暗黒と光道   作:必殺雷撃人

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マスターデュエルの方でシンクロフェスティバルが始まりましたね。私はガスタとかシンクロジェネレイドとかを事前に用意してましたが、普段ランクマで愛用している真竜が結構使えることを知り、急遽調整して潜っています。やはり使い慣れているデッキが1番ですね。

 シンクロフェスティバルに集中するため、投稿が遅れるかもしれません。ご了承ください。


22.怒りの炎

 

 

〜 アカデミア図書室 〜

 

鏡子

 「フフフ……楽しいなぁデッキを組むのが。こんな楽しいデッキ構築は初めてだぜ」

 

 俺は異世界ショッピングで大量のカードを揃えてカードを吟味していた。

 

 俺が目をつけたのは(神炎皇ウリア)。墓地の永続罠の数×1000の攻撃力という、デッキの殆どを永続罠にすれば1万超えの脳筋打点を出せるモンスター。オマケで伏せを割れる。何故かOCGと違い伏せは罠しか割れないしチェーンされるけど。

 

 つまりこのデッキは、序盤はトラップモンスターと永続罠で粘り、(名推理)使って墓地を肥やして(ウリア)の超打点で吹き飛ばすデッキだ。幻魔ストラクのカードも入れたから安定感も悪くない。状況によっては(失楽園)で増やした手札をコストに(ブービートラップE)で罠を再利用したりする。

 

 一応他の幻魔も入っている。悪魔族が3体も必要になる(ラビエル)は出せなくは無いがめちゃくちゃ重いし、永続魔法が3枚必要な(ハモン)は出せる気がしない。(アーミタイル)用だよこんなもの。

 

鏡子

 「後はドロソで(失楽園)と(マジック·プランター)入れて出来上がりかな」

 

 出来上がったカードの束をケースに入れて、俺は外で待っている子供のところへ向かう。

 

 それにしてもなんだこの胸の痛みは。大切な物をなくしたけど、それを思い出せないような感覚は。

 

鏡子 

 「キィィ!腹立つなぁ!こんな時は脳筋してスッキリするに限る!待ってろ十代!叩き潰してやる!」

 

 俺はダンダン足を踏みしめながら、図書室を出た。

 

 

〜 地下 〜

 

剣山

 「ここまでくればとりあえず大丈夫だドン」

 

 発電所に着いた私達は、元の世界にいるツヴァインシュタイン博士という人から、近々(レインボー·ドラゴン)が完成しそうだという報を受けました。

 

 そこで私達はクロノス先生やオブライエンさんが連れてきた軍人さん達といった多くの犠牲を払いながら、唯一異次元とデュエルできる場所に到着しヨハンさんとヘルカイザー亮がデュエルをしました。

 

 中々の接戦をした後、デュエルによって生まれたデュエルエナジーによって時空の歪みが生まれ、そこから赤い流星が降ってきました。

 

 デュエルが中断されると同時に入口からデュエルゾンビが乱入。

 

 退路を絶たれて絶対絶命の中、十代さんが(ネオス)さんと一緒に床を突き破って登場。突き破った床から脱出して今に至ります。

 

 十代さんの話を聞くと、ナポレオン教頭とクロノス教頭は既にゾンビになってしまい、アモンさんも見ていないそうです。

 

ベージ

 「報告!アカデミアの外に巨大な楼閣を発見!そこにマルタンと……主らしき影を確認しました!」

 

 (ベージ)さんが報告をすると、切実な様子で別の(ベージ)さんが頭を下げて懇願しました。

 

ベージ

 「十代の旦那!お願ぇします!どうか俺達暗黒界を使って、旦那に俺達の事を思い出させてくだせぇ!」

 

十代

 「ど、どういうことだよ!?」

 

 十代さんと私含めた全員が困惑するなか、別の(ベージ)さんが詳しい説明を始めました。

 

ベージ

 「俺達が楼閣と主を発見した時、あいつは任務を忘れて主を説得しにいったんだ。でも“誰だお前?俺はそんなモンスター知らない”って帰されちまってさ。やんなっちまうよ」

 

 やさぐれておっさん寝しているもう一人の(ベージ)さん。もしライトロードの皆さんも、私がそんな事言ったらグレるのでしょうか。

 

ブラウ

 「幸いな事に暗黒界のパーツは全て私が持っています。デッキの構築は主の側でずっと見てきたので、アドバイスする事が出来ます」

 

