IS インフィニット・ストラトス 金と銀の瞳が見据えるモノ リメイクversion   作:フレイムバースト

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ラウラメインのストーリーになるので、シャルの出番が著しく減る可能性大。シャルロッ党の皆さんごめんなさい。

あとトーナメントですが少しルール改変を行います。


緑色の風

「まったくもー、サッちーのせいでひどい目にあった……」

 

ショートホームルームの後私はISスーツ姿で購買に向かっていた。

後ろから財布を持ったサッちーが付いてきているが、なにをされるかわからない。警戒しておこう。

「悪かったってー……シャツ代はちゃんと出すから!」

「むー……それならいいけどさ……サッちーはなんで私だけじゃなく、女の子を玩具にしたがるのかな」

 

前々から気になっていた、サッちーの周りの子たちへの変態じみた振る舞い。中にはサッちーに躾けられ、新たな性壁に目覚めてしまった子もいるという。なぜ、そういった他者を巻き込むことをサッちーが好むのか私は気になって仕方がなかった。

 

「んー?まぁ、自分の影響で人が変わる様を見るのが好きだからだよ。人と人が触れ合えば新たな発見があるっていうじゃない?」

「だからって性壁すら歪めるのはどうかと思うよ……」

 

「それは知らない事かなー。私が軽くイタズラしたらそっち方面に目覚めちゃったんだし。私は目覚める刺激を与えただけであって、その性癖を開花させるのは本人の勝手だし。」

「そんな無茶苦茶な……。ん……?」

どうやらサッちーの性癖もとい趣味の領域となった女の子に対するセクハラは私には止める事ができないようだ。無茶苦茶すぎるサッちーの理論を聞いて私は止める事を諦めたが、一つそれを利用した悪巧みを思いついてしまった

 

「じゃあさ、サッちー……今日のドイツからの転入生、躾けてみてよ。織斑先生がせっかく相部屋にしてくれたんだし、それを利用しない手立てはないよ」

 

今朝のいざこざの元凶であるドイツからの転入生にして代表候補生、ラウラ・ボーデヴィッヒ。とげとげしい態度と他者からの干渉を鬱陶しく思っているような目。それがサッちーの手によって少しでも軟化するのであれば試してみる価値はあるかもしれない。織斑先生に、なんと言われるか分かったものではないけど。

 

「いいね、いいね、磨美りんも私の扱いがわかってきたかな?」

 

サッちーは愉快そうに笑いながらそれを了承する。そのサッちーの態度からして、もともと躾ける気はあったようだ。この子は本当に侮れない。下手に隙を見せたらそこにつけこんでくる。些細な事すら見逃さないからつけこまれたが最後、ゆっくりとサフィという沼の虜にされ、呑み込まれるだけだ。

 

私はそう思いながらサッちーに制服を弁償してもらい、そのまま授業が行われるグラウンドに向かった

 

──────────────────────────

 

「では、授業を開始する」

 

よろしくお願いします、と号令の声をみんなに合わせて出す。これがないと授業は始まらない。あっても声が小さいとやり直しがかかる。まぁ、ここにいる人たちはみんな織斑先生に憧れている人ばかりだから、早々やり直しになることはない。

 

それはそうと隣で一夏くんが鈴ちゃんに蹴られたり、セシリアさんにジト目で睨まれたりしているのだが一夏くんは何を考えたのだろう。鈴ちゃんの直感は考えていることを見抜いてくるから、また鈴ちゃんの機嫌を逆撫でする事でも考えたのかなと思うと、溜息が出る

 

「今日はまず、IS同士の戦闘を実演。そして実際にISを装着して、その感覚を覚えてもらう。ISを装着した感覚がお前たちの将来を決めるかもしれんから、しっかり覚えておくように。」

 

ISを装着した時の感覚が、将来を決める可能性の一つになるというのはよくある話。実際、イタリアの変態技術者の中に女性の技術者がいるのだが、その人は昔第一世代ISを装着していたが、自身が兵器になる感覚に恐怖を覚え、パイロットの道を諦め、代わりにISのブースターなどのメカニックの道に転向した人がいる。

 

「さて、実戦の相手はそこでソワソワしているイギリスと中国の代表候補生にやってもらおうか」

 

「な、なぜ私なのです!?磨美さんとかサフィさんもいるというのに!」

「アーデルハイトのISの機能を思い出せオルコット。武装コントロールを奪われると戦闘のバランスが崩壊するのは身に染みているだろう」

 

げ、これ間違いなくイントゥルーゾシステムの事を言ってる。武装コントロール権を強制的に奪い取り同時に運用データを抜き取るこのシステムの存在はとっくに織斑先生にバレていたようだ。

 

まぁ、戦闘のバランスを崩壊させるこのシステムは当然実戦以外では封印しておくのが好ましいだろう。

 

「そ、それも、そうですね。とりあえず相手はどちらに?鈴さんとやりあってもよろしいのですが」

「ふふん、上等上等!返り討ちにしてあげるわよ」

 

