暗黒と光道   作:必殺雷撃人

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お久しぶりです。かなり時間が空きましたが、今回は2話同時投稿までです。
 まだまだ完結してないです。2話投稿後、資格勉強に励む為しばらく投稿はありません。ご了承ください。


IF.イリアステル介入
IF1.イリアステル介入。尖兵の観察記録


- IF1.イリアステル介入。尖兵の観察記録 -

 

 

〜 ?? 〜

 

???

 「……潜入任務?」

 

 星の様な煌めきが天を照らす空間で、一人の少女が首を傾げた。その視線の先には、巨大な双腕を持つロボットが空に留まっていた。

 

????

 「はい、先程モニターからレベル9相当のシンクロ反応が検知されたので、レインにはその調査をお願いしたいのです」

 

レイン

 「レベル9……それぐらいなら我々が調査する必要性……皆無」

 

 レインはミッションを聞き、更に首を傾げた。レベル9のシンクロ召喚を行えるデュエリストはそこまで多くはないが、特段調査するような代物ではないのだ。

 

????

 「確かに、本来なら私も気にも留めなかったでしょう。しかし、発生した時期がゼロリバースの20年以上前である遊城十代が活躍する時代、そしてそれがデュエルアカデミアで発生したならどうでしょう?」

 

 彼女の上司であるZONEの言葉を聞き、驚愕して目を見開くレイン。

 ゼロリバース。それは端的に言ってしまえばシンクロ召喚が流行りすぎた結果エネルギーシステムが暴走して起きた大規模な事故。そのシンクロ召喚が本来シンクロ召喚のシの字も無いはずの遊城十代の時代で発生している。レインは事の異常性を強く噛み締め気を引き締める。

 

Z-ONE

 「レイン。分かっているとは思いますが今回の任務はアカデミアへの潜入捜査です。アカデミアの生徒となって潜入し、長期的に調査を進めてください。しかし、その原因が排除可能ならばデュエルによる抹消も許可します。その際の報告は忘れないように」

 

レイン

 「任務……了解」

 

 レインは強く頷き、遊城十代の時代へ飛んだ。

 

 

 

〜 アカデミア 〜

 

 こうして、レインはアカデミアの転校生として特に違和感を持たれることなく潜伏に成功した。しかし……

 

レイン

 「………デスベルト……」

 

 彼女は左腕につけられた腕輪を見て少し表情を曇らせる。まさかデスクローザーデュエル開催中に潜入するとは思っていなかったのだ。

 

 デュエルエナジーを抜かれる関係上、調査に支障を来す可能性が高い。1度Z-ONEの所へ戻り装置をすり替える事も考えたが、エネルギーが来ないことを不自然に思いコブラと不本意な接触が発生する可能性があるので、レインはこのまま調査を続行することを決めた。

 

レイン

 「まずは……聞き込みを開始する」

 

 レインはまず、このアカデミアで最も強いデュエリストを探すことにした。

 

 レイン達の時代でも9シンクロを行えるデュエリストはそこまで多くない、現在レイン達が監視対象にしている不動遊星やその仲間たちも、高くても8シンクロが限界なのだ。不動遊星に限ってはその上を行こうと模索しているようなのだが……

 

レイン

 「ねぇそこの貴方、少し話がしたい」

 

イエロー生

 「えっ、あ、はいなんでしょう」

 

 レインが声をかけたのは、どこにでも居そうな清潔感のあるイエロー生。

 

レイン

 「私はこのアカデミアで1番強いデュエリストを探している。誰が知ってる?」

 

イエロー生

 「それなら古神透子さん1択だと思いますよ」

 

レイン

 「古神透子?」

 

 予想だにしなかった名前の登場にレインは首を傾げた。

 データベースによれば、試験デュエルでアドバンス召喚された最上級モンスターに対して(神の宣告)を撃つも上手くテンポを持っていけずに半分のライフコストが祟り敗北して受験に落ちていた筈。

 

イエロー生

 「もしかして知らないんですか?このアカデミアでは知らない人は居ない筈なんですけど……」

 

レイン

 「ご、ごめんなさい」

 

イエロー生

 「あぁいえいえ気にしないで下さい。透子さんの事が知りたいんですよね?」

 

レインが首を縦に振ると、イエロー生は静かに話し始めた。

 

イエロー生

 「古神透子さんはですね……色んなデッキで相手を粉砕するデュエリストなんです」

 

レイン

 「色んなデッキ?」

 

イエロー

 「はい。暗黒界、ライトロード、Kozmo、メタファイズ、ナチュル。他にも沢山のデッキを持っていて多彩なタクティクスで多くの生徒の心を圧し折るんです……もしかして戦おうとしてます?辞めたほうが良いと思いますよ?」

 

 確かに(光の援軍)や(ルミナス)が無制限なこの環境なら並のデュエリストは歯が立たないだろう。そんなことを考えながらレインは耳を傾けた。

 

イエロー生

 「今の透子さんは何故か気が荒ぶっていて、とてもまともなデュエルさせてくれないんですよ。実際に心を折られて自主退学したデュエリストが何十人といるんです。……本当にやるんですか?」

 

 レインは口を動かさず、ゆっくりと首を縦に振った。

 