十代

 「で、でも……」

 

 返答を躊躇う十代さん。そこに(ネオス)さんが実体化して背中を押します。

 

ネオス

 「我々は特に気にしないぞ十代。確かにもう一人の透子は怪しい存在だ。でもカードに罪は無い。それに、人助けはヒーローの仕事だ」

 

十代

 「確かに……それにヒーロー以外のデッキを使ったのは初めてじゃない。分かった。(ブラウ)、デッキを組むのを協力してくれ!」

 

ブラウ

 「分かりました。それではカードを渡します。暗黒界デッキは……」

 

 (ブラウ)さんは暗黒界デッキの簡単な回し方とそれに必要なカードを紹介していきます。十代さんはそれを聞いて、珍しく真面目な表情でカードを並べています。

 

 十代さんが暗黒界デッキを組んでいると、どこからマルタンさんの声が聞こえてきました。

 

子供

 「遊城十代に告ぐ。君達がこの学園のどこかにいるのは分かっている。アカデミア外にある砂上の楼閣で決着をつけよう。三幻魔を手にしたもう一人の透子が相手をするよ。僕が勝てば君達は永遠に僕の下僕になり、君達が勝てばデュエルゾンビになった生徒職員を全員解放しよう。もし30分以内に来なかったら、デュエルゾンビを全て始末する」

 

 マルタンさんはそう言った瞬間。マイクが砕けた音がして放送が終わりました。

 

十代

 「三幻魔か……なら(フォース)と(受け継がれる力)を入れよう!」

 

ブラウ

 「(フォース)ですか……暗黒界は墓地から特殊召喚される(グラファ)様が複数並ぶデッキ。(受け継がれる力)で生贄にされてもすぐに蘇るので、確かに相性は悪くありませんね」

 

 十代さんがメタを張っている!?いつもの十代はなんとかなる精神でデッキを組むって明日香さんが言ってたのに!

 

明日香

 「十代らしくないわね……相手のメタを張るなんて。でも相手はアカデミアでも最強クラスのデュエリスト。そんな彼女が最強最悪な三幻魔のカードを使うのだから、これぐらいしないと勝てないわね」

 

透子

 「その通りです。きっと鏡子の事だから、きっと三幻魔の力を限界以上に引き出すに違いありません。むしろこちらが3人でデュエルに臨まないと勝てないかもしれません」

 

十代

 「よし出来た!待ってろマルタン!お前を……助け……られるのかな……」

 

 デッキケースにデッキを入れて立ち上がる十代さん。しかし、すぐに不安そうな表情を浮かべ、身体を震わせました。

 

十代

 「俺……このデュエルに……勝てないかもしれない」

 

剣山

 「アニキ……」

 

 場がしんと静まり返る中、十代さんは続けます。

 

十代

 「俺は今まで透子……いや、確か鏡子って言うんだっけ。鏡子とデュエルした事は1度もない。でも何度かデュエルは見たことがある。そのデュエルを今思い返すと、俺は勝てないかもって思ったんだ。当然の様に出てくる高打点のモンスター。それを守る強力な罠を展開しつつ後続を出せる体制を整えるタクティクスを持ったデュエリスト。そんなデュエリストがあの三幻魔を手にしているんだ!」

 

剣山

 「俺も確かに鏡子は物凄く強いデュエリストだとは思うドン。でも、十代のアニキは1度三幻魔に勝ってるザウルス!」

 

十代

 「あの時勝てたのは、大徳寺先生がくれたカードのおかげだ。もし、俺が負けたら皆は!」

 

 恐怖で震える十代さん。それだったら……

 

透子

 「だったら私、十代さんと一緒に闘います!元を辿れば鏡子は私の分身。私にも責任はあります」

 

 私がそう言うと、三沢さんが何か閃いたかのように目を見開き立ち上がりました。

 

三沢

 「そうか!分かったぞ!博士の言おうとした事が!(レインボー·ドラゴン)を覚醒させるには巨大なエネルギーがいる、ならば巨大なエネルギーそのものな三幻魔をぶつければ、(レインボー·ドラゴン)は覚醒するはずだ!そして、覚醒した(レインボー·ドラゴン)の力を使えば、俺達は元の世界に帰れる!」

 

ヨハン

 「そうと分かったら早速俺は(レインボー·ドラゴン)のカードを探してくる!待っていてくれ、俺は必ず帰ってくる」

 

オブライエン

 「護衛は任せろ」

 

