レイン
「私の先攻。ドロー」
レイン 手札5→6
レイン
「(不知火の隠者)を召喚。効果発動。自身をリリースしてデッキから(ユニゾンビ)を特殊召喚。(ユニゾンビ)の効果発動。手札の(死霊王ドーハスーラ)を墓地へ送り、自身のレベルを1上げる。更に(ユニゾンビ)の効果発動。デッキから(屍界のバンシー)を墓地へ送りさらにレベルを1つ上げる」
まぁ、いつものアンデットの動きですね。
レイン 手札6→5→4
ユニゾンビ レベル3→5
レイン
「(屍界のバンシー)の効果発動。自身を除外してデッキから(アンデットワールド)を発動。ターンエンド」
レイン LP4000 手札4 伏せ0
フィールド(アンデット·ワールド)
ユニゾンビ 守0 レベル5
透子 LP4000 手札5 伏せ0
透子
「私のターンドロー!」
透子 手札5→6
このデッキは後攻が非常に弱いのですが……このカードを引いたので何とかなりそうです。
レイン
「スタンバイフェイズに墓地の(死霊王ドーハスーラ)の効果発動。フィールド魔法が存在するので自身を守備表示で特殊召喚する」
フィールドに降り立つアンデットの王。1体で2回の妨害を行える厄介なモンスター。
透子
「メインフェイズ。私はコストで手札のモンスター(ダーク·ヴァーチャー)を墓地へ送り(ワン・フォー・ワン)を発動。それにチェーンして速攻魔法(禁じられた一滴)を発動。コストでフィールドの(ワン・フォー・ワン)を墓地へ送り、(死霊王ドーハスーラ)の効果を無効にする」
綺羅びやかな装飾の施された小さなカップから紫色の液体が放たれ(ドーハスーラ)の力を封じました。
透子 手札6→5→4→3
透子
「そして(ワン・フォー・ワン)の処理により、デッキからレベル1モンスター(ナチュル·モルクリケット)を特殊召喚」
デッキから飛び出してきたのは、大きめのオケラ。私のナチュルデッキのコンセプトを根底から覆したカードの1枚です。
透子
「(ナチュル·モルクリケット)の効果発動。自身をリリースしてデッキからナチュルモンスターを特殊召喚する。更に相手フィールドに攻撃力が1番高いモンスターが存在する場合、代わりにナチュルモンスターを2体特殊召喚出来る。来て、(ナチュル·カメリア)、(ナチュル·サンフラワー)」
オケラが地面を掘り進めていくと、穴から椿と向日葵が飛び出してきました。
透子
「特殊召喚された(カメリア)の効果発動。デッキからナチュルカード(ナチュルの神星樹)を墓地へ送る。そして墓地へ送られた(神星樹)の効果発動。デッキからナチュルカード(ナチュル·マロン)を手札に加えて、召喚。」
透子 手札3→4→3
透子
「召喚に成功した(ナチュル·マロン)の効果発動。デッキからナチュルモンスター(ナチュル·アントジョー)を墓地へ送る。そして私はレベル3の(ナチュル·マロン)にレベル4の(ナチュル·カメリア)をチューニング。シンクロ召喚。その巨体で聖域を護れ(ナチュル·ランドオルス)」
屍の世界の影響で腐りかけてる栗の実が、椿の花が生み出した光輪を通り光に包まれると、丘1つ分は有りそうな巨大な亀が現れました。
透子
「自分がナチュルモンスターのシンクロ召喚に成功したとき、墓地の(ナチュル·モルクリケット)の効果発動。自身を特殊召喚。」
地面から這い上がるオケラ。このカードは相手ターンにも効果が使えるので、場に置く意味は大きいと言えます。
透子
「バトルフェイズ。(ナチュル·ランドオルス)で(死霊王ドーハスーラ)を攻撃。ランドスタンプ」
鈍重な足を振り上げ地面に叩きつけると激しく地面が揺れ動き、地面が割れ、屍界の王はその割れ目に呑み込まれていきました。
透子
「続いて(ナチュル·サンフラワー)で(ユニゾンビ)を攻撃」
