遊戯王VRAINS Re:Construction 作:師走F
リボルバーとスペクターのデュエル、
「私は
ドリュアスの根元にアローヘッドが出現し、そこへゲニウスロキとツインが取り込まれる。
「リンク召喚!リンク3!
二体のサンシードから養分を吸い上げ、ドリュアスが成長した。
「私はカードを2枚伏せてターンエンド」
ターン2
「スペクター、貴様が敵になるとはな」
「えぇ、私も、いえ、私達も思いませんでしたよ」
「私"達"、だと?」
スペクターの言葉に引っ掛かり、リボルバーは聞き返す。
すると突然、スペクターが笑い出し、その両目に光が宿った。
「それは……」
その眼球はスペクターのものではなかった。
右目と左目、それぞれに別の人間の眼球が埋め込まれている。
「まさか……ファウスト、ゲノムか」
「正解です」
その声は既にスペクターのものではなく、ファウスト、ゲノム、彼らの声が混ざって反響していた。
「ゲスが」
リボルバーはデュエルの様子を見守るライトニングへ侮蔑の視線を送る。
「私のターン!私はアネスヴァレット・ドラゴンを召喚」
虚空から緑の弾丸が撃ち込まれ、それが変形してドラゴンの姿を取る。
「現れろ、我が道を照らす未来回路!」
アネスヴァレット・ドラゴンが再び弾丸となってアローヘッドに撃ち込まれる。
「リンク召喚!リンク1!ストライカー・ドラゴン!」
アローヘッドから青いシリンダーが出現し、そこから首と足を伸ばしてドラゴンに変形した。
「デッキからリボルブート・セクターを手札に加える。そしてフィールド魔法、リボルブート・セクターを発動」
六発の弾丸が装填された巨大な赤と黒のシリンダーが、リボルバーの背後に現れた。
「手札からマグナヴァレット・ドラゴンとシルバーヴァレット・ドラゴンを特殊召喚。ストライカー・ドラゴンの効果発動!」
マグナヴァレット・ドラゴンがストライカー・ドラゴンの口の中に取り込まれる。
「フィールドと墓地のヴァレットモンスターを対象に発動。対象となったことで、マグナヴァレット・ドラゴンは破壊され、相手のモンスター1体を墓地へ送る」
ストライカー・ドラゴンの口から弾丸が発射され、ドリュアノームが墓地へ送られる。
「これは破壊ではない。よって貴様の墓地の
「さすがはリボルバー様、私のデッキをよく知っていらっしゃる」
「ふんっ……ストライカー・ドラゴンの効果を解決。墓地からアネスヴァレット・ドラゴンを特殊召喚。さらに手札からシュートヴァレット・ドラゴンを特殊召喚」
シュートヴァレット・ドラゴン
効果モンスター
星5/闇属性/ドラゴン族/攻 2000/守 1500
(1)自分フィールドに「ヴァレット」モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
(2)このカードがリンクモンスターの効果の対象となった場合に発動できる。このカードを破壊する。
(3)このカードが闇属性・ドラゴン族モンスター、または効果テキストに「ヴァレット」または「ヴァレル」モンスターのカード名が記されたカードの効果で破壊された場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。その後、デッキから「シュートヴァレット・ドラゴン」以外の「ヴァレット」モンスター1体を特殊召喚する。このカードの効果で破壊されて発動した場合に、この効果の発動に対して相手は効果を発動できない。
「現れろ、我が道を照らす未来回路!」
4体のドラゴンがアローヘッドに装填される。
「閉ざされた世界を貫く我が新風!リンク召喚!リンク4!ヴァレルロード・ドラゴン!」
現れたのは赤き竜。
銅にリボルバー式の弾倉、両腕を銃器で武装した巨大なドラゴンだった。
「装備魔法、ヴァレル・リロードを発動!墓地からシュートヴァレット・ドラゴンを特殊召喚し、装備。ヴァレルロードの効果発動!」
シュートヴァレット・ドラゴンが変形して、ヴァレルロードの胴体の弾倉に装填される。
「シュートヴァレット・ドラゴンの効果発動!リンクモンスターの効果の対象となった時、自身を破壊!そして破壊されたことで1枚ドローし、デッキからヴァレットモンスターを特殊召喚!出でよ、エクスプロード・ヴァレット・ドラゴン」
