遊戯王VRAINS Re:Construction   作:師走F

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第69話:The Singularity Evil

 

 ハノイの塔の中枢を担う神の塔。

 

 六つの塔に囲まれ、一際大きくそびえ立つその頂上に、プレイメーカーはたどり着いた。

 

「ここが神の塔」

 

 おそらくLINK VRAINSで最も高い場所であろうそこは、周りは雲に覆われており、風のない無風地帯だった。

 

「来たな。遊作」

「っ!」

 

 見上げると、浮遊する鴻上の姿があった。

 

「ようこそ、神の塔へ」

「先生……今すぐこの塔を停止しろ!」

「それは無理だと、君も分かっているだろう?」

 

 鴻上はゆっくりと着地すると、デュエルディスクを構える。

 

「ほーれ、君の大好きなデュエルだ。また教えてやろう。じっくりとな」

「くっ……」

 

 プレイメーカーもデュエルディスクを構えて、覚悟を決める。

 

「「デュエル!」」

 

 

ターン1 プレイメーカー

 

「俺は魔法カード、Into the VRAINSを発動!手札からモンスターを効果を無効にして特殊召喚できる!来い、ファイアウォール・ディフェンサー!」

 

 円柱形のワープゲートから現れたのは、黒い電脳の翼竜だ。

 

「そしてそのモンスターを素材にリンク召喚!現れろ!未来を導くサーキット!リンク召喚!リンク1、リンク・デコーダー」

 

 ファイアウォール・ディフェンサーを素材として現れたのは、青い鎧を来たデコード・トーカーによく似た容姿の戦士だ。

 

「ファイアウォール・ディフェンサーの効果発動!このカードがサイバース族リンクモンスターのリンク素材となった時、デッキからファイアウォールモンスターを特殊召喚できる!出でよ、ファイアウォール・ファントム!」

 

 虚空より、黒いオーラをまとった二対の翼の竜が飛び出した。

 

「続けて現れろ、未来を導くサーキット!俺はリンク・デコーダーとファイアウォール・ファントム、手札のコード・ウェイブをリンクマーカーにセット!」

 

 遊作の手札から放たれたモンスターが、リンク・デコーダー、ファイアウォール・ファントムと共に上空に現れたゲートに吸い込まれる。

 

「リンク召喚!リンク3、パワーコード・トーカー!」

 

 アローヘッドより、赤い鎧を纏い、獅子の鬣のような金の装飾を頭につけた戦士が地上に降り立った。

 

「リンク素材となったファイアウォール・ファントムの効果で、デッキからサイバネット・オプティマイズを手札に加え、手札1枚を捨てる。さらにコード・ウェイブの効果発動!」

 

コード・ウェイブ

星3/炎属性/サイバース族/攻 1500/守 0

(1)自分フィールドのサイバース族モンスターを「コード・トーカー」モンスターのリンク素材とする場合、

手札のこのカードもリンク素材にできる。

(2)このカードが「コード・トーカー」モンスターのリンク素材として手札・フィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。デッキの一番上のカードを墓地へ送り、それがサイバース族モンスターなら手札に加える。フィールドのこのカードを素材とした場合、代わりにデッキから1枚ドローすることもできる。

 

「デッキの一番上のカードを墓地へ。そのカードがサイバースなら手札に加える」

 

 墓地へ送られたのは、サイバース・ガジェット。

 

「よし俺はサイバース・ガジェットを手札に加える。さらにリンク・デコーダーは攻撃力2300以上のサイバース族リンクモンスターのリンク素材となった時、墓地から特殊召喚できる!」

 

 デコード・トーカーが剣を掲げると、その右後ろにゲートが現れ、そこからリンク・デコーダーが蘇る。

 

「さらにサイバース・ガジェットを召喚!」

 

 三頭身のロボットが現れ、左腕の長方形のデバイスを操作すると、背中からケーブルが伸びる。

 

「墓地のレベル2以下のサイバース族モンスターを特殊召喚!出でよ、マイクロ・コーダー!」

 

 ケーブルが地面に突き刺さり、地より引き抜かれたのは、ファイアウォール・ファントムの効果で墓地へ送られたマイクロ・コーダーだった。

 

「現れろ、未来を導くサーキット!」

 