イエロー生

 「そうですか……せっかくですしデュエルしましょう。君の実力を見せてください」

 

レイン

 「……分かった。勝敗を」

 

 デュエルディスクを構えるレイン。アンデシンクロを握るレインは速攻で勝負を決めた。

 

 

 

〜 購買 〜

 

 昼下り、レインは購買を訪れていた。本来なら過去のパックなど買うはずもないのだが、先のイエロー生から万全を期す為にシンクロモンスターが入っているパックがあるからそれで強化したほうが良いと言われ購買にやってきていた。

 

 慣れた手付きでパックを開け、カードを見る。

 

レイン

 「(ユニゾンビ)、(グローアップ·ブルーム)、(死霊王-ドーハスーラ)、(真紅眼の不屍竜)……こんな強力なモンスターがどうして……」

 

 視界の先にはデータベースに存在しない明らかに強力なモンスター。口にはしなかったが他のモンスターも明らかにこの時代にそぐわない力を持っていた。

 

 レインはこれらのカードをテーブルに広げ、昼休みを丸々使って活用法を見出しデッキを完成させた。

 

 

 

〜 放課後 〜

 

 授業が終わり多くのデュエリストがデュエルを始める放課後、レインは他の生徒にターゲットである透子の場所を聞き出して、その周辺を捜索していた。アカデミアから少し離れた場所にその対象がいた。

 

 とても小柄な体格、肩にギリギリかかるか否かといった長さに整えられた艶のある黒髪。そして……飢えた獣すら逃げ遂せそうな程に滾らせた殺意。そんな彼女と目があった。

 

鏡子

 「なぁ……お前デュエルしろよ……デュエルしろよぉ!!」

 

レイン

 「ッ……勝敗を……」

 

鏡子·レイン

 「デュエル!」

 

レイン

 「先攻は私、ドロー」

 

レイン 手札 5→6

 

レイン

 「(不知火の隠者)を通常召喚、効果発動。このカードをリリースして守備力0のアンデットモンスターを特殊召喚。来て、(ユニゾンビ)」

 

 レインのフィールドに現れたのは、山伏の様なモンスター。彼は即座に霞となって消えて、代わりに二組のゾンビがなんとも言えない歌声を奏でながら現れた。

 

レイン 手札6→5

 

鏡子

 「不知火かアンデシンクロか……さぁ次はどうする!俺を満足させてみろ!」

 

レイン

 「(ユニゾンビ)の効果発動。手札の(屍界のバンシー)を墓地へ送り、(ユニゾンビ)のレベルを1つ上げる」

 

 ゾンビの痩せこけた方がデスボイス気味な声を上げる。墓地に送られたモンスターを聞いて、鏡子の顔が青くなる。

 

レイン 手札5→4

ユニゾンビ レベル4→5

 

鏡子

 「(バンシー)……(アンデット·ワールド)か!」

 

 鏡子の額に冷や汗が流れているのを尻目に、レインは次の手を打つ。

 

レイン

 「墓地の(屍界のバンシー)の効果発動。墓地のこのカードを除外して(アンデット·ワールド)を……発動」

 

 フィールドが変容し、腐臭が辺りに漂う死者の世界へ書き換わる。

 

レイン

 「更に(ユニゾンビ)の効果発動。デッキの(グローアップ·ブルーム)を墓地へ送りレベルを上げる。ただし、このターンはアンデットしか攻撃出来ない」

 

 太った方のゾンビが低い声を響かせると、少し花が咲いた種子が墓地へ落ちていった。そしてその種子が地につき芽吹き始める。

 

ユニゾンビ レベル5→6

 

レイン

 「墓地に送られた(グローアップ·ブルーム)の効果発動。自身を除外してデッキからレベル5以上のアンデットを手札に加える……フィールドに(アンデットワールド)が存在する場合特殊召喚することも出来る。来て、(死霊王ドーハスーラ)」

 

 種子が花開き、中から下半身が蛇で、あちこちに骸骨を身に纏った不死者の王が降臨した。

 

レイン

 「カードを1枚セットして……ターンエンド」

 

レイン LP4000 手札3 伏せ1

フィールド(アンデット·ワールド)

 

死霊王ドーハスーラ 攻2800

ユニゾンビ レベル6 攻1300

 

鏡子 LP4000 手札5 伏せ0

 

鏡子

 「俺のターン!ドロー!」

 

鏡子 手札5→6

 

鏡子

 「オッ……ゴ……カードを3枚セットしてターンエンド」

 

 返しの鏡子のターン。苦虫を噛み潰したように苦しげな表情でターンを返した。

 

鏡子 LP4000 手札3 伏せ3

 

レイン LP4000 手札3 伏せ1

フィールド(アンデット·ワールド)

 

死霊王ドーハスーラ 攻2800

ユニゾンビ レベル6 攻1300

 

 

 

レイン

 「私のターン。ドロー」

 

レイン 手札3→4

 

鏡子

 「スタンバイフェイズ……(幽麗なる幻滝)発動……手札の(ダイナマイトK)、(マジェスティM)、(ドライアスⅢ世)を墓地へ送り、墓地送った数+1、4枚ドロー」

 

