暗黒と光道   作:必殺雷撃人

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趣味で書いた小説が完成したので、区切りとして投稿します。正直完成度は高くないので、暖かい目で見守って頂けると幸いです。

 正直ルビの振り方とか仕様がよくわかってません。

また、私はマスターデュエルから入った新参で処理が間違っていたりしますので感想で教えて頂ければ幸いです。(可能なら展開が変わらないような修正も教えて頂けると助かります)


入学〜セブンスターズ編
1.憑依少女古神透子!


 

 

〜 自室 22:00 〜

 

??

 「これと……これと……よし!」

 

 外が闇に包まれているなか、机の上に広げていたカードを纏めてデッキケースにしまう少女の姿があった。

 

 彼女の名は古神透子(こがみとうこ)。明日にデュエルアカデミアの試験が控えている受験生である。

 

透子

 「明日は受験だし、早めに寝なくちゃ……」

 

 透子は部屋の明かりを消し、深い眠りについた。

 

 

〜 自室 0:00 〜

 

??

 「っ……くあぁぁ……知らねぇ天井だ」

 

 一先ずベッドから起きて、明かりを探す。お、あったあった。

 明かりをつけると、いかにも女子部屋って感じの部屋が目に飛び込んできた。

 

??

 「まるで状況が読めねぇ……」

 

 とりあえず状況を整理してみよう。俺は確かほぼ男子校な工業高校から帰ってきて、次の日の用意をして、(暗黒界)デッキを調整して疲れたから一眠りしてたら、この明らかに女子部屋な所に連れてこられたってところか。

 もう少し部屋を漁って見るか……

 

??

 「あ!机の上にデュエルディスクがある!」

 

 近くにデッキもあんじゃん!折角だし覗いてみよう。

 

 デッキケースを開けて、中身を見る。

 

??

 「ひっでぇ……」

 

 カードをめくって出てくるのは、少数の植物族と昆虫族の低ステータスでかつ微妙な効果モンスターと、使いどころの限られる大量の魔法罠ばかり。ホントなんで(ディアン・ケト)入ってるの?なんで(ねずみ取り)と(粘着テープの家)が3積みなんだよ?訳分かんねぇ。強いて言うなら大量の魔法·罠で相手を拘束しつつ、超低ステータスのダイレクトアタッカーでちまちま削る原始的なダイレクトアタックデッキってところか?(神宣)が1枚だけ入っているし。

 

 ん?なんか紙切れあんな……しかも文字書いてある。読んでみるか。

 

 要約するとこんな感じだった。

·あなたは紆余曲折あって、デュエルアカデミアに入学しようとしている少女「古神透子」のもう1つの人格として生きてもらう事になった。

·代わりに、あなたが最後に使っていたデッキを送る事にする。

·また、DP(デュエルポイント)を使うことで貴方がいた世界のカードを即時到着で買える様にしてある。やり方は彼女のカバンに入れてあるスマホにやり方が記されている。

·更に、そのスマホには様々なカードの活躍方法が記されたサイトにアクセス出来る上に、他のアプリで対戦動画も見れるようになっている。

 

 スマホて……確かGXが放送されてた時には普及してなかったような……いや、ARC-Vの世界ならありえるのか?

 

 まぁいいや。とにかく俺は所謂“闇透子”って感じなポジで、OCG次元のカードをDPを使って買って、透子のデッキを魔改造する必要がある。それをするためにもスマホを確認してみなきゃな……最悪(古代の機械混沌巨人)が飛んでくるのに、このデッキじゃとても耐えられない。

 

古代の機械混沌巨人

レベル10/闇属性/機械族/攻4500/守3000

「アンティーク・ギア」モンスター×4

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードは魔法・罠カードの効果を受けず、相手はバトルフェイズ中にモンスターの効果を発動できない。

(2):このカードは相手モンスター全てに1回ずつ攻撃でき、守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。

 

 俺の(暗黒界)なら多分どうにかなるだろうけど、お気に入りのデッキが突然悪魔なデッキになってるのは嫌だろうから植物族と昆虫族の混合デッキを組もう。となるとあのテーマを組まないとな。あれはあれで楽しそうだ。

 問題は初期DPがどれぐらいあるかで変わりそうだ。

 

 さて、頑張りますか!

