なんて思ったりしちゃってるハリボーです。
まさかまさかのブラジルが!
クリスマスまでもう少しですねー
まあそれも楽しみに待ちながら本編へGO
感想聞かせてね!待ってまーす!
「・・・うっ!・・・・・・まぶっ」
窓から差し込む朝日。
私達が10年クエストを達成してから3日が経った。
私達がブルーペガサスに戻るとマスターは泣いて私を抱きしめて何度もおかえりを繰り返す。私もつられて、ただいまを繰り返す。もちろん泣きながら。
まぁ、マスター以外眠っちゃってたけど。
次の日にはミストガンは評議員に報告するって言って街を去っていった。
薄情な男、礼くらいさせてくれても良くない?
結果から言って、10年クエストの達成は正式に認められその後調査をする形に・・・と思っていたのだけれど
「え?ギレーシア太陽時計遺跡は消滅した⁉︎そう報告したの⁉︎」
「・・・ああ。」
何とも意外や意外、ミストガンの虚偽報告によりデウス・エクス・マキナの消滅及びギレーシア太陽時計遺跡もとい、ゼレフの研究所消滅でかたがついた。
「て言うか」
テーブルに置いてある新聞を手に取り、読み始める目の前に座るこの男。
「あのーさぁ」
「・・・何だ?」
「何で?」
「・・・?」
私冒頭の方で、アンタはもう行っちゃった的な感じで話し始めたはずなんだけど、何でいるのかな?まぁ、いるのはいいわよ。うん。切り替えましょう。改めてお礼ができると考え直すの。うん。けどね、ひとつ言わせて。
「・・・ああ」
「『・・・ああ』じゃない!どうやって入ったのよ!」
「・・・?」
「いや、『何言ってんだコイツ?』みたいな顔されても。」
「・・・みたいなと言うがジェニー・・・昨日、泊まって行けと言ったのは君だろ?」
なんですって?
私が?
「えーと、ちょっと待ってね。あれ?昨日?昨日って確か食品買い込んで、帰ってきてからご飯作って食べて、午後にマスターに呼ばれたからギルドに顔出して、帰ってきて晩御飯入らない気分だったしお風呂入ってスキンケアして・・・寝たと思うんだけど・・・えっ?どこで⁉︎」
「・・・夜の11時頃だ。評議員に報告しマスターボブにも結果を伝えに来た帰りに、街の中を薄着で歩いている君を見かけてな。・・・君の方も気がついて近づいてきた途端に泊まって行け・・・と。まぁ宿をとっていなかったからお言葉に甘えたが。」
「うそ、私9時頃にはベット入ってたわよ。」
「・・・」
「・・・」
『私ですよ。』
「ぎゃー!!!!なに!?なに!?」
突如、ジェニーにの頭の中に響く声。
『少しの間お借りします。』
「え?え?お借りしますって・・・あ!アンタまさか!」
「・・・」
ガクッといきなり意識が落ちたかと思えばすぐに目を覚ますジェニー。
しかし、纏っている雰囲気が別物だ。
「・・・デウス・エクス・マキナ」
「マキナとお呼び下さい。ジェニーもそうですが、長く読みにくいでしょう?」
「・・・ではマキナ。ジェニーの事はマスターではなかったのか?」
「ええ、ですがギルドのマスターとジェニーをと呼ぶのにややこしいと思いましたので。」
いいのかそれで?
「五月蝿いですね。」
「・・・何も言っていないが?」
「ああ、その頭の中と言いますか・・・ジェニーがどうなっているんだコレはと先程から騒いでいまして。」
「・・・頭の中でやり取りが出来るのか。便利なものだ。・・・ではやはり昨日の夜、泊まって行けと言ったのは」
「私です。」
何でもジェニーが眠っているうちに、この街の地理を把握するべく散歩に出た際、たまたまミストガンを発見。コレはちょうどいいと誘ったのだそうだ。
「ジェニーがお礼を言いたい様でしたので。」
「・・・そもそも仕事だったのだ。礼を言われる事ではない。」
「私もそう思っていたのですが。人間の考えはよく分かりません。」
「・・・コレからジェニーと共に生きていくのだ。ゆっくり理解していくと良い。」
「そうですね。」
しばし無言の時間が流れる。
何をするのでもなく、ただゆったりとした時間。
「・・・長らく、研究所の管理だけをしてきましたから何をすれば良いのか分からないと言うのが本音ですね。」
「・・・そうか。」
「まぁ、それもおいおい考えるとします。・・・・・・・・・ミストガン。」
ここからが本題ということか。
「なぜ・・・・・・・・・」
なぜ止まる?
