暗黒と光道   作:必殺雷撃人

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IF13.月1デュエル〜時を裂く宝石と古の幽霊達〜

 

 透子が教員にデッキを見せてフィールドに立つ。相手は……氷野か。

 

小野崎

 「何やら話をしてるみたいだな……ちょっと遠いから聞き取ることは叶わんか」 

 

 魔力で聴力強化して……ハハッ。

 

鏡介

 「どうやら氷野は透子が俺の部屋によく来る事をからかってるみたいだな。恥ずかしがってる透子もかわいいな」

 

小野崎

 「アンタ……異性を自室に誘うなんてしれっととんでもない事してんな……デキてるんだろ?あれを見るに」

 

 ジト目で疑問を投げる小野崎。なんも言い返せねぇ……

 

鏡介

 「まぁ……うん。氷野が言ってる通り折り合いついたからな。そんなことよりデュエル始まるぞ」

 

 デュエルの掛け声と共にデュエルが始まった。先攻は……氷野か。確か戦士族とか言ってたよな。今回の月1デュエルでは友人とデッキを交換するなんて事はよくあるみたいだし、エレメントセイバーか?

 

氷野

 「……!引いた!私は手札から魔法カードを発動!私に力を貸して!時空を引き裂く魔性の輝石!(時を裂く魔瞳(モルガナイト))!」

 

鏡介

 「と、(時を裂く魔瞳(モルガナイト))だとぉ!」

 

 俺が驚いている間に、怪しげな光を放つ瞳の様な形の宝石が氷野のデュエルディスクに吸い込まれていった。

 

氷野 手札6→5

 

 あれは手札誘発が人権と化した現代遊戯王だから許されてるのであってGX時代にモルガナイトはヤバいって!

 

氷野

 「このカードは手札からモンスター効果を発動出来ないという代償を払う事で、2回の召喚権と次のターンからドローフェイズに2枚ドローする権利を手にする事が出来るわ!」

 

透子

 「なんですかそのカード!インチキ効果もいい加減にしてください!デメリットが殆どデメリットになってないじゃないですか!」

 

 透子のブーイングに、我関せずといった感じの氷野は手札のカードに手を伸ばす。

 

氷野

 「私は(切り込み隊長)を召喚!効果を発動!手札から(重起士道(デュアライズ・ロード)-ゴルドナイト)を特殊召喚!」

 

 壮年の剣士からの増援要請でやってきたのは、重機をバラして身体に装着した人。なんとなくポーズが変身ヒーローみたいだ。

 

氷野 手札5→4→3

 

氷野

 「増えた召喚権を行使して(重起士道(デュアライズ・ロード)-ゴルドナイト)を再度召喚!効果発動!再度召喚された状態で召喚·特殊召喚に成功した場合、テキストに“デュアル”と記された魔法罠(デュアル·アブレーション)を手札に加える!オマケに攻撃力が500アップして機械族になるわ」

 

氷野 手札3→4

 

氷野

 「そして(手札断殺)を発動!お互いに2枚捨てて2枚ドローする!カードを2枚セットしてターンエンド!」

 

氷野 LP4000 手札1 伏せ2

 

切り込み隊長 攻1000

重起士道(デュアライズ・ロード)-ゴルドナイト 攻2000 *デュアル

 

透子 LP4000 手札5 伏せ0

 

小野崎

 「なるほど。デュアルの召喚権問題を解決するためのカードか。ターンを跨げば跨ぐほどリソースの差は開いていく。この厳しい戦いを【蛇締王(じゃていおう)】はどう切り抜けるか見ものだな」

 

鏡介

 「罠ビにありがたい効果だよな……俺の真竜に採用したいな。当然呪眼にも使えるな」

 

 小野崎の言う通り(モルガナイト)が発動された今、ターンを重ねるとどんどん氷野が有利になる。かと言って透子のデッキは後攻1ターンに勝負を決めれるデッキでは無い。リンク召喚があれば数ターンと大量のリソース吐いて(メモリーガント)出して消し飛ばす事もあるだろうがそれは無いものねだりってやつだ。

 

透子

 「私のターン!ドロー!」

 

透子 手札5→6

 

透子

 「(オルターガイスト·メリュシーク)を召喚!バトルフェイズ!(オルターガイスト·メリュシーク)でダイレクトアタック!このカードはダイレクトアタック出来ます!」

 

氷野

 「攻撃力500程度なら……クッ!」

 

