暗黒と光道   作:必殺雷撃人

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コラボ会その2です。


番外編2.とある決闘者達とデッキ構築会 -

-

〜オベリスクブルー寮〜

 

決められた日時に、集合場所である三沢さんの部屋にやってくると、そこには既にメンバーが集まっていました。

 

三沢

 「透子君も呼ばれてたのか、これは良い相談会になりそうだ」

 

満足げに微笑む三沢さんの隣に座っているのは、明日香さんの隣によくいるももえさん。

 

ももえ

 「あら、透子さんも呼ばれてましたのね?遊里さんは今クッキー焼いてますの、しばしお待ち下さいませ」

 

 遊里さんお菓子作れるんですね。それでは少しのんびりさせて貰いましょうか。

 

三沢さんとももえさんが世間話してるのを聞いていると、クッキーを皿に持った遊里さんがやってきました。

 

遊里

 「お待たせ。いい感じにクッキー焼けたよ」

 

 仄かに香る小麦とバターの匂い。これだけでもう美味しいのが分かってしまいます。

 

遊里

 「クッキーは適度に食べてね。それじゃあ、早速相談会を始めようか。まずは私から」

 

 遊里さんはバックからデッキを取り出し床に広げました。私と戦った占い魔女です。

 

遊里

 「みんな1度は戦ったことあると思うけど、このデッキの改善点ってなんだと思う?」

 

 遊里さんがそう切りました途端、私の身体がらフッと力が抜けました。

 

闇透子

 「安定感と制圧力だな。むしろあんな不安定なデッキをあそこまで回せるのかと関心したレベルだぜ。こんなこともあろうかと、それらを一発解決出来る出張パーツ持ってきたぜ」

 

 もう一人の私がそう言うと、バックから8枚のカードと数種類の融合モンスターを出してきました。

 

遊里

 「口調が変わった?それにこれ……初めて見るカードだ」

 

三沢

 「このカード……カードパワーが明らかに違うぞ」

 

闇透子

 「コイツは召喚権と墓地のモンスターを使って強力な融合モンスターを生み出すカード群だ。しかもこれを毎ターン繰り返せる。たまたまカード余ってたからやるよ」

 

遊里

 「本当に……良いの?」

 

 それに関しては完全に同意です。召喚師で融合魔法を持ってきて、召喚したモンスターと自分か相手の墓地のモンスターを除外して融合。墓地の融合魔法をデッキに戻して召喚師を回収。その召喚師を持ってこれるフィールド魔法もあるし明らかに異常な力があります。

 

闇透子

 「構わねぇよ。枚数余ってるし、強くなって貰った方が俺も張り合い出るし。多分それ突っ込んでも俺は勝てるし」

 

あっ、よく見ると闇属性の融合体入ってないですね。ちょっと姑息……

 

三沢

 「後は(フォーチュンレディ)はどうだ?あちらのデッキの要である(ライティー)を(ヒカリちゃん)でデッキから引き出せたり(フゥーちゃん)の除外でシナジーがあるし、(ウォーテリー)でドローが可能だ」

 

遊里

 「それは他の人にも相談したけど、ちょっと安定感が無いんだよね」

 

闇透子

 「ただでさえ安定感無いのに、これ以上安定感下げたら事故で地獄見るからな……シンクロがあれば話が変わるんだが……

 

 シ、シンクロ?何でしょうかそれは……

 

遊里

 「それじゃあこのカードは有り難く貰って置こうかな。あとはもっと継続的にドロー出来るカードが欲しいかな……」

 

三沢

 「それなら(一点着地)はどうだ?占い魔女は手札からの特殊召喚を多用する。(ディメンション·マジック)で相手ターンに特殊召喚すれば手札を増強出来る」

 

闇透子

 「後は(チキンレース)は入れていいと思うぜ?LPコストなんてあってねぇようなもんだし」

 

なるほどなるほどとメモを取って書き殴っていく遊里さん。

 

遊里

 「ありがとう、凄く参考になったよ。それから最近作ったデッキなんだけど、見て欲しいんだ」

 

遊里さんがそう言うと、新たにデッキを広げました。これは……

 

ももえ

 「霊使い……ですか?」

 

