遊戯王VRAINS Re:Construction 作:師走F
ハノイの騎士のアジトにて、
「ファウストが敗れたか」
リボルバーが、スペクターから昨日の作戦についての報告を受けていた。
「まあいい。プレイメーカーのスキルを把握できただけでもよしとしよう。それにしても、ストームアクセスか」
「はい。リンクセンス、ネットワーク上に飛び交う情報を気配として感じる超感覚。間違いなく10年前の実験の被験者でしょう」
「その能力が、あのドラゴンをデータストームから呼び寄せたのだろうな」
リボルバーはマスク越しに嬉しそうに笑う。
「次は私自ら出よう」
「リボルバー様が?」
「ああ」
リボルバーが拳を握りしめる。
「待っていろ。プレイメーカー」
◆
同刻、SOLテクノロジー社の幹部室、
極一部の人間しか入ることが許されないその部屋の戸を、財前晃が開けた。
「失礼します」
彼が入った瞬間、部屋の景色が切り替わる。
無限に続く白と黒のマス目が交互に並んだ床、そこに設置された巨大な三つのチェス駒、
『イグニスの確保はどうなっている』
ビショップの駒がしゃべる。
このチェス駒こそが、SOLテクノロジーの幹部のアバターだ。
「申し訳ございません。ランキング一位のGo鬼塚が敗れた以上、彼以上の実力を持ったデュエリストを用意しなければならないのですが……」
『その必要はない』
すると、部屋の中に別の人物が入ってきた。
「美海!」
「どうも」
美海は丁寧にお辞儀をして、晃の前に立つ。
『プレイメーカーの対処は彼女に任せる』
「かしこまりした」
「ちょっと待ってください!」
晃は割り込んで抗議する。
「彼女はまだ子供です」
「晃様、この件は私自ら志願したことです」
『そうだ。それに、ここで使わなければ、わざわざ拾ってサイバースのカードまで渡した意味がない』
チェス駒の男は低い声で、脅すように言う。
『私を失望させるなよ』
「分かっています。必ず、プレイメーカーからイグニスを奪ってみせます」
『それから、お前が接触したもう一人のサイバース使い、ゴッドバードについてだが、そちらについでも調査を継続しろ』
「はい」
◆
「電脳ウイルス?」
ある日、遊作が授業を終えてデュエル部に向かう途中、Aiがそんな話を振ってきた。
「ああ。それがブルーエンジェルを昏睡状態にしたプログラムの正体だ」
「その情報はどこから得た?」
「この前、ファウストのアバターからデータを食っただろ?」
ブルーエンジェルを助けるために、ハノイの騎士のデュエリスト、ファウストとデュエルした後、Aiは彼のアバターを食べていた。思えば、初めて会った時も、ハノイのしたっぱのアバターを捕食していた。
「お前のあの姿は一体なんなんだ?」
「データを食うために、いい感じに体を調整したんだよ。俺はハノイに襲われて、記憶を含む大半のデータを失っちまったからな」
「なるほど。それで、ファウストのアバターから、その電脳ウイルスに関する情報を得たというわけか」
「そういうこと。で、その電脳ウイルスってのは、なんでも、アバターを介して人間の意識に感染するってものらしい」
それが本当なら、ハノイの騎士にはとんでもない技術力を持ったプログラマーがいることになるが、
「いや、ウイルスを作ったのはハノイじゃない」
「じゃあ誰だ?」
「SOLテクノロジー社だ」
「なんだと!?」
遊作は思わず声を上げる。
幸い周りに人はいなかったので、目立つことはなかった。
「何故SOLテクノロジーが、それにそれをどうしてハノイが持っている?」
「そこまでは。あと分かるのは、このウイルスが作られたのは10年前ってことくらいだ」
「10年前……」
それを聞いて、遊作の顔が神妙なものになる。
「そういえば、ファウストのやつ、お前に10年前がどうとかって言ってたな」
「お前には関係ない」
遊作はデュエルディスクのスピーカーをミュートにして、デュエル部の部室を訪ねた。
「藤木、今日もサボらずに来たな」
いつも通り、島が遊作を出迎えた。
端っこの席に座る葵は、目が合うと手を振ってくれた。
「今日は 美海はいないのか」
「あいつは最近忙しいとか言ってたぞ。ほら、この間、ブルーエンジェルがハノイに襲われただろ? あれからセキュリティを強化してるんだよ」