「・・・やはり何でもありません。」
「・・・?」
次の瞬間、またガクッと意識を失いジェニーと入れ替わる。
「・・・ほう、いつでも変われるのか。」
「みたい。けど、マキナだったのねアンタを家に連れて来たの。」
「・・・お前の気持ちを汲んだ上での行動だったんだ。責めてやるなよ?」
「聞いてたから分かってる。・・・その、ありがとうね。」
「・・・聞いていたのなら分かっているとは思うが、礼をいられる事ではない。むしろ、俺は君に謝罪しなければならない。すまない・・・危険な目に合わせた。」
「同行をお願いしたのはコッチだし、アンタが謝る必要は一切ないって・・・ああ、コレだと一生平行線を辿りそう。ねぇ、もうこの辺で手打ちにしよ?」
そう言ってミストガンの右手をギュッと握る。
「・・・分かった。」
「うん。」
・・・・・・なぜ握る?
「あっ!そうだ私アンタに聞きたいことあったのよ!」
握っていた手を離し、思い出したと言わんばかりにパンッと手を叩く。
「・・・?」
「アンタの魔法、アレ何?」
俺の魔法・・・・・・ああ。
「・・・レクイエムの事か。」
コクッと頷くジェニー。
さて、どうしたものか。
別に話しても良いには良いのだが。
一緒にクエストに挑んでいて気がついた事がある。
ジェニーはたまに・・・極たまにだが感が鋭い・・・時がある。
「・・・」
「ねぇねぇ」
おい、俺の左頬をつつくな。
「・・・レクイエム。真実を操る魔法それがレクイエム。例えば君の右手は今何も持っていないだろう?」
「ええ」
「・・・ジェニーの右手は何も持っていないそれが真実だ。だが、ジェニーの右手はペンを持っているという真実にすると」
「!」
「ジェニーの右手はペンを持っていることが真実になる」
「あ・・・私いつの間にペンを持って・・・。あれ?でも、確かに私が持って来た?」
「・・・かるく例を見せたが・・・まぁ、こんな感じだ。」
「す・・・すごい。こんなにすごい魔法なら、何で最初から使わなかったの?」
そうすれば、早々にギレーシア太陽時計遺跡から脱出を出来たはずだ。
「・・・いくつか理由はあるが・・・・・・今君に見せたペンを持っていると言う真実に変える為に使った魔力・・・・・・例えるならそうだな・・・君のダンシングヴァレット10回分の消費魔力と同等だ。」
「ハァッ!?」
たったペンを持たせるだけ、それだけの事に己の持ちつ魔法の中でも高火力と精密性が高い為、比例して消費魔力が高い魔法を10回も行使できるほどの魔力が必要だと言われて仕舞えば、誰とて驚くのも無理はない。
「・・・それに、あの時は君だけ脱出させようとも考えはしたが、精霊界の様に人間界と隣接しているのかどうかも分からなかった。不確定要素が多すぎる中で、君をこちらの世界にいると言う真実に変えるにはリスクが高すぎる。」
「・・・」
「・・・あとは、あの時も言ったがクエストの内容が調査及び討伐だったからな。・・・まぁ、大きな理由はこの3点か。」
「・・・」
項垂れたまま動く気配が無い彼女。
「・・・大丈夫か?」
「ええ・・・まぁうん。」
大丈夫ではなさそうだ。
「ああ!もう!分かった!私じゃ理解できない事はわかった!けどもう良い!今回はありがとね!てな訳でお礼させて良いわね!」
ふむ。精神面は問題なさそうだな。そしてお礼は不要だと言ったと思うのだが?最後は強制か?
「さて、そうと決まれば・・・ミストガン」
拒否権は無しか
「デート!いくわよ❤︎」
「・・・デート?」
なんで?
『デート!いくわよ❤︎』
『・・・デート?』
ジェニー、気をつけて下さいね。彼が見せたのはレクイエムのほんの側面に過ぎないのです。
夢幻の安息・・・
貴女が見たのは安息。
レクイエムのもう半分
いつからか消されてしまった正式な名前。
ミストガン貴方は何を求めるのですか?
ジェニーの意識の裏側からマキナは静かに、己の思考の海に沈む。