暗黒と光道   作:必殺雷撃人

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11.遭遇!光に誓いをたてる者

〜 午後 レッド寮 〜

 

 気づいたら、もう十代さんがいなくなって何日も経っています。いつの間にかラーイエローになった翔さんと情報交換していますが、未だに情報が無いのでとても心配です。それよりも……

 

万丈目

 「さぁ!貴様も光の結社に入るのだ!」

 

 最近万丈目さんは「光の結社」なるカルト宗教に入ってしまい、いつもの黒の制服ではなく、真っ白な制服を着て執拗に勧誘を仕掛けてきます。

 

 万丈目さんと口論していると、明日香さんがこっちに来ています。明日香さんもなにか言ってくだ……え?

 

明日香

 「あら、透子はまだ光の結社に入っていないの?貴方も光の洗礼を浴びれば、素晴らしい世界が見えるのに」

 

 「え、えぇ〜!明日香さんもおかしくなったんすかぁ!」

 

 嘘……嘘だと言って下さいよ。ブルー寮に友達がいない私に唯一声をかけてくれる明日香さんが、不気味なカルト宗教に入ってしまうなんて……

 

 もう……何も信じられない。

 

 「と、透子さん!?どこ行くんスかぁ!」

 

 

〜???〜

 

 あれ?ここは……どこですか?私は確か自分の部屋のベッドで泣いていた筈……

 

 目の前には雲1つない晴天の空、足元には雲が……なんで足元に雲があるんでしょうか?

 

???

 「誰だ!」

 

 声がした方を向くと、そこには金の装飾が施された、白い鎧を纏った戦士の姿がありました。

 

透子

 「と、透子……古神透子です!ここはどこなんですか?」

 

ガロス

 「ここはジャスティスワールド!貴様のいるべき場所ではない!立ち去らなければ、この(ライトロード·ウォリアーガロス)が貴様を成敗してくれる!」

 

 騎士さんこと(ガロス)さんは、洗練された動きで背中の槍を抜き、こちらに槍を構えています。多分……いや絶対に私を殺すために。

 

透子

 「嫌……まだ私は死にたくない……」

 

 気づけば私は、(ガロス)さんの剣幕に押されて尻もちをついていました。

 まだやりたい事は無いけど、それでもすぐに死んでいい理由にはならない。もう一人の私の事も、まだ殆ど知らないのに。

 

????

 「待て!早まるな!まだ彼女が侵入者か決まっていないだろう!」

 

 声がした方を向くと、そこには2振りの金の短剣を腰に差した中東風の男性がいました。彼はゆっくりとこっちに近づいて来て、手を差し伸べてきました。

 

ライデン

 「失礼。私の名は(ライトロード·アサシンライデン)。君はどうやってここに来たんだい?」

 

透子

 「……分かりません。友達が光の結社っていうカルト宗教に入っちゃって、自分のベッドで泣いてたらここに……」

 

ガロス

 「光の結社……なるほど。君は破滅の光の被害者ってわけか……それはすまなかった」

 

 ライデンさんの手を借りて立ち上がると、(ガロス)さんは槍をしまって頭を下げてきました。

 

ライデン

 「(ガロス)。君はいつもそうだ、いつも自己解決して行動に移す。それがプラスになる事もなくないが、もう少し冷静に物事を見るべきだよ」

 

透子

 「あの……私は大丈夫ですから、彼を許してあげて下さい」

 

ガロス

 「すまない、恩にきる。折角だし我々のところで休んでいかないか?そこで破滅の光についての話をしよう」

 

透子

 「えっいいんですか?じゃあお言葉に甘えて……」

 

 本当は知らない人について行っちゃいけないんですけど、帰り道を知っているのが彼らだけなので、ついていくしかありません。

 

〜 本殿 〜

 

 彼らについていくと、そこは白い建材で作られた西洋風の美しい建物がいくつも立ち並んでいました。

 その豪華な建物郡の1つに入ると、金で装飾した短い杖を持った長い黒髪の女性が現れました。

 

???

