暗黒と光道   作:必殺雷撃人

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12.帰ってきたHERO!遊城十代!

 

〜 夜 オベリスクブルー寮 〜

 

透子

 「(光の援軍)を発動!コストでデッキトップから3枚墓地に送って、レベル4以下のライトロードモンスター(ライトロード·サモナールミナス)を手札に加えます!そしてさっき墓地に送られた(ライトロード·ビーストウォルフ)を2体特殊召喚します!」

 

闇透子

 『おいおいおい、墓地の落ち方がエグイって!しかも(超電磁タートル)も落ちてんじゃん!』

 

透子

 「更に(ソーラー·エクスチェンジ)を発動!手札の(ライトロード·メイデンミネルバ)を墓地に送って2枚ドローして、デッキトップから2枚を墓地に送ります。その後手札から墓地に送られた(ミネルバ)の効果でデッキトップから1枚墓地に送ります。そして(ミネルバ)の効果で墓地に送られた(ライトロード·アーチャーフェリス)の効果で自身を特殊召喚します」

 

闇透子

 『がん回りじゃねぇか!あー(ギャラクシー·サイクロン)まで落ちてる!もうめちゃくちゃだぁ!』

 

 もうひとりの私に組んでもらった(ライトロード)デッキの感触を、もうひとりの私とテーブルデュエルして確かめていると、窓からノックの音がしました。

 

 「透子さん僕ッス、丸藤翔ッス!お願いだから開けて欲しいッス!」

 

闇透子

 『あの臆病な翔が女子寮に入ってくるなんて相当だぞ、入れてやれ』

 

 た、確かに……私は見てないのですが女子寮に入ろうとして捕まった事のある翔さんが、同じ轍を踏むとは思えません。

 

 そう考えた私は、窓を開けて翔さんを迎えました。

 

 「夜遅くに申し訳無いッス……でもそれどころじゃない……ッス……」

 

 私の姿を見て身体を強張らせる翔さん。あれ?私は今白い服を着ています。そして光の結社が着るのも白い制服……導き出される答えは……

 

 「そんな透子さんまで……光の結社に入ってたなんて……僕には透子さんを倒す事は出来ない……このままじゃ僕も!」

 

 あぁ待って下さい!窓から出ようとしないで下さい!少し説明する時間を下さい!

 

透子

 「待って下さい!私は光の結社に入った訳じゃないんです!これは……そう、光の結社を倒す為の服なんです!」

 

 「と、とにかく……透子さんは光の結社に入っていないんすね?」

 

透子 

 「はい。ところで、翔さんはどうしてこんな夜中に私の部屋に来たんですか?」

 

 「明日、レッド寮の取り壊しを賭けたデュエルが行われるッス。だから応援でもいいから来てほしいって思って来たッス」

 

 え?レッド寮の取り壊し?クロノス先生を倒したからもうその話は立ち消えになったと思っていたのですが……

 

 闇透子

 『クロノス先生まだその計画進めてたのかよ……だったらまたデュエルで叩き潰せばいい話だよな』

 

闇透子

 「ほぉ、そいつは大変だな。ならこの俺がデュエルに出ようか?まぁ俺は部外者だし、断られても何も言えないがな」

 

 「ほ、本当ッスか!?もし本当ならこれ程頼もしい事は無いッス!」

 

闇透子

 「決まりだな。それじゃ明日にまた会おうな」

 

 翔さんはホクホク顔で窓から出ていきました。

 

透子

 「も、もうひとりの私!勝手に決めないで下さいよ!別に……反対する訳ではありませんけど……」

 

闇透子

 『ならいいじゃねぇか。あ、そうだ。いちいち“もうひとりの私”なんて言うのもしんどいだろうから俺に名前つけようぜ?』

 

透子

 『まぁ……確かに言いづらいですけど……何か案はあるんですか?』

 

闇透子

 『(邪神鏡子)ってのを考えている。俺の渾名が由来さ』

 

 まぁ……私ともうひとりの私は鏡合わせなので間違いではありません。

 

鏡子

 『そんなわけで……明日は頼むぜ透子?あぁそうだ、十代にもし会うことになったらこれ渡しといてくれ』

 

透子

 「う、うん解ったよ。明日は任せてね鏡子」

 

 渡されたカードは(融合派兵)。融合を軸とする十代さんにはとても合っているカードです。

 

 私はもうひとりの私、鏡子にお休みして眠りにつきました。

 