 鏡子は今までに無いほどに危機的状況であった。(アンデットワールド)はフィールド·墓地のモンスターをアンデット族にする効果の他にアドバンス召喚を封じる効果がある。これにより真竜のデッキコンセプトが崩壊、機能不全に陥っているのである。

 

 カードをドローしても、鏡子の顔が肌色に戻らず苦しげなままだった。

 

鏡子 手札3→0→4

 

鏡子

 「永続トラップ(大捕物)を発動!これにより俺はフィールドに(大捕物)がある限り、(ドーハスーラ)のコントロールを永続的に得る!しかし(ドーハスーラ)は攻撃出来ず効果も発動出来ない!」

 

 大量の鎖が(ドーハスーラ)を捕らえ鏡子のフィールドに引き摺り込んだ。

 

レイン

 「ッ……(ゾンビ·マスター)を召喚。効果発動。手札の(終末の騎士)を墓地へ送り、墓地の(不知火の隠者)を特殊召喚。そして(隠者)の効果発動。自身をリリースしてデッキの守備力0のモンスター。(妖刀-不知火)を特殊召喚」

 

レイン 手札4→3→2

 

 フィールドに降り立つアンデット達。だが展開は終わらない。

 

レイン

 「私はレベル4の(ゾンビ·マスター)にレベル2の(妖刀不知火)をチューニング。シンクロレベル6、来て、(刀神-不知火)。」

 

 刀に宿る霊が光輪を生み出し、ネクロマンサーを包み光に飲み込む。光の先には背後に守護霊を宿した武士の姿があった。

 

レイン

 「(ユニゾンビ)の効果発動。フィールドの(死霊王ドーハスーラ)を対象に、デッキの(馬頭鬼)を墓地へ送りレベルを1上げる」

 

死霊王ドーハスーラ レベル8→9

 

レイン

 「(馬頭鬼)の効果発動。墓地の自身を除外して墓地のアンデットとなった(終末の騎士)を特殊召喚。効果発動。(妖刀−不知火)を墓地へ、そしてレベル4の(終末の騎士)にレベル6になった(ユニゾンビ)をチューニング。シンクロレベル10。来て、屍界の支配者(真紅眼の不死竜皇)。」

 

 現れたのは、真紅眼の可能性の終着点の1つ。アンデット·ワールドの支配者となったレッドアイズは青い炎を辺りにばら撒く。

 

鏡子

 「永続トラップ(真竜皇の復活)を発動して効果発動!墓地の真竜モンスター(真竜騎将ドライアスⅢ世)を守備表示で特殊召喚!」

 

 空間の裂け目から飛び出す竜人の槍兵。その守備力は脅威の2800。(真紅眼の不死竜皇)ですら越えることの出来ない打点である。

 

レイン

 「ッ……ターンエンド……」

 

レイン LP4000 手札2 伏せ1

フィールド(アンデット·ワールド)

 

真紅眼の不死竜皇 攻2800

刀神-不知火 攻2500

 

鏡子 LP4000 手札3 伏せ0

 

死霊王ドーハスーラ レベル9 攻2800

真竜騎将ドライアスⅢ世 守2800

 

大捕物(死霊王ドーハスーラ)

真竜皇の復活

真竜の黙示録

 

鏡子

 「俺の……ターン!」

 

鏡子 手札3→4

 

レイン

 「(真紅眼の不死竜皇)の効果発動。墓地のアンデットモンスター。(アンデット·ワールド)の効果でアンデット族になっている(終末の騎士)を特殊召喚。そして効果発動……私は……」

 

 レインは効果を処理する前に少し思考を巡らせる事にした。監視の対象、古神透子のデッキについて。

 彼女の今までの動き、そして(アンデット·ワールド)を使用したときの露骨な反応から彼女は今アドバンス召喚系のデッキでデュエルしている。つまり(アンデット·ワールド)を維持さえすれば相当優位に立てる。万が一(サイクロン)といった除去カードで(アンデット·ワールド)を破壊されても(屍界のバンシー)で再び貼り直す事が出来る。

 

 

レイン

 「私は(屍界のバンシー)を墓地へ送る」

 

 アンデット·ワールドの覇者の咆哮に呼応して、アンデット·ワールドの支配下にある騎士が呼び出された。そしてこの騎士は新たに一体の屍体を墓地に送り込む。

 

鏡子

 「(復活)の効果発動!墓地の(ダイナマイトK)を蘇生!そして(黙示録)を発動して効果発動!真竜カード(ダイナマイトK)を破壊して相手フィールドのモンスターの攻守を半分にする!」

 

 (ダイナマイトK)が破壊され、背後に現れる(真竜皇V.F.D)。彼の放つブレスがレインのモンスターを衰弱させる。

 

真紅眼の不死竜皇 攻2800→1400

刀神-不知火 レベル6 攻2500→1250

終末の騎士 攻1400→700

 

鏡子

 「更に永続魔法(真竜の継承)を発動!効果発動!このターンに墓地へ送られた真竜カードの種類分ドロー出来る!1枚ドロー!」

 

鏡子 手札4→5

 

鏡子

 「ッ……(ドライアスⅢ世)を攻撃表示にしてバトルフェイズ!(ドライアスⅢ世)で(終末の騎士)に攻撃!ドライアスシェイバー!」

 

