ウマ娘がTRPGをするようです   作:泥狼俯瞰

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本作は「河嶋陶一朗/冒険企画局+株式会社KADOKAWA」が権利を有する「艦隊これくしょん ―艦これ― 艦これRPG」の二次創作作品です。
艦隊これくしょん ―艦これ― 艦これRPG 着任の書に記載されているシナリオ「近海警備 敵偵察部隊を迎撃せよ!」のネタバレを含みます。それでも良ければお進みください。
艦これ2、3、4をまとめました。
今回のロールプレイは賛否両論あると思いますがこれでいきます。版権キャラはなりきりしか許せないという方は作品を増やしていただけると楽しめる人が増えるのでぜひお書きください。


艦これ2(シナリオ前の準備)

「全員やる気みたいだな。それじゃあ、今日やるシステムを発表するぞ。今回やるのは『艦隊これくしょん ―艦これ― 艦これRPG』だ」

「ウマ娘が艦娘(かんむす)を演じるというとんでも状態になるわけですが、ばっちこいですわ」

「すいません。マックイーンさんがすごくやる気なのはわかったんですけどその艦娘?っていうのはどなたなんでしょうか?」

「それについては私が説明してあげようじゃないか」

「知っているんですか、雷電!?」

(いなづま)です。じゃない、間違えた。私はアグネスタキオンだよ」

 首を横に何度か振った後

「過去の艦艇の力を操る少女たちの事を艦娘と呼ぶのだよ。これ以上の設定は公式からは出てないので控えさせてもらおう」

「私たちのウマソウルみたいなものなんですかね。それで、艦娘たちは何をしてるんですか。水上レースとかですか?」

「演習とかではそのようなこともやるのかもしれませんが、艦娘の主目的は深海棲艦(しんかいせいかん)という何処から来て、どのように誕生したのかも不明な話の通じない海を荒らす敵を倒して平和な青い海を取り戻すことですわ」

「なんか大変そうですね……」

「まあ育成シュミレーションゲームですからそういう、長く続けられるような設定になってるということですわ」

 

 

「艦これの大雑把な世界観がわかってもらえたところで、皆にはロールプレイする艦娘を選んでもらおうか」

「演じるんですか!?私、歌ったり踊ったりは出来ますけどロールプレイとかはしたことないですよ」

「私も以前ゴールドシップさんに

『スズカって島風型一番艦 島風と似てるよな……物真似の練習しようぜ!』

と言われて三十分ほど練習させられたのだけれど、終わった時に

『誰にでも向き不向きってのがあるよな。時間とらせて悪かったなスズカ』

って神妙な顔で言われたんですけど……できるのでしょうか」

「お二人とも安心してください!艦これRPGでは艦娘をよく知らない方やTRPG初心者でもロールプレイをしやすくするために、艦娘データにリアクション表が付いていますわ。これを使用していただければその艦娘っぽくなりますわ」

「それと、ルルブにも書いてあるが無理して似せる必要はないようだよ。楽しむ分にはそれっぽい行動で十分だともあるね。それに私達がやるんだ、私達の個性も出ていた方がスぺ君もスズカ君もやりやすいだろう」

「そうですね。その方が話しやすい気がします」

「まあ、そんな感じでゆるくいくから、好きな艦娘を選んでくれ」

「「わかりました」」

 

 

「わ~。いっぱいいるなぁ」

「百人くらいいるみたいよ。スぺちゃん」

「百人もですか!?誰にすればいいか困っちゃいますね」

「選ぶなら、リアクション表を見て自分が言いそうなセリフだなという方か、自分が絶対言わないセリフが書いてある方がいいですわよ。前者なら自然にロールプレイできますし、後者なら普段できないことをするので新鮮で楽しいですわ」

「あとはTRPGなんだ。ダイスを振ったり、開いたページの艦娘にするっていうのも乙なものだよ」

「わかりました。じゃー私はこの最上型三番艦 鈴谷改(すずやかい)にしますね!スズカさんと名前が似てるし、あとこういう都会っぽい言葉遣いはあんまりしないのでやってみたいと思います!」