 そういえば鏡子に正体を聞くのを忘れました。それはまぁ、また別の機会にすればいいですよね。

 

 

 

〜 アカデミア前 〜

 

 朝食をとって、レッド寮で翔さんと合流して向かったのは、オベリスクブルーのデュエルフィールド。少し待っていると、プロデュエリストであるエド·フェニックスが現れました。

 

エド

 「君が僕の相手か……随分とふざけた格好をしているが……」

 

 この人から、少しですがどこか異質な光を感じます。多分、(ミネルバ)さんから貰ったこの服が反応しているのでしょう。

 

透子

 「色々深い事情があるんです。聞かないでください」

 

 エドさんと私は、素早くデュエルディスクを構えてお互いを睨みます。すぐにでもデュエル出来るように。

 

??

 「ちょっと待ったぁ!」

 

 お互いがデュエルを宣言しようとした瞬間。行方不明になっていた十代さんが姿を現しました。

 

十代

 「そのデュエル、俺にやらせてくれ!ところで……透子はなんでそんな変わった服を着てんだ?」

 

透子

 「そ、それは……聞かないで下さい。後これを!私からのプレゼントです!」

 

十代

 「これは……(融合派兵)!このカードには結構助けられてたんだ!……サンキュー透子!」

 

 十代さんは何の迷いもなく3枚のカードをデッキに入れてエドさんを見つめています。私はそそくさとフィールドから降りました。

 

エド

 「ふん!何度やっても結果は同じだ!」

 

十代

 「俺は前とは違う!俺は新たなヒーローの力でお前を倒す!」

 

エド·十代

 「デュエル!」

 

ライラ

 『それにしても……あのエドっていう男。デッキに破滅の光の影響を受けたカードが入っていますね。十代さんは勝てるのでしょうか?』

 

ブラウ

 『まぁ、なんとかなるでしょう。なんせ我が主が「奇跡を呼ぶ男」と呼ぶのですから』

 

 私の後ろで顔を合わせず会話している(ライラ)さんと(ブラウ)さん。もし顔を合わせたら喧嘩が始まってしまう仲の悪さです。仲良くできないのでしょうか?

 

エド

 「僕の先攻だ!ドロー」

 

エド 手札5→6

 

エド

 「カモン!(D‐HERO·ダイヤモンドガイ)!」

 

鏡子

 「あっ裁定がやたら面倒くさい(ダイヤモンドガイ)だ!」

 

エド

 「(ダイヤモンドガイ)のエフェクト発動!デッキの1番上のカードを確認し、それが魔法カードだったらその効果を次のターンに発動する!僕が引いたのは(天使の施し)。僕のターンは終了だ」

 

エド 手札5枚 LP4000 伏せ0

 

D‐HERO·ダイヤモンドガイ 攻1400

 

鏡子

 「おいおい、伏せもなしって……事故ってんのか?」

 

十代

 「俺のターンドロー!」

 

十代 手札5→6

 

十代

 「俺は新しいヒーローを呼ぶぜ!来い!(N·アクアドルフィン)!」

 

十代 手札6→5

 

鏡子

 「あ!キモイルカだ!ワクワクを強要するキモイルカだ!」

 

十代

 「と、透子!俺のヒーローを馬鹿にしないでくれよ!俺は(フェイク·ヒーロー)を発動!手札から(E・HERO)と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。その代わり、この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、このターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る!いでよ!(エッジマン)!」

 

十代 手札5→4→3

 

十代

 「そして(アクアドルフィン)の効果を発動!手札を1枚捨てて発動、相手の手札を確認し、その中からモンスター1体を選ぶ。選んだモンスターの攻撃力以上の攻撃力を持つモンスターが自分フィールドに存在する場合、選んだモンスターを破壊し、相手に500ダメージを与える!エコーロケーション!」

 

 キモイルカが超音波を放つと、エドの持つ(ダイハードガイ)は粉砕された。

 

エド LP4000→3500 手札5→4

 

十代 手札3→2

 

十代

 「俺はカードを2枚セットしてターンエンド。そして(エッジマン)は手札に戻る」

 

十代 LP4000 手札1枚  伏せ2枚

N·アクアドルフィン 攻600

 

エド LP3500 手札4 伏せ0

D‐HERO·ダイヤモンドガイ 攻1400

 

エド

 「僕のターンドロー!」

 

エド 手札4→5

 

