迷える魂は安眠を求める   作:ハリボー

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(´・ω・)キョロ

(・ω・`)キョロ

\(^ω^)/

いやおせーよ。

((((;゚Д゚)))))))


予感

「・・・」

 

「・・・」

 

 

 

ジ・・・ジジッ

 

 

 

「・・・」

 

「・・・」

 

 

 

ジ・・・ジジッ・・・バシュンッ!

 

 

 

「・・・フゥー」

 

「おっ?出来たか?」

 

「・・・ああ」

 

「ふぃーおつか「・・・失敗だ」失敗かいっ!だーーーもう何度目だ!一回休め!な?顔色良くないぜ?休め。な?」

 

「・・・そうする。」

 

はいよお疲れさん。あん?お前誰だって?ラウム様だよ。かれこれ一月程になるかね、ミストガンは部屋に篭って杖を製作中だ。天琥珀は見つかったか?そんなポンポン見つかれば苦労なんざねえだろうが察しろ!

 

「・・・どうした?」

 

「オメーは休め、気にすんな。ちょいと進捗状況を整理してただけだ。」

 

「・・・そうか。」

 

「なぁ相棒。一回、丸一日休もうぜ?天琥珀も見つかってないんだ、そう急ぐ事もないだろ?アイリーンはどっか行ってるからいいが、残りの2人はオメーが部屋に篭りっきりだからメッチャ不安がってるぜ。特にハイネ。」

 

まったく世話が焼けると言わんばかりに首を振る。

 

「て言うか正直舐めてたわ。」

 

「・・・ん?」

 

「杖だよ杖。一本作るのにあんなに魔力と精密な作業が必要なんざこれっぽっちも考えてなかった。ただ削り出して刻印とか刻んではい完成!って思ってた。」

 

 

 

 

ラウムの超簡単!杖製作講座

 

 

 

まず、魔樹を用意してこれを削り出す。

そんでいきなりだが、ラウムポイント!!!!

 

誰もが杖は自分の好きなデザインに削り出してると思った?

ブァーカ!んな訳ねぇだろ!ちゃんと意味があんだよ。

 

削り出す型によって使い勝手や用途が大きく左右されてくる。

 

・杖そのものを魔法的意味を持たせる形。

 

・杖に文字なんかを刻印しその補助的な役割をする事を前提の型。

 

・核となる魔具なんかの装飾品を埋め込み核の力を最大限発揮出来るようにする型。

 

おおかたこの3種類に分類される。

 

店なんかで安価に売られてんのは初心者や汎用性、急ごしらえといったそのまぁ言っちまえば使い捨てとかそう言う類だ。

 

だから相棒やアイリーンみたいな実力と金がある奴はオーダーメイド品が普通。え?一体いくらするのかって?

 

知らね。まぁ相棒の話じゃ店で売ってるヤツで大体5〜10万J。オーダーメイド品なら安くて最低でも500万Jはするって話だぜ。

 

おっと、話が逸れたな。

 

3種類のうち自分が使う用途が決まったらその型を削り出す。

 

まぁ、削り出せればはい完成でもいいだよ。店で売ってるのなんてそうだし。けど自作の場合はここからが本番。

 

その使う本人の魔法に合わせた調整を施していく。

 

分かりやすい例を挙げるなら、炎系統の魔法の魔導士なら火力を上げる調整を施し、儀式的な魔法を使う者ならば魔力の循環効率や補助といった具合に、その者の魔法、技量などを考慮して細かく調整を施す。

 

ホレ、なんでオーダーメイドがあんなに値が張るのか分かったろ?この調整段階で杖が壊れる事が多々あるんだよ。そうなるとまた削り出しから始めないといけねぇ。それに、製作を店で頼むなら使用者本人もこの段階から協力しないといけなくなるから大変大変。

 

最後に装飾を施したり刻印や魔法を組み込むなりして、ようやく完成。

 

「一月かかって出来たのが・・・」

 

「・・・ああ、この一本だけだ。」

 

そう、一月かかって製作に成功したのはたったの一本だけだった。

 

「このままのペースなら単純にあと3ヶ月はかかる計算だぜ?」

 

「・・・それも月に必ず一本は確実に完成させられたらの話だがな。」

 

 

 

「「ハァ〜〜〜」」( ´Д`)~~

 

 

 

 

「ミストガン様、お食事のお時間です。」

 

「ギャッ!オマエ!人の部屋にノックなしで入ってくんじゃねぇよ!その髪啄むぞゴラァ!」

 

いつのまにかミストガンの部屋に入ってきたていたハイネ。

銀のトレーを持っており、その上には作業を行いながらでも食べやすいよう一口サイズのサンドウィッチとアイスティーがのせられていた。

 

「・・・ありがとう。」

 

「どうですか進捗の方は?」

 

「・・・まだ一本だけだ。」

 

「あっうめーなこれ。」

 

「ラウム!それはミストガン様のお食事だぞ!」

 

「あ?俺たちのじゃねぇの?」

 

「・・・俺は構わないが?」

 

