遊戯王VRAINS Re:Construction 作:師走F
LINK VRAINS某所、
夜遅い時間に、プレイメーカー、ブルーエンジェル、ソウルバーナー、ゴッドバード、美海、そしてナイトを加えた六人が集まっていた。
「AiがSOLに現れたというのは本当か?」
話を聞いたプレイメーカーは、ナイトを問い詰める。
「えぇ。彼は突然、SOLに現れて……」
言いかけたところで、ナイトが少し周囲を気にするような素振りを見せる。
「この辺は一時的に隔離してあるから安心しろ」
その意味を察したゴッドバードの言葉に安堵し、ナイトは事の経緯を説明した。
「つまり、SOLとGRFが秘密裏に開発していた無人軍事兵器をまるごとAiに乗っ取られた」
「はい……」
後ろめたい気持ちがあったのだろう。
ナイトは、プレイメーカー達から目を反らした。
「で、俺達に助けて欲しいって? ずいぶん都合がいいじゃねぇか」
ゴッドバードの言葉でナイトは責任を感じているのか、申し訳なさそうな顔をする。
それを見て、美海はゴッドバードに肘打ちを入れた。
「虫の言い話なのは分かっています。ですが、今や彼は人類を敵に回せるほどの力を手にしています」
「……Aiが、何故そんなことを」
プレイメーカーが苦しそうな表情を見せる。
そんな彼を見て、ソウルバーナーは口を開く。
「本人に聞いてみるしかねぇだろ」
「……」
「Aiを止めないとヤバいんだろ? なら、俺達のやることは一つだ」
「……ああ」
彼の言葉で決心が固まったのか、プレイメーカーは拳を握りしめる。
「Aiは、俺が止める」
◆
深夜、誰もいないSOLテクノロジー本社ビルの中をビショップが歩いていた。
その背中には拳銃が突き付けられており、その持ち主であるAiがニヤニヤした顔で後ろを歩く。
「いい
「お前に使い心地を評価されたなら、大ヒット間違いなしだな」
「お、いいね。なんなら俺をCMに使っちゃう?」
そんな軽口をたたきながら、ビショップを社長室まで案内させた。
「動くなよ?」
電子ロックがかかった扉の前で、Aiはビショップに拳銃を向けながら、空いた手を扉の横にある機械にかざす。
ガチャ
鍵が開く音がして、Aiは顎で指示を出す。
ビショップは黙ってそれに従い、扉を開けて、Aiを中へ招き入れた。
部屋の中では、自身の椅子に座ったクイーンが、やつれた顔でAiを睨みつけていた。
「どういうつもり? 闇のイグニス」
「さすがのあんたも、あんなことがありゃ、居ても立っても居られないよな?」
クイーンはビショップからGRFから預かった無人兵器が全てAiに乗っ取られたと連絡を受けて、わざわざ会社に戻ってきていたのだ。
「答えなさい!」
「キーキーうるせぇな。更年期か?」
喚くクイーンに対して、Aiは面倒くさそうに耳を掻く。
「……まあいいわ。どのみちあなたは終わりよ」
クイーンがデュエルディスクの画面をタップした。
すると、景色がマス目のように反転していき、やがて赤い空とチェス盤のような黒と白の格子状の床が無限に広がる空間へと変化した。
「SOLテクノロジーお得意のAR空間か」
「私が何の対策もせずにノコノコやってきたと思っていたのかしら。さあ来なさい!タイプΩ!」
AR空間内に、一人の少年が転送される。
青白い半透明の肌、淡く赤く光るラインがその上をかけている。
「そいつを早く始末しなさい」
「了解……」
タイプΩがデュエルディスクを構えたのを見て、Aiは肩を落とす。
「そいつはいいけどよ。これ俺が勝った場合はどうすんだ?」
「は?」
「そうだな……あ、鴻上レポートの最後の1つ、あれ渡せよ」
「こいつ、調子に乗らないことね」
クイーンが歯ぎしりを立てる。
それをAiはニヤニヤしながら眺めて、デュエルディスクを構える。
「「デュエル!」」
ターン1 タイプΩ
「僕はフィールド魔法、
空間にいくつもの青いビルが、地面から突き出るようにして出現する。
フィールド魔法
