遊戯王VRAINS Re:Construction   作:師走F

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第46話:Flame of mourning

 プレイメーカー達とは遅れて、ゴッドバード、美海、ブルーエンジェルの三人も管制室に到着した。

 

「ソウルバーナー!」

「おいおいどうなってやがんだよ……」

 

 その左腕のデュエルディスクには、不霊夢の姿はない。

 

「やっぱり、不霊夢は……」

「不霊夢……よくも、不霊夢を!」

 

 その言葉に反応して、ソウルバーナーは血走った目で、相対するプレイメーカーを睨み付ける。

 

「彼の不霊夢に対する感情を利用させてもらったよ」

「不霊夢はテメェの仲間だろ!?」

「仲間の死まで利用するですか!?」

 

 ゴッドバード達から非難を受けても、ライトニングは涼しい顔で受け流す。

 

「さぁやれ。ソウルバーナーよ。プレイメーカーを倒せ」

「ああ。不霊夢の弔いだ」

 

 憎しみの炎を燃やすソウルバーナーに対して、プレイメーカーもデュエルディスクを構えた。

 

「「デュエル!」」

 

ターン1 プレイメーカー

 

「俺はサイバース・ウィザードを召喚」

 

 白いローブをまとった電脳の魔術師が現れる。

 

「俺のフィールドに、サイバース族モンスターが存在する場合、バックアップ・セクレタリーを特殊召喚できる。さらにレベル4のサイバース族モンスターが存在する場合に、サイバース・マジガールを特殊召喚」

 

 バイザーをつけた藍色の髪の少女と、長い前髪の白いローブの少女が現れた。

 

「現れろ、未来を導くサーキット!」

 

 サイバース・マジガールとサイバース・ウィザードがアローヘッドに吸い込まれる。

 

「リンク召喚!スプラッシュ・メイジ!」

 

 泡を象った衣装をまとう魔術師が、プレイメーカーのフィールドに降り立つ。

 

「リンク素材となったサイバース・マジガールの効果発動!」

 

サイバース・マジガール

効果モンスター

星3/光属性/サイバース族/攻 1300/守 600

このカード名の(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しか行えず、(3)の効果はデュエル中、1度しか使用できない。

(1)自分フィールドにレベル4のサイバース族モンスターが存在する場合、このカードを手札から特殊召喚できる。

(2)1ターンに1度、相手フィールドの守備表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの守備表力を半分にし、その数値分、自分フィールドに他のサイバース族モンスター1体の攻撃力をアップする。

(3)このカードがリンク素材となって墓地に送られた場合、自分の墓地のそのリンク召喚の素材とした「サイバース・ウィザード」1体を対象として発動できる。そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚できる。

 

「デュエル中1度、墓地から共にリンク素材となったサイバース・ウィザードを特殊召喚!さらにスプラッシュ・メイジの効果で、墓地からサイバース・マジガールを特殊召喚!現れろ、未来を導くサーキット!」

 

 蘇ったサイバース・ウィザードが再びアローヘッドへ吸い込まれる。

 

「リンク召喚!リンク1、ビットコード・トーカー!」

 

ビットコード・トーカー

リンク・効果モンスター

地属性/サイバース族/攻 200/LINK 1

【リンクマーカー:右】

レベル4以下のサイバース族モンスター1体

このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1)リンク3以上のサイバース族モンスターのリンク先にあるリンク召喚されたこのカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。デッキからサイバース族の通常モンスター、または効果テキストに「コード・トーカー」と記されたモンスター1体を特殊召喚する。この効果発動後、ターン終了時まで、自分はサイバース族モンスターしか特殊召喚できない。

 

「さらにサイバース・マジガールとバックアップ・セクレタリーでオーバーレイ!」

 

 二人の少女が向かい合わせで両手を握り合い、螺旋状の光となって天に吸い込まれる。

 

「エクシーズ召喚!現れろ、ランク3、コンペネント・マネージャー!」

 

 白いケープから黒い衣装に包まれた胸を覗かせ、額にゴーグルをつけた少女が現れた。

 

コンペネント・マネージャー

エクシーズ・効果モンスター

ランク3/光属性/サイバース族/攻 2100/守 1400

レベル3・サイバース族モンスター×2

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1)このカードのX召喚に成功した場合に発動できる。そのX召喚のX素材としたモンスターによって以下の効果を適用する。