「ラウムのはこっちだよ〜。」

 

ハイネの後ろから、これまた同じく銀のトレーを持ってジュリエットがひょっこり顔を出す。

 

「ラウムは豚肉と香草のソーセージね。」

 

「こっちも美味そうだな‼︎人間の食い物は本当に、見た目や匂いで既に美味いって分かっちまうからイイよなぁ。・・・ミストガン一本持ってけよさっきのサンドウィッチと交換って事にしようぜ。」

 

「・・・いただこう。」

 

腹を満たし、食後のコーヒーを飲みつつもミストガンの頭の中は杖の製作における改良でいっぱいであった。

 

「ミストガン様」

 

「・・・なんだ」

 

「魔樹を置かれてはいかがですか?」

 

どうやら頭の中だけでなく、無意識のうちに体も動いていたらしい。

 

「でもさー、ミストガン様が欲しがってる天琥珀だっけ?それってどこか保有してるところってないんですか〜?もしその場所があるなら、交渉して譲り受ければいいと思うんだけど?」

 

「確かにな・・・あっ、デザートねぇの?デザート。」

 

ふむ、なるほどと言うふうに顎に手を添える。

 

「最終的には、うちの部隊の予算からお金出して買っちゃいましょう!」

 

「・・・一個人の為だけに軍の・・・いや、国の予算を使うな。」

 

(まぁ・・・一ヶ所保有してる所と、持ってそうな人は知ってるけど)

 

しかし、どちらも譲ってくれる・・・ましてや金を払ってもダメだろう。

ゆえに運良く発見。あまり褒められたことではないが、非合法の裏オークションで競り落とすしかないだろう。

 

(オークションにおいても、一欠片でも流れてくれば運が良い方なのだが。)

 

 

 

 

 

「「「「ん?」」」」

 

 

 

 

 

突如、全員が同じ方向に視線を向ける。見つめる先は首を少しあげた先。4名の視線が交差する場所に魔法陣が現れる。

 

「なんだ?」

 

「転移系の魔法陣・・・ですね。」

 

「これって手紙や小包みとか遠方に届けるときに用いる魔法だよね〜?」

 

「・・・」

 

とりあえず攻撃性皆無の魔法だと全員が即座に気が付き警戒を解いた。と、同時に転送が終わり1通の封筒が落ちてきた。

 

「どうやらミストガン様宛のようです。」

 

ハイネが拾い、どうやらミストガンの名が記されていたらしくそのまま手渡す。

 

「・・・」

 

「どしたい相棒?」

 

「「?」」

 

手紙が入った封筒を受け取ったものの、一向に開こうとしない。ただ、ジッと封筒を見つめている。

 

正確には封筒を閉じているシーリングに視線が注がれ続ける。

 

「・・・」

 

ただただ視線を向ける。そう・・・まるで。それはまるで・・・。

 

 

 

 

 

「え?なにアレ?ねぇ?」

 

「なんか〜、すっごい固まってるんですけど⁉︎けど⁉︎」

 

「あの手紙何かあるのか?もしや!封筒を開ければ作動する魔法が仕込まれていたのでは⁉︎」

 

「それだったら俺たちだって気がつくだろうよ。」

 

「だがアイリーン様と同等の実力者が施したとなれば、そうそう気がつけまい。」

 

「じゃあよ、オメーはあの封筒の送り主はアイリーンと同程度の実力者って言いてぇのか?あ?ハイネ。」

 

「あくまでも可能性の話だラウム。」

 

「フフン!2人とも分かってないな〜」

 

「「へ?」」

 

「フフーン!知りたい?知りたいよね!しょ〜が「じゃあハイネお前が相棒の代わりに開けてこいよ。」「本来なら送られた本人以外が開けるのはよろしくないんだが」聞いてよ!」

 

「「・・・チッ」」

 

「今さ〜舌打ち「ジュリエット早く説明しろ」はい。」

 

「えーコホンッ、ミストガン様宛名送られた封筒その送り主はズバリッ!女!」

 

「「ナ、ナンダッテ!」」

 

「なにを根拠に!」

 

「2人ともミストガン様の視線の先をよーくみて。」

 

「先ほどからシーリングをジッと見つめておられるな。

 

「で?それが何だよ?」

 

「私の推理では恐らく何度か手紙のやり取りをしているいてだと思うんだよね。しかも、少なからず思い合っている。だけど、何かしらの理由があってここ最近は音沙汰がなかった。その中で唐突な手紙!もしやもう手紙のやり取りができない。そんな葛藤がミストガン様の中で起きているんだよ!きっとそう!」

 

「「聞いた自分達がバカだった。」」

 

 

(全部聞こえてんだよ。)

 

 

あえて無視し、送り主の真意を考えていたミストガン。

 

 

だが、自分が何かをやらかした記憶は一切ない為に余計に悩んでいた。

 

 

たが確実にわかることが一つ。

 

 

「・・・絶対に厄介ごとだろうな。メンドクセェ。」

 

 

評議員の刻印シーリングを見てそうとしか考えれなかった。

 

 

 

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