エド

 「この瞬間、(天使の施し)のエフェクト発動!3枚ドローして手札から2枚捨てる。そしてフィールド魔法(死皇帝の陵墓)を発動!」

 

エド 手札5→8→6→5

 

 フィールドが黒い霧に一瞬覆われ、霧が晴れるとそこには大量のハニワが立ち並ぶ古墳の様な場所に変わっていた。

 

エド

 「(死皇帝の陵墓)のエフェクト発動!これにより、1000ポイントを払う事で生贄無しで上級モンスターを召喚できる!いでよ(D‐HEROドレッドガイ)!」

 

 空から降ってきたのは、四肢に鎖が付けられた巨人。どこか禍々しい気配を感じる。

 それにしても(死皇帝の陵墓)ってそんな効果だったっけ?確かOCGだとトークンも出さない代わりに、2体リリースするには2000LPが必要だったような……

 

ライラ

 『あのカード!破滅の光の影響を受けています!力はそこまで強くはありませんが一体どこでそんなものを……』

 

 まじか……とりあえず十代に伝えておくか

 

鏡子

 「気を付けろ十代!(ドレッドガイ)は破滅の光の影響を少しばかり受けているらしい!ここで負けたらまたカードが白紙になっちまうぞ!」

 

エド

 「(ドレッドガイ)のエフェクト発動!(ドレッドガイ)が特殊召喚された時、墓地からD‐HEROモンスターを2体特殊召喚出来る!来い!(ダイハードガイ)、(デビルガイ)!」

 

D‐HEROダイハードガイ 攻800

D‐HEROデビルガイ 攻600

 

エド

 「(ドレッドガイ)はこのカード以外のD‐HEROの攻撃力の合計となる!」

 

D‐HEROドレッドガイ ?→2800

 

 その後、エドは(ドレッドガイ)で攻撃を仕掛けたが、十代の(攻撃の無力化)に阻まれてターンを渡した。

 

エド LP2500 手札4 伏せ0枚

フィールド(死皇帝の陵墓)

 

D‐HERO·ダイヤモンドガイ  攻1400

D‐HEROダイハードガイ   攻800

D‐HEROデビルガイ     攻600

D‐HEROドレッドガイ    攻2800

 

十代 LP4000 手札1  伏せ1

 

N·アクアドルフィン 攻600

 

十代

 「俺のターンドロー!」

 

十代 手札1→2

 

十代

 「俺もお前のフィールド魔法を使わせてもらう!1000LPを払って現れよ!(E·HEROネオス)!」

 

 宇宙から現れた存在に、場が騒然となる。

 

十代 LP4000→3000 手札2→1

 

 このタイミングで来るのか(ネオス)。

 

十代

 「今、(ネオス)の力を見せてやるぜ!(ネオス)!(アクアドルフィン)!コンタクト融合!(アクア·ネオス)!」

 

 (アクアドルフィン)と(ネオス)が交わって、ムキムキなキモイルカが姿を現した。

 

E·HEROアクアネオス 攻2500

 

鏡子

 「おお!キモイルカがムキムキになって余計にキモくなったぞ!」

 

十代

 「だから俺のヒーローを馬鹿にするなって!(アクア·ネオス)の効果発動!手札を1枚捨てる事で、相手の手札をランダムに2枚破壊する!エコーバースト!」

 

 ムキムキな変態が目から光線を放つと、エドの手札が2枚消えた。

 

エド 手札4→2

 

 ていうか手札を“捨てる”じゃなくて“破壊”かよ。(暗黒界)で相手する時は気をつけないとな。

 

十代

 「伏せていた(H·ヒートハート)を発動!これで(アクア·ネオス)の攻撃力は500ポイントアップする!」

 

E·HEROアクア·ネオス 攻2500→3000

 

十代

 「いけ!(アクア·ネオス)!ラピットストーム!」

 

 (アクア·ネオス)が放った水の渦が(ドレッドガイ)を貫き、破壊された。

 

 エド LP2500→2300

 

 エドのエースが破壊され、場が歓喜に沸き上がり押せ押せムードになるが、(アクア·ネオス)に異変が起こる。

 

十代

 「お、おい(アクア·ネオス)!なんでデッキに戻ったんだよ!」

 

 (アクア·ネオス)が虹色の光に包まれたと思ったら十代のデッキに戻っていったのである。

 