 

 

〜 試験会場 〜

 

透子

 「ふぅ……ふぅ……なんとか間にあ……ってないですね」

 

 昨日はちゃんと寝たはずなのに……まさかの寝坊。そのせいで電車に乗り遅れて大幅に遅刻することになっちゃった……悲しい。

 

 試験場につくと、試験官のフィールドに出ていた機械仕掛けの巨人が、自身の身体よりも遥かに小さい人型モンスターに破壊されていました。

 

 凄い……あんな小さなモンスターでも大きなモンスターを倒せるんだ……私も頑張らないと。

 

透子

 「試験番号89番古神透子です!遅れてしまい申し訳ありませんでした!どうか対戦よろしくお願いします!」

 

クロノス

 「礼儀正しいのはよろしいーのワ認めますーが遅刻はよろしくないノーネ!少しは手加減しますから覚悟するノーネ!」

 

透子

 「はい!よろしくお願いします!」

 

クロノス·透子

 「デュエル!」

 

透子

 「先攻は私がもらいます!ドロー!」

 

 透子 手札5→6

 

 さて……私の手札は……え?

 

クロノス

 「どうかしたノーネ?まさか手札が事故ったりしたノーネ?」

 

透子

 「い、いえ……大丈夫です。わ、私はモンスターをセット。カードを2枚セットしてターンエンドです。」

 

 透子 LP4000 手札3 伏せ2

 

セットモンスター

 

クロノス LP4000 手札5 伏せ0

 

 

 私の手札にきたのは、かわいい植物や昆虫を象った全く知らないカード。しかも……今まで私が持ってたカードよりも攻撃力が低い。高い攻撃力のモンスターもあるけど、相手フィールドに特定のモンスターがないと場に出せない。装備魔法もデメリットが大きすぎる。

 

 手札にきた罠はとりあえず伏せてあるし、壁モンスターも伏せてあるから次のターンは持つ筈。

 

クロノス

 「私のターンドロー!」

 

クロノス 手札5→6

 

クロノス

 「手札から(磁力の召喚円 LV2)を発動!手札からレベル2以下の機械族モンスター(古代の歯車)を特殊召喚するノーネ!」

 

クロノス 手札5→4

 

クロノス

 「更に(古代の歯車)の効果を発動!手札から(古代の歯車)を特殊召喚するノーネ!」

 

クロノス 手札4→3

 

クロノス

 「(古代の歯車)2体を生け贄に、現れるノーネ!(古代の機械巨人)!」

 

クロノス 手札3→2

 

 教官のフィールドに現れたのは歯車仕掛けの巨人。1ターンで最上級モンスターを出したのもそうだけど何よりも……

 

透子

 「攻撃力3000……しかも貫通持ち!?」

 

クロノス

 「それだけじゃないノーネ!このカードが攻撃するダメージステップ終了時まで相手は魔法・罠カードを発動できないノーネ!(古代の機械巨人)でセットモンスターを攻撃!アルティメット·パウンド!」

 

 機械の巨人が放った鉄槌で、セットモンスターの(ナチュル·クリフ)は抵抗する隙もなく破壊された。そして(ナチュル·クリフ)の守備力の差分、2000のダメージが入ります。

 

透子 LP4000→2000

 

 か……勝てない。せっかく……今まで頑張ってきたのに……なんだか意識が薄れて……

 

 

 

〜〜〜

 

闇透子

 「おっとっと。ここは……試験会場か」

 

 目が覚めたと思ったらもうデュエル始まってるっていうね。

 

クロノス

 「突然どうしたノーネ?いきなり黙ったりシーテ?この(古代の機械巨人)に絶望するのも分かりまスーガ、遅延行為は良くないノーネ」

 

 眼の前の試験官もといクロノス先生がなんか言ってる。とにかく盤面の把握だ。

 

闇透子

 「すいません、少し盤面の確認をさせてください」

 

 先生の盤面には、(古代の機械巨人)が棒立ち。伏せはなし。対して俺のフィールドにはモンスターなし、伏せカードも……悪くない。墓地のカードは……ふふふ。

 

クロノス

 「はやくするノーネ!」

 

闇透子

 「状況は把握しました。ドロー。フフフ」

 

 やべぇ笑みが溢れちった。クロノス先生の方を見ると、露骨に苛立っているのが分かる。

 