シュートヴァレット・ドラゴンの代わりに、オレンジの長い体をうねらせる弾丸のドラゴンが現れる。
「ヴァレル・リロードの効果でさらに1枚ドロー。バトルだ!ヴァレルロード・ドラゴンでダイレクトアタック!」
ヴァレルロード・ドラゴンが口にエネルギーが充填され、放たれる。
スペクター:LP4000→1000
「私は
永続罠
(1)自分が戦闘・効果でダメージを受けた場合にこのカードを発動できる。「
(2)自分フィールドの「サンアバロン」モンスターは相手の効果の対象にならず、相手の効果で破壊されない。
(3)1ターンに1度、相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージを半分にする。
(4)自分の「サンアバロン」リンクモンスターが効果フィールドから離れた場合に発動する。このカードを破壊する。
「ダメージの数値分、私のライフを回復。そして、
地面から根が生えて、絡み合いながら木へと変化する。
「リンク1、
「くっ……私はカードを1枚伏せてターンエンド。エンドフェイズに破壊されたマグナヴァレット・ドラゴンの効果でデッキからアネスヴァレット・ドラゴンを特殊召喚」
ターン3
「私のターン、私は永続魔法、
ゲニウスロキが蘇り、さらにその隣に別の芽が出る。
「現れろ、私達の
ゲニウスロキとシャドウが養分となってドリュアスに取り込まれ、再び
「さらに私はフィールド魔法、
周囲に植物の蔦が無数に生えて、彼らを取り囲む。
蔓には、黒い禍々しいオーラを放つ小さな実がいくつもついている。
「1ターンに1度、私のサンアバロン1体のリンクマーカーの数だけサンシードトークンを特殊召喚する」
ドリュアノームから木の実が三つ地面に落ちて、地面から三つの芽が出た。
「そして自分は1000のダメージを受ける。この効果発動後、私は植物族リンクモンスターもしくはトークンしか特殊召喚できず、1度しかリンク召喚できない。そしてダメージを受けたことで、ドリュアノームの効果発動。ライフを回復し、いでよ、
ドリュアノームから木の実が落ちると、それから蔓が二本伸びて、螺旋状に絡まりながら粘土のように形を変えていく。
「こいつは……」
形成された姿はリボルバーもよく知るモンスターに似ていた。
山羊のような顔に黒い衣装、両腕と角は植物の蔓に変わっているが、その容姿はゲノムのモンスター、
リンク・効果モンスター
闇属性/植物族/攻 100/LINK 2
【リンクマーカー:上/下】
植物族または悪魔族モンスター2体
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1)「サンアバロン」リンクモンスターのリンク先にないこのカードは墓地へ送られる。
(2)自分・相手ターンに発動できる(ダメージステップでも発動できる)。フィールドの植物族モンスター1体を選び、このターン、このカードは選んだモンスターと同じ効果と同じカード名を得て、選んだモンスターの攻撃力分、攻撃力をアップする。この効果の発動に対して、相手はフィールドのモンスターの効果を発動できない。
(3)このカードは同名の相手のカードは効果を無効化される。
「さらに私はサンシードトークン1体で
アローヘッドから現れたのは、これまたファウストのエースモンスター、
リンク・効果モンスター
光属性/植物族/攻 1000/LINK 3
【リンクマーカー:左/左下/下】
植物族または昆虫族のモンスター3体
このカード名の(4)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
このカードはリンク召喚以外で特殊召喚できない。
(1)「サンアバロン」リンクモンスターのリンク先にないこのカードは墓地へ送られる。
(2)お互いのフィールドのモンスターは植物族として扱う。
(3)このカードの攻撃力は、フィールドの植物族モンスターの数×700アップする。