ヒマワリの体当たりを受けて、ゾンビ二人組を破壊しました。
透子
「メインフェイズ2。私はカードを2枚セットしてターンエンド」
透子 LP4000 手札1 伏せ2
ナチュル·ランドオルス 攻2350
ナチュル·サンフラワー 攻500
ナチュル·モルクリケット 守0
レイン LP4000 手札4 伏せ0
フィールド(アンデット·ワールド)
レイン
「私のターン。ドロー」
レイン 手札4→5
レイン
「スタンバイフェイズに墓地の(死霊王ドーハスーラ)の効果発動。フィールド魔法が存在する場合、墓地から特殊召喚」
透子
「手札から(増殖するG)を捨てて効果発動。このターン。貴方が特殊召喚する度に私は1枚ドローします」
名前すら呼びたくない昆虫が地面を駆け巡るなか屍の王が蘇り、私はカードをドローします。
透子 手札1→0→1
レイン
「私は(終末の騎士)を召喚。効果発動。デッキから闇属性モンスターを墓地へ送る」
透子
「永続罠(エンペラー·オーダー)を発動。召喚成功時に発動する効果が発動したときに発動でき、その発動を無効にして無効にされたコントローラーは1枚ドローする。チェーンして手札の(ナチュル·コスモビート)の効果発動。相手が召喚に成功したとき自身を特殊召喚するが、これにチェーンして再び(エンペラー·オーダー)。発動を無効にして1枚ドロー」
発動を無効にしただけなので、(コスモビート)は手札に残り、相手がモンスターを召喚する度に1枚ドロー出来ます。
更に(死霊王ドーハスーラ)は〜時〜出来るというタイミングを逃す効果。これにより、(終末の騎士)の効果に反応させて除外効果を使うことは出来ませんでした。
透子 手札1→2
レイン 手札5→4→5
レイン
「私は(おろかな埋葬)を発動。デッキから(馬頭鬼)を墓地へ送る。そして(馬頭鬼)の効果発動。自身を除外して墓地のアンデット(不知火の陰者)を特殊召喚する。」
表情の変化から(おろかな埋葬)はトップだったみたいですね。
レイン 手札5→4
透子 手札2→3
透子
「チェーンして(ナチュル·モルクリケット)の効果発動。自身をリリースしてデッキからナチュルモンスター2枚目の(ナチュル·カメリア)を特殊召喚」
レイン
「それにチェーンして(死霊王ドーハスーラ)の効果発動。アンデットモンスターが効果を発動したとき、2つの効果から選んで適応する。選ぶのは除外効果」
透子
「それにチェーンしてカウンタートラップ(天罰)を発動。手札1枚(ナチュル·ホーストニードル)を捨てて発動、その発動を無効にして破壊します」
死霊王はブレスを吐く体制に入った瞬間に天から落ちてきた強烈な雷に焼かれて破壊。それを尻目にオケラが地面を掘って椿を掘り起こし、馬頭の鬼が山伏を呼び出します。
透子 手札3→2
透子
「(増殖するG)の効果で1枚ドロー。そして特殊召喚した(ナチュル·カメリア)の効果を2つ発動。相手が召喚·特殊召喚に成功した場合、墓地のナチュルモンスター(ナチュル·アントジョー)を特殊召喚し、このカードが特殊召喚した場合、デッキから(ナチュルの神星樹)を墓地へ。そして墓地へ送られた(ナチュルの神星樹)の効果発動。デッキから(ナチュル·バンブーシュート)を手札に」
透子 手札2→3
レイン
「ッ……バトルフェイズ。(終末の騎士)で(ナチュル·サンフラワー)を攻撃」
闇の騎士が刹那の間に振るわれた剣撃によって、向日葵は容易く両断されました。
透子 LP4000→3100
レイン
「私はカードを1枚セットしてターンエンド」
透子
「ならばエンドフェイズに速攻魔法(ナチュルの春風)を発動。3つの中から1つ効果を選んで発動でき、今回は手札·墓地のナチュルモンスター。墓地の(ナチュル·サンフラワー)を特殊召喚する効果を選びます」
