迷える魂は安眠を求める   作:ハリボー

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おはよう

こんにちは

こんばんは

ハリボーです!

昨日アイス食べ終わった後の棒捨てたら、いきなり親戚の姉さんに「ハリボー何してん!」て言われて、(え?オレなんかした⁉︎もしかして姉の勝手に食ってしまった⁉︎)とか焦ってたんだけど、そうではなくて「当たり棒捨てるって何してん‼︎」そう言われてさっき捨てた棒見せられて当たりの文字。
初めて見たわ。てか姉さんよく見てたね。

そんなこんなで本編へGO!

感想待ってます!!!

感想待ってます!!!



己が道

「どうぞ」

 

「・・・お構いなく」

 

「メガネ、オレには?」

 

「飲めるんですか?」

 

「おうよ!あっ!でもティーカップはダメだクチバシだから飲みにくい。深めの皿か、シャンパングラスにしてくれ。」

 

「ではアイスティーにして、シャンパングラスで出しましょう。」

 

インベルさん、ラウムに対しても丁寧だ。

 

「さて、いきなり試した非礼を詫びよう。それで・・・だ。」

 

オーガストは一口飲み、唇を湿らせる。

 

「予想はついているだろうが」

 

「・・・オーガスト殿?様?は・・・・・・その」

 

「む?お主は軍に所属しとる訳ではない。呼びやすい様に呼ぶと良い。」

 

「・・・しかし」

 

「そう畏まらずとも大丈夫です。私の事もインベルさんと。こちらお茶菓子です。」

 

ラウムに、シャンパングラスに入ったアイスティーと同じ茶菓子を置きながらインベルもオーガストの会話に合わせる。

一見すれば戦闘向きには見えないが、ミストガンにはあの異質な氷が少し恐ろしく感じられた。

 

「・・・では、オーガストさんと。」

 

「うむ。では話を戻そうか。」

 

「・・・オレの魔法の危険性ですね。オーガスト様はインフィニティに」

 

「ああ。だが私は使わないと決めている。今回はお主に教えるために使ったが、もう使う事はないだろう。」

 

「にゃんふへふははへーんは?」

 

食いながら喋るな。

というか、包装紙で包んであったのにどうやって綺麗に剥いて食べた?

という考えが3人の頭によぎった。

 

「・・・オレの分は」

 

「美味しかったですご馳走様。」

 

後で羽をむしってやる。

 

「何で使わねーんだよ。強いじゃん。シンプルな魔法だけどさ、だから応用も効くし。」

 

「ロストマジックには現代魔法とは異なり副作用がある。」

 

「それが関係してるって?」

 

「見なさい。」

 

「!」

 

「な、何じゃそりゃ!」

 

オーガストは袖をまくって腕を見せてくる。

半透明になった腕。

 

「・・・コレが副作用?」

 

「どうなってんだよ。爺さん消えちまうのか!?」

 

「なに、2日もすれば元に戻る。」

 

「んだよ、脅かすなよな〜。」

 

「・・・」

 

「どうかしましたかミストガン?」

 

「相棒?」

 

2日、これの意味する事の重大さ。魔法を扱う本人だからこそ何が言いたいかが理解が出来た。

 

「・・・あの少ない回数行使するだけでそこまでの副作用ですか。」

 

「なっ!」

 

「あ?・・・・・・・・・あーーーーーー!!」

 

たった2回行使しただけ、ただそれだけでの代償。

オーガストは何もインフィニティだけではなく、他の魔法を多く習得している。だが、ミストガンは全てがインフィニティとレクイエムが主軸。いずれは・・・きっと。

 

「で、でもよ⁉︎それなら相棒は今まで行使してんだぜ?一回や2回じゃねえ!でも副作用なんざ出てねぇぞ⁉︎」

 

「まだ馴染んでおらんからだ。魔法を行使しする事と馴染む事は別。馴染む事は、別に戦闘に影響するというわけではない。君がまだ練度が足りないという訳ではないから安心しなさい。」