●バックアップ・セクレタリー:デッキから効果テキストに「コード・トーカー」と記されたモンスター1体を手札に加える。

●サイバース・マジガール:墓地からレベル4のサイバース族モンスター1体を特殊召喚する。

(2)X素材1つを取り除いて発動できる。このターン、このカード以外の自分のサイバース族モンスター1体の攻撃力は700アップし、守備表示モンスターを攻撃した場合、その攻撃力が守備力を超えた分だけ戦闘ダメージを与える。

(3)自分のサイバース族のリンクモンスターが戦闘・効果で破壊される場合、かわりにこのカードのX素材1つを取り除くことができる。

 

「バックアップ・セクレタリーを素材としたことでデッキからマイクロ・コーダーを手札に加える。さらにサイバース・マジガールを素材としたことで、墓地からサイバース・ウィザードを特殊召喚!」

 

 コンペネント・マネージャーの両手にポンポンが現れ、それを振ると、地面に穴が開き、そこからサイバース・ウィザードが三度登場する。

 

「現れろ、未来を導くサーキット!俺はリンク2のスプラッシュ・メイジと、手札のマイクロ・コーダーをリンクマーカーにセット!リンク召喚!リンク3、デコード・トーカー!」

 

 アローヘッドから、デコード・トーカーが剣を振り下ろしながらフィールドに降り立った。

 

「マイクロ・コーダーの効果で、デッキからサイバネット魔法カードを手札に加える。俺はカードを1枚伏せてターンエンド」

 

ターン2

 

「俺はフィールド魔法を発動」

 

 ソウルバーナーが1枚のカードを掲げると、彼らの周りに火炎が走る。

 炎の色は濃くなり、やがて彼らの周りを囲む獄炎のリングへと変わった。

 

「これは……」

「サンクチュアリじゃない」

 

 今までとは明らかに異なる。

 それに気づいたプレイメーカーとAiは、ソウルバーナーの手にしたカードへ視線を戻す。

 

転生炎獣の煉獄(サラマングレイト・インフェルノ)、効果発動!」

 

転生炎獣の煉獄(サラマングレイト・インフェルノ)

フィールド魔法

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1)このカードの発動時の処理として、デッキからフィールド魔法以外の「サラマングレイト」カード1枚を手札に加える。

(2)自分フィールドにモンスターが存在しない場合、ライフを半分払って発動できる。EXデッキから「サラマングレイト」リンクモンスター1体を、効果を無効にして、攻撃力を0にして特殊召喚する。この効果発動後、ターン終了時まで、自分は「サラマングレイト」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

(3)自分のライフが100以下である限り、自分は効果ダメージを受けず、自分の「サラマングレイト」リンクモンスターとリンク魔法は相手の効果を受けない。

 

「デッキからサラマングレイト1枚を手札に加える。さらに効果発動!ライフを半分支払う」

 

 ソウルバーナー:LP4000→2000

 

「いきなりライフ2000も!?」

「自分フィールドにモンスターが存在しない場合、エクストラデッキからサラマングレイトリンクモンスター1体を特殊召喚!出でよ、ヒートライオ!」

 

 フィールドに火柱が立ち、それを突き破ってヒートライオが現れた。

 

「この効果で特殊召喚されたモンスターは効果が無効化され、攻撃力が0になる」

「いきなんりヒートライオかよ……」

「効果無効で攻撃力0、だが、ソウルバーナーには……」

 

 転生リンク召喚により、ヒートライオをそのまま素材にして、そのデメリットを打ち消せる。

 

「俺はさらに転生炎獣(サラマングレイト)モルを特殊召喚!」

 

 地面から、モグラ型のモンスターが顔を出す。

 

転生炎獣(サラマングレイト)イーグローを特殊召喚。現れろ、未来を変えるサーキット!」

 

 二体のサラマングレイトが、炎となってアローヘッドに吸い込まれる。

 

「リンク召喚!リンク2、転生炎獣(サラマングレイト)サンライトウルフ!」

 

 銀色の体に炎をまとう二足歩行の狼が出現した。

 

「サンライトウルフ?」

 

 ここでそのモンスターを召喚したことに、プレイメーカーとAiはもちろん、デュエルを見ていたゴッドバード達も疑問符を浮かべた。

 

(サンライトウルフの効果は、リンク先にモンスターが出た時、墓地から炎属性モンスターを回収する効果、だがあの位置は……)