この屍の世界に生暖かい風が吹き、少し枯れかけてる向日葵が姿を現しました。
レイン LP4000 手札3 伏せ1
フィールド(アンデット·ワールド)
終末の騎士 攻1400
不知火の隠者 守0
透子 LP3100 手札3 伏せ0
ナチュル·ランドオルス 攻2350
ナチュル·サンフラワー 攻500
ナチュル·カメリア 攻1400
ナチュル·アントジョー 守200
透子
「私のターン。ドロー」
透子 手札3→4
レイン
「スタンバイフェイズ。(死霊王ドーハスーラ)は蘇る」
再び蘇る屍界の王。アンデットとはいえど流石にしつこいですね。
透子
「相手が特殊召喚したことで(ナチュル·アントジョー)と(ナチュル·カメリア)の効果発動。デッキから(ナチュル·アントジョー)はデッキからレベル3以下の、(ナチュル·カメリア)は墓地のナチュルモンスターを特殊召喚します」
レイン
「(死霊王ドーハスーラ)の効果発動。(ナチュル·カメリア)の効果を無効にする」
透子
「それにチェーンして(ナチュル·サンフラワー)の効果発動。自身と他のナチュルモンスターをリリースしてモンスター効果の発動を無効にして破壊するのですが……(ナチュル·カメリア)の効果により1ターンに1度、ナチュルモンスターのコストを“デッキの上からカードを2枚墓地へ送る”に書き換えます」
送られたのは……(魔宮の賄賂)、(神の宣告)。
レイン
「チェーンして(不知火流 燕の太刀)発動。(死霊王ドーハスーラ)をリリースして、フィールドのカード(ナチュル·ランドオルス)と(ナチュル·カメリア)を破壊し、その後不知火モンスター(不知火の物部)を除外する。更に手札から(増殖するG)を発動。」
斬撃の嵐に晒された椿と亀は破壊され、向日葵は残された椿の養分を生贄に強烈な光を放ち、屍界の王を蒸発させました。
レイン 手札3→2
透子
「……私は(ナチュル·カメリア)の効果で(ナチュル·モルクリケット)を蘇生し、(ナチュル·アントジョー)の効果で(ナチュル·マロン)を特殊召喚します」
レイン
「(増殖するG)の効果で2枚ドロー。除外された(不知火の物部)の効果発動。1枚ドローして手札を1枚捨てる」
捨てたのは(妖刀-不知火)。墓地シンクロの用意が出来たみたいですね。次のターンが来ればという話ですが。
レイン2→4→5→4
透子
「(ナチュル·マロン)の効果発動。墓地のナチュルモンスターを2体(ナチュル·マロン)、(ナチュル·ホーストニードル)をデッキに戻して1枚ドロー」
透子 手札4→5
透子
「フィールド魔法(ナチュルの森)を発動。そして(ナチュル·モルクリケット)の効果発動。自身をリリースしてデッキからナチュルモンスターを特殊召喚。更に貴方のフィールドには最も攻撃力の高い攻撃力1400の(終末の騎士)が存在するため2体特殊召喚。(ナチュル·ホースト·ニードル)と(ナチュル·カメリア)を特殊召喚。」
空気が淀みきった屍の世界から、所々で岩が浮上していて、空気が澄んだ自然豊かな森へと景色が変化していきます。ようこそ。私達の聖域へ。
透子 手札5→4
レイン 手札5→6
透子
「私は(ナチュル·マロン)をリリース。アドバンス召喚(ナチュル·バンブーシュート)。このカードはナチュルモンスターをリリースしてアドバンス召喚することで相手の魔法·罠カードの発動の一切を封じます」
透子 手札4→3
透子
「バトルフェイズ。(ナチュル·バンブーシュート)で(終末の騎士)を攻撃」
タケノコ型のモンスターは弾丸の如く騎士に頭突きし粉砕しました。その強烈な衝撃波がレインに襲いかかります。
レイン LP4000→3400
レイン
「この衝撃……実体化してる……まさかサイコデュエリスト……?」