鏡子

 「これがコンタクト融合体のデメリットだ十代!多分ターンが終わると融合デッキに定時帰りするんだ!」

 

十代

 「そ、そんなぁ〜」

 

十代 LP3000 手札0 伏せ0

 

エド LP2500 手札2 伏せ0

フィールド(死皇帝の陵墓)

 

D‐HERO·ダイヤモンドガイ  攻1400

D‐HEROダイハードガイ   攻800

D‐HEROデビルガイ     攻600

 

 手札も伏せも無くなり、何もする事の出来ない十代。ターンを渡し、エドのフィールドの3体のモンスターの一斉攻撃を食らい残りのLPが200に。俺だったら絶望のあまりデッキに手を置くぐらいのピンチだが、まだ十代は諦めていないようだ。

 

十代

 「俺のターンドロー!俺が引いたのは(E·HEROバブルマン)!このカードは手札にこのカードしかない時、特殊召喚出来る!そして場に他のカードがない時、カードを2枚ドロー出来る!更に(強欲な壺)を発動!デッキから2枚ドロー!」

 

十代 手札0→1→0→2→1→3

 

 うっわ引きやがったよ強欲な泡男。しかも(強欲な壺)まで引きやがって。強欲が過ぎるぜ十代!

 

十代

 「俺は(バブル·ショット)を(バブルマン)に装備させて、(N·エアハミングバード)を召喚!」

 

十代 手札3→2→1

 

E·HEROバブルマン   攻800→1600

N·エアハミングバード 攻800

 

ハミングバード

 「さぁ十代!共に戦おう!」

 

闇透子

 「キモイルカの次はキモドリか!よっ!キモチュッチュ!」

 

十代

 「だ~か~ら~!俺のヒーローを馬鹿にするなっての!(エアハミングバード)の効果発動!ハニー·サック!」

 

 エドの手札が緑に光り、そこから鮮やかな花が3つ咲いた。

 そこに(ハミングバード)は突進し、花の蜜を吸っていく。

 

十代

 「(エアハミングバード)は相手の手札1枚につき、500ポイントのLPを回復する!よって俺は1500LPを回復する!」

 

十代 LP200→1700

 

 その後、十代は(バブルマン)で(ダイハードガイ)を、(ハミングバード)で(デビルガイ)を破壊してカードを1枚伏せてターンを終了した。

 

十代 LP1700 手札0 伏せ1

 

E·HEROバブルマン   攻800→1600

N·エアハミングバード 攻800

 

エド LP1300 手札3 伏せ0

フィールド(死皇帝の陵墓)

 

D‐HERO·ダイヤモンドガイ  攻1400

 

エド

 「僕のターンドロー!」

 

エド 手札3→4 

 

エド

 「どんなにE·HEROを探して来ようともD‐HEROを超えるHEROはいない!僕はフィールド魔法(ダークシティ)発動!」

 

 古墳が消え、現れたのは大量のビル群。十代が持ってる(スカイスクレイパー)みてぇだな。

 

エド

 「(ダークシティ)はD-HEROモンスターがその攻撃力より高い攻撃力を持つモンスターを攻撃した場合、攻撃モンスターの攻撃力は1000アップする。そして僕は(ダイヤモンドガイ)を生贄に(ダブルガイ)を召喚!」

 

D‐HEROダブルガイ 攻1000

 

 出てきたのは、黒いスーツを決めた紳士。こいつがヒーローなのか?どっちかというと初老の紳士の様な気がするんだが……

 

エド

 「(ダークシティ)のエフェクトで(ダブルガイ)の攻撃力は戦闘時のみ1000ポイントアップ!そして(ダブルガイ)は2回攻撃を行う事が出来る!行け!1回目で(バブルマン)を、2回目で(エアハミングバード)を攻撃!デスオーバーラップ!」

 

 紳士はその手に持つ杖で(バブルマン)の(バブル·ショット)を、返しの杖で(エアハミングバード)を粉砕した。

 

 その後、エドはカードを1枚セットしてターンを終えた。

 

エド LP1300 手札2 伏せ1

フィールド(ダークシティ)

 

D-HERO ダブルガイ 攻1000

 

十代 LP1500 手札0 伏せ1

 

E·HEROバブルマン   攻800

 

十代

 「俺のターンドロー!」

 

十代 手札1→2

 

十代

 「(天使の施し)発動!3枚ドローして2枚捨てる!そしてトラップカード(堕天使の施し)を発動!このターンに魔法カードの効果で手札から捨てられた枚数分だけ、墓地のカードを手札に加える事が出来る!」

 

十代 2→1→4→2→4

 

堕天使の施し(アニメオリジナル)

通常罠

このターンに魔法カードの効果で手札から捨てられた枚数分だけ、墓地のカードを選んで手札に加える。

 

(天使の施し)で捨てた分を補うのか……捨てると効果が発動するカードを引けなかったのかな?