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1)このカードがフィールドに表側表示で存在する限り、自分はカードの効果以外でモンスターを特殊召喚できない。
(2)自分のメインフェイズに発動できる。手札から「セントラルオーダー」モンスター1体を召喚する。
(3)自分フィールドにアドバンス召喚・儀式召喚された「セントラルオーダー」モンスターが存在し、相手フィールドにモンスターが表側表示で特殊召喚された場合に発動できる。自分の手札から「セントラルオーダー」カード1枚を墓地に送り、そのモンスターのターン終了時まで効果を無効にする。それがリンクモンスターなら、このターン、そのリンク先のモンスターゾーンは使用できない。
「手札から征令リソースの効果発動。手札のダークローンチを墓地へ送り、自身を特殊召喚」
ゴーグルをかけて、細長い体のスーツを着た男が現れる。
征令リソース
効果モンスター
星3/闇属性/サイキック族/攻 900/守 1300
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1)このカードを手札から公開して発動できる。このカード以外の手札の「セントラルオーダー」カード1枚を墓地へ送り、このカードを手札から特殊召喚する。
(2)このカードがアドバンス召喚のためにリリースされた、または「セントラルオーダー」カードの効果で手札から墓地へ送られた場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。
「さらに手札から墓地に送られたローンチは特殊召喚できる」
リソースの隣に、真っ黒いシルエットに背中から触手のようなものを6本生やした人型のモンスターが出現した。
征令ダークローンチ
効果モンスター
星2/闇属性/サイキック族/攻 0/守 800
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1)自分・相手のメインフェイズに発動できる。このカードを手札から墓地へ送る。
(2)自分フィールドに「セントラルオーダー」カードが存在し、このカードが「セントラルオーダー」カードの効果で手札から墓地へ送られた場合に発動できる。このカードを墓地から特殊召喚する。
(3)このカードが特殊召喚に成功した場合、自分フィールドの「セントラルオーダー」モンスター1体を対象として発動できる。このターン、相手は対象のモンスターのレベル以下のフィールドで発動するモンスターの効果を発動できない。
「さらにエンバッファを通常召喚し、効果でデッキからレベル5以上のセントラルオーダーを手札に加える。そしてアドバンス召喚!」
3体のモンスターが天に吸い込まれ、そこから玉座が降りてくる。
「
機械の玉座に腰かけるのは、両腕を機械に改造し、三本の槍を携えた巨人だ。
効果モンスター
星10/闇属性/サイキック族/攻 3000/守 3000
このカードをアドバンス召喚する場合、モンスターを3体リリースしなければならない。
(1)このカードがアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。この効果を発動するターン、自分はEXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(2)アドバンス召喚されたこのカードがフィールドに存在する場合、相手のフィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。自分の手札から「セントラルオーダー」モンスター1枚を捨て、対象のカードの効果を無効にし、相手に200ダメージを与える。次の自分のスタンバイフェイズまで、自分は「征令王メディクリア」の効果で同名カードを対象にできない。この効果は同一チェーン上で1度しか発動できず、相手ターンでも発動できる。
(3)アドバンス召喚されたこのカードが戦闘・相手の効果で破壊されて墓地へ送られた場合に発動できる。このカードを墓地から特殊召喚し、デッキ・墓地から「征令締結」1枚を手札に加える。