闇透子

 「これは……なるほど、これは改善のし甲斐があるな」

 

 改善の余地あり……そんなに悪いデッキなのでしょうか……

 

闇透子

 「俺はこのデッキと戦ってねぇから完璧には理解してないが、このデッキは送りつけた(サタンクロース)を、霊使いをリバースして奪取して憑依装着するデッキ……であってるな?」

 

遊里

 「全てじゃないけど大体そうだね」

 

闇透子

 「ぶっちゃけ俺妖精伝記の動き殆ど知らないからこんな事言えるんだけどさ……これ(カグヤ)以外の妖精伝記抜いて霊使い系の罠と汎用罠積んだ方が強いんじゃないか?」

 

ももえ

 「透子さん!?ちょっとはっきり言い過ぎでなくて!?」

 

 もう一人の私が放つデッキの根底を否定しかねない発言に、ももえさんが驚きと批判を含んだ声を上げました。

 

遊里 

 「ほぅ……その心は?」

 

 それに対して遊里さんはこれを静止し、もう一人の私の声に耳を傾けます。

 

闇透子

 「(カグヤ)以外の単体カードパワーがやや控えめなのが1つ、後は(憑依覚醒)でドローしてアドを稼ぎつつ、罠でガンガン除去したほうが強い。憑依魔法罠と汎用罠使えば十分な妨害が出来るからな。後は(憑依覚醒)と(憑依解放)でガチガチ耐性とモリモリパンプされた魔法使い達で殴れば勝ちだ」

 

遊里

 「なるほど……ちょっと方向性悩んでたからありかも。前向きに検討してみるよ」

 

闇透子

 「参考になれたなら良かった、ちょっと踏み込みすぎたかと軽く後悔したからな」

 

 メモを取り、笑顔で礼を言う遊里さん。もう一人の私はこれに答えて、皿に残るクッキーを1つ齧りました。美味しい……多分お店で売れるレベルだと思います。私だったら帰り道に毎日寄り道して買っちゃいます。

 

闇透子

 「なぁ……もし完成したら俺のデッキで試運転しねぇか?俺も久々に回したいデッキがあってさ」

 

遊里

 「もちろん良いよ。それじゃあササッと組んじゃうね。幸い手元にカードはあるからさ」

 

闇透子

 「俺はちょっと自室に戻ってそのデッキ持ってくる。余りにも強すぎて普段使い出来ないんだわ」

 

 そう言って、もう一人の私は部屋を出ていきました。

 

 

〜 廊下 〜

 

透子

 「ねぇ……もう一人の私。さっき普段使いできないデッキって一体なんなんですか?そんなデッキ使ってるの見たことないですよ?」

 

闇透子

 『そりゃここでは使った事ないからな。マジで強すぎて心折りかねない。俺はメタビの王なんて勝手に呼んでる、俺がデュエリストとして初めて組んだ思い出のデッキだ』

 

 もう一人の私……初めては暗黒界じゃなかったんですね……ん?それじゃあ遊里さんを精神的に叩き潰すってことじゃないですか!

 

透子

 「も、もう一人の私!そんなのいけませんよ!私が負けたからってそんな本気でかからなくて良いじゃないですか!」

 

闇透子

 『流石の俺でもそんな大人げねぇことはしねぇって。俺はメタビ使いとなるだろう同期にメタビとはなんたるかをその身を持って教えてやるだけだ。デュエルの強くなる方法は教えたよな?』

 

 それは、つい最近言ってましたよね?それは……

 

透子

 「諦めないこと、カードの力を最大限活かすデッキを作ること、そして……相手が嫌がることを全力ですること、ですね?」

 

闇透子

 『そうだ。彼女のあのデッキは妨害するという意思が何処か希薄だ。相手のターンは耐えて、自分のターンに除去して殴っていく。確かにそれも重要で基本的な要素だが、やはり相手のやりたい事をさせない、させる前に潰すのが1番だ』

 

闇透子

 『なに、実は俺がこれから使うデッキは霊使いとは少し相性が悪い、それなりに良いバランスになるだろうさ』

 

 ほら、待たせるのも悪いから走るぞと、イエロー寮から出たもう一人の私はそう言って地面を強く蹴って走り出しました。

 

 

〜 ラーイエロー寮 〜

 

 十数分後、私達はラーイエロー寮の三沢さんの部屋に戻ってきました。私達の部屋についたら3分でいいから目を瞑ってくれって言われたときは驚きました。目を閉じないでいるのは普通に分かるみたいだったので仕方なく従いましたけど……何してたんでしょうか?

