ダブルクロス16、17、18をまとめました。
ミドル戦闘回です。バーサーカー思考の支援型とか防御型のキャラが好きです。
メインフェイズ 累計シーン数8 登場指定PC番号 全員 シーン名 戦う理由
UGN附中市支部、その地下にあるトレーニングルームにて――
「ああ、鬱陶しい!」
血を纏った獣は自身を拘束しようとする影に苛立っていた。
あの細い体に一撃ぶち込めば狩れるのに!
今までの戦闘からあの影にはダメージを吸い取る効果があること、あの影に捕まると抜けることができないことがわかっているせいで、獣は積極的に攻めることができないでいた。そして、その攻め切れないことに
ああ、うざい。
だが、何より獣を怒らせるのは
戦う理由も、命を奪う覚悟も、あの日の記憶も、己の
ふざけるな!どこまでなめてやがる!
「があああああああ!!!!」
一際大きな咆哮をあげ、影を越えて飛び掛かる。
「また、のまれてしまいましたか……。では、今回はここまでです」
影が帯状に変化し、全身が拘束される。
「ちくしょう……」
そうして意識が暗転した。
「ふぁ……そうか、また私やっちゃたんだ」
「ええ、がっつり乗っ取られてしまっていましたね」
「すいません、
「反省は必要ですが、謝る必要はありません。覚醒したてのオーヴァードや戦闘に特化したオーヴァードはレネゲイドウイルスの衝動にのまれやすいですし、それをコントロールするための訓練ですから」
「……はい。でも、私が最初から漆原さんみたいに戦えていたら……」
「自衛の為とは言え、能力を自覚したばかりの貴女を戦わせようとしている私が言うのは最悪ですが……
戦う能力を得た瞬間に戦功をあげられるのは、英雄か化物だけですよ」
それを聞いて
「貴女はこの平和な国で育ってきたんです。そんな貴女がいきなり戦う力を持っていきなり異世界に放り出されたからって、じゃあ戦って敵を倒してやるなんてなりませんよ」
自分の胸に手を当てて少し考える。現状がそうだ。確かに黒米
「戦う力を得たことと、挑むことは別物です。だから、貴女に戦う理由ができない限り、貴女が居た日常に戻れるように私はUGN附中市支部長として協力させてもらいますよ」
時間ですし、シャワーを浴びて朝食にしましょうと声をかけて漆原は地上への階段に向かいます。
黒米はその背中に小さく礼をして、後についてくよ。
朝食の席には一晩中市内の防犯カメラの映像を見て『
「漆原支部長、こちら頼まれていた情報ですわ。それと『手を引く者』の潜伏先を見つけましたわ」
「ありがとうございます。朝食を食べたら、昼まで仮眠を取ってください。潜伏先に『手を引く者』だけしかいないのを見計らって仕掛けます」
「了解ですわ」
と返事をしながら、視線を黒米さんの方に向けます。
「その襲撃には彼女も連れて行きますの?」
「ええ、彼女の存在が知られている以上、一人の方が危険が多いですから」
「暴走して私たちを攻撃する可能性は?」
「血を出しすぎたり、獣化する部分が多いとレネゲイドウイルスにのまれる傾向にありますが、本人次第ですね。暴走しても私一人で抑え込むので『手を引く者』への対応は小金井さんと二人でやってもらうことになりますが……戦闘能力が低い相手なら十分だと思います」
「わかりましたわ」
と返事をしたら、席に戻ってさっさと朝食をお腹に入れますわ。
「話は終わったな。じゃあ、俺からはコレ。附中市にやって来てる
「どんな目的でも
「役に立ったようで何よりだ。ってことでコーヒーサービスしてくんない」
「はぁ~、わかりました。襲撃には小金井さんも参加してもらうので準備をしておいて下さい」
「あいよー」
「奈名優さんに言ったように黒米さんにも参加してもらいます」
「は、はい!」
夕方――
UGN附中市支部の面々は『
「おい、『
「UGN本部に調べてもらいましたが、あの家屋を購入した人間は書類の中にしか存在しないようです。周辺の監視カメラから得た映像にも『手を引く者』を含めたFHエージェントの出入りしかないようです。
なので、作戦としては居住スペースとなっている二階部分に『
「「了解」」
「了解」
創っておいた砲に弾を込めて、砲撃姿勢を取る。
「じゃあ、始めるぜ!」
小金井はワーディングを展開し、建物の二階部分に催涙弾を打ち込みまくるぜ。
「出てきませんか……突入します!」
漆原は黒米を抱えて砲撃で割れた窓から二階に入ります。
「じゃ、こっちも行くぜ」
鍵縄を創り出して、屋上の縁に引っ掛けてスルスルと降りていく。
奈名優は小金井さんが創った鍵縄を途中まで使って、飛び降りれる高さになったら壁を蹴って風で衝撃を減らしつつ着地しますわ。
「まったく君達は……正義の味方を気取ってる癖に荒っぽいねえ。だから、お返しだ」
正面から液体で出来た弾がとんでくる。それをすかさず影で防ぐ。
