16.新たな召喚法!新学年に備えて
〜 オベリスクブルー寮 〜
2学年の最後の授業が終わってはや数日。私は(ライコウ)さんを撫で回しながらゆったりソファーで寛いでいると、明日香さんからメールが来ました。
なんでも新しい召喚方法「シンクロ召喚」というものが実装され、シンクロ召喚で出せるシンクロモンスターと、シンクロ召喚に必要なチューナーという種類のモンスターが、3日後に発売される次のパックに入っているという情報が入ってきたそうです。
そして、シンクロ召喚の概要は、職員室の前の掲示板に貼られているそうです。
更に新たな召喚方法も近々発表するらしく、そのやり方とカードの仕様の一部も職員室に貼られているらしいです。
透子
「シンクロ召喚ですって。(ライコウ)さん、面白そうな召喚方法ですね」
ライコウ
「クゥ〜ン……確かにぃ……我々は融合召喚や儀式召喚は使えないからなぁ〜〜もしそのシンクロモンスターに強力なモンスターが出せる物があるなら……ぜひ活用したいものぉ〜〜」
普段は真面目で凛としている(ライコウ)さんですが、一度アゴ周りか頭を撫でるとトロトロのフニャフニャになってしまいます。そこが可愛いんですよね。
ライデン
「あぁ、透子。(ライコウ)と遊んでいる時にすまないが、これを見てくれないか?」
(ライデン)さんはそう言って、私にカードを手渡して来ました。
透子
「これは……(ライデン)さんのカード……チューナー?」
(ライデン)さんのカードには、戦士族の文字の横に(チューナー)の文字が。これって……
ライデン
「ええ、何故かは分かりませんが私のカードにチューナーの文字が入っていたんです。理由はともかく、私を使う事でシンクロ召喚を無理なく実行できるという事になりますね」
まさかこんなにあっさりと新召喚法を試せる時が来るなんて……シンクロ召喚のルールをはやく把握して、シンクロモンスターを用意出来れば、すぐにシンクロ召喚の波に乗れます。
透子
「フフフ……楽しみですね。(ライデン)さん、(ライコウ)さん」
私は一旦(ライコウ)さんを撫でるのを辞めて、職員室前へ足を運びました。
〜 3日後 〜
透子
「はぁ……はぁ……疲れたぁ……」
どうにか……パック争奪戦を制して3パックだけ買うことが出来ました。早速開けてみましょう。
結果は、とりあえずシンクロモンスターは入っていました。ただ……
入手したシンクロモンスター
·(大地の騎士ガイアナイト)
·(ナチュル・ガオドレイク)
·(スクラップ・デスデーモン)
·(蘇りし魔王 ハ・デス)
·(浮鵺城)
……どれも私の(ライトロード)デッキに合いそうにありません。(ガイアナイト)と(ガオドレイク)、(スクラップ・デスデーモン)は効果のないモンスターですし、(ハ・デス)は専用のチューナーとアンデットモンスターが必要ですし、(浮鵺城)に至ってはそもそも蘇生対象であるレベル9のモンスターが墓地にいないと効果を発動出来ないのでデッキに入りません。まぁ、(ガオドレイク)は(ナチュル)デッキに入れておきますけど……
ミネルバ
「き、気にしないで下さい透子さん!何が入っているか分からないのがパックなんですから仕方ないですよ!そ、そもそも目玉であるシンクロモンスターが5枚も出たんですよ!寧ろラッキーですよ!」
た、確かにそうなんですけど……こう……ねぇ?なんか残念な気持ちです。せっかくワクワクしてたのに……人にもみくちゃにされて疲れたので一眠りしましょう。
〜〜〜
鏡子
「よっと、今日の見張りは(ミネルバ)ちゃんか。相変わらず可愛いな」
ミネルバ
「ほ、褒められるのは嬉しいですけど……褒めても何もでませんよ?」
意識を奪って辺りを見回すと、正面に(ライトロード·メイデンミネルバ)の姿があった。なんとなく褒めてみると頬を赤らめた。かわいい。
さてと……シンクロが解禁されたと聞いたが……おっ、パックじゃん。透子のやつは何を開けたんだ?
