暗黒と光道   作:必殺雷撃人

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IF14.ダークネス戦とその後。光り差す未来

 

〜 アカデミア周辺 〜

 

鏡介

 「バトルフェイズ!(真竜剣皇マスターP)でダイレクトォ!」

 

ミスターT LP1500→-1450

 

 黒いカードとなって消えていくミスティ。しかし次々と後続がやってくる。

 

鏡介

 「ちくしょう!分かっちゃいたがきりがねぇ!」

 

透子

 「このままじゃジリ貧です!いったいどうしたら……」

 

 (森羅の鎮神オレイア)で決着をつけた透子を尻目に、相対するミスティとデュエルをしようとした瞬間。乗り物が走る音がした。数も相当ある。

 

ゴーストs

 「目標を確認。さぁ!デュエルだ!」

 

 現れたのは、超大量のゴースト軍団。彼等はセグウェイに乗り、ミスティに挑む。

 

レイン

 「久しぶり、透子、鏡介。この場は私達に任せて。貴方達は天上院吹雪と合流して。そこに活路はある」

 

鏡介

 「ああ!ここは任せたぞレイン!」

 

 ゴーストと共に現れたレインと言葉を交わす回数は少なかった。それでも俺達は役目を理解し、強引に包囲を抜け出しアカデミア棟内へ駆け込んだ。

 

 

〜 エントランス 〜

 

 吹雪さんと合流し、ダークネスの仮面を被る事で、倒すべき存在の根源を理解した吹雪さん。

 吹雪さんはその親玉を倒すべく動こうとするが、100は軽く行ってそうなミスティーが現れ行く手を阻む。

 

鏡介

 「これじゃあ脱出出来ないか……しゃあねぇ!透子!吹雪さん!ここは俺が死ぬ気で食い止めます!だから後は頼みます!」

 

透子

 「無茶です!こんな数の相手なんてしたら鏡介が!」

 

鏡介

 「俺がやらずに誰がやるんだよ!早く行けぇ!」

 

??

 「その必要はあらへんで!」

 

 俺が殿として迎え撃とうとした瞬間。(ゴルド)と(シルバ)、そしてアポリアとゴースト軍団がやってきて、俺達の周りに集結した。

 

アポリア

 「久しぶりだな。古神透子、古神鏡介。かつては敵だったが、今は任務でここにいる。これより、ダークネスの集団を0にする」

 

シルバ

 「ああ。そこの大男の言う通り、この場は我等に任せてもらおうか」

 

 既にゴーストがミスティと戦闘を開始していて、(ゴルド)と(シルバ)はデュエルしていないミスティを斬り飛ばしていた。

 

鏡介

 「あぁ!分かった!無事でいてくれよな!行くぞ!」

 

透子

 「はい!」

 

 俺達は眼前に立ちはだかるミスティを魔力弾で消し飛ばしつつ、俺達はエントランスを脱出した。

 

 

〜 アカデミア前 〜

 

透子

 「バトル!(森羅の鎮神オレイア)でダイレクト!」

 

藤原

 「こんな……馬鹿なぁぁ!」

 

 (オレイア)で大規模バウンスを実行し、ガラ空きになった盤面にダイレクトアタックを叩き込む透子。

 

(千六百七十七万工房)(レインボリューション・ラボ)とかいう永続罠に苦しめられはしたが、(クリアー・ワールド)諸共バウンスされて突破された。

 

鏡介

 「どんなもんだい!これが俺達の力だ!」

 

 ふと空を見ると、そこには日食があった。なんか……近づいてね?

 

十代

 「鏡介!これは一体!」

 

 丁度いいタイミングで来た十代。日食の方から声が響く。

 

??

 「我が名はダークネス。遊城十代……時は満ちた。今決着の時」

 

 おうおう、俺は無視かよ。そりゃあ覇王の力とかは無いけどさ。

 

十代

 「何処だ!正体を見せろ!ダークネス!」

 

 そして日食から現れる骸骨頭の黒いローブを着たデカブツ。こいつがダークネスの親玉か!