 

 上下のリンクマーカーを持つサンライトウルフをヒートライオのリンク先となるメインモンスターゾーンに出した。これではリンクマーカーの先にモンスターゾーンがなく、サンライトウルフの効果を使えない。

 

「俺は墓地へ送られたイーグローの効果発動!」

 

転生炎獣(サラマングレイト)イーグロー

効果モンスター

星4/炎属性/サイバース族/攻 1700/守 800

このカード名の(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しか行えず、(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1)自分フィールドにモンスターが存在しない、または「サラマングレイト」モンスターのみの場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

(2)このカードが「サラマングレイト」リンクモンスターのリンク素材となって墓地へ送られた場合に発動できる。デッキからリンク魔法1枚を、そのリンクモンスターのリンク先となる魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。この効果発動後、ターン終了時まで、自分は炎属性モンスターしか特殊召喚できず、そのカードのリンク先にしか、モンスターを特殊召喚できない。

 

「デッキからリンク魔法、裁きの矢(ジャッジメント・アローズ)を直接発動!」

 

 サンライトウルフの背後に炎の矢が降り注ぎ、リンクマーカーの描かれた魔法カードが姿を現した。

 

裁きの矢(ジャッジメント・アローズ)

リンク魔法

【リンクマーカー:左上/上/右上】

リンク魔法は自分のリンクモンスターのリンク先となる魔法&罠ゾーンにのみ発動できる。

(1)「裁きの矢」は自分フィールドに表側表示で1枚しか存在できない。

(2)このカードのリンク先のリンクモンスターが戦闘を行う場合に発動できる。そのモンスターの攻撃力はダメージ計算時のみ倍になる。

(3)このカードがフィールドを離れた場合に発動する。このカードのリンク先のモンスターは墓地へ送られる。

 

「リンク魔法を、デッキから直接発動か」

「この効果発動後、俺は炎属性モンスターしか特殊召喚できず、発動したリンク魔法のリンク先にしかモンスターを出せない。さらにサラマングレイトが墓地へ送られたことで、手札からガゼルを特殊召喚し、効果でデッキからサラマングレイト・ヘルフレイムを墓地へ送る。現れろ、未来を変えるサーキット!」

 

 サンライトウルフとヒートライオがアローヘッドへと駆ける。

 

「リンク召喚!出でよ、炎の平原を駆ける百獣の獅子!転生炎獣(サラマングレイト)ヒートライオ!」

 

 燃え盛るタテガミを揺らし、ヒートライオが真なる姿を現した。

 

「ヒートライオの効果発動!そのセットカードをデッキに戻す!リザウディング・ロアー!」

 

 ヒートライオが吠えると、それが空気を振動させ、プレイメーカーへと襲い掛かる。

 

「俺はデコード・トーカーの効果発動!自分フィールドのカードを対象とする相手の効果が発動した時、リンク先のモンスター1体をリリースすることで、その効果を無効にする!」

 

 デコード・トーカーの剣に、リンク先にいるビットコード・トーカーがデータとして分解され吸い込まれる。

 

「ディファレンシャル・リジェクト!」

 

 その剣を振り払い、ヒートライオの咆哮を相殺、そのままヒートライオを切り裂いた。

 

「墓地へ送られたビットコード・トーカーの効果発動!デッキからサイバース族通常モンスター1体を特殊召喚!来いビットロン!」

 

 フィールドに白い丸い物体に羽と、画面に映る顔がついたようなモンスターが現れる。

 

「チッ、なら俺はリヴァイヴ・オブ・ソウルを発動!」

 

リヴァイヴ・オブ・ソウル

通常魔法

このカードはルール上、「サラマングレイト」カードとして扱う。

(1)自分の墓地に同名の「サラマングレイト」リンクモンスターが2体以上存在する場合に発動できる。その内の1体を選んで特殊召喚し、もう1体をEXデッキに戻す。その後、そのモンスター1体のみを素材として、同名の「サラマングレイト」リンクモンスター1体をリンク召喚扱いでEXデッキから特殊召喚する。

(2)自分の同名モンスターを素材としてリンク召喚された「サラマングレイト」リンクモンスターが効果で破壊された場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。

 

「墓地からヒートライオを特殊召喚し、もう1体のヒートライオをエクストラデッキへ」

 