透子
「うわぁ……大ハズレじゃん。5枚のうち3枚がバニラ、(ハ·デス)はサポートが無いと効果が使いづらいカード。(浮鵺城)はまぁ9シンクロを使うデッキなら入るけど持ってないしな……」
よし、せっかくだし異世界ショッピングでカードを揃えてやろう。その為にはそこの可愛こちゃんには静かにしてもらわないとな。
透子
「(ベージ)、(ミネルバ)を拘束して目と耳を塞いでおいて」
ベージ
「承知」
ミネルバ
「な!何をするんですか!や、やめて下さい!」
(ベージ)に後ろから目と耳を塞がれて身じろぎしている(ミネルバ)。これで気にせずスマホ起動できるな。
鏡子
「あっ、そうだ。残りの(ベージ)2人!周囲の索敵を頼む!」
ベージs
「ヘ〜イ」
とりあえずライロに合いそうなシンクロは……とりあえず4種類と……せっかくだし(バルブ)も入れるか。あっそうだ!(ナチュル)もシンクロ使えたからなんか探してやろっと。えぇと……
ベージ
「旦那!奴らが来ましたぜ!」
はっや!まだライロ用のカードを買ったばかりだぞ!はやくすり替えないと!
ガロス
「暗黒界の手下共!(ミネルバ)への悪事はそこまでだ!」
ミネルバ
「(ガロス)さん!来てくれたんですね!」
鏡子
「よし!任務完了!総員撤収!ほとぼり冷めるまで外で待機するぞ!」
暗黒界s
「了解!強行突破します!」
ベージ三人衆の不意打ちタックルを食らって(ガロス)が怯んだほんの一瞬で、霊体と化した俺と暗黒界達はオベリスクブルー寮を脱出に成功した。
〜〜〜
透子
「んん……ふぅ〜〜」
ミネルバ
「透子さん……おはようございます」
ソファーで寝ていた筈なのに机から起き上がると、(ミネルバ)さんが悲しげな表情で挨拶してきました。
何があったのか尋ねると、どうやら鏡子は暗黒界の人達に指示して(ミネルバ)さんに目隠ししたそうです。
(ガロス)さん曰く、私の知らない間にライトロードと暗黒界の間で協定のような物が組まれていて、その内容は互いに干渉せず、アカデミア内で精霊化するのはレベル4以下のモンスター3体までという決まりがあるそうです。
つまり、今回は暗黒界の人達は『互いに干渉しない』というルールに違反してしまう形になります。
そもそも、そんな協定知りませんでした……多分鏡子も知らなかったと思います。
透子
「まぁ私も知りませんでしたし、今回は多めに見てあげませんか?」
ミネルバ
「透子さんが言うなら……」
ライトロードの人達を宥めた私は、なんとなくデッキを調整するべく机に目を移すと、そこにはシンクロモンスターの姿がありました。
透子
「あれ?シンクロモンスター達が……変わってる!?」
そこには、あまりにも使いにくすぎるシンクロモンスターの姿はありませんでした。カードテキストを読んでみると、明らかに可笑しい事が書かれていました。
透子
「シンクロ召喚で出せるカオスモンスターに、除外されているカードを戻せて、何時でも相手の手札を一時的に除外出来るモンスター。更には手札·フィールド·墓地のカードを対象取らずに除外!?いったいこんなカードはどこから……」
ミネルバ
「これは予想なんですけど……もう一人の透子さん……確か鏡子さんでしたっけ?彼女に何か秘密があるんじゃないかと……」
ガロス
「確かに、彼女は謎が多すぎる。ここで真実を明らかにするべきだ。早速(ルミナス)に具申してくる」
光に包まれて消える(ガロス)さん。鏡子とデュエルする事になりそうなので、早速このシンクロモンスターを使って(ライトロード)デッキを強化しましょう。でもこの(氷結界の龍トリシューラ)ってカードはちょっと出すのが難しそうですね……
そんな事を考えながら、なんとなく(自爆ナチュル)を広げると、1つのカードが目に止まりました。
透子
「(ナチュル·チェリー)……このカードもチューナーになってる……」
もしかしたら他にもチューナー化しているものがあるかもと思って手持ちのデッキを見てみましたが、(チェリー)以外でチューナーになっているモンスターは(ナチュル·バタフライ)くらいしかいませんでした。でも、パックの近くには見た事のないチューナーが置かれていました。