 フィールドに降り立つ水色の小さな人魚みたいなモンスター。それはモンスターを飛び越えて氷野に襲いかかる。

 

氷野 LP4000→3500

 

透子

 「戦闘ダメージを与えた(メリュシーク)の効果発動!フィールドのカード……そこのセットカードを対象に墓地へ送ります!」

 

氷野

 「ッ……ならば速攻魔法発動!(デュアル·スパーク)!フィールドのレベル4のデュエルモンスター(重起士道(デュアライズ・ロード)-ゴルドナイト)をリリースして(メリュシーク)を破壊して私は1枚ドロー出来る!」

 

 セットカード(デュアル·スパーク)から稲妻が走り(メリュシーク)を焼き、道連れと言わんばかりに(メリュシーク)は(デュアル·スパーク)に取り憑き砕け散った。

 

氷野 手札1→2

 

透子

 「フィールドから墓地へ送られた(メリュシーク)の効果発動!デッキから自身以外のオルターガイストモンスター(オルターガイスト·マルチフェイカー)を手札に!メインフェイズ2に入り、カードを3枚セットしてターンエンドです!」

 

透子 手札5→6→3

 

氷野

 「メインフェイズ2に永続トラップ(デュアル·アブレーション)を発動!同時に効果を発動して手札1枚(エヴォルテクターシュヴァリエ)をコストに、デッキからデュアルモンスターを再度召喚扱いで特殊召喚する!来て!(エヴォルテクターエヴェック)!」

 

 フィールドに飛び込むは、炎を纏うフレイルを握った赤き鎧を身に着けた戦士。

 

氷野 手札2→1

 

氷野

 「(エヴェック)の効果発動!召喚·再度召喚扱いで特殊召喚に成功した場合、墓地の炎属性·戦士族またはデュアルモンスター(重起士道(デュアライズ・ロード)-ゴルドナイト)を特殊召喚!」

 

 フレイルを叩きつけると、墓地から重機戦士が蘇る。

 

氷野 LP3500 手札1 伏せ0

 

切り込み隊長 攻1000

重起士道(デュアライズ・ロード)-ゴルドナイト 攻1500

エヴォルテクターエヴェック 攻1500 *デュアル

 

デュアル·アブレーション

 

 

透子 LP4000 手札3 伏せ3

 

小野崎

 「氷野のデッキの展開力は凄まじいな。とても不遇の頂点と言われるデュアルだとは思えんな。これは【蛇締王(じゃていおう)】とはいえど物量で押されるんじゃないか?」

 

鏡介

 「いや、まだ分からない。透子の手札には(マルチフェイカー)がある。オルターガイストはここから動き出すぞ」

 

氷野

 「私のターン。2枚ドロー!」

 

氷野 手札1→3

 

氷野 

 「フッ……(生還の宝札)を発動!そして(思い出のブランコ)を発動!墓地の(炎妖蝶ウィルプス)を特殊召喚!(宝札)で1枚ドローして(ウィルプス)再度召喚!効果発動!コストで自身をリリースし、墓地のデュアルモンスター、(エヴォルテクター·エヴェック)を再度召喚扱いで特殊召喚!(宝札)で1枚ドロー!そして(エヴェック)の効果発動!墓地から(シュヴァリエ)を特殊召喚!(宝札)でドロー!(重起士道(デュアライズ・ロード)-ゴルドナイト)を2回目の召喚権を行使して再度召喚して効果発動!デッキから(化合電界)を手札に加えて発動!」

 

 怒涛の蘇生による(宝札)ドロー。やっぱ(生還の宝札)はイカれカードだな。

 

氷野 手札3→2→1→2→3→4→5→4

 

 フィールド魔法が発動され、スパークが至る所で飛び交う世界に書き換わる。

 

透子

 「ここで永続罠(オルターガイスト·プロトコル)発動!現時点では、特に効果はありません」

 

 罠が発動したし……来るか。

 

透子

 「トラップカードを発動した場合、手札の(オルターガイスト·マルチフェイカー)の効果発動!手札から自身を特殊召喚!」

 

 フィールドに降り立つ下半身が蜘蛛の様に多脚なモンスター。(オルターガイスト)を環境足らしめた最強カードだ。

 

透子 手札3→2

 

透子

 「特殊召喚に成功した(マルチフェイカー)の効果発動!デッキからオルターガイストモンスター(オルターガイスト·シルキタス)を特殊召喚!」

 