 

闇透子

 「すまねぇ、待たせたな」

 

三沢

 「おお、透子君か。こちらは俺のデッキが纏まった所だ。遊里君の方も終わったみたいだし、早速するのか?」

 

闇透子

 「あぁ、遊里がタイミング良い時に行ってくれ」

 

遊里

 「アタシの調整は終わってるから、いつでも行けるよ。心をへし折るデッキの力、見せて貰おうかな。2人はデッキの調整してて。2人きりで……ね」

 

 遊里さんの視線の先にはももえさんが……何を考えているのでしょうか……

 

 もう一人の私と遊里さんは、デュエルをするために一旦部屋を出ました。

 

〜ラーイエロー寮前〜

 

遊里

 「それじゃあ、早速デュエルしようか」

 

闇透子

 「俺が今から使うデッキは霊使いとは若干相性が悪いが、その強さは一線を画するぜ。行くぞ!」

 

遊里·闇透子

 「デュエル!」

 

遊里

 「先攻はアタシ!アタシのターン、ドロー!」

 

遊里 手札5→6

 

遊里

 「速攻魔法(精霊術の使い手)を発動!コストで手札の(憑依装着ライナ)を捨てて、デッキから(霊使い)モンスター、(憑依装着)モンスター、(憑依)魔法罠カードの内、2枚を選んで、その内の1枚を手札に加え、もう1枚を自分フィールドにセットする!私は(憑依覚醒)を手札に加えて(憑依開放)をセットする!そして(憑依覚醒)を発動!」

 

遊里 手札6→5→4→5→4

 

遊里

 「そして(妖精の伝記)を発動!そして効果発動!フィールドに同名モンスターが存在しない手札の攻撃力1850の魔法使い族(妖精伝記カグヤ)を相手に見せて通常召喚する。そして(カグヤ)の効果にチェーンして(憑依覚醒)の効果発動!攻撃力1850のモンスターが召喚·特殊召喚に成功すると1枚ドロー出来る!そして(カグヤ)は召喚に成功した時デッキから攻撃力1850の魔法使いモンスター(憑依装着ダルク)を手札に加える!」

 

遊里 手札4→3→2→3→4

 

遊里

 「まだ召喚権が残ってるから(憑依装着ダルク)を召喚。カードを1枚セットしてターンエンド」

 

遊里 LP4000 手札3 伏せ2

 

妖精伝記カグヤ 攻1850→2450

憑依装着ダルク 攻1850→2450

 

憑依覚醒

妖精の伝記

 

 

闇透子 LP4000 手札5 伏せ0

 

 (憑依覚醒)による効果破壊耐性。そして(憑依解放)による戦闘耐性。更に(憑依連携)によるフリチェ破壊。厄介な盤面だ。

 

闇透子

 「俺のターン!ドロー!」

 

闇透子 手札5→6

 

闇透子

 「スタンバイ、メインフェイズ!俺は永続罠(真竜の復活)をリリース……じゃない生け贄に捧げて召喚!(真竜拳士ダイナマイトK(ナックル))!」

 

 永続魔法を贄として現れたのは、緑の鎧を纏い拳を固める拳闘士。

 

闇透子 手札6→5

 

遊里

 「ま、魔法罠を生贄に召喚!?そんなのありなの!?」

 

闇透子

 「コイツ等共通のルール効果だ。コイツ等は魔法罠を贄として召喚出来る。そして墓地へ送られた(復活)の効果発動!モンスターカード(カグヤ)を対象に破壊する!やれ!(ダイナマイトK)!」

 

遊里

 「モンスターを出しながらこっちのモンスターを破壊!?なら(カグヤ)の効果発動!相手フィールドのモンスター(ダイナマイトK)を対象に手札に戻す!」  

 