 

鏡介

 「良し!お前を倒しゃ全部解決だ!透子、十代、吹雪さん、ヨハン!バトルロイヤルデュエルでダークネスとの戦いに決着つけるぞ!」

 

鏡介·透子·十代·ヨハン·吹雪·ダークネス

 「デュエル!」

 

 

〜〜〜

 

鏡介

 「バトル!(真竜拳士ダイナマイトK)、(真竜導士マジェスティM)でダイレクトォ!」

 

 ダークネスは、全く為す術もなくLPを削りとられた。

 

 奴は(ダークネス)とかいうフィールド魔法を発動したが、俺の(黙示録)と真竜魔法の墓地効果でそのターンのエンドフェイズに容易く処理され、低打点のモンスター棒立ちでターンを返した。

 

 その後、十代、ヨハン、吹雪さんの攻撃は(速攻のかかし)や(工作機械シグナルレッド)、(バトルフェーダー)といった手札誘発のみで辛うじて凌ぎきったが、俺の真竜モンスター達の攻撃には耐えきれずに敗北した。

 

 ダークネスは後ろの日食共々光に飲まれて消滅した。またいずれ蘇るという言葉を遺して。

 

 辺りには、ダークネスに呑み込まれていた人々が横たわり、開放されたことを喜んでいた。

 

 遠い未来に脅威が訪れようと今は今。この喜びを、透子と共に分かち合おうと思う。

 

 

〜 船着き場 〜

 

透子

 「終わりましたね……私達のアカデミア生活も」

 

鏡介

 「ああ。長いようで、短い時間だったよな」

 

 波が揺れ、サーチライトが夜の闇を直線上に切り裂く船着き場。そこで俺達は、明日には立ち去るアカデミアの思い出を語っていた。

 

 入学試験で突然入れ替わってオーバーキルした時のこと、ライトロードとの出会いのこと。光の結社との戦いに、異世界でのサバイバル。そしてダークネスとの死闘にレインの陰謀。全ての出来事が昨日の様に思い出せる。掛け替えの無い記憶。

 

透子

 「ねぇ、鏡介。アカデミアを出たら……何をするつもり?」

 

鏡介

 「速攻で事務所に挨拶をするつもりだ。やることもねぇし。まぁでも、活動が始まるのしばらく先なんだけどさ」

 

 ヒールみたいな振る舞いしながらデュエルしたい。その小さな夢を叶える為に俺が選んだのが、中堅のデュエル事務所【悪魔の巣窟(デビルズ·ゾーン)】。世界大会を荒らしながら演技を学んで見たいと思っている。

 

透子

 「それなら……1回私の両親に挨拶していきませんか?アカデミアから卒業するなら……もう校則に拘束される事はありませんし……」

 

鏡介

 「その駄洒落は聞き流すとして……そうしようかな。もう付き合いも相当長いしプロポーズもしたし、何もおかしくないか。それじゃあ……その時はよろしくな」

 

 なんとなく気恥ずかしくなるのを抑えて頭を下げると、透子は柔らかく微笑んでくれた。

 

 

 

〜 透子宅前 〜

 

 透子に連れられてやってきたのは、とある都会のホームタウン。その一角にある一軒家だった。

 

 透子がインターホンを鳴らすと、透子の母と思われる女性が出迎えてくれた。

 

透子

 「帰ってきたよ、お母さん!」

 

透子母

 「お帰り!もう!少しぐらい連絡入れても良かったじゃない!心配だったのよ?……ところで後ろの人はどなた?」

 

鏡介

 「古神鏡介です。その……透子のご両親にご挨拶をしたいと思い参りました」

 

 自己紹介をして、要件を伝えると、透子母は酷く驚いた様子で狼狽えた。

 

透子母

 「まぁ……まさかあの子に友達を超えて恋人が出来るなんて……立ち話は疲れるでしょう?上って上って。お父さん!透子が帰ってきたわよぉ!」

 