「言っただろ、お返しだって。君達が打ち込んだのは一発だけじゃないだろ」
「っ!?」
横からアームが迫ってくる。それに対して影を広げて防ぎますが、受けきれなかったようにみせてアームから距離をとります。
「それも防ぐのかい。まったく面倒なことこの上ないね。まあ、そんな君達ように用意したんだ精々運動していってくれたまえ」
周囲には先程アームを伸ばしてきたロボット以外にも多くのロボットが配置されており、黒米達と『手を引く者』の間を阻んでいる。そして、『手を引く者』は一階に下りて行こうとしているようだ。
「おっと、せっかく来たんだ。紅茶の一つでも出してくれないか。ないんなら、あんたの身柄でもいいぜ」
階段側から奈名優と小金井が出て行って逃走経路を塞ぎますわ。
それに対して『手を引く者』は大きなため息をつきボタンを押す。
「本当は追っ手を邪魔するのに使うつもりだったんだけど、そっちが数の暴力を使ってくるなら仕方ない」
すると奈名優達の後ろから何かが駆動する音が聞こえてくる。
「にゃろー、勝手に地下を広げてロボット入れる倉庫にしてやがったな!」
ここからミドル戦闘を開始します。
戦闘終了条件
・二ラウンドの経過
・『手を引く者』に五〇ダメージを与える
のいずれかが満たされた時
エンゲージは階段側から
トループ 五体
小金井と奈名優
『手を引く者』とトループ 五体
黒米と漆原
となっておりそれぞれ二メートルずつ離れているよ。
戦闘開始
セットアッププロセス 何か行動はあるかな
「使いませんわ」
イニシアチブプロセス こっちは使わないけど行動はあるかな
「ないです」
メインプロセス
行動値順で『手を引く者』→奈名優→漆原→黒米→小金井→トループ
『手を引く者』の行動 戦力増員でトループを五体同エンゲージに追加する
割れた窓から五機のドローンが追加で入ってくる。
奈名優の行動
マイナーはなしで
メイン
コンボ「禍祓い」から要の陣形を抜いて小金井さんを対象に発動しますわ
「周りの雑魚を片付けて、さっさと終わらせますわよ」
漆原の行動
侵蝕率とカバーリングも考えて、待機します。
「『新入り』は『無形創作果てなき旅路』の行動があるまで待機してください」
黒米の行動
「わかりました」
けど、叩きに行かなくて良かったんですか?
今エンゲージに突入してもトループにカバーリングされて『手を引く者』にダメージを与えれないので。
そこで、範囲攻撃持ちの小金井が周りを消し飛ばしてダメージを与えられるようにするって寸法よ。
小金井の行動
マイナーで
コンボ「何ができるかな」
メインで
コンボ「範囲ぶっぱ砲」を『手を引く者』がいるエンゲージに発動
「相手が沢山いるときにノイマンの連中はわざわざビリヤード射撃とかやるけどよ、そんな時に思うんだよ。弾の方をでかくしてやればいいんじゃねえかって」
放たれた弾と呼ぶには大きすぎる金属の塊は『手を引く者』の周りにいるロボットを粉々に破壊した。
「まあ、これやると武器の方がぶっ壊れるのが難点だけどな」
トループの行動
マイナーで奈名優達のエンゲージに入る
メインで
コンボ「近接兵装攻撃」
奈名優に三体
小金井に二体
向かう
ドッジですわ……全部失敗したのでダメージ下さい。二回死ぬのでリザレクションで復活しますわ。
回避してやるよ!……うお、一回よけた。ダメージ一回分くれ。おい、なんでさっきと違ってそんな出目高いんだよ!リザレクション使って蘇るか。
では奈名優さんにいくダメージを雲散霧消で軽減します。
そしたら、リザレクション一回で済みますわね。
二機のロボットによる打撃攻撃が奈名優の華奢な体をあっさりと破壊する。その傷をオーヴァードの再生能力で治そうとしているところにもう一機による追撃が入りそうになるが、漆原がとばした影がそれを防いだ。
小金井の方は一機目の攻撃をかわす。だが、そこに二機目の攻撃が直撃し、身体に穴が開く。
「ごぽっ、ロボットの癖に囮を使った攻撃とかやるじゃねえか。だが、俺の仕事はもう終わってんだ。道は開いたんだ!気張れよ『新入り』!ぶち抜いてこい!」
待機した漆原の行動
マイナーなし
メインで
コンボ「影打ち」を『手を引く者』に
待機した黒米の行動
マイナーで
コンボ「ヴァンパイアモード」
メインで
コンボ「鮮血の青薔薇」にハンティングスタイルを足して『手を引く者』に
周りのドローンがやられ、新たに兵器を呼ぼうとしていた『手を引く者』を影の槍が貫く。その痛みに気を取られた隙を獣と
自身の体を獣によせて、右手を自身の血で包む。
「うおおおお!ぶっ倒れろおおおおお!」
渾身の一撃が『手を引く者』にヒットし、黒米の中の獣と対抗種は歓喜した。
『手を引く者』へのダメージが五〇ダメージを超えたので戦闘終了条件を満たしました。戦闘を終了します。