「スぺちゃん」

「私はせっかくだし開いたページの艦娘でいかせてもらおう……。ふむ、このページか。では、私は飛龍型一番艦 飛龍(ひりゅう)にしよう」

「トレーナーさん。この艦娘達の中で速い娘ってどなたですか?」

「速い娘?戦闘はプロット順で動くから……行動力が多いって意味なら駆逐艦か潜水艦になるかな。ほら、さっき話に出てた島風も駆逐艦の一人だよ」

「じゃあ、その中からダイスを振って決めましょうか。コロコロっと……この出目だと、綾波型二番艦 敷波(しきなみ)ですか。不思議ですね、何か運命的なものを感じる気がします……うん。この娘でいきます」

「航空巡洋艦に正規空母。それと駆逐艦がいるなら私も好きな艦娘を選んで良さそうですわね。私は高雄型三番艦 摩耶(まや)でいこうと思いますわ。制空権を奪って袋叩きにしてあげますわ」

「ヨシっ。全員決めたな。そしたらキャラクターシートの方に書き写して、ギャップを一列埋めてくれ」

「ギャップ?」

「個性リストにある空欄のところですわ。ここも一マスに数えるので個性を代用して判定する際に目標値がその分高くなってしまうのですけど、埋めたところはマスとして数えなくなるのですわ」

「へ~。そうなんですね」

 

少女達記入中――

 

「「「「出来ました!」」」」

「PCの方は良さそうだね。それと、シナリオ開始前に決めるべきことが最低三つ。必要であれば四つあってね」

「なんですか?」

「一つ目は君達のPCである艦娘が拠点としている鎮守府の名前。

二つ目は君達の艦隊名。

三つ目はその艦隊の旗艦、分かりやすく言うとリーダーは誰なのか。

四つ目は提督の特徴。何度か出てくるNPCなので共通認識があるとロールプレイしやすいかな。

一番最後のは別に決めなくていいけど、前三つは決めておかなきゃならないんだ」

「それなら、トレセン鎮守府と第一艦隊とかでよろしいのではないですか。旗艦は話し合う必要があるでしょうけど」

「おや、マックイーン君。そんな消極的な名前で本当にいいのかい?」

「消極的って……別に普通のよくある名前ですわ」

「そうだね。私もそう思う。だからこそだよ」

アグネスタキオンはタメをつくってスペシャルウィークとサイレンススズカの方を手で示す。

「見たまえ。ここに二人、TRPGを初めてするウマ娘達がいるんだ。面白い結果……ゴホン、楽しい思い出を残してあげるべきだとは思わないかい」

「それは当然のことですわ。ですが、それと名前に何の関係が……タキオンさん、あなたまさか!?」

「ああ、そのまさかだとも。これを使うのさ!」

そう言って机の上に開かれたルールブックが置かれる。そこに書かれていたのは――

「「鎮守府名決定表?」」

「出ましたわね!命名表改め大惨事表。タキオンさん本気ですの!?」

「私はいつだって本気だとも。それに大惨事表もTRPGの花だよ。マックイーン君」

 

 

 天使のメジロマックイーン(わたくし)と悪魔のメジロマックイーン(わたくし)が心の中で争いを始める。

「命名表を使えば九割方でとんでもない名前になりますわ。初回プレイのスズカさんとスペシャルウィークさんにそんな艦隊名でプレイさせるのは悪いですわ」

「命名表による大惨事はTRPGの洗礼みたいなものですわ。プレイしているうちに味わうんだ。その二人はそれがたまたま初回だったってだけですわ」

「ここで味合わせたら、その次がなくなるかもしれませんわ」

「じゃあ、逆に訊きますけど。その普通の名前で笑って、じゃあ次回もとなりますの?」

「うっ。それは……」

「それに見たくはありませんか。初回プレイのお二人がダイスを振って出来た名前に目を白黒させる姿を」

「それは確かに見たいですわ!メジロ家のお茶会で命名表を振っても、そこそこ笑った後に、まぁこんな感じだよねぇ。で終わってしまうのが物足りなく感じていましたから。初回プレイのお二人が慌てて振り直しを要求する姿が見たいですわ!」

天使のメジロマックイーン(わたくし)が愉悦部に入部してしまいましたわ!