「アドバンス召喚に成功した時2枚ドロー。僕はカードを1枚伏せてターンエンド」
ターン2
「じゃあ俺のターンだな。俺はアチチ@イグニスターを召喚」
炎をかたどった赤い生命体が現れる。
「デッキから@イグニスターを手札に加える。現れろ、闇を導くサーキット!リンク召喚!ダークインファイト@イグニスター!」
アチチがアローヘッドに飛び込み、現れたのは、紫の3頭身の体を持つサイバースだ。
「リンク召喚に成功した時、デッキからイグニスターAiランドを手札に加える!」
「メディクリアの効果発動!」
召喚されたばかりのダークインファイトへ向かって、メディクリアの機械の腕が射出される。
「手札のセントラルオーダー1枚を捨て、相手の表側表示カード1枚の効果を無効にし、相手に200ダメージを与える!」
機械の腕がダークインファイトの小さな体を掴み、電流を流す。
Ai:ライフ4000→3800
「だったら俺は、手札からヒヤリ@イグニスターを特殊召喚」
水を象った青い生命体が、ダークインファイトの後ろに現れる。
「このカードは自分フィールドに@イグニスターが存在する時、手札から特殊召喚できる。続けて魔法カード、キ ー Ai ー発動!墓地からアチチを特殊召喚!」
フィールドに3体のモンスターが並び、リンク召喚の準備が整う。
「現れろ、闇を導くサーキット!」
3体の@イグニスターが、天上のアローヘッドへと吸い込まれる。
「闇影開闢、世界に散らばりし闇夜の叡知。我が手に集い、覇気覚醒の力となれ!リンク召喚!」
アローヘッドを突き破り、それは飛来する。
「リンク召喚!リンク3!ダークナイト@イグニスター!」
大剣を振り下ろし、デコード・トーカーとよく似た姿をした翼の生えた紫の戦士がフィールドに降り立った。
「フィールド魔法、メディテクノロジーの効果発動!」
タイプΩの宣言と共に、フィールド上に立ち並ぶビル群が怪しく光る。
「僕のフィールドに、アドバンス召喚か儀式召喚されたセントラルオーダーが存在し、相手フィールドに表側表示でモンスターが特殊召喚された時、手札のセントラルオーダーを墓地へ送り、その効果をターン終了時まで無効にする」
ダークナイトの体に、黒と青のブロックがいくつもとりつき、身動きを封じた。
「さらに、それがリンクモンスターなら、そのリンク先のモンスターゾーンはこのターン、使用できない」
「やるじゃねぇか。なら俺は手札からドシン@イグニスターを特殊召喚。効果発動!墓地のリンクモンスター1体をエクストラデッキに戻すことで、デッキからAiラブ融合を手札に加える。いくぜ、俺は魔法カード、Aiラブ融合を発動!」
ドシン@イグニスターと、ダークナイトが粒子へと分解され、フィールドで渦を巻きながら一つになっていく。
「謳え大地よ!破滅の巨人の誕生を祝福せよ!融合召喚!」
光の渦の中から、巨大な腕を伸ばして、何かが這いあがってくる。
「いでよ、レベル7、アースゴーレム@イグニスター!」
出てきたのは岩のようなアーマーを、胴と両手足に装備した電脳の巨人だった。
「バトルだ!アースゴーレムで、メディクリアを攻撃!」
アースゴーレムの攻撃力は2300、メディクリアの攻撃力3000には届いていないが、
「俺は速攻魔法、Ai打ちを発動!アースゴーレムの攻撃力を、メディクリアと同じにする!」
アースゴーレムの拳が肥大化し、メディクリアへ迫る。
迎え撃つメディクリアも、左腕を射出して攻撃を受け止めようとする。
しかし、それはアースゴーレムの拳撃であっけなく大破。残った右腕を使い、アースゴーレムへクロスカウンターを打ち込む。
両者の力は拮抗し、二体のモンスターは破壊された。
「Ai打ちの効果で互いに破壊されたモンスターの攻撃力分のダメージ。だが、俺はアースゴーレムの効果でダメージを受けない」
タイプΩ:ライフ4000→1000
「そして、戦闘で破壊されたアースゴーレムの効果で、墓地のサイバース族モンスター1体を特殊召喚する。甦れ、ダークナイト!」