 フィールドに火柱が立ち、再びその中からヒートライオが現れる。

 

「その後、そいつを転生させる」

 

 ヒートライオが咆哮すると、その顔から炎が噴き出し、燃え盛るタテガミとなる。

 

「再び効果発動!リザウディング・ロアー!」

「デコード・トーカーの効果発動!ディファレンシャル・リジェクト!」

 

 ヒートライオの咆哮に対して、今度はビットロンの力を吸収して、デコード・トーカーが迎え撃つ。

 斬撃は空気を裂き、咆哮を打ち消すと同時に、ヒートライオを切り裂かんとする。

 

「墓地のリヴァイヴ・オブ・ソウルを除外することで、ヒートライオを破壊から守る!」

 

 だが、こちらは炎の障壁に阻まれ、ヒートライオを破壊することは叶わなかった。

 

「さらに装備魔法、転生炎獣の烈爪(サラマングレイト・クロー)を装備!」

 

 ヒートライオの両腕の爪が伸びる

 

「これでヒートライオは戦闘及び効果で破壊されず、貫通効果を得る。さらに転生リンク召喚しているので、そのリンクマーカーの数までモンスターを攻撃できる。そしてヒートライオの転生効果!相手モンスター1体の攻撃力を、俺の墓地のモンスター、モルと同じにする!フレイム・ポゼッション!」

「くっ……」

 

 ヒートライオを破壊できない状態で、さすがにエクシーズモンスターを犠牲にするわけにもいかず、デコード・トーカーの攻撃力は0にされる。

 

「バトルだ!ヒートライオで、デコード・トーカーを攻撃!裁きの矢(ジャッジメント・アローズ)の効果で、攻撃力は倍になる!」

「俺は(トラップ)カード、スリーフェイトバリアを発動!」

 

 デコード・トーカーを覆うように赤い障壁が展開される。

 

スリーフェイトバリア

通常罠

(1) 以下の効果から1つを選択して発動できる。

●このターン、自分のモンスターは戦闘・効果で破壊されない。

●このターン、自分はダメージを受けない。

●このターン、自分のモンスター1体は1度だけ戦闘で破壊されず、その戦闘によって戦闘ダメージを受けるかわりに、その数値分、自分のライフを回復する。

(2)自分がダメージを受けた場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。このターン、自分が受ける効果ダメージは0になる。

 

「バトルによる破壊を無効!そして受けるダメージをライフに変換する!」

 

 ヒートライオの攻撃は阻まれ、その力はバリアに吸収されて、プレイメーカーに流れ込む。

 

 プレイメーカー:LP4000→8600

 

「ヒートライオの攻撃は終わらない!再びデコード・トーカーを攻撃!」

「コンペネント・マネージャーの効果発動!オーバーレイユニットを1つ使うことで、破壊を無効にする!」

 

 コンペネント・マネージャーが右手のポンポンを突き上げてジャンプすると、その周囲を巡るオーバーレイユニットを取り込み、デコード・トーカーへ飛ばす。

 

 その力を受けて、迫るヒートライオのかぎ爪をどうにか剣で受け止め、はじき返した。

 

「だがダメージは受けてもらう!」

 

 宙へ後退するヒートライオだったが、プレイメーカーに狙いを定めて吠える。

 熱風と震動が空気を伝い、プレイメーカーを襲う。

 

 プレイメーカー:LP8600→4000

 

「三度デコード・トーカーに攻撃!」

「俺は手札のデコイビットロンの効果発動!」

 

デコイビットロン

効果モンスター

星2/地属性/サイバース族/攻 600/守 2000

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1)自分フィールドのサイバース族モンスターが戦闘を行う攻撃宣言時に、このカードを手札から捨てて発動できる。その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージを0にする。戦闘を行うのがリンクモンスター、または通常モンスターの場合、さらにそのモンスターはその戦闘では破壊されない。

(2)このカードが手札・墓地に存在する場合、墓地のサイバース族通常モンスターを除外して発動できる。このカードを特殊召喚する。

 

「戦闘ダメージを0にし、さらにバトルするリンクモンスターを破壊から守る!」

 

 デコード・トーカーは、現れたビットロンに似たモンスターが障壁を展開し、どうにか守られる。

 

「チッ、俺は墓地のサラマングレイト・ヘルフレイムの効果発動。俺のフィールドに転生リンク召喚されたモンスターがいる場合、ライフを半分払うことで、墓地からセットする。