 

 

 アグネスタキオンの言葉から一秒経たずに――

「そうですわね。せっかくですし、判定前の運試しも兼ねて鎮守府名決定表と艦隊名決定表、それと提督外見決定表の方も皆さんで振って決めましょうか」

笑顔を浮かべて言った。

「マックイーンさん?」

「どうしたのスぺちゃん。何かあった?」

「一瞬、マックイーンさんの周りに羽が見えた気がしたんですけど……。うん。気のせいみたいです」

「そう。それならいいんだけど」

 

 

「鎮守府名決定表を使うなら六面ダイスを二個振ってくれ。誰が振る?」

「言い出したのは私だし、そこは私が振らせてもらうとしよう」

コロコロっ

「ふむ。地名表と鉱石表と組織表を振るようだよ」

「鉱石表?」

「鉱石表もそうだけど、組織表もおかしくないかしら。だって艦娘が所属するのは鎮守府なんでしょ?」

「まぁまぁ、お二人ともTRPGにおいてダイス目は絶対ですわ。疑問があるかもしれませんがとりあえず振ってしまいましょう」

コロコロっと

「地名表でこの値だと……『大湊(おおみなと)』ですわね。私達は青森県にいるようですわね。さぁ、お二人もどうぞ」

「じゃあ私が鉱石表の方を。スぺちゃんは組織表の方をお願いね」

「わかりました。スズカさん」

コロコロ

「鉱石表の方は『碧玉(へきぎょく)』になりました」

「組織表の方は『アカデミー』でした」

「じゃあ、つなげて『大湊碧玉アカデミー』になるね。まぁ当たりの方じゃないか」

「そうですわね」

「えっ、私アカデミーを出しちゃったんですけど当たりなんですか!?」

「城や帝国になってないあたりスぺシャルウィークさんは引きが強いですわね。流石ダービーウマ娘ですわ」

「へへっ。ありがとうございます」

 

 

「さぁ今度は艦隊名決定表の方だ。こっちはマックイーン君が振るかい?」

「そうですわね。私が振らせていただきますわ」

コロコロっと

「……修飾表と植物表とチーム表ですわ」

「これは、来たね。では一番事故の少ない植物表は私が振るとしよう。さっきはスぺ君が組織表を振っていたようだからスズカ君がチーム表を振るといい」

「わかりました」

「何か嫌な予感がするけど……わかりました」

コロコロ

「植物表は『蒲公英(たんぽぽ)』だったよ」

「修飾表は『燃える』でした」

「チーム表は『隊』になりました。普通のでよかったぁ」

「ということは艦隊名は『燃える蒲公英隊』になりますわね」

「これじゃ、たんぽぽが燃えてますよ!すいません。私が悪かったのでチェンジをチェンジを要求します!」

「残念ですがスペシャルウィークさん。TRPGにおいてダイスは絶対です」

「そんなぁ」

「この名前決めではダイスを振ってないPLの一人が気に入らない箇所を振りなおす事ができるらしいですが」

「じゃあ、マックイーンさんが修飾表の部分を振りなおせるってことですね!」

机に突っ伏していたスペシャルウィークがガバッと起き上がりメジロマックイーンの方を見るが

「この名前でいいので振りなおしませんわ」

「え~。いいんですか、本当に!?これで!?これだと現在進行形で火が付いてるたんぽぽなんですよ!」

「構いませんわ。(それに、『復讐の』とか『ミニミニ』なんて単語(じらい)がぱっと見ただけなのに目に付く修飾表なんて望んで振りたくありませんわ。というか『燃える』がかなり当たりの部類なのでこれ以上を望みませんわ!)」

「そこまでにしたまえスぺ君。振り直しの権利を持ったマックイーン君がこれでいいと言ってるんだ。ならば私達はこの名を背負って戦うしかあるまいよ」

「う~。わかりました。タキオンさん」

「スぺちゃんも納得したようだから旗艦も決定しちゃいましょうか」

「それなんだが、PC紹介をしてからだから、一旦PC紹介の文章を考えるための時間確保も含めて休憩にしよう」

 

「PC紹介をしていこう。他の人が艦娘紹介したら、その艦娘の名前をキャラクターシートの人物欄に記入してくれ」

「先ほども話にありましたが、無理して元キャラに寄せる必要はないので、PC紹介では自分らしいその艦娘を紹介してもらえばいいですわ」

「そうだねぇ。お手本というわけじゃないが、私がPC1としてやらせてもらおうか」

 

 

「PC1航空母艦の飛龍だよ。空母戦なら私に任せたまえ。どんな苦境でも戦い続けようじゃないか。

初期個性は幸運、負けず嫌い、恋愛。弱点で索敵と退却。ギャップは趣味と航海の間を埋めたよ。航空母艦なのに索敵が弱点なのは一つの事に集中してしまうせいかもしれないねぇ。

