IS インフィニット・ストラトス 金と銀の瞳が見据えるモノ リメイクversion 作:フレイムバースト
IS学園に入学して、様々な波乱があった。
一夏くんに再会したり、セシリアさんと喧嘩したり。サッちーことサフィさんに賭けで負けて服従したり、鈴ちゃんにまた会えたけど一夏くんが地雷を踏み抜いてまた大喧嘩。未確認ISの襲撃。命を省みぬ箒ちゃんへのお説教。
ドタバタした日常は終わりを告げ、みんなも一夏くんがいる生活に慣れたのかあまり騒がなくなった。平和な日常がこのまま続けばいいのにと思っていた。
しかし、フランスからやってきたイレギュラーとドイツからやってきた訳あり娘はそんな平和をいともたやすく破壊してしまうのだった
「今日から皆さんと一緒に勉強する、転校生のシャルル・デュノア君とラウラ・ボーデヴィッヒさんです。皆さん、仲良くしてくださいね」
そう言ってにこやかに説明する山田先生。そして皆立ち上がり、驚きの言葉を口にする。当然だろう、なぜならそのフランスからのイレギュラーは───────
「ふ、2人目の」「男っ⁉︎」
───────2人目の男子IS操縦者だったのだから
「2人目の男子、ねぇ……」
後ろの席にいるサッちーが私に抱きつきながら、フランスからやってきた男子IS操縦者を見て、怪しそうにそう言った。実際、私も彼に対して怪しい目で見るしかなかった。
「サッちー、彼を怪しいと思ってるの?」
「当然だよ。なんの前情報もなく、いきなり2人目の男子IS操縦者が出てくるなんておかしいと思わない?」
真面目な考察をサッちーはしているが、どさくさにまぎれて私の制服を緩め始めている。なんなんだこの子は。私を恥ずかしい目にあわせたいのか、それとも私で遊びたいだけなのか。
「うーん、どうだろう。政府が保護のために情報をシャットアウトしていたとかはないの?」
サッちーの手を軽くあしらいながら、フランスの男子に対する私なりの考えを述べる。しかしサッちーは聞いているのか聞いていないのか、私のワイシャツのボタンを外してその中に手を突っ込もうとしていた。
「わかんない。まぁ、後で接触してみようよ。性別なんて一発で見分ける方法、私知ってるし」
「ふーん……で、サッちー。私の服を緩めて何がしたいの」
「磨美りんの胸を揉んでたいだけだから気にしなくていいよ?」
「そーゆーのは寮でやろうよ……」
黄色い声の中サッちーが私に対し淫行を働きそうだったのをすんでのところで止めた後、私はもう1人の転校生を見た
ちんまりとした小柄で華奢な体。可愛らしいその顔はつけられた眼帯と、常に苛立っているような眼で厳しい雰囲気を纏っていた。
「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」
ラウラ・ボーデヴィッヒ。彼女はそう名乗ったあと、教室を軽く見回し、そして一夏くんに近寄ったかと思えば
パァン!
平手打ちの快音が、黄色い声で溢れていた教室を静まらせた。
平手打ちをしたのは、ラウラ・ボーデヴィッヒ。そして平手打ちをされたのは一夏くんだった。
一夏くんが打たれたという目の前で発生した事件は私を感情的にするのには十分な衝撃だった
「あいつっ……!」「ちょっ、まっ、磨美りん⁉︎」
私は咄嗟に立ち上がりラウラさんに掴みかかり、その頬に平手打ちを叩き込んだ
「……何をする」
「目には目を、歯には歯をっていうでしょ?」
「……ふん、貴様はこいつがお気に入りらしいな?普通の人間なら、私には手を出さずに見て見ぬ振りをするだろう」
「お気に入りを傷つけられたら誰だって怒るでしょう?ラウラさん」
「あいにく、私のお気に入りは傷つくことがないのでな。そんな気持ちはわからない。そしてもう一つ言っておくぞ、貴様は胸をさらけ出すことに慣れた雌牛か」
「へ?」
ラウラさんから胸をさらけ出すことに慣れた雌牛と言われ、私は思わず胸元を見る。
「磨美、半裸の幼馴染が目の前にいる俺の気持ちも考えてくれ」
一夏くんによるとどめの一言が私を正気に戻した
制服は緩み、ワイシャツのボタンはちぎれ飛んで、胸元が全開になっていた。
一夏くんを見ると平手打ちされた場所を押さえながら目を閉じていた。
「……っぅぅぅ⁉︎」
咄嗟に服を押さえ、申し訳なさそうな顔をしているサッちーを睨みながら自分の席に逃げるように戻った。
「……アーデルハイトはあとで購買に行くように。デュノアとボーデヴィッヒは席につけ」
織斑先生が頭を押さえながら、ホームルームを締める。
転校生がやってきたこの日、私は友人の手で公衆の面前で半裸になってしまった。おそらく私はこの日を一生忘れないだろう。
磨美のワイシャツはサフィが悪戯していて、注意されたのに懲りずに胸に手を突っ込もうとしたせいで破れました。そのため、制服の上着が無ければ磨美は危うく上半身裸になるところでした。