 「あら(ガロス)に(ライデン)。パトロールお疲れ……その子誰?」

 

ガロス

 「あぁ(ライラ)、彼女は透子。なんでもここに迷いこんできたらしい。彼女も破滅の光の被害にあっているんだ」

 

ライラ

 「人間界にもう破滅の光の影響が……分かったわ、(ルミナス)に伝えてみるわ」

 

 真剣そうな表情で、(ライラ)さんはゆっくりとした足取りでどこかへ行ってしまいました。

 

ガロス

 「さて、後は待つだけだ。透子、特にもてなせるものも無いがゆっくりしていってくれ……おっ、ちょっと待っていてくれ」

 

 ガロスさんは何かに気づくと、真っ白い毛並みのワンちゃんを抱えてやってきました。

 

???

 「な、何をする(ガロス)!は、離さんか!」

 

ガロス

 「まぁそう言うなよ(ライコウ)、ほら透子。犬を連れてきたから、他の皆が集まるまで抱いててもいいぞ」

 

透子

 「あっ、ありがとうございます。私犬派なので、お言葉に甘えさせていただきますね」

 

ライコウ

 「だ、抱くだと!待て、私はそんな趣味などない!まぐわうなら同じ種族と……」

 

 ライコウさんは激しく抵抗していましたが、特に問題なく私の腕の中へ。私に抱かれると、途端に大人しくなりました。ところでまぐわうってなんでしょうか?

 

 そんな事を考えながら、私は(ライコウ)さんのふわふわな毛を堪能しました。

 

〜〜〜

 

???

 「待たせたね、その透子さんはここにいるんだね?」

 

ライラ

 「ええ、今は(ガロス)が対応してますね」

 

 (ライラ)さんと一緒に来たのは、白いローブを身に纏った短い金髪の男性。ところでなんでおへそ周りだけ出ているのでしょうか。寒いと思うのですが……

 

 あっ、よく見るとたくさんの人が集まっています。文字通りの犬顔で屈強そうな戦士に、長剣と盾を握る騎士に、長い杖を持った天使に、金毛のペガサス。小さな白猫も……

 

ルミナス

 「君が古神透子だね?僕は(ライトロード·サモナールミナス)。ここでライトロードの隊長をさせてもらっているんだ」

 

透子

 「は、はい。わざわざどうもありがとうございます。なんでここに呼ばれたのか未だによく分からないんですけど……」

 

ルミナス

 「そうだね。そろそろ本題に入ろう」

 

 ルミナスさんが言葉を切ると、静かな口調で話し始めました。

 

ルミナス

 「透子さん。君は友人が光の結社なる組織に入ってしまい、その事で涙を流していた時、気づいたらここに来ていた。そういう事だね?」

 

透子

 「は、はい。光の洗礼なんてなんとなく物騒な事を言い出して、凄く怖かったんです。」

 

ルミナス

 「光の結社を語る前に、破滅の光について説明しないといけないんだ。難しい話だと思うけど、心して聞いて欲しい」

 

 ルミナスさんはそういうと、破滅の光についてを話してくれました。

 

透子

 「ええと……スケールが大きすぎてよく分からないんですけど……要するに宇宙で命を育む優しい闇と全てを滅ぼす破滅の光というものが対立していて、破滅の光の影響を受けた人が光の結社に入ってしまう……そういう事ですね?」

 

ルミナス

 「まぁそういう解釈でだいたい間違いないよ。ところで、その友人が光の結社に入ってしまった場所は分かるかい?」

 

透子

 「私が通っている学校……デュエルアカデミアです。そこには百何十人のもの生徒が白い制服を着て、光が云々言うなんて噂があるんです……」

 

 私がそう言うと、ルミナスさんは凄く深刻そうに眉をひそめました。

 

ルミナス

 「これは……思ったよりも重大だね……これは本格的に我々が介入しないといけないかもしれない」

 

ライラ

 「でも(ルミナス)。私達(ライトロード)は人間界に姿を維持するには膨大な魔力が必要。私達はつい最近介入をしたばかりだから、そんな長時間の介入は難しいわよ」

 

 えっ、人間界?魔力?何を言っているんですか?

 

ガロス

 「少人数で行くにも規模が大きい。しかし見逃す事は我々の信念に反する。一体どうすれば……」

 

 ここにいる全員が何やら悩んでいます。このタイミングで言っていいんでしょうか?でも……聞かないと話についていけません!