 

「・・・」

 

「魔法は魂に影響する。ある魔法は人を植物に変え、またある魔法は人を生物に変える。いわゆる新たなる進化を促しているとも言っても良い。だがそれは言い換えれば、人ではない何かに変えてしますという事。人間としての自分が死ぬということでもある。」

 

「・・・」

 

「私も昔はインフィニティとレクイエム、どちらも酷使した時期がある。だが、ある時突如として制御が効かなくなった。魔力の流れを抑えきれず、あらゆるものに影響を及ぼした。」

 

「・・・どうやってそれを克服したのですか?」

 

「剥がした。」

 

「・・・剥がした?」

 

「魔法を他人に譲渡する魔法がある。それを使い他者にレクイエムを移した。」

 

「・・・」

 

「まぁ、移した相手は当時敵対していた人物で後から殺したがな。」

 

うわー

 

「インフィニティも・・・と思ったがレクイエムを譲渡した後、制御が効く様になってな。そこから私はあらゆる文献を調べてようやく理解した。この魔法は使い手によってどちらになるかが決まる。だが決まらず、このまま行けばいずれ消える。よいかミストガン・・・お主は今・・・己が魔法に試されている。進むべき道を決めろ、私は遅過ぎた。・・・違うな。決めることができず、奥深くにしまった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・」

 

「アイリーンの屋敷の外は初めてだ。活気あるなあ首都はよぉ〜。」

 

「・・・ああ。」

 

「なんか食って帰るか?それとも土産買って帰る?」

 

「・・・ああ。」

 

「ていっ!」

 

「・・・。」

 

「あの人混みだ。考え事しながら歩いてちゃ迷惑になっちまうぜ?つか、酷けりゃ不審者扱いだ。自分の格好一見すりゃ顔を隠した不審者だぜ?」

 

アルバレスの城下の市場を、心ここに在らずだといったミストガンが歩いていると、確かに不審者に見えなくもない。

 

「・・・だからと言っていきなり突くな。」

 

「怖気付いたか?」

 

「・・・あ”?」

 

瞬間、2人から極々微量に漏れ出る殺気。

だが周囲を配慮しているのか周りの人々に伝わってはない。

 

「あら!カトリーヌちゃんどうしたの⁉︎」

 

「ママ〜!ニャーコが!」

 

「何だ?鳥が全部飛んでっちまいやがった。」

 

しかし、野生に生きる動物達は当然の様に飛んで逃げ、駆け出して逃げ。人に飼わている動物達は、本能を刺激され一刻もこの場から離れようと暴れ出す。

 

「・・・殺気をしまえラウム。」

 

「お前が出すからオレも対抗してるだけだ。図星突かれたからって怒るかよ。」

 

歩きながら殺気をぶつけ合うコンビ。

 

「ビビったんだろ?インフィニティとレクイエムの副作用見せられてよ。」

 

「・・・いや。」

 

「嘘だね、ならより正確に言い当ててやろうか?お前がビビったのは何も副作用見たからだけじゃない。その後だ。」

 

「・・・」

 

「見えなかったんだろ?お前の道ってやつが。」

 

「・・・」

 

思わず立ち止まる。

ラウムの読みは当たっていた。

幼少期はアイリーンの元で魔法を修める事に全力を尽くし、その後は世界を見てこいと、旅に出た。

 

だが、自分が何を成し何をすべきなのかと問われれば分からない。

ただ自分は列車の様にレールの上を進んでいたに過ぎない。

この魔法を選んだのは師匠に勧められたから。

S級になったのは、淡々と仕事を受けていたら気が付けば今に至っていた。

何一つ、成そうと思ってなってはいない。

全ては他者にこうしたら良いと言われたり、影響されたから。

 

「なぁ相棒、オレはお前の半身だぜ?魂を分けた存在だ。だからさ、オーガストが最後に言った言葉で顔にこそ出てなかったけどよ、頭の中が真っ白になってコレまでの記憶が一気に流れたろ?」

