ウマ娘がTRPGをするようです   作:泥狼俯瞰

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本作は「矢野俊策/F.E.A.R+株式会社KADOKAWA」が権利を有する「ダブルクロス」の二次創作作品です。
これにてオープニングフェイズ終了です。次回は登場してなかったPCのPL達が裏でどんな会話をしていたのかみたいな幕間話でいこうと思います。
幕間を挟んだらメインフェイズで合流していきたいと思います。


ダブルクロス6(オープニングフェイズ 累計シーン数④)

「オープニングフェイズもライスシャワーのPC4黒米(くろめ)で最後だな」

「うん。ライスも頑張るね!」

 

オープニングフェイズ 累計シーン数4 登場指定PC番号 1 シーン名 平凡な女子高生

 

 登場ダイスを振るね

 

 授業の始まりを告げるチャイムが鳴る。席が二つ空いてるけど、気にせず生物の先生は授業を始めた。一分くらい経ってから教室のドアが開く。飲み物を買いに行っていた男子生徒だ。それに対して一言注意をして先生は席に座らせた。

 変わったことはそれぐらい。今日も私、黒米(いわい)の世界は物語になりえない。

 

「デオキシリボ核酸とかm-RNAとかカタカナ覚えれないわ~」

「それな!」

 

「駅前のクレープ食べに行かない」

 

「バイト先の先輩がちょーっかっこよくてー」

 

「わりい。妹待ってるから帰るわ!じゃな」

 

なんていうとりとめもない会話が教室のあちこちで聞こえてくる。

 

 黒米も部室に行こうかな。なんて考えながら荷物をまとめていると

「クロメー、雷を見に行こう!」

そう元気に声をかけてきたのは同じ文芸部に所属する友人、白城(しらぎ)善乃(よしの)

「かみなり?」

「そっ、雷。最近話題の空に昇っていくやつ。どうも撮影場所が近場っぽいから、なんか創作に使えると思ってさ」

「わかったけど、それって危なくないの?」

「大丈夫だって。今までも撮影した人がいたんだし、いけるって」

という感じで白城に連れられて学校を出た。

 

 自転車をこぐこと十五分ほどで、ここだよと白城が教えてくれる。

「うーん、ここのはずなんだけど……」

「見えないねえ」

「あー、しゃあない。ちょっくら奥まで行って見えるところ探すか!」

「えっ?ここって誰かの敷地じゃないかな。だめだよ」

「クロメは待ってていいよ。見つけたら呼んだげる」

「えっ、えー」

という声を尻目に白城はズンズン奥へと進んで行ってしまう。

 

 仕方ないので黒米も追いかけるよ。

ですが、白城があまりの速さで進むので、黒米は見失ってしまいます。

「待ってよ、白城ちゃん……まずい、見失っちゃった。どこどこどこ、どこ行っちゃったの!」

と苦戦しながら藪をかき分けて進んで行くと開けた場所に出る。

 

「抜けた……。けど、白城ちゃんは……見当たらないな」

「警告。ここは私有地ですので一般人は立ち入り禁止ですよ」

と声をかけてきたのは先程見回した時にはいなかったはずの同年代くらいの無表情な女の子だ。

 

「ご、ごめんなさい。ただ友達とはぐれちゃって……」

「そうですか……その方がいないとここから立ち去れないのですか」

「はい、白城ちゃんも私を探してくれてると思うから」

「わかりました。あなたの友人探索に付き合いましょう」

「すいません。ありがとうございます。えーと、何とお呼びすればいいですか」

「レプリカと呼ばれています」

「ありがとうございます、レプリカさん。私は黒米祝です。よろしくお願いします」

 

「疑問ですが、あなたの友人の特徴を教えてもらえますか」

「えっと、私と同じ制服を着ていて、背が高くて……レプリカさんと同じかそれより高いぐらいかな。髪の色は白城だけど、白じゃなくてこの色は銀だよなぁって白城ちゃん本人は言ってたかな」

「なるほど。ところで、制服ということはあなたと白城ちゃんは学校に通っているのですか?」

「う、うん。トレセン高校ってところに通ってるよ。レプリカさんは……別の学校?」

「いえ、当機は学校には通っていません」

「それはごめんね」

「なぜ、謝るのですか?」

「悪いこと聞いちゃったなって思って……」

「そうですか」

 

 しばしの無言は気まずかったからか、それとも白城を真剣に探しているからか。

 

 黒米とレプリカが白城を探し始めて五分後。レプリカが急に立ち止まった。

「わわっ、急に止まってどうしたんですか。何か痕跡がありましたか」

「いえ、造物主(マスター)より、目撃者を処分するよう命が下りました。よって貴女を処分させていただきます」

そうレプリカが述べたと同時、雷撃の束が黒米を貫いた。

 

「がっ、ぐわっああぁっ」

全身に焼けるような痛みが広がる。いや、衝撃的すぎて感覚がバグを起こし、これが痛いのか熱いのかがわからなくなる。そして、意識が飛びそうになる。

「ぐっ、ぎいぃぃいいっ」

一瞬、何かを思い出しそうになったが、それを邪魔するように本能が吠え出す。

あれは敵だと。

あれは獲物だと。

あれこそ狩るべき対象であり、求めていた贄だと。

黒米の中の獣が、いや、黒米という血を纏った怪物が咆哮をあげた。

 

 その変貌した姿を見てもレプリカは変わらず無表情だった。なぜなら、相手が怪物であろうと兵器である自身が造物主に受けた命令は変わらないからだ。目撃者の処分。そのために兵器は出力をあげた。

 

 怪物もまた獲物の反撃を受けてもやることは変わらない。獲物を狩る。そのために怪物は、雷を受けながら一直線に突っ込んだ。

 

という風に二人がぶつかったところでシーンを終わります。

 

 

 

 

TRPGのPL、KP、GM経験はありますか

  • ない
  • PLのみ
  • GMやKPのみ
  • PLもGM、KPもある
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