お盆も過ぎたってのに暑いね〜。
けど、台風がなんちゃら〜みたいな話も聞くし、油断はできんのんかなぁ。
まぁ、だべっててもしゃーないし本編へGO!
感想どんどん書いて!待ってます!
「・・・」
「おい!そんなに急いでどうしたんだよ!」
明け方の時間帯、ミストガンは駆けていた。
昨夜から続く、拭い切ることのできない不安を抱えて。
それを飛んで追うラウム。
「・・・今夜だ。」
「ハァッ?何が⁉︎」
「・・・今夜パレードが行われる。」
「ああ?だから何⁉︎お前もなんかすんのか、そのパレードでヨォ!」
(もし、ラクサスが・・・考えたくもないが何かしら。・・・・・・今のギルドの在り方に不満があるとは言え、そう短気に事を起こす男ではないと思うが。・・・クソッ!杞憂であってくれ‼︎)
「けど・・・けどよぉ!ハァハァハァ!もう何十km走ってんだよ!一旦、次の町で休もう!腹になんか入れようぜ?」
食事をとらずに宿を急ぎチェックアウト。
それから全速で飛ばし続けてそろそろ2時間、魔法で補助しているとはいえ、ミストガンも少し休まなければいけない頃合いだと言う事は分かっていた。
「・・・そうだな。次の街までもう少しだ。そこで軽く食事にしよう。」
二つの影は速度を落とす事なく街まで向かう。
「ガツガツガタガタガツガツガツガツッ!」
「・・・」トントントンッ
「おい!ミストガン!食っとかねぇともたねぇぞ!それと、貧乏ゆすりやめろ。行儀悪りぃぜ。」
「・・・すまん。」
街に入り、レストランで食事をしてもした気がしない。
無意識に貧乏ゆすりをしてしまう程、ミストガンは己自身が焦っている事にきがついてい。
「・・・ラウム頼みがある。」
「んぁ何?あっ!コッチのエビフライプレートも頼んでいい?店員さーん、エビフライプレート1つ!」
「・・・お前、この街に着くまでそこまで疲れていないだろ。」
「腹は減ってた。」
「・・・食べ終わったら、悪いが先にマグノリアへ飛んで欲しい。・・・お前だけなら俺よりも断然早く着ける。」
「そりゃあな。けど、俺だけ先に行かせてどうすんのさ。」
「・・・マグノリアの状況を見てきてくれ。」
「そんで報告に戻って来いってか?」
「・・・いや、魔法で視覚を共有する。」
「あーなるほど。」
「・・・出来るだけ詳細に知りたい。・・・最初は街全体を、そこからなるべく低飛行で街中を飛び回ってくれ。」
「ガツガツガツガツッ!プハーーー!あいよ了解。ごっそさん。」
「・・・頼むぞ。」
「じゃ!」
「「マグノリアで」」
そして先にマグノリアへ向けてラウムは飛び去っていくのだった。
「はい確かに金額ちょうど頂きました。またお待ちしております。」
「・・・行くか。」
「シャッ!腹も膨れたしな!」
・・・・・・・・・おかしい。なぜか、数十分前に先に行かせたはずのヤツがいる。
「・・・おい。」
「ごめん、道わかんね。」
・・・コイツ。
「・・・地図持ってけ。・・・・・・本当に頼むぞ。」
再びマグノリアへ向けて駆けた。
ーフェアリーテイル ギルド内ー
「バトルオブフェアリーテイル!開始だ!」
「ま、待て!ラクサス!」
妖精同士の潰し合い。
余興と称し、フェアリーテイル最強決定戦を主催したラクサス。
雷神衆の1人、エバーグリーンのセカンド魔法でコンテストに出場していた、女子達を人質にとった。制限時間は3時間。
ラクサスと雷神衆の4人を探す為、フェアリーテイルのメンバー達はマグノリアの街へと散っていく!
