IS インフィニット・ストラトス 金と銀の瞳が見据えるモノ リメイクversion   作:フレイムバースト

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妙に千冬が優しい今回。たまには先生らしいところを。


再燃、愛の炎

朝のSHR、ありえない事が俺、織斑一夏に起きていた

 

「では、一年一組代表は織斑一夏くんに決定です。あ、一繋がりでいい感じですね‼︎」

 

 

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

 

「おれはクラス代表にならないですむと

思ったら いつのまにかクラス代表になっていた」

 

な… 何を言っているのかわからねーと思うが 

俺も何をされたのかわからない…

頭がどうにかなりそうだ…催眠術だとか幻覚だとか

そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ

もっと恐ろしいものの片鱗を味わっているぜ…

 

それでも山田先生は嬉々として喋っている。クラスの女子も大いに盛り上がっている

 

「先生、質問です」

 

「はい、織斑くん」

 

「俺は昨日の試合で負けたんですが、なんでクラス代表になってるんでしょうか」

 

「それは本人達の口から聞いた方が早いですね。アーデルハイトさん。オルコットさん」

 

「そうですね、山田先生。私がクラス代表にならなかったのは、セシリアさんに丸投げしたからで、」

 

「そしてそのわたくしがクラス代表を辞退したからですわ!」

 

なんという連携だろうか。それにしても磨美の声が疲れているように聞こえるのは気のせいだろうか。昨日もすごく部屋に戻るのが遅かったし。

 

「理解不能だぞ!そうなった過程の説明を求む!」

 

「勝負は確かに一夏くんの負けだったけど、それは私が理不尽かつなにもできないただのカカシのような状態にしたからで、本来なら一夏くんは連戦ということを踏まえてもセシリアさんを敗北寸前まで押し込んだ潜在的な才能があるんだよ。理解した?」

 

「……理解した」

 

「そしてISの操縦に実戦が何よりですわ。そのため、私はアーデルハイトさんと話し合い、一夏さんにクラス代表を譲る事にしましたわ」

 

「私達は一夏くんのために譲ったんだから、ありがた迷惑だなんて思っちゃだめだよ?」

 

見事に考えていたことを言い当てられた。磨美は心を読む第3の目でも持っているのだろうか。

 

「ぐ、わかったよ……」

 

ただ褒められて、悪い気はしない。この辺り俺って単純なんだろうな。

 

────────────────────────────

 

クラス代表決定から数日後、私達は外でISの授業を受けていた。

 

しかしさっきから一夏くんが私のほうを見ては目を逸らし、また見ては目を逸らすのを繰り返してる

 

理由はわかってるんだ。でも敢えて聞こうじゃないの。

 

「一夏くん、さっきからチラチラこっち見てるけど、どうしたの?」

 

私は小声で一夏くんに尋ねた

 

「え、あ、見てねぇよ。何言ってるんだよ磨美は。ハハハ」

 

明らかにドギマギしている。そしてその間もチラ見。そして凝視。

 

「わかった、私のおっぱいみてたんだ。心配しないでも部屋で見せてあげるのに」

 

「いきなり何を言い出すんだよ、その……磨美のISスーツ、少し過激じゃないか……?」

 

「そうかな?でも、特注となるとかなり高くつくんだよね。軽く三万ユーロは消し飛ぶよ?」

 

「さ、三万ユーロ⁉︎あだぁっ⁉︎」

 

「馬鹿そんな大声だしちゃ、ぎゃうん⁉︎」

 

「うるさいぞ、織斑、アーデルハイト。罰としてお前らは今すぐ校内を三周しろ。さっさと進めたいのでISの使用は構わん。」

 

「校内一周ですかっ⁈確かこのIS学園、外周10kmあるはずですよ⁉︎」

 

「無茶を言うなよちふ……織斑先生」

 

「だからISの使用を許可したのだ。そして織斑、教師に私語は控えろ」

 

「あ……すいませんでした」

 