そもそも自爆ナチュルは展開力が相手依存なので微妙。やっぱりシンクロモンスターはライトロードに挿しておきましょう。
久々の鏡子とのデュエル……楽しみですね。
勝率は鏡子が7割ぐらい勝っているイメージです。今度こそは……勝ってみせます。
〜 森 〜
木漏れ日が気持ちの良い森の中。俺達はその森の中にいた。
鏡子
「はぁ……(ベージ)。ライロの奴らは追ってきてないか?」
ベージ
「異常なし。追ってはいないですぜ旦那」
鏡子
「それにしても、なんで(ガロス)がやってきたんだ?やっぱりロリコンだからか?あいつ(火霊使いヒータ)見て鼻の下伸ばしてたしな」
ブラウ
「おそらく協定違反に反応して、駆けつけて来たのでしょう。【(ベージ)が(ミネルバ)に干渉した】として」
鏡子
「協定?そんなの俺聞いてねぇぞ」
ブラウ
「申し訳ありません。実は決まったのが昨日の深夜でしたので……昨日の協定により、互いに干渉せず、アカデミア内で一度に精霊化するのはレベル4以下のモンスター3体までと決まりました」
鏡子
「まぁいい。次からは報告·連絡·相談はしっかりするようにな」
ブラウ
「ハッ!」
それにしてもシンクロ召喚解禁、そしてエクシーズ召喚が秒読み段階か……エクシーズ解禁したら、俺の(宝札入り未開域暗黒界)に透子以外で勝てる奴いねぇよ。シンクロ解禁したから(インフェルノイド)が安定したリソース回復出来る様になるし。
鏡子
「(ブラウ)、(ベージ)三人衆。俺は今からここでデッキ調整するから辺りを見張っていてくれ」
暗黒界s
「了解!」
木陰に隠れてスマホを起動。DPは大分溜まってるから、インフェルノイドと相性の良いシンクロモンスターを思いついただけ買っていく。あとついでにさっきすり替えられなかった(ナチュル)用のシンクロモンスターも用意しよう。具体的には(ナチュル·ビースト)とか。
仁王立ちオメガは……ここぞという時だけ使おう。余りにも害悪すぎる。フリチェ妨害が無いと無限にロックし続けられるからな。
それにしても、最近習得した幽体離脱。壁抜けられるし物も触れるしで便利だな。やろうと思えば誰かに取り憑いて透子とデュエル出来るのかな?夢が広がりんぐだぜ。
ベージ
「ライトロードの接近を確認!先陣は……(ルミナス)!これは本格的な攻撃をしてきまっせ!」
ま、まじかよ……確かあいつ(ライトロード)の隊長やってるとか透子が言ってたからガチの衝突あり得るぞ!
実際に見てみると、そこには精霊化したライトロード数名と先頭に立つ透子の姿があった。
透子
「鏡子。ここにいるんですよね?鏡子には聞きたい事があるの」
ライトロード達より前に出て、尋ねてくる透子。その視線は俺が隠れている木に向いていた。
鏡子
「質問に質問を返すようでわりぃが、なんで俺がここにいるのがわかった?」
ルミナス
「それは僕が答えるよ」
透子に並列する精霊状態の(ルミナス)。彼女の腕の中には、一匹の真っ白な子猫が。
鏡子
「可愛いな、おい。そいつが俺達の位置を、(ブラウ)達の哨戒をすり抜けて探ったと?ライトロードは相当優秀な偵察員を持ってるんだな」
ルミナス
「そう、僕の自慢の飼い猫だよ。でもあと少しのところで(ベージ)に追い返されちゃってね。君がどうやってカードを調達しているのかまでは分からなかったよ」
グッジョブ(ベージ)。これで最重要機密は守られた。
透子
「話が反れましたね。鏡子。あなたはどうやってこんな強力なカードを手に入れたの?このカード達は、明らかに強すぎる。ねぇ、このまるで未来から持ってきたみたいなカード達を、どこから持ってきているの?」
透子の目は普段の優しげな瞳は息を潜め、鋭い目つきになっていた……でも答えるわけにはいかない。
鏡子
「それは答える訳にはいかねぇな。どうしても教えて欲しけりゃデュエルで決着つけようか。俺のインフェルノイドと透子の自爆ナチュルでな」
ガロス
「何故だ?この流れはライトロードと暗黒界が対決する流れじゃないのか?」
僅かな怒気を孕んで尋ねる(ガロス)に、(ルミナス)が割って入る。
ルミナス