島の言う通り、最近LINK VRAINS内では警備AIの数が異様に増えている。
遊作もここ数日は、警戒してログインを控えている。
「だが、それにしたって、最近のSOLの動きは異常だ。以前の大規模スキャンといい、まるで何かを探しているよう……」
遊作には一つ心当たりがあったが、SOLが「それ」を欲しがる理由に見当が付かなかった。
「財前は何か知ってるか?」
「私はあんまり……」
葵は少しだけ寂しそうな顔をする。
「なあそんなんはもういいだろ? 早くデュエルやろうぜ」
「ああ」
体験入部だけのはずが、すっかり馴染んでしまったデュエル部の活動に戻るのだった。
◆
LINK VRAINSのセントラルエリア、
「うひゃー、ドローンまみれだな」
行き交う大量の警備AIを見送りながら、ゴッドバードは苦笑いを浮かべた。
警備AIはログインしているデュエリストを見つけてはスキャンし、また別の人のところへ、という作業を繰り返している。
「デッキをチェックしてんのか。つーことは、目当てはサイバースか。ご苦労なこった」
当のサイバースデッキを使うゴッドバードは、ステルスによって見つかっていない。
「しっかし、サイバースなら他に持っている奴がいくらでもいてもおかしくねぇが、案外いねぇもんだな」
ゴッドバードも、今のデッキを手に入れたのは偶然だった。
5年前にデータストームより出現したサイバースカードを手にして以降、データストームやサイバースについて調べ続けたが、未だに分かっていないことが多い。
分かっているのは、サイバースを作り出したのは、イグニスと呼ばれるAIであること、そしてハノイの騎士はどういうわけか、そのイグニスとサイバースの存在を抹消したがっていることだけだ。
「……待てよ」
そこでふと、彼は妙案が浮かんだ。
「こいつは使えるかもしれねぇな」
ゴッドバードはニヤリと笑った。
◆
数時間後、LINK VRAINSでは騒ぎが起きていた。
データストームが、セントラルエリアに吹き荒れ、その中から大量のカードが散らばったのだ。
「見ろ!これサイバース族のカードだぞ!」
「こっちもだ!」
データストームがサイバースを生み出している。
そう呼べる現象に、人々はこぞってデータストームに群がり、危険を承知で飛び込んではカードを奪い合う。
「何が起こっている」
騒ぎを聞きつけてやってきたプレイメーカーも、この異常事態に困惑していた。
「おいおい。誰がこんなことを……」
すると、吹き荒れるデータストームの近くを飛ぶ一つの影を見つけた。
彼はプレイメーカーの姿を見つけるとフッと笑い、ついて来いと言わんばかりに背中を見せてどこかへ飛び去ってしまう。
「追いかけるぞ」
Dボードを出現させ、その人物の後を追う。
彼は途中、プレイメーカーが見失わないようにわざとスピードを落としたりしながら、彼を建物の屋上に誘導した。
「待ってたぜ。一番乗りはお前だったか」
「お前は何者だ?」
「俺様はゴッドバード。もう気付いてるとは思うが、この祭りの主催者だ」
「お前、データストームを操れるのか?」
Aiが信じられないといった目で、ゴッドバードを見る。
「驚いただろ?」
「何が目的だ?」
「目的は色々あるが、一番はお前を呼び寄せることだ」
ゴッドバードはプレイメーカーを指さす。
「サイバースのカードをバラまけば、サイバースに関わりのある人間が集まってくる」
「お前は、ハノイの騎士なのか?」
「はぁ? 俺をハノイなんかと一緒にすんじゃねぇよ」
彼は露骨に嫌悪感をあらわにする。
憎しみすら見えるその表情に、プレイメーカーは彼の真意を測りかねていた。
「とにかくだ。イグニスを賭けて俺とデュエルしろ」
「断る。俺にはお前と戦う理由はない」
「理由ならあんだろ。前にブルーエンジェルの騒動でお前の個人情報ばらまいたの、俺だぞ?」
「何?」
「俺ならもう一回やれば、お前を丸裸にすることだってできる」
これはつまり、デュエルに応じなければ、プレイメーカーの、遊作の個人情報を晒すと言っている。
仕方なく、プレイメーカーはデュエルディスクを構える。その時、
「そのデュエル、私が預からせてもらおう」
「「!?」」
上空より、何かが飛来する。
ドォォォンツ!