 槍を持つ竜人が凄まじい勢いで突進し、闇の騎士を刺し貫き骸に変えた。

 

レイン LP4000→2600

 

鏡子

 「カードを1枚セットしてターンエンドだ!」

 

鏡子 LP4000 手札4 伏せ1

 

死霊王ドーハスーラ レベル9 攻2800

真竜騎将ドライアスⅢ世 攻2100

 

大捕物(死霊王ドーハスーラ)

真竜の継承

真竜皇の復活

真竜の黙示録

 

レイン LP2600 手札2 伏せ1

フィールド(アンデット·ワールド)

 

真紅眼の不死竜皇 攻1400

刀神-不知火 レベル6 攻1250

 

レイン

 「私のターン、ドロー」

 

レイン 手札2→3

 

レイン

 「(闇の誘惑)を発動。2枚ドローして(シノビネクロ)を除外。そして除外された(シノビネクロ)の効果発動。除外された場合、自身を特殊召喚。この効果で特殊召喚された(シノビ·ネクロ)はフィールドを離れると除外される」

 

レイン 手札3→2→4→3

 

レイン

 「レベル6の(刀神-不知火)にレベル2の(シノビ·ネクロ)をチューニング。シンクロ、レベル8(スクラップ·ドラゴン)。そして伏せていた(アンデット·ネクロライズ)を発動。フィールドにレベル5以上のアンデットモンスターが存在する時に発動出来、相手フィールドのモンスター(死霊王ドーハスーラ)のコントロールをエンドフェイズまで得る」

 

 屍と化したレッドアイズが放つ青き光に導かれる様に、鎖に繋がれながらもアンデット·ワールドの王は本来の持ち主のフィールドへと帰っていった。

 

レイン

「(スクラップ·ドラゴン)の効果発動。1ターンに1度、自分と相手のカードを1枚ずつ対象に選択し、私の(死霊王ドーハスーラ)と(真竜の黙示録)を破壊」

 

鏡介

 「ッ……チェーンして(黙示録)の効果発動!(継承)を破壊して相手フィールドのモンスターの攻守を半分にする!」

 

 (継承)を飲み込みブレスを放つ(真竜皇V.F.D)。蒸気を(ドーハスーラ)に吹き付けながら突貫する(スクラップ·ドラゴン)はそのブレスを突っ切り(真竜皇V.F.D)を貫いた。

 

真紅眼の不死竜皇 攻1400→700

スクラップ·ドラゴン 攻2800→1400

 

鏡介

 「墓地へ送られた(継承)の効果発動!魔法·罠カードである(アンデット·ワールド)を対象に破壊する!チェーンして墓地へ送られた(黙示録)の効果発動!(スクラップ·ドラゴン)を対象に破壊する!」

 

 (継承)がフィールドから消えた時、(ドライアスⅢ世)の持つ長槍が緑に輝き、突進によって生み出される運動エネルギーを存分に開放しアンデットの楽園を打ち砕いた。更に二の太刀と言わんばかりに槍を振るい所々腐食している機械龍を両断した。

 

 墓地へ送られると、破壊効果を行使してくる魔法罠。コチラの魔法破壊カードを牽制してくるとてつもなく厄介な効果だとレインは思いながら次の手を打つ。

 

レイン

 「墓地の(屍界のバンシー)の効果を発動。墓地のこのカードを除外してデッキから(アンデット·ワールド)を発動する」

 

 墓地に横たわっていた屍の少女が汚泥のように腐り落ち、再びアンデットの楽園を築き出す。

 

レイン

 「墓地の(妖刀-不知火)の効果発動。墓地のこのカードと(不知火の隠者)を除外することでEXデッキからアンデットシンクロモンスターを特殊召喚する。来て、(アンデット·スカル·デーモン)」

 

 墓地の妖刀が妖しく輝き、不気味な光が辺りを飲み込むと、(デーモンの召喚)がアンデット化した様なモンスターがフィールドに降り立った。

 

レイン

 「私は(牛頭鬼)を通常召喚。効果発動。デッキから(馬頭鬼)を墓地へ送る。そして墓地の(馬頭鬼)の効果発動。このカードを除外して墓地の(ユニゾンビ)を特殊召喚する。そして(ユニゾンビ)の効果発動。デッキから(ゾンビ·キャリア)を墓地へ送り、(アンデット·スカル·デーモン)のレベルを1つ上げる」

 

アンデット·スカル·デーモン レベル6→7

 

レイン 手札3→2

 

レイン

 「私はレベル4の(牛頭鬼)とレベル3の(ユニゾンビ)をチューニング。シンクロ召喚(真紅眼の不屍竜)」

 

 紫の光に包まれ降り立ったのは、青白い炎を翼から吹き出すレッドアイズの可能性の一つ。何らかの理由で息絶え屍界の住民となったレッドアイズの姿である。

 

レイン

 「(真紅眼の不屍竜)は自分そして相手のフィールド·墓地のアンデットモンスターの数×100攻守が上昇する。フィールド·墓地のアンデットは13枚。よって攻撃力は1300アップして3700になる」

 

 辺りに漂う亡者の魂を取り込み、竜はその翼から迸る青き炎を激しく燃やす。

 