地面にワープホールが開き、そこからダークナイトが再び姿を現した。
「破壊されたメディクリアの効果。こちらも墓地から特殊召喚し、デッキから
タイプΩのフィールドにもワープホールが出現し、メディクリアが再召喚される。
「俺はカードを1枚伏せてターンエンド」
ターン3
「儀式魔法、
メディクリアの足元に魔法陣が展開される。
魔法陣から蒼い炎が放たれ、メディクリアを包み込む。
「出でよレベル10、
炎のベールを脱ぎ捨て、現れたのは宙を舞う六つの鋼の腕を操り、頭を機械に改造された人型のモンスターだった。
儀式・効果モンスター
星10/闇属性/サイキック族/攻 4000/守 4000
「征令締結」により降臨
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1)自分フィールドの「セントラルオーダーロード」モンスターを使用して儀式召喚に成功したこのカードは、相手の効果の対象にならず、相手の効果で破壊されない。
(2)自分・相手のメインフェイズに、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。手札から「セントラルオーダー」モンスター1体を墓地へ送り、対象のモンスターを破壊する。このターン、相手は対象のモンスター及びその同名モンスターの効果を発動できず、このカードは対象のモンスターと同じ効果を得て、その攻撃力の数値分、このカードの攻撃力をアップする。
(3)自分の手札から「セントラルオーダー」カードが墓地へ送られる毎に、相手に200ダメージを与える。
「ハイパーメディクリアの効果発動!手札のセントラルオーダーを捨て、ダークナイトを破壊し、その効果と攻撃力を奪う!」
ハイパーメディクリアの鋼の腕が放たれ、ダークナイトの胸を貫く。
ハイパーメディクリア:攻撃力4000→6300
「さらに手札からセントラルオーダーが墓地へ送られたことで、相手に200ダメージ!」
Ai:ライフ3800→3600
「バトルだ。ハイパーメディクリアでダイレクトアタック!」
「俺は永続
Aiシェード
永続罠
(1)自分の墓地のサイバース族モンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたモンスターの攻撃力は800アップし、このカードがフィールドを離れた場合、そのモンスターは墓地へ送られる。対象のモンスターがフィールドを離れた場合、このカードは墓地へ送られる。
(2)このカードが魔法&罠ゾーンに表側表示で存在する限り、自分の@イグニスターは、相手のモンスターの効果の対象にならない。
「墓地からダークナイトを特殊召喚!そして、攻撃力を800アップ!」
攻撃力3100となったダークナイトが、ハイパーメディクリアを迎え撃つ。
しかし、それでも攻撃力はハイパーメディクリアの方が上、ハイパーメディクリアが鋼鉄の腕を連続で打ち込み、徐々に押されていく。
「墓地のAi打ちを除外して、ダークナイトを破壊から守る!」
「だがダメージは受けてもらう!」
鋼の拳の乱打。
その余波でAiにもダメージが飛ぶ。
Ai:ライフ3600→400
「僕はこれでターンエンド。この瞬間、ハイパーメディクリアの攻撃力は元に戻る」
ハイパーメディクリア:6300→4000
ターン4
「さすがにやるな。お前、俺らの
タイプΩは答えない。
「お前、そういやオリジンは誰なんだ?」
「僕の、オリジン……ぐっ」
その言葉を聞いて、突然タイプΩは頭を押さえて苦しみだした。
「タイプΩ……貴様、何をしたの?」
「いや、俺は何もしてねぇよ」
クイーンに睨まれて、Aiは合わせてて否定する。
すると、タイプΩは振り絞るように声を出す。
「■■■……君、には……やるべき、こと……が、ある」
「お前……」
「■■■■は、■ている」
ノイズのかかった人間には聞き取れない声で、Aiに何かを訴えかけている。