「そう焦るな、お前たちの相手は今から来──ん?」

 

空を裂く音を聞いて織斑先生がふと空を見る

私もつられて空を見ると緑色のISがこちらに向かっているのが分かったのだが、空を裂く音がするということはそれなりのスピードを出しているということ。スピードを出しているとその制御も難しいものになる。つまりあの緑色のISはこちらに高速で向かいながらもスピードを制御できず落下している、と形容できる。

 

「ああぁぁぁ‼︎どいて!織斑先生どいてくださぁぁぁい!」

「馬鹿者っ……⁉︎」

「千冬姉っ!」「教官!」

一夏くんがISを展開して織斑先生を庇おうと飛び出していきその数秒後、織斑先生と一夏くん、そしてラウラさんのいた場所に土煙があがった

 

「一夏くん!織斑先生!」

 

私も思わずISを展開してその土煙へと近寄り、背中の翼状のスラスターを羽ばたかせて土煙を払う

 

「あいたたたた……すいません……織斑先生、ボーデヴィッヒさん」

 

「盛大な出落ちをかましてくれたな山田先生……一瞬走馬灯が見えたぞ……織斑とボーデヴィッヒがいたから助かったようなものだ……」

「よ、よかった、ギリギリ間に合った」

「…………くっ」

一夏くんが織斑先生を突き飛ばし、それをラウラさんがワイヤーで受け止めたことでなんとか事なきを得た様子だった。

「教官、お怪我は」

「心配無用だ。さて、授業を再開するぞ」

 

服についた土を払いながら織斑先生は立ち上がり、また、山田先生もISを装備した状態で再び浮遊し始めた

 

「……オルコットと凰の相手は山田先生にして貰う。今の醜態を見たお前たちには想像できんかもしれんが、山田先生は代表候補生までに上り詰めた実力を持っている。お前たち2人がかりでもすぐ終わるだろう」

 

さっきあわや大事故だったというのに織斑先生は冷静に山田先生と鈴ちゃんとセシリアさんの戦闘がどうなるか予測している

 

「は、はーん、今の見たら信じられないけど」

「そんなもの、藪を突けば分かる話ですわ!」

 

セシリアさんがレーザーライフルによる先制攻撃を仕掛けるもそれはあっさり避けられ、そして3機のISは中空で攻防を繰り広げる

 

その間、地上では織斑先生に指示されてシャルルくんが山田先生の使うIS、ラファール・リヴァイヴについて説明していたが、私の関心は織斑先生を助けた一夏くんとボーデヴィッヒさんに向けられていた

 

「ボーデヴィッヒ。さっきは千冬ね、織斑先生を受け止めてくれてありがとな」

「……私は教官のためだけに動いた。貴様に感謝される筋合いはないし、感謝されたくもない。」

「そんなこと言われたって、感謝するさ。1人しかいない俺の姉貴を助けてくれたんだから」

「お前はつくづく私の神経を逆撫でするな。私は今朝お前を殴った相手だろう?それは根に持たないのか」

「それは今関係ないだろ。とりあえずありがとな。あんたがどう思っていようと俺はこれを言わなきゃ気が済まない」

「ふん……勝手にしろ」

 

会話に聞き耳をたてる限り、一夏くんも、ラウラさんも似たような理屈で動いているのだろう。故に同族嫌悪のような感情を一方的にラウラさんから一夏くんに送りつけている。

 

しかし、一夏くんのコミニュケーション能力には目を見張るものがある。相手がたとえ今朝自分を殴った相手だろうと感謝しているあたり将来一夏くんは大物になると予感させてくれる。

 

そんなことを考えていたらISの戦闘実演が終わっていたようで、目の前では鈴ちゃんとセシリアさんが墜落、山田先生は無傷でニコニコと笑いながら降りてきた。

 

「さて、それでは専用機持ちが、アーデルハイト、織斑、オルコット、凰、ボーデヴィッヒ、マーキスか……マーキスとボーデヴィッヒ、アーデルハイトと凰は共同でグループの指揮をしろ。他は8人グループに別れ、実習を行う」

 

その後、一夏くんとシャルルくんに他の生徒が群がる予想通りの事態が起きたものの織斑先生の一喝によってグループは綺麗に別れ、実習をスムーズに行う事ができた。

 

私はというと鈴ちゃんの感覚論をフォローしながらみんなをISに乗せていただけなのだが、一夏くんとラウラさんの和解に繋がりうる鍵を見つけたような気分で、とても高揚していた。サッちーの方はラウラさんが無愛想過ぎるのをフォローしながらISに乗せていたのだが、時折セクハラをかましていたため、織斑先生にげんこつを飛ばされていた。

 

そうしてISの実習授業は平和に終わったのでした。




磨美は胸が大きすぎるからスレンダーな子が少しだけ羨ましい。サッちーは巨乳好き。

そんな感じのイメージがあったりします。
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