「いや、鏡子の判断も間違いじゃない。もしここで精霊同士のデュエルが始まった場合、この森周辺が大変なことになる」
鏡子
「そうだ、もしここで(裁きの龍)が暴れてみろ。ここら一帯が更地になるぞ」
ガロス
「な!何故貴様が(裁きの龍)の事を知ってる!」
鏡子
「(裁きの龍)。攻撃力3000で守備力2600。墓地にライロが4種類以上落ちてると手札から特殊召喚でき、1000LP払うと自身以外のフィールドのカードを全破壊する(ライトロード)の切り札。そりゃ(ライトロード)といえば(裁きの龍)だろ?こちとら初めての大会で(裁きの龍)に焼かれてんだから忘れるわけねぇだろ」
ルミナス
「おかしいな。僕達ライトロードがカードを託したのは透子が初めてだよ?君がいつ大会に出たのかは分からないけど、透子以外のデュエリストがライトロードを持っている訳がない。これはますます君の事を聞かなければならないね」
透子
「そうですね。鏡子には聞かなければならない事がありますから、そのデュエルを受けましょう」
そうこなくちゃな。俺は木陰から飛び出して、いつの間にかついていたデュエルディスクを構えてデュエルを始める……前に俺はカードを投げた。
鏡子
「餞別だ!受け取れぇ!」
透子
「わわ!これは……(ナチュル·ビースト)と(ガオドレイク)?とりあえず融合デッキに入れておきますね……では気を取り直して……」
透子·鏡子
「デュエル!」
透子
「先攻は私です!ドロー!」
透子 手札5→6
透子
「(おろかな副葬)を発動!デッキから(ナチュルの神星樹)を墓地に送って、墓地に送られた(神星樹)の効果発動!デッキから(ナチュル·マロン)を手札に加えてそのまま守備表示で召喚!効果を発動してデッキから(ナチュル·クリフ)を墓地に送ってカードを3枚セットしてターンエンド!」
透子 手札6→5→6→5→2
透子 LP4000 手札2 伏せ3
ナチュル·マロン 守700
鏡子 LP4000 手札5 伏せ0
(ナチュル)デッキとしては好調な滑り出しだな。
鏡子
「俺のターンドロー!」
鏡子 手札5→6
鏡子
「スタンバイ、メインフェイズ!俺は(隣の芝刈り)を発動!このカードは俺のデッキと透子のデッキの差分だけデッキトップを墓地に送る!俺のデッキは54枚!透子のデッキは31枚!よって合計23枚墓地へ送る!」
鏡子 手札6→5 墓地0→23→24
俺の足元に大量の芝が生え、どこからともなく暴走した芝刈り機が現れ芝を刈りとった。
鏡子
「俺は、(左腕の代償)を発動!手札全除外して魔法カード(名推理)をサーチ!」
また左腕を斬られるおっさん。流石に可哀そう。そして走る左腕への激痛。どうしてカードの発動に痛みを伴わなければならないのか?これが分からない。
鏡子
「(名推理)発動!さぁレベルを宣言しな!」
透子
「(インフェルノイド)で出せるモンスターは……レベル1か4。私はレベル1を宣言!」
捲られたカードは……え?
鏡子
「捲られたのは(インフェルノイド·デカトロン)。レベル1なので墓地へ送られる」
墓地に落ちる(デカトロン)。なんとなくターバンのおっさんが申し訳なさそうに項垂れている。まぁこれに関しては項垂れろ。
鏡子 手札1→0 墓地24→25
鏡子
「ま、まぁ墓地も大分肥えてるし行くぜ!インフェルノイドを2体除外!墓地より現われろ!色欲のクリファ!(インフェルノイド·ヴァエル)!
透子
「ここでトラップ発動!(リビングデッドの呼び声)!これにより、墓地から(ナチュル·クリフ)を攻撃表示で蘇生します」
なんかリクルーター出してきたな。ならば……
鏡子
「だったらそいつごと潰してやる!墓地のインフェルノイドを2枚除外して墓地より現われろ!貪欲のクリファ!(インフェルノイド·アドラメレク)!」
鏡子 墓地25→23→20
透子
「貴方がそのカードを出すのは読めていました!トラップカード(激流葬)発動!モンスターが召喚·反転召喚·特殊召喚された時に発動してお互いのフィールドのモンスターを全て破壊します!」
そのための(クリフ)かぁ!(煉獄の使徒)も落ちてねぇし!してやられた!