「待ってください織斑先生‼︎一夏さんが受ける罰なら私も受けますわ‼︎」

 

「お前は飛行の実演をしろオルコット。それでもと言うなら織斑とアーデルハイトの罰が加算され、それにお前が加わるのみだ」

 

「くっ……」

 

おそらくセシリアさんの脳内では一夏くんと一緒にいられることと、一夏くんの負担をこれ以上増やしてはならないという気持ちがせめぎあっているだろう。

 

私と一夏くんは負担を控えたいので、もちろん後者に一票が二つ、だ

 

「わかりましたわ、飛行実演をさせていただきます」

 

私達の想いが通じたのかセシリアさんは私達の負担を増やすような事はしなかった。

 

「二人は武器を置いていけ、そして使用するな。あんな馬鹿みたいな光線を発射されては困るからな。」

 

「はい」

 

私はバスターライフルと二つのレイピアを地面に置き、そして腹部メガカノン砲の使用を制限し、肩のミサイルも封印した。

 

一夏くんも雪片を地面に突き刺し準備完了

 

「せっかくだ、先に早く三周できたら私の持っている食券をやろう。これで張り合いが出るだろう」

 

なんだか織斑先生が妙に優しい。不気味だ。何かありそうで怖い。

 

「どうした、さっさと配置につけ」

 

「は、はい」

 

織斑先生に急かされ私達は配置に着いた

 

「山田先生、ホイッスルを」

 

「は、はい‼︎では…3、2、1」

 

甲高いホイッスルの音が鳴り響くと同時に一夏くんがスタートダッシュを掛けた。

 

「イグニッションブースト⁉︎いつのまにそんな技術を覚えたの⁉︎」

 

私は少し遅れて、ようやく一夏くんの後ろに着いた。そして同じ事を尋ねた

 

「ちょっと前、自主練してたら偶然できたんだ。使えるって思ってな」

 

考えてみると雪片の展開がかなり早くなっている。そしてISのコントロールがクラス代表決定戦の時と比べて格段に上達している

 

やはり一夏くんには潜在的なセンスがある。それは宝石の原石のように、埋れているけど強い輝きを放っている。

 

このままだと私は一夏くんに技術面で追い抜かされるだろう

 

私も負けじと翼で風を捉え、急上昇して滑空を始めた

 

「うお、すげぇな、それどうやるんだ?」

 

「私のISのウィングは風を捉えやすい設計になっているの。だからこれは私にしかできないんだよ。ごめんね、一夏くん」

 

「へぇ、磨美のISって自然も利用するんだな」

 

「まあね。技術者の研究の賜物よ」

 

「羨ましいぜ、何せエネルギーを消費せずに飛行し続けられるんだしな」

 

そんな談笑をしていたらもう一周目だ

 

「二周目は本気だすわよ‼︎着いて来られるかな⁈」

 

「着いていってみせるさ!行くぞ白式‼︎」

 

──────────────────────────

 

「先ほどオルコットに急降下からの姿勢制御をしてもらったがこれは今すぐ出来るようになる必要はない。今アーデルハイト達がしているのは高速飛行の実演だ。これは後々キャノン・ボール・ファスト前の授業でお前達にもやってもらう。いいな?」

 

「「「「はい‼︎」」」」

 

「ここからは技術について話そうか。先ほど、織斑がスタートダッシュをかけたのを見ていたな。あれはイグニッション・ブーストと言い、スラスターから発生するエネルギーを取り込み、爆発的に噴出させることであの加速を生み出している。ただし、シールドエネルギーを使用するため、多用は禁物だ。次に、アーデルハイトがしていることだ。アーデルハイトは今、何のエネルギーも消費せずに長距離を飛行している。ここで問題だ。アーデルハイトはとあるものとほぼ同じ原理で飛んでいる。それが何か答えろ。相談しても構わんぞ」

 

生徒達が相談を始める。ざわつきのなかで、様々な解答が聞こえてくるが、正解に近いものはあるのだろうか

 