 

十代

 「俺は永続魔法(魂の共有-コモンソウル)を発動!この効果で、手札の(N·フレアスカラベ)を特殊召喚!」

 

 炎を纏って現れたのは、真っ黒な甲殻を持った戦士。

 

十代 手札4→3→2

 

N·フレアスカラベ 攻500

 

鏡子

 「おお!今回のヒーローはキモイルカやキモチュッチュよりかはカッコいいぞ!」

 

十代

 「お、おう……でも(アクアドルフィン)と(エアハミングバード)もカッコいいんだからな!(フレアスカラベ)の効果発動!フレイミング·イリュージョン!」

 

 (フレアスカラベ)の全身が炎に包まれると、エドの魔法罠ゾーンから炎が……

 

鏡子

「ま、まさか相手のカードを文字通り焼却する効果だと!?鬼畜モグラよりも鬼畜してるじゃねぇか!この鬼畜フンコロガシィ!」

 

十代

 「そ、そんなわけ無いだろ!(フレアスカラベ)の効果!(フレアスカラベ)は相手フィールドの魔法·罠の数×400攻撃力がアップする!エドの魔法罠は2枚、よって(フレアスカラベ)の攻撃力は800ポイントアップ!」

 

N·フレアスカラベ 攻500→1300

 

 

十代

 「そして、(コモンソウル)があれば、ネオスペーシアンは他の仲間にも力を与える!」

 

 十代がそう言うと、(コモンソウル)から白い魂魄の様な物が飛び出てきて、(バブルマン)に飛び込んで行った。

 

E·HEROバブルマン 攻800→2100

 

 その計算でいくと……(コモンソウル)はネオスペーシアンの攻撃力分、他のモンスターを強化するカードってわけか。

 

 その後、十代は(バブルマン)で(ダブルガイ)を破壊し、(フレアスカラベ)でダイレクトアタックを仕掛けるも、エドの罠(D‐シグナル)が発動され、(D-HEROディフェンドガイ)の守備力2700の壁に阻まれて、十代はターンを終えた。

 

 エド曰く、「(ディフェンドガイ)は高い防御力の代償に、相手のターンに1枚のドローを許してしまう」とのことだが……

 

十代 LP1500 手札2 伏せ0

 

E·HEROバブルマン 攻2100

N·フレアスカラベ 攻1300

 

魂の共有-コモンソウル

 

エド LP200 手札2 伏せ0

 

D-HERO ディフェンドガイ 守2700

 

エド

 「僕のターンドロー!」

 

エド LP200 手札2→3

 

エド

 「墓地に送られた(ダブルガイ)のエフェクト発動!次の自分のターンに(ダブルガイトークン)を2体特殊召喚する!」

 

 現れたのは(ダブルガイ)と姿形が全く同じ攻撃力1000のトークン。これでフィールドにモンスターが3体。これは(Bloo-D)来るんじゃね?

 

エド

 「僕は(サイクロン)を発動!そのカードが無ければ、お前のヒーローも役に立つまい!」

 

 猛烈な強風が(コモンソウル)を破壊し、(フレアスカラベ)が手札に消えていった。

 

エド 手札3→2

 

十代 手札2→3

 

E·HEROバブルマン 攻2100→800

 

 これが(コモンソウル)のデメリットか。

 

エド

 「バトルだ!(ダブルガイトークン)で(バブルマン)を攻撃!そしてもう一体の(ダブルガイトークン)でダイレクトアタック!」

 

十代 LP1500→1300→300

 

鏡子

 「エド!お前は小さな、そして致命的なプレミをした!もし攻撃力100の(ディフェンドガイ)を攻撃表示にして(バブルマン)に攻撃していたら(ダークシティ)の効果で300の貫通ダメージと(ダブルガイトークン)2体のダイレクトでゲームエンドだったぞ!十代のフィールドに伏せは無いから守りを気にする必要も無かっただろうに!」

 

エド

 「し、しまった!くっ……僕はこれでターンエンドだ!」

 