猛烈な激流がフィールドを覆い、そこには(クリフ)の姿しか残っていなかった。
鏡子
「(ナチュル·クリフ)の効果。破壊された時、デッキから(ナチュル)モンスターを攻撃表示で特殊召喚できます。私は2体目の(ナチュル·クリフ)を特殊召喚!」
鏡子
「くっそぉ!俺は墓地のインフェルノイドを3体除外!墓地より現われろ!不安定のクリファ!(インフェルノイド·リリス)!(リリス)の効果……」
透子
「それは通しません!カウンタートラップ(神の宣告)!LPを半分払い、モンスターのルールに基づく特殊召喚を無効にして破壊します!」
白のローブを来たおっさんが現れて、出てきたばっかの(リリス)に雷を浴びせて破壊した。
鏡子 墓地20→22→18→19
透子 LP4000→2000
透子
「くっそ!これで俺はターンエンド!」
鏡子 LP4000 手札0 墓地19
透子 LP2000 手札2 伏せ0
ナチュル·クリフ 攻1500
最近(芝刈りノイド)してなかったからプレイングが雑いし落ちも悪い!もっと集中しないと!
透子
「私のターンドロー!」
透子 手札2→3
透子
「うぅ……私はモンスターをセットしてバトルフェイズ。(クリフ)でダイレクトアタック!」
(クリフ)ののっぺりした体当たりが俺に炸裂。実体はないけど風圧で吹っ飛びそうだ。
鏡子 LP4000→2500
透子
「カードを1枚セットしてターンエンドです」
透子 LP2000 手札3→0 伏せ1
ナチュル·クリフ 攻1500
セットモンスター
鏡子 LP2500 手札0 墓地19
あんまし良い手札じゃなかったみたいだな。それとも(チェリー)伏せたのか。どっちにせよ(ナチュル)は(モスキート)と(ナチュル)モンスター並んでないとラッシュかけられないからな。このターンを逃したのは痛いだろうな。
鏡子
「俺のターンドロー!」
鏡子 手札0→1 墓地19
鏡子
「インフェルノイドを2体除外!現われろ!(インフェルノイド·ヴァエル)!バトルフェイズ!(ヴァエル)でセットモンスターを攻撃!」
鏡子 墓地19→16
放たれた緑色の光線がセットカードに直撃し、煙が晴れるとそこには2体のセットモンスターの姿が……やっぱり(チェリー)だったか。
透子
「(ナチュル·チェリー)の効果。相手によって墓地に送られた場合、デッキから同名モンスターを可能な限り裏側守備表示で特殊召喚します」
鏡子
「ではバトルフェイズ終了時、(ヴァエル)の効果発動。フィールドのカードを選んで除外する。俺は(チェリー)と思しきカードを除外。ターンエンド」
鏡子 LP2500 手札1 墓地19 伏せ0
インフェルノイド·ヴァエル 攻2600
透子 LP2000 手札0 伏せ1
ナチュル·クリフ 攻1500
セットモンスター
透子
「私のターンドロー!」
透子 手札0→1
透子
「(ナチュル·チェリー)を攻撃表示にして、行きます!トラップ発動!(ブービートラップ·E)!手札の(ナチュルの神星樹)をコストに、墓地の永続トラップ(ナチュルの神星樹)をセット、そして墓地に送られた(神星樹)の強制効果発動!デッキから(ナチュル·マロン)を手札に加えて、そのまま通常召喚して効果発動!デッキから(ナチュル·アントジョー)を墓地に送ります」
透子 手札1→0→1→0
透子
「(ナチュル·マロン)の効果発動!墓地の(ナチュル·チェリー)、(ナチュル·マロン)をデッキに戻して1枚ドロー!」
透子 手札0→1
透子
「そして(死者蘇生)を発動!墓地の(ナチュル·クリフ)を蘇生します!」
レベルの合計は9……やるのか?