 オブライエンさんが銃の形をしたデュエルディスクを構えると、ジムさんと剣山さんがデュエルゾンビの存在に気づきました。

 

剣山

 「囲まれたドン!汚ないドン!最初から十代のアニキを無事にたどり着かせる気ないザウルス!」

 

 結束が強まる皆さん。お互いに背中を預け、強行突破の意志を固めます。

 

 剣山さん、明日香さん、ジムさんの3人がモンスターを召喚し、地面を砕いて煙を撒き目をくらましました。

 

 私達はその間に、必死に走って外を目指します。

 

 

〜〜〜

 

 外に出ると、そこには巨大なデュエル場がありました。いつの間に作ったのでしょうか?

 

剣山

 「アニキ危ないドン!」

 

 突然現れる(古代の機械兵士)。それを剣山さんは恐竜族のモンスターで対抗します。

 

 十代さん、レイさん、私、そして三沢さんがドンドンと先へ進むたびに、大量のデュエルゾンビが道を阻んできます。それを明日香さん達が必死になって除去しています。

 

 しかし、流石に量が多いせいか囲まれてしまいました。仕方ありません。こうなったら(メタファイズ)で!

 

三沢

 「待て!十代と透子は力を温存する必要がある!ここは俺が!」

 

 こうして始まるモンスター同士の戦闘。あちこちで爆発が起き、何が何やら分かりません。

 

 5分ぐらい走ったでしょうか?会場は近くなりましたが、そろそろ明日香さん達も限界が近いようです。

 

 私達が階段を登り始めた時、突然空から大量の隕石が飛来してきました。誰ですかそんな危ないカードを使った人は!

 

 隕石によりあちこちで大爆発が起こり、私とレイさんは爆風に吹き飛ばされる形で会場に辿り着きました。

 そこにはマルタン君と、その前でデュエルディスクを構える鏡子の姿が。

 

鏡子

 「待ってたぜ十代、鏡子。俺を満足させてくれよ」

 

十代

 「鏡子!お前は何をやっているのか分かっているのか!」

 

 十代さんの言葉に、鏡子は顔色も変えずに答えました。

 

鏡子

 「ああ分かっているとも。仲間に牙を向くなんてってことだろう?でも俺は充足に飢え、乾いているんだ。だから俺は悪魔に魂を売った!これで満足出来なけりゃ俺はデュエリスト辞めるぞ!文句があるなら鮫島の野郎に言うんだな!」

 

十代

 「マルタン……いや、お前か!鏡子をこんな風にしたのは!俺が勝ったら約束を守るついでに鏡子を元に戻してもらうからな!」

 

マルタン

 「これに関しては僕の管轄外なんだけどねぇ……でも約束は守るよ。君と違ってね」

 

透子

 「どうやら貴方はマルタンさんじゃないみたいですね……どっちにしろ、鏡子は私が止めます!」

 

鏡子·十代·透子

 「デュエル!」

 

鏡子

 「俺のターンドロー……うへぇ」

 

 鏡子 手札5→6

 

 さて、私の手札は……え!?

 

透子

 「なんで私のデッキがライトロードになっているのですか!?」

 

ライコウ

 「三幻魔が相手という異常事態だ。本来ならやりたくないが、備蓄を削ってライトロードを使ってもらう」

 

 まぁ……いいですけど。

 

鏡子

 「お喋りは終わりか?スタンバイ、メインフェイズ!俺は(暗黒の招来神)を通常召喚。効果を発動してデッキから三幻魔のカード名が記されたカード。永続魔法(七精の開門)をサーチして発動!発動時の効果処理としてデッキから(暗黒の召喚神)をサーチ」

 

 鏡子が(七精の開門)を発動すると、会場の周りに七精門が現れて、中からカードが浮いて出てきました。

 

鏡子 手札6→5→6→5→6

 

鏡子

 「(暗黒の招来神)の永続効果によって増えた召喚権を使って、(暗黒の招来神)をリリース!アドバンス召喚!現われろ!未完なる幻魔!(暗黒の召喚神)!」

 

鏡子 手札6→5

 

 現れたのは(幻魔皇ラビエル)のなりそこないの様なモンスター。攻守も0。一体どんな効果を持ったモンスターなのでしょうか。

 