 (フェイカー)に呼ばれて来たのは、翼を携えた人型モンスター。オルターガイストの妨害要因の筆頭だ。

 

氷野

 「低打点のモンスターが出てきたけど……このまま突き進む!(デュアル·アブレーション)の効果発動!手札1枚(手札断殺)と更にフィールドの再度召喚されたモンスター(エヴォルテクターエヴェック)を墓地へ送り、デッキから炎属性·戦士族を特殊召喚し、追加でフィールドのカードを選んで破壊出来る!」

 

透子

 「ここでトラップ発動!(オルターガイスト·マテリアリゼーション)!チェーンして(シルキタス)の効果発動!コストで(マテリアリゼーション)を手札に戻します。何かありますか?」

 

氷野

 「相手ターンにモンスター効果……いえ、何もないわ」

 

透子

 「ならば逆順処理で、(シルキタス)の効果で相手フィールドのカード(デュアル·アブレーション)を手札に戻し、(マテリアリゼーション)で墓地のオルターガイストモンスター(メリュシーク)を攻撃表示で特殊召喚。その後に装備カードになって装備され、このカードがフィールド離れると自壊するデメリットが付きますが、肝心の(マテリアリゼーション)は私の手札にあるのでその処理は行われません。そして、フィールドから離れた永続罠である(デュアル·アブレーション)は不発になります」

 

 出たなオルターガイストの小技。これで氷野はコストを払い損になった訳だ。

 

氷野 手札3→2→3

 

透子 手札2→3

 

氷野

 「ならば……(スーペルヴィス)を(シュヴァリエ)に装備!このカードを装備したモンスターは再度召喚した扱いになる!」

 

氷野 手札3→2

 

氷野

 「(シュヴァリエ)の効果発動!フィールドの装備カード(スーペルヴィス)を墓地へ送り、(オルターガイスト·プロトコル)を対象に破壊する!」

 

透子

 「永続トラップ(オルターガイスト·プロトコル)の効果発動!モンスターの効果が発動したとき、フィールドのオルターガイストモンスター(オルターガイスト·メリュシーク)を墓地へ送り、その発動を無効にして破壊します!」

 

 小さな人魚を贄として、一閃を放とうと構える剣士を呪いによって破壊した。

 

透子

 「フィールドから墓地へ送られた(メリュシーク)の効果発動!デッキから(オルターガイスト·クンティエリ)を手札に!」

 

透子 手札3→4

 

氷野

 「でも墓地へ送られた(スーペルヴィス)の効果発動!装備状態のこのカードが効果で墓地へ送られた時、墓地のデュアルモンスター(エヴォルテクター·シュヴァリエ)を特殊召喚!(宝札)でドロー!」

 

氷野 手札2→3

 

氷野

 「バトル!(重起士道(デュアライズ・ロード)-ゴルドナイト)で(オルターガイスト·シルキタス)を攻撃!」

 

透子

 「フィールドにオルターガイストカードが存在するとき、手札から(オルターガイスト·クンティエリ)の効果発動!このカードを特殊召喚し、その攻撃を無効にする!」

 

 重機戦士が突然ブルドーザーに変形して前進しようとした瞬間。下半身が馬の様なモンスターが透子の手札から飛び出してきた。馬が着地したと思ったら、金縛りにでもあったのかブルドーザーは一切の移動が出来なくなっていた。

 

透子 手札4→3

 

氷野

 「ッ……!守備力2400の壁を出しつつ攻撃を無効?なんて厄介な……」

 

透子

 「それだけじゃないですよ?(クンティエリ)の効果発動!特殊召喚に成功した場合、相手フィールドに表側で存在するカード(エヴォルテクター·シュヴァリエ)を対象にとり、このカードが存在する限りその効果を無効にし続けます!」

 

 (クンティエリ)の頭部の角から電波が放たれ、炎の戦士の色が抜けていく。

 

氷野

 「本当に厄介なカード……(エヴォルテクター·シュヴァリエ)で(オルターガイスト·シルキタス)を攻撃!」

 

 白黒の戦士の機敏な動きから放たれる一閃が(シルキタス)を両断し破壊した。

 

透子

 「フィールドから墓地へ送られた(シルキタス)の効果発動!墓地のオルターガイスト罠(オルターガイスト·マテリアリゼーション)を手札に加えます!」

 

 透子 手札3→4

 