闇透子

 「チェーンして(ダイナマイトK)の効果発動!アドバンス召喚……失礼、生け贄召喚したこのカードが場にいる時に相手がカードの効果を発動した時、デッキから真竜罠(真竜の復活)を発動する!後、(カグヤ)の効果はデッキから(ダイナマイトK)を墓地へ送ることで無効にするぜ」

 

 拳闘士が紫の光を拳に纏い、(カグヤ)を打ち砕いた。

 

遊里

 「それなら永続罠(憑依解放)を発動!フィールドの魔法使いが戦闘·効果で破壊された場合、破壊されたモンスターと属性が違う守備力1500の魔法使いモンスターを表か裏で特殊召喚。アタシは(水霊使いエリア)を裏側表示で特殊召喚するよ」

 

闇透子

 「バトルフェイズ!(ダイナマイトK)で(憑依装着ダルク)を攻撃!ダイナマイトナックル!」

 

遊里

 「ここでトラップ発動(憑依連携)!墓地の守備力1500のモンスター(憑依装着ライナ)を特殊召喚して更にアタシのフィールドに2種類の属性のモンスターが居れば更にフィールドのカードを選んで破壊出来る。アタシの場には光の(ライナ)と闇の(ダルク)が居るから(ダイナマイトK)を破壊するよ」

 

 緑の拳闘士の拳が闇の魔法使いを打ち据えようとした瞬間、墓地から光の魔法使いが闇の魔法使いを庇う様に飛び出してきた。その少女はその手に握る杖から放つ魔法で拳闘士を打ち砕き、見事闇の魔法使いを守って見せた。

 普段は可憐な様子の彼女だが、仲間を守ったその表情は凛々しくカッコ良かった。

 

闇透子

 「チィ!普通に(ナックル)持ってかれたのキツい!カードを3枚セットしてターンエンド!ここで(復活)の効果発動!墓地の真竜モンスター(ダイナマイトK)を守備表示で特殊召喚!」

 

闇透子 LP4000 手札0 伏せ3

 

真竜拳士ダイナマイトK(ナックル) 守1200

 

真竜の復活

 

遊里 LP4000 手札1 伏せ0

憑依装着ダルク 攻1850→2450

憑依装着ライナ 攻1850→2450

セットモンスター

 

憑依覚醒

妖精の伝記

憑依解放

 

遊里

 「アタシのターン!ドロー!」

 

遊里 手札1→2

 

闇透子

 「トラップ発動(幽麗なる幻滝)!2つ効果があるがそのうちの1つ、デッキの幻竜族モンスターを手札に加える!俺は(真竜導士マジェスティM)を手札に!」

 

闇透子 手札0→1

 

遊里

 「アタシは(水霊使いエリア)を反転召喚して効果発動。君の(真竜拳士ダイナマイトK(ナックル))を対象にしてコントロールを得るよ」

 

闇透子

 「ここで永続トラップ(真竜の復活)の効果発動!相手ターンにアドバンス召喚……じゃない生け贄召喚する!俺は対象になった(真竜拳士ダイナマイトK(ナックル))をri……生け贄に捧げて(真竜導士マジェスティM(メイデン))を召喚!」

 

 水色髪の少女が杖を振るい魔術を発動し、(ナックル)を使役しかけるがすんでの所でその身体を粒子に変え、ローブを纏った竜人導士が姿を現した。

 

闇透子

 「(復活)の効果発動!墓地の(ナックル)を守備表示で特殊召喚!」

 

遊里

 「(妖精の伝記)の効果発動、自分フィールドに同名が存在しない手札の攻撃力1850の魔法使い族(憑依装着アウス)を相手に見せて通常召喚する。そして(憑依覚醒)の効果発動して1枚ドロー」

 

闇透子

 「ならそれにチェーンして(真竜導士マジェスティM(メイデン))の効果発動。(ナックル)と同じ条件でこっちは真竜モンスター(真竜戦士イグニスH(ヒート))を手札に加える」

 

遊里 手札2→3

 

闇透子 手札1→0→1

 

闇透子

 「そして永続トラップ(真竜の黙示録)を発動にチェーンして速攻魔法(帝王の烈旋)を発動!(裂旋)の効果により、俺はこのターン。相手モンスターを1体までを素材に生贄召喚出来る」

 

遊里

 「相手ターンにそんな効果を……いや、まさか!?」

 