闇透子

 「どうやら私の勝ちが決まったようですね」

 

クロノス

 「強がりはよすノーネ!ドロップアウトガール如きが(古代の機械巨人)を倒せるなんて考えるなんておこがましいノーネ!」

 

闇透子

 「ではまずその巨人にはご退場願おうか!スタンバイ、メインフェイズに入る。このカードは相手フィールドのモンスター1体をリリースし、手札から相手フィールドに攻撃表示で特殊召喚できる!ナチュルの森の怪物よ!歯向かう敵を喰い破り、我が仇となり現れろ!(粘糸壊獣クモグス)!」

 

 俺がカードを掲げると同時に、(古代の機械巨人)がギシギシと音をたてながら蹲り、完全に動かなくなると中から機械の部品を撒き散らしながら、巨大な蜘蛛が姿を現した。

 

闇透子

 「邪魔もいなくなったし、いくぜ!(ナチュル·モスキート)を通常召喚!更に(諸刃の剣)を(粘糸壊獣クモグス)に装備!」

 

粘糸壊獣クモグス 攻2400→4400

 

 フィールドに身体の所々が植物になっている巨大な蚊が姿を現し、巨大な蜘蛛にヒビの入った剣が刺さったと瞬間、観客から笑い声と罵声が沸き起こった。

 

観客A

 「あの巨人を一瞬で退かしたかと思えば、出したのが攻撃力がたった200の雑魚モンスターかよ。ふざけるのも大概にしろ!」

 

観客B

 「しかも装備魔法を相手モンスターに装備するなんてな!装備魔法の使い方も分からねぇのかよ!」

 

 そうだった。この時代はまだ攻撃力至上主義がまかり通っていた時代。そうだとしても、日をまたいで作ったデッキを雑魚なんて呼ばれれば、俺でもカチンとくる。

 

闇透子

 「お前らよく聞け!今から俺はワンキルをする!ステータスだけが全てじゃねぇ事を分からせてやる!その節穴にこの地獄を焼き付けるがいいわぁ!」

 

クロノス

 「フォフォフォ!この私をワンターンキルなんてビッグマウスにも程があるノーネ!」

 

闇透子

 「それが虚言かどうかは今分かる事だ!バトルフェイズ!永続トラップ(強化蘇生)発動!前のターンで墓地に行った(ナチュル·クリフ)を対象にして攻守100UPして特殊召喚する!対象のモンスターが破壊されると、このカードは破壊される!」

 

ナチュル·クリフ 攻1500→1600

 

闇透子

 「バトルフェイズ中に特殊召喚されたモンスターは攻撃可能!(ナチュル·クリフ)で(クモグス)に攻撃!」

 

 のっぺりとした動きで(クモグス)に体当たりする(クリフ)。(クリフ)の決死の特攻も、(クモグス)には効き目が無いようだが背中から伸びる剣から強烈な波動が放たれた。

 

クロノス

 「何がおきてルーノォォォ!」

 

クロノス 4000→-1600

 

 クロノス先生に致命的な一撃が入ると場が騒然となる。折角だし説明してやろう。

 

闇透子

 「(ナチュル·モスキート)にはこのカード以外のナチュルモンスターが受けた戦闘ダメージを相手に押し付ける効果がある。更に(諸刃の剣)は2000という絶大な上昇値を誇る代わりにお互いに戦闘ダメージを受ける効果と、自分が2000以上の戦闘ダメージを受けると自壊するデメリットがある。だが俺は戦闘ダメージをクロノス先生に全部押し付けている為(諸刃の剣)の自壊は発動しない。つまり……クロノス先生に戦闘ダメージを倍プッシュ出来るってわけだぁ!」

 

 これを聞いたクロノス先生は顔を真っ青にしているが、まだまだ終わらない!まだ俺は満足していない!

 

闇透子

 「更に更にぃ!(ナチュル·クリフ)がフィールド上から墓地へ送られた時、デッキからレベル4以下の(ナチュル)モンスターを攻撃表示で特殊召喚できる!これには同名ターン1は疎か、同名を出せないとかの制限もない!お楽しみはこれからだぁ!」

 

 オーバーキル?関係ないね!やりたい放題してやるぜ!