透子
「私はレベル3の(ナチュル·スティングバグ)とレベル4の(ナチュル·クリフ)とレベル1のチューナー(ナチュル·チェリー)をチューニング!聖域に踏み込む者が現れし時、愚者を切り裂く力が目覚める!咆哮せよ!シンクロ召喚!大自然の力、(ナチュル・ガオドレイク)!」
光球が光の輪に包まれて現れたのは、体毛が木の葉で、たてがみが花びらで構成されたライオン。だが、バニラモンスターである。
透子
「これが……シンクロ召喚。そして墓地へ送られた(クリフ)の効果発動!デッキからレベル4 以下の(ナチュル)モンスターを……あれ?発動しない?」
鏡子
「おい透子。(ナチュル·クリフ)は【時、〜出来る】と書かれた所謂タイミングを逃す効果だ。墓地に送った後に特殊召喚を行うシンクロ召喚では、発動するタイミングが存在しないから発動できないぞ。ちなみにコストで墓地へ送られたり、その後に別の処理を挟む効果で墓地へ送られるとタイミングを逃すから注意な」
透子
「う……い、行きます!バトルフェイズ!(ガオドレイク)で(インフェルノイド·ヴァエル)を攻撃!ナチュラル·チャージ!」
影しか残らない程の高速移動。直撃した(ヴァエル)は粉砕され、(ガオドレイク)が走った軌跡に背の低い草花が咲いた事が、ただの体当たりであった事を物語っていた。
鏡子 LP2500→2100 墓地19→20
透子
「そして(ナチュル·クリフ)でダイレクトアタック!」
再びかまさせる体当たり。ナチュルって本当に体当たり好きだなおい。
鏡子 LP2100→600
透子
「これで形勢逆転です!(インフェルノイド)で攻撃力3000を超えられるのは(ネヘモス)だけ、でも今までの展開を見るに(ネヘモス)は落ちてない!私はカードを1枚セットしてターンエンド!」
透子 LP4000 手札0 伏せ1
ナチュル·ガオドレイク 攻3000
ナチュル·クリフ 攻1500
ナチュルの神星樹
鏡子 LP600 手札1 墓地19 伏せ0
インフェルノイド·ヴァエル 攻2600
確かに俺の墓地にも、手札にも(ネヘモス)はいない。このままだとジリ貧だな……てかいつの間にかLPがやばいことになってんな。
鏡子
「俺のターンドロー!」
鏡子 手札1→2
鏡子
「……ハハ。トップ解決だ、(煉獄の虚夢)を発動!」
透子
「(煉獄の虚夢)?墓地の(インフェルノイド)を大量展開しても、(ガオドレイク)は越えられない筈……でも一応(戦線復帰)を発動、(アントジョー)を蘇生します」
いい判断、いや直感かな?まぁ止まらんがな。
鏡子
「透子。お前にはこのアカデミアでは初めて、(煉獄の虚夢)のもう一つの効果を見せてやるぜ!(煉獄の虚夢)の効果発動!このカードを墓地へ送り、手札·フィールドのモンスターを墓地に送って融合召喚を行う。その際に相手フィールドに融合デッキから特殊召喚されたモンスターが存在する場合、6体まで“デッキ”から墓地へ送ることが出来る!」
透子
「デッキから融合素材を墓地に送る効果!?」
鏡子
「俺は(ネヘモス)3枚、(リリス)1枚、その他インフェルノイドモンスター2体で融合!数多の業を背負う者よ!今こそ一つに混ざりあい、神へと近づく礎となれ!融合召喚!現われよ!未完なる破壊神!(インフェルノイド·ティエラ)!」
鏡子 墓地20→21→27
現れたのは、とてつもなく巨大なモンスター。(インフェルノイド·リリス)を彷彿とさせる蛇の様な脚部。異彩を放つ光の翼。想像以上のデカさに、身体の殆どが森を突き抜けている。
透子
「攻撃力3400!?な、(ナチュル·アントジョー)の効果発動!デッキから(ナチュル·スティングバグ)を特殊召喚します!これで攻撃してきてもバトルフェイズを強制終了です!」
鏡子
「さて、(インフェルノイド·ティエラ)の効果発動!こいつは融合素材にしたモンスターの数で効果を適応していく!まずは3種類融合の効果!お互いに融合デッキから3枚墓地へ送る。俺は(旧神ヌトス)3枚を墓地へ送る!