 

 ソウルバーナー:LP2000→1000

 

「俺はカードを1枚伏せてターンエンド。この瞬間、デコード・トーカーの攻撃力は元に戻る」

 

ターン3

 

「俺は墓地のデコイビットロンの効果発動!墓地のサイバース族通常モンスター、ビットロンを除外することで、このカードを墓地から特殊召喚する。現れろ、未来を導くサーキット!」

 

 サイバース・ウィザードとデコイビットロンがアローヘッドへ吸い込まれる。

 

「リンク召喚!リンク2、フレイム・アドミニスター!」

 

 赤とオレンジを基調とした巨大ロボットが現れた。

 

「フレイム・アドミニスターの効果で、俺はリンクモンスターの攻撃力は800アップする。さらにデコード・トーカーは、自身のリンク先のモンスターの数×500ポイント、攻撃力をアップする!パワーインテグレーション!」

 

 デコード・トーカー:攻撃力2300→3100→4100

 

「そしてコンペネント・マネージャーの効果発動!」

 

 コンペネント・マネージャーが再びポンポンを振り、オーバーレイユニットの力をデコード・トーカーへ与える。

 

「オーバーレイユニットを1つ使うことで、デコード・トーカーの攻撃力を700アップし、貫通効果を与える!」

 

 デコード・トーカー:攻撃力4100→4800

 

「これでデコード・トーカーは裁きの矢(ジャッジメント・アローズ)の効果を受けたヒートライオを上回ったぜ!」

「俺は罠カード!サラマングレイト・ヘルフレイムを発動!」

 

サラマングレイト・ヘルフレイム

通常罠

(1)自分フィールドに「サラマングレイト」カードが存在する場合、自分のライフを半分払って発動できる。相手フィールドの表側表示のモンスター1体を破壊する。自分フィールドに同名モンスターを素材としてリンク召喚された「サラマングレイト」モンスターがいれば、この効果の発動に対して相手はカードの効果を発動できず、このターン、破壊されたモンスター及びその同名カードの効果は発動できない。

(2)このカードが墓地に存在し、自分フィールドに「転生炎獣の煉獄」が存在する場合、ライフを半分払って発動できる。このカードをセットする。

 

「ライフを半分払い、デコード・トーカーを破壊!」

 

 黒い炎が放たれ、デコード・トーカーを飲み込む。

 

「くっ……なら俺はRUM-サイバネット・フォースを発動!」

 

RUM-サイバネット・フォース

通常魔法

(1)自分フィールドのXモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターよりランクが1つ、または2つ高いサイバース族のXモンスター1体をEXデッキからそのモンスターの上に重ねてX召喚扱いで特殊召喚する。その後、このカードをそのモンスターの下に重ねてX素材とする。

(2)このカードをX素材として持っている「ファイアウォール・X・ドラゴン」は以下の効果を得る。

●このカードのX素材2つを取り除いて発動できる。EXデッキから「ファイアウォール・ドラゴン」1体をこのカードとリンク状態となるように自分フィールドにリンク召喚扱いで特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたモンスターの攻撃力は、このカードとリンク状態となっているリンクモンスターのリンクマーカーの数×500、攻撃力がアップする。この効果発動後、ターン終了時まで、自分はモンスターを特殊召喚できず、直接攻撃できない。

 

「コンペネント・マネージャーをランクが1つ、または2つ高いエクシーズモンスターにランクアップさせる!コンペネント・マネージャーでオーバーレイネットワークを再構築!」

 

 コンペネント・マネージャーが赤と青の光に分かれて、螺旋を巻きながら空のエックス字のパネルへと吸い込まれる。

 

「万物を蹴散らす、力の壁よ。今、竜の牙となりて顕現せよ!ランクアップ・エクシーズチェンジ!」

 

 パネルから光が爆ぜる。

 

「現れろ、ランク4!ファイアウォール・X・ドラゴン!」

 

 光の中から現れたのは、黒と白を基調とした体のドラゴンで、青い二対の光の翼をエックスの形に広げている。

 

「その後、サイバネット・フォースをオーバーレイユニットとする。そしてオーバーレイユニットとなったサイバネット・フォースの効果!ファイアウォール・X・ドラゴンのオーバーレイユニットを2つ使うことで、エクストラデッキから、ファイアウォール・ドラゴン1体を自身とリンク状態となるように特殊召喚する!」