透子
「サイコ?何を意味の分からない事を。続いて(ナチュル·ホーストニードル)、(ナチュル·カメリア)、(ナチュル·サンフラワー)。ダイレクトアタック。」
蜂の針がレインの皮膚に風穴を開け、椿とヒマワリの体当たりでレインを激しく吹き飛ばした。
レイン LP3400→1600→200→-300
レイン
「ッ……クッ……」
透子
「他愛もない。さて、早速ズタズタにしてやりましょう。……これは」
どんな拷問をしてやろうかと考えながら近づくと、レインの破れた肌から細やかな配線が顔を覗かせていました。
透子
「貴方は機械だったんですね。まぁ、寧ろ簡単には壊れないから都合がいいかもしれませんね。」
メールを貰ってから拷問に使えそうな罠カードは用意してあります。手始めに(拷問車輪)で身体を関節が折れるギリギリまで引き伸ばして……(鎖付きブーメラン)で首をじっくり絞めながら(デモンズ・チェーン)でじっくりシバいてやりましょう。
鏡介
「透子!?これは一体?」
声がした方に視線を向けると、そこには私の愛する人。鏡介が立っていました。
〜〜〜
途中ダークネスの襲撃を跳ね除けてなんとか古井戸周りに辿り着くと、そこではレインが(拷問車輪)に囚われていて、その前で透子が鎖付きブーメランを投擲する構えを取っていた。
透子
「鏡介を誑かした泥棒猫を処す所ですよ。鏡介も見ていきますか?」
透子の目や雰囲気が可笑しい。まるで何かに操られている様だ。そもそも透子は拷問なんてするはずがない。
鏡介
「レインから離れろ。事情は知らないがこれ以上の事はさせない」
デュエルディスクを構える。これに透子は応じ、デッキを素早く取り替えデュエルディスクを構えた。
透子
「鏡介は騙されているんです。今から目を覚ましてあげますからね」
透子·鏡介
「デュエル!」
透子
「先攻は私。ドロー」
透子 手札5→6
透子
「(レスキュー·キャット)を召喚。効果発動。自身をリリースしてデッキからレベル3以下の獣族を2体、(不屈の獣僕)と(魔轟神獣ケルベラル)を特殊召喚!そしてそのままチューニング!雄々しき白馬よ!その魔性の瞳で戦場を支配せよ!(魔轟神獣ユニコール)!」
透子 手札6→5
フィールドに降り立つ白毛の凛々しい白馬。その瞳の奥には怒りの紅い炎が灯っている気がしてならない。
透子
「私はカードを1枚セットしてターンエンド。エンドフェイズに手札から(メルフィー·ワラビィ)の効果発動。手札から特殊召喚!」
透子 LP4000 手札3 伏せ1
魔轟神獣ユニコール 攻2300
メルフィー·ワラビィ 守400
鏡介 LP4000 手札5 伏せ0
鏡介
「俺のターンドロー!」
鏡介 手札5→6
やべぇ……手持ちのデッキがダイノルフィアしかなかったから握ったものの……これ簡単に手札調整されて制圧されるぞ。
ついでのようにダイノルフィアの墓地効果も封じられるし相性最悪じゃねえか。やっぱりデッキ調整に行くだけだからって1つだけじゃなくて別のデッキも持ってくりゃ良かった。
鏡介
「手札からトラップ発動(無限泡影)!このカードは俺のフィールドにカードが存在しないと手札から発動出来る!相手フィールドのモンスターを対象にとり効果を無効にする!対象はもちろん(メルフィー·ワラビィ)」
雷交じる力場が小さなカンガルーを包み、カンガルーは恐怖のせいか身体を強張らせて動けていない。
鏡介 手札6→5
鏡介
「俺は(悪魔嬢リリス)を召喚!コイツは元の攻撃力は2000だが、通常召喚すると打点が半分になる!」
透子
「ッ……(メルフィー·ワラビィ)の効果が無効に……」
鏡介 手札5→4
鏡介
「バトルフェイズ!(悪魔嬢リリス)で(ワラビィ)を攻撃!」
