IS インフィニット・ストラトス 金と銀の瞳が見据えるモノ リメイクversion 作:フレイムバースト
怒られそう
ラウラさんがセシリアさんと鈴ちゃんを完膚なきまでに叩きのめしてから数日、当然この行動は職員会議に挙げられたらしく、専用機持ち達は一切の私闘、訓練をトーナメントの終了まで禁止されてしまった。
私闘ができないのはともかく訓練すらできないのは私にとって一夏くんと一緒にいる時間の減少に繋がっていた。それは私にとってご飯をお預けされた状態で目の前でステーキを食べる様を見せつけられているようなもの。
座学は教えてあげられるが、その時間も微々たるもの。…私の胸に目がいってシャルルくんが困ってしまうらしい。生まれて初めて私は自分の発育の良さを恨んだ。
今日、一夏くんの座学を教えてるのはシャルルくん。デュノア社の御曹司なだけあってその知識量は誰にも引けを取らない。何より男同士だから遠慮がいらないんだろう。
私は空いてしまった時間でショッピングモールに出向き、"女の子らしく"服を見繕っていた。
サっちーにはラウラさんが余計なことをしないようにお目付け役になってもらった。つまり今私は1人で買い物をしている。お一人様ですが何か?
「……あー、学年別トーナメントが終わったらもうすぐ臨海学校…」
ショッピングモールに特設された水着売り場を見て、夏の臨海学校の存在を思い出す。
ビキニ、競泳水着、ワンピース型、パレオ…いろんな水着が陳列されているのを見つめているだけで時間を潰せる。そうしてると店員と思しき人が話しかけてきた
「何かお探しですか?」
「いえ、ただ臨海学校が近いので水着を見ていただけです…」
「臨海学校…その制服からするとIS学園の臨海学校ですか!いいですねぇ、同級生たちとお洒落な水着見せあったり…」
同級生に水着を見せあう。それはきっと楽しいことなのだろう。セシリアさんならどんな水着を着てくるんだろう。鈴ちゃんなら遊ぶものとかたくさん持ち込みそう、水着より水鉄砲を選んでいたりするかもしれない
一夏くんは───────
「…あ」
その時、私の中に住まう淫魔が邪な考えを私に耳打ちした。一夏くんを呼び出して、自分の水着姿を見せつけてやれば…
普段のISスーツ以上の露出を一夏くんの目に焼き付けさせる。一歩間違えればそれは痴女だが私の中で渦巻く寂しさを埋めるのには手っ取り早い。
「……店員さん、自慢じゃないんですが、私ってかなり胸大きいんですよね」
「えぇ…その着衣の上からでもわかる膨らみでなんとなくそうは思っていましたが…?」
「…誰もの目を釘付けにできるぐらい、大胆で、それでいて脱ぎやすい水着はありますか」
「え、えぇ…なくはないですがお客様のサイズに合うか…おそらくキツくなってしまいますよ?」
「…大丈夫です」
それを聞いた店員さんは小走りでその商品を私に見せ、そして私はその場の勢いに任せるがまま、その危険なほどに大胆な水着を購入した。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「ただいまー。お菓子買ってきたよー」
「…助かる」「おかえり、磨美りん」
寮に戻り、相部屋の2人にお土産兼買収のためのお菓子を出す。
「サっちー、ラウラさん、このお菓子に免じてちょっと頼みごとがあるんだけど…」
「珍しいな、お前が頼みごととは…」
「磨美りんのことだし、織斑一夏のことでしょ」
私のことをよーく知っているサっちーは私が一夏くんのことを考えているのなんかお見通しなんだろう。だが、私が何をするかまでは見抜けていないと信じたい
「それなら私も黙っておれんな、何をすればいい。サフィ、お前も手伝うのだ。異論は認めん」
「はいはい、ラウラ様に従いますよっと」
一夏くん絡みと察したラウラさんは強引にサっちーを協力させる。この子がいればサっちーは扱いやすい。例えるならお互いの首にリードをつけ、引っ張りあっているような関係だろう。
「2人には一夏くんが1人になるように、箒ちゃんとシャルルくんを引き離して欲しいの」
もう歯止めが効かない。だが私の行き場を失った感情…もといストレスは今からなされる行動で発散されるのだろう
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「…シャルのやつ、ボーデヴィッヒのやつに引き止められてたけど何話してるかわからねぇし先に戻るか…」
シャルがボーデヴィッヒに引き止められて何かを話している、箒のところに行こうと思ったけど、箒は箒でサフィさんにお風呂に誘われている…仕方なく俺は自分の部屋に戻ることにした、その矢先
「あっ、一夏くん」
たまたまバスローブ姿の磨美とエンカウントした。…改めてバスローブ姿の磨美を見てその胸の大きさに生唾を飲み込んだのはここだけの話だ。
「おっ、磨美、ちょうどよかった、すこし話し相手になってくれるか?」
「いいよ一夏くん…せっかくだし一夏くんの部屋で話そっか…。見てもらいたいものもあるし」
部屋の扉を開いて磨美を招き入れようとしたがすこし散らかったベッドを整理するために扉の前ですこし待たせることになってしまった
「わりぃわりぃ、ちょっとベッドの上が散らかってたからきれいにしてきた…」
そして磨美を招き入れるために、扉を開ける。そして部屋の中に招き入れると
ガチャン!
扉の鍵が閉まる音がした。
「へ…?」
思わず素っ頓狂な声が出てしまった。磨美はこちらを見たままニマニマと笑っている…がその目はどこか、男の俺でさえ危機感を感じるものだった
「ごめんね一夏くん…シャルルくんと箒ちゃんがここに入ってこれないように鍵、かけちゃった」
そう言いながら磨美はバスローブの紐を解き始める…思わず俺は顔を背けてしまった
「私を見て!」
磨美の滅多に聞けない大声。それに思わず従ってしまった俺が見たのは
「ま、磨美…そ、その格好…」
紐とも呼べる水着を身体に食い込ませながらこちらに近寄ってくる磨美の姿だった。
「んふふっ…一夏くん…一夏くん…私をもっと見て…!」
そこから先のことは一応思い出すことはできる。だけどお互い恥ずかし過ぎてお互い合意の元黒歴史ということにした。磨美はただ勢いに任せていたらしい
ただ一つ言えることは…いろんなことがあったとはいえ、磨美を放ったらかしにし過ぎた俺が悪かった気がする。