 一転して嬉しそうに、まさに跳ねるように家の中へ入っていく透子母。透子の後を追うように、家へとおじゃますることになった。

 

〜 透子宅 〜

 

透子

 「お父さん!帰ってきたよ!」

 

透子父

 「おお透子!久しぶりじゃないか!身長は全く変わってないが別人に見えるよ!」

 

 リビングに迎えられ、透子父の軽口に膨れっ面する透子を尻目に、俺は静かに座布団に座る。

 

透子父

 「君が透子のボーイフレンドかい?透子はすいぶん厳つい男を引っ掛けたもんだねぇ?」

 

鏡介

 「はい、名前を古神鏡介と言います。透子とは結婚前提のお付き合いをしたいと考え、両親にご挨拶をと思い参りました」

 

透子父

 「ほほぅ……透子が欲しいと……その話は一旦置いといて、まずは昼食にするとしよう。時間が時間だし……ね」

 

 備え付けの時計を見ると、短針が12の方角を差していた。確かに腹減ってきたわ。

 

 その後、透子の思い出話を聞きながら昼食を取り、腹ごなしとして食後1時間程アカデミアでの話をして盛り上がった。

 

透子父

 「さて……鏡介君。君が転入してから卒業するまで透子を支えていたのはよくわかった。だが……私が親になった以上。やらねばならんことがある」

 

 透子の親父さんが唐突に立ち上がり、小走りで退室してデュエルディスクを持ってきて装着。手持ちのデッキを挿入して構えた。

 

透子父

 「デュエルはデュエリストの心を映す。ならば私とデュエルをし、君の心を見せてもらおう!」

 

鏡介

 「そういえば確かにそう言われてますね。分かりました。そのデュエル。受けて立ちます。しかし、デュエルするにはここは狭すぎます。近くに公園のような場所らありますか?」

 

 

透子父

 「確かに一理ある。分かった。付いてきなさい」

 

 

〜 公園 〜

 

 子供たちが遊具で遊び、老夫婦が木の下のベンチで日を浴びながら談笑する公園。ここがデュエルの舞台か。

 

透子父

 「さて、ここなら存分にデュエルが出来るだろう。これでも私は最近町内デュエル大会で2連覇した程度には実力がある。手加減せずにかかってきなさい!」

 

鏡介

 「思った以上に強いんですね……もう猫被りは辞めよう。俺のお気に入りで相手だ!」

 

鏡介·透子父

 「デュエル!」

 

透子父

 「先攻は私がもらおうかな。ドロー!」

 

透子父 手札5→6

 

透子父

 「私はモンスターをセット。カードを3枚セットしてターンエンド」

 

 穏やかな立ち上がりだな。

 

透子父 LP4000 手札1 伏せ3

 

セットモンスター

 

鏡介 LP4000 手札5 伏せ0

 

鏡介

 「俺のターン!ドロー!」

 

鏡介 手札5→6

 

鏡介

 「(暗黒界の取引)発動!お互いに1枚ドローして1枚捨てる!」

 

鏡介 手札6→5→4→5

 

透子父 手札1→2→1

 

鏡介

 「捨てられた(暗黒界の術師スノウ)の効果発動!デッキから暗黒界カード(暗黒界の案内人パスカ)を手札に加える!」

 

鏡介 手札5→6

 

鏡介

 「そして手札の(暗黒界の案内人パスカ)の効果発動!手札のこのカードと暗黒界モンスター1体(暗黒界の狩人ブラウ)を相手に見せて発動出来る。このカードを特殊召喚して手札を2枚まで選んで捨てる。その後、このカードの効果で捨てた枚数分ドローする。この効果の発動後、ターン終了時までデッキ·墓地から悪魔族以外のモンスターを特殊召喚出来ない制約がかかる。俺は(ブラウ)と(暗黒界の鬼神ケルト)を捨てて2枚ドロー!」