鏡子

 「(暗黒の召喚神)の効果を発動!このカードをリリースして発動!手札·デッキから三幻魔1体を召喚条件を無視して特殊召喚出来る!雷の皇よ!その絶大なる力を以って我に仇なす者を焼くがいい!手札から降臨せよ!(降雷皇ハモン)!」

 

 鏡子がカードを掲げた瞬間。暗雲が立ち込めて、辺りに無数の雷が落ちてくるなか(降雷皇ハモン)が姿を現しました。

 

鏡子

 「まさかデッキのオマケであるハモンを呼び出せるとは思わなかったぜ」

 

十代

 「(ハモン)が……オマケ?あんな強力なカードがオマケだと!?」

 

鏡子

 「このデッキの主役は別にいる。影丸理事長が上手く扱えていなかったカードがこのデッキの主役さ!俺はカードを4枚セットしてターンエンドだ」

 

鏡子 LP4000 手札0枚 伏せ4

 

降雷皇ハモン 攻4000

 

七精門の開門

 

透子

 「私のターンドロー!」

 

透子 手札5→6 

 

鏡子

 「スタンバイフェイズに永続トラップ発動!(魔封じの芳香)!これによりこのカードがある限り魔法はセットしないと発動出来ず、セットしたターンは発動出来ない!」

 

透子

 「うっ……かなり厳しいカードが来ましたね。私は(ライトロード·サモナールミナス)さんを守備表示で召喚!効果発動!手札の(ライトロード·マジシャンライラ)さんを捨ててそのまま特殊召喚!効果を発動して自身を守備表示にして(魔封じの芳香)を破壊します!」

 

鏡子

 「永続トラップ(宮廷のしきたり)発動!これによって、このカードが存在する限り、このカード以外の永続トラップは戦闘·効果で破壊されない!」

 

 (ライラ)さんの放つ光弾が、怪しいお香を破壊しようとしましたが謎の光に守られてしまいました。

 

透子

 「うう……私はカードを2枚セットして、ターンエンド。エンドフェイズに(ライラ)さんと(ルミナス)さんは3枚、合計6枚デッキトップを墓地へ送ります」

 

デュエルディスクにカードを6枚入れると、(光の援軍)の様な門から(ウォルフ)さんが出てきました。

 

 

鏡子 LP4000 手札0枚 伏せ2

 

降雷皇ハモン 攻4000

 

七精門の開門

宮廷のしきたり

魔封じの芳香

 

 

透子 LP4000 手札2 伏せ2

   残デッキ44枚

 

ライトロード·サモナールミナス 守1000

ライトロード·マジシャンライラ 守200

ライトロード·ビーストウォルフ 攻2100

 

 

十代

 「俺のターンドロー!」

 

十代 手札5→6

 

十代

 「くぅ……俺は(未界域のビッグフット)の効果発動!鏡子は俺の手札をランダムに選ぶ、それが(ビッグフット)なら特殊召喚して1枚ドローする。外れれば特殊召喚されない」

 

鏡子

 「じゃあ右から2番目だ」

 

十代

 「選ばれたのは(ビッグフット)。捨てられるが効果発動!表側表示のカードを対象に破壊!俺は(ハモン)を破壊!」

 

十代 手札6→5

 

 墓地から湧き出た大猿の一撃によって、(ハモン)は破壊されました。なんか呆気ないです。

 

十代

 「くっ……俺はモンスターをセット、カードを2枚伏せてターンエンド!」」

 

鏡子

 「エンドフェイズに永続トラップ(メタル·リフレクトスライム)発動!チェーンして(苦紋様の土像)発動!逆順処理により、(土像)はレベル7の攻0守2500の地属性岩石族として、(リフレクトスライム)はレベル10の攻0守3000の水属性水族として特殊召喚!」

 

 魔法·罠ゾーンから、巨大で金属質なスライムと不気味な紋様の入った四足歩行の人型埴輪が現れました。

 

鏡子

 「そして(土像)の効果発動!このカードがモンスターゾーンにいる時に、他の魔法·罠ゾーンのカードがフィールドに特殊召喚された場合に発動!フィールドのカードを1枚対象にとって破壊!俺は(ルミナス)を対象にとって破壊!トラップカーズ!」

 

 (土像)から禍々しいオーラが放たれ、(ルミナス)さんは苦しみながら破壊されました。

 

 それにしても、喋らないと言うことは多分精霊化してないですね。魔力の節約に余念がないですね。

 

 

十代 LP4000 手札2 伏せ2

 

セットモンスター

 

 

鏡子 LP4000 手札0枚 伏せ1

 