黒米の一撃によって『
「よくやった『新入り』!」
「あとはこのロボットたちを破壊して終わりですわ」
奈名優と小金井は主が倒れたにもかかわらず自分達に襲い掛かってくるロボットへ向き直る。
「いくぞ、オラァ」
「ちょっと、なぜ素手でいくんですの!?」
「これで二度目ですが、体調は大丈夫ですか?」
「ふぅ、ふぅ、ふぅ、な、なんとか自分を保ててます」
――嘘だ。
獣が獲物の息の根を止めてないぞと牙を鳴らしてる。
――嘘だ。
――嘘だ。
今にもそこに転がった『手を引く者』に飛び掛かって、その生命活動を終わらせてやるという衝動が収まらない。
「……そこで大人しくしておいてください」
漆原は倒れた『手を引く者』にとどめをさしにいこうとした
瞬間――
爆発音と共に建物が揺れる。
それにあわせて、壊れたロボットの残骸も爆発を始める。
「もったいないからやりたくなかったけど仕方ない。さあ、どっちがはやく地上に出れるか勝負といこうか」
天井が崩れ落ちてくる。それと共に残っていたロボットが組み付き自爆しようとしてくる。
「伏せてください!」
と黒米さん達に声をかけた後、崩壊を止めれないかと影を広げます。それで、無理そうだと感じたら黒米さんと奈名優さんを瓦礫から守れるように影を動かします。
「くっ……」
オルクスの能力を使って自分の周囲に安全圏を確保しますわ。その周りをロボットが囲んできますが、落ちてきた瓦礫に押しつぶされてしまいますわ。奈名優は漆原支部長の影に頭上を守られて、ちょうど瓦礫の間に出来た空間に入りこんだ感じになりますわ。
「んなっ!」
小金井は近づいてきたロボットを蹴り飛ばす。そしたら、ロボットと小金井の間にがれきが落ちてきて移動できなくなったところで、お互いの真上に瓦礫が落ちてくる。で、ぺちゃんこだな。
漆原さんの言葉に従って咄嗟に伏せるよ。それに対して獣と対抗種がそれぞれ我・俺にやらせておけばあんな奴に抵抗などさせなかった。やはり、お前は何もかも足りなすぎると責められながら、影に覆われて守られるよ。
「創るのは得意なんだが
と小金井はモルフェウスの能力を使用して自分の上に落ちてきた瓦礫を砂に変えて地上に出てくる。
「おーい、全員無事かぁ?」
「こっち、こっちですわ!真上のやつだけどかしてくれれば十分ですわ」
「オーケー、砂がかかるが我慢しろよ」
「既に血だらけで汚れだらけですので今さらですわ」
影が瓦礫を吹き飛ばし中にいた黒米さんを引きずり出します。そして、自分の元に影が戻ってきたら、影を纏って周りの瓦礫を壊して出ます。
「皆さん、無事ですか!?」
「こっちは『
「怪我はないので大丈夫ですわ!」
「支部長さんが守ってくれたので大丈夫でした……」
「『手を引く者』が出てきた形跡は?」
「たぶん出てきたのは俺が一番だ。で、その後はお前らしか出てきてない。さっき『新入り』に思いっきりやられてたから潰れてんじゃねえか」
「そう楽観視はできません。『
「あいあいさー」
「やられましたね」
「ああ、出てくるもんだと思ってたがまさか床を溶かして地下に入ってるとは……」
瓦礫をどけてみるとそこに人が縦に落ちていけるくらいの穴が開いていた。
「あのロボットは地下の倉庫から出て来たんですから、地下からの逃走ルートはありますわよね」
「どうする、こっから追ってみるか?」
その質問に漆原は首を横に振る。
「あのロボットも追撃を阻止するようだと言っていましたし、おそらく地下は罠だらけでしょう。ここで追って『
「では、戦闘跡の偽装工作などを」
「そうですね。ただ、あのロボットがまだ地下や他のセーフハウスにあると厄介ですから、そのあたりの情報がこの瓦礫の山から探しておいてほしいと伝えておいてください」
「了解」
他の人たちが話してる間、黒米は一言もしゃべらないで壁に背を預けて三角座りしてるよ。
これでこのシーンは終わるよ。
ダイス運やガチャ運は
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常に上振れ
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重要な場面や推しで上振れ
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重要な場面や推しで下振れ
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普通
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常に下振れ
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女神に愛されている