 パワーコード・トーカー、サイバース・ガジェット、マイクロ・コーダーの三体がアローヘッドに吸い込まれる。

 

「リンク3!トランスコード・トーカー!」

 

 現れたのはオレンジの角張った鎧を纏う電脳の騎士。それが手を掲げると、その背後にゲートが開く。

 

「マイクロ・コーダーの効果でデッキからダメージコレクターを手札に加える。さらにサイバース・ガジェットの効果でガジェット・トークンを特殊召喚。トランスコードの効果で墓地からパワーコード・トーカーを特殊召喚」

 

 ゲートからパワーコード・トーカーが飛び出す。

 

「現れろ、未来を導くサーキット!」

 

 何度目かになるリンク召喚の宣言で、アローヘッドにパワーコード・トーカーとガジェット・トークンが飛び込む。

 

「唸れ嵐!虚構に渦巻く旋風は、万物を震わす竜の雄叫びとなる!リンク召喚!」

 

 アローヘッドより暴風が巻き起こり、風の中から一体のドラゴンが目を覚ます。

 

「リンク4!ファイアウォール・ドラゴン!」

 

 それは白い機械の翼を広げる竜。ファイアウォール・ドラゴンが雄叫びを上げ、鴻上を威嚇する。

 

「手札から永続魔法、サイバネット・オプティマイズを発動!その効果で、手札からサイバース族モンスター、夢幻崩壊(デストロイメア)イヴリースを召喚する」

 

 円柱形のワープゲートが出現し、そこから紫髪の黒衣の少女が出現する。

 

「このカードが召喚に成功した時、墓地のリンクモンスターを効果を無効、攻撃力を0にして自身とリンク状態になるようにして特殊召喚する。蘇れ、パワーコード・トーカー!」

 

 黒衣の少女が祈ると、六つの色の光が宙を舞い、弾け、光の中からパワーコード・トーカーが飛び出した。

 

「随分たくさん出したようだが、いいのか?私の手札にはインテリジェンス・ゼロがあるぞ?」

 

 鴻上は手札のカードを見せびらかす。

 

インテリジェンス・ゼロ

特殊召喚・効果モンスター

星1/闇属性/サイバース族/攻 0/守 0

このカードは通常召喚できず、このカードの効果でのみ特殊召喚できる。

このカードの効果の発動に対して相手はカードの効果を発動できない。

(1)相手フィールドにのみモンスターが存在する場合、自分の手札5枚を捨てて発動できる。このカードを手札から特殊召喚できる。この効果は相手ターンでも発動できる。

(2)このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。このカードを含む自分・相手フィールドのモンスターを素材にサイバース族リンクモンスターのリンク召喚を行う。この効果でリンク素材にするモンスターはサイバース族としても扱い、炎・水・風・地・光属性としても扱う。

 

「その対策は既にある。現れろ、未来を導くサーキット!」

 

 イヴリース、リンク・デコーダーの二体がリンクマーカーにセットされる。

 

「リンク召喚!フレイム・アドミニスター!」

 

 その二体を素材にし、赤とオレンジを基調とした巨大ロボットが現れた。

 

「イヴリースの効果発動!このカードを相手フィールドに特殊召喚!」

 

 イヴリースが鴻上のフィールドに転送される。

 

「インテリジェンス・ゼロの効果は、あんたのフィールドにモンスターがいれば使えない!」

「なるほど、考えたな」

 

 鴻上は自身のフィールドで微笑むイヴリースを見て、ニヤニヤと笑う。

 

「俺は魔法カード、知欲の壺を発動」

 

知欲の壺

通常魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか使用できない。

(1)自分フィールドに相互リンク状態のモンスターが3体以上存在する場合に発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。

 

「カードを2枚ドローする。俺はカードを1枚伏せてターンエンド」

 

ターン2

 

「では私のターンだ。私はスキルを使う」

「なっ!?」

 

 鴻上の宣言に、プレイメーカーは声を上げる。

 

「いい忘れたが、これはマスタースピードデュエル、以前君がライトニングとしたのと同じだよ。君も使いたければ使えばいい」

「……白々しい」

 

 ここは無風地帯、データストームがなければプレイメーカーはスキルを使えない。彼もそれを分かって言っているのだろう。

 