 

 ファイアウォール・X・ドラゴンの前に、ファイアウォール・ドラゴンも現れる。

 

「この効果で特殊召喚されたモンスターの攻撃力は、ファイアウォール・X・ドラゴンとリンク状態のリンクモンスターのリンクマーカーの数×500アップする!」

 

 現在、ファイアウォール・X・ドラゴンは、フレイム・アドミニスターとファイアウォール・ドラゴンがリンク状態となっている。そのリンクマーカーの合計は6、よって攻撃力は3000アップする。

 

「ファイアウォール・X・ドラゴンも、自身とリンク状態のモンスターのマーカーの数×500、攻撃力がアップする」

 

 これで二体のファイアウォール・ドラゴンは攻撃力5500となり、ヒートライオを大きく上回った。

 

「バトルだ!ファイアウォール・X・ドラゴンで、ヒートライオを攻撃!」

 

 既にソウルバーナーのライフは、散々ライフコストを払ったことで500となっている。

 この攻撃を受ければそこでライフは尽きる。

 

「俺はセットされた速攻魔法、サイバネット・クロスワイプを発動!ヒートライオをリリースし、ファイアウォール・ドラゴンを破壊!」

 

 ヒートライオが緑色のオーラをまとって、ファイアウォール・ドラゴンへ特攻。

 互いの拳がぶつかり合い、二体のモンスターは爆発する。

 

「くっ……俺はフレイム・アドミニスターでガゼルを攻撃」

 

 残りのモンスターを処理するが守備表示なのでダメージは入らない。

 そして、ファイアウォール・X・ドラゴンの効果を使ったことで、プレイメーカーはダイレクトアタックが封じられている。ソウルバーナーのがら空きのフィールドに攻撃をしかけることができない。

 

「俺はカードを1枚伏せてターンエンド」

「エンドフェイズに、墓地のサラマングレイト・ヘルフレイムの効果発動!ライフを半分払うことで、墓地からセットする」

 

ターン4

 

「俺は墓地の転生炎獣(サラマングレイト)モルの効果発動。このカードを除外し、墓地のサラマングレイト5体をデッキに戻すことで、2枚ドロー。フィールド魔法、転生炎獣の煉獄(サラマングレイト・インフェルノ)の効果を再び発動!」

 

 ソウルバーナー:LP250→125

 

「エクストラデッキから、サラマングレイトを呼ぶ!」

 

 フィールドに火柱が立ち、その中から新たな獣が顔を出す。

 

転生獄炎獣(ヘルサラマングレイト)イビルベロス!」

 

 黒い三つの頭で炎をかみ砕いて現れたのは、錆びた鎖と鎧で体を覆った犬だった。

 

「現れろ、未来を変えるサーキット!召喚条件は炎属性・効果モンスター1体以上!俺はリンク4のイビルベロス1体をリンクマーカーにセット!」

 

 正面に現れたアローヘッドへと、イビルベロスが駆ける。

 

「逆巻く炎よ、その魂と引き換えに、煉獄の力をイビルベロスに与えよ。転生リンク召喚!生まれ変われ、転生獄炎獣(ヘルサラマングレイト)イビルベロス!」

 

 アローヘッドを抜けて転生したイビルベロスは、全身を覆う鎖から解き放たれ、代わりに黒と紫の炎をまとっている。

 

転生獄炎獣(ヘルサラマングレイト)イビルベロス

リンク・効果モンスター

炎属性/サイバース族/攻 2500/LINK 4

【リンクマーカー:左/右/左下/右下】

炎属性・効果モンスター1体以上

(1)このカードがリンク召喚に成功した場合、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。このカードが「転生獄炎獣(ヘルサラマングレイト)イビルベロス」を素材としてリンク召喚されている場合、さらに相手フィールドのカード1枚を選んで破壊する。

(2)このカードが「転生獄炎獣(ヘルサラマングレイト)イビルベロス」を素材としてリンク召喚されている場合、このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。

(3)攻撃可能な相手のモンスターはこのカードを攻撃しなければならない。

 

「サンクチュアリなしで転生したのか……」

「イビルベロスの効果!相手フィールドのカード1枚を破壊!さらに転生していればもう1枚破壊!」

 