氷野

 「(切り込み隊長)の攻撃力じゃ(マルチフェイカー)の攻撃力を超えられない……メインフェイズ2にフィールド魔法(化合電界)の効果発動!コストとして再度召喚されたモンスター(重起士道(デュアライズ・ロード)-ゴルドナイト)をエンドフェイズまで除外することで、フィールドのカード(マルチフェイカー)を破壊!」

 

 重機戦士がスパークと共に消えると、(マルチフェイカー)に雷が直撃し爆散した。

 

透子

 「ッ……召喚権を増やすだけではなく他の効果があったなんて……」

 

氷野

 「カードを2枚セットしてターンエンド。そして(重起士道(デュアライズ・ロード)-ゴルドナイト)は帰還する」

 

氷野 LP3500 手札1 伏せ2

フィールド(化合電界)

切り込み隊長 攻1000

重起士道(デュアライズ・ロード)-ゴルドナイト 攻1500

エヴォルテクター·シュヴァリエ(無効) 攻1900

 

生還の宝札

 

 

透子 LP4000 手札4 伏せ1

 

オルターガイスト·クンティエリ 守2400

 

オルターガイスト·プロトコル

 

透子

 「私のターン!ドロー!」

 

透子 手札4→5 

 

透子

 「(強欲で金満な壺)を発動!EXデッキを6枚裏側で除外して2枚ドロー!」

 

透子 手札5→4→6

 

透子

 「(オルターガイスト·マリオネッター)を召喚!効果発動!デッキからオルターガイスト罠、(オルターガイスト·ホーンテッドロック)をセット!そして発動!」

 

透子 手札6→5

 

氷野

 「セットした罠を即座に発動!?」

 

透子

 「(オルターガイスト·ホーンテッドロック)はオルターガイストモンスターの効果でデッキからセットされるとセットしたターンに発動出来ます!(オルターガイスト·ホーンテッドロック)は発動時の効果処理として、手札からオルターガイストモンスター2枚目の(オルターガイスト·メリュシーク)を墓地へ送ります。そして(マリオネッター)第2の効果発動!フィールドの(ホーンテッドロック)と墓地のオルターガイストモンスター(マルチフェイカー)をそれぞれ対象にとり、(ホーンテッドロック)を墓地へ送り、(マルチフェイカー)を特殊召喚!」

 

透子 手札5→4

 

 出た、オルターガイストのちょっとしたテクニック。本来これで先攻から(ヘクスティア)立てられるんだけど……無いんだよな。

 

透子

 「特殊召喚に成功した(マルチフェイカー)の効果発動!デッキから3枚目の(メリュシーク)を守備表示で特殊召喚!そして(メリュシーク)をリリース!来て!(沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン)!

 

 フィールドに優雅に降り立つ、青を基調としたローブを纏う麗しい魔女。

 

透子 手札4→3

 

透子

 「墓地へ送られた(メリュシーク)の効果発動!デッキから2枚目の(マルチフェイカー)を手札に!そしてフィールド魔法(魔法族の里)発動!」

 

透子 手札3→4→3

 

氷野

 「ッ!マズイ!速攻魔法(デュアル·スパーク)発動!フィールドの(重起士道(デュアライズ・ロード)-ゴルドナイト)をリリースして(魔法族の里)を破壊する!」

 

透子

 「(沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン)の効果発動!相手が魔法カードを発動したとき、その発動を無効にします!」

 

 重機戦士を贄にして雷が放たれたが、魔女はその手に持つ杖から魔法を放ち、雷をかき消した。

 

 スパーク飛び交う世界が刷新され、木漏れ日が辺りを照らす森林へと変化した。

 

透子

 「バトルフェイズ!(マルチフェイカー)で(切り込み隊長)に攻撃!ジャミングネット!」

 

 (マルチフェイカー)の脚で編み上げられた電波の網が(切り込み隊長)を絡め取り通電、彼を感電させて破壊した。

 

氷野 LP4000→3800

 

透子

 「次!(マリオネッター)で(ゴルドナイト)で攻撃!」

 

 (マリオネッター)の頭部から放たれる電波によって重機戦士は頭を抱えて悶え始め、しまいには爆散した。えっ、グロ……。

 

氷野 LP3800→3700

 

透子

 「最後!(沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン)で(エヴォルテクター·シュヴァリエ)に攻撃!このカードの攻撃力は私の手札×500上がります。私の手札は3枚、よって元々の攻撃力1000に1500加えて2500!サイレント·バーニング!」 

 