(リリス)は華麗なあびせ蹴りをカンガルーに叩き込み破壊した。
鏡介
「メインフェイズ2!(リリス)の効果発動!コストで自身をリリースしてデッキから通常罠3枚選んで、相手にランダムに選ばせる。選ぶのは(ダイノルフィア·フレンジー)×3!」
透子
「選ぶ余地無し……ならば真ん中の(フレンジー)を選びましょうか」
鏡介
「カードを4枚セットしてターンエンドだ」
鏡介 LP4000 手札0 伏せ5
透子 LP4000 手札4 伏せ0
魔轟神獣ユニコール 攻2300
透子
「私のターン。ドロー!」
透子 手札4→5
透子
「(森の聖獣 ヴァレリフォーン)を召喚」
鏡介
「召喚成功時にトラップ発動(ダイノルフィア·フレンジー)!コストでLPを半分払い、デッキ·EXデッキからダイノルフィアモンスターを墓地へ送り融合召喚する!」
俺がカードを開いた瞬間。全身が引き裂ける様な激痛が走る。
鏡介
「アッ……ガッ……お、俺はデッキから(ダイノルフィア·テリジア)と(ダイノルフィア·リプロス)を墓地へ送り融合!古の大地の支配者よ!我が命を糧に極限の進化を遂げろ!(ダイノルフィア·ケントレギナ)!」
LP4000→2000
フィールドに降り立つのは、巨大な尾を備え、両腕に大きな赤い刃を携えた女性型のモンスター。
透子 手札5→4
さっきLPを削った瞬間俺の身体に激痛が走った。そんなの闇のデュエルでしか起き得ない筈だ。
そもそも俺のデッキはガンガンLPを削るデッキ。この状況においては最悪のデッキだ。でも止まる事は出来ない。
鏡介
「更に(ケントレギナ)の効果発動!コストでLPを半分払い、墓地のダイノルフィア通常罠を除外して発動。その効果をコピーする!俺は(フレンジー)を除外!」
鏡介 LP2000→1000
再び走る激痛に耐え、融合するモンスターの名を叫ぶ。
鏡介
「デッキの(リプロス)とEXデッキの(ステルスべギア)で融合!さぁ!我が身を贄に現世に顕現せよ!融合召喚!その悍しき咆哮で戦場を制圧せよ!(ダイノルフィア·レクスターム)!」
地響きと共に大地に着地したのは、機械的な大恐竜。ダイノルフィアの切り札だ。
鏡介
「更に(レクスターム)の効果発動!コストでLPを半分払い、相手フィールドの全モンスターの攻撃力はターン終了時まで自分のLPの数値と同じになる!」
鏡介 LP1000→500
引き裂ける様な痛みに顔を歪むのを感じつつ、恐竜の咆哮によってフィールドを恐怖が呑み込んでいく。
森の聖獣 ヴァレリフォーン 攻400→500
魔轟神獣ユニコール 攻2300→500
透子
「……(森の聖獣 ヴァレリフォーン)の効果発動。1ターンに1度、手札を1枚(魔轟神獣ケルベラル)を捨てて墓地のレベル2以下の獣族モンスター(メルフィー·ワラビィ)を攻撃表示で特殊召喚……発動出来ない!?」
鏡介
「(レクスターム)の効果。このカードが存在する限り、俺のLP以下の攻撃力以下のモンスターは効果を発動出来ない」
透子
「ならばトラップ発動(強制脱出装置)!これで(レクスターム)を手札へ!」
鏡介
「チェーンしてトラップ発動!(ダイノルフィア·ブルート)!コストでLPを半分払い(レクスターム)と(ユニコール)を選んで破壊!」
謎の装置に吸い込まれる前に、(レクスターム)は機敏な動きで白馬に食ってかかり自爆した。
鏡介 LP500→250
ウッ……少しずつだが意識が薄れていく……短期決着しないとマズい。
鏡介
「破壊された(レクスターム)の効果発動!墓地のレベル8以下のダイノルフィアモンスター(ダイノルフィア·ディプロス)を特殊召喚!」
爆炎から飛び出してきたのは、長い尾が印象に残るダイノルフィア。
鏡介