 

鏡介 手札6→5→3→5

 

鏡介

 「更に捨てられた(ブラウ)、(ケルト)の効果発動!(ケルト)は相手に捨てられると墓地から特殊召喚し、(ブラウ)は捨てられると1枚ドローする!」

 

鏡介 手札5→6

 

透子父

 「なるほど……君のデッキは手札を捨てて展開を行うわけだ……ひとまずここで止まってもらおうかな。永続トラップ(サモンリミッター)発動!」

 

鏡介

 「さ、(サモリミ)だと!?」

 

 フィールドに張られる電気の網。その強度は高く破れそうもない。

 

透子父

 「知ってるとは思うが、(サモンリミッター)はお互いに召喚·特殊召喚を2回までに制限するカード。君は(パスカ)と(ケルト)で2回の特殊召喚を行った。このターンはもうモンスターを並べる事は出来ないよ」

 

鏡介

 「チッ……味な事してくれる。バトルフェイズ!(ケルト)でセットモンスターを攻撃!スカルフィスト!」

 

 凄まじい速度の鉄拳がセットモンスター(グリズリーマザー)を粉砕した。

 

透子父

 「戦闘破壊された(グリズリーマザー)の効果発動!デッキから攻撃力1500以下の水属性モンスター(グリズリーマザー)を特殊召喚する!当然守備表示!」

 

鏡介

 「なら(パスカ)で攻撃……はせずにメインフェイズ2へ、カードをセットしてターンエンドだ」

 

 ここで(グリズリーマザー)殴っても場にリリース要因残るし、デッキに眠るキーカード出されても困る。なら相手に自爆特攻してもらった方が得だ。

 

鏡介 LP4000 手札5 伏せ1

 

暗黒界の案内人パスカ 攻2450

暗黒界の鬼神ケルト 攻2400

 

透子父 LP4000 手札1 伏せ2

 

グリズリーマザー 守1000

 

透子父

 「ふむ……口は粗暴だが、意外と冷静じゃないか。私のターンドロー!」

 

透子父 手札1→2

 

透子父

 「良し、手札から(アトランティスの戦士)の効果発動!手札から自身を墓地へ捨てる事で、デッキから(伝説の都アトランティス)を手札に加える!そして発動!」

 

 フィールドが書き換わるとこで、周辺が水に満たされ、背景に水没した中世風な都市へ変化する。

 

透子父 手札2→1→2→1

 

透子父

 「(グリズリーマザー)を攻撃表示にしてバトル!(グリズリーマザー)で(ケルト)に攻撃!」

 

 青い毛皮の大熊が突進を仕掛けるが、(ケルト)の拳一発で粉砕された。

 

透子父 LP4000→3200

 

透子父

 「そして戦闘破壊された(グリズリーマザー)の効果発動!デッキから攻撃力1500以下の水属性モンスター(水陸両用バグロスMk-3)を特殊召喚する!」

 

  登場する上部に何かのタンクを2基積んだ赤い機体。なるほど。そういうデッキね?完全に理解したわ。

 

透子父

 「そして(水陸両用バグロスMk-3)でダイレクトアタック!このカードは(海)があるとき、直接攻撃を行う事が出来る!(伝説の都アトランティス)はルール上(海)として扱う!」

 

 盤面を飛び越えて体当たりをかますバグロス。セットカードはどうせロックカード……地味にキツイ戦いだぞこれ。

 

鏡介 LP4000→2300

 

透子父

 「メインフェイズ2に入り、私はモンスターをセット。ターンエンドだ」

 

透子父 LP3200 手札0 伏せ1

フィールド(伝説の都アトランティス)

 

水陸両用バグロスMk-3 攻1500→1700

セットモンスター

 

サモンリミッター

 

鏡介 LP2300 手札5 伏せ1

 

暗黒界の案内人パスカ 攻2450

暗黒界の鬼神ケルト 攻2400

 