レイン

 「墓地へ送られた(牛頭鬼)の効果発動。墓地へ送られた時、(牛頭鬼)以外のアンデットモンスターを除外することで、手札の(逢魔ノ妖刀-不知火)を特殊召喚」

 

 フィールドに突き刺さる黄金色の妖刀。その側には、守護霊の姿があった。

 

手札 2→1

 

レイン

「(逢魔ノ妖刀-不知火)の効果発動。自身をリリースして除外されているアンデットを2体帰還出来る。私は(馬頭鬼)と(不知火の隠者)を守備表示で特殊召喚」

 

 守護霊が黄金色の妖刀を握り虚空めがけて振るうと、そこに裂け目が現れて馬頭の鬼と山伏が降り立った。

 

レイン

 「(不知火の隠者)の効果発動。このカードをリリースして、デッキから守備力0のアンデットモンスター(シノビネクロ)を特殊召喚。私はレベル4の(馬頭鬼)とレベル2の(シノビネクロ)をチューニング。シンクロレベル6(刀神-不知火)」

 

 フィールドにはシンクロモンスターが4体。並のデュエリストでは戦意喪失しかねない程の凄まじい布陣。しかし、鏡子の瞳の殺意の炎は一切揺らいでいない。

 

レイン

 「バトル。(真紅眼の不屍竜)で(真竜騎将ドライアスⅢ世)を攻撃。ダークネス·ネクロメガフレア」

 

 青白い炎球が槍兵を容易く包み蒸発爆散。強い衝撃が鏡子を襲う。

 

鏡子 LP4000→2400

 

 攻撃反応系の罠は無い。かなり粘られたがアカデミアを騒がせている程では無いと思いながらレインは攻撃の指示を出す。

 

レイン

 「(アンデット·スカル·デーモン)でダイレクトアタック。行って、大きいの」

 

鏡子

 「攻撃宣言時に(復活)の効果発動!墓地の(真竜騎将ドライアスⅢ世)を蘇生する!俺を守れ!真竜の盾よ!」

 

 墓地から再び舞い降りる竜人の槍兵。その守備力は攻撃可能なモンスターでは越えることの出来ない数値であった。

 

 ターンを跨げば無限にモンスターを蘇生出来る永続罠。その異常な性能にレインは眉を潜めると同時に、(アンデット·スカル·デーモン)から先に攻撃すれば決着していたというプレイミスに歯噛みした。

 

レイン

 「攻撃は中断。カードを1枚セットしてターンエンド」

 

レイン LP2600 手札1 伏せ1

フィールド(アンデット·ワールド)

 

真紅眼の不死竜皇 攻700

アンデット·スカル·デーモン 攻2500 レベル7

真紅眼の不屍竜 攻3700

刀神−不知火 攻2500

 

鏡子 LP2400 手札4 伏せ1

 

真竜騎将ドライアスⅢ世 守2800

 

真竜皇の復活

真竜の黙示録

 

鏡子

 「ハ、ハハハハ……アッハハハハ!」

 

 ターンが回った瞬間、突如鏡子の瞳がギラつき狂気を滲ませる様な笑い声を上げる。

 

レイン

 「……何?」

 

鏡子

 「ハハハハ……ここまで追い込まれたのはいつぶりかなぁ?ああ、滾る。血が湧き上がり水蒸気爆発しそうな程に俺は今勝利を渇望している!天よ!運命よ!事象の理よ!俺に勝利を齎す力を与えよ!俺のターン!ドローォ!」

 

鏡子 手札4→5

 

レイン

 「スタンバイフェイズ。墓地の(死霊王ドーハスーラ)はお互いのスタンバイフェイズにフィールド魔法が存在する場合に特殊召喚出来る。更に(真紅眼の不死竜皇)の効果発動。チェーンして(死霊王ドーハスーラ)の効果発動。逆順処理により(ドーハスーラ)で(真竜騎将ドライアスⅢ世)を除外。(真紅眼の不死竜皇)の効果で墓地の(終末の騎士)を特殊召喚して更に効果発動。デッキから最後の(馬頭鬼)を墓地へ送る。」

 

 墓地から蘇った屍界の王(ドーハスーラ)の放つ死の瘴気に当てられた(ドライアスⅢ世)は身体が崩壊し、腐敗した騎士が地面から這い上がる。

 腐敗した騎士は更に別のアンデットをこの屍の世界に送り込む。

 

 鏡子はドローカードを見て、狂気に満ちたかのように表情が歪む。

 

鏡子

 「フヒ、フヒヒヒ、フッヒヒヒヒヒヒ!天は俺を選んだ!フィールド魔法(ドラゴニックD)を発動!これにより、アンデットの楽園は崩壊する!」

 

 腐った空気漂う屍の世界は崩れ去り、澄んだ空気が満ちるヘリポートの様な空間へ変化した。

 

鏡子 手札5→4

 

鏡子

 「(真竜の復活)の効果発動!墓地の(ダイナマイトK)を蘇生!そして(ドラゴニックD)の効果発動!手札·フィールドのカード(ダイナマイトK)を選んで破壊し、真竜カード(真竜凰の使徒)を手札に!そして発動して効果発動!墓地の真竜カード(マジェスティM)、(継承)、(黙示録)を戻して1枚ドロー!」