(4)自分の墓地の「サンヴァイン」リンクモンスター1体を対象として発動できる。自分のリンクモンスターのリンク先に、対象のモンスターと同じ属性・種族・攻撃力・守備力・効果を持つ「サンヴァインクローントークン」(星1)を特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたトークンがフィールドに存在する限り、自分は対象のモンスターと同名カードを「
「スプラントクイーンの効果!フィールドの全てのモンスターは植物族となる!」
「なに!?」
リボルバーのフィールドのモンスターが、体に木の蔓が生える。
「バイオロックローンの効果発動!フィールドの植物族モンスター1体の効果と名前と攻撃力を得る!ヴァレルロード・ドラゴンの力を貰います!この効果に対して、相手はフィールドのモンスター効果を発動できない」
ヴァレルロードへ向けて、触手が伸びてその力を奪い取る。
バイオロックローン:攻撃力100→3100
「バイオロックローンの効果で、自身と同名の相手カードの効果は無効化されます」
「くっ……」
「バトルです!スプラントクイーンで、ヴァレルロードを攻撃!」
スプラントクイーンが、力を奪われて項垂れるヴァレルロードへ迫る。
「私は
すると、リボルバーの伏せカードが開き、眩い輝きを放つ。
「スペクターよ。貴様もこのカードの恐ろしさはよく知っているだろう!これぞハノイの崇高なる力、聖なるバリア-ミラーフォースだ!」
眩い光が、スペクターのモンスターを飲み込んでいく。
だが、
「なんだと!?」
光が止むと、そこには無傷のモンスターが立っていた。
「私のフィールド魔法、
フィールド魔法
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1)自分フィールドに「サンアバロン」リンクモンスター1体を対象として発動できる。「サンシードトークン」(植物族・地・星1・攻/守0)を対象のモンスターのリンクマーカーの数だけ特殊召喚する。その後、自分は1000のダメージを受ける。この効果発動後、ターン終了時まで、自分は植物族リンクモンスター及びトークンしか特殊召喚できず、1度しかリンク召喚できない。
(2)自分フィールドの「サンアバロン」リンクモンスターのリンク先に存在する「サンヴァイン」リンクモンスターは、相手の効果で破壊されない。
「さらにグロリアスグロースの効果で、ドリュアノームは破壊されません」
「くっ……」
「バトル続行です!スプラントクイーンで、ヴァレルロードを攻撃!この瞬間、ヴァレルロードより奪ったバイオロックローンの効果発動!アンチエネミーヴァレット!」
バイオロックローンが、右腕を粘土のように変形させ、ヴァレルロードの顔を形作る。
「ヴァレルロードの攻撃力を500ダウンさせる!」
ヴァレルロードの攻撃力は2500まで下がり、スプラントクイーンの攻撃力は5200。
ヴァレルロードはなすすべなくやられる。
リボルバー:LP4000→2700
「スプラントクイーンの効果発動!墓地のサンヴァイン1体を同じ効果と攻撃力を持つサンヴァインクローントークンを特殊召喚!スラッシャーをコピーして、特殊召喚!」
スプラントクイーンの体から蟲のタマゴのような半透明の実が産み落とされ、中からスラッシャーそっくりなモンスターが生まれた。
「スラッシャーからコピーした効果で、自身の攻撃力をサンアバロン1体のリンクマーカーの数×800アップする!」
サンヴァインクローントークン:攻撃力800→3200
「バトルです!エクスプロードヴァレット・ドラゴンを攻撃!」
エクスプロード・ヴァレットドラゴンを、長剣で真っ二つに切り裂く。
「コピーしたスラッシャーの効果!破壊したモンスターを墓地から自分のフィールドに特殊召喚!」
倒されたエクスプロードヴァレット・ドラゴンは、ドリュアノームから伸びた蔓によって、地面から引きずり出され、スペクターのフィールドに再召喚される。
「バイオロックローンで、アネスヴァレット・ドラゴンを攻撃!エクスプロードヴァレット・ドラゴンでダイレクトアタック!」
リボルバー:LP2700→400
「私はこれでターンエンド」