鏡介

 「俺のターン!ドロー!」

 

鏡介 手札5→6

 

 まず(サモリミ)を退かさないと話にならん。(ビッグフット)で自身か(グラファ)が落ちれば……

 

 

鏡介

 「俺は手札の(未界域のビックフット)の効果発動!手札を選んで、そいつが(ビックフット)ならそのまま墓地へ、外れれば選ばれたカードを捨てて、手札から自身を特殊召喚して1枚ドロー!」

 

透子父

 「ふむ……ならば右から2番目を選ぼうかな?」

 

 選ばれたのは……ッ。

 

鏡介

 「選ばれたのは(暗黒界の尖兵ベージ)!特殊召喚して1枚ドロー!そして(ベージ)の効果発動!効果で捨てられると墓地から特殊召喚」

 

 場に降り立つ大猿と墓地からやってくる尖兵。そして場に電気の網が張り巡らされる。ドローしたカードは良いな。

 

鏡介 手札6→5→4→5

 

鏡介

 「(闇の誘惑)を発動!2枚ドローして手札の闇属性モンスター(魔界発現世行きデスガイド)を除外!」

 

鏡介 手札5→4→6→5

 

 良し、良いカード引いた。これで次のターンにどうにか……

 

鏡介

 「バトルフェイズ!(パスカ)で(水陸両用バグロスMk-3)に攻撃!」

 

透子父 

 「その攻撃は通したく無いな!永続トラップ(グラヴィティ・バインド-超重力の網)を発動!これにより、レベル4以上のモンスターは攻撃出来なくなる!」

 

 突然襲いかかる強烈な重力。これにより俺のモンスターは膝を折り身動きが取れなくなる。まぁそんなんだろうとは思ってたけど面倒だなぁ……

 

鏡介

 「チッ……本当に面倒なデッキだなぁおい。メインフェイズ2に入り、カードを1枚セットしてターンエンド!」

 

鏡介 LP2300 手札4 伏せ2

 

暗黒界の案内人パスカ 攻2450

暗黒界の鬼神ケルト 攻2400

未界域のビッグフッド 攻3000

暗黒界の尖兵ベージ 守1300

 

透子父 LP3200 手札0 伏せ1

フィールド(伝説の都アトランティス)

 

水陸両用バグロスMk-3 攻1700

セットモンスター

 

サモンリミッター

グラヴィティ・バインド-超重力の網

 

透子父

 「私のターン!ドロー!」

 

透子父 手札0→1

 

透子父

 「セットモンスター(ペンギン·ソルジャー)を反転召喚!効果発動!(ペンギン·ソルジャー)とそこのセットカードを対象に手札に戻す!」

 

鏡介

 「チェーンして速攻魔法(暗黒界の傀儡)を発動!相手の墓地のカード3枚(グリズリーマザー)、(アトランティスの戦士)、俺の(ブラウ)を除外してその後俺は手札を1枚(暗黒界の龍神グラファ)を捨てる!」

 

 小柄なペンギンの兵士がその手に握る剣を天高く掲げると、剣先から放たれた眩い光が自身と開かれて(暗黒界の傀儡)を貫いてバウンスした。まぁ、効果使った(傀儡)はルールで墓地行くんだけど。

 

鏡介 手札4→3

 

透子父 手札1→2

 

鏡介

 「そして捨てられた(グラファ)の効果発動!(グラヴィティ・バインド-超重力の網)を対象に破壊!」

 

 墓地から湧き上がる黒い瘴気。それが重力を弱め、俺のモンスター達が立ち上がる。

 

透子父

 「ならば……(強欲で貪欲な壺)を発動!デッキを10枚裏側で除外して2枚ドロー!」

 

 壺が10枚のカードを吸い込み破裂。2枚のカードが飛び出す。

 

透子父 手札2→1→3

 

透子父

 「私は(コダロス)を召喚!そして(コダロス)の効果発動!フィールドの(海)を墓地へ送り、フィールドのカードを2枚(パスカ)とそのセットカードを対象に墓地へ送る!デストラクト・シーウェーブ!」