「私のスキル、マスタースキルを発動!1ターンに1度、LINK VRAINS内に存在する全てのスキルから、好きなものを使用できる。スキル発動!ゴッド・リザレクション!」

 

 鴻上のEXモンスターゾーンに暴風が巻き起こる。

 

「自分フィールドに元々の持ち主が自分となるカードがない時、EXデッキから六属性のリンクモンスターを墓地へ送り、EXデッキから特殊召喚」

 

 風に赤、青、緑、茶、黄、紫の光が点り、中から一体のモンスターが姿を現す。

 

「極限電神ARAGAMI!」

 

 風の中から出現したのは一基の塔。

 

 上部にはそれぞれ赤、青、緑、茶、黄、紫の六つの輪が浮いており、その両脇に六つの腕が浮かんでいる。

 

極限電神ARAGAMI

リンク・効果モンスター

神属性/サイバース族/攻 7000/LINK 7

「インテリジェンス・ゼロ」を含むサイバース族モンスター3体以上

(1)このカードのリンク召喚は無効化されない。

(2)このカードは他のカードの効果を受けない。

(3)自分・相手の墓地のリンクモンスター1体を除外して発動できる。このカードの攻撃力は1000アップする。その後、除外したカードの属性によって以下の効果を適用する。この効果は相手ターンでも発動できる。このデュエル中、このカード名の(3)の効果で同じ属性のモンスターを除外できない。

炎:相手に4000ダメージを与える。

水:自分はデッキから2枚ドローする。

風:相手の魔法・罠カードを全て破壊する。

地:自分はLP8000回復する。

光:相手の手札をランダム2枚に選んで捨てる。

闇:相手フィールドのモンスター全てを破壊する。

(4)このカードが戦闘で破壊される場合、代わりに自分の墓地のリンクモンスター1体を除外できる。その後、除外したカードの属性によってこのカードの(3)の効果を適用する。

 

「……スキルで直接召喚だと」

「私はスキルの効果で出したモンスター以外を特殊召喚できない。では墓地のリンクモンスターを除外して効果発動!出でよ、ダークナイト@イグニスター!」

 

 ダークナイト@イグニスターの幻影が、ARAGAMIに宿る。

 

「相手フィールドのモンスターを全て破壊する」

 

 塔から黒い波動が広がる。

 

 それは空気を、空間を揺らし、プレイメーカーのモンスター達に襲い掛かる。

 

「俺は(トラップ)カード、スリーフェイト・バリアを発動!」

 

スリーフェイト・バリア

通常罠

(1) 以下の効果から1つを選択して発動できる。

●このターン、自分のモンスターは戦闘・効果で破壊されない。

●このターン、自分はダメージを受けない。

●このターン、自分のモンスター1体は1度だけ戦闘で破壊されず、その戦闘によって戦闘ダメージを受けるかわりに、その数値分、自分のライフを回復する。

(2)自分がダメージを受けた場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。このターン、自分が受ける効果ダメージは0になる。

 

 緑色の球状のバリアが、プレイメーカーのフィールドを覆うように展開される。

 

「このターン、俺のモンスターは戦闘・効果で破壊されない!」

「ならば次だ。ヒートライオよ」

 

 鴻上が手を掲げると、次はヒートライオの幻影がARAGAMIに取り込まれる。

 

「相手に4000ダメージだ」

 

 赤い熱波が解き放たれ、プレイメーカーを襲う。

 

「くっ!」

 

 直後、黄色い障壁が展開され、プレイメーカーを守る。

 

「それはスリーフェイト・バリア。ダメージを受けた時にしか墓地効果は使えないはず……」

「だから俺は、一つ目の効果を発動する直前に、手札のダメージコレクターの効果を発動していた」

 

 プレイメーカーのフィールドには、先程まで存在していなかった黄色い球体に口がついたようなモンスターがいた。

 

ダメージコレクター

効果モンスター

星4/風属性/サイバース族/攻 1200/守 1600

このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1)自分フィールドにサイバース族モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から守備表示で特殊召喚し、自分は500ダメージを受ける。この効果は相手ターンでも発動できる。

(2)このカードが特殊召喚に成功したターンのエンドフェイズに発動できる。デッキからこのターンに自分が受けたダメージの数値以下の攻撃力を持つサイバース族モンスター1体を手札に加える。