咄嗟に避けた二人の間に、それは巨大なクレーターを作り出した。
「なんだテメェは?」
そこに立っていたのは、奇妙なマスクを被った長身、赤髪の男だった。
「私の名はリボルバー。ハノイの騎士を束ねる者だ」
「「なっ!?」」
ハノイの騎士のリーダーを名乗る男に、二人は目を見開いた。
「プレイメーカーよ。この私とデュエルしろ」
「何?」
「貴様が勝てば、そのイグニスの記憶データを渡してやろう」
リボルバーはそう言って、どこからかメモリーカードを取り出して見せつける。
「ちょっと待て!そいつは俺の獲物だ!」
「スペクター」
すると、今にも掴みかかる勢いのゴッドバードの前に、面長の顔の男、スペクターが出現した。
「そいつの相手をしてやれ」
「了解しました」
「クソが!雑魚は引っ込んでろ!」
「おやおや、血の気が多いですねぇ。それにこの私を雑魚と決めつけるとはぁ、ずいぶんと自分のデュエルに自信があるようですねぇ」
「あぁ?」
「あなたの欲しい情報、ひょっとすると私が持っているかもしれませんよ?」
「テメェどういう……チッ」
ゴッドバードは舌打ちして、デュエルディスクを構える。
「さて、あちらの対戦は決まったようだ。どうする?」
「……いいだろう」
プレイメーカーもデュエルディスクを構えて、Dボードに乗る。
どちらにせよ、いずれ戦わなければならない相手だ。親玉が向こうから出てきてくれたのであれば、プレイメーカーにとっても好都合だ。
「では、スピードデュエルだ」
リボルバーはDボードに乗って飛び去り、プレイメーカーもその後を追う。
「さて、では私達も始めましょうか」
リボルバーを見送り、スペクターはデュエルディスクを構えた。
「速攻で片づけてやるよ」
「「デュエル!」」
ターン1 ゴッドバード
「自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合、手札の敵性機兵ジャイロードを特殊召喚できる!」
円盤型の機械が、回転しながらフィールドに来る。
効果モンスター
星4/風属性/サイバース族/攻 1000/守 1000
このカード名の(1)の方法による特殊召喚は1ターンに1度しか行えず、(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1)自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合、このカードを手札から特殊召喚できる。
(2)このカードが(1)の方法による特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキからこのカードと同じレベルの「エリミネーター」モンスター1体を特殊召喚する。この効果発動後、ターン終了時まで自分はメインモンスターゾーンにモンスターを特殊召喚できない。
(3)相手ターン中、自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「エリミーション」罠カード1枚をセットする。この効果でセットしたカードは、セットしたターンにも発動できる。
「なるほど。サイバースですか」
「その効果でデッキから
指先を天に掲げると、上空にアローヘッドが出現する。
「召喚条件はレベルが同じ効果モンスター2体!リンク召喚!リンク2、敵性機兵ローディング・チャージャー!」
リンク·効果モンスター
風属性/サイバース族/攻 1000/LINK2
同じレベルのモンスター2体
(1)リンク召喚されたこのカードは、リンク素材となったモンスターと同じレベルのモンスターとしてX召喚の素材にでき、このカードのリンクマーカーの数と同じ数のモンスターとしてX召喚の素材にできる。
(2)X素材となったこのカードが墓地に送られた場合に発動できる。除外されている「エリミネーター」モンスターを自分のXモンスターの下に重ねてX素材とする。
「そしてこいつはリンク素材となったモンスターと同じレベルのモンスターとしてエクシーズ召喚の素材にできる。そしてリンクマーカーの数分のエクシーズ素材になれる!俺はレベル4扱いのローディング・チャージャーでオーバーレイネットワークを構築!」
空にエックス字のパネルが現れ、ローディング・チャージャーに向けて、光の柱が下りてくる。
「エクシーズ召喚!現れろ。ランク4!