 

闇透子

 「(ナチュル·クリフ)の効果で(クリフ)をリクルート!特攻!効果で(クリフ)リクルート!特攻!効果で(ナチュル·ビーンズ(攻100、戦闘耐性))をリクルート!特攻!永続トラップ(ナチュルの神星樹)の効果発動!戦闘で破壊されなかった(ビーンズ)をリリースして(ナチュル·アントジョー(攻400))をリクルート特攻!」

 

クロノス

 「マ゛ン゛マ゛ミ゛ィ゛ヤ゛ァ゛!」

 

クロノス

 -1600→-7400→-13200→-21800→-25800

 

闇透子

 「ガッチャァ!楽しいデュエルだったぜぇ!」

 

 ふぅ……大☆満☆足。さて、試験官を薙ぎ倒したしそろそろ交代するかな……

 

 

 

〜〜〜

 

 ふと気づいたら、あの巨人の代わりにそれと同等の大きさをした蜘蛛がいました。

 そして、向こうにいる試験官が泡を吹きながら倒れています。私……勝っちゃったの?あの……巨人に?とっ、とにかく挨拶しなきゃ!

 

透子

 「対戦ありがとうございました!」

 

 逃げるように私が会場から出ると、同じ受験生と思われる2人の男の人がやってきました。

 

??

「君凄いね!あの(古代の機械巨人)を倒したどころかワンターンキルまでしちゃうなんて!」

 

??

「だよな!あと、最後のアレ俺のセリフだよな!リスペクトってやつ?」

 

透子

「あ、あの……」

 

??

 「おいおい、彼女も困っているじゃないか。まずは自己紹介から始めないとな」

 

 質問責めに困っていたら助け船が来ました。自己紹介する流れだし、私から……

 

透子

 「私の名前は古神透子です。受験番号は89番です。」

 

 「僕は丸藤翔。受験番号は119番ッス」

 

十代

 「俺は遊城十代!受験番号は110番だ!」

 

大地

 「俺は三沢大地。受験番号は1番だ。」

 

 青い髪をした翔さん。茶髪な十代さん。黒髪な三沢さん。覚えました。

 

透子

 「ところで……私に何か用ですか?」

 

三沢

 「君のデッキを見てみたくてね。大丈夫、盗んだりはしない」

 

透子

 「分かりました……ですが私にもこのデッキがどういうデッキなのか分からないんです」

 

 デッキを手渡しながら答えると、3人は驚いたのか眉がのびています。1番驚きたいのは私なんですけど……

 

 「自分でも分からない?それってどういうことなんすか?」

 

透子

 「はい。デュエルが始まって手札を見ると、見たこともないカードが沢山入っていたんです」

 

 十代さんと翔さんに説明していると、三沢さんがデッキを返してきました。結構早いですね。

 

三沢

「なるほど。このデッキは大量の蘇生罠を積んで相手ターン中に(ナチュル·アントジョー)を出して、相手の特殊召喚に応じてモンスターを増やしていき、出したモンスターでデュエルをコントロールする。そして機を見計らって(ナチュル·モスキート)を出して反射ダメージで相手を倒すデッキといったところか。相手の高打点モンスターを利用する事で高い戦闘力を発揮する面白いデッキだ」

 

 流石は受験番号1番の人。私ですら知らないデッキの概要を、軽く見るだけで把握してしまうなんて……

 

十代

 「なぁ……もういいだろ……そろそろデュエルさせてくれよ〜もう透子とデュエルしたくてたまらねぇよ!」

 

 十代さんが本当に待ち遠しそうに地団駄踏んでいます。でも……あのどうやって倒したかすら分からないあの巨人を倒した人です。自分のデッキがどんなデッキなのか把握していない私に、勝てるのかは怪しいところです。

 

透子

 「すみません十代さん。今の私にはこのデッキを充分に回せる自信がありません。だからアカデミアに入学できたら、いくらでもデュエルを受けます」

 

十代

 「チェー……でも分かった。その時まで我慢するよ。その時までにデッキの把握頑張れよ!」

 

透子

 「はい!それでは皆さんさようなら!」

 

 私は特に用事はないけど、駆け足で会場から立ち去りました。

 

 翌日、この謎のデッキの大まかな回し方が書かれたメモが机の上に置かれていました。このデッキは……一体誰が作ったのでしょうか?

 




ちなみに1期は書きたいことがなかったので、かなり巻きで行きます。
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