突然だが、オレは異世界に転生した。
仕事帰り不慮の交通事故で死んだと思ったら何故かファンタジーな世界に赤ん坊からリスタートしていた。
母親らしき女性に抱かれ、オレはオギャーと叫び生まれたのだ。
何故異世界だと分かったかって?
母親がめっちゃ金髪美人でめっちゃ耳長いから、もうこれは通常の人間じゃなく異世界定番種族のエルフしかないと思ったからだ。
あとなんかよく分からん可愛いくないカメレオンぽいトカゲの魔物をペットに飼っていた。後でママンから聞いたが、コイツは危険を察知すると体色が変化する性質があるみたいで番犬みたいな役割りらしい。
あと、不思議な呪文唱えて、何もない空間から水出したりフワフワ浮かぶ灯りの球を調整していたから、ここが異世界だとオレは確信したね。
だが、だがしかしだ。
オレはここに来る前に神様には合わなかったし、チートも無さげだった。
やべえ、やべえよ。
異世界転生お決まりの神様特典がない。
普通は何かしらあるんじゃないの? お約束なんじゃないの?
さあ、神様さんや、なんか頂戴よ?あるんでしょ?んん?
オギャーっ! (ステータス)
オギャギャーッッ!! (ザ・ワールド)
オッギャアアアアアアア────ッッッ!!! (エターナルフォースブリザード)
…………………………
……………………
………………
な、なんもねえ…………超強いスキルとか究極魔法とかマヂで何も無いのかよ…………
オレは絶望感に打ちひしがれ泣いた。
…………無双したかった。
某転生落第魔王みたいに成長チートとか、某賢者の弟子とか、某無職の転生者とか某蜘蛛ですが?とかドラゴンとか………
チックショオオオオオオメエエエェェエエッッッ
「あらあら、とっても元気な女の子ねえ。お腹が空いてるのかしら? ほらほら、ママのおっぱいですよ〜〜〜〜」
しかも、性別が女ときたもんだ。
あまりの仕打ちに慟哭するオレをエルフママンは服をずらして推定Jカップの豊満なオパーイをボロロンとまろび出し導き迎え入れる。
oh…………イッツァファンタスティック…………
おっぱいプルンプルンッッッ!!!
オレはその男子の夢と希望が詰まった桃源郷に夢中にむしゃぶりつき温かなミルクで腹を満たしていく。
ふと、オレはママンのオパーイを力強くバキュームしながら思った。
待てよ? ここは間違いなく異世界。ママンが魔法らしきものを使っていた。
ならば、その子供たるオレにも魔法が使えるんじゃなかろうか。
これは、なかなかいい案件ではないのか?
神からのギフトもチートスキルもないが、素の"能力"があるはずだ。
それにママンはあの魔法に長けた異世界定番種族エルフと見た。
悲観するにはまだ早い。オレは伸びしろがあるぞ。
そうだそうだ。数多のチート無し主人公だってなんだかんだ頑張って無双していたんだ。
オレだってやれば出来るっ!
よし。勝ったな。ミルク飲んで寝る。
そうオレはタカを括っていた。
所詮は異世界なんてチョロいと。
直ぐにファイアボールとかライトニングとかアルテマとか魔法ぶっ放してオレツエー出来ると。
だけど、このオレが転生した異世界はオレが思っていたよりも甘くない厳しい世界だったのだ。