 

鏡子 手札4→5→4→5

 

鏡子

 「これで……これでようやくアドバンス召喚が出来る!俺は(使徒)の効果を発動!自分メインフェイズにアドバンス召喚が出来る!俺は(使徒)をリリース!アドバンス召喚!(真竜戦士イグニスH)!」

 

 永続魔法が1つ消え、フィールドに大剣を背負う竜戦士が舞い降りた。

 

鏡子 手札5→4

 

レイン

 「永続魔法を生贄にアドバンス召喚!?」

 

 突然永続魔法を素材にして出てきた未知のモンスターに、普段表情の薄いレインの表情が驚愕に染まる。

 

鏡子

 「真竜共通のルール効果として、コイツらは永続魔法·罠を素材にアドバンス召喚出来る!そして墓地へ送られた(使徒)の効果発動!そこのセットカードを破壊してもらおうか!」

 

レイン

 「ッ……チェーンしてトラップ発動(リターン·オブ·アンデット)。(真紅眼の不死竜皇)を選んで除外して私の墓地のアンデットモンスター(牛頭鬼)を守備表示で特殊召喚」

 

鏡子

 「チェーンして(イグニスH)の効果発動!相手がカードの発動した時に発動出来、デッキから真竜永続魔法をサーチするか発動出来る!よって俺は(真竜の継承)を発動!」

 

 アンデット·ワールドの支配者が消え去り、代わりに牛頭のアンデットがフィールドに降り立った。

 

鏡子

 「そしてさっき発動した(継承)の効果発動!このターンにフィールドから墓地へ送られた真竜カードの種類分、2枚ドロー!」

 

鏡子 手札4→6

 

鏡子

 「ここで永続トラップ(帝王の溶撃)を発動!コイツは端的に言えばアドバンス召喚されたモンスターが存在すると発動出来る相手だけ(スキルドレイン)だ!」

 

 突如フィールドが熱気に包まれ、レインのフィールドのアンデット達が大きく弱り始めた。

 

真紅眼の不屍竜 攻3600→2400

 

 ここに来て、レインはようやく彼女のデッキの構造を理解した。鏡子のデッキは魔法罠を素材にアドバンス召喚し、更に素材にした魔法罠で場を荒らす。アドバンス召喚されたモンスターでアドバンテージを獲得し、伏せられた強力な永続魔法罠で相手を制圧して膨大なアドバンテージで押しつぶすデッキであると。

 

 そのことを理解したレインは、これならアカデミア最強と呼ばれるに足る実力だと深く納得し、それと同時にここからのデュエルは厳しい戦いになると肌で理解した。

 

鏡子

 「更に(継承)の効果発動!アドバンス召喚を行えるので、(黙示録)をリリース!(真竜拳士ダイナマイトK)をアドバンス召喚!そして墓地へ送られた(黙示録)の効果発動!(アンデット·スカル·デーモン)を破壊!」

 

レイン

 「ッ……本来なら(アンデット·スカル·デーモン)はフィールドのアンデットモンスターに効果破壊耐性を与える効果があるけど無効になっている……」

 

 フィールドに降り立った緑の装甲を纏う拳闘士はその拳を紫色の光に包み、一撃で以て(アンデット·スカル·デーモン)を粉砕してみせた。

 

鏡子 手札6→5

 

鏡子

 「バトルフェイズ!(ダイナマイトK)で(死霊王ドーハスーラ)に攻撃!ダイナマイトナックル!」

 

 (ドラゴニックD)の力を存分に受けて、緑の拳闘士はそのスパイク付きの拳に全てをかけて、(ドーハスーラ)が放つブレスを押しのけながらアンデットワールドの王を打ち砕いた。

 

レイン

 「こ、攻撃力が同じなのに相討ちにならない?」

 

鏡子

 「(ドラゴニックD)の効果。アドバンス召喚した真竜モンスターは1ターンに1度だけ戦闘破壊されない。更に真竜モンスターの攻守を300上げる効果もある。これで(ドーハスーラ)も突破できるってわけよ!続いて(イグニスH)で(真紅眼の不屍竜)攻撃!イグニススラッシュ!」

 

 

赤き竜人剣士はその肩に担ぐ大剣を以て、アンデットと化したレッドアイズの胴体を容易く両断した。

 

レイン LP2600→2300

 

鏡子

 「俺はカードを2枚セットしてターンエンドだ!」

 

鏡子 LP2500 手札3 伏せ2

フィールド(ドラゴニックD)

 

真竜拳士ダイナマイトK 攻2500→2800

真竜戦士イグニス 攻2300→2600

 

真竜皇の復活

真竜の継承

帝王の溶撃

 

レイン LP1000 手札2 伏せ0

 

牛頭鬼 守800

刀神−不知火 攻2500

 

 

 

レイン

 「私のターン。ドロー」

 

レイン 手札1→2

 

 引いたカードは(サイクロン)。魔法罠カードを破壊出来る制限カード。レインは僅かに口角を緩ませ、スタンバイフェイズに入る。

 

レイン

 「スタンバイフェイズに墓地の(死霊王ドーハスーラ)の効果発動。フィールド魔法が存在するため、特殊召喚する」

 