 

透子

 「あ、あの!ライトロードってそもそもどんな集まりなんですか?」

 

ルミナス

 「あ、あぁ……我々ライトロードは、悪しき行いをする者を滅する為に天界から派遣される集団なんだ。基本的には大規模な悪事を働く上に、人間の手に負えないほど強力なカードの精霊が主だね」

 

透子

 「カードの精霊?そんなものが存在するんですか?」

 

ライラ

 「えっ?貴方カードの精霊が見えないのにここに来たの?カードの精霊は普通の人には見えなくて、ほんの一握りの人間にしか見えないのよ。カードの精霊には実体化したり幽霊の様に半透明に……はっ!」

 

 ライラさんは私にカードの精霊なるものを説明していると、何やら閃いた様な表情を浮かべました。

 

ライラ

 「(ルミナス)!私いい考えがあるわ!彼女に私達のカードを与えて、彼女自身に光の結社を相手してもらうのよ!」

 

ガロス

 「な、何を言っているんだ(ライラ)!破滅の光との戦いに、ごく普通の少女を巻き込むのか!」

 

 私も確かにそう思います。私なんかに宇宙を破滅させる存在がどうこうできるとは思えません。でも……

 

透子

 「私!やります!友達を助ける為に、私は戦います!」

 

ルミナス

 「彼女はそうは言っても……僕は正直……」

 

???

 「少し待ってくれ!」

 

 ルミナスさんが難色を示していると、突然本を持った初老の男性が駆け込んできました。他の人達曰く(ライトロード·ドイルドオルクス)という名前らしいです。

 

オルクス

 「さっき透子くんの事を調べていたら、とんでもない資料を発見したんだ!これを見てほしい」

 

 彼が本を開くと、そこから光が飛び出してきて、真っ平らな壁に当たりました。これは……つい最近の月1デュエルの映像ですかね……。あの本は映画の映像を映す装置みたいなものなのでしょうか?

 

 そこにはもう一人の私が(暗黒界の門)の下で3体の(暗黒界の龍神グラファ)を並べて、バトルフェイズに突入していました。

 しかし、相手のLPは4000な上に守備表示モンスターが2体います。“普通”なら、このターンでは勝敗はつかないでしょう。

 実際に相手は1000LPが残り、相手は僅かに安堵しています。

 

 しかし、もう一人の私はトラップカード(マインドクラッシュ)を発動。わざと宣言を外して暗黒界モンスター(暗黒界の武神ゴルド)を捨てて、(ゴルド)の効果で自己蘇生して追撃、ゲームエンドに持っていきました。

 もうひとりの私の背中には、何やら顔色の悪い兵士と強面な狩人の姿がうっすらと……

 

オルクス

 「以上の事から、透子くんは要注意集団暗黒界のスパイではないかと、私は愚考致します」

 

 えっ!?(暗黒界)ってそんなに危険な集団だったんですか!?

 

 はっとなって周りを見ると、場にいる殆どの人が己の武器を持ってこっちを睨んでいます。お願いですから殺さないで……

 

???

 「おっはよ〜。ん?みんなどうしたの?」

 

 緊迫した空気のなか現れたのは、弓矢を持った猫耳な緑髪の女の子。あくびをしているので、多分さっき起きたばっかりなのでしょう。

 

ガロス

 「(フェリス)か……相変わらず気まぐれな奴だな。今暗黒界のスパイと思われる人間が侵入してきたんだ」

 

フェリス

 「ふ〜ん。ねぇ君、何のデッキ使ってるの?暗黒界のスパイなら暗黒界を使ってるんでしょ?」

 

透子

 「わ、私が使っているデッキは(自爆ナチュル)と(メタファイズ)、(ファルコンビート)に(湿地バージェストマ)です」

 

ライラ

 「あなた、複数のデッキを持っているのね?じゃあさっきの(暗黒界)は何なの?」

 

 正直痛い娘扱いされそうで話したくはないんですが……死ぬよりはまし……

 

透子

 「それは……信じられないかもしれませんが、私にはもうひとりの私がいて、彼女が(暗黒界)をよく使っているんです。私が持っているデッキは全て、もう一人の私が作ってくれたものなんです」

 

 私がそう答えると、ルミナスさんは深く考えこんで、言いました。

 

ルミナス

 「……決めた、彼女に我々のカードを託し、光の結社を破壊してもらう」

 

 ルミナスさんの言葉に、場にいる殆どの人々(人なのかはさておいて)が騒然となりました。

 

ガロス

 「しょ、正気なのか(ルミナス)!?敵かもしれない存在に、我々のカードを渡すなど!」

 