メタルリフレクトスライム 守3000

苦紋様の土像 守2500

宮廷のしきたり

七精の開門

 

 

透子 LP4000 手札2 伏せ2

   残デッキ44枚

 

ライトロード·マジシャンライラ 守200

ライトロード·ビーストウォルフ 攻2100

 

鏡子

 「俺のターンドロー!」

 

鏡子 手札0→1

 

 

鏡子

 「スタンバイ、メインフェイズ!俺は(強欲で金満な壷)発動!融合デッキ6枚除外して2枚ドロー!このターン俺はカードの効果でドロー出来ない!」

 

 現れたのは、やたら豪華な壺。融合デッキのカードを6枚取り込むと、破裂して2枚のカードが飛び出してきました。

 

鏡子 手札1→0→2

 

十代

 「永続トラップ(便乗)を発動!これは相手がドローした時に発動できて相手がドローする度に俺は2枚ドローする!」

 

鏡子

 「むぅ……(ギャラクシー·サイクロン)発動!これで十代の伏せを破壊!」

 

十代

 「させない!カウンタートラップ(魔宮の賄賂)!相手の魔法·罠カードを無効にして破壊。その後、相手に1枚ドロー!そして(便乗)でドロー!」

 

 御代官様が小判を投げつけて、迫りくる竜巻を掻き消しました。御代官様強いです。

 

鏡子 手札2→1→2

十代 手札4→6

 

鏡子

 「キッツイなぁ……俺は(メタルリフレクトスライム)1体を再構築!鋼鉄の細胞よ!今こそ偽りの神となりて、我を護る盾となれ!変身召喚!(神·スライム)!」

 

十代

 「オ、(オベリスクの巨神兵)!?」

 

透子

 「色が違うので偽物でしょうけど、迫力がすごいです」

 

 (メタルリフレクトスライム)が変身して、鉛色の(オベリスクの巨神兵)に姿を変えました。

 

鏡子

 「(神·スライム)は戦闘では破壊されず、相手はこのカード以外の自分フィールドのモンスターを、攻撃対象に選択できず、効果の対象にもできない。こいつで少し時間を稼がせてもらう!俺は2枚カードをセットしてターンエンド!」

 

鏡子 LP4000 手札0枚 伏せ2

 

神·スライム 守3000

 

 

苦紋様の土像 守2500

宮廷のしきたり

七精の開門

 

透子 LP4000 手札2 伏せ2

   残デッキ44枚

 

ライトロード·マジシャンライラ 守200

ライトロード·ビーストウォルフ 攻2100

 

十代 LP4000 手札6 伏せ0

 

セットモンスター

 

便乗

 

透子

 「私のターンドロー!」

 

透子 手札2→3

 

透子

 「(死者転生)を発動!手札の(ライトロード·ドルイドオルクス)さんを捨てて、(ルミナス)さんをサルベージして守備表示で召喚。効果を発動して手札の(ライトロード·モンクエイリン)さんを捨ててそのまま特殊召喚!バトル!(エイリン)さんで(神·スライム)を攻撃!」

 

透子 手札3→2→1→2→1→0

 

鏡子

 「何度ライトロードと戦っていると思っている!永続トラップ(デモンズ·チェーン)発動!これにより、(エイリン)は攻撃出来ず、効果も発動出来ない!」

 

 (エイリン)は(神·スライム)に蹴りかかろうとしますが、無数の鎖に拘束されてしまいました。

 

 私は十代さんの方を見ます。すると彼は大きく頷きました。許可が出たので行きます!

 

鏡子

 「続いて(ウォルフ)さんで十代さんのセットモンスターを攻撃!」

 

 (ウォルフ)さんが手に持つメイスでセットモンスター(メタモルポット)を粉砕すると、砕けた(メタモルポット)からカードが溢れてきました。

 

十代

 「破壊された(メタモルポット)の効果発動!お互いに手札をすべて捨てて5枚ドロー!そして(便乗)の効果を2回適応して4枚ドロー!」

 

鏡子 手札0→0→5

透子 手札0→5

十代 手札8→0→5→7→9

 

 これが……(便乗暗黒界)。ドロー力が(生還の宝札)並みです。

 

十代

 「更に捨てられた(ゴルド)、(グラファ)、(ベージ)3体の効果発動!(ゴルド)、(ベージ)3体は墓地から特殊召喚。(グラファ)は(神·スライム)を破壊する!」

 