「一体何を……っ!」
その瞬間、Aiの頭の中にイメージが送信される。
「こいつは……」
「タイプΩ!早くしなさい!」
クイーンに急かされると、タイプΩは電流を浴びせられたように硬直し、
「……了解」
と再び無機質な表情に戻ってしまった。
「……俺のターンだな。俺はアチチ@イグニスターを召喚。効果でデッキからヒヤリ@イグニスターを手札に加え、特殊召喚。現れろ、闇を導くサーキット!」
アチチが再びリンクマーカーになり、ダークインファイト@イグニスターが姿を現した。
「効果でデッキからイグニスターAiランドを手札に加えるが、これは関係ねぇな。ヒヤリ@イグニスターの効果発動!」
「ハイパーメディクリアの効果で────」
「残念だったな。Aiシェードの効果で俺の@イグニスターは相手の効果の対象にならない。ヒヤリの効果でダークインファイトをリリースし、デッキからレベル5以上の@イグニスターを手札に。さらにリンクモンスターをリリースしたことで、デッキからAiの儀式を手札に加える」
Aiの手札に2枚のカードが加わる。
「そしてこの効果を発動したヒヤリのレベルは4となる。いくぜ、俺は儀式魔法、Aiの儀式を発動!自分の@イグニスターをリリースし、手札からサイバース族儀式モンスターを儀式召喚する。この時、俺のフィールドに@イグニスターがいれば、墓地の@イグニスターを除外して儀式素材にできる。俺は墓地のアースゴーレムを除外!」
アースゴーレムの半透明の幽体が、現れた幾何学模様の魔法陣へと吸い込まれる。
「降臨せよ、
魔法陣から水が吹き上げ、現れたのは長い胴体を持つ水色の水龍だ。
「バトルだ!ウォーターリヴァイアサン@イグニスターで、ハイパーメディクリアを攻撃!」
ウォーターリヴァイアサンが口から水流を放つ。
「この瞬間、ウォーターリヴァイアサンの効果で、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力を半分にする!」
ハイパーメディクリアの持つ六本の機械の腕が、水を浴びせられたことで動きが鈍る。
「やれ、ウォーターリヴァイアサン!」
そのまま押しきられ、ハイパーメディクリアは破壊される。
タイプΩ:ライフ1000→700
「僕のセントラルオーダーロードが破壊されたことで、
通常罠
(1)以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分のアドバンス召喚された「セントラルオーダーロード」モンスターが戦闘・相手の効果でフィールドを離れた場合に発動できる。自分の手札・デッキからそのモンスターとは種族が異なる同じレベルの「セントラルオーダーロード」モンスター2体まで特殊召喚する(同じ種族のモンスターは1体まで)。
●自分の儀式召喚された「セントラルオーダーロード」モンスターが戦闘・相手の効果でフィールドを離れた場合に発動できる。自分の手札・デッキからそのモンスターとは種族が異なり、同じレベルの「セントラルオーダーロード」儀式モンスター2体までを、儀式召喚扱いで特殊召喚する(同じ種族のモンスターは1体まで)。
「デッキから
フィールドに巨大な鋼鉄の扉が出現し、中から二体の王が出てきた。
「俺はカードを1枚伏せてターンエンド」
ターン5
「僕は墓地の
儀式魔法
このカードを発動するターン、自分はこのカードの効果以外でモンスターを特殊召喚できない。
(1)レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、自分の手札・フィールドの「セントラルオーダー」モンスターをリリースし、「セントラルオーダーロード」儀式モンスター1体を儀式召喚する。発動時に自分フィールドに「セントラルオーダーロード」モンスターが存在する場合、手札のかわりにデッキからも儀式召喚できる。