闇透子

 「そう!そのまさかだ!(黙示録)の効果発動!相手ターンに生贄召喚出来るので、(憑依覚醒ライナ)を生け贄に(真竜戦士イグニスH(ヒート))を召喚!」

 

(ライナ)の周りに強烈な竜巻が現れ彼女を呑み込んだ。竜巻が去るとそこに彼女の姿は無く、代わりに赤き鎧を纏い大剣を担いだ仮面竜人戦士が立っていた。

 

闇透子 手札1→0

 

遊里

 「まさか相手ターンに(クロス·ソウル)するカードがあるなんて……でもバトル!(憑依装着ダルク)で(真竜導士マジェスティM(メイデン))を攻撃!私の場の属性は3種類。よって攻撃力は300×3アップして2750!」

 

闇透子

 「ダメージ計算時に永続トラップ(真竜の黙示録)の効果発動!フィールドの真竜カード(真竜拳士ダイナマイトK(ナックル))を破壊して相手フィールドのモンスターの攻守を半分にする!」

 

 (ダイナマイトK)が霧散し、俺の背後に降臨した超巨大なドラゴン(真竜皇V.F.D (ザ·ビースト))。奴の放つ黒いブレスが霊使い達を容易く包み、大きく動きを鈍化させる。

 

憑依装着ダルク 攻2750→1325→2125

水霊使いエリア 攻500→1100→550

憑依装着アウス 攻2750→1325

 

(ダルク)が放った魔法を(メイデン)はするりと交わし、風の魔法によって生み出された刃で切り刻んだ。

 

遊里

 「ッ……(憑依解放)の打点上昇すら追いつかない程のコンバットトリックなんて……でも(憑依解放)の効果発動!デッキから属性の異なる攻撃力1850のモンスター(憑依装着ヒータ)を特殊召喚!そして(憑依装着ヒータ)で(真竜導士マジェスティM(メイデン))を攻撃!(憑依解放)の効果でコッチから(憑依装着)モンスターが攻撃する場合、ダメージステップ時のみ攻撃力が800アップする。よって攻撃力は3550になるよ」

 

 使い魔の力を開放した(ヒータ)は手に握る杖から爆炎を解き放ち(メイデン)を焼き払った。

 

闇透子 LP4000→3050

 

遊里

 「アタシはフィールド魔法(魔法族の里)を発動。これでカードを1枚セットしてターンエンドするよ」

 

遊里 LP4000 手札1 伏せ1

フィールド(魔法族の里)

 

憑依装着ヒータ 攻1850→2450

水霊使いエリア 攻500→1100→550

 

憑依覚醒

憑依解放

妖精の伝記

 

闇透子 LP3050 手札0 伏せ0

 

真竜戦士イグニスH(ヒート) 攻2400

 

 

真竜の復活

真竜の黙示録

 

手札0、打点でも負けていて、極めつけに(魔法族の里)で魔法を封じられリソース回復もろくにできない。こんな状況を、どうやって巻き返せばいい?

 

闇透子

 「俺のターン……ドロー!」

 

闇透子 手札0→1

 

 ……行ける!

 

闇透子

 「俺はフィールドゾーンにカードをセット。これによりフィールド魔法(魔法族の里)はルールにより破壊される」

 

 木漏れ日が辺りを照らす森林は消え去り、アカデミアの大地が姿を表した。

 

闇透子

 「俺はフィールドゾーンにセットされたカードを発動する。刮目せよ、真なる龍が同胞の力を授かる聖域を!(ドラゴニックD(ダイアグラム))!」

 

 空間が書き換わり、清涼な空気が辺りを包むヘリポートの様な世界が姿を現した。

 

闇透子 手札1→0

 

闇透子

 「まずは(復活)の効果発動!墓地の(メイデン)を特殊召喚!そして(ドラD)の効果発動!俺の手札·場のカード(メイデン)を選んで破壊してデッキから真竜カード(真竜凰の使徒)を手札に加える!そして発動!」

 

闇透子 手札0→1→0

 

 場に現れる(十二獣モルモラット)他名も知らないモンスター達が(メイデン)を破壊し、(メイデン)が立っていた場所に(真竜凰の使徒)を生み出した。

 