「(ダイノルフィア·ディプロス)の効果発動!デッキからダイノルフィアカード(ダイノルフィア·シェル)を墓地へ送り500バーン!」
長い尾が鞭のように鋭くしなり、透子を打ちつける。
透子 LP4000→3500
透子
「今度こそ(森の聖獣 ヴァレリフォーン)の効果発動。1ターンに1度、手札を1枚(魔轟神獣ケルベラル)を捨てて墓地のレベル2以下の獣族モンスター(メルフィー·ワラビィ)を攻撃表示で特殊召喚。更に捨てられた(ケルベラル)は捨てられると墓地から特殊召喚!」
透子 手札4→3
透子
「私は(ケルベラル)と(ヴァレリフォーン)でオーバーレイ!来て!私の新しい仲間たち!(森のメルフィーズ)!効果発動!素材の(ケルベラル)を墓地へ送りメルフィーカード(メルフィーのかくれんぼ)を手札に!」
透子 手札3→4
透子
「(メルフィーのかくれんぼ)発動!」
鏡介
「カウンタートラップ発動!(ダイノルフィア·ソニック)!コストでLPを半分払い、魔法罠の発動を無効にして破壊!その後ダイノルフィアモンスター(ダイノルフィア·ディプロス)を破壊!」
メルフィー達が持ってきたカードが発動されたかと思ったら、衝撃波を纏った(ステルスべギア)の突進で(ダイノルフィア·ディプロス)共々破壊された。
鏡介 LP250→125
透子 手札4→3
鏡介
「ハァ……ハァ……破壊された(ディプロス)の効果発動!墓地の罠カード(無限泡影)を除外して墓地の(ダイノルフィア·テリジア)を特殊召喚!更に(テリジア)の効果発動!デッキから(ドメイン)をセット!」
透子
「相手がモンスターを特殊召喚したので(メルフィー·ワラビィ)の効果発動!自身を手札に戻し、デッキからメルフィーモンスターを2体特殊召喚!来て!(メルフィー·パピィ)(メルフィー·キャシィ)!」
カンガルーが手札に逃げ帰ると、藪から子犬と仔猫の様なモンスターが飛び出してきた。
透子 手札3→4
鏡介
「その処理後にトラップ発動!(激流葬)!お互いのモンスターを全て破壊!」
森の中に流れる激流がフィールドを呑み込み、全てを無に帰した。
鏡介
「破壊された(ケントレギナ)の効果発動!墓地のレベル4以下ダイノルフィアを特殊召喚!(ダイノルフィア·ディプロス)!」
フィールドに流れる沈黙。思った言葉が口から溢れた。
鏡介
「なぁ……透子……なんでそこまでレインを憎む。同じクラスメイトだろ?」
透子
「私は……入学して他の生徒達が人間関係を固まりきったとき、友達は誰一人居なかった。後ろ向きで真っ暗だった私の世界を、鏡介はさりげなく光で照らし出してくれた。そしていつの間にか私は鏡介の隣を、他のどの場所よりも安心できる“巣”として見出していた!そんな私から、鏡介を奪ったレインを許せなかった!」
叩きつける様な言葉で話す透子に、いつ千切れるか分からない意識を繋ぎ止めつつ持ちうる全ての神経を注ぎながら話を聞く。
透子
「本当は諦めたかった……鏡介とレインさんはお似合いで、私が入る隙間は存在しないんだって……無理矢理にでも納得したかった。でも……考えれば考える程、鏡介を想えば想う程諦めきれなくて!だから力で追い払った!レインじゃなくて!私だけを見てほしくて!またあの日みたいに……友達みたいに話をして!出来るなら……更にその先の事までしたいから!」
透子……お前俺をそんな風に思ってたのか……
思ったことが口に出るよりも早く、透子が口を開く。
透子
「だから鏡介がレインに肩入れするのが信じられなかった。本当だったらこんな事する必要なんて無いのに!貴方がレインから離れるだけで良かったのに!ねぇ鏡介!私のこの想いを応えて!」
もしここで俺が首を縦に振れば、全てが丸く収まるかもしれない。でも、本当にそれでいいのだろうか?今の透子に、俺の気持ちを伝えていいのだろうか?