現れたのは、無機質な機械仕掛けのドラゴンだった。
エクシーズ·効果モンスター
ランク4/風属性/サイバース族/攻 2300/守 2000
風属性·レベル4·効果モンスター×2体以上
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1)このカードの攻撃力·守備力はこのカードがX素材として持つリンクモンスターのリンクマーカーの数×300アップする。
(2)相手の特殊召喚されたモンスターが効果を発動した時、このカードのX素材1つを取り除いて発動できる。その効果を無効にする。この効果発動のためにリンクモンスターを取り除いていた場合、かわりにその効果を無効にして破壊し、相手に500ダメージを与える。
(3)このカードが効果で破壊される場合、かわりこのカードのX素材1つを取り除くことができる。
「俺はカードを1枚伏せてターンエンド」
ターン2
「私のター────」
「墓地のラントリクターとジャイロードの効果発動!相手ターン中、自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しなければ、墓地のこのカードを除外して、デッキから「エリミネーション」魔法カード、「エリミネーション」罠カードをそれぞれセットする!この効果でセットしたカードはセットしたターンでも発動できる」
ゴッドバードは、デッキからさらに2枚のカードをセットし、彼の伏せカードは計3枚となった。
「私は
スペクターの足元にアローヘッドが出現する。
「召喚条件はレベル4以下の植物族モンスター1体!」
「そうは行くか!俺はカウンター罠!エリミネーション・インターセプトを発動!」
ゴッドバードの伏せカードが開き、彼らの足元に光が走る。
「相手モンスター1体の特殊召喚を無効にして破壊する」
アローヘッドが砕けて、リンク召喚は失敗に終わる。
エリミネーション・インターセプト
カウンター罠
(1)自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合に発動できる。相手モンスター1体の特殊召喚を無効にして破壊する。
(2)墓地のこのカードと「エリミネーション」魔法・罠カード1枚を除外して発動できる。除外されている「エリミネーター」モンスター1体を墓地に戻す。
「では私は魔法カード、
「ならこいつだ!カウンター罠!エリミネーション・ジャミング!俺のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しない場合、相手の効果を無効にする!」
エリミネーション・ジャミング
カウンター罠
手札の「エリミネーター」モンスターを墓地に送ってこのカードを手札から発動できる。
(1)自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在せず、相手がモンスター効果・魔法・罠カードを発動した時に発動できる。その発動を無効にする。自分のEXモンスターゾーンに「エリミネーター」モンスターが存在する場合、かわりにその発動を無効にして破壊する。
「せっかちですねぇ。そんなに簡単に伏せカードを使ってしまっていいんですかぁ?」
「テメェが何もできなきゃ問題ねぇだろ」
「私は魔法カード、予想GUYを発動。デッキからレベル4以下の通常モンスターを特殊召喚。
フィールドに杯のようなものが生え、そこから細い花びらを伸ばして、先端に実を宿す。
「では今度こそ、現れよ、私達の
現れたのは、大樹だった。
幹は上の方が異様に膨らんでおり、そこから顔が突き出している。
「
「コンパイル・ブラスターの効果!オーバーレイユニット1つを使うことで、相手の特殊召喚されたモンスターの効果を無効にする!使ったオーバーレイユニットがリンクモンスターなら、無効にして破壊、さらに相手に500のダメージを与える!」
コンパイル・ブラスターが、腹部に装着されたレールガンを撃つ。
「墓地の
しかし、ドリュアスの体が光に包まれて守られる。
貫通した光線が、スペクターだけにダメージを与えた。
スペクター:ライフ4000→3500
「そして、私がダメージを受けたことで、ドリュアスの効果発動、エクストラデッキから
ドリュアスの枝から、種が落ちた。
その種の中から、花びらを象ったワンピースを着た女性が姿を現した。
「その後、受けたダメージの数値分、ライフを回復。さらに
スペクター:ライフ3500→4300
「現れよ、私達の
ドリュアスが成長し、さらに大きな大樹へと変貌した。
「私はカードを1枚伏せてターンエンド」
ターン3
「俺は手札から速攻魔法、
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1)自分・相手のXモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターよりランクが1つ高い「エリミネーター」Xモンスター1体を対象のモンスターの上に重ねてX扱いで特殊召喚する。その後、墓地の「エリミネーター」リンクモンスター1枚までをその下に重ねてX素材にできる。