 青き魔女から放たれる白き炎が炎の戦士を容易く呑み込み消滅させた。

 

氷野 LP3700→3100

 

透子

 「メインフェイズ2。カードを2枚セットしてターンエンド。(沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン)の攻撃力は1500になります」

 

透子 LP4000 手札1 伏せ3

フィールド(魔法族の里)

オルターガイスト·マリオネッター 攻1600

オルターガイスト·マルチフェイカー 攻1200

オルターガイスト·クンティエリ 守2400

沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン 攻2500→1500

 

オルターガイスト·プロトコル

 

氷野 LP3100 手札2 伏せ1

 

生還の宝札

 

氷野

 「私の……ターン!」

 

氷野 手札2→4

 

氷野

 「……フッ、私はフィールドゾーンにカードをセット。これで(魔法族の里)は破壊される」

 

 森がノイズと共に消え、普通のデュエルフィールドへ姿を変える。

 

氷野 手札4→3

 

氷野

 「セットされた(化合電界)発動。私は(思い出のブランコ)を発動。墓地から通常モンスター(炎妖蝶ウィルプス)を特殊召喚する。(宝札)でドロー。そして最後の(デュアル·スパーク)発動。(ウィルプス)をリリースして……(オルターガイスト·クンティエリ)を破壊!」

 

透子

 「通しません!(沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン)の効果を発動!魔法カードの発動を無効!」

 

氷野 手札3→2→3→2

 

 妨害されるのを承知で除去魔法……何かとんでもないカードの露払いのため……?手札のうち1枚は(デュアル·アブレーション)だし……1枚でどうこう出来るのか?

 

氷野

 「(早すぎた埋葬)を発動。LP800を払い、墓地の(ウィルプス)を特殊召喚。そして装備カードてして装備され、このカードが破壊されると(ウィルプス)も破壊される。(宝札)で1枚ドロー。……最高の引きね。(ハリケーン)発動。お互いのフィールドの魔法·罠カードを全て手札に戻す!」

 

氷野 LP3100→2300 手札2→1→2→1

 

透子

 「な……トラップ発動!(マテリアリゼーション)!(パーソナル·スプーフィング)!手札·フィールドのオルターガイストカード、フィールドの(クンティエリ)をデッキに戻して、デッキのオルターガイストモンスター2枚目の(マルチフェイカー)を手札に!そして墓地から(メリュシーク)蘇生」

 

 フィールドに吹き荒れる大暴風。それらフィールドの魔法罠を全て引っ剥がした。そして(マテリアリゼーション)で繋がれていた(メリュシーク)は自壊した。

 

氷野 手札1→4

 

透子 手札1→2→5

 

透子

 「罠が発動した事で(マルチフェイカー)の効果発動にチェーンして墓地へ送られた(メリュシーク)の効果発動!デッキから(クンティエリ)を手札に加え、(マルチフェイカー)の効果で手札から自身特殊召喚し、更に効果発動!デッキから2体目の(シルキタス)を特殊召喚!」

 

透子 手札5→6→5

 

氷野

 「(化合電界)と(宝札)を再度発動し、(ウィルプス)を再度召喚。効果発動。自身をリリースして墓地の(エヴェック)を再度召喚扱いで特殊召喚。(宝札)で1枚ドロー。(エヴェック)の効果。墓地から(シュヴァリエ)を特殊召喚。(宝札)で1枚ドロー」

 

氷野 手札4→2→3→4

 

氷野

 「装備魔法(スーペルヴィス)を(シュヴァリエ)に装備。そして(シュヴァリエ)の効果発動。フィールドの(スーペルヴィス)をコストに(沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン)を破壊!」

 

 剣士は身体の炎を剣に集中させ、その剣を大地に叩きつける。

 切っ先から炎の柱が次々に吹き出し、青き魔女を飲み込み破壊した。

 

氷野 手札4→3

 

氷野

 「墓地へ送られた(スーペルヴィス)の効果発動!墓地の通常モンスター(重起士道(デュアライズ・ロード)-ゴルドナイト)を特殊召喚!」

 

透子

 「チェーンして戦闘·相手の効果で破壊された(沈黙の魔術師-サイレント・マジシャン)の効果発動!手札·デッキからサイレント·マジシャンモンスターを特殊召喚!来て!(サイレント·マジシャンLV8)!」

 

 炎が止むと、青きローブが白く代わり、赤い炎のようなオーラを纏う魔女へと変化した。その打点は圧巻の3500。

 