もしここで伝えたら、正気に戻った透子は力づくで頷かせたんだって苦しむだろう。だから俺は……俺の想いを伝えるわけにはいかない。
鏡介
「透子の気持ち……よくわかった。だが、今のお前に……俺の気持ちを伝えるわけにはいかない。絶対に……透子を後悔させたくないから」
覚悟を決めて投げた俺の言葉は、緊張で強張る透子の顔を絶望で埋め尽くす。
透子
「ハハハ……そうですかそうですか……やっぱり私を受け入れてくれないですか……」
透子の目に狂気の色が満ちる。これは……マズイか。
透子
「相手がモンスターを特殊召喚を3体以上行ったメインフェイズに墓地から(不屈の獣僕)を特殊召喚。そしてメルフィーが手札に戻ったターンに手札の(メルフィー·ラッシィ)を特殊召喚!その後に手札のメルフィーモンスターとシンクロします!レベル2の(メルフィー·キャシィ)にレベル2の(メルフィー·ラッシィ)をチューニング!シンクロ召喚!素敵なお友達!(ウキウキメルフィーズ)!」
海に集まる獣共。効果は……何だったか。テキストがボヤけて見えやしない。
透子 手札4→3→2
透子
「(ウキウキメルフィーズ)の効果発動!(ダイノルフィア·ディプロス)を手札に戻す!バトルフェイズ!(ウキウキメルフィーズ)でダイレクトアタック!」
鏡介
「墓地の(ダイノルフィア·シェル)の効果発動!自身を除外して戦闘ダメージを0にする!」
首筋に何かが刺さる感触がしたと思ったら俺目掛けてなだれ込む獣達。鈍器で殴られた様な鈍痛が全身を走り、膝の力が抜けて視界が一気に下へずり落ちる。
透子
「続いて(不屈の従僕)でダイレクトアタック!」
鏡介
「墓地の(ダイノルフィア·ソニック)の効果で……自身を除外して戦闘ダメージを0にする……」
再び首筋に何か刺されて、獣が突進しながらデュエルディスクを着けている左腕に噛みついてくる。
左腕の感覚が消えて、デュエルディスクの重みに耐えきれず地面に縛り付けられたかの様に倒れる。
透子
「私はこれでターンエンド。エンドフェイズに手札の(ワラビィ)の効果発動!自身を特殊召喚!」
透子 LP3500 手札1 伏せ0
ウキウキメルフィーズ 攻1500
不屈の従僕 攻800
メルフィー·ワラビィ 守400
鏡介 LP63 手札1 伏せ2
呼吸が苦しい。腕から下と左腕の感覚が無い……視界もぼやけきっててイラストの区別が難しい。
透子
「鏡介が悪いんですよ?レインさんなんかにうつつを抜かすから……鏡介と一緒に居られない世界なんてもう嫌。このデュエルが終わったら……いっそこのカードで私と一緒に新しい輪廻を迎えましょう!」
見上げないと視界に入らない透子が何を言っているのか……もう分からない。透子が見せてきたカードは……何かを押してる様な……危険な予感がする。
手札は盾にならない……セットカードは全部罠。このドローで……透子を救えるかどうかがかかってる。でも何を引けば良いのか……デッキに何が残ってるのかも把握出来ない。
俺は透子を助けたい。助けなきゃいけない。その為なら……俺はどんな対価だって払おう。だから神様、仏様、カラレス様。どうかこの俺に、
鏡介
「…………」
鏡介 手札1→2
殆ど動かない手で引いたカードは……モンスターカード。ほとんどボヤケてイラストは見えないが……俺には勝利の未来が見える。
鏡介
「溶岩魔神……ラヴァ・ゴーレム……」
獣達が炎に焼かれ、溶岩で出来た化け物の首に提げられた鉄檻に透子が囚われる。
鏡介 手札2→1
透子
