IS インフィニット・ストラトス 金と銀の瞳が見据えるモノ リメイクversion   作:フレイムバースト

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ふと気になったんですけど、うちの磨美にみんなは何求めてるかな。感想で聞きたいわ


学年別トーナメント-観戦-

IS学園アリーナ、ロッカールームは今日、いつも以上の喧騒に包まれていた。

学年別トーナメントの開幕でか着替える生徒たちがそこかしこで話し合いやイメージトレーニングに励んでいる。

 

「…わっ、見て見て…サフィさんとアーデルハイトさん…すごい大きい…」

「ほんとだ…まるでスイカ…」 

私たちの着替えを見た生徒たちが小声で話してるのが聞こえて恥ずかしい。確かに大きいし、スイカとか言われるのはいいのだが、それを聞いてしまうとどうにもモジモジとしてしまう。

「へー、そこのお二人さん、何が大きくて、何がスイカなのかな…よかったらシャワールームで語り明かさない…?」

「さ、サフィさん…、ち、近いです…!」

「ほわぁぁぁ…‼︎大迫力…どうやったらこんなに育つのか教えてぇぇ…‼︎」

 

サっちーはいつもどおり女の子に絡みに行っている。口振りはナンパに近いが、その距離は密着と言っていい。小声で私たちの胸を話していた生徒たちを自分の胸に埋めながらニマニマと笑っているが、サっちーには恥じらいというものがないのだろうか。

 

「ねね、アーデルハイトさん…普段別のクラスで話せないから聞きたいんだけど、いつぐらいからそんなに大きくなったの」

他所のクラスの子に話しかけられてもその話題は大概胸である。私は箒ちゃんのようにコンプレックスに感じてるわけでないが、それでも聞かれると疎ましく感じてしまう

「もう…あんまり人にそういうの聞くもんじゃないよ…?中3の夏ぐらいに胸だけ太った感じだけどさ…」

「食べたものが全部胸にいっちゃった感じかー…」

「…今も大きくなってるからね…?」

「え゛っ…⁉︎」

私のカミングアウトに別クラスの生徒は思わず顔を引きつらせる。ただ大きくなったのは事実であり、止まらない成長で制服のボタンを留められなくなったりしている。

 

「おーい、シャルルくんと織斑くんたちの試合始まるよー」

 

モニター前にいた生徒の呼びかけに他の生徒たちもぞろぞろとモニター前に集まっていく。

 

学年別トーナメントの様子はアリーナ各所に配置されたカメラとドローンで中継される。その様子は下手なスポーツ番組のカメラ切り替えよりも迫力があり、ドローンが攻撃に巻き込まれて撃墜されることもある。

 

「さて、一夏くんの相手は…」

 

トーナメント表を見ながら一夏くんの相手を見ると、よりにもよって箒ちゃんとラウラさんの二人組であった。あまりにも出来すぎた対戦カードに私は思わず眉を潜め、頭を押さえてしまった

「うわー、ラウラさんと初戦でかち合うなんて織斑は運がいいんだか悪いんだか」

両腕に生徒を抱えたサっちーが苦笑いしながらぼやく。実際サっちーの言う通り、運がいいのか悪いのかわからない。一夏くんはラウラさんに意趣返しができるかもしれないし、ラウラさんは一夏くんを叩きのめすことができるかもしれない。

「始まった…」

開幕の白式の瞬時加速。近接武装しかない一夏くんは突撃、撹乱することでしか有利にはなれないだろう。だがラウラさんが手をかざせば、一夏くんと白式の動きは強制的に止められる。

動きを止められた一夏くんに対してラウラさんのISの砲口が向けられるが、一夏くんの後ろから飛び出してきたデュノアくんのマシンガンの斉射を受けたラウラさんは飛び退いていく。

その様を見ていたサっちーが両脇に女の子を抱えたまま何か気がついたかのように話し始めた

「…ふうん、ラウラさんの使ってるよくわかんない動きを止めるやつ、アレ意識外のものには対応できないんだ…」

「…箒ちゃん狙いの流れ弾を利用すればダメージの蓄積はできそう?サっちー」

「いや、無理ゲー。いくら意識外でも相手がそれを狙っているって気づかれた時点で対応されるし、そもそも私たちの武器じゃ流れ弾を装えない」

「そっか…じゃあ先に箒ちゃんを倒して数の利を作らないと難しいかな」

「織斑とデュノアもそのつもりっぽいよ?」

その言葉を聞いて私はモニターに目を戻すと、デュノアくんが箒ちゃんを、一夏くんがラウラさんを個別に分担して対応しており、一夏くんは時間稼ぎ、デュノアくんは箒ちゃんを片付けようと一方的な攻撃を加えていた。

「あー、篠ノ之さんもう無理だわ、もう攻め込めない」

「あそこまで銃撃を受けたらまぁ…シールドエネルギーがなくなっても無理ないよね」

そう言った直後に、箒ちゃんの打鉄から煙が吹き上がり、動きが鈍くなる。シールドエネルギーが枯渇した箒ちゃんの打鉄は戦闘能力を失い、ただの置き物と化した。

そして一夏くんはラウラさんの攻撃を受けて吹き飛ばされてはいたものの、デュノアくんと合流、体勢を立て直し、手に持った武器からエネルギーの刃を展開する

 

「零落白夜!きた!」

「織斑は決めに行くつもりだね、数の利もあるから行けるかも…!」

 

ラウラさんは二人の迎撃のためにワイヤーブレードを射出するもデュノアくんの正確な射撃で狙いを逸らされ一夏くんが距離を詰める

その一夏くんの動きを止めようと手をかざすラウラさん、しかしそれは一夏くんに意識を向けなければ使えない代物。意識外の存在となったデュノアくんがそれを見逃すはずもなく、ラウラさんの主武装であるレールカノンを狙い撃ち、爆砕する。

その隙を突いて一夏くんがラウラさんの懐に潜り込み雪片を振り下ろす──

しかし、雪片から展開されていたエネルギーの刃…零落白夜はエネルギー切れを示すように消えていく。ラウラさんは空振りに終わったその隙をワイヤーブレードで攻撃しようとするも、割って入ったデュノアくんに阻まれ、届かない

 

そこから先はデュノアくんの独壇場だった。

 

ライフルを放り投げ、サブマシンガンを撃ちながら「瞬時加速」による急接近。予想外の攻撃にラウラさんは再び手を翳そうとする。

しかしそれを阻む撃鉄。デュノアくんが放り投げたライフルを一夏くんが受け取り、完全なマニュアル操作でラウラさんに命中させたのだ。

そして一夏くんに代わって懐に潜り込んだデュノアくんのラファール・リヴァイヴカスタム。その腕にはパイルバンカーが装着されていた

 

『盾殺し』(シールドピアース)!!決まった!!」

 

一撃、二撃、三撃、重低音の衝撃音がモニターから響く。

 

四撃、五撃、その場にいた誰もが二人の男子の勝利を確信した

 

そして六撃目を振り上げた瞬間、紫電がラウラさんのISから放たれ、ラウラさんを取り込んでいく

 

ISに呑み込まれていく相部屋の仲間(ラウラさん)を見て私は思わず走り出していた。

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