 イビルベロスが吠えると、その顔の幻影が二つ飛び、フレイム・アドミニスターと伏せカードが噛み砕かれる。

 

「さらに俺は、サラマングレイト・ヘルフレイムを発動!ライフを半分払う」

 

 ソウルバーナー:LP125→63

 

「そして、ファイアウォール・X・ドラゴンを破壊!」

 

 黒い炎に飲み込まれ、フレイム・アドミニスターは消滅した。

 

「バトルだ!イビルベロスでダイレクトアタック!」

「俺は手札のパネル・ガードナーの効果発動!」

 

パネル・ガードナー

効果モンスター

星3/地属性/サイバース族/攻 1000/守 1400

(1)相手モンスターが攻撃して戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは半分になる。

(2)1ターンに1度、このカードは戦闘で破壊されない。

(3)このカードをリンク素材にしたサイバース族リンクモンスターは、1ターンに1度、戦闘で破壊されない。

 

「このカードを特殊召喚し、戦闘ダメージを半分にする!」

 

 長方形の頭の人形が、両腕を伸ばしてそこから無数の六角形で構成された障壁を展開し、攻撃を受け止める。

 

 プレイメーカー:LP4000→1500

 

「まだだ!イビルベロスは転生していれば2回攻撃できる!パネル・ガードナーを攻撃!」

「パネル・ガードナーは1ターンに1度、戦闘で破壊されない!」

 

 守備表示のパネル・ガードナーがイビルベロスの攻撃を再び受け止める。

 

「俺は墓地のヘルフレイムをライフを半分払ってセット。これでターンエンド」

 

ターン5

 

「残りライフは32しかねぇ!イビルベロスさえ倒せれば俺達の勝ちだ!」

「それはどうかな?」

 

 激励を送るAiの言葉を、ソウルバーナーは否定した。

 

転生炎獣の煉獄(サラマングレイト・インフェルノ)の効果で、俺のライフが100以下である限り、俺は効果ダメージを受けず、俺のサラマングレイトとリンク魔法は相手の効果を受けない」

「なっ!?」

 

 これで裁きの矢(ジャッジメント・アローズ)を除去するなどの手は使えなくなった。

 

「マズイな……」

 

 ゴッドバードもその状況に呟く。

 

「プレイメーカーの手札は0枚。モンスターはパネル・ガードナー1枚だけ。しかも、ソウルバーナーにはモンスターを除去できるヘルフレイムがセットされている。この状況で、実質攻撃力5000を突破しなきゃならねぇ」

「勝てるの?」

「信じるしかありません」

 

 三人に見守られ、プレイメーカーはドローする。

 

「尊」

 

 ドローしたカードを見て、プレイメーカーはソウルバーナーを本名で呼んだ。

 

「お前と不霊夢には助けられたな。Aiが不貞腐れていた時も、樹を説得する時も」

 

 これまでのことを思い返して、プレイメーカーは呟く。

 

「そうだ。不霊夢は俺を、なのに……」

 

 苦しそうに歯を食い縛るソウルバーナーを静かに見つめて、プレイメーカーは拳を握りしめる。

 

「だから今度は、俺がお前を助ける番だ。俺はサイバース・ガジェットを召喚!効果で墓地からマイクロ・コーダーを特殊召喚。現れろ、未来を導くサーキット!」

 

 3体のモンスターがアローヘッドに吸い込まれる。

 

「リンク召喚!リンク3、トランスコード・トーカー!」

 

 現れたのは、オレンジの四角い鎧をまとった電脳の戦士だ。

 

「サイバース・ガジェットの効果でトークンを特殊召喚」

「俺は罠カード!サラマングレイト・ヘルフレイムを発動!トランスコード・トーカーを破壊!」

 

 トランスコード・トーカーが黒い炎に包まれる。

 だが、

 

「何!?」

 

 トランスコード・トーカーは炎を振り払った。

 

「パネル・ガードナーをリンク素材としたサイバース族リンクモンスターは1ターンに1度、戦闘及び効果で破壊されない。俺はさらにリンク素材となったマイクロ・コーダーの効果発動!デッキからサイバネット魔法カード1枚を手札に加える。俺が手札に加えるのは、2枚目のサイバネット・フォース!」

「何?」

 

 彼の場にエクシーズモンスターはいない。

 ランクアップマジックを手札に加えたところで効果は使えないはずだ。

 