闇透子

 「永続魔法(真竜凰の使徒)の効果発動!墓地の真竜カード(ナックル)2枚と(メイデン)をデッキに戻して1枚ドロー!」

 

闇透子 手札0→1

 

闇透子

 「良し!魔法カード(強欲で貪欲な壺)を発動!デッキの上から10枚を裏側除外して2枚ドロー!」

 

闇透子 手札1→0→2

 

さてと除外されたカードは……(ドラD)2枚、(継承)3枚、(使徒)、(イグニスH)、(ナックル)2枚、(メイデン)1枚……うわぁ、イグニスのサーチ先全部消し飛んだんだけど……でもこれ引けたならまぁいいか!

 

闇透子

 「(使徒)の効果発動!自分メインフェイズにアドバンス召喚する!俺は(使徒)と(復活)をリリース!真なる竜剣士よ、数多の同胞の力を継ぎ、ダイアグラムの元で覚醒せよ!(真竜剣皇マスターP(ピース))!」

 

 フィールドに降り立つのは、純白の鎧を身に纏った竜剣士。前世では禁止にされて久しい本当のエースだ。

 

闇透子 手札2→1

 

闇透子

 「墓地へ送られた(使徒)の効果と(復活)の効果発動!それにチェーンして(マスターP)の効果発動!コストで墓地の永続魔法罠(真竜の復活)を除外してフィールドのカード(憑依覚醒)を対象に破壊する。そして(復活)で(ヒータ)を、(使徒)で(開放)を破壊する!」

 

 (マスターP(ピース))が持つ長剣に緑と紫の光が宿り、剣を一閃。剣先より飛ばされた光は3枚のカードを一気に両断してしまった。

 

闇透子

 「バトルフェイズ!(イグニスH)で(憑依覚醒ヒータ)を攻撃!イグニッションスラッシュ!」

 

遊里

 「トラップ発動(聖なるバリア‐ミラーフォース‐)発動!相手モンスターの攻撃宣言時に、相手の攻撃表示モンスターを全て破壊する!」

 

 (ヒータ)に爆炎に障まれた大剣を振り下ろす(イグニスH)の前に現れた薄い障壁。大剣によって砕かれた障壁はエネルギーとなって俺の場のモンスターを破壊した。純白の竜剣士以外は。

 

遊里

 「な……なんで(マスターP(ピース))が……」 

 

闇透子

 「(マスターP(ピース))の効果。このカードが生け贄召喚の素材としたカードの種類の効果を受けない。つまり、このカードは魔法罠の効果を受けない。」

 

 (ドラD)、(メイデン)で簡単に持ってこれる利便性。永続魔法罠を使い召喚できるそこそこの手軽さ。そして召喚されたら生半可なデッキでは対処困難な耐性と制圧力。リンク召喚導入で大幅な弱体化を食らった多くのデッキを葬り自身も牢獄に追いやられた最強のモンスターだ。そう簡単には勝たせてやらねぇ、ここから逆転開始だ!

 

闇透子

 「続いて(マスターP(ピース))で(憑依覚醒ヒータ)を攻撃!ドラゴニックブレード!」

 

 その手に握る長剣を振るい、紙でも斬るかの様に容易く(ヒータ)を両断し破壊した。まぁ、(妖精の伝記)でダメージは入らないんだがな。

 

闇透子

 「俺はカードを1枚セットしてターンエンド。さぁ、巻き返してやったぜ!」

 

闇透子 LP3050 手札0 伏せ1

フィールド(ドラゴニックD)

 

真竜剣皇マスターP(ピース) 攻2950

 

真竜の黙示録

 

遊里 LP4000 手札1 伏せ0

 

水霊使いエリア 攻550

 

妖精の伝記

 

遊里

 「アタシのターン。ドロー!」

 

遊里 手札1→2

 

 (真竜剣皇マスターP(ピース))の耐性は鉄壁だ。霊使いの主要な除去を受け付けない魔法罠耐性。そして伏せている(帝王の溶撃)で(カグヤ)を抑えられる。これでこのターン耐えれば勝機が見える!