氷野

 「(宝札)で1枚ドロー……(サイレント·マジシャンLV8)は魔法の効果を受けないから(化合電界)で処理出来ない……厄介なモンスターを出してきたものね……(早すぎた埋葬)を発動。800LP払い、(ウィルプス)を特殊召喚して装備。(宝札)でドロー」

 

氷野 LP2300→1500 手札3→4→3→4

 

氷野

 「……どうやら勝利の女神は私に勝てって言ってるみたいね。(化合電界)の効果発動!デュアルモンスターを召喚する!そして永続効果でレベル5以上のデュエルモンスターをリリース無しで召喚出来る!(フェニックス·ギアフリード)召喚!」

 

 フィールドに降り立つ、白時に金細工を施した騎士。

 

氷野 手札4→3

 

 

氷野

 「2度目の召喚権を行使して(重起士道(デュアライズ・ロード)-ゴルドナイト)を再度召喚!効果発動!デッキから(スーペルヴィス)を手札に加える!(化合電界)の効果発動!フィールドのデュアルモンスター(エヴェック)をエンドフェイズまで除外して、(シルキタス)を破壊!」

 

透子

 「チェーンして(シルキタス)の効果発動!(マリオネッター)を手札に戻し、(フェニックス·ギアフリード)を手札へ!」

 

 ん?(フェイカー)じゃないのか?いや、攻撃表示のモンスターを残さずにLPを温存しつつ、次のターンの後続を残すためか?

 

氷野 手札2→3→4

 

透子 手札5→6

 

氷野

重起士道(デュアライズ・ロード)-ゴルドナイト 攻2000 *デュアル

炎妖蝶ウィルプス 攻1500

エヴォルテクター·シュヴァリエ 攻1900

 

透子

オルターガイスト·マルチフェイカー 守800

オルターガイスト·シルキタス 守1600

サイレント・マジシャンLV8 攻3500

 

氷野

 「やっぱりそうなるわよね……装備魔法(団結の力)を(エヴォルテクター·シュヴァリエ)に装備!このカードはフィールドのモンスター×800攻撃力が上がる!私のフィールドには3体いるので(シュヴァリエ)は2400上がって4300!」

 

 だが(クンティエリ)で攻撃無効すれば確実に凌げるぞ?

 

氷野 手札4→3

 

氷野

 「バトル!(ウィルプス)で(マルチフェイカー)を攻撃!」

 

 炎の蝶がばら撒く赤熱した鱗粉に焼かれ(フェイカー)を破壊した。

 

氷野

 「次!(重起士道(デュアライズ・ロード)-ゴルドナイト)で(シルキタス)を攻撃!」

 

 ロードローラーに変形した重機戦士。一気に加速して(シルキタス)を轢き潰した。これは……まさかそういうことか?

 

透子

 「墓地へ送られた(シルキタス)の効果発動!墓地のオルターガイスト罠(オルターガイスト·ホーンテッドロック)を手札に加えます」

 

透子 手札6→7

 

氷野

 「行きなさい!(エヴォルテクター·シュヴァリエ)で(サイレント·マジシャンLV8)を攻撃!」

 

透子

 「手札から(クンティエリ)……あ!発動出来ない!」

 

 (クンティエリ)はフィールドにオルターガイストカード無いと特殊召喚出来ない。これはプレミだなぁ。

 

 魔導師たちのバフ魔法を受けた剣士は、魔女に必殺の一閃を叩き込み破壊した。

 

透子 LP4000→3200

 

氷野

 「メインフェイズ2、カードを1枚セットしてターンエンド。そして(エヴェック)は帰還する」

 

氷野 LP1500 手札2 伏せ1

フィールド(化合電界)

 

エヴォルテクター·エヴェック 攻1500

エヴォルテクター·シュヴァリエ 攻4300 *デュアル

炎妖蝶ウィルプス 攻1500

重起士道(デュアライズ・ロード)-ゴルドナイト 攻2000 *デュアル

 

生還の宝札

早すぎた埋葬(炎妖蝶ウィルプス)

団結の力(エヴォルテクター·シュヴァリエ)

 

透子 LP3200 手札7 伏せ0

 

透子

 「私の……ターン!」

 

透子 手札7→8

 

透子

 「(貪欲な壺)を発動!墓地の(メリュシーク)2枚と(シルキタス)2枚、(マルチフェイカー)をデッキに戻して2枚ドロー!」

 

 ど、(貪欲な壺)?(強金)の制約でドロー出来なくなる可能性あるのに積んだのか?墓地にモンスター無くて腐る可能性もあるのに?

