あけましておめでとう!
今年もいい年になりますように!
個人的にはもうクリぼっちしたくない!
それじゃあ新年一発目本編へGO
感想評価よろしく!
「さてバカ弟子とクソ鳥、この私の声を忘れていた理由を聞こうかしら?」
「「・・・・・・」」
「何か言いなさいな。」
「「ヒッ!」」
なんでこんな所に師匠がいる!
「ゴホンッ!えー見目麗しいレディ、貴女の様なレディに過去一度でも出会っていればこの私が忘れるはずがありません。失礼なのは承知だが私と貴女はコレが初の出会いだ。故に、貴女の声を拝聴できるのもコレが初めてなのです。」
コ、コイツ!シラをきるつもりだ!
ふざけんな!お前だけ逃げ切ってしまったら、とばっちりが全部俺にくるじゃないか!
「あら、そうなの?それに見目麗しいだなんてホホホ。」
「いえいえ、コレは心からの本心で。では私は・・・・・・グエッ!」
あっ、首を思いっきり鷲掴み。
「なんて騙し切れると思っているのかしらねぇ?ミストガンの瞳を通して私の事も知っているでしょうに。元は一つなのだから。それにさっきも私を見た時、ミストガンの知り合いか?と知らないフリまでしたわよね?」
「ま、まさか・・・初めから」
もしかして、初めから全て見ておられたのか!
「ええ、と言うよりも私が最初に見つけた時は貴方達が倒れていてね、少し色々調べたのよ。」
((色々ってナニ!?こえーよ!けど聞くのもっと怖い!))
「そもそも私だって驚いたわよ?何せイシュガルにいるはずの貴方がアルバレスにいるのだから。」
な・・・・・・に!
「ここはアルバレス帝国なのですか!」
「ええその通りだけど?貴方自分で帰って来たのではないの?」
バカな、いや可能性としては十分にありうる話だ!そもそも皆既日食を空間が繋がる鍵としていただけであって、空間自体はこちらの世界と繋がることができさえすればどこにでも出られたのだ!
「そうか、だから俺たちは!」
怪鳥の方もどうやら俺達がアルバレスにいた理由に察しがついた様だ。
「ふ〜ん、意図せずしての帰省となった訳か。」
「・・・そうなります。」
「なるな」
「ハァ〜・・・・・・・・・・・・このバカ息子。」
「「?」」
最後の方は聞き取れなかったが、師匠に大きなため息を吐かせてしまった。
何がいけなかった?
「まぁそれはいいとして、さっさとその子の名前決めるのではないの?」
「「・・・あ、忘れてた」」
「ハァ〜バカどもが」」
((こいつと一緒にしないで))
さて、どうするか?師匠が直感と言っていたからそれに頼るとしよう。
「では師匠、お願いします。」
「は?」
「師匠が決めて下さい。」
「まぁそれが無難かもな。こいつの名前つけたのだってアンタだし、俺はこいつの魂だった訳だし?結局の所アンタの弟子?みたいなもんだしヨォ。頼むぜお師匠様ヨォ。」
そうだな、俺とコイツは元は一つの魂。俺はコイツでコイツは俺。なら師匠はコイツの師匠と言っていいのかも知れない。
・・・・・・やっぱそれはやだな。なんと言うか・・・ああ、言葉にしづらい。
「そうね〜。」
そう言えばさっき師匠は何か引っかかる事を言っていた様な。
「鳥・・・悪魔・・・ふ〜ん。ああ、そう言えば確かアレに...。」
パチンッと指を鳴らし手元に本を一冊召喚した。
「なあなあアイリーン」
おいバカ鳥!何師匠を呼び捨てに!
「ん〜?何かしら〜?あら、どのページだったかしら?」
・・・え⁉︎
「なんで俺が悪魔なんだ?魔物とかなら分かるけどよ。俺言っちゃなんだが、こんなだぜ?鳥だよ?まぁ目は3つだけどヨォ。悪魔ってのはデウス・エクス・マキナみたいなのを言うんだろ?」
「ん?ああ、その事?」
・・・ハッ!いけない師匠が呼び捨てを許したのに驚きすぎて一瞬意識が!た、確かになぜ悪魔?
「それは・・・・・・ああ、あったわ!その疑問は一旦置いておきましょう。名前はコレがいいわ。私が考えたわけではないけれど、貴方にあっていると思うわ。」
グッ・・・気になるところで!
本当に師匠と喋っていると調子が崩れていく!