 墓地から湧いてくる(ベージ)さん達。墓地から湧き出る瘴気によって悶えて破壊される(スライム)。

 

透子

 「私はこれでターンエンドです。エンドフェイズに(ルミナス)さん、(ライラ)さん、(エイリン)さんの効果発動!合計9枚墓地へ!」

 

透子 LP4000 手札5 伏せ2

   残デッキ29枚

 

ライトロード·サモナールミナス 守1000

ライトロード·マジシャンライラ 守200

ライトロード·ビーストウォルフ 攻2100

ライトロード·モンクエイリン 攻1600

 

十代 LP4000 手札9 伏せ0

 

暗黒界の武神ゴルド 攻撃2300

暗黒界の尖兵ベージ 攻1600

暗黒界の尖兵ベージ 攻1600

暗黒界の尖兵ベージ 攻1600

 

便乗

 

鏡子 LP4000 手札5枚 伏せ1

 

 

苦紋様の土像 守2500

宮廷のしきたり

七精の開門

デモンズ·チェーン(モンクエイリン)

 

十代

 「俺のターンドロー!」

 

十代 手札9→10

 

十代

 「(ベージ)を戻して墓地の(グラファ)を特殊召喚!バトル!(グラファ)で(苦紋様の土像)を攻撃!暗黒の吐息!」

 

 (グラファ)さんから放たれる黒いブレスが四足歩行の土偶を飲み込みましたが、破壊されることはありませんでした。

 

 十代 手札10→11

 

鏡子

 「(宮廷のしきたり)の効果により、表側表示の罠カードは戦闘·効果では破壊されない!よってコイツは破壊されない!」

 

十代

 「ッ……俺はカードを3枚セットしてターンエンド。手札制限により、手札を2枚捨てる。」

 

十代 LP4000 手札6枚 伏せ3

 

暗黒界の武神ゴルド 攻2300

暗黒界の尖兵ベージ 攻1600

暗黒界の尖兵ベージ 攻1600

暗黒界の龍神グラファ 攻2700

 

便乗

 

鏡子 LP4000 手札5枚 伏せ1

 

 

苦紋様の土像 守2500

宮廷のしきたり

七精の開門

デモンズ·チェーン(モンクエイリン)

 

 

透子 LP4000 手札5 伏せ2

   残デッキ38枚

 

ライトロード·サモナールミナス 守1000

ライトロード·マジシャンライラ 守200

ライトロード·ビーストウォルフ 攻2100

ライトロード·モンクエイリン 攻1600

 

鏡子

 「なるほど、十代のデッキは捨てられると効果を発動するデッキか。十代らしくない、よく考えられたデッキだな!俺のターンドロー!」

 

鏡子 手札5→6

 

鏡子

 「フフフ……アッハハハ!」

 

十代

 「な、何がおかしい!」

 

 突然笑い出す鏡子。いったいどんなカードを引いたのでしょうか?

 

鏡子

 「このデュエルが楽しくてなぁ!心の底から湧き出る感情。これが心地よくてたまらない!こんな気分はあの時……あの時ってなんだ?」

 

 突然頭を抱える鏡子。何かを……暗黒界について思い出そうとしているようです。思い出してくれれば、このデュエルが終わるかもしれません。

 

透子

 「鏡子!貴方が初めて組んだデッキは何でしたか?それが、きっとそれが答えです!」

 

鏡子

 「(命削り真竜)……友人に勧められて、安かったから組んだけどこんな感情になった事はない。じゃあ……この記憶はなんだ?手札を捨てるカード?まるで十代が持っているような……ええいそんな事はどうでもいい!俺のとっておきを見せてやる!俺は(デモンズ·チェーン)、(苦紋様の土像)、(宮廷のしきたり)をリリース!」

 

 次々と消える永続トラップ。この召喚条件はまさか!

 

鏡子

 「神炎の皇よ!今こそ究極の炎を身に纏い、我に勝利を齎し給え!降臨せよ!(神炎皇ウリア)!」

 

 巨大な火柱に包まれて現れたのは、(オシリスの天空竜)に似た幻魔。確か効果は墓地の罠の数×1000……まさかそんな!