エド LP200 手札2 伏せ1

 

ダブルガイトークン 攻1000

ダブルガイトークン 攻1000

D-HEROディフェンドガイ 守2700

 

十代 LP300 手札3 伏せ0

 

鏡子

 「十代!歯ぁ食いしばれ!エドが恵んでくれた1ターンで!ヒーローらしく勝利をもぎ取ってみせろ!」

 

十代

 「ああ!俺のターンドロー!更に、(ディフェンドガイ)の効果で更にドロー!」

 

十代 手札2→3→4

 

十代

 「これが透子のプレゼントだ!魔法カード(融合派兵)発動!融合デッキから(E·HEROアクアネオス)を見せる事で、デッキから現われろ(E·HEROネオス)!」

 

十代 手札4→3

 

十代

 「そして俺は(N·フレアスカラベ)を召喚して(ネオス)とコンタクト融合!現れろ!(E·HEROフレアネオス)!」

 

 (ネオス)と(フレアスカラベ)が宇宙で交わり、新たなヒーローが姿を現した。

 

十代

 「(フレアネオス)はフィールドの魔法罠の数×400ポイントアップする!フィールドの魔法罠は2枚!よって攻撃力は3200!」

 

E·HEROフレアネオス 2500→3200

 

十代

 「更に、フィールド魔法(ネオスペース)を発動!これで、(E·HEROネオス)とその融合モンスターは攻撃力が500ポイントアップする!更に魔法罠カードが増えた事で(フレアネオス)の攻撃力も上がるぜ!」

 

 十代 手札3→2

 

E·HEROフレアネオス 3200→3700→4100

 

十代

 「バトルだ!(E·HEROフレアネオス)で(ディフェンドガイ)を攻撃!バーン·トゥ·アッシュ!」

 

 (フレアネオス)の放つ強烈な熱線が鉄壁の守りを持つ戦士の壁に襲いかかり、塵1つ残さず焼き払った。

 

エド

 「くぅ!だ、だがこれで全てのモンスターの攻撃は終わった!ここからは僕の反撃が……」

 

十代

 「速攻魔法(コンタクト·アウト)発動!このカードは自分フィールド上に存在する「ネオス」と名のついた融合モンスター1体を融合デッキに戻し、さらに、融合デッキに戻したモンスターに記された融合素材モンスターが、一組分自分のデッキに揃っていれば、その一組を自分フィールド上に特殊召喚できる!来い!(N·フレアスカラベ)!(E·HEROネオス)!」

 

手札 2→1

 

 (フレアネオス)が虹色に輝きデッキに戻ると、そこから(フレアスカラベ)と(ネオス)が戦場に舞い戻ってきた。

 

E·HEROネオス 攻2500→3000

N·フレアスカラベ 攻500→1000→1800

 

十代

 「行けぇ!(ネオス)で(ダブルガイトークン)を攻撃!ラス·オブネオス!」

 

エド

 「まだデュエルは終わっていない!トラップ発動!(D‐シールド)!このカードは対象のモンスターを守備力表示にし、戦闘では破壊されない!(ダブルガイトークン)を守備表示だ!」

 

 (ダブルガイトークン)は強烈な磁場に包まれ、(ネオス)の打撃を防いだ。

 

十代

 「(フレアスカラベ)の攻撃力は下がるがこれで終わりだ!(フレアスカラベ)でもう一体の(ダブルガイトークン)を攻撃!フレイムバレット!」

 

 攻撃力が1400となった(フレアスカラベ)が放った無数の火炎弾によって黒服紳士は粉砕され、エドのLPは燃やしつくされた。

 

エド LP200→-200

 

十代

 「ガッチャ!良いデュエルだったぜ!」

 

 十代はいつもの決め台詞を決めて、デュエルは終わった。

 それにしても(コンタクト融合)か……頑張って(ネオスペーシアン)関係のカード集めねぇとな。

 

 

 

〜 深夜 ??? 〜

 

ハネクリボー

 「クリクリィ!クリクリィ!」

 

  真夜中に相棒の(ハネクリボー)が騒いでいた。こんな夜中に何やってんだよ……

 

十代

 「ってうわぁ!なんだぁ!」

 

 目の前にいたのは、骨で出来た槍と鎧を身に着けたゾンビ。そいつはデッキを1枚1枚眺めていた。そいつの足元には……(ヒーロー見参)と(E·HEROバーストレディ)があった。

 

十代

 「お、俺のデッキ!返してくれよ!」

 

???