「現れろ、ランク5、
エクシーズ·効果モンスター
ランク5/風属性/サイバース族/攻 2500/守 2000
風属性·レベル5·効果モンスター×2体以上
このカード名の(1)(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1)このカードがX召喚に成功した場合、このカードがX素材として持つリンクモンスター1枚のLINKの数までお互いの使用していないメインモンスターゾーンをそれぞれ指定して発動できる(最大3つ)。指定したゾーンは次の相手のターンのエンドフェイズまで使用できない。
(2)このカードの攻撃力·守備力はこのカードがX素材として持つリンクモンスターのリンクマーカーの数×300アップする。
(3)自分・相手のエンドフェイズにこのカードのX素材2つ、またはX素材のリンク2以上のリンクモンスター1枚を取り除いて発動できる。お互いのメインモンスターゾーンのモンスターを全て破壊する。
「その後、墓地のリンクモンスター1体を召喚したエクシーズモンスターのオーバーレイユニットとする。そしてエクス・ランサムウェアの効果!オーバーレイユニットとなったリンクモンスターのリンクマーカーの数だけ、互いのメインモンスターゾーンを使用不可能にする!俺はドリュアデスのリンク先二か所を指定!」
エクス・ランサムウェアが電撃を放つと、ドリュアデスの斜め後方二か所の空間が乱れる。
「おやおや、困りましたねぇ。これではリンクモンスターが出せません。しかし、私のドリュアデスは相手の攻撃対象にならない」
「ならテメェの顔面をぶん殴るだけだ!バトルだ!エクス・ランサムウェアで、ダイレクトアタック!」
スペクター:ライフ4300→1200
「ダメージを受けたことで私は永続罠!
スペクター:ライフ1200→4300
「その後、聖天樹リンクモンスターをリンク召喚できる。現れよ、私達の
スペクターの足元にアローヘッドが出現する。
「召喚条件はサンアバロンを含む、植物族モンスター2体以上!リンク召喚!
地響きを鳴らしながら、巨大な樹がEXモンスターゾーンに生えてきた。
「そしてグローリアス・グロースがある限り、私の「サンアバロン」リンクモンスターは相手の効果の対象にならず、効果で破壊されない」
永続罠
(1)自分が戦闘・効果でダメージを受けた場合にこのカードを発動できる。「
(2)自分フィールドの「サンアバロン」モンスターは相手の効果の対象にならず、相手の効果で破壊されない。
(3)1ターンに1度、相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージを半分にする。
(4)自分の「サンアバロン」リンクモンスターが効果でフィールドから離れた場合に発動する。このカードを破壊する。
「俺はこれでターンエンド」
ターン4
「私は永続魔法、
再びゲニウスロキがフィールドに生えてくる。
「現れろ。私達の
現れたのは葉を模したマントをまとった妖精の剣士だ。
「スラッシャーの効果。このカードの特殊召喚に成功した時、自分のサンアバロンのリンクマーカーの数×800、攻撃力をアップさせる。バトル、攻撃力3200となったスラッシャーで、エクス・ランサムウェアを攻撃!」
スラッシャーが背中の大剣を引き抜き、一振り。
自身の倍以上の体躯であるエクス・ランサムウェアを切断した。
「ぐっ!」
ゴッドバード:ライフ4000→3900
「スラッシャーの効果!戦闘で破壊した相手モンスターを、自分フィールドに効果を無効にして特殊召喚!」
ドリュアノームから蔓が伸びて、地面よりエクス・ランサムウェアを引っ張り出す。
「エクス・ランサムウェアでダイレクトアタック!」
ゴッドバード:ライフ3900→2400
「私はカードを1枚伏せてターンエンド」
ターン5
「俺は
効果モンスター
星4/風属性/サイバース族/攻 1500/守 800
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1)このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「エリミネーター」モンスター1枚を手札に加える。
(2)相手ターン中、自分のメインモンスターゾーンにモンスターが存在しなければ、墓地のこのカードを除外して発動できる。デッキから「エリミネーション」罠カード1枚をセットする。この効果でセットしたカードは、セットしたターンでも発動できる。
「その効果でデッキから敵性機兵ラントリクターを手札に加える。ラントリクターは自分フィールドにサイバース族モンスターが存在する場合、手札から特殊召喚できる」
再びレベル4のモンスター2体をフィールドに揃える。
「現れろ、未来を貫くサーキット!召喚条件は、風属性を含むレベルが同じモンスター2体!リンク召喚!