 

鏡介

 「チェーンして永続罠(暗黒界の洗脳)を発動!手札が3枚ある状態で相手がモンスター効果を発動したときに発動!フィールドの暗黒界モンスター(ケルト)を対象に手札バウンスしてその効果を【相手は手札を1枚ランダムに捨てる】となる!」

 

 海の水が一気に引き、かなり大きい津波が俺の手札を1枚(ケルト)を拐っていく。

 

透子父 手札3→2

 

鏡介 手札3→2

 

鏡介

 「捨てられた(ケルト)の効果発動!自己蘇生し、相手に捨てられたので、更にデッキから悪魔族モンスター(暗黒界の魔神王レイン)を特殊召喚!」

 

 フィールドに降り立つ威厳溢れる(レイン)これもう親父さん捲れないんじゃないか?

 

透子父

 「ッ……カードをセットしてターンエンドだ」

 

透子父 LP3200 手札1 伏せ1

 

水陸両用バグロスMk-3 攻1700

コダロス

 

サモンリミッター

 

鏡介 LP2300 手札2 伏せ0

 

暗黒界の案内人パスカ 攻2450

暗黒界の鬼神ケルト 攻2400

未界域のビッグフッド 攻3000

暗黒界の尖兵ベージ 守1300

暗黒界の魔神王レイン 攻3000

 

 

暗黒界の洗脳

 

鏡介

 「俺のターン!ドロー!」

 

鏡介 手札2→3

 

 (サモリミ)が鬱陶しいし伏せが気になるな……(神竜エネアード)で吹っ飛ばして殴れば良いか。

 

鏡介

 「俺は(パスカ)を手札に戻し、墓地から(グラファ)を特殊召喚!そして(ビッグフッド)と(グラファ)でオーバーレイ!大いなる龍よ!その身に聖なる疵を刻み、われに仇成す愚者を焼け!エクシーズ召喚!(聖刻神竜エネアード)!」

 

透子父

 「ここ!トラップ発動!(激流葬)!お互いのモンスターを全て破壊だ!」

 

 金の甲殻纏う龍が降り立った瞬間に濁流で他のモンスター共々流されていく。いや(激流葬)て!(サモリミ)あるからもう動けんし!

 

鏡介 手札3→4

 

鏡介

 「チィ!だが動けないのは向こうも同じ!ターンエンド!」

 

鏡介 LP2300 手札4 伏せ0

 

暗黒界の洗脳

 

透子父 LP3200 手札1 伏せ0

 

サモンリミッター

 

透子父

 「私のターン!」

 

透子父 手札1→2

 

透子父

 「(強欲で貪欲な壺)を発動!コストで10枚裏側で除外して2枚ドロー!」

 

透子父 手札2→1→3

 

透子父

 「(サルベージ)を発動!墓地から攻撃力1500以下の水属性モンスター2枚(水陸両用バグロスMk-3)と(コダロス)を回収する!(アトランティスの戦士)の効果発動!手札から捨てて(伝説の都アトランティス)を手札に!そして発動!」

 

透子父 手札3→2→4→3→4

 

 再び海水に満たされるフィールド。次のターンに返せるか?

 

透子父

 「(水陸両用バグロスMk-3)を召喚!バトル!ダイレクトアタック!」

 

鏡介 LP2300→600

 

 これでLPは1000をきった……次のターンに打開出来ないと負け確定か。

 

透子父

 「私はこれでターンエンド!この私を越えぬ限り!娘をやるわけにはいかん!」

 

透子父 LP3200 手札3 伏せ0

フィールド(伝説の都アトランティス)

 

水陸両用バグロスMk-3 攻1700

 

サモンリミッター

 

鏡介 LP600 手札4 伏せ0

 

暗黒界の洗脳

 

鏡介

 「俺は……絶対に勝つ!勝って透子と未来を歩む!俺のターン!」

 

 ……行ける!