 「ま、待て!あともうちょっとで全部見終わ……」

 

????

 「(暗黒界の尖兵ベージ)!貴様の悪行はここまでだ!」

 

 夜にしては暗すぎる空に一筋の亀裂が現れて、(ネオス)と(ネオスペーシアン)達が姿を現した。

 

ベージ 

「くっ!きたか(ネオス)とネオスペーシアン!とりあえず仕事はこなした!後は我が主にデッキの内容を報告して休暇を申請するだけだ!」

 

ネオス

 「待て!絶対に逃がさん!」

 

 (ベージ)が俺のデッキを置いて逃げようとするも、(ネオス)や他の皆に追いかけられていた。あ、(グランモール)に逃げ道を塞がれて囲まれた。

 

ベージ

 「く、くそぅ……俺の休暇の夢が……これが成功すれば1週間だけ自由の身になれたのに……1週間寝て過ごせたのにぃ……」

 

アクア·ドルフィン

 「さぁ、なんでこんな事をしたのか言ってもらおうか……」

 

ベージ

 「くっ!だが俺はこれでも暗黒界の一員だ!この程度で漏らすとは思うな!」

 

 ん?暗黒界?どこかで聞いたような……あっ!思い出した!

 

十代

 「暗黒界って透子が使っているデッキだよな?」

 

ベージ

 「あ、いや違う!俺はこことは別の世界からやってきた尖兵だ!我が主はお前の事を異常に警戒している!主は俺にお前のデッキを偵察する事を命じ、成功したら報酬として俺に1週間の休暇を与えると約束したんだ!」

 

 別の世界?それなら透子は関係なさそうだな……

 

エア·ハミングバード

 「ああそうか……確かに君は異常な程に使われているからね……」

 

ベージ

 「そのとおりだ!俺はデュエルに出るたびに手札と墓地とフィールドを反復横跳びさせられるんだ!今はまだ3人でどうにかしているが……もし俺がここで主の名を漏らしたら……デッキに俺が1人しかいない状態で30人とデュエルするって脅されているんだ!そんなことしたら俺の腰と足が死んじまうよ!」

 

 ひ、酷え……こんなの拷問じゃないか。こいつの主は、なんて残酷な奴なんだ!

 

フレアスカラベ

 「十代。(ベージ)をどうするのか?今なら生かすも殺すも自由自在だぞ」

 

十代

 「う〜ん……別に大した事はされてないし……(ベージ)が働きっぱなしなのが可愛そうだし……許す!」

 

ベージ

 「あ、ありがとう十代!これで俺はしばらく自由だぁ〜!」

 

 (ベージ)は喜々とした様子で走り出し、(ネオス)達が現れた時の亀裂に跳んでいった。

 

ネオス

 「十代。本当にいいのか?一度デッキにカードがあるか確認してみてくれ」

 

十代

 「あ、あぁ……解った」

 

 ええと……38、39、40、41、42、43 、44、45、46、47、48、49、50……寧ろ増えてる。

 

十代

 「デッキは減ってない……でも何故かカードが増えているんだ」

 

ネオス

 「どれどれ……(ネオス·フュージョン)、(ミラクルコンタクト)、(コンバート・コンタクト)、(NEXT)、(スペーシア・ギフト)……どれも我々ネオスペーシアンに関する効果を持っているカードだ」

 

 デッキ融合に墓地融合、手札交換に墓地のネオスペーシアンを大量に呼び出す罠、そしてフィールドのネオスペーシアンの数だけドローするカード。そのどれもが強力なカード。

 そんな強力なカードがたくさんあると……ワクワクが止まらない!

 

エア·ハミングバード

 「これは……恐らく(ベージ)が持っていたものなのだろう。僕達は謎の結界に阻まれて十代と合流するのに少し時間がかかっていたけど、十代のデッキに触れていたのは間違いなく(ベージ)だけだったからね」

 

十代

 「難しいことは分かんないけど……とりあえず強いカードが貰えたんだし、早速これでデッキ組もうぜ!くぅ〜ワクワクが収まりきらないぜ!」

 

 いつの間にか結界が消えて、いつものレッド寮の中で俺はウキウキとデッキを組み始めた。

 

 この日から、(ネオス)達は何故か透子を警戒するようになった。なんでだろうな?

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