リンク・効果モンスター
風属性/サイバース族/攻 1000/LINK2
風属性モンスターを含む同じレベルのモンスター2体
(1) リンク召喚されたこのカードは、リンク素材となったモンスターと同じレベルのモンスターとしてX召喚の素材にでき、このカードのリンクマーカーの数と同じ数のモンスターとしてX召喚の素材にできる。
(2)このカードを素材としてX召喚された「エリミネーター」モンスターは以下の効果を得る。
●このカードがX召喚に成功した場合、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
「そして俺はローディング・バスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!コンパイル・ブラスター!」
エックス型のパネルより、再びコンパイル・ブラスターが現れる。
「ローディング・バスターの効果!このカードをX素材としてX召喚した時、相手フィールドのカード1枚を破壊できる。俺はグローリアス・グロースを破壊!」
コンパイル・ブラスターのレールガンが、スペクターの永続罠を撃ち抜く。
「バトルだ!コンパイル・ブラスターで、エクス・ランサムウェアを攻撃!」
スペクター:ライフ4300→3900
「ドリュアノームの効果発動、と言いたいところですが、今効果を発動してしまえば、コンパイル・ブラスターの効果で無効にされて、破壊されてしまいますね」
「俺はこれでターンエンド」
ターン6
「俺は相手ターン開始時に、墓地のジャイロ―ドとシークエンスコードの効果発動、デッキからエリミネーション・ジャミングとエリミネーション・インターセプトの2枚のカウンター罠をセットする」
「なら私は、スラッシャーで、コンパイル・ブラスターを攻撃」
スペクターはメインフェイズに何もせず、即座に攻撃に移る。
攻撃力3200のコンパイル・ブラスターに、コンパイル・ブラスターはなすすべもなく打ち取られる。
ゴッドバード:ライフ2400→2100
「スラッシャーの効果発動」
「カウンター罠!エリミネーション・ジャミング!その効果は無効だ!」
「ですが、あなたのフィールドにはエクシーズモンスターはいない。破壊はされませんよ。私は続けて、罠カード、
通常罠
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1)自分フィールドの「サンアバロン」リンクモンスター、または「サンヴァイン」リンクモンスター1体を対象として発動できる。このターン、対象のモンスターは効果では破壊されない。その後、自分は1000ダメージを受ける。
(2)墓地のこのカードを除外して発動できる。墓地から「サンシード」モンスター1体を特殊召喚する。
「ドリュアノームはこのターン、効果で破壊されない。そして自分は1000のダメージを受ける。ダメージを受けたことでドリュアノームの効果発動。EXデッキから「サンヴァイン」モンスター1体を特殊召喚する」
「エリミネーション・インターセプトで……」
『エリミネーション・インターセプトは、チェーンブロックを作る特殊召喚は無効にできません』
デュエルディスクのAIの無慈悲な宣告に、ゴッドバードは歯噛みする。
「どうやら打つ手はないようですねぇ。私はEXデッキから
聖蔓の剣士が、ゴッドバードの体を切り払い、ライフを奪い去った。
「ちくしょう……」
「さて、リボルバー様に歯向かった罪、どう贖わせてあげましょうか」
地面に倒れ伏すゴッドバードを見下ろし、スペクターは下卑た笑みを浮かべる。
「くっ……」
ゴッドバードはすぐさまデュエルディスクを操作し、ログアウトした。
「おや、逃げてしまいましたか」
敵を逃がしたにもかかわらず、スペクターは特に残念でもなさそうに空を仰ぐ。
「リボルバー様は、プレイメーカーを下した頃でしょうか」