あと彼女の話をするのにかかせないのが多聞丸……この人は飛龍を指揮していた元提督なのだが、ここは私らしさを出させてもらおう。共に戦った相棒だから、この飛龍にとっては多聞丸(モルモット君)になるよ」

「「わぁ~」」

「なんだい、その反応は」

「わかりますわ。タキオンさん。私もトレーナーさんとは一心同体!タキオンさんもタキオンさんのトレーナーの事をとても大事に思っていらっしゃるのですね!」

「その反応もそれはそれで困るねぇ。さぁ、まだ旗艦とかも決めなきゃならないんだ。次のPC紹介を始めてくれ」

「(照れましたわ)」

「(照れてますね)」

「(照れてるわね)」

「ほら、次は誰だい。はやくしたまえよ」

トントンとアグネスタキオンが机を叩き先を促す。

「わかりました!次は私がやります」

 

 

「PC2最上型航空巡洋艦鈴谷改だよ!チースッ。一人称の時は改を省略します。

初期個性は自由奔放、おしゃべり、航空戦。弱点がマジメです。ギャップは魅力と性格の間を埋めました。

え~と、あとは私らしさ……鈴谷はギャルっぽい娘なんですけど、これはギャルっぽく振る舞ってるからなので素は全然違うみたいな?

でいいですかね」

「ええ。そんな感じで構いませんわ」

「ああ。十分だとも」

「頑張ったわね。スぺちゃん」

「みなさん……ありがとうございます!」

「トリは私が務めるので、スズカさんがお先にどうぞ」

「わかったわ」

 

 

「PC3。あたしは綾波型二番艦、名は敷波。以後よろしく。

初期個性はいじわると海図。弱点におしとやかがあります。ギャップは性格と趣味の間を埋めておきました。

強気だが、ときどき拗ねる甘めのツンデレ?らしいのだけど……出来るよう頑張るわ。

それとプロット六(先頭の景色)は譲らない…!」

「何か間違ってる気がしなくもありませんが全然大丈夫ですわ」

「かっこいいです。スズカさん!」

「その回避力で六プロの軽空母からの攻撃を存分にかわしてくれたまえ」

「それでは最後に私がキャラ紹介をしますわ」

 

 

「よ!アタシ、摩耶ってんだ、PC4をやるからよろしくな!

初期個性はお嬢様、元気、対空戦闘。弱点は対潜戦闘ですわ。ギャップは安定をとって性格と趣味の間を埋めましたわ。

フリー枠でお嬢様を取ったのでカラッとした関係の仲の良い友達を作りたい摩耶様って感じですわ。

対空能力が高いので相手の艦載機による攻撃や索敵をぶっ潰してやるよ」

「マックイーンさんがそういう言葉遣いしてるのびっくりしちゃいますね」

「まあ、普段はしませんからね」

「そういう普段やらないキャラをロールプレイするのもTRPGの楽しみだよ。スぺ君も鈴谷のギャルロールプレイをしているうちに楽しくなってくるはずさ」

「はい」

 

 

「これで全員のPC紹介が終わったね。そしたら一人旗艦、つまりリーダーとなる人を決めてくれ」

「私は初めてやるので遠慮しておきますね」

「鈴谷も個性が自由でマジメが弱点なあたりリーダーっぽくないので私も遠慮しておきます」

「そうなると私かマックイーン君のどちらかになるが……どうする?」

「そうですわね……飛龍の個性に負けず嫌いがあるのでタキオンさんが旗艦でいいのではないですか」

「そういう摩耶のキャラも旗艦向きなキャラだと思うが……全員遠慮していては決まらないし、いいだろう。この『燃える蒲公英隊』の旗艦は飛龍が務めよう」

「了解。そしたら提督外見表も振って決めちゃってくれ」

「そうだねぇ。面白い外見になりそうなのは……マックイーン君任せたよ」

「ええ。任されましたわ」

コロコロ

「この出目だと……。残念ですが、青年提督でしたわ」

「普通だねぇ」

「普通ですね」

「これだったらスぺちゃんの方が面白い結果を出せたのかしら?」

「ちょっと振ってみますね」

コロコロっ

「紳士提督でした」

「あまり変わらなかったか」

「これでシナリオ前に決めることは終わったな。じゃあ導入フェイズに入るぞ」

「「「「おー」」」」

 

 

 

艦これをやったことがある

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