ルミナス

 「理由はいくつかある。1つは背後にカードの精霊がいないこと。もし彼女が暗黒界達のマスターだと仮定すると、そもそも大切なマスターを単身敵地に送り込むのは余りにも不自然で無謀すぎる。2つ目に、我々が側にいる事で暗黒界の面々の動きを抑制できる。もしなにか不自然な動きをしたら、即座に増援を呼んで戦闘を始める事が出来るからね」

 

 ルミナスさんがそう言うと、大半の人達が納得した様子で大きく頷いていました。

 

ルミナス

 「というわけだ。君なら光の結社から、君の友人を救う事が出来る筈だ。頼めるかい?」

 

透子

 「は、はい!私なんかで世界を守れるなら頑張ります!」

 

 私が答えると、(ルミナス)さん達は私に自身を象ったカードを渡してきました。これでデッキを組んでくれ……ってことなのでしょうか?

 

ルミナス

 「さて、これで君は光の結社との戦いが始まるわけだね。(ライコウ)。彼女を人間界まで案内してあげて」

 

ライコウ

 「分かった。彼女を先導してみせよう」

 

 (ライコウ)さんはそう言って部屋から出ていきました。私も後を追わなきゃ。

 

 

〜 天界 〜

 

 大きな建物から出て体感で20分ぐらい経った頃、もうすぐ出口だと言う(ライコウ)さんの後ろを歩いていると、背中の方から大きな足音が。

 振り向くと、そこには文字通り犬顔の大男と、その上に乗る私と同じくらいの身長の女の子の姿がありました。

 

ライコウ

 「(ウォルフ)に(ミネルバ)!ついてきたのか!」

 

ウォルフ

 「(ミネルバ)が新しいマスターに渡したいものがあるって言ってきてね。肩車してきたんだ」

 

 (ウォルフ)さんはそう言いながら(ミネルバ)さんを下ろすと、(ミネルバ)さんが緊張した様子で……葉っぱで出来た冠と白い服を手渡してきました。

 

ミネルバ

 「あの……私達のマスターになるので……その……友好の証として受け取って下さい!」

 

透子

 「あ、ありがとうございます。折角ですし着てみたいんですけど……お手伝いして頂けますか?」

 

 私がそう尋ねると(ミネルバ)さんは快く頷いて、(ウォルフ)さんと(ライコウ)さんはすぐに背中をこっちに向けました。

 判断が早いですね(ウォルフ)さんと(ライコウ)さん。見られるのは恥ずかしいので助かります。

 

 (ミネルバ)の助けを得ながら、10分ぐらいかかって、ようやく着替え終わりました。

 

 この服……私が着ていいものなのか迷ってしまう程に綺麗なんですが、袖がないです。冬は寒そうですね。

 

ミネルバ

 「その服は私の物と同じなんです。マスターとお揃いの服が着れて、私は嬉しいです!」

 

 (ミネルバ)さんの眩い笑顔、とても素敵です。同じぐらいの年齢の筈なのに、どうしてこんなに違うのでしょうか。

 

透子

 「(ミネルバ)さん。素敵なプレゼントありがとうございます。皆さんを使うときには積極的に着てみようと思います」

 

ミネルバ

 「はい!気に入って頂いて嬉しいです!今度はフィールドで会いましょう!」

 

 (ミネルバ)さんと(ウォルフ)さん、(ライコウ)さんに見送られて、私は目の前にある巨大な門を潜った瞬間に意識を失いました。

 

 

〜 オベリスクブルー寮 〜

 

透子

 「ここは……私の部屋……」

 

 気づいたら、私は自分の部屋の机で眠っていました。目の前の机には……大量の(暗黒界)カードが。

 

闇透子

 『ってぇ……暗黒界組み直してたら突然意識を失ったんだが……何がどうなってんだ?あれ?透子の服がライトロードみてぇになってる!?』

 

 後ろを振り向くと、そこにはオベリスクブルーの制服を着ている私の姿をした幽霊がいました。これがもうひとりの私なのでしょうか。

 

透子

 「もうひとりの私はライトロードを知っているんですか!?」

 

闇透子

 『おうよ、地元の小さな非公認大会でライトロードを使っている奴とデュエルした事があってよ。その時はまだ始めたばっかなのもあって攻めあぐねてな。あれよあれよという間に墓地を肥やされて(裁きの龍)っていうでかいモンスターでフィールド更地にされて、その後にモンスターしこたま並べられてゲームエンドさ』

 

 始めたばかりとはいえ、もうひとりの私を翻弄してしまうデッキ……(ライトロード)。もうひとりの私なら、このデッキについて教えてくれるかも。

 

???