「あの馬鹿たれが!ワシが・・・ワシが止めてやるわー!」
実の孫だとしても、今回の件は目に余る。
マカロフもラクサス達を止める為、ギルドの外へと駆け出した。
・・・・・・・・・が
「ゴハッ!」
「なっ!じいさん!」
マカロフは驚きの声を上げ、それに気が付いたグレイ。
振り返って見ると、ギルドの入り口から先に一歩も動けずにいるマカロフが。
「み、見えない壁じゃ!」
「はぁ?壁なんてどこにもねぇだろ!」
こんな時にふざけてる場合ではないと、マカロフを持ち上げ一緒に連れて行こうとする。しかし、動かせない。持ち上げることは出来る。だが、ギルドの入り口から先に持ち運ぼうとすると、見えない何かに阻まれてしまう。
「グ、ググッ、どうなってんだ!・・・あ!?」
グレイの視線が少し上に向く。
「なんだ、アレは?」
視線の先、そこには文字が浮かんでいた。
「フリードの術式か。」
「術式?」
マカロフは、己が入り口より先に進めない理由をいち早く理解した。
「結界の一種じゃ。踏み込んだものにルールを与え、それを守らねば出るかことができない設置魔法。」
「あの文字にはなんて書いてあんだよ!」
「80歳を超える者と石像の出入りを禁止する。」
「なんだよそりゃ!言ったもん勝ちみたいな魔法だな。」
「術式を書くには時間がかかる。故に、クイックな戦闘には向いておらんが、今回のように罠としては絶大な効力を発揮する。」
「壊せねぇのかよ!じいさん!」
「術式のルールは絶対じゃ。」
「ったく。周到だな。」
「こうなった以上、オレ達がやるしかねぇか。」
「グレイ。」
「アンタの孫だろうが容赦はしねぇ。ラクサスをやる。」
そう言い残し、マグノリアへと駆け出していった。
頼もしい、そう思うがマカロフの不安は尽きなかった。
孫という贔屓目を抜きにしても、ラクサスはS級魔導士。その実力は本物。フェアリーテイル最強候補の1人に挙げられるほどだ。はたして、今マグノリアにいるメンバーでラクサスに勝てる者がいるのだろうか?
(同じS級であるエルザならば・・・。)
だが、エバーグリーンの魔法により石化して逆に人質となってしまっている状態。
「ん?誰じゃ!」
「!」
「リーダスか?」
「ごめんマスター。お、おれラクサス怖くてぇ。」
「良い良い。そうじゃ丁度いい。リーダス、東の森ポーリュシカを訪ねてくれ。」
「ウィ?」
「もしかしたら、石化を治す薬があるかもしれん。」
「ウイ!」
その時
「うがーーーーーーーーーーー!」
「ナ、ナツッ⁉︎」
今の今まで、ラクサスに突貫し気絶させられていたナツが目を覚ます。
「じっちゃん、皆んなは⁉︎」
「ナツよ、祭りは始まった!ラクサスは今このマグノリアの中におる。倒してこんかーーーい‼︎」
「しゃあーーーーーー!ギャン!」
「「「ええええええええ!?」」」
術式に阻まれまたも倒れ伏すのだった。
ーラウムー
「ふ〜む、地図の地形と実際の地形・・・ヨシ!観光名所の建物、地図の位置と実際の位置・・・ヨシ!で、街はお祭り的な雰囲気・・・ヨシ!全てヨシ!オールオッケー!着いたぜマグノリア!」
地図を受け取りにミストガンの元に戻った後、全力で飛ばしマグノリアの外周に到着していた。
「あーにしても変わってんな。街の外周に沿って魔法を張ってんのか。コレ普通なの?んなわけないよなぁー、それだったら他の街もやってそうだし、祭り関係か?まぁいいや、とりあえずは上から見てみますかね。」
ミストガンのオーダーを遂行する為、空高く飛翔する。
先ずは外周に沿って飛び、後に街の中心街の方へと。
ひとまず、上から確認してもマグノリアに被害は出ていなかった。
「綺麗な街並みじゃねぇの。アイツの杞憂だったじゃね?あれ?その場合、オレの頑張り無駄じゃん。骨折り損じゃん!・・・お、なんだ?」
突然、マグノリアの各所で文字が浮かび上がる。
その数秒後、文字が浮かんだ周辺に多数の魔力と戦闘音が。
「なんだ?」
もう一度、文字が浮かぶ場所を確認。
「・・・見に行ってみますか。」
視覚を共有しているミストガンに見せる為、文字の下まで飛んだ。
ーミストガンー
一方で、ミストガンは未だ走ってマグノリアへ向かっている。
片目のみラウムと共有させ、逐一ラウムからの視覚情報をインプットしながらも、速度を落とすことなく走っていた。
「・・・街の周辺に術式、フリードか。・・・一体なぜ?」
不安は確信へと変わりつつある。
雷神衆をマグノリアへと帰還させ、街に術式を施す。
「・・・ラクサス。・・・・・・ん?」
ラウムの視界が移動を始める。
外周に沿って中心地へ。
するとマグノリアの各所から文字。
「・・・多数の術式。・・・マグノリア中に仕込んだか。」
そして視点が移動をしはじめる。
ーラウムー
「お?ミストガンと同じマーク。て事はアイツらがフェアリーテイルの魔導士か。あ〜・・・にしてもなんで仲間内でマジの戦闘してんだ?」
ラウムの視線の先。そこではフェアリーテイル魔導士同士の戦闘が苛烈を極めていた。
(操られてる感じじゃないんだよなぁ。この距離からでも聞き取れる会話をかいつまんでみても、正気を失っていたりしてる訳でもなさそうだ。て事はマジでなんで戦ってんの?)
未だに分からない戦闘理由。
それを見定めるべく、戦闘を細部まで観察する事に集中するのだった。