透子
「私は融合デッキが1枚だけなので(ナチュル·ビースト)を墓地へ送ります」
鏡子
「その後に融合素材5種類の効果によりお互いにデッキトップから3枚墓地へ送る。その後、墓地へ送られた(旧神ヌトス)3枚の効果発動!(ガオドレイク)、(アントジョー)、(スティングバグ)を対象に破壊!」
鏡子 墓地27→33
透子
「チェーンして(ナチュルの神星樹)の効果発動!(アントジョー)を生贄に(ナチュル·マロン)を守備表示で特殊召喚!」
墓地から放たれた雷に、(ガオドレイク)と(スティングバグ)は成す術なく破壊された。
チッ、サクリファイス·エスケープされたか。まぁいい。そのまま潰すだけだ。
鏡子
「バトルフェイズ!(ティエラ)で(マロン)を攻撃!」
(ティエラ)の極太レーザーが(マロン)を包み、見事な消し炭になった。
鏡子
「俺はこれでターンエンド」
鏡子 LP600 手札1 墓地33 伏せ0
インフェルノイド·ティエラ 攻3400
透子 LP4000 手札0 伏せ0
ナチュル·クリフ 攻1500
ナチュルの神星樹
透子
「私のターンドロー!」
透子 手札3→4
透子
「ふふ、勝利のビジョンが整いました!私は(ナチュル·モスキート)を通常召喚!バトルです!ずっとフィー ルドに残っていた(ナチュル·クリフ)で攻撃!」
勝ち誇った顔をしている透子。残念だが勝利はお預けだ。
鏡子
「墓地の(妖精伝姫-シラユキ)の効果発動!墓地のカードを7枚除外して、特殊召喚!そして効果発動!(ナチュル·モスキート)を対象に裏側表示にする!」
鏡子 墓地33→26
透子
「えっ!?それじゃあ……このターンには決着がつかない……バトルフェイズを終了。ターンエンドです」
透子 LP2000 手札0 伏せ0
ナチュル·クリフ 攻1500
セットモンスター
ナチュルの神星樹
鏡子 LP600 手札1 墓地26 伏せ0
インフェルノイド·ティエラ 攻3400
妖精伝記シラユキ 攻1850
鏡子
「俺のターン。ドロー!」
鏡介 手札1→2
鏡介
「バトル!(ティエラ)で(クリフ)を攻撃!」
(ティエラ)の放った一撃で(クリフ)は粉砕。強烈な風圧が透子に襲いかかる。
透子 LP2000→1100
透子
「破壊された(クリフ)の効果発動!デッキから最後の(クリフ)を特殊召喚します」
鏡子
「カードを1枚セット。ターンエンドだ」
鏡子 LP600 手札1 墓地26 伏せ1
インフェルノイド·ティエラ 攻3400
妖精伝記シラユキ 攻1850
透子
「私のターン、ドロー!」
鏡子
「スタンバイフェイズにトラップ発動(火霊術‐紅)!フィールドの炎属性モンスター(インフェルノイド·ティエラ)をリリースして元々の攻撃力、3400分のダメージを相手に与える!これでトドメだぁ!」
超巨大なモンスターが光の粒子となって消え、凄まじい爆炎と化して透子を呑み込んだ
透子 LP1100→-2300
透子
「うぅ……(ライトロード)の皆さんすみません。勝てませんでした」
ガロス
「まさか、鏡子があんなにも強力なモンスターを出せるデュエリストとは……これはより一層警戒しなければな」
ルミナス
「そうだね……かなり強いデュエリストだとは思っていたけどここまでとは……(裁きの龍)を投入しても勝てるかどうか……」
鏡子
「そもそも(暗黒界)は墓地から自己蘇生する(グラファ)が主力なんだからフィールド焼き払っても効き目薄いだろう。まぁでもそっちがやる気なら、こっちはいくらでも相手になるぜ?」
ルミナス
「うぅ……とにかく一度撤退して作戦を練らないと……総員退却!ここは一旦引くよ!」
ルミナス達は光に包まれて、どこかへ消えてしまった。
透子
「次こそは……勝ってみせます」
透子もそう口にして、立ち去っていった。
とりあえず凌いだか……3年目は大変なことになるのは分かっているが、先が思いやられるな。
確か(ユベル)が暗躍して(超融合)で云々するんだっけな?まぁ頑張るしかないな。とりあえず、オベリスクブルー生しばき倒しながら新学年を迎えようかな。
それにしても……透子少し強くなったな。いや、単に俺が芝刈りノイドを扱いきれていなかっただけかな?
ライトロードとナチュルは元々シンクロテーマ。これからもっと強くなるだろう。もっと頑張らないとな。
最後の諸刃の剣とモスキートの処理ってどうなるのでしょうか?
追記
そもそも攻撃の待ち戻しでバトルを中断してるので自爆してドローは不成立ですね。