「俺はさらにトランスコード・トーカーの効果発動!墓地からスプラッシュ・メイジを特殊召喚。さらにスプラッシュ・メイジの効果で、墓地から甦れ!ファイアウォール・X・ドラゴン」

 

 スプラッシュ・メイジが杖を回すと、その軌跡に沿って空間に穴があけられ、中からファイアウォール・X・ドラゴンが姿を現した。

 

「だが、トランスコードのリンク先は埋まっている。エクストラデッキからモンスターは出せないぞ」

「まだ終わりじゃない。俺はガジェットトークンとトランスコード・トーカーでリンク召喚!出でよ、クロック・スパルトイ!」

 

 長槍を構えた電脳の戦士が現れる。

 

「効果でデッキからサイバネット・フュージョンを手札に加える。そして、これで右下にリンクマーカーが伸びた」

「くっ……」

「いくぞ!俺はRUM-サイバネット・フォースを発動!ファイアウォール・X・ドラゴンでオーバーレイネットワークを再構築!」

 

 ファイアウォール・X・ドラゴンの体が粒子に分解され、赤と青の光の帯となって絡まり合いながら点に現れたエックス字のパネルへと吸い込まれる。

 

「万象を砕く竜の牙よ、新たなる風をまといて顕現せよ!」

 

 光が爆ぜ、竜巻がフィールドに起こる。

 

「ランクアップ・エクシーズチェンジ!現れろ、ランク5!ファイアウォール・XX(エクサクロス)・ドラゴン」

 

 竜巻を振り払い、現れたのは紫の光を放つ二対の翼を広げるドラゴンだった。

 

ファイアウォール・XX(エクサクロス)・ドラゴン

エクシーズ・効果モンスター

ランク5/闇属性/サイバース族/攻 3000/守 2500

レベル5のモンスター×3体

(1)このカードがX召喚に成功した場合に発動できる。墓地からリンク4のサイバース族リンクモンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたモンスターはフィールドを離れた場合、除外される。

(2)「ファイアウォール・X・ドラゴン」を素材としてX召喚されたこのカードは以下の効果を得る。

●1ターンに1度、このカードのX素材1つを取り除き、フィールドのリンクモンスター1体を対象として発動できる。このターン、このカードの攻撃力は対象のモンスターのリンクマーカーの数×500アップする。その後、対象のモンスターを破壊できる。このターン、自分は直接攻撃できない。

●1ターンに1度、このカードのX素材1つを取り除き、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に戻す。この効果は相手ターンでも発動できる。

 

「ファイアウォール・XX(エクサクロス)・ドラゴンの効果発動!墓地からファイアウォール・ドラゴンを特殊召喚!」

 

 ファイアウォール・XX(エクサクロス)・ドラゴンが翼を広げると、その隣にファイアウォール・ドラゴンが蘇る。

 

「そしてファイアウォール・XX(エクサクロス)・ドラゴンのさらなる効果!ファイアウォール・X(エクシード)・ドラゴンを素材としてエクシーズ召喚されていれば、オーバーレイユニットを1つ使うことで、フィールドのエクシーズモンスター1体のリンクマーカーの数×500、攻撃力をアップする。俺はファイアウォール・ドラゴンを対象に発動!」

 

 ファイアウォール・XX(エクサクロス)・ドラゴン:攻撃力3000→5000

 

「バトルだ!ファイアウォール・XX(エクサクロス)・ドラゴンで、イビルベロスを攻撃!」

裁きの矢(ジャッジメント・アローズ)の効果で、イビルベロスの攻撃力は2倍だ!」

 

 獄炎の猟犬の牙と、電脳の竜の拳がぶつかり合う。

 その攻撃力は互いに5000、両者の力は拮抗している。

 

「行け!ファイアウォール・XX(エクサクロス)・ドラゴン!ライジングテンペスト!」

 

 ファイアウォール・XX(エクサクロス)・ドラゴンが翼を広げると、紫の光が空中にエックスの文字を描いて放たれる。

 

「迎え撃て!イビルベロス!インフェルノフレイム!」

 

 イビルベロスが三つの頭から炎を放つ。

 互いの攻撃を受けて、二体のモンスターは消滅した。

 

「目を覚ませ尊!クロック・スパルトイでダイレクトアタック!」

 

 クロック・スパルトイが突貫し、槍をソウルバーナーに突き刺した。

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