 

鏡子 手札6→5

 

鏡子

 「(ウリア)の攻撃力は墓地の永続罠×1000打点が上がる!墓地には永続罠が4枚ある!よって攻撃は4000!だがもっと打点を盛るぜ!(名推理)発動!レベルを宣言しな!透子!」

 

透子

 「私ですか……残りの(ラビエル)は特殊召喚モンスターだから出てこない。ああもう勘です!レベル1!」

 

鏡子

 「ならば答え合わせだ!」

 

 そうして始まるターバンのおじさんによるカード捲り。カードが10枚落ちた頃に、答え合わせの時が来ました。

 

送られたカード

七精の開門×2

ブレイク·スルースキル×1

苦紋様の土像×1

覚醒の三幻魔×2

スキルドレイン×2

碑像の天使-アズルーン×2

 

鏡子

 「捲られたモンスターは(混沌の召喚神)!レベル1なので墓地へ送られる。だが問題ない!墓地の(混沌の召喚神)を除外して効果発動!デッキから(失楽園)を加えて発動!」

 

 会場の背後に現れるのは、巨大な枯れ木。木の洞には黄色い目をした何かが潜んでいます。

 

鏡子 手札5→4→5→4

 

鏡子

 「(失楽園)の効果発動!三幻魔か(混沌幻魔アーミタイル)がフィールドに存在する場合に発動!1ターンに1度デッキから2枚ドロー!」

 

十代

 「(便乗)で2枚ドロー!」

 

鏡子 手札4→6

 

十代 手札6→8

 

 枯れ木から小振りなリンゴが1つ、鏡子の手に落ちました。鏡子がそれを食べきると、リンゴの芯が2枚のカードへと変化しました。

 

鏡子

 「あぁ……蘇るよ、あの時の怒りが。鮫島校長に、俺が愛していたデッキを解体させられたあの時の怒りが!」

 

透子

 「ならば覚えている筈です!どんなカードが規制されたのかを!」

 

鏡子

 「ああ覚えているとも!(メタファイズ·ディメンション)に(名推理)に(モンスターゲート)、(隣の芝刈り)に……(暗黒界の取引)、(未界域)のカード達!どれも俺がよく使っていたデッキのキーパーツだった!」

 

 ……本当に、暗黒界に関する記憶が全て消えているのですね。(取引)が残っているのは汎用カードだからでしょうか。

 

透子

 「鏡子!あなたは規制されたカードをいくつか忘れているようですね!貴方がかつて組んだデッキ。それを十代さんは回しているんです!」

 

鏡子 

 「忘れるわけが無いだろう!あの時の怒りを……あれ?確かに一部のカードが霞んで……ッ!今はデュエルに集中する!今の(ウリア)の攻撃力は11000!そして(失楽園)の効果で効果の対象にならず効果で破壊されない!(ウリア)の効果発動!十代にフィールドにセットされた罠を破壊!トラップ·デストラクション!」

 

 (ウリア)が光線の様な炎を吐き、セットカード(バージェストマ·ディノミスクス)を破壊しました。

 

十代

 「くっ……(ディノミスクス)が!」

 

鏡子

 「いいカードを撃ち抜いたな。いけ(ウリア)!(暗黒界の尖兵ベージ)に攻撃!ハイパーブレイズ!」

 

十代

 「トラップ発動!(ガード·ブロック)!戦闘で受けるダメージを0にして、俺は1枚ドローする!」

 

 (ウリア)が放つ猛烈な業火は、十代さんに届く前に薄い障壁によって弾かれました。

 

十代 手札8→9

 

鏡子

 「ふん。まぁこれぐらいで決着がついたら面白くないか。俺は墓地の(ギャラクシー·サイクロン)を発動。このカードを墓地から除外して(七精の開門)を破壊。カードを4枚セットしてターンエンドだ」

 

鏡子 LP4000 手札2枚 伏せ5

フィールド(失楽園)

 

神炎皇ウリア 攻11000

 

透子 LP4000 手札5枚 伏せ2 

   残デッキ38

 

ライトロード·サモナールミナス 守1000

ライトロード·マジシャンライラ 守200

ライトロード·ビーストウォルフ 攻2100

ライトロード·モンクエイリン 攻1600

 

十代 LP4000 手札8枚 伏せ0

   残デッキ18枚

 

暗黒界の武神ゴルド 攻2300

暗黒界の尖兵ベージ 攻1600

暗黒界の尖兵ベージ 攻1600

暗黒界の龍神グラファ 攻2700

 

便乗

 

 攻撃力が1万を越え、更に対象にならず効果で破壊されないモンスター。この強敵を、どうやって倒せばいいのでしょうか?

 

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