 

遊里

 「このターンは凌げるって顔してるけど……このターンで押し切る気持ちで行くよ!このカードは相手フィールドのモンスター1体を生け贄にして、手札から相手フィールドに守備表示で特殊召喚できる。アタシは(真竜剣皇マスターP(ピース))を生け贄に捧げる。悪い君にプレゼント、(サタンクロース)!」

 

 鉄壁のモンスターが贄に捧げられ現れた悪魔のサンタクロース。あっ(帝王の溶撃)が腐った。

 

遊里 手札2→1

 

遊里

 「そして墓地の(憑依連携)の効果発動!墓地のこのカードを除外して、墓地の憑依永続魔法罠(憑依覚醒)を場に置く。そして(妖精の伝記)の効果発動!場に同名が存在しない攻撃力1850のモンスター(妖精伝記カグヤ)を召喚!」

 

 ちょ、おま持ってるのかよ!?だが、(憑依覚醒)のパンプ分加えても俺のLPはギリギリ削りきれない。(ドラD)があるならまだ巻き返せる!

 

遊里

 「(カグヤ)の効果で(憑依装着ウィン)を手札に加え、(憑依覚醒)の効果で1枚ドロー!フフフ、アタシは(水霊使いエリア)を生贄に捧げ、(ブリザード・プリンセス)を召喚!」

 

 (真竜皇V.F.D (ザ·ビースト))の瘴気で弱っていた(エリア)を生贄に呼び出された(ブリザード·プリンセス)。あっ、終わった。

 

遊里 手札1→0→1→2→1

 

遊里

 「(カグヤ)の効果発動。相手フィールドのモンスターとこのカードを手札に戻す。君のデッキに(サタンクロース)が有るなら無効になるけど、どう?」

 

闇透子

 「なんとなく分かってるくせに……無いので効果処理どうぞ」

 

 月から牛車に乗ってやってきた使者に連れられて、(カグヤ)と(サタンクロース)は手札に帰っていった。

 

遊里 手札3→5

 

遊里

 「バトル。(憑依覚醒)の効果で攻撃力は3100になった(ブリザード・プリンセス)でダイレクトアタック!」

 

振り回される氷塊ハンマーが直撃して俺のLPは0になった。

 

闇透子 LP3050→-50

 

遊里

 「どう?アタシのデッキ。何か改善点があれば教えて欲しいんだけど」

 

闇透子

 「正直霊使い舐めてたかもしれねぇ。いくら想像以上に相性が悪いとはいえ、まさか俺のデッキ最強格の真竜がやられるなんて思わなかった。最強の切り札切って負けたんだ。もう誇って良いレベルの仕上がりだぜ。あと、これ使えるかもしれねぇからやるわ。汎用罠入れ替えたいときにでも使ってくれ」

 

 近づいて遊里に手渡したのは、(エクレシア)と(ドラグマ·パニッシュメント)他落としておいしい融合体達。(憑依解放)で呼び出せる点でシナジーがあり、(パニッシュメント)がシンプルに強い。

 

遊里

 「ありがと。それじゃあ寮に戻ろうか。三沢君とももえも待ってるし」

 

闇透子

 「そうだな。あと遊里。出来ればでいいんだが、遊里が知る限りで強いデュエリストを紹介してくれねぇか?基本的にパワカでぶん殴るだけで大抵のデュエリストが沈むから、プレイングを磨き直してぇんだ」

 

 俺がアカデミアで使うデッキは暗黒界。基本的に手札のカードを捨ててれば何となくである程度動けてしまう。それで(グラファ)立てるだけで相手は困窮し、(グラファ)擦り続けるだけで勝ってしまったデュエルがある程だ。そのせいでデュエリストとしてのプレイングが退化してる所があるのかもしれない。

 

遊里

 「強いデュエリストかぁ……うん。ちょっと待ってね」

 

 遊里はそう言ってメモを破りペンを走らせる。しばらくして、そのメモを手渡してきた。

 

遊里

 「これパソコンで出来るデュエルシミュレータのURL。後でこのスレも覗いて見て、そこデュエルジャンキーの巣窟になってるからきっと満足出来ると思う」

 

闇透子

 「パソコンか……そんなサイトがあるなんて知らなかったぜ。ありがと。それじゃあイエロー寮に戻るとしますか」

 

 受け取ったメモをポケットにしまい、俺達は足早にこの場から立ち去った。

 

〜 ラーイエロー寮 〜

 

遊里

 「ただいま。どう?ももえはデッキ構築の参考になった?」

 

ももえ

 「バッチリですわ!」

 

 どうやらそっちは上手く行ったみたいだな。それじゃあもうこの場はお開きかな?

