トレーナーとマックイーンの予想通り覚悟決まったライスでクライマックス戦闘に望めそうになりましたね。長い道のりでした。
そろそろこのシナリオが終わりそうなので次回システムのアンケートを付けて置くので、読者様はよければ押してって下さい。
「『
メインフェイズ 累計シーン数10 登場指定PC番号 1 シーン名 二人
「はぁ、はぁ。レプリカさん!」
その声に反応してレプリカが振り向く。
「はい、当機に何の御用でしょうか。黒米さん」
あれ、どうしよう?見つけた勢いで追いかけて来ちゃったけど、本当にどうしよう……。
捕まえる?
――無理だ。私は皆みたいに衝動をコントロール出来ない。抵抗されて戦ってる間に加減が効かなくなる。
連絡を入れる?
――もう遅い。自分から存在を明かしたうえに、返事をされてる。
逃げる?
――意味がない。そもそも追ってきたのは私だ。確かに考えなしだったけどこの選択をするのは頭が悪すぎる。
だったら――
「一緒に野菜を選ばない?」
選ぶべきは対話、時間の引き延ばし。これで、
「???」
やっぱり疑問に思ってるよー。でも、こんな事しか思いつかないから。
「今日の夕飯を焼き肉にするから、野菜を買いにきてるんだ!よければ、レプリカさんも一緒に行かないかな~って……」
「疑問ですが、焼き肉とは肉を焼く食べ物ではないのですか?それなのに、なぜ野菜を……?いえ、わかりました!新鮮な肉を得るために今から育てるのですね!」
「えっ。いや、違うけど……」
「違うのですか!?」
「うん。違うよ」
「……よろしければ、焼き肉をするのに野菜を買う理由を教えていただいてよろしいですか」
「あっ、うん。……肉を美味しく食べ続けるためかな。ほら、肉だけだと脂っこくて途中で辛くなるけど、レタスで巻いたりとか途中で焼き野菜を挟めば口がリセットされるからさ、また脂が欲しくなるみたいな感じかな」
「なるほど。解答ありがとうございます。まだ、知りたいことが黒米さんに同行させていただきます」
「よろしくね」
えっ、噓でしょ。えっ、え?
「それで何処で野菜を購入するんですか?あと、何を購入するんですか?」
「えっと、向こうにあった八百屋さんで、レタスとタマネギとエリンギとピーマンとモヤシとカボチャとナスがあればいいかな」
「なるほど、二百メートル先の八百屋ですね。それとキャベツは購入しなくていいのですか」
「キャベツ……そうだね、買っておこうか。キャベツ好きなの?」
「好き嫌いはよくわかりませんが、今の
「そうなんだぁ。そういえば、今の造物主って言ってたけどどういうこと?」
「当機は一九〇日前に製造され一八五日前から四〇日前まで元造物主の元でFHエージェントとして性能調査のために護衛任務やジャーム狩りを行っていました。三九日前に『セト』さんと『
「今の造物主が『
「肯定。今の造物主の元に来てからこのように見聞を広める活動を行うように言われて実行しています」
「……今の造物主の元に来てから?」
「はい。以前は劣化品でしたので、改造手術や生命維持調整で研究所外への自由な移動は許可されていませんでしたから」
今まで平凡な女子高生だった黒米にその話はどこか遠い世界の話に聞こえる。だが――この話は自分の生きる世界の話なのだと目の前の存在に突き付けられる。
その事を平然と語れてしまうレプリカに対して黒米は……同情か、悲しみか、怒りか、言葉で表せない負の感情が湧き上がって言葉に詰まってしまうよ。
「黒米さん?どうかしましたか?」
「うんう、何でもないよ。さっ、ついたし選んじゃおう!」
「お任せ下さい」
会計を済ませ八百屋の外に出て、歩き始める。
「先ほどの店員が当機達を可愛い女の子達と評していました」
「うん、そうだね。そのおかげでイチゴをおまけしてもらえたよね」
「黒米さん、当機には考え続けている問題があります。この問題に対する答えを教えてもらえませんか?」
「答えられるかはわからないけど、聞かせてもらっていいかな」
何を言ってるんだ私は。自分も今悩んでるのに、他人の悩みを聞こうなんて……。自分の問いに解を出せない人間が聞いて何を返すつもりなんだ。
「当機は兵器として製造されました。製造目的を果たすために改造手術や戦闘訓練を行っていました。ですが、造物主の元に来て当機は兵器ではなく、人間として扱われるようになりました。今もそうです。人間として学ぶためにこうして町を出歩き、人間として扱われます」
「うん」
「当機は不要なのでしょうか?」
「えっ?」
「確かに当機は研究所で想定よりも下回った性能故劣化品と言われていました。性能を向上させるための訓練や改造手術を行っても想定に届く能力の向上は見られませんでした。それでも当機は兵器として製造されました。当機が兵器ではなく、人間として扱われ続けるのであれば、当機が製造された意味がありません」
少女に見える存在は製造と調整によって自身を兵器として定義した。
だが、『手を引く者』達は彼女を自分達と同じ人間であると定義した。
故に兵器である自分は不要だと。そう結論を出した、らしい。
不要じゃない。人間として貴女が必要とされている。というのは簡単だ。でも、違う。この悩みの本質はそこじゃない。
「私ね、レプリカさんと戦った時に自分が初めてオーヴァードだって気付いたんだ」
「戦うのがお上手だったので歴戦のオーヴァードだと思っていました」
「ははっ、ありがとう。って言っていいかわかんないや。だって、それってもう私は今まで生きてきた普通の人じゃないってことでしょ」
「……!」
「まず、疑問に答えるならレプリカさんが不要に思われてるわけないよ。だって『手を引く者』や『セト』の話をするレプリカさん、楽しそうだったもん。そんな気持ちにしてくれる人達がレプリカさんをいらないなんて思うわけないよ」
「当機も……当機も本当はそう思います」
「だからレプリカさんが悩んでるのは私と同じ事だと思う」
「それは……それは、なんですか」
「変化を、新しい生き方を受け入れていいのか。受け入れたとして、どうやって生きればいいのか。当たってると思うんだけど、どうかな?」
「……そう、そうですね。当機は当機が兵器ではなく人間として生きていいと言われたことに戸惑いを感じたのです」
人間になってしまえば唯一無二の目的も失われ、目指すべき場所を見失ってしまうから……それが怖かったのだ。
「私も、一緒だから……。そうだね、一緒に探してみようか」
新しい世界を知り、只人にも、兵器にも、戻れぬ二人だから
「白城ちゃんを探したことや、さっきの野菜を買いに行った事みたいにさ。二人で一緒に、新しい自分達の生きる理由?目的?意味?を」
「ありがとうございます。黒米さん。いえ、『セト』さんが親しい間柄の相手はあだ名や名前で呼ぶと言っていましたね……ですからクロでどうでしょう!」
「ごめん、それ同級生の男子が言ってるから別のやつでいい?」
「では……祝ちゃんで。ありがとうございます、祝ちゃん」
「お礼を言うのは私もだよ。ありがとうレプリカちゃん」
終着、遠くから大量の肉が入った袋を両手に小金井が近づいてくる。
「今日はここまでのようです。また、会いましょう祝ちゃん」
「じゃあね」
と分かれたところでシーンを終了します。
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ダイス運やガチャ運は
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