 

透子 手札8→7→9

 

透子

 「……バトルフェイズに入ります」

 

氷野

 「……?ならメインフェイズ終了時に永続罠(デュアル·アブレーション)を発動!手札を1枚(フェニックス·ギアフリード)を墓地へ送り、デッキから2体目の(重起士道(デュアライズ・ロード)-ゴルドナイト)を特殊召喚。効果を発動して2枚目の(デュアル·アブレーション)を手札に加えます」

 

氷野 手札2→1→2

 

小野崎

 「何もせずにバトルフェイズ?【蛇締王(じゃていおう)】もヤケになったか?手札が多いとはいえリソース差が歴然だ。これを返すのはとても……」

 

鏡介

 「いや、1枚だけある。盤面ガラ空きで入るバトルフェイズ。そんな行動を強いるカードなんてあれしかない」

 

 まさか……アレを撃つ為にわざとクンティ出さなかったのか!?

 

透子

 「フフッ……フフフフフ」

 

氷野

 「……何がおかしいの?手札は多いけど、それでも手札と場の合計は私の方が上。展開を行うメインフェイズを捨てて何をするつもり?」

 

透子

 「フフフ……これから起こる事を考えると気持ちが抑えきれなくて……このままバトルフェイズを終了しますが何かありますか?」

 

氷野

 「……何もないわ」

 

 あ……確定だ。確か手札に(マルチフェイカー)あるからそこから展開するのか。

 

透子

 「このカードは相手フィールドのカードの数が自分フィールドのカードより多い場合、自分・相手のバトルフェイズ終了時に発動できる。そして、私の場にカードが存在しない場合、手札から発動出来る」

 

 フィールドに突如現れる二人の武将。片方は透子の場に、もう片方は氷野の方に現れ、それぞれの得物を抜き放つ。

 

透子

 「フィールドには精強なる武士が2人。実力は全くの拮抗。勝利の為に死力を尽くし、万策を講じるその勝負の先に何が残るのか。発動せよ!(拮抗勝負)!この効果により、貴方は私のフィールドのカードの枚数と同じになるようにカードを裏側で除外してもらいます!」

 

氷野

 「貴方のフィールドには(拮抗勝負)1枚。つまり……私の場から1枚を残して全て除外。ッ……私は……(炎妖蝶ウィルプス)を残してそれ以外を全て裏側で除外する」

 

 某球を7つ集めるジャンプ漫画見たいな、もはや瞬間移動としか思えない目にも止まらぬ速度で斬り合う2人。その壮絶な死闘の余波に氷野のモンスターの大半が巻き込まれ消滅した。

 結局2人は同時に相手の胸を貫き倒れ伏した。

 

透子 手札8→7

 

透子

 「そして罠カードが発動したので(オルターガイスト·マルチフェイカー)の効果発動!手札から特殊召喚してさらに効果発動!デッキから(シルキタス)を特殊召喚!」

 

透子 手札7→6

 

透子

 「メインフェイズ2に入り、(オルターガイスト·マリオネッター)を召喚。効果発動!デッキから(マテリアリゼーション)をセット。カードを3枚セットしてターンエンド」

 

透子 LP3200 手札2 伏せ4

 

オルターガイスト·マルチフェイカー 守800

オルターガイスト·シルキタス 守1500

オルターガイスト·マリオネッター 攻1600

 

氷野 LP1500 手札1 伏せ0

 

炎妖蝶ウィルプス 攻1500

 

小野崎

 「……まさかあの盤面をたった1枚で消し飛ばすとは……凄まじいな」

 

鏡介

 「後手まくりするオルターガイストの常套手段だ。手札に(フェイカー)があるならそこから1妨害足し込むんだから堪らないよな。なんなら後攻0ターン目から(シルキタス)で妨害飛ばすことすらある」

 

 さて、こうなりゃもう消化試合。氷野の手札も確定してるし流石に捲れないよな。

 

氷野

 「ッ……私のターン!」

 

氷野 手札1→3

 

 

氷野

 「(炎妖蝶ウィルプス)を再度召喚!」

 

透子

 「ならばトラップ発動(マテリアリゼーション)にチェーンして(シルキタス)の効果発動!(マテリアリゼーション)を手札に戻して(ウィルプス)を手札に戻し、(マテリアリゼーション)で(メリュシーク)特殊召喚!」

