IS インフィニット・ストラトス 金と銀の瞳が見据えるモノ リメイクversion 作:フレイムバースト
イタリアの代表候補生、磨美・アーデルハイトに敗北したセシリアは考え事をしていた
あの試合はビットが強奪されなければ勝てただろうか。
答えは否だ。
おそらくあちらも、ブルー・ティアーズの操作中はこちらは動けないということを悟っているはず。
もしブルー・ティアーズが強奪されずとも彼女はブルー・ティアーズを全て破壊していただろう。
そしてあっという間に追い詰められ、敗北。
武器を強奪して見せたのは私の動揺を誘うため。そして私はそれにまんまと乗せられてしまった
次、彼女と再戦するならば冷静な判断力を得なければならない。
「アーデルハイトさん……次は負けませんわ」
そう呟きセシリアは再び修復されたISで空に舞い戻った
──────────────────────────
「アーデルハイト、見事だった」
ハッチに帰還した時に声を掛けてくれたのはほーちゃんだった
「新装備がなかったら負けていたわ」
「見え透いた嘘だな。アーデルハイト」
織斑先生がそう言った。
「あらら、ばれてましたか」
「お前ならビットを全て破壊する事が可能だったはずだ。それをあえて放置していたのはオルコットに揺さぶりをかけるためだろう」
「それだけじゃありませんよ。後から戦う一夏くんのためにセシリアさんの装備をほぼ全て出させただけです、ところで一夏くんは?」
「ああ、おかえり。磨美」
声がした方向を見ると一夏くんは真っ白なISをまとっていて、今から出撃のようだった。
「届いたんだねIS。なんて名前なの?」
「白式って名前だ、見た目通りだろ」
「うん。見た感じ最適化がまだ終わってないみたいだけど白式は十分やれるって意気込んでるみたい」
「わかるのか?」
「わかるよ、ISにも意思はあるもの」
そう言ったらほーちゃんが「付喪神のようだな」と言った
「なにそれ?」
「付喪神は日本の古い伝承にある物に宿る神様のことだ。だから物を大切にしないと罰があたるとかいわれるのだろうな」
「へぇ、そんなのあるんだ」
「磨美、箒、そろそろ出撃するよ」
「ん、わかった、負けたらなにかしてもらうからね!」
「わかったなんでもしてやるよ!」
今なんでもしてやるって言ったね、じゃあ考えておこう。
「さて、弾薬を補給しないと!」
私はセシリアさんと一夏くんの試合を観戦しながら肩のミサイルの補給を始めた
データバンクに登録された武装やその弾薬はISの設定で補給ができるのだが初期の第一世代ISでは自力で補給していたらしい。技術の進化って素晴らしい。
「時間がかかりそうだね。じゃあ観戦しよう」
────────────────────────────
「やりました・・・。やったんですよ!必死に!その結果がこれなんですよ!!ISに乗って、バトルをして、今はこうして敗北している!これ以上なにをどうしろって言うんです!!どう戦えって言うんですか!!
」
「くだらん御託はよせ。ISの特性を理解しなかったお前がアホなのだ」
試合終了後、私はほーちゃんと一緒に織斑先生と一夏くんの話を聞いていた。
なんだろう。妙に一夏くんが言ったことが言われるべきことであったように聞こえる。どうしてだろう?
試合の流れは大雑把に整理すると
まず一夏くんがセシリアさんのビットを破壊
調子に乗った一夏くんはセシリアさんに接近
セシリアさん、ミサイルビットで迎撃。
一夏くん、ミサイルの直撃を受けるも最適化の終了という運に恵まれファーストシフトを完了
発射されたミサイルビットも難なく破壊
セシリアさんを切り込もうとしたその時に試合終了、勝者はセシリアさんに。
という感じだった。
そしてそうなった原因も今、織斑先生のおかげでわかった
一夏くんのISは第一形態にも関わらずワンオフアビリティー『零落白夜』を使えるのだ
その『零落白夜』は攻撃が擦りでもすれば強力な一撃になるがはずしてしまったら自身のシールドエネルギーを無駄遣いしてしまう結果になるのだ。まさに諸刃の剣。
一夏くんのISが相手ならそれに気をつけないといけない。
────────────────────────────
「さて、出ますか」
一夏くんが最後の対戦相手だ。もちろん私は能力を出し惜しみするつもりはない
セシリアさんとの試合と同じように出撃する
そしてヒートレイピアを構え、会話を始めた
「果たして一夏くんは私相手にどう戦ってくれるのかな?」
「俺の武器はこの雪片一つだからな。正々堂々、真っ正面からいくよ」
「そう。じゃあこの勝負、私の勝ちね」
唐突な勝利宣言に一夏くんは焦った
「どうやって勝ちを確信したのか知らないが、そんなのやってみないとわからないだろ」
「そうかな?私にははっきり、私の勝利が見えるわ‼︎」
開幕の一撃は私のバスターライフルだ
『イントゥルーゾシステム、起動。敵ISの装備を確認、検索中……』
「当たらないぜ!白式、斬り込むぞ‼︎」
「おっと!そうやすやすと攻撃は喰らわないよ‼︎」
私はヒートレイピアで攻撃をいなしながら、ビームレイピアで一夏くんのISを斬りつけた
「ちっ‼︎」
『敵IS装備、雪片弐型と確定、続いてコアネットワークを介してのハッキングを行なう』
「ところでさ!一夏くん‼︎」
私はミサイルを発射し、プライベート・チャンネルで話しかけた
「なんだ、よっと‼︎」
「さっき負けたら私になんでもするって言ったよね‼︎」
「なっ、あれは言葉の文だ‼︎」
「なんでもするなら、毎日一緒にご飯食べよう‼︎」
「わかったよ!……ってなんだこれっ⁉︎」