鏡介

 「チェーンして(イグニスH)の効果発動!デッキから(使徒)を手札に加える!更にチェーンして(幽麗なる幻滝)発動!デッキから(真竜導士マジェスティM)を手札に加える!」

 

鏡子 手札3→4→5

 

レイン

「メインフェイズ。(サイクロン)を発動。(帝王の溶撃)を破壊」

 

鏡子

 「チェーンして(ダイナマイトK)の効果発動!デッキから(真竜の黙示録)を発動する!更にチェーンして(復活)の効果発動!墓地の(ダイナマイトK)を特殊召喚!」

 

 フィールドに強風が吹き付けて、(帝王の溶撃)を破壊。フィールド上のアンデット達も活気を取り戻した。

 しかし、それと同時に墓地から拳闘士が飛び出してくる。

 

レイン 手札2→1

 

レイン

 「(牛頭鬼)の効果発動。デッキから(シノビネクロ)を墓地へ送る。それにチェーンして(ドーハスーラ)の効果発動。攻撃表示の(ダイナマイトK)を選んで除外する」

  

 屍界の王から放たれた黒い瘴気が拳闘士の身体を呑み込み分解する。

 

鏡子

 「……ここで(復活)の効果発動!相手ターンにアドバンス召喚!よって(復活)をリリース!(真竜導士マジェスティM)!」

 

 フィールドに竜人魔導師が降り立ち、その手に掴む杖を器用に振るう。

 

 

鏡子 手札5→4

 

鏡子

 「そして墓地へ送られた(復活)の効果発動!墓地へ送られた場合、モンスターを破壊するので(ドーハスーラ)を破壊だ!」

 

 紫色の風を湛えた杖を振るい、暴風が屍界の王を切り刻んだ。

 

レイン

 「墓地の(馬頭鬼)の効果発動。このカードを除外して、墓地の(不知火の隠者)を特殊召喚する」

 

鏡子

 「チェーンして(マジェスティM)の効果発動!デッキから(真竜剣皇マスターP)を手札に!」

 

鏡子 手札4→5

 

レイン

 「(不知火の隠者)の効果発動。自分フィールドのアンデットモンスターである自身をリリースして、デッキから(ユニゾンビ)を特殊召喚」

 

レイン

 「(ユニゾンビ)の効果発動。デッキから(妖刀-不知火)を墓地へ送って(牛頭鬼)のレベルを一つ上げる。そして墓地の(妖刀-不知火)の効果発動。このカードと(アンデット·スカル·デーモン)を除外してEXデッキからアンデット族のシンクロモンスターを特殊召喚。来て、シンクロレベル8(戦神-不知火)」

 

牛頭鬼 レベル4→5

 

 妖刀に宿る霊が(アンデット·スカル·デーモン)に取り憑き、膨大な炎に包み込まれたゾンビは炎の太刀を握る二刀流の剣士へと変化した。

 

レイン

 「(戦神-不知火)の効果発動。特殊召喚に成功した場合、墓地のアンデットモンスター(シノビネクロ)を除外して発動。その攻撃力を(炎神−不知火)に加える。(シノビネクロ)の攻撃力は800よって攻撃力は3800となる」

 

 二刀流の剣士は忍者の魂をその身に宿し、更に炎を荒立たせて刀を構える。

 

鏡介

 「(戦神)の効果で除外された(シノビネクロ)とシンクロして(炎神-不知火)へ繋げられたら盤面は壊滅。ならばここで動く!(真竜の黙示録)発動!チェーンして速攻魔法(帝王の烈旋)を発動!逆順処理へ入る!(帝王の烈旋)は1体だけ相手モンスターをアドバンス召喚の素材にできる!そして(黙示録)で相手ターンアドバンス!よって(戦神-不知火)と(黙示録)をリリース!」

 

 暴風が炎の剣士を飲み込み、1枚の罠カードが消えていく。

 

鏡子

 「真なる竜剣士よ!数多の同胞の力を継ぎ、ダイアグラムの元で覚醒せよ!(真竜剣皇マスターP)!」

 

 フィールドに地に足を着けたのは、純白の鎧に身を包む竜剣士。鏡子の世界では封印されて久しい真竜の真の切り札。

 

鏡子 手札5→4

 

レイン

 「私のモンスターを素材にアドバンス召喚……しかも攻撃力3250。でも除外された(シノビネクロ)の効果発動。特殊召喚」

 

 自陣のモンスターを素材にされた上に出てきたのは、高攻撃力のモンスター。ムッとした顔をするレインだが、カードを操るのは止めることはない。

 

鏡子

 「(黙示録)の効果!(黙示録)で(ユニゾンビ)を破壊!」

 

 (マスターP)はその手に握る長剣に紫の光を纏わせ、二人三脚なゾンビ達を一太刀で両断した。

 

鏡子

 「そしてアドバンス召喚されたこのカードが存在するとき、墓地の永続魔法罠を除外してカードをフリーチェーンで破壊する!よって(大捕物)を除外して(シノビネクロ)を破壊!」

 

 

 二人三脚なゾンビを両断した後、返す刃で(マスターP)が握る紫色の光孕む剣に両断され再び異次元へと帰された。

 