 

氷野 手札3→4

 

透子 手札2→3

 

氷野

 「まだよ!私は2度目の召喚権を行使して(切り込み隊長)を召喚!効果発動!手札からレベル4以下のモンスター(エヴォルテクター·シュヴァリエ)を特殊召喚!そして装備魔法(スーペルヴィス)を装備!(エヴォルテクター·シュヴァリエ)の効果発動!(スーペルヴィス)を墓地へ送り……そこのセットカードを破壊!」

 

透子

 「チェーンして(オルターガイスト·プロトコル)を発動!効果を発動して(メリュシーク)を墓地へ送りその発動を無効にして破壊します!」

 

 いつぞやのターンに起きた事が繰り返される。違いは……もう挽回出来ない程にリソース差がついている事ぐらいだろうか。

 

氷野 手札3→2→1

 

氷野

 「墓地へ送られた(スーペルヴィス)の効果で……(フェニックス·ギアフリード)を特殊召喚……」

 

透子

 「墓地へ送られた(メリュシーク)の効果発動!2枚目の(マリオネッター)を手札に!」

 

 墓地から蘇る最上級戦士。だが、この盤面を突破するにはあまりにも力不足だ。

 

氷野

 「……バトル。(フェニックス·ギアフリード)で(シルキタス)に攻撃」

 

透子

 「手札から(オルターガイスト·クンティエリ)の効果発動!手札から特殊召喚し、その攻撃を無効にします」

 

透子 手札3→4→3

 

氷野

 「……ターン……エンド」

 

透子

 「永続罠(パーソナル·スプーフィング)を発動!手札の(ホーンテッドロック)を戻して(メリュシーク)を手札に!」

 

透子 手札3→2→3

 

氷野 LP1500 手札1 伏せ0

 

フェニックス·ギアフリード 攻2800

 

透子 LP3200 手札3 伏せ1

 

オルターガイスト·マルチフェイカー 守800

オルターガイスト·シルキタス 守1500

オルターガイスト·マリオネッター 攻1600

オルターガイスト·クンティエリ 守2400

 

オルターガイスト·プロトコル

パーソナル·スプーフィング

 

透子

 「私のターン。ドロー!」

 

透子 手札3→4

 

透子

 「フフフ……なんて……なんて素敵な景色なのでしょう。相手のフィールドはズタズタで、私のフィールドは盤石で後続も万全。これが……これこそが私がしたかった事の全てなんですね」

 

 恍惚とした表情でフィールドを見つめる透子。俺の教えが活きてる様で安心するよ。今までも活きてるけどこれはまさに究極……コントロールデッキの理想だな。

 

透子

 「バトルフェイズ!(オルターガイスト·マリオネッター)でダイレクトアタック!」

 

 (マリオネッター)の頭部から出る電波によって、氷野のLPは削り取られた。

 

氷野 LP1500→-100

 

氷野

 「ッ……勝てなかった……完璧に回ってなお勝てないなんて……」

 

透子

 「対戦ありがとうございました。立てますか?」

 

 透子の手を取り、サクッと立ち上がる氷野。その表情は一周回って晴れやかだ。

 

氷野

 「おめでとう。あそこまでボロボロにされると逆に清々するわ。こんな化け物みたいなデュエリストとデュエルしたんだってね」

 

透子

 「フフフ……お褒めに預かり光栄です。機会があればまたデュエルしましょうね」

 

 2人は握手を交わし、デュエルフィールドから降りる。そして、透子は小走りで俺の隣に帰ってきた。

 

鏡介

 「お疲れ。オルターガイストとは何たるかを相手に突きつけた良いデュエルだったな!」

 

透子

 「フフフ……そうですね。やりたいことをやりきってとても気分が良いです!でも……」

 

 透子はそう言って、俺の手を恋人握りして身を寄せる。

 

透子

 「鏡介と一緒なら……もっとご機嫌になるんですよね……」

 

鏡介

 「あぁ……俺も透子と一緒だと嬉しいよ。ちょっと距離感近すぎるとは思うけど……」

 

小野崎

 「う〜ん。俺は何を見せらているんだ?孤独の俺にはいささか刺激が強すぎる……」

 

 こうして、普段とかなり違う月1デュエルは終了し、俺と透子は無事アカデミアでも最上位クラスの好成績を叩き出す事に成功したのだった。




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