 

鏡介

 「(暗黒界の番人ゼンタ)の効果発動!手札から捨てて(暗黒界の門)を手札に加え、そして発動!」

 

 フィールドから海水が引き、不気味な装飾が施された門が地中から姿を現した。

 

鏡介 手札4→3→4

 

透子父

 「ッ……私の海が……」

 

鏡介

 「(門)の効果発動!墓地の(スノウ)を除外して1枚捨てて1枚ドロー!」

 

鏡介 手札4→3→4

 

鏡介

 「捨てられた(セルリ)の効果!特殊召喚して更に効果発動にチェーンして(洗脳)の効果発動!フィールドの(セルリ)をバウンスして効果を【手札をランダムに捨てる】に書き換える!」

 

鏡介 手札4→5→4

 

透子父

 「私の場の暗黒界も対象に出来るのか!」

 

鏡介

 「捨てられた(パスカ)の効果発動!相手に捨てられると墓地から特殊召喚し、更に除外されている暗黒界モンスターを2枚まで手札に加えるか特殊召喚出来る!俺は除外されている(スノウ)、(ブラウ)を手札に加える!」

 

 場に着地するパスカ。(セルリ)含めて2回だからもう出せないか。

 

鏡介 手札4→6

 

鏡介

 「バトル!(パスカ)で(水陸両用バグロスMk-3)に攻撃!パスカルフィストォ!」

 

  瞬間移動じみた速度でバグロスに詰め寄り、魔力を滾らせた拳でこれを粉砕した。

 

透子父 LP3200→1950

 

鏡介

 「とりあえずこのターンは凌いだ!カードを1枚セットしてターンエンド!」

 

鏡介 LP600 手札5 伏せ1

フィールド(暗黒界の門)

 

暗黒界の案内人パスカ 攻2450

 

暗黒界の洗脳

 

透子父 LP1950 手札3 伏せ0

フィールド(伝説の都アトランティス)

 

サモンリミッター

 

透子父

 「フッ……私のターン!ドロー!」

 

透子父 手札3→4

 

透子父

 「モンスターをセット!カードをセットしてターンエンドだ!」

 

 リバースは(ペンギン·ソルジャー)で確定として、伏せはなんだろな?まぁ踏み抜くだけだ。

 

鏡介

 「なら伏せていた速攻魔法発動!(暗黒界の登極)!フィールド、墓地のモンスターを除外して悪魔族の融合モンスターを融合召喚する!暗黒界融合モンスターを出す場合、手札を捨てて素材に出来る!俺は墓地の(グラファ)を除外、手札の(スノウ)を捨てて融合!暗黒世界の龍神よ!今こそ深淵の扉を開き、世界に轟く咆哮を上げろ!融合召喚!(暗黒界の龍神王グラファ)」

 

 大地をしっかり踏みしめ立つ龍神。そして捨てられた(スノウ)が起動する。

 

鏡介 手札5→4

 

鏡介

 「捨てられた(スノウ)の効果発動!デッキから2枚目の(暗黒界の龍神グラファ)を手札に!」

 

透子父 LP1950 手札2 伏せ1

 

セットモンスター

 

サモンリミッター

 

鏡介 LP600 手札5 伏せ0

フィールド(暗黒界の門)

 

暗黒界の案内人パスカ 攻2450→2750

暗黒界の龍神王グラファ 攻3200→3500

 

暗黒界の洗脳

 

鏡介

 「俺のターン!ドロー!」

 

鏡介 手札5→6

 

鏡介

 「墓地の(暗黒界の登極)の効果発動!手札から2枚目の(グラファ)を捨てる事で墓地のこのカードを回収出来る!」

 

透子父

 「墓地から魔法カードを発動!いや、それよりも……」

 

 鏡介 手札6→5→6

 

鏡介

 「捨てられた(グラファ)の効果発動!セットモンスターを破壊!」

 