 

透子

 「すみません。もう1個だけデッキを見て頂いて良いですか?」

 

 透子が見せてきたのは……自爆ナチュルか?

 

三沢

 「これは……自爆ナチュルだな?どこか改善点があるようなデッキには見えないが……」

 

透子

 「いえ、このデッキ。強いのはそうなんですが、実は自分のやりたい事とどこかズレがありまして……相手の動きを止めながらじっくりと戦うデッキにしたいなと……どうか力を貸して頂けますか?」

 

 こうして最後のデッキ相談会が始まったのだが、パーミッション要素は簡単に見つかったものの、問題はコンセプト通りに動かせる初動が存在しない事。”下級でパーミッションして戦う“。これを達成するには(アントジョー)による大量展開が必要なのたが、そもそもこのアカデミア環境で大量に特殊召喚するデッキは本当に限られており、1·2回が精々で(ナチュル·ナーブ)や(サンフラワー)を連打出来る程の出力を出せないのである。

 

三沢

 「むぅ……中々難題だな。(ナチュル·バンブーシュート)を主軸に構築するアプローチは悪くないはずなんだが……」

 

遊里

 「そもそも先攻で(バンブーシュート)が立てれない問題が解決してないよ。(マロン)を初動にする時点でどうしても召喚権を使うから召喚権が喧嘩するんだよね」

 

 唸り声で沈黙する場。絶望的にカードが足りない。何か……何か無いのか……

 

 発想が凝り固まり埒が明かないこの状況は、ドアが開かれる音で打ち破られた。

 

ももえ

 「ただいま戻りましたわ。私、自室のストレージにナチュルのカードが無いか探してみましたの。そしたらありましたわ!どうか確認なさって下さいませ」

 

 ナチュルカードの大半はあんまし期待できない性能だが果たして……(ナチュルの春風)と(ナチュル·カメリア)?

 

闇透子

 「これ……強くねぇか?一部ナチュルのコスト踏み倒しもそうだし、場に出したときのおろまい効果で実質的なナチュルサーチになるぞ」

 

遊里

 「(ナチュルの春風)で特殊召喚して、効果で(ナチュルの神星樹)を落として、効果で(バンブーシュート)を持ってきてそのまま召喚出来るよ」

 

三沢

 「それ抜きにしても、別途モンスターを墓地へ送れば相手モンスターの召喚·特殊召喚で蘇生させられる。素引き前提だった(リビングデッドの呼び声)や(強化蘇生)を実質(ナチュルの神星樹)によって持ってこれるだけでも革命的だ」

 

 ももえが持ってきたカード群によって、議論は動き出した。

 

 最終的に(カメリア)と妨害モンスターを維持しつつ、肥やした墓地から蘇生して妨害を厚くしつつ、バックの魔法罠でも妨害を重ねて隙あらば(バンブーシュート)の着地を狙うデッキが爆誕した。打点問題は(ガオドレイクのたてがみ)で何とかする。

 

透子

 「ありがとうございます。これで、楽しくデュエルが出来そうです」

 

 デッキを受け取り、笑顔で礼を伝える透子。こうして、俺達のデッキ相談会は終わりを告げた。

 

 

〜 オベリスクブルー女子寮 〜

 

闇透子

 「よし、インストール完了。さて、始めますか」

 

 風呂とかその他諸々を済ませた俺は、使わずに埃被ってたパソコンを立ち上げてURLを検索。見つかったサイトに入り、手持ちのデッキを見ながらデッキリストにカードを入れて準備完了。

 

闇透子

 「しかし驚いたな。まさか真竜とかの現代カードまで入ってるとは思わなかったな。デッキも何種類か保存出来るし、すげぇ良いサイト教えてもらったかも」

 

 雑に蓋してイージーウィン出来ない様にある程度調整した真竜を使用デッキに選択し、俺はフリーデュエルに潜った。




次回は現在プロット組み立て中ですが、もしかしたら続かないかもしれません。

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