 

 プレイメーカー:LP4000→3500

 

「これで俺はダメージを受け、スリーフェイト・バリアの発動条件を満たしたんだ」

「なるほど。ならばこれだ」

 

 次に鴻上が呼び出したのは、嵐闘機艦(ストームライダーシップ)バハムートボマー。

 

「相手の魔法・罠カードを全て破壊する」

 

 ARAGAMIから放たれた緑の波動が、プレイメーカーの魔法・罠カードを吹き飛ばす。

 

「続けて海晶乙女(マリンセス)アクア・アルゴノートを除外。2枚ドロー」

 

 アクア・アルゴノートが塔に宿り、青いの波動が鴻上のデッキを包み込み、新たな手札を与える。

 

「さらにマグヌス・ドゥクスを除外して、君の手札を2枚貰おうか」

 

 マグヌス・ドゥクスの幻影が塔に宿り、金の波動がプレイメーカーに伝わり、手札を吹き飛ばす。

 

「さて、いい忘れていたが、ARAGAMIは効果を使うごとに攻撃力を1000アップする」

 

 ARAGAMI:ATK7000→12000

 

「バトルだ。ARAGAMIでトランスコード・トーカーを攻撃」

「俺は墓地のアドラ・ブロッカーの効果発動!」

 

アドラ・ブロッカー

効果モンスター

星2/水属性/サイバース族/攻 300/守 1500

(1)自分のリンクモンスターのリンク先に、このカードは手札から特殊召喚できる。

(2)自分または相手のモンスターの攻撃宣言時に墓地のこのカードを除外し、フィールドのサイバース族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターはこのターンに1度だけ戦闘では破壊されず、このターンそのモンスターのコントローラーが受ける戦闘ダメージは1度だけ0になる。

 

「このターン、トランスコード・トーカーは1度だけ戦闘で破壊されず、対象のモンスターのコントローラーが受ける戦闘ダメージも1度だけ0になる!」

 

 首が二又に分かれた水蛇が現れ、二つの首を合わせて障壁を展開、プレイメーカーを守った。

 

「耐えたか。私はカードを2枚伏せてターンエンド」

「エンドフェイズに、ダメージコレクターの効果で、デッキからドットスケーパーを手札に加える」

 

ターン3

 

「俺のターン!」

 

 プレイメーカーは自分の手札を見つめる。

 

(ARAGAMIは他のカードの効果を受けない。戦闘破壊しようにも、攻撃力12000を突破する手段は手札にはない。だったら……)

 

「俺はファイアウォール・ドラゴンの効果発動!このカードと相互リンク状態のカードの数だけ、フィールドか墓地のカードを手札に戻す。俺は墓地のファイアウォール・ガーディアン、サイバース・ガジェット、コード・ウェイブを手札に加える」

 

 ファイアウォール・ドラゴンが咆哮すると、地面から風が巻き上がり、そこから三枚のカードが散らばり、プレイメーカーの手札に加わる。

 

「手札を増やしてどうする気だ?」

「ここからだ!現れろ、未来を導くサーキット!俺はトランスコード・トーカーと、リンク2のフレイム・アドミニスターをリンクマーカーにセット!リンク召喚!エンコード・トーカー!」

 

 現れたのは、十字の印が輝く大楯を構えた白い電脳の騎士だ。

 

「ほぅ……」

「ファイアウォール・ドラゴンの効果発動!このカードのリンス先のモンスターが墓地へ送られた時、手札からサイバース族モンスターを特殊召喚できる」

 

 ファイアウォールの右横に、てんとう虫のような衣装を来たモンスター、レディ・デバッガーが現れる。

 

「その効果でデッキからレベル3以下のサイバース族モンスターを手札に加える。バトルだ!レディ・デバッガーで、ARAGAMIを攻撃!」

 

 羽を広げて飛び立ち、フィールドを陣取るARAGAMIに向かっていく。当然、その攻撃力ではARAGAMIには届かない。

 

「エンコード・トーカーの効果発動!このカードのリンク先のモンスターが、それより攻撃力の高いモンスターと戦闘を行う場合、その戦闘破壊とダメージをゼロにする!」

 

