IS インフィニット・ストラトス 金と銀の瞳が見据えるモノ リメイクversion   作:フレイムバースト

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学年別トーナメント、磨美とサフィを組ませますが戦わせる気はないと先に宣言しておきます


熱情の代償

私による一夏くんへの夜這いから一夜明け、私は顔を真っ赤にしながら昨晩のことを全力で後悔していた。

間違いなく変態って思われただろう。一夏くんが私を見る目が一気に変わってしまったに違いない。今日顔を合わせたけれど一夏くんは顔を合わさずに話をするぐらいしかしてくれなかった。とんでもないミスをやってしまった。

 

そして上の空で1日を過ごしていたら「困ったら私がもらってあげるから」と言われた。今の心境ならサっちーに貰われるのもアリかもしれないと考えてしまうほどには私は凹んでいた。自業自得とはいえ凹む時は凹むしかない。

 

「そういえば磨美りん…学年別トーナメントのチームどうするのさ。織斑はシャルル君と組むらしいけど磨美りんまだ誰とも決まってないよね」

「…もう誰とでもいいかなってー…サっちー組んでー…」

「織斑に何か言われたのか知らないけどさぁ…もうちょっとなんか考えて口に出しなよ…。別に組んであげるけどさぁ」

「なんにも言われてないよー…なあんにも…」

「というかさ、織斑に何しにいったのさ。わざわざいつもは着ないバスローブなんかに着替えて。夜這いでもしにいったの?」

「……!」

思わず身体が固まる。身体だけじゃない。思考も固まる。たぶんサっちーは冗談めかして言ってるんだろうけど、私のしたことを的確に言い当てるのは恐ろしさすら感じる。

「え、マジで夜這いしたの…?」

私の反応を見てサっちーも目を見開き、困惑した顔でこっちを見ながら小声で話しかけてきた。

 

「磨美りん、夜這いしたの…?」

コクコク。首を縦に振る。

「…まさかそれで織斑から変なこと思われてないかって思ってんの…?」

コクコク。首肯という返事要らずのジェスチャーを生み出した人は天才だ。

 

「……あのね磨美りん…ここだけの話だけどさ。磨美りんは隠せてると思ってるか知らないけど、…磨美りんがドスケベなの、織斑はしっかり認知してると思うよ。…保健室で」

突然のキラーワード、「保健室」を聞いてブフゥっと思わず咳き込んでしまい、周りを見た後人気の少ない廊下へと移動しながら会話を続けることにした。

 

 

「ちょ、ちょっと待ってサっちー!?なんでサっちーがそのこと知ってるの!?」

あれは私と一夏くんだけの秘密だったはずだ。なぜサっちーがそれを知ってるのか、問い詰めなければならない。

「なんでって…くぐもってたけど声、したし。たまたま通りかかったらそんな声がするもんだから少し覗いたよ」

「へ…」

 

 

ボフン。私の顔面が真っ赤に染まる。恥を知れ俗物と脳内で轟き叫ぶ。

 

私は頭を抱えてその場にしゃがみ込んだ。よりにもよって一番知られてはいけない人物に知られてしまったのだから。

 

「まー私が言いたいのはね…磨美りんが襲ったぐらい織斑は受け入れてくれると思うよ。そりゃ織斑も男だし思い出しちゃうからまともに話せなくなるかもだけどさ」

 

その言葉を聞いて、保健室でのことを思い出した。あの時一夏くんは私の身体を触る前に私が本当にいいのかと、何度も聞いてきた。一夏くんは私のことを考えに考えて、私のことを気にかけてくれていた。

昨日の晩のことを思い出すと、私に大丈夫かと言ってくれていた。あの時の私は最早本能に突き動かされていたケダモノだったが、ケダモノの私を落ち着かせようと一夏くんはしてくれていた

 

「仮に今後磨美りんがまた夜這いしたとして…」

「サっちー、もうわかった、もうわかったからもうこの話は止めにしてください…」

「えー?…まぁいいけどさぁ。…話戻すけど、学年別トーナメントの相方、本当に私でいいんだね、磨美りん」

「うん。…とりあえずサっちー…保健室のことはホント秘密にしてね。でないと私の命も危ないから」

 

万が一保健室での事を箒ちゃんや鈴ちゃん、セシリアさんに知られたら一夏くん共々命の保証はない。良くてミンチ、最悪遺灰になってしまうだろう。

 

「別にいいけどさ。…まぁ磨美りんが織斑を本気で射止めに行くならさ…私も磨美りんが織斑好みの女になれるように手伝ってあげるからさ♡」

「ひゃうんっ!?」

ヘラヘラ笑いながら私の後ろに回ったサっちー、そこから伸びた手は私の胸をしっかり手に収めていた。

「その分、口止め料は貰うからね…磨美りん♡」

「も、もう…!!ふざけすぎないでよ…?」

 

…やっぱり、一番知られてはいけない人物に私の秘密を知られてしまったのかも知れない。胸を揉まれている私は口止め料が安く済む事を祈るしかない。





【挿絵表示】


磨美とサフィのイラストでも載っけておきましょう。巨乳百合好き



【挿絵表示】


そしてこちらには約半年かけて何度もボツを生み出しながら作り上げた磨美のIS、ネーブ・テンペスタを貼っておきます

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