 墓地から吹き出す黒い瘴気によって、伏せられていた(ペンギン・ソルジャー)は破壊された。

 

鏡介

 「バトルフェイズ!(パスカ)でダイレクトアタック!」

 

透子父

 「トラップ発動!(次元幽閉)!相手の攻撃宣言時に発動出来、そのモンスターを除外する!」

 

鏡介

 「(暗黒界の龍神王グラファ)の効果発動!モンスター効果·通常魔法罠が発動したときに発動でき、その効果を【相手は手札を1枚捨てる】に書き換える!」

 

 発動された(次元幽閉)のテキストが黒い靄によって書き換えられる。

 

鏡介 手札6→5

 

鏡介

 「捨てられた(ブラウ)の効果発動!1枚ドローして、相手に捨てられたので追加ドロー!」

 

鏡介 手札5→6→7

 

鏡介

 「攻撃続行!パスカルフィストォ!」

 

 魔力をしこたま湛えた拳に叩き込まれ、激しく吹っ飛ば……されずに靴を激しく地面を擦りながら後退し踏みとどまった。

 

透子父 LP1950→-800

 

鏡介

 「ガッチャ!良いデュエルだったぜ!」

 

透子

 「お疲れ、鏡介」

 

 デュエルが決着し、ソリッドビジョンが消える中、透子が側にやってきた。透子の親父さんにも、奥さんが身体の無事を確かめ労っていた。

 

鏡介

 「透子……いつから見てたんだ?」

 

 その問いに対して透子は最初からずっとと答え微笑んでいると、透子の親父さんがこちらによってくる。

 

透子父

 「いやーやっぱりWDCS(ワールド·デュエル·チャンピオンシップ)優勝者は伊達ではないね。とんでもなく強かったよ」

 

鏡介

 「いや、親父さんも中々面倒な戦いしてて、大分やりづらかったですよ。もしかして俺の戦い見てました?」

 

 アカデミアで世界を知るために参戦して対戦相手を蹂躙しまくったあの世界大会。あれテレビ中継されるレベルの大会だったんだな。

 

透子父

 「うん。たまたまその大会を見てたんだけどね。そこで君がとてつもない蹂躙劇を披露してるのを生で見てね。流石デュエリスト養成学校の生徒だと感心したものだよ。まさか君だとは……」

 

鏡介

 「それはさておいて、俺と透子の交際。認めてくれるんですよね?」

 

 俺がそう聞くと、親父さんは柔らかな笑みを浮かべて口を開いた。

 

透子父

 「実は勝とうが負けようが認めるつもりだったよ。昼食中の話でも透子をずっと支えてたみたいだしね。実は娘を嫁に出す前に婿に立ちはだかるシチュエーションをするのが私の小さな夢でね。やれるかどうか不安だったけど出来て嬉しかったよ」

 

 そういうことかい……なんか頑張って損した気分だ……

 

透子父

 「さて!透子の結婚相手が決まった事を記念して、今日はご馳走にしよう!鏡介君も今夜は泊まって行きなさい」

 

 いや結婚はまだ先なんだが……なんて水差すのは良くないな。

 こうして俺と透子は透子の実家で美味しい物を沢山食べてお祝いされた。

 

 

〜〜〜

 

 翌日、透子の家で朝食を頂いて、俺達は透子の部屋でくつろいでいた。

 

鏡介

 「なぁ……今日透子はどうする?早速事務所に挨拶にいくのか?俺は行くつもりだけど」

 

透子

 「私もそのつもりです。そろそろ時間ですし……行きますか」

 

 俺と透子はそれぞれの夢を叶える為に、別の事務所へ歩を進める。

 

鏡介

 「さて、俺にはどんな未来が待っているんかね」

 

 透子の背中が小さく見える程に離れると、俺は脚に魔力を込めて加速した。この先に待ち受ける未来に思いを馳せながら。




これにて本当に完結です。感想があれば是非お願いします。
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