レイン

 「ッ……まだ……終わらない!(簡素融合)の効果を発動!1000LPを払い、EXデッキからレベル6以下の効果を持たない融合モンスター(テセウスの魔棲物)を融合召喚扱いで特殊召喚!」

 

レイン LP2300→1300 手札1→0

 

 レインの側に現れる巨大なレトルトカレー。レインがそこに触れると、レトルトカレーのパウチから難破船を担いだイカのようなモンスターが飛び出してきた。

 

レイン

 「私はレベル5になった(牛頭鬼)にレベル5の(テセウスの魔棲物)をチューニング。シンクロレベル10、来て(炎神-不知火)!」

 

 調律の輪によりいでたるわ、白馬に跨った不知火流の始祖。彼の手に掴られた剣が鈍く輝く。

 

レイン

 「シンクロ召喚に成功した(炎神-不知火)の効果発動。墓地·除外されているアンデットシンクロモンスターをデッキに戻して相手のカードを戻した分だけ選んで破壊する。私は(刀神-不知火)、(真紅眼の不屍竜)、(アンデット·スカル·デーモン)、(戦神-不知火)をデッキに戻して(真竜剣皇マスターP)、(真竜道士マジェスティM)、(ドラゴニックD)、(真竜の継承)を破壊する」

 

 不知火の始祖から繰り出された無数の一閃。ほぼ全てのカードは両断されたが、(マスターP)だけは純白の盾で凌ぎきっていた。

 

鏡子

 「(真竜剣皇マスターP)は素材にしたカードの種類の効果を受けない。よってモンスター·罠の効果を受けない!」

 

レイン

 「ッ……なんて恐ろしいカード……でもこれで戦闘破壊出来る!バトルフェイズ!(炎神-不知火)で(真竜剣皇マスターP)へ攻撃!」

 

 白馬の突進力を加えた一閃に(マスターP)は耐えきれずに両断される。

 

鏡子 LP2400 →1850

 

レイン

 「メインフェイズ2、墓地の(アンデット·ネクロライズ)の効果発動。除外されている(屍界のバンシー)をデッキに戻してこのカードをセットする。私はこれでターンエンド」

 

レイン LP1300 手札0 伏せ1

 

炎神-不知火 攻3500

 

鏡子 LP1950 手札4 伏せ0

 

鏡子

 「俺のターンドロー!」

 

鏡子 手札4→5

 

鏡子

 「俺は(真竜凰の使徒)を発動!効果を発動して墓地の(マスターP)、(継承)、(黙示録)を戻して1枚ドロー!」

 

鏡子 手札5→4→5

 

鏡子

 「手札から(黄金郷エルドリッチ)の効果発動!手札のこのカードと魔法罠(スキルドレイン)を墓地へ送り、(炎神-不知火)を対象にして墓地へ送る!征服王葬送(アデランタード・エル・フォネラル)!」

 

 黄金で身体を構成したアンデットが現れると、自身の胸に飾られた赤い宝玉が光り輝き不知火流の始祖は黄金と化してバラバラに砕けた。

 

鏡子 手札5→4→3

 

鏡子

 「墓地の(黄金郷エルドリッチ)の効果発動!(使徒)を墓地へ送り、自身を手札に加えて特殊召喚!この効果で出したアンデットは1000攻撃力が上がり、効果で破壊されない!墓地へ送られた(使徒)でセットカード破壊!」

 

 フィールドに降り立ったのは、黄金と宝玉に彩られた鎧を身に纏うアンデット。その威風に溢れる姿を誇示する様に雄大に両腕を広げる。

 

 更に墓地から緑の光がレインのセットカードを打ち砕いた。

 

鏡子

 「行くぜバトルフェイズ!(黄金郷エルドリッチ)でダイレクトアタック!征服王撃掌(アデランタード・ウェイガー)ァ!」

 

 絢爛な黄金郷は右腕を爛々と光り輝かせてレインに叩きつけた。

 

レイン LP1300→-2200

 

鏡子

 「ハァ、ハァ、ハァ……ヴ……オ゛ォ゛ォ゛ォ゛!」

 

 鏡子の身体から強烈な炎のようなエネルギーが吹き出して、彼女は脱力し膝をつく。そしてデュエルの敗者たるレインにも、エナジーの支払いは執行される。

 

レイン

 「体内出力90%低下……これ以上の追跡は不可能……直ちに離脱する……」

 

 レインが自室へ飛ぼうとした瞬間、レインは恐ろしい物を見た。

 

鏡子

 「もっと……もっと満足させろぉ……デュエルだ……デュエル……」

 

 そこには鏡子が、最早幽鬼の様な足取りで偶々近くにいたデュエリストに躙り寄る姿があった。

 

 普段は表情の変化に乏しいレインだが、このときばかりは顔が恐怖一色に染まり、逃げるように自室へ飛んだ。

 

 翌日。なんとか体調を整えて調査を進めると、9シンクロはおろかマトモなシンクロ召喚が行えていない事が分かった。

 それをZ-ONEに報告するも、イレギュラーな存在がいることは事実なので引き続き調査は続行されることとなった。




ちなみにまだ5D,s見終わってないので設定がふわふわかもしれません。もし違いが発見されたら後で訂正しておきます。
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