 

「・・・」

 

「オレは何を目指してるんだって、思ったんだろう。」

 

「・・・」

 

「なぁ、記憶で見たお前が、ギルドに姿を見られまいとする理由って」

 

言葉は最後まで続かない。

そっとラウムの頭をなでるミストガンの手が、僅かに震えていたから。

そこから先はオレが言うと。

 

「・・・眩し過ぎるんだ。皆、オレとは違う。夢、目標、将来こうなりたいだとか素敵な人と結婚したいだとか。・・・もっと有名になりたいだとか。大なり小なり夢というものを持っている。」

 

ポツポツと紡がれる今まで秘めていた思い。

 

「・・・皆は夢った輝きがある。たが、オレは違う。世界を見て来いと、送り出された時の言葉を守っているだけ。・・・自分で何を成したいかなど、考えた事もなかった。・・・オーガストさんの言葉を聞いた時、なら副作用で消えてしまっても良いんじゃないかって思ってしまった。・・・何もないオレには。」

 

「そういう事はよ、誰かに相談とかするもんじゃねぇの?アイリーンやジュリエットにハイネ。今まで屋敷に帰ってなかったのなら、ギルドマスターとかによ。」

 

(意地ってやつなんだろうなぁ。)

 

弱い自分を他者に見せたくないという意地。

心の弱さを見られまいとする事の根源、自分対し心配などさせたくない。安心させたい。

そう言った優しき心の裏返しなのだろう。

魂を分けたからこそラウムには理解できた。

ゆえに同時に思う。

 

「お前不器用だよなぁ。」

 

「・・・」

 

「人に頼るの下手すぎ。アイリーンにも言われてなかったっけ最近。親に頼るのは別に恥ずかしい事じゃねぇだろ。自分を、1番に考えてくれてる存在なんだから。仲間に頼るのは恥ずかしい事じゃねぇだろ。次はお前が仲間を助けてやれば良いじゃねぇか。」

 

何かが組み上がっていく。

 

「じゃあよ!コレから決めようぜ!」

 

「・・・決める?何を?」

 

「相棒の夢だよ!」

 

「・・・ハァ?」

 

「頼るのは〜まぁ、今後考えるとして・・・つか、お前はまずギルドの連中に顔覚えてもらわなきゃだし。アイリーンは甘やかしては・・・くれそうにねぇな。だからよ、お前のコレから進む道を決めんだよ!」

 

「・・・」

 

「あ、そんなのパッと見つかれば苦労はしないって顔だな。」

 

「・・・そもそもどうなりたいだの考えた事もないからな。」

 

「結局はそれだ。お前は結果を先に索めてるから決まらねぇんだよ。」

 

「?」

 

また一つ組まれていく。

 

「・・・結果。・・・・・・そう言えば、なぜその夢を持ったのか聞いた事はなかったなぁ。」

 

他者の夢の終着を聞かされ、今までそうかとしか思わなかった。

だが、終着の完成を決めさせるまでに歩んだ過程を聞いた事はなかった。

 

(夢という奴は・・・大きくうつろいやすいモノなのかもしれない。)

 

マスクとバンダナを外す。

そこには母親(師匠)とよく似た顔で母親(師匠)が子に見せる優しき笑顔と似ている笑顔があった。

 

「お?なんかスッキリした?」

 

「・・・ラウム。」

 

「ん?」

 

「・・・もっと単純で良かったんだな。」

 

「そう言うもんじゃねぇの笑」

 

「・・・フッ。」

 

「・・・オレは・・・・・・夢を見つける事を(目標)とするよ。」

 

「虚なモノを想像するんじゃなくて、確固たるイメージを見つけるのが道ね。まさにお前らしい。いいんじゃん!」

 

バンダナとマスクを再び着用し直して、夕暮れに染まり始めた空を見上げて帰路に着く。雲のない夕暮れが己が心を表すかの様に。

 

 

 

 

 

 

 

ガチンッ

 

 

 

 

 

そして示された。

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