「メインフェイズに手札の(ホップイヤー飛行隊)の効果発動。相手メインフェイズに手札のこのカードを特殊召喚し、フィールドのモンスター1体を対象にシンクロ召喚する。よって私はレベル2の(メルフィー·キャシィ)とレベル2の(ホップイヤー飛行隊)をチューニング。(虹光の宣告者)!」
出てきたのは白い丸いの。確か効果は……万能無効。
鏡介
「ターン……エンド」
鏡介 LP63 手札0 伏せ2
透子 LP3500 手札0 伏せ1
虹光の宣告者 守1000
溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム 守2500
透子
「フフフ……無駄な足掻きでしたね。私のターンドロー!」
透子 手札0→1
鏡介
「トラップ発動(ダイノルフィア·ドメイン)。LPを半分払い……デッキの(テリジア)と(ディプロス)で……融合」
鏡介 LP63→31
もう目が重い。ここさえ……乗り切れば!
鏡介
「こ……い……(ダイノルフィア·ステルスべギア)!」
透子
「スタンバイフェイズに(ラヴァ・ゴーレム)の効果で1000LPのダメージを受けますが、この程度……」
鏡介
「(ステルスべギア)の効果発動!相手がモンスターの効果を発動した時に、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!正気に戻れ透子ぉ!」
透子
「無駄ですよ!(虹光の宣告者)の効果発動!自身をリリースしてその発動を無効にして破壊します!」
鏡介
「カウンタートラップ(神の通告)発動!無効にして破壊!行けぇぇ!ステルスべギアァ!」
翼竜が溶岩の化け物相手に無数のミサイルを直撃させた瞬間。いつ切れるかも知れない状態で繋ぎ止められた俺の意識が、爆炎と共に闇に消えた。
透子 LP3500→500→-500
〜〜〜
透子
「ウッ……負けちゃった……ッ!鏡介!」
デュエルに負けた私が真っ先に見たものはピクリとも動かずに地面に倒れる鏡介の姿。
透子
「そんな……そんな……鏡介!鏡介!返事して!鏡介!」
グラつく足を必死に動かして、握っていた(自爆スイッチ)を投げ捨てて駆け寄って声をかけても、揺すっても彼は何一つ応えてはくれません。
透子
「そんな……嫌だ……死んじゃ嫌!誰か!誰か鏡介を助けて!」
????
「ようやく時が来ましたね。」
訳も分からないまま必死に叫んでいると、背後から声が。振り返るととても大柄な男が立ち、その側で巨大な機械が宙を浮かんでいました。
透子
「貴方は……何?」
アポリア
「私はアポリア。絶望の番人だ」
Z-ONE
「私の名はZ-ONE。古神透子。貴方を鏡介共々歴史から抹消します。」
歴史から……抹消?一体何を……いえ、それよりも今鏡介共々って言いましたよね?
気づけば震える脚に鞭を打って、デュエルディスクを構えて居ました。
透子
「鏡介は……渡さない。この命を賭けてでも……守ってみせる」
アポリア
「フン。そうは言っても貴様はもう立つのもやっとではないか」
確かにさっきのデュエルでかなりの体力を使いました。それでも、私は鏡介を守らなければならないんです。
透子
「確かに私は限界が近い……少しダメージを受けたら倒れるかもしれません……ですがそれで引き下がっていい理由にはならない。2人まとめて討ち倒します!」
透子·Z-ONE·アポリア
「デュエル!」
感想。心よりお待ちしております。次回は時間がかかるかもですが……気長にお待ち頂けると幸いです。