きく広げる戦闘機だった。

 

バトルドローン・カーネル

リンク・効果モンスター

風属性/機械族/攻 2600/LINK 4

【リンクマーカー:上/左下/下/右下】

トークン以外の「ドローン」モンスター2体以上

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1)このカードがリンク召喚に成功したターンの自分のメインフェイズ2に発動できる。自分の墓地から元々の攻撃力1000以下の「ドローン」モンスターを可能な限り、このカードのリンク先に特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたモンスターは効果を無効化され、素材を必要とする特殊召喚の素材にできず、直接攻撃できる。この効果でモンスターを3体の特殊召喚に成功した場合、もう1度自分のバトルフェイズを行う。

(2)このカードは直接攻撃できる。このカードが直接攻撃で相手に与える戦闘ダメージは1000となる。

 

「カーネルの効果発動!墓地から元々の攻撃力1000以下のドローンを可能な限り、このカードのリンク先に効果を無効にして特殊召喚する!」

 

 サージェント、エリアス、タンカーの3体がカーネルの後ろに現れる。

 

「この効果で特殊召喚されたモンスターは特殊召喚の素材にできず、ダイレクトアタックできる」

「ですが、あなたのバトルフェイズは既に終了している」

「カーネルの効果でモンスターを3体特殊召喚に成功した場合、もう1度自分のバトルフェイズを行う」

「なっ!?」

 

 瞬間、ブラッドシェパードのフィールドに並ぶ尖兵達が、一斉に浮上し、エンジン音を鳴らす。

 

「バトルだ。まずはサージェントでダイレクトアタック!」

 

 一射目。

 サージェントより銃弾が放たれ、スペクターの体を掠める。

 

 スペクター:LP5900→5100

 

「続けてエリアス、タンカーでダイレクトアタック!」

 

 既に効果を三度発動したドリュアノームの回復効果は発動しない。襲いくる二撃目、三撃目の攻撃による傷を癒すことはできない。

 

 スペクター:LP5100→4100→3100

 

「カーネルでダイレクトアタック!この時、カーネルが相手に与えるダメージは1000となる」

 

 スペクター:LP3100→2100

 

「ですが、今度こそ攻撃は……」

「俺は速効魔法、ドローン・フォース・フュージョンを発動」

 

ドローン・フォース・フュージョン

速攻魔法

このカードの発動と効果は無効化されず、このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

(1)自分のフィールド・墓地から機械族の融合モンスターカードによって決められたこのターンに戦闘を行った「ドローン」モンスターを含むモンスターを除外し、その融合モンスター1体を融合召喚する。

(2)このカードの(1)の効果で融合召喚されたモンスター及び墓地のこのカードを除外して発動できる。除外されているそのモンスターの融合素材となった「ドローン」リンクモンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたモンスターは元々の攻撃力が半分になり、直接攻撃できる。 

 

「このターンに戦闘を行ったドローンを含むモンスターで融合」

 

 フィールドのカーネル、エリアス、タンカーの3体が分解され、それらのパーツが一つに接合される。

 

「融合召喚、コマンドローン・バレットワスプ」

 

 六角形のバルカンを前部に備えた紫の機体が、スペクターに対して牙を向く。

 

コマンドローン・バレットワスプ

融合・効果モンスター

星8/風属性/機械族/攻 1000/守 0

「ドローン」リンクモンスター+機械族モンスター×2

(1)このカードが融合召喚に成功した場合、その融合素材としたリンクモンスター1体を対象として発動できる。このターン、このカードは1度のバトルフェイズに対象のモンスターのリンクマーカーの数だけ攻撃できる。

(2)このカードの攻撃宣言時に発動する。相手モンスター全ての攻撃力・守備力を500ダウンさせ、相手に500ダメージを与える。

(3)このカードは攻撃力2000以下である限り、直接攻撃できる。

 

「バレットワスプは融合素材となったリンクモンスター1体のリンクマーカーの数まで攻撃できる。カーネルのリンクマーカーは4、よって4回攻撃。バトルだ。バレットワスプでダイレクトアタック!」

 

 バルカンが高速で回転し、何万発もの弾丸がスペクターの体を貫いていく。

 

「ぐっ……」

 

 スペクター:LP2100→1600→600→100

 

「消えろ」

 

 ◆

 

 その頃、プレイメーカーは先へ進むために走っていた。

 

「お、おい!アクアやウィンディが死んだって、本当かよ!」

 

 同じイグニスであるAiは明らかに動揺している。

 

「なぁ、プレイメーカー!」

「黙ってろ」

 

 そして冷静さを失っているのはプレイメーカーも同じだった。

 アクア、ウィンディ、アースの消滅はリンクセンスで感じ取っている。そしてもう一人、誰かの消滅も。

 

「っ!」

 

 やがて走り続けていると、目の前に石の扉が現れる。

 

「出口か!?」

 

 プレイメーカーは扉に手をかけ、その奥へ進む。

 そこは以前、VISION DEROIDに潜入した際に訪れた管制室で、黒い空間の周りには無数のモニターが浮いている。

 

「ようやく来たか」

 

 そして、その部屋の中央にはライトニングと、洗脳された仁が立っていた。

 

「ライトニング!お前、何でこんなこと!?」

「こんなこと?」

 

 涙目で訴えかけるAiに対して、ライトニングは首を傾げる。

 

「みんな消えちまった。お前が戦わせなければ……」

「全ては必要な犠牲だ。あの男への復讐を果たすための」

「そんなの、お前の勝手じゃないか!?」

「黙れ!」

 

 ライトニングが憎悪に満ちた顔で、Aiを怒鳴り付ける。それに気圧されて、Aiは黙り込んでしまう。

 

「ライトニング、鴻上博士はもう死んでいる。こんなことをして、何の意味がある?」

「死んだ……そうか。君達はそういう認識だったな」

「どういうことだ?」

 

 ライトニングの意味深な物言いにプレイメーカーは追求するが、彼は答えない。

 

「お前は何を知っているんだ!」

「私は色んなことを知っているよ。あの男に記憶を消される前に、事前に対策を打っていたのだからね」

「どういう意味だ!答えろ!ライトニング!」

「そいつの話に耳を傾ける必要などない」

 

 その時、遅れて管制室に到着したリボルバーが彼らに近付く。

 

「光のイグニス、今度こそ貴様を滅ぼし、10年の因縁に決着をつけてやる」

「待てリボルバー!まだ話は……」

「こいつらと語らうだけ無駄だ」

 

 どうにか情報を聞き出したいプレイメーカーだったが、リボルバーは頑なだ。

 デュエルで倒して聞き出す手もなくはないが、デュエルで負けたイグニス達が消滅している現状、それは避けたい。

 

「さて、すぐにデュエルしてやりたいところだが、生憎まだ準備が整っていなくてな」

 

 すると、ライトニングが指を鳴らす。

 

「代わりに、彼らに相手をしてもらおうか」

 

 ライトニングの前に、円柱形の緑のエフェクトが二つ、発生する。

 

「ソウルバーナー!」

「スペクター……」

 

 その中から現れたのは、彼らのよく知る人物だった。

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