「私はエンドフェイズに、破壊されたアネスヴァレット・ドラゴンの効果で、デッキからシェルヴァレット・ドラゴンを特殊召喚」
ターン4
「私はフィールド魔法、リボルブート・セクターの効果発動!相手フィールドのモンスターが自分より多い場合、その差の数まで、墓地からヴァレットモンスターを特殊召喚する。貴様のモンスターは5体、私は1体、よって4体のモンスターを呼ぶ!」
破壊されたヴァレットモンスター4体が、リボルバーのフィールドに補充された。
「現れろ、我が道を照らす未来回路!」
そして今蘇ったヴァレットモンスター4体が、弾丸となってアローヘッドに装填される。
「閉ざされた世界を切り裂く我が烈風!リンク召喚!ヴァレルソード・ドラゴン!」
現れたのは、頭部に巨大な刃を装備したドラゴン。
その胴体にはヴァレルロードと同じく、シリンダーがついている。
「この瞬間、私はバイオロックローンの効果発動!ヴァレルソードの効果と名前をコピーし、その攻撃力を自身に加える!」
だが、ヴァレルソードへ向けて触手が伸びて、せっかくリンク召喚したモンスターの力も奪われる。
エースモンスターを立て続けの力を奪われて、リボルバーは項垂れる。
「絶望したかな?」
すると、ライトニングが挑発するように彼に問いかける。
それに対して、リボルバーはそちらを見ようともしない。
「無理もない。君がもっとも信頼する部下に、己の道を閉ざされようとしているのだからな」
「……バカなことを言うな」
すると、彼の方を見ずに、スペクターへと視線を送った。
「スペクターと、貴様とは奇縁だったな」
◆
リボルバーこと鴻上了見が、スペクターこと聖辺樹と出会ったのは、彼が父の遺言を元に活動を開始した頃だ。
その当時、彼は仲間を集めるために、父である鴻上聖の人脈を辿って、優秀な科学者を集めていた。
その一人が、SOLテクノロジー社に吸収合併されたとある製薬会社に勤めていた元社員、バイラこと滝響子である。
「了見くん。いらっしゃい」
彼女は孤児院に務めており、科学の世界から離れて平穏に暮らしていた。
「あなたの力を借してほしい」
「……何度も言っているでしょう。私はもう引退したの」
まだ高校生だった了見の言葉に、響子は真面目に取り合わなかった。
そんな中で、ふと、彼は幼い少年を見かけた。
「あれは……」
彼は周囲を窺いながら、塀をよじ登って外へ出た。
「もう。またあの子は……」
響子もそれに気付いて、彼の後を追おうとする。
了見もそれについていく。
しばらく進むと、そこは大きな木の下だった。
少年はその幹にもたれかかり、空を眺めていた。
「連れ帰らないのか?」
物陰に隠れて見守る響子に問うと、彼女は小さく首を振る。
「いいのよ。しばらくそっとしておいてあげて」
それから何度か、了見は孤児院へ勧誘のために響子を訪ね、その過程で樹とも接するようになった。
そして、彼が父の、否、SOLテクノロジーの実験の被害者であると知った了見は、彼に手を差し伸べた。
「私の元へ来い」
「僕の居場所は、ここだけだ」
樹は最初、その提案には乗らなかった。
「お前には、デュエルの才能がある」
だが、了見は諦めなかった。
何度も声をかけ続けたある日、彼はこんなことを聞いてきた。
「どうして、僕にデュエルの才能があると?」
「君は、あの実験を乗り越えた」
「実験……」
この時点で、了見は知らなかったが、樹は実験をただ唯一楽しんでいた。
他の五人ともうまく馴染めなかった彼は、誰にも必要とされなかった彼は、あの実験の日々で誰かに試されていることに高揚感を得ていた。
「いつ死んでもおかしくない実験を勝ち抜いた君のその力を、私に貸してほしい」
そして、樹は求めていたのだ。
自分を必要としてくれる存在を。
だから彼は、その手を取った。
◆
「……いくぞスペクター!」
リボルバーは手札のカードを切る。
「ヴァレット・シンクロンを召喚!」
「シンクロン……」
現れたモンスターを見て、スペクターは怪訝な表情を浮かべる。
「効果で墓地からレベル5以上の闇属性・ドラゴン族モンスター、シュートヴァレット・ドラゴンを特殊召喚」
リボルバーのメインモンスターゾーンには3体のモンスターが並ぶ。