(2)このデュエル中に、自分が儀式モンスターを3種類以上特殊召喚している場合、墓地のこのカードと、自分のフィールド・墓地の種族が異なるレベル10の「セントラルオーダーロード」儀式モンスター3体を除外して発動できる。自分の手札・デッキ・墓地・除外されている「征令終王ラストピリオド」1体を特殊召喚する。
「グレートウィール、コンプリートファンネル、ハイパーメディクリアの3体を除外し、特殊召喚!」」
三体の王が、現れた鉄扉に宝石となって嵌め込まれる。
「統合せよ。
扉が開き、中から巨人が出てくる。
鋼鉄の鎧をまとい、宙に舞う六本の機械の腕を従え、七色の宝石があしらわれた杖と大剣をそれぞれ携えた王。
特殊召喚・効果モンスター
星13/闇属性/戦士族/魔法使い族/サイキック族/攻 5000/守 5000
このカードは「征令締結」の効果でのみ特殊召喚できる。
(1)このカードは相手の効果を受けない。
(2)相手フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。以下の効果のうち1つを適用する。このターン、自分は同じ効果を適用できない。
●自分のフィールドのモンスター1体と対象のモンスターをリリースする。
●自分のデッキの上から5枚を墓地へ送り、対象のモンスターのコントロールを得る。
●自分の手札1枚を捨て、対象のカードの効果を無効にする。対象のカードがモンスターなら、このカードは同じ効果を得る。
(3)相手のエンドフェイズに発動する。自分の墓地の「セントラルオーダー」カードの数×200のダメージを相手に与える。
「あの時、召喚しようとしたモンスターか」
「ラストピリオドの効果発動!手札1枚を捨て、君の永続罠、Aiシェードの効果を無効にする」
フィールドに置かれたAiシェードのカードへ向けて、ラストピリオドが操る鋼腕へと放たれる。
「これで、君のモンスターを対象にできる。僕はさらにラストピリオドの効果発動。ウォーターリヴァイアサンのコントロールを得る」
続けてラストピリオドが杖を振るうと、ウォーターリヴァイアサンの目が赤く染まり、タイプΩのフィールドへ移動する。
「三度ラストピリオドの効果発動。ウォーターリヴァイアサンとダークナイトをリリースする」
大剣を地面に突き立てると、ウォーターリヴァイアサンとダークナイトの体が内側から弾け飛ぶ。
「これで邪魔者は消えた。バトルだ。ラストピリオドでダイレクトアタック!」
ラストピリオドが大剣をAi目掛けて振り下ろす。
「俺は
ラストピリオドの大剣を、展開されたバリアによって受け止める。
「このターン、俺はダメージを受けない!」
「僕はこれでターンエンド」
ターン6
「モンスターも0か。こりゃちょっと不味いな」
相手のフィールドには攻撃力5000の完全耐性持ちのモンスター。これを突破するのは容易ではない。
「なら、突破しなけりゃいい。俺のターン!俺は魔法カード、Aiドリング・ボーンを発動!墓地からアチチ@イグニスターを特殊召喚。デッキからピカリを手札に加え、召喚。効果でデッキからキ-Ai-を手札に加えて発動。墓地からドシンを特殊召喚」
「モンスターが3体……来るか」
「現れろ、闇を導くサーキット!」
3体のモンスターがアローヘッドへ吸い込まれる。
「気炎万丈!炎の大河から蘇りし魂、灼熱となりてここに燃え上がれ!」
アローヘッドから炎の翼を広げ、フィールドに降り立つ。
「リンク召喚!ファイアフェニックス@イグニスター!」
炎の中から現れたのは、真っ赤な翼を広げる電脳の不死鳥だった。
「バトルだ。ファイアフェニックス@イグニスターでラストピリオドを攻撃!」
ファイアフェニックスが翼を広げ、はためかせる。
「この瞬間、ファイアフェニックスの効果発動!このバトルの戦闘ダメージを0にする代わりに、自身の攻撃力分のダメージを相手に与える!やれ!ファイアフェニックス!」
熱風がラストピリオドを通り過ぎて、タイプΩのライフを0にした。
◆
デュエルが終了し、動かなくなったタイプΩを一瞥して、クイーンに近付く。
「さーて、約束通り、あんたから頂こうか」
Aiがクイーンの額に手を伸ばす。
「あんたの意識ごと、な」