「時間だ。解答を聞こう。相川、お前はどう考える」

 

「えっ、私は、ええとその、鳥と同じではないかと思います」

 

「その根拠はなんだ?」

 

「え、アーデルハイトさんのISについている翼が鳥のように見えたからです」

 

なるほど、正解には程遠いが正しい解釈だ。

 

「残念だが正解には程遠いな。次、鷹月」

 

「私は飛行機かと思います」

 

「ほう、飛行機と言っても戦闘機からセスナ機まで幅広くあるぞ?」

 

「えっ、あ……そこまで考えていませんでした」

 

「やれやれ、次、谷本」

 

「私は鳶かと思います‼︎」

 

「根拠は?相川と同じ場合は答えなくていい」

 

「鳶は空で八の字を描くように滑空飛行しますよね、アーデルハイトさんはそれと同じ原理で飛行しているんだと思います」

 

「なるほど、では次。布仏」

 

「ふぇ、あ、私はグライダーだと思いますねぇ」

 

「その根拠はなんだ?」

 

「えっと〜、グライダーって確か風を受けて、重心の移動をしながらぁ、滑空していますよねぇ、アーちゃんもそんな感じなのかなぁって」

 

「なるほど。谷本、布仏。正解だ。アーデルハイトは二人の言ったように滑空をしている。グライダーと同様、重心移動で曲がり、体を上体にそらすことで風を捉え上昇している。逆に体を地面に向けて傾ければ下降、さらに加速する。アーデルハイトの場合はスラスターによる姿勢制御をしているためかなり自由度が高い旋回が出来る。あれは彼女のISの特性を上手く利用している飛行だ、……っとそろそろ三周だな。どちらが先に着くか」

 

見えてきたのは翼だった。アーデルハイトが先に三周をするようだ

 

────────────────────────────

 

「やった一番乗りっ‼︎織斑先生、記録は?」

 

「13分45秒56だな。まずまずだ」

 

「ありがとうございます‼︎」

 

私がそう言った直後、センサーに写り込んだのは一夏くんだった

 

「あああああ‼︎止まれねえっ‼︎磨美‼︎そこどいてくれえええ‼︎」

 

「え、きゃあっ⁉︎」

 

私は一夏くんの白式と見事に激突した。

 

かなりのスピードで、こちらが押しつぶされそうだ。

 

私はスラスターを全開にして、地面を背に、白式を上の態勢にした

 

地面にぶつかる衝撃がくると土煙りが舞い上がり、その数秒後私と一夏くんは止まることができた

 

やっと止まれたと、言おうとすると口が開かない事に気がついた

 

「ん、んんぅっ⁉︎」

 

むにゅっ、むにゅっ

 

胸を揉まれる感覚。そして唇に被さる柔らかなもの

 

もしや、と思い、私はカメラ付き機雷を飛ばした

 

そして、そこから送られてきた映像は

 

一夏くんが私に覆いかぶさって、キスをし、さらに胸に手が当たっているという状況だった

 

「⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎」

 

私は目を見開き、じたばたした。

 

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっーー‼︎死ぬかと思った‼︎」

 

一夏くんの唇が離れる、それは若干虚しい気分にさせられた。

 

土煙りが晴れ、山田先生と織斑先生が駆け寄ってくる

 

大丈夫とか聞かれたけどうわの空で大丈夫ですと答えた。

 

私は一夏くんとキスをしたのだ。

 

不可抗力とはいえ、キスをしたのには変わらない。

 

胸も揉まれた。2回も揉まれた。

 

一回目は手を付くためだったのだとしても2回目は明らかに揉んでいた

 

この時、私は再認識した。

 

私は一夏くんのことが、

 

 

 

 

やっぱり好きなんだ

 

 

 

 

 




千冬が賞品としてだした食券

高級黒毛和牛のステーキ、春の野菜を添えて

ビターチョコレートサンデー

ストロベリーチョコレートサンデー




ステーキ以外から溢れる女子感
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