IS インフィニット・ストラトス 金と銀の瞳が見据えるモノ リメイクversion 作:フレイムバースト
だけど磨美とサフィのことは私の創作のルーツだから一度たりとも忘れたことはないし、度々イラストを描いては「更新したいけどなぁ…」と悩んでいました。
HUNTER×HUNTERみたいなペースですが、頑張って描いていこうと思います
初夏を過ぎ、本格的な夏の到来は朝の日差しでも感じられた。
ベッドから起き上がり、寝汗で濡れた肌を保湿液を染み込ませたウェットティッシュで拭き取るのが夏の日課になる。胸が大きいと寝汗の蒸れもひどくなり、へんな匂いがしてしまう。それを避ける為に毎日の肌の手入れは欠かせない。
「臨海学校の準備…水着は…あの紐を出したら織斑先生になんて言われるかわからないし、まともなの買いに行かないとなぁ」
一人でごちりながらパンツを履き、そしてYシャツに袖を通す。夏はノーブラ。それが
谷間を多少露出すれば通気性が確保され、少しは涼しくなるだろう。
「サっちー、今から水着買いに行くけど一緒に行かない?」
そうして外出用の衣服に身を包んだ後ルームメイトに声をかける。サフィはこの手の楽しいイベントに黙っているようなタチではないし、自身の
「あー、そんな時期か。うん、着いてく。…私は買いたい水着決まってるし、磨美りんが変なこと考えた時に修正してあげる!」
「…修正って、私が紐水着しか買わないような変態か何かだと思ってるの…?」
頭を抱えながら、一夏くんに夜這いを掛けたあの日に着ていた水着を思い出しては赤面する。なんであんなことしちゃったんだろう。本当に一夏くんが好きすぎて何にも頭が働かなかったのだろうか。
「冗談だってば!」と笑顔を見せながら、サフィもまた外出用の衣服に身を包む…が、サフィのセンスは独特である。 彼女の愛着のある私服が、上半身に大量のベルトやチェーンを装飾品として用いたワンピースなのだ。 普通の女子がそれを着る分にはまだいいだろう。磨美やサフィのような天から二物以上与えられた身体の持ち主が着てしまうと必然的に胸が強調される。それはそれはしっかりと強調されたそれは視線を集めてしまうのだ。
「…その服、お気に入りなの?」
「うん、ジャラジャラしてるから目立つし、ツレが迷子にならないのも便利だし」
…そんなサフィの衣服の趣味に苦笑いをするしかない
そして時間が飛び、ショッピングモールにて。
「おっ、あったあった!スタッフさーん、このビキニくださーい!」
サっちーは日本の夏の気候を物ともせず、溌剌とした声で水着売り場のスタッフに手に持った銀色の水着を渡して会計に移っていく。
私はというと、黒のビニール製の光沢のあるラテックス生地のビキニを手に取り、その上に羽織るためのシャツを試着していたのだが…
「さ、サイズが合わない…!?前より胸が大きくなりすぎ…!」
入学当初の身体測定で記憶していたはずのバスト102cmより、また一回り膨らんだ胸に困惑し、そして翻弄されていた。
だぷん、だぷんと揺れる私の胸はなぜこうも育ちが速いのだろうと、鈴ちゃんの前では絶対言えないような嘆きを吐いていた。鈴ちゃんが聞いたらなんていうだろう。多分怒りはしないけどこの胸をベチベチと叩かれていたかもしれない。
はぁ…とため息をついた瞬間、隣の試着室からドタバタと音がした。駆け込んできたにしては妙に足音が多い。不審に思った私は聞き耳を立てることにした。万が一白昼堂々の閉所での暴行事件、とかだったらこの場でISの部分展開し、壁の破壊も辞さない。
「……だ、ダメっ!」
焦る女の声。年齢的には私と同じくらいだろうか。続いて聴こえてきたのは衣擦れの音。服を脱がされている────?
「じ、時間はかからないからっ」
時間はかからない?何の時間だ?脳裏によぎったのは白昼堂々の暴行事件などではなく、闇取引か公然猥褻事案だった。これは…阻止しなければならないか
「あ、あの、もう一つ、あって」
複数の物品の闇取引…こんな白昼に…いや、こんな白昼だからこそ大胆な犯行に出たのだろうか。何はともあれ壁はぶち破らずとも、閉所であるなら表から扉を開けば制圧できる…。
素足で試着室から音を立てずに出た後…深呼吸しながら隣の試着室の扉に手を伸ばし…思い切り開く!
「そこで何をして! いるんです、か………!?」
「げ、磨美…!?」「あ、アーデルハイトさん…!?」
扉が開かれた更衣室という狭いロケーションにいたのは私の大好きな織斑一夏と、私を差し置いて一夏くんと一足先にお風呂に入ったシャルロット・デュノアの姿。
「へっ…あっ…!?二人とも、何して…!?」
「やけに騒がしい。公共の場でくらい静かに───────」
そして後ろから聞き覚えのある女の人の声。振り向くとそこには…
「お、織斑先生…と、山田先生まで…」
「……何をしているか、このばか者達は…」
その瞬間、一夏くんとデュノアさん、そして私の顔から血の気が引いた。血の気が引く音を聞いた。それはカラフルなロボットがエネルギー切れでグレーになって色彩を失ってしまうような音だった。
サっちーはというとその姿を遠くから見ていたらしく、後にフードコートでの昼食の際に私の勘違いまで聞いた上で爆笑してくれました。私は至って真面目だったのにどうしてこうなったのだろう。