 『(ライトロード)……主がまさかそんな忌々しいカードを使うとは……』

 

 恨めしそうな声がした方に視線を動かすと、そこには厳つい顔をした狩人の姿がありました。

 

闇透子

 『まぁそうカッカすんな(ブラウ)。暗黒界がライトロードに恨みがあるのは分かっているが、奴らの動きを見れると考えれば悪くないだろ?』

 

透子

 「あ、暗黒界!?(ブラウ)さんは、あの要注意集団と言われていた暗黒界の人なんですか!?」

 

闇透子

 『ん?あぁそういえば何故か(ブラウ)が見えてるし喋れてんな……まぁいいや。俺が会ってきた暗黒界の連中は、顔は怖いが結構良いやつだぞ。要注意集団なんて言われるのが想像出来ない』

 

闇透子

『それはそうとして、透子。お前のライトロードに相性が良いカードを見繕ってやるからさっさと寝ててくれ』

 

 (ブラウ)さんが、凄く驚いた様子でもうひとりの私に声をかけています。

 

ブラウ

 『な、主!何故敵である(ライトロード)に力を貸すのですか!?』

 

闇透子

 『単純に遊び相手が欲しいからかな。アカデミアの連中の大半が弱いからさ。透子と俺で一人デュエルしてた方が緊迫したデュエルが出来るんだよね。それとも、君達は敵が少し強くなっただけで負ける程軟弱なのかい?』

 

ブラウ

 『ま、まさか!我々がライトロードに負けるなんてあるわけありません!』

 

 (ブラウ)さんが焦り気味に答えると、もうひとりの私は満足げに頷いていました。

 

 もうひとりの私の言う通り、少し疲れたので寝ましょう。今日は少し色々な事が起こりましたからね。

 

 

 

〜〜〜

 

闇透子

 「寝たか……」

 

ブラウ

 『ええ……もうひとりの主は完全に睡眠状態に入ったようです』

 

 それにしても、透子がライトロードねぇ……エクシーズやシンクロがないライロって強いのかねぇ?とりあえず調べてみるか。

 

 スマホを取り出してライトロードについて調べていると、(ブラウ)が不思議そうに尋ねてきた。

 

ブラウ

 『あの……主。その装置は一体……』

 

闇透子

 「これは俺の切り札、こいつには色んなカードの活用方法が記されている。ついでにそのカードの設定も少し載っている。おっ、あったあった」

 

 ライロは昔の環境上位テーマだったのか……それも(光の援軍)無しでか……

 

 ふと視線を机に向けると、そこにはライロのモンスターカードが1枚ずつ。こんなんだけじゃデッキ組めねぇよ。ハイランダーで組めってか?

 

闇透子

 「ええと……あれ?(裁きの龍)入ってないじゃん。使うなってことなのか?」

 

ブラウ

 『ふん!(裁きの龍)のないライトロードなど、我々暗黒界の敵ではありません!』

 

 ほらそこ、ドヤるんじゃない。ライロの利点は高い柔軟性。色んなテーマと混ぜ物出来るんだよな。まぁとりあえずオーソドックスに純ライロを組ませようかな。ライロモンスターをスマホで調達して、墓地効果持ちの魔法·罠を数枚、(超電磁タートル)とか(妖精伝記-シラユキ)もピンで入れて……あぁ、(ソーラーエクスチェンジ)と(光の援軍)も入れなきゃ……

 

闇透子

 「まぁ、即席だけどこんなもんか、回せるかは透子の運次第だな。もし構築がやばくても精霊パワーでなんとかなるだろきっと」

 

 あぁ〜疲れた。明日から透子のデッキ調整を手伝わないとな……遊び相手が増えるんだからそれぐらい頑張るんだけどさ。

 

 あっそうだ、そろそろ十代が帰ってきた時用のカードを用意しとかないと。う〜んでもどんなデッキか分からんからな……(ネオス)を使うデッキなのは分かるんだが。

 

 う〜ん全部3枚買おうとするとDPがカツカツだな。どこかで大規模なデュエルイベントがあればいいんだがな……。




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