『雪片弐型、装備ロック解除』
『ハッキング完了、武装アンロック』
「どうしたのかなっ⁉︎」
私は接近し雪片に向かって思いっきり蹴りを入れた
雪片は一夏くんのISの手から離れ、地面に落下していくところを私がキャッチし、それを構えた。
「しまった⁉︎雪片が‼︎」
「雪片は借りるよ!」
まず私は一夏くんのISに二つのレイピアを投げつけスラスターに突き刺した
「ちくしょう‼︎なにも出来ねぇっ‼︎雪片を取り返さないとなにも出来ねぇ‼︎」
「次にこれをあげるわ‼︎」
私は腹部のメガカノン砲を発射した。
打鉄のシールドエネルギーの八割を抉り取るそのビームに一夏くんは直撃した。
「じゃあ、雪片は返すねっ‼︎」
雪片が白式の脚部に突き刺さると数秒後に試合終了のブザーがなった。
「そ、そんなのありかよぉぉぉぉぉ⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎」
────────────────────────────
試合終了後、織斑千冬と山田摩耶はコーヒーを飲みながら今日の試合について話し合っていた
「全く、イタリアはとんでもない物を開発してくれたな。これでは武装の少ないISならサンドバッグ、ラファールならば単なる武器庫にしかならんぞ」
「ですね……。」
「それにしてもだ。バカな弟だ。エネルギー切れで負けるわ、武器は雪片だけとバラすやつがどこにいる」
はぁ、と溜息をついた千冬の顔は姉としての顔で、少なくとも姉としての織斑千冬は一夏に勝利して欲しかったのだろう
「本当は織斑くんに買って欲しかったんですね、織斑先生も」
「山田先生、いますぐそのカップにハバネロを仕込んでもいいんだぞ?」
「ひっ、す、すいません‼︎私はアーデルハイトさんのISが気になりますね。本来ISは後付武装のみアンロックで他人に貸与できるはずですが、セシリアさんのビット、織斑くんの雪片弐型は固定武装ですよね。なにかハッキングをしているようにも見えませんし……」
「もしかしたらその逆かもしれんぞ?IS自身にハッキング能力があると考えた場合、コアネットワークからいじり倒すのは容易だ。恐らく固定武装にまで及ぶ強力なハッキングなのだろう」
「なんというチート装備なんですかそれは……。そう言えばアーデルハイトさんはライフルのチャージをしながらビットのレーザーをうっていましたね。あれは見ていてびっくりしました」
「確かBT兵器はオルコットの場合、それの操作に集中するために他の動作ができなくなっていたな。アーデルハイトはあの操作であっさりオルコットよりも上だと示したな」
「どうしましょう、アーデルハイトさんのISに制限をかけますか?」
「確証が持てん。アーデルハイトのISに制限をかけることはまだできないな」
「ですね」
「にしても気になるのは織斑のしていた黒い腕輪だ。あれはなんなんだ?」
「そのことなら織斑くんに聞きましたよ。なんでも、アーデルハイトさんからもらったお守りなんだとか。いいですねぇ」
「お守り……か」
────────────────────────────
「ふぅ〜、疲れた疲れた!疲れた体にはシャワーが最高!」
試合のあと私は更衣室でシャワーを浴びていた
「スッとしたわ」
私はISスーツのパンツを履いてロッカーに置いてある制服のところに向かった
「あれ……制服ここじゃなかったっけ」
「あなたの制服ならここにあるわよ」
「あ、ありがとうございます!「御免‼︎」うっ……」
私は気を失い、その場に倒れこんだ。
────────────────────────────
「ん……」
目を覚ますと私は気を失った時のままの姿で拘束椅子に乗せられていた。
「ごめんなさいね、手荒な方法で拉致しちゃって」
私はその声に聞き覚えがあった。
自身のISの完成のために次世代装備開発をしていたイタリアの技術者を持って行かれたのをよく覚えている。完成と同時に帰ってきたけど、その顔はわがままな子供からようやく解放されたという感じの顔だった
「更織楯無さんですか、またなにか企んでいるんですか?」
「半分正解、半分不正解ね。まずはイタリアの技術者さんの提供ありがとうございました。おかげで私のISは完成したわ」
「はいはいどーいたしまして」
「そして、こちらから要求があるのだけれど、もうすぐアメリカから代表候補生がやってくるのよ、その子の転入試験の相手をあなたがしてくれないかしら?」
「なんで私が……」
「先生方も業務に忙しくてね、かといって私が出ると東西冷戦の文句を本国から言われそうだし、だからあなたに白羽の矢が立ったのよ。推薦状も出しておくわ」
「悪くない話ですね。私はアメリカのISとの戦闘データを得られて楯無さんは自分が推薦したと言える。………わかりました。承ります」
「そう、交渉成立ね!」
「で、もう一つ聞きたいんですけどなんで私は拘束されてるんです?」
「ウフ、最近欲求不満でねぇ〜、自分だけじゃものたりないのよ〜、ていっ」
そういって楯無さんは私の胸を揉み始めた
「ちょ、ちょっと待って、え、なにが始まるんです?」
「大惨事大戦よ。さあ、おねーさんの発散に手を貸しなさい」
あ、これ逃げられないやつだ。
「じっくり、躾けてあげるわね、夜はこれからよ〜」
その日の晩、私は楯無さんのおもちゃにさせられた。多分楯無さんの気まぐれでこれからそういう日が増えていくんだろう
クラス代表決定戦で全勝したのに、私を待っていたのはセクハラゲームだったとさ
ちなみになにをされたかは小説で書こうと思っています。(おもっているだけ)