 ARAGAMIがレーザーを放つと、それに合わせてエンコード・トーカーが盾を投げて、レディ・デバッガーを守る。

 

「そして、その戦闘を行った相手モンスターの攻撃力分、自身かリンク先のモンスターの攻撃力をアップする!ファイアウォール・ドラゴンの攻撃力を、ARAGAMIの攻撃力、12000アップする!」

 

 盾がレーザーのエネルギーを吸収し、その面から七色の光を拡散させる。

 その光を浴びて、ファイアウォール・ドラゴンは巨大化し、攻撃力を14500まで上昇させる。

 

「行け!ファイアウォール・ドラゴン!」

 

 ファイアウォール・ドラゴンが翼を広げて、巨大な塔のモンスター、ARAGAMIへ向かって飛び出す。

 

「ファイナルテンペストアタック!」

 

 自身の体に風を纏わせ、巨大な竜巻となって敵に突っ込む。

 

 ドォォォンッ!

 

 ARAGAMIの体を貫き、爆風が鴻上を襲う。

 

 鴻上:LP4000→1500

 

「このカードが戦闘で破壊される時、自分の墓地のリンクモンスターを除外」

 

 浮遊する上半身のみの岩の巨兵、Gゴーレム・インヴァリット・ドルメンが、大穴の空いたARAGAMIに宿る。

 

「破壊を無効にする」

 

 ARAGAMIの体がみるみるうちに再生する。

 

「さらに対応する属性の自身の効果を発動する。ライフを8000回復だ」

「なっ……」

 

 鴻上:LP1500→9500

 

「くくっ、絶望したかな?」

 

 プレイメーカーの目の前には、突破不可能なほどの攻撃力と耐性のモンスター、そして鴻上のライフは9500と通常の倍以上。

 

「……俺はカードを1枚伏せてターンエンド」

 

ターン4

 

「それでは、そろそろ終わらせるとしようか。私はスキル、マスタースキルを発動!」

「なっ!スキルはデュエル中一度だけのはずだ!」

「私のスキルは1ターンに1度だと言っただろう?LINK VRAINS内に存在する全てのスキルの中かから私が選ぶのは、リリース・ザ・レフト!手札2枚を裏側で除外し、デッキから好きなカード1枚を手札に加える」

 

 鴻上の手札のカード2枚が消滅し、新たに1枚のカードが生成され、彼の手札に加わる。

 

「私は魔法カード、電脳神創生(ジェネレート・オブ・サイバーロード)を発動!」

 

電脳神創生(ジェネレート・オブ・サイバーロード)

通常魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカードの発動に対して相手はカードの効果を発動できない。

(1)自分のリンクモンスター1体を墓地へ送って発動できる。EXデッキから墓地へ送ったモンスターと同じ属性で、LINK数が1つ多いリンクモンスター1体をリンク召喚扱いで特殊召喚する。この効果で「極限電神ARAGAMI」または「極幻電脳神KOUGAMI」を特殊召喚する場合、除外状態の炎・水・風・地・光・闇属性のモンスターが1体ずつ以上存在しなければならない。この効果で特殊召喚されたモンスターは素材を必要とする特殊召喚の素材にできず、リリースできない。

 

「極限電神ARAGAMIを墓地へ送り、そのモンスターよりリンク数が1つ多いリンクモンスター1体をリンク召喚扱いで特殊召喚する!」

 

 ARAGAMIが無数のキューブ状の物体に分解され、それらが螺旋を描きながら一つになる。

 

「まだ進化するというのか……」

「いでよ、リンク8!極幻電脳神KOUGAMI!」

 

 空を極光が覆う。

 

 周囲の雲を晴らし、七色の光の中からモンスターは鴻上の背後、塔の外側に現れる。

 ハノイの塔を見下ろす蛇のような巨体、それぞれ六属性を象った模様が刻まれた赤、青、緑、茶、黄、紫の六本の腕、プレイメーカーを睨む巨顔には六つの黒い眼球が蠢いている。

 

『■■■■■■ッッ!』

 

 この世界の者には、聞き取ることすら叶わぬ絶叫。

 プレイメーカー、そしてLINK VRAINSの住民全てに絶望をもたらすため、電脳の神がここに顕現した。

 

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