「私はレベル5のシュートヴァレット・ドラゴン、レベル2のシェルヴァレット・ドラゴンに、レベル1のヴァレット・シンクロンをチューニング!」
三体のヴァレットモンスターの体が粒子状に分解され、それぞれ青いリングのエフェクトを発生させる。
「雄々しき竜よ!その獰猛なる牙を、今銃弾に変え撃ち抜け!シンクロ召喚!」
リングは8つに分かれ、また一つに重なる。
「出でよ、レベル8!ヴァレルロード・
リングを光が貫き、現れたのは白いヴァレルロードともいうべきドラゴン。
両肩には拳銃を模した翼を装着し、胴体のシリンダーを回転させている。
「ヴァレルロード・S・ドラゴンの効果発動!墓地のヴァレルロードを、装備カード扱いで自身に装備する!そして、装備したモンスターのリンクマーカーの数だけ、このカードにヴァレルカウンターを置く!」
ヴァレルロードはリンク4、つまりカウンター4つがヴァレルロード・S・ドラゴンのシリンダーの中に弾丸として装填される。
「ヴァレルロード・S・ドラゴンは、自身の効果で装備したモンスターの元々の攻撃力の半分の数値だけ、攻撃力をアップさせる!」
ヴァレルロード・S・ドラゴン:攻撃力3000→4500
「私はヴァレルソードよりコピーしたバイオロックローンの効果発動!ヴァレルロード・
を守備表示にします!」
バイオロックローンの両腕から触手が伸びて、ヴァレルロードに襲いかかる。
「ヴァレルロード・
ヴァレルロードの胸部のシリンダーが回転し、弾丸が発射され、うねる触手を貫いた。
「バトルだ!ヴァレルロード・S・ドラゴンで、バイオロックローンを攻撃!迅雷のヴァレルファイア!」
紫電を帯びた弾丸が、バイオロックローンの体を貫く。
「ダメージを受けたことで、ドリュアノームの効果発動!ライフを回復し、エクストラデッキから
ドリュアノームから木の実が落ち、両腕に盾を装備した木の戦士が現れる。
「だが、バイオロックローンが消えたことで、ヴァレルソードの効果も復活する。私は速攻魔法、クイック・リボルブを発動!デッキからマグナヴァレット・ドラゴンを特殊召喚!ヴァレルソードの効果発動!」
呼び出されたマグナヴァレットが、変形してヴァレルソードのシリンダーへと装填される。
「マグナヴァレットの効果発動!相手モンスター1体を墓地へ送る!」
ヴァレルソードから弾丸が発射され、ドリュアノームが撃ち抜かれ、燃え尽きる。
「この効果を発動したヴァレルソードは、このターン、2回攻撃できる。ヴァレルソードで、スプラントクイーンを攻撃!」
ヴァレルソードがスプラントクイーンへ向けて、刃を掲げる。
「ヴァレルソードの効果発動!戦闘を行う相手モンスターの攻撃力を半分にし、その数値分、自身の攻撃力をアップする!」
スプラントクイーン:攻撃力4500→2250
ヴァレルソード:攻撃力3000→5250
「切り裂け!雷光のヴァレル・ソードスラッシュ!」
ヴァレルソードが首を振るい、スプラントクイーンを滅多切りにする。
スペクター:LP4000→1000
「終わりだ!ヴァレルソードで、ガードナーを攻撃!」
◆
プレイメーカー、リボルバーの両者がデュエルに勝利すると、その光景を眺めていたライトニングは拍手を送った。
「見事だな。だがもう手遅れだ」
その時、ライトニングの背後で、地面より光が放出される。
「なんだ!?」
全員がそちらを向く。
その光の柱の中心にいたのは、仁だった。
「仁!!」
「テメェ!何しやがった!」
「くくくくっ……」
ライトニングは笑いながら、空中をスライドするようにして後ろに下がり、光の中に飲み込まれていく。
そして、
「「「「!?」」」」
光が収束すると、仁もライトニングの姿もそこにはなく代わりに一人の少年が立っていた。
仁が着ていたのと同じ金をあしらったコートを着ているが、背丈は仁よりも少し高い。
髪型は半分が黄の稲妻のように逆立ち、もう半分が藍色、そしてその瞳の片側は複雑な緑の文様が描かれた金色の眼球となっている。
「お前は、ライトニングなのか……?」
「そうでもあり、そうでないともいえる」
少年はライトニングの声でそう言うと、静かに笑う。
「私は仁でもあり、ライトニングでもある。オリジンと融合した究極のイグニスだ!」