「めっちゃ気になるとこだけど・・・で!?で!!!!俺の名前何!」
「コレは他国の神話や宗教といったものをまとめた本なのだけれど、その中に人の前に現れる際に鳥に姿を変え現れる悪魔がいるそうなの。どお?悪魔と鳥、あなたの特徴と一致しているでしょう?」
ふむ、そんな悪魔の伝承のある国もあるのか。
「おお!確かにな!で?で!?早く早く!」
バサバサと羽を羽ばたかせ催促する。
「はいはい、その悪魔の名前はラウム。その偉大なる悪魔の名前を頂戴しましょう。アナタの名前はラウムよ。」
そういって怪鳥もといラウムの頭を撫でる。
その表情は、小さい頃に俺の頭を撫でながら微笑んでくれていた師匠そのままで、ああこの人は俺が旅立った日から変わっていないと実感できた。
「・・・」
「ん?・・・・・・ふふ♪」
こちらを見たかと思うと、空いている方の手でかつてのように頭を撫でる。
「・・・し、師匠⁉︎」
驚いてしまったが、その手を振り解きはしない。恥ずかしいと言われればそうだが、それ以上に嬉しい。ラウムのヤツも目を細めてされるがままだ。
「・・・」
「・・・」
「フフ♪」
しばらくはされるがままでいよう。
俺たちがいた場所は師匠の屋敷から数キロほど離れた場所だったことを聞かされた。だが、俺の記憶からそんな場所はなかったはずだと師匠に疑問を問いかける。
「それはそうでしょう。貴方が旅に出て2、3週間後に出来た場所ですもの。正確には魔法の実験で消し飛んだ場所を再生させたの。まぁ木々は再生させなかったけど地面が剥き出しというのはね。」
「ヤベェな」
「・・・ああ。」
それから時々、大きめの魔法実験を行う際はそこを利用しているそうで、俺たちを見つけた時は実験に赴いたのではなく、本当に偶然の発見だったようだ。
「・・・と言うかお前はそろそろ人の頭から降りろ。・・・重い。」
「嘘つけ、そんなやわな鍛え方されてねぇだろうが。」
「ラウムの言う通り。そんな甘い鍛え方した覚えはないわよ?」
頭に乗っけておくのが若干面倒になったので意見してみるが、両サイドから即座に反撃。味方がいないな。
「まぁ分かったよ。じゃあどこなら良いん?ずっと飛びっぱなしっていうのも疲れんだよ。」
「・・・肩。・・・だが偶には杖とかに止まってくれ。」
「あいよ、お前も乗せっぱなしはキツイだろうしな。」
「・・・ああ、特にこの状況下ではな。」
「俺もさ忘れてたぜ。そうだった、そうだったよなぁ。あのお師匠、こういう人だった。」
さて、少し時間が経ち草原いや、師匠をが勝手に開拓した魔法実験場を後にして折角屋敷の近くに出たのだから久しぶりに実家に帰って来なさい。という師匠の提案。
実家に帰って来い。・・・弟子である俺が実家と思って良いのかと言う嬉しさ半分複雑さ半分の気持ちのまま師匠の提案を受けることに。ついでにダメ押しで杖を新しくこさえたい事をラウムが勝手に言うと、屋敷にある素材で気に入ったものがあれば使っても良いと言う許可まで頂いた。コレはもう変える以外の選択肢はない。
だが、旅立って数年・・・俺は忘れていた。
そう・・・忘れていたのだ・・・・・・・・・幼き日のあの地獄の帰路の事を。
「ミストガン左後ろから来るぞ!」
「チッ!」
ラウムが迫るトラップ魔法を知らせる。
咄嗟に回避行動を行うがその先にも無数の罠。
「・・・クソっ!術式か!」
「しかも用心深く三重だぜ!」
「・・・ここで消費は出来ない!5秒稼げ、書き換える。」
「あいよ!」
レクイエムの消費ができない為、ラウムに時間を稼がせその間に術式の内容を書き換え脱出からの即座に走って屋敷を目指す。
「走れ走れ!後方は魔力弾の雨あられだ!」
「・・・もうすぐだ!」
あのひらけた場所に出れば!
直撃間一髪のところでなんとかセーフティーエリア内、つまりは屋敷の敷地エリアに飛び込めた。
魔力弾は侵入してくる事はなく見えない壁にぶつかり消滅していった。
「・・・昔より難度上がってたな。」
「お前の中からしか見てないから分かんなかったけどさ。大変だったんだな。分かるか?俺の今の疲れ具合。」
「・・・誰てないでシャキッとしろ。」
「はいはいお疲れ様。ラウムもね。一発でも掠ったら実験場に戻って三日三晩折檻だったけど、その必要はなさそうで安心したわ。」
「おいサラッととんでもないこと言ったぞ」
「それじゃあ改めて、お帰りなさい2人とも。」
目の前に建つ大きな大きな屋敷の前でお帰りと微笑